ソフトバンク(☆8対3★)巨人 =交流戦2回戦(2021.05.29)・福岡PayPayドーム=
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巨人
2000010003801
ソフトバンク
02023100X8805
勝利投手:マルティネス(4勝1敗0S)
敗戦投手:サンチェス(4勝3敗0S)

本塁打
【巨人】ウィーラー(7号・1回表2ラン)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(12号・2回裏ソロ),長谷川 勇也(1号・2回裏ソロ),甲斐 拓也(5号・4回裏2ラン),長谷川 勇也(2号・5回裏3ラン),松田 宣浩(6号・6回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは0-2で迎えた2回裏、柳田と長谷川の2者連続本塁打で2点を奪い、同点とする。その後は4回に甲斐の2ラン、5回に長谷川の3ランが飛び出すなど、一発攻勢で試合を優位に進めた。投げては、先発・マルティネスが7回3失点10奪三振で今季4勝目。敗れた巨人は、先発・サンチェスが誤算だった。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)は節目の300本塁打へあと1本。 バレンティンは通算1090試合出場しており、今日達成すれば88年落合(中日)の1091試合に並ぶ4位タイのスピード記録となる。

◆巨人原辰徳監督(62)が王者からの大型連敗を阻止すべく、パ・リーグをよく知る炭谷銀仁朗捕手(33)を先発起用した。 28日の同戦で先発畠が3回5失点3被弾で完敗。ソフトバンクを相手に公式戦10連敗、オープン戦を合わせると13連敗(1分け)となった。原監督は先発マスクの大城を4回の守備から下げ、今季スタメン出場のなかった岸田を投入した。宮本投手チーフコーチは同戦の試合後、配球面での課題を口にしていた。連敗阻止へ、西武時代にソフトバンクとしのぎを削ってきたベテラン炭谷に先発マスクを託した。

◆巨人炭谷銀仁朗捕手(33)の顔面に折れたバットが襲いかかった。 2回2死、ソフトバンク松田への2球目。ファウルを打ったバットが根もとから折れ、顔面の左耳付近に直撃した。ホームベース後方に倒れ込み、原監督ら首脳陣、トレーナーが駆けつけた。炭谷は大事に至らず、プレーを続行した。

◆ソフトバンクの1発攻勢が止まらない。0-2の2回先頭で、4番柳田と5番長谷川が2者連続アーチで同点。2-2の4回には甲斐が勝ち越し2ラン。さらに4-2の5回2死一、二塁では、長谷川にこの日2発目となる3ランが飛び出した。6回にも松田のソロ。5つのホームランで全8得点を奪った。 前日28日の同戦も、1試合4発。2試合連続で4本塁打以上は19年6月4、5日の中日戦以来で球団史上10度目。常勝軍団が、オープン戦を含めて13連勝している巨人を圧倒している。

◆ソフトバンクが1発攻勢で巨人に快勝し、オープン戦を含めて19年6月23日から14連勝とした。 初回に2点を失うも、柳田、長谷川、甲斐、松田らにアーチが飛び出して大量リード。長谷川は2発を含む4打点の活躍で、チームで5本のアーチを描いた。前日28日の同戦も、1試合4発。2試合連続で4本塁打以上は19年6月4、5日の中日戦以来で球団史上10度目となった。先発のマルティネスも7回3失点の粘投。投打がかみ合った。 4年連続日本一軍団が、昨季のセ・リーグ王者を圧倒。ソフトバンクは交流戦初のカード勝ち越しを決めた。

◆巨人は1回、ウィーラーの7号2ランで先制。ソフトバンクは2回に柳田、長谷川に2者連続本塁打が飛び出して同点とした。 ソフトバンクは5回、長谷川がこの日2発目となる2号3ランなどで突き放した。巨人は6回に中島の適時打で1点を返した。 ソフトバンクが5本塁打の1発攻勢で快勝。オープン戦含めて巨人に14連勝とした。マルティネスが4勝目、サンチェスが3敗目。

◆またも悪夢のような光景が広がった。巨人が2日連続でソフトバンクの本塁打攻勢に沈み、公式戦11連敗、オープン戦を合わせると14連敗(1分け)を喫した。 1回無死一塁、ウィーラーの7号2ランで2点を先制するなど、上々の立ち上がりだった。しかし2回先頭、巨人先発サンチェスが柳田に左翼ポール際のスタンド席へ2試合連続弾となるソロを浴びると、続く長谷川に2者連続弾をくらい、同点に追いつかれた。さらに4回、甲斐に2ラン、5回に長谷川にこの日2本目となる3ランで5回までに7点を献上。サンチェスは5回途中7失点で降板した。2番手で登板した高卒3年目の沼田も6回1死、松田にソロを浴びた。8失点全てを5本塁打で許した。 前日28日の同戦でも、4被弾含む9失点で完敗。2日続けて苦手意識を払拭(ふっしょく)することはできなかった。これで27日楽天戦(東京ドーム)から今季初の3連敗となった。

◆巨人投手陣は5本塁打を浴びて8失点。 巨人の1試合5被本塁打以上は今年の4月20日阪神戦以来だが、交流戦では10年6月6日楽天戦で6本許して以来、11年ぶり2度目。28日は4本打たれており、巨人が2試合連続で4被本塁打以上は、03年6月11日ヤクルト戦4本、同12日ヤクルト戦5本以来18年ぶりで、交流戦では初めてだ。

◆ソフトバンクが連日の1発攻勢。4本塁打の前日に続き、1試合5本塁打で対巨人戦14連勝とした。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -試合を振り返って 工藤監督 昨日に引き続き先に点をやったんですけど、すぐにホームラン2発で取り戻したところが大きかった。甲斐からもホームランが飛び出したのも、その後のリードにつながったと思いますし、いい点の取り方をしてくれたと思います。 -マルティネスも投げやすい展開 工藤監督 (初回の被弾は)失投はあるんで、うまく打たれてしまったところだったんですけど、味方が点を取るまでマルティネスもよく抑えてくれましたし、ナイスピッチングだったと思います。 -長谷川は2本塁打、守備でも好プレー 工藤監督 (守備は)なかなかあそこは勇気がないといけないところ。よくぞ取ってくれたと思います。3ランも追加点がほしいなと思っていたところで結果を出してくれた。すばらしいバッティングだったと思います。 -投打がかみ合った 工藤監督 勝ってほしいピッチャーがこうやってある程度長いイニングを投げて勝ってくれているところが、リリーフ陣にとってもいい緊張感の中で投げられる。いい勝ち方がこの2つできているのが何よりの収穫。また明日しっかり戦えるようにしてほしいなと思います。 -長谷川を先発起用した狙いは 工藤監督 ヘッドの方からの推薦でございます。前にそんな話もしていたんですけど、やっぱり代打が薄くなってしまう分もあって、取っておくというやり方をしていましたし。その中でしっかり結果を残してくれていたというのもあるので、そこ(代打)がいいかなと思っていたんですけど。今日はサンチェス投手ということで、長谷川君をぜひ使いたいということで。ちょっと上林君の調子も落ちているところもあったので、行かせてもらいました。 -右投手に左打者ということか 工藤監督 左というところもあるとは思います。長谷川君の状態もあるのかなとは思うので、その見極めはヘッドがしてくれた。使って2本のホームランで4打点というのはすばらしいと思いますよ。調子が良くてもすぐホームランが出るというわけではないですからね。すばらしいと思います。 -チームは本塁打での得点が続いている 工藤監督 点を取ってくれたらホームランだろうがヒットだろうが。相手に与える影響を考えると、時には連打でつなぐことも大事だとは思うんですけど、ホームランで同点とか一気に引き離すこともありますのでね。うちはどっちかというとホームランが多くて、なかなかタイムリーだったりつながりで点を取るのが少なかったところもあるので。つながってほしいところもありますし、こういうホームランも相手にとっては痛いホームランになったと思います。適材適所というところじゃないでしょうか。 -どの本塁打が大きかった 工藤監督 やっぱり柳田君と長谷川君の最初の2発で同点に追いついたのが大きい。甲斐君のホームランで勝ち越したのも大きいですし、相手に点を取られたら傾きかけるかなというところで長谷川君の3ラン、あれも大きい。最後マッチ(松田)も打ってくれましたけど、取られたあとに取り返すのも相手にとってショックが大きいでしょうからね。みんな意味のあるホームランを打ってくれたと思います。 -マルティネスは奪三振が増えた 工藤監督 チェンジアップが相手からするとストレートに見えて抜けてくる。対応しようとすると他のボールが打てなくなっちゃう。チェンジアップは狙うボールじゃないので、うまく使ったんじゃないかと思いますよ。 -長女のプロゴルファー、工藤遥加が首位でツアー最終日へ 工藤監督 ありがとうございます。(優勝すれば)新人戦に勝って以来なのでね。 -明日はそろって勝ちたい 工藤監督 (こちらは)優勝じゃないんですから(笑い)。明日はぼくらは勝てるように、娘は娘で頑張ってくれると思います。

◆ソフトバンク4番柳田悠岐外野手が2戦連発の12号ソロで打線に火をつけた。 0-2の2回先頭で、サンチェスの低めカットボールを逆方向へ。左翼ポール際へ運び「いいスイングができた。(左翼線に)切れると思ったけど、そのまま入ってくれてよかったです」と喜んだ。主砲の一振りが長谷川の同点ソロを誘発。14試合連続安打で、通算200本塁打まであと2本に迫った。

◆ソフトバンクが、12球団最多本塁打を誇る巨人のお株を奪う連日の1発攻勢で首位をガッチリキープした。 前日の4発に続き、5本塁打で圧倒。巨人戦は19年の交流戦からオープン戦を含めて14連勝だ。2週間ぶりにスタメン出場した長谷川勇也外野手(36)が、3年ぶりの1試合2本塁打をマーク。4打点の活躍で起用に応え、G倒に大きく貢献した。連日のペイペイドームのアーチショー。この日存在感を発揮したのは、2週間ぶりにスタメン出場した長谷川だ。今季は主に代打出場ながら、試合前時点で打率3割超え。過去のスタメン4試合は全て安打を放っていた。工藤監督が5番起用の意図を明かした。 工藤監督 代打が薄くなってしまうので、取っておくというやり方をしている。その中でも結果を残してくれていた。長谷川君の状態もある。(小久保)ヘッドが見極めてくれた。 代打の切り札がベンチにいなくなるジレンマもあったが、思い切って「ジョーカー」を投入。背番号24が、1発回答どころか"2発回答"で応えた。 柳田のソロで1点差に迫った直後の2回無死で、巨人サンチェスのフォークをとらえ、右中間テラス席へ2者連続となる同点ソロ。2点リードの5回2死一、二塁ではサンチェスのカットボールを打ち、まるでVTRのように再び右中間テラス席へ3ランを運んだ。 長谷川 代打は考える時間がないので、目と体だけでやる。先発だとどうしても頭で考えちゃう。(意識して)あまり配球とかを考えないようにしている。 代打と先発の違いを冷静に区別し、変わらぬ集中力を打席でぶつけた。1試合2発は3年ぶり。会心4打点で巨人連倒を演出した。 長谷川の2発に加え、柳田、甲斐、松田にも1発が飛び出した。前日の4発に続く5本塁打で、12球団最多アーチを誇る巨人のお株を奪う2戦9発の量産ぶり。中日3連戦では元気のなかった打線が、近年めっぽう相性のいい巨人相手に強力打線の本領を発揮した。 工藤監督 全てが意味のある本塁打だったし、相手にとって痛い1発だった。 巨人戦は19年6月の交流戦から日本シリーズ、オープン戦を含めて14連勝だ。2戦続けて4本塁打以上、2試合で計9本塁打以上は、いずれも19年以来2年ぶり。勢いそのまま、2年連続のセ界王者を一気にスイープする。【山本大地】 ▽ソフトバンク松田(6回に右中間テラス席に5試合ぶりの6号ソロ)「真っすぐをいい方向に打ち込むことができました。流れ的にも、1点を返された直後に1点を返すことができてよかったです」

◆巨人がソフトバンクの強烈な空中戦に屈した。今カードの負け越しが決まり、日本シリーズ、オープン戦を含む、同一カード14連敗の泥沼から抜け出せない。原監督は先発サンチェスが浴びた4被弾に「いいところにいきゃ抑えるし、甘いところにいけば、ということでしょうね」と言った。前日28日と重なるように1回に2点を先制した。そこから先の悲劇も重なった。4被弾9失点に続き、5被弾8失点の逆転負け。上空を飛び交う1発攻勢に沈められた。 苦手意識が負の連鎖を誘発する。連敗中の14試合は計29得点、92失点。突きつけられる数字が重くのし掛かる。元木ヘッドコーチは「なんか重いな、空気が。なんなんだろうね。先制してちょっと追い付かれたら重くなる」と負の記憶が上書きされていく天敵に、頭を悩ませる。一方で「日本シリーズで情けない負け方をしたのは事実。周りが騒ぐのは当たり前のこと。1つでもやり返すという気持ちは持っていかないといけない」と語気を強めた。 指揮官も悔しさを懐に収め、反攻へ次戦を真っすぐに見据えた。この日は14年に他界した父貢さんの命日。グラウンド上では人一倍厳しかった恩師であり、自宅では優しさに満ちあふれた父だった。今季初の3連敗も下を向いてはいられない。「明日。明日、頑張ります」と締めた。父の故郷、九州で仕切り直す。【為田聡史】 巨人ウィーラー(1回無死一塁、7号先制2ラン)「打ったのはカットかな。先制できて良かったね」 巨人宮本投手チーフコーチ(投手陣について)「今日はどんどん攻めていこうと伝えた。もう1度気を引き締めて四球を怖がらずに攻めていきたい」

◆ソフトバンクのニック・マルティネス投手が7回3失点で、チームトップの4勝目を挙げた。 初回にウィーラーに先制2ランを献上したが、チェンジアップを多投して持ち直した。「(相手が)チェンジアップに合っていないというところもあった。しっかり甲斐が引き出してくれたね」と来日最多の10三振を奪った。味方が得点すると、大はしゃぎ。「ベンチの中では、いちファンになるくらいの気持ちだよ」と興奮気味に話した。

◆ソフトバンクの甲斐拓也捕手(28)が13試合ぶりとなる決勝の5号2ランを放った。 2-2同点の4回1死一塁で、サンチェスの外角低めのカットボールを強振。左翼テラスへ運んだ。「何とかくらいついていった結果、ホームランになりました」。工藤監督も「そのあとのリードにつながったと思います。いい点の取り方をしてくれた」と扇の要をたたえた。

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が30日の巨人戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。 「1球1球、一生懸命に投げるだけ。相手どうこうというよりは自分の投球をしてチームが勝てるように投げたいです」 今季はここまで8試合に登板して3勝2敗、防御率4・53。前回登板となった23日のオリックス戦(同ドーム)では6回?を投げ1失点で白星を手に入れた。「自分が投げた試合でチームが勝ったというのが一番ほっとしている」。心身ともに前を向いて1週間を過ごしてきた。 ここまでNPB通算141勝(米大リーグ時代を含めれば146勝)。白星を手に入れればダイエー、ソフトバンク時代をともに過ごした同級生の杉内俊哉(現巨人1軍投手コーチ)に並ぶ。「スギ(杉内)の方が先に引退をしたので、年数とか、比較にならないと思いますけど。次勝てば本当の意味でスギと並ぶことができるので。そういう白星が自分にもついてくればうれしいと思います」と意気込んだ。

◆ソフトバンク・長谷川勇也外野手(36)が「5番・左翼」で先発出場。1号&2号と1試合2本塁打の4打点で、巨人を突き放した。 2点を追う二回、4番の柳田が12号ソロを放った直後に打席に立った。フォークをすくうと打球は右中間テラスに一直線。今季1号ソロで試合を振り出しに戻した。「甘くきたところを一振りで仕留めることができました」と振り返った。 さらに2点リードの五回2死一、二塁。今後は145キロカットボールを捉え、右中間テラスに運び去った。2号3ランとなり「いい集中力を出せたと思います。追加点をとることができてよかったです」。2018年8月15日の楽天戦(当時ヤフオクドーム)以来の1試合2発で、巨人を圧倒した。 さらに甲斐が5号2ラン、松田にも6号ソロが生まれ前日28日と合わせて2戦9発。ホークス打線が爆発した。

◆ソフトバンクが本塁打攻勢で快勝した。0―2の二回に柳田、長谷川の連続ソロで同点。四回に甲斐の2ランで勝ち越し、五回は長谷川の3ランで突き放した。マルティネスが7回3失点で4勝目。巨人は投手陣が崩れ3連敗となった。

◆ソフトバンクは投打がかみ合って連勝。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --試合を振り返って 「きのうに引き続いて先に点をやったんですけど、すぐにホームラン2発で取り戻したというのは大きかった。その後に甲斐もホームランが飛び出したのも、リードにもつながったと思います。いい点の取り方をしてくれたと思います」 --投手としても投げやすい展開だった。マルティネスは7回3失点で4勝目 「そうですね。失投はあるんでね。そこをうまく打たれてしまいましたけど。その後も味方が点を取るまでマルティネスもしっかり抑えましたしね。うまくチェンジアップを使いながら、緩急を使っていたので。このままいくかなと思っていましたけど。ナイスピッチングだったと思います」 --長谷川が2本塁打。ファインプレーもあった 「なかなかあそこ(五回2死、左翼ファウルゾーンでスタンドに身を乗り出して捕球)は勇気がないといけない。よく捕ってくれたと思いますし、3ランもあそこで追加点がほしいと思っていたところ。結果を出してくれたので、素晴らしい打撃だったと思います」 --長谷川のスタメン起用は 「狙いは(小久保)ヘッドの方からの推薦でございます」 --今季は代打が目立つが、少ない打席でも結果を残している 「代打が薄くなってしまうのもあって、(ベンチに)とっておくやり方をしていた。その中でも結果を残してくれていたので。きょうはサンチェス投手ということで、長谷川君をぜひ使いたいということで。上林君の調子が落ちているのもあったので。そこでいかせてもらいました」 --2戦9発。投打がかみ合っている 「勝ってほしい投手が長いイニングを投げて勝ってくれているところが、すごくリリーフにとってもいい緊張感の中で投げられる。いい勝ち方がこの2つできたのが何より収穫だと思うので。またあしたしっかり戦えるようにしてほしいと思います」

◆巨人は2試合連続で投手陣が打ち込まれ、今季初の3連敗。対ソフトバンクはオープン戦も含め14連敗となった。先発したエンジェル・サンチェス投手(31)が4回?を7失点と精彩を欠いた。2-0の二回に柳田、長谷川に2者連続アーチを被弾。四回1死一塁では、甲斐に左越え2ラン、五回には長谷川にこの日2本目となる右越え3ランを食らった。 2番手・沼田も六回に松田に中越えソロを浴び、8失点すべてを本塁打で許した。前日28日の4被弾9失点に続き投壊し、2試合で9被弾と苦手意識を払拭することはできなかった。試合後、原監督は「明日、がんばります」と言葉を絞り出し、球場を後にした。

◆ファンにも見てほしい一発劇場だった。ソフトバンクが2戦9発の猛打で連勝。工藤監督も、笑いが止まらない。 「みんなすごく、意味のあるホームランを打ってくれたと思います」 二回に柳田、長谷川の連続弾で一気に同点。その後4-2として迎えた五回2死一、二塁で、再び長谷川だ。145キロカットボールを鮮やかに右中間テラスに運び去った。2号3ランで、2018年8月15日の楽天戦(当時ヤフオクドーム)以来の1試合2発だ。 小久保ヘッドコーチの提案でスタメンに起用された。代打の層が薄くなることからベンチスタートが目立つが、集中力と技術は年を追うごとに磨きがかかる。「代打は1打席しかない。スタメンでいくとどうしても配球を考えてしまうので、きた球に反応できるように集中している」。準備を怠らない姿勢が、最高の結果に変わった。 チームとしての2戦9発は2019年4月6日、7日のロッテ戦(同)以来で、2位・楽天とは1・5ゲーム差に広がった。工藤監督は「またあしたしっかり戦えるように」と次戦を見据えた。(竹村岳)

◆「日本生命セ・パ交流戦」で巨人は29日、ソフトバンク2回戦(ペイペイドーム)に3―8の逆転負けで、今季初の3連敗を喫した。先発のエンジェル・サンチェス投手(31)が4本塁打を浴びるなど、相手打線に計5発を食らい、対ソフトバンクは2019、20年の日本シリーズで喫した2年連続4連敗を含めて公式戦11連敗。オープン戦も加えれば、14連敗(1分け含む)で〝鷹アレルギー〟は深刻度を増している。 ■深刻...鷹アレルギー 勝機はどこにあるのか。無観客の敵地でスタンドに飛び込む打球を巨人ナインはうつろな目で見届けるしかなかった。2戦連続で投手陣が打ち込まれ、ソフトバンクに公式戦11連敗。オープン戦を含めると、足かけ2年で14連敗だ。 「いいところにいけば抑えるし、甘いところにいけば(打たれる)、というところでしょうね」 原監督は、4被弾で7失点を喫したサンチェスの投球に肩を落とした。 一回にウィーラーの7号2ランで先制したが、助っ人右腕が大乱調だった。2点リードの二回に柳田、長谷川に連続ソロを食らうと、2―4の五回に再び長谷川に右中間へ3ランを浴びた。2番手・沼田も六回に松田にソロを許すなど、チームとして4月20日の阪神戦(東京ドーム)以来の1試合5発を献上した。 長谷川勇也に本塁打を浴びた巨人・サンチェス ■2戦で9被弾17失点 宮本投手チーフコーチは降板直後のサンチェスとベンチで意見交換し、「エース(右ひじ違和感で離脱中の菅野)が帰ってくるまで、彼が中心で引っ張っていかなきゃいけない選手」と奮起を求めた。 昨年の日本シリーズでは4試合で7本塁打を浴びた。雪辱を期した今回の交流戦も28日に4本塁打。3年連続の日本一チームに2試合で計9発17失点と歯が立たない状況になっている。 試合後の原監督は多くを語らず、「明日。明日、頑張ります」と繰り返した。ソフトバンク戦の最後の勝利は、原監督が復帰した2019年6月22日までさかのぼる。30日こそ、意地を見せる。(谷川直之)

DAZN

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
DeNA
311 0.750
(-)
-
(↑0.5)
1334
(+1)
32
(+1)
14
(+1)
0
(-)
0.300
(↓0.022)
5.600
(↑1.15)
1
(2↑)
中日
311 0.750
(↑0.083)
0
(-)
1317
(+7)
20
(+4)
3
(+1)
2
(+1)
0.247
(↑0.017)
4.090
(↑0.02)
3
(1↑)
ロッテ
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(-)
1328
(+7)
23
(+3)
6
(+2)
7
(+3)
0.253
(↑0.016)
3.890
(↑0.22)
3
(1↑)
ヤクルト
320 0.600
(↑0.1)
0.5
(-)
1320
(+7)
22
(+4)
5
(+2)
6
(+2)
0.252
(↑0.027)
4.300
(↑0.33)
5
(5↑)
ソフトバンク
221 0.500
(↑0.167)
1
(-)
1323
(+8)
15
(+3)
10
(+5)
2
(-)
0.252
(↑0.002
2.720
(↓0.07)
6
(6↑)
西武
111 0.500
(↑0.5)
1
(-)
1512
(+1)
14
(-)
4
(+1)
2
(+1)
0.287
(↓0.02)
4.000
(↑2)
6
(5↓)
広島
111 0.500
(↓0.5)
1
(↓1)
1517
(+3)
19
(+7)
2
(+2)
6
(+2)
0.336
(↓0.044)
6.580
(↓0.58)
8
(4↓)
ORIX
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1338
(+4)
35
(+7)
8
(+1)
0
(-)
0.332
(↓0.006)
7.330
(↑0.08)
8
(4↓)
巨人
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1320
(+3)
25
(+8)
7
(+1)
4
(-)
0.257
(↓0.008)
4.810
(↓0.95)
8
(4↓)
日本ハム
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1323
(+4)
19
(+7)
1
(-)
5
(+1)
0.253
(↓0.008)
3.560
(↓0.91)
8
(4↓)
阪神
230 0.400
(↓0.1)
1.5
(↓1)
1320
(-)
21
(+1)
6
(-)
6
(+1)
0.217
(↓0.02)
3.680
(↑0.32)
12
(1↓)
楽天
131 0.250
(-)
2
(↓0.5)
1315
(+1)
22
(+1)
3
(-)
1
(-)
0.222
(↓0.004)
4.400
(↑0.89)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
30152 0.667
(↓0.015)
-
(-)
96211
(-)
160
(+1)
51
(-)
40
(+1)
0.254
(↓0.003)
3.230
(↑0.02)
2
(-)
巨人
25197 0.568
(↓0.013)
4.5
(-)
92210
(+3)
188
(+8)
63
(+1)
36
(-)
0.256
(↓0.001)
3.500
(↓0.1)
3
(-)
ヤクルト
23187 0.561
(↑0.011)
5
(↑1)
95203
(+7)
195
(+4)
45
(+2)
31
(+2)
0.247
(↑0.002)
3.780
(↑0.02)
4
(1↑)
中日
19238 0.452
(↑0.013)
9.5
(↑1)
93142
(+7)
155
(+4)
21
(+1)
24
(+1)
0.237
(↑0.002)
2.960
(↓0.02)
5
(1↓)
広島
17216 0.447
(↓0.012)
9.5
(-)
99148
(+3)
166
(+7)
28
(+2)
24
(+2)
0.261
(↓0.001)
3.550
(↓0.09)
6
(-)
DeNA
15307 0.333
(-)
15
(↑0.5)
91196
(+1)
257
(+1)
51
(+1)
9
(-)
0.243
(↓0.001)
4.740
(↑0.07)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
26198 0.578
(↑0.01)
-
(-)
90233
(+8)
188
(+3)
50
(+5)
38
(-)
0.263
(-)
3.330
(↑0.01)
2
(-)
楽天
24209 0.545
(-)
1.5
(↓0.5)
90203
(+1)
193
(+1)
40
(-)
22
(-)
0.234
(↓0.001)
3.480
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
23217 0.523
(↑0.011)
2.5
(-)
92243
(+7)
216
(+3)
52
(+2)
41
(+3)
0.249
(↑0.002)
3.950
(↑0.02)
4
(-)
西武
20219 0.488
(↑0.013)
4
(-)
93185
(+1)
196
(-)
34
(+1)
51
(+1)
0.243
(-)
3.830
(↑0.07)
5
(-)
ORIX
20257 0.444
(↓0.011)
6
(↓1)
91213
(+4)
221
(+7)
55
(+1)
14
(-)
0.253
(↑0.002)
3.960
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
17275 0.386
(↓0.009)
8.5
(↓1)
94157
(+4)
209
(+7)
26
(-)
29
(+1)
0.224
(-)
3.920
(↓0.07)