1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 2 | 1 | 2 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | X | 9 | 11 | 1 | 4 |
勝利投手:石川 柊太(3勝3敗0S) 敗戦投手:畠 世周(2勝3敗0S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクは2-2で迎えた2回裏、バレンティンがソロを放ち、勝ち越しに成功する。その後は3回に柳田の2ラン、5回には中村晃の適時打などで4点を加えて、リードを広げた。投げては、先発・石川が7回3失点の好投で今季3勝目。敗れた巨人は、先発・畠が3本塁打を浴びるなど、試合をつくれなかった。
◆巨人畠世周投手(26)が因縁のソフトバンクを相手に好投を誓った。昨年11月25日の日本シリーズ第4戦。「自分が持っているものを全て出し切りたい」と意気込んで臨んだマウンドだったが、柳田、甲斐に被弾するなど2回途中4失点で降板。チームはそのまま敗れ、2年連続4連敗で日本一を逃した。「上のレベルで力負けした」と差を見せつけられた。先発する28日の同カードでリベンジを果たすべく、「先頭をしっかり抑えたい。とにかく攻めていきたい。長いイニングを投げてカードの頭をしっかり勝てるようなピッチングがしたい」と勢いをもたらす投球を誓った。 今季は7試合に先発し、2勝2敗、防御率3・23の成績を残している。4月21日阪神戦(東京ドーム)以来1カ月以上勝ち星はないが、直近2試合はいずれもクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を達成。波に乗りつつある。 チームはオープン戦を含めて対ソフトバンク12連敗中(1分け)。苦手意識を払拭(ふっしょく)するためにも、カード頭で価値ある1勝を目指す。【小早川宗一郎】
◆巨人が因縁のソフトバンクに挑む。日本シリーズで2年連続4連敗を喫するなど、公式戦は9連敗中。オープン戦を合わせても13試合で勝利から遠ざかっている。エース菅野、主将坂本、リードオフマン梶谷ら主力が不在。元木ヘッドは27日の楽天戦後、「悔しい気持ちは覚えているけど、それを引きずらないように今回は今回のメンバーで必死に戦うわけで。結果はどうであれ、勝ちにいきます」と話していた。 巨人にとっては今季初のDH制。「7番一塁」に中島を起用し、普段一塁を守るスモークを「5番DH」で起用した。先発は交流戦初登板となる畠。ソフトバンク先発は昨季最多勝の石川。
◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が今季1号本塁打を放った。 同点の2回1死、巨人畠の外角変化球を豪快に左翼テラス席に運んだ。「何とかチャンスメークと、コンパクトに打ちにいきました。カーブを捉えることができ、ホームランという最高の結果となって良かった。チームの勝ちにつながるように打っていきたいね」と笑顔。 勝ち越しの1発に「ニセンニジュウイチネンダイイチゴウホームランデス。チョウキモチイイ。アト2ホンデスネ」と日本語でコメントし、日本通算300本塁打へあと2本と迫ったことを喜んだ。
◆巨人畠世周投手(26)が3回5安打5失点、毎回の3被弾で降板した。1回に2点の援護をもらってマウンドに上がるも、1死二塁からソフトバンク栗原に追い込んでから内角のチェンジアップを右翼スタンドに運ばれた。同点2ランでリードをフイに。2回1死には、バレンティンにカーブを左翼スタンドへのソロで逆転を許した。さらに3回2死二塁、柳田にスライダーを左中間に完璧に運ばれた。4回、捕手を務めた大城とともにバッテリーごと交代。2番手桜井にマウンドを譲った。 昨年11月25日の日本シリーズ第4戦。「自分が持っているものを全て出し切りたい」と意気込んで臨んだマウンドだったが、柳田、甲斐に被弾するなど2回途中4失点で降板した。前日27日には「先頭をしっかり抑えたい。とにかく攻めていきたい。長いイニングを投げてカードの頭をしっかり勝てるようなピッチングがしたい」と話していたが、流れをもたらす投球とはならなかった。
◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)がNPB通算300本塁打に王手をかけた。 1打席目に勝ち越しの今季1号ソロを打っていた大砲は、5回2死二塁の第3打席、巨人桜井から左翼席中段に運ぶ特大の2号2ランをたたき込んだ。日本語で「(300号まで)アトイッポンデス」と喜び「完璧に捉えることが出来ました。チームのために追加点をとることができて良かった」と振り返った。 300本塁打を達成すれば、史上43人目。外国人選手では4人目となる。
◆ソフトバンクがオープン戦を含めて、巨人戦13連勝を飾った。初回に2点を先制されたが、その裏に栗原が5号同点2ラン。2回にはバレンティンが今季1号の勝ち越しソロ本塁打を放った。3回に柳田が11号2ラン。5回にバレンティンがこの日2本目となる2号2ランを放つなど4点を加え、猛攻撃で圧倒した。今季の交流戦4試合目で初勝利となった。 巨人とはここ2年の日本シリーズで対戦し、いずれも4連勝で撃破。オープン戦、交流戦も合わせれば19年から12連勝していた。工藤監督は「気になりますよ。負けた途端に言われちゃう。1年たって年を越せば変わるし、負けていれば絶対勝つぞという気持ちを持つもの。うちはそれ以上に集中することが大事」と冷静に話していたが、指揮官の願い通り、集中力抜群の攻撃で巨人を返り討ちにした。
◆ソフトバンクがアーチ攻勢で5点を挙げた。2点を先制されたが3回までに栗原、バレンティン、柳田の3本塁打で3点勝ち越し。 ソフトバンクは5回にバレンティンの2号2ランなどで大量4点を追加した。巨人は6回、中島の2号ソロでようやく1点返した。 ソフトバンクが1発攻勢で完勝。今季交流戦の初勝利を挙げた。先発石川は3勝目。巨人は2連敗。畠が3敗目を喫した。
◆ソフトバンク3番栗原陵矢捕手が19試合ぶりの1発でチームに勢いをつけた。 初回、2点を先制された直後の1死二塁の場面。フルカウントから畠のチェンジアップをうまく拾って右翼テラス席に運ぶ5号2ラン。「チェンジアップをうまく反応して打つことができた。先制を許した直後に追いつくことができて良かった」。3日の楽天戦(ペイペイドーム)以来のアーチに笑顔を見せた。交流戦は連敗スタートとなったが昨年の日本シリーズMVP男のアーチを起点に快勝。「交流戦も始まったばかり。明日も切り替えて勝てるように頑張りたい」と気を引き締めた。
◆ソフトバンク石川柊太投手が7回3失点(自責1)の粘投で3勝目を挙げた。 初回に2死満塁から味方のエラーで2点を失ったものの、その後は中島のソロ1本に抑えた。「序盤、中盤と野手の方に援護してもらい、イニングの先頭バッターを出さないように意識しながら投げました」。自慢のパワーカーブの制球に苦しみ、今季自己最多の123球を投げたが「1つ1つアウトを積み重ねることが出来たと思います」と汗をぬぐった。
◆ソフトバンク4番柳田悠岐外野手が自慢のフルスイングで豪快な中押し弾を放った。 1点リードの3回2死二塁。カウント1-0から畠のスライダーを強振。左中間スタンドに11号2ランを運び去った。「打ったのはスライダー。しっかり(体を)ためていいスイングができました」。変化球にしっかり対応。フィニッシュではバットが背中にからみつくほどの振りだった。「いい打撃で追加点をとることができて良かった」。2戦ぶりの1発に自画自賛した。
◆「日本生命セ・パ交流戦」でソフトバンクが今季2度目の1試合4発で巨人を圧倒し、オープン戦を含めて直接対決13連勝とした。ウラディミール・バレンティン外野手(36)が今季1号の決勝ソロを含む2本塁打と大暴れ。ヤクルトでの9年間で球団別で2番目に多い54本塁打を記録した得意の相手に火を噴いた。チームは今季の交流戦4試合目にして、初白星となった。数々の本塁打を積み重ねてきた大砲でも、久々の1発に喜びもひとしおだった。同点の2回。バレンティンは巨人畠の外角変化球に体勢を崩されながらも、豪快に左翼テラス席まで運んだ。今季1号は大きな勝ち越しソロだ。「0が1本になるというのは気持ちいい。スタメンに自分の名前が載っているのも非常に気持ちいい」。昨年の8月15日オリックス戦以来、久々の1軍での本塁打となりニッコリ笑って見せた。 火が付けば止まらない。5回2死二塁では、直球を完璧にとらえて左翼席中段に届く特大の2号2ランでダメを押した、「完璧に捉えることができました」。外国人選手では過去に3人しかいない、NPB通算300本塁打にも王手をかけ「アトイッポンデス」と、流ちょうな日本語でおどけた。 移籍1年目の昨年は開幕4番を任されながら、60試合で打率1割6分8厘、9本塁打。8月下旬からは1カ月以上の2軍暮らしも経験した。「去年は去年、過去のことなので。今年また新たに、そういう気持ちでやっています」。気持ちを切り替え、パ・リーグの内角攻めに対応するため、研究して臨んだという2年目の今季。開幕後の3月末に来日し、今月18日に昇格すると6試合目の先発で首脳陣の期待に応えた。苦しんだ大砲の爆発に、工藤監督も「めちゃくちゃ大きいです。彼が打ってくれるというのはチームにとっても大きい」と喜んだ。 ヤクルトでの9年間で、巨人からは球団別で2番目に多い54本塁打を打っていた「Gキラー」だ。この日は「相手チームのことは考えずに、自分が出たときに全力で頑張るだけ」と無心で、チームの対巨人13連勝に貢献した。開幕戦以来のチーム1試合4発も飛び出し、交流戦4試合目で初勝利。王者がここから勢いに乗る。【山本大地】
◆ソフトバンクは今季2度目の1試合4本塁打で巨人を撃破。19年の交流戦から、オープン戦も合わせて対巨人13連勝となった。チームは今季の交流戦4試合目で初勝利。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -交流戦初勝利 工藤監督 初回にね、点を取られたという形になったんですけど、よくね、あそこで栗原君が打ってくれてすぐに同点に追いついたのが非常に大きかったかなと思います。 -前カードで打てなかった打線が爆発 工藤監督 ホームランも打って、ナイスバッティングだったと思います。同点に追いついたあとの1点はすごく大事ですし、その後点を取って引き離すことができたのも大きい。みんながいいところで打ってくれて、ナイスゲームだったと思います。 -バレンティンが2本塁打 工藤監督 めちゃくちゃ大きいです。彼の打撃は当然、長打というところ。それがしっかり出せたところも大きい。今後にもつながる。彼が打ってくれるというのはチームにとっても大きい一打になったと思います。 -石川が粘投 工藤監督 もう、粘りのピッチングですね。シーズンを通してずっと調子がいいということはないと思いますし、悪いなりに整理しながら投げることも大事。ランナーを出しながら粘れたところは評価していいと思います。 -勢いが出る勝ち方 工藤監督 出てほしいですね。きょうは勝つこともできたので、また明日というところですし、3連戦の中でしっかり勝ち越すというのも身近な目標としてあるので。明日がより大事になると思います。 -栗原の同点弾が大きかった 工藤監督 確かに打撃の感じはドラゴンズとやったときも良かったと思いますけど、それをそのまま、しっかりここで最初から出せたというところもありますし、彼にとってのホームランも久しぶりじゃないかなと思うんですけど、出せたというのが彼にとっても大きいし、チームにとっても大きかったと思います。 -バレンティンが勝ち越し弾 工藤監督 ああいうバッティングはね、すごいなと。すごかったですね。ほしいところで1点。なんとか先に取りたかったので良かったと思いますよ。 -石川は調子は良くなかった 工藤監督 いいときばかりじゃないし、今日はこれが良くないなと言うこともあるでしょうけどね。他の球を使ったり、ボールがばらけることで相手に的を絞らせないことにもなる。ちょっと四球がもったいないところだと思うのでね、そこを次回の課題にしてもらって、いい1週間を過ごしてもらえれば。投手は勝ち星が付くと全然違うのでね、勝ち星が付いたことが大きい。1週間気分良く過ごせると思うんで良かったと思います。 -柳田は好調 工藤監督 いいですね。(本塁打は)完ぺきじゃないですかね。よう飛ぶっすね。逆方向であそこまでなかなかな飛ばせないですよね。相手にとっては脅威だと思いますよ。引っ張ってもホームラン、逆方向もあるんでね。彼が4番としてどっしり構えてチームを引っ張って行ってくれればいいゲームになるし、勝つゲームも増えるのかなと思う。 -巨人に13連勝、相性を感じる そういうのはあまり感じていないんですけどね。前のカードであまり点も取れていなかったので、初回に栗原君が2ランで同点にしてくれたのが何より、みんなが「よしいけるぞ」となったんじゃないかなと思いますけどね。 -松田が背中を気にしていた 工藤監督 張ったという言い方はしてましたけどね。ずっとというわけではないと思うんですけど、彼にしたら珍しいじゃないですか。それ以降そういう表情というか、おかしいというのはなかったので。一時的なもので、明日出るかどうかというところ。明日また聞きます。 -離脱中の森が手術 工藤監督 報告は受けてます。まずはね、しっかり治すことが大事かなと思いますし、良くなってきたと言って練習が始まってまた再発してしまうというのが経過としては良くない。野球うんぬんはありますけど、まずは体をしっかり良くして、そこから立ち上げていってもらうというのがベストかなと思いますんでね。彼が良くなって1日でも早く、元気に戻ってくることを祈って待っていたいなと思います。
◆巨人が天敵にまたもや敗戦した。ソフトバンクにオープン戦、交流戦、日本シリーズを含み13連敗を喫した。19年交流戦の6月22日以来の白星がとてつもなく遠い。4被弾を含む9失点の完敗に原監督は「こういう結果になっているのは全て監督である私の責任であると、いうところです。もう、それ以上はありませんね」と言うしかなかった。 1回に相手失策にもつけこみ2点を先制した。だが、直後に栗原に同点2ランを浴び、主導権を一瞬で手放した。先発畠は3回を3被弾を含む5安打5失点。わずかに甘く入った変化球をことごとく痛打され、48球でKOされた。捕手大城もベンチに退き、バッテリーについての質問に指揮官は無言のまま首をひねった。2番手桜井も1回2/3、5安打4失点。5回終了時点で最大7点差をつけられ試合の大勢を決められた。 遠い1勝の先の景色に希望を見いだすしかない。この日は打線も連打なしの散発6安打。投打ともに完敗だった。首位阪神とは今季最大タイの4・5ゲーム差。天敵を克服できなければ虎の尻尾も遠くなる。【為田聡史】 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(畠について)「明日もう1度、スコアラーを含めてミーティングをしたい。力があると思っているので次に生かしてもらえれば」
◆巨人中島宏之内野手が孤軍奮闘した。12試合ぶりの先発で3安打、1本塁打。7点を追う6回1死、追い込まれてから6球ファウルで粘り、ソフトバンク石川の11球目パワーカーブを左翼ポール際に運んだ。 約2カ月ぶりの2号ソロに「なんとか粘って打つことができた。次につなぐことだけを考えていましたが、いい結果につながりました」と振り返った。
◆名古屋で勝てなかった鬱憤(うっぷん)は、しっかり本拠地で晴らした。交流戦連敗スタートとなったソフトバンクが巨人相手に豪快に4本のアーチ攻勢で逆転勝ちした。疲れた体にムチ? 打ったわけでもなかろうが、12連勝中の巨人に負けるわけにはいかない。2年連続して日本シリーズで撃破。それもともに4連勝という圧倒的な強さを見せつけてきた。「セ・パ」の実力格差が騒がしくなったのは、交流戦の数字もさることながら、象徴したのは2年連続の対巨人4連勝Vだったろう。2点の先制を許しながら逆転勝ち。5回までに4本のアーチを含め10安打を放ち9得点。あらためて「王者のパワー」を見せつけた。チームにとっては楽観視できなかった。前日(27日)の中日戦は3点を先制しながら追いつかれ、終わってみればドロー。黒星2つに引き分けと、勝利をつかめず疲れた体でホテルに引き揚げると、この日朝の新幹線で名古屋から約3時間半をかけて帰福した当日移動ゲーム。日程が詰まる交流戦ではどのチームも条件は同じだろうが、今季チームにとって4試合目の当日移動ゲーム。過去3試合は2敗1分けだった。大阪から戻っての4月2日の西武戦(ペイペイドーム)は2-6で●。札幌から仙台移動の楽天戦(同9日)は1-1の△。福岡から所沢移動となった西武戦(同16日)は1-2で●。3戦ともに先発マウンドに上がったのは石川だった。初の開幕投手を務め、今季初勝利を挙げたものの2勝目をつかんだのは開幕から約1カ月後の4月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)。チームとともに当日移動ゲームの3戦をものにすることはできなかった。シーズンは長い。チームの疲労が最も募る当日移動ゲームだが、こういう試合を勝ち抜いてこそ「強者」だろう。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆巨人が本塁打攻勢に沈み、ソフトバンク相手に公式戦10連敗、オープン戦を合わせると13連敗(1分け)となった。先発畠が3回5失点。いずれも変化球を栗原、バレンティン、柳田に捉えられ3被弾した。試合後、宮本投手チーフコーチは「いいところには投げているんだろうけどそこを打たれてしまうというのはボールのキレなのか、読まれているのかね。明日もう1度スコアラーを含めてミーティングをしたい」と配球面での改善の必要性を口にしていた。本塁打を浴びた栗原、柳田、バレンティンへの全打席の配球を詳報する。 【栗原】 〈第1打席=2点を追う1回1死二塁(畠)〉 <1>内角低めカーブ ボール <2>低めスライダー ボール <3>内角低めへのスライダー 見逃しストライク <4>外角高め148キロ直球 空振り <5>外角スライダー 左翼線際へのファウル <6>外角低め151キロ直球 ボール <7>真ん中150キロ直球 ファウル <8>内角チェンジアップ 右翼へ同点2ラン 〈第2打席=1点リードの3回1死二塁(畠)〉 <1>外角高め148キロ直球 ミスショットして三飛 捕手大城→岸田 〈第3打席=3点リードの5回無死一塁(桜井)〉 <1>低め142キロ直球 見逃しストライク <2>外角低め142キロ直球 良い当たりも遊直 〈第4打席=6点リードの6回2死(戸根)〉 <1>外角低めツーシーム 見逃しストライク <2>外角低め148キロ直球 見逃しストライク <3>外角低めスライダー ボール <4>内角146キロ直球 右前打 【柳田】 〈第1打席=同点の1回1死(畠)〉 <1>外角高めカットボール ボール <2>内角高めカットボール ボール <3>外角スライダー 見逃しストライク <4>内角低めカットボールでファウル <5>内角高め150キロ直球 やや詰まって二ゴロ 〈第2打席=1点リードの3回2死二塁(畠)〉 <1>内角高め150キロ直球 体をのけぞらせてボール <2>真ん中低めスライダー 左中間スタンドへの完璧な2ラン 捕手大城→岸田 〈第3打席=3点リードの5回1死一塁(桜井)〉 <1>内角高めカットボール ボール <2>外角141キロ直球 見逃しストライク <3>外角141キロ直球 ボール <4>外角低めシュート 空振り <5>内角143キロ直球 ファウル <6>外角高め外から曲げるカーブ ボール <7>外角142キロ直球 左翼線へ二塁打 〈第4打席=6点リードの6回2死一塁(戸根)〉 <1>真ん中カーブ ファウル <2>外角148キロ直球 ボール <3>内角スライダー ボール <4>外角低めカーブ ファウル <5>外角スライダー タイミング合わず空振り三振 【バレンティン】 〈第1打席=同点の2回1死(畠)〉 <1>内角147キロ直球 見逃しストライク <2>真ん中低めカーブ 左翼へ勝ち越しソロ 捕手大城→岸田 〈第2打席=3点リードの4回1死(桜井)〉 <1>内角低め141キロ直球 ボール <2>外角低めカットボール ボール球を空振り <3>外角低めカットボール ボール <4>内角へ逆球のカットボール ボール <5>内角低め141キロ直球 四球 〈第3打席=5点リードの5回2死二塁(桜井)〉 <1>内角140キロ直球 ボール <2>内角低めシュート 空振り <3>内角高め要求のシュートが真ん中付近へ 左翼へ特大の2ラン 〈第4打席=6点リードの7回2死(戸根)〉 <1>高めスライダー ボール <2>真ん中146キロ直球 右翼フェンス際への飛球を松原がジャンピングキャッチ。右飛。
◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --25日からの中日戦(バンテリンD)は2敗1分け。本拠地に戻ってきて、DHが使える 「そこに入る人が期待通りに打ってくれるのが一番です」 --そこに入る人の状態は 「交流戦なので。という時点で誰が入るのかわかるでしょうけど。過去に見せつけていたものを見せつけてほしいですよね」 --交流戦ならではの難しさは 「当然、対戦が少ないので。そういうときこそ基本に立ち返れということだと思うので。自分がどういうタイプの打者なのか。ストレート待ちからの変化球に対応できる打者なのか、変化球を待たないと打てない打者なのか。持ち球くらいはわかるわけですから。自分のタイプに照らし合わせて。それはわれわれが全員に指示するものではないので。個々が考えることなので」 --栗原が打率・307と好調 「彼は2ストライク後のアプローチが、だいぶ、中村晃に近いような形でできるようになってきたのが大きいので。しっかり、ひとり立ちするシーズンにしてほしいですね。親元を離れて」 --そういう雰囲気は 「ありますね。去年一年やって、ペースもわかったでしょうし。(調子が)悪くても四球を選べているということで、我慢していたらまた上がってきたので。そういうところで、サポートしてあげられたら」
◆ソフトバンクの栗原が0―2の一回、19試合ぶりとなる5号2ランを放った。1死二塁でフルカウントから、内角に沈むチェンジアップをすくい上げる。打球は右翼からせり出すホームランテラス席へ届いた。「うまく反応して打てた」と納得の表情だった。 昨季巨人と戦った日本シリーズは、第1戦で菅野から先制2ランを含む3安打4打点をマークするなど躍動。最高殊勲選手(MVP)に輝き、ブレークを果たしたシーズンに花を添えた。その時以来の巨人との対戦で、再び鮮烈な印象を残した。 4球で追い込まれてから変化球、速球ともにファウルで粘った。小久保ヘッドコーチが「中村晃に近い形でできるようになってきた」と評価する2ストライク後のアプローチで、久々の一発を呼び込んだ。
◆ソフトバンクは4本の本塁打が飛び出して快勝。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --交流戦初勝利 「初回、点を取られた形になりましたけど、よくあそこで栗原君が打ってくれて。すぐに同点に追いついたのが非常に大きかったと思います」 --打線が4本塁打 「ナイスバッティング。追いついた後の1点はすごく大事ですし、その後も突き放すことができたのもよかったですし。いいところでみんな打ってくれて、ナイスゲームだったと思います」 --バレンティンが2発というのは 「めちゃくちゃ大きいです。彼のバッティングは当然、長打というところだと思うんですけど、それがしっかりときょうは出せた。今後にもつながると思うので。彼が打ってくれるというのは、チームにとっても大きい一打になったと思います」 --石川は7回3失点で3勝目 「粘りの投球でしたね。シーズンを通してずっと調子がいいというのはないと思うし、悪いなりにね、しっかり自分の中で整理しながら投げることも大事。走者を出しながらも粘れたというのは評価していいと思います」 --勢いが出るような勝ち方だった 「出てほしいですね。きょうは勝つことができたので。3連戦の中で勝ち越すという身近な目標があるので。きょう勝ったときに、あしたがより大事になると思います」
◆ソフトバンクは0―2の一回に栗原の2ランで追い付き、二回にバレンティンのソロで勝ち越し。三回は柳田の2ラン、五回はバレンティンの2ランなどで4点を加えた。石川は7回3失点で3勝目を挙げた。巨人は投打に完敗した。
◆巨人は一昨年、昨年の日本シリーズ4連敗に続き、またもソフトバンクに敗れ、オープン戦も含めて13連敗を喫した。先発の畠世周投手(26)が3被弾するなど、3回5失点。2番手の桜井俊貴投手(27)も1回?4失点と踏ん張り切れなかった。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。 -―戸根はパワーピッチングで通用していた 「そうですね...」 -―中島は元気なところを見せてくれた 「うん、何て言うか...体張って野球をやっている感じがするね」 -―吉川も好調 「そうですね」 -―ウィーラーが途中交代 「明日元気で会おうと。特にどうということはないですね」 -―先発の畠は 「こういう(大敗の)結果になっているのは、全て監督である私の責任であるというところ。それ以上はありませんね」
◆ソフトバンクの石川は7回を投げ5安打3失点(自責点1)と粘って3勝目を挙げた。5四死球を与え、三者凡退は三回のみ。テンポの良さは影を潜めたが、123球を投げきり、「一つ一つアウトを積み重ねることができた」と話した。 五回1死一塁では岡本和に対し2ボールからカウントを整え、最後は外角速球を完全に振り遅れさせて三振を奪う。変化球を効果的に使って狙いを絞らせなかった。工藤監督は「悪いなりに整理して投げるのも大事。ランナーが出ても粘れたのは評価していい」とねぎらった。
◆またも苦杯をなめた。巨人はソフトバンクに完敗。2019、20年の日本シリーズで喫した2年連続4連敗を含めて同カードは公式戦10連敗。原辰徳監督(62)は悔しさを押し殺すように、言葉を絞り出した。 「こういう結果(大敗)になっているのは、全て監督である私の責任であるというところです。もう、それ以上はありませんね」 一回に相手の失策で2点を先制したが、先発の畠が3回5失点でKO。一回に栗原の2ラン、二回にバレンティンのソロ、三回には柳田の2ランと序盤で3本塁打を浴びた。昨年の日本シリーズでも2本塁打を許して2回もたずに降板しており、雪辱を果たせなかった。 一、二回に本塁打を浴びた畠は、三回にも柳田(奥)に2ランを許して5失点。この回限りで降板した (撮影・村本聡) 原監督は2番手・桜井、捕手も大城から岸田へとバッテリーごと交代したが、流れを変えられなかった。桜井も1回?を投げて4失点。宮本投手チーフコーチは「打たれてしまうのはボールの切れなのか、読まれているのか。もう一度スコアラーを含めてミーティングをしたい」と原因究明の必要性を強調した。 4年連続で日本一に輝いているパ・リーグの絶対王者に対し、オープン戦も含めると、これで13連敗(1分け含む)。9年ぶりの日本一奪還へ、苦手意識の払拭が求められる。(谷川直之)
◆もはや、試合内容うんぬんではない。投手は、変化球で逃げては長打を食らう。打者は、ぷりぷり振るだけで工夫も何もない。巨人は、パワーと技術で劣っている。普通に戦っていたら、ソフトバンクに勝てない。そこを自覚すべきだ。 それでは、どうすればよいのか。プロ野球で、こんな評論をせざるをえないとは、情けない限りだけど、残っているのは、アレしかない。 気力! 精神力!! 振り返れば昨年の日本シリーズ。3連敗で王手をかけられたとき、「投打ともここまで差を見せつけられたら、かける言葉が見当たらない。せめてもの意地を見せろ、と通り一遍のハッパをかけるしかない」と書いた。あれから何も変わっていない。さすがにもう、タイムリミットだ。 選手だけではない。コーチ陣も、選手の尻をなでるだけでなく、もっと厳しく接しないと。原監督がいくら笛を吹いても、誰も踊らないよ。 自覚するということは、自分たちを謙虚に見つめること。一から考え直すときだね。(本紙専属評論家)
◆巨人は先発の畠世周投手(26)が3被弾するなど、3回5失点。2番手の桜井俊貴投手(27)も1回?4失点と踏ん張り切れなかった。元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「桜井はここのところ投げる顔つきは怖くていいんだけどボールが全然怖くないよ。上手くいかんなぁ」と嘆いていた。
◆巨人は先発の畠が5失点と流れを手放し大敗を喫した。腰が引けた投球内容で3本塁打を浴びた。2―0の一回、狙いとは逆の内角に投げたチェンジアップを栗原に右翼へと運ばれる。二回はバレンティンにカーブを、三回は柳田にスライダーを痛打された。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「今日先発の畠 そこそこ良いボール投げてたんだよ。真っ直ぐも結構速くて詰まってたしね。しかし、なんであんなに見透かされたかのように変化球を打たれるんかね」と嘆いた。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (11↑) |
広島 |
1 | 0 | 1 | 1.000 (↑0.706) | - (↓6.5) |
16 | 14 (-45) | 12 (-72) | 0 (-13) | 4 (-7) |
0.380 (↑0.164) | 6.000 (↓2.15) |
2 (-) |
DeNA |
3 | 1 | 0 | 0.750 (↑0.083) | -0.5 (↓1) |
14 | 33 (+7) | 31 (+6) | 13 (+2) | 0 (-) |
0.322 (↓0.014) | 6.750 (↑0.25) |
3 (2↓) |
中日 |
2 | 1 | 1 | 0.667 (↓0.333) | 0 (-) |
14 | 10 (+1) | 16 (+10) | 2 (-) | 1 (-) |
0.230 (↓0.023) | 4.110 (↓2.11) |
4 (2↑) |
ORIX |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 0.5 (↓1) |
14 | 34 (+9) | 28 (+2) | 7 (+3) | 0 (-) |
0.338 (↓0.001) | 7.410 (↑1.95) |
4 (2↓) |
巨人 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 0.5 (-) |
14 | 17 (+3) | 17 (+9) | 6 (+1) | 4 (-) |
0.265 (↓0.028) | 3.860 (↓1.86) |
4 (2↑) |
日本ハム |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 0.5 (↓1) |
14 | 19 (+10) | 12 (+1) | 1 (-) | 4 (-) |
0.261 (↑0.061) | 2.650 (↑0.59) |
4 (2↓) |
ロッテ |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 0.5 (-) |
14 | 21 (+8) | 20 (+10) | 4 (+1) | 4 (+3) |
0.237 (↓0.015) | 4.110 (↓0.99) |
4 (2↑) |
阪神 |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↑0.167) | 0.5 (↓1) |
14 | 20 (+10) | 20 (+7) | 6 (+4) | 5 (+1) |
0.237 (↑0.022) | 4.000 (↓0.67) |
4 (2↓) |
ヤクルト |
2 | 2 | 0 | 0.500 (↓0.167) | 0.5 (-) |
14 | 13 (+2) | 18 (+9) | 3 (-) | 4 (-) |
0.225 (↓0.012) | 4.630 (↓1.63) |
10 (-) |
ソフトバンク |
1 | 2 | 1 | 0.333 (↑0.333) | 1 (↑1) |
14 | 15 (+9) | 12 (+3) | 5 (+4) | 2 (+1) |
0.250 (↑0.026) | 2.650 (↑0.59) |
11 (5↓) |
楽天 |
1 | 3 | 0 | 0.250 (↓0.083) | 1.5 (-) |
14 | 14 (+6) | 21 (+7) | 3 (-) | 1 (+1) |
0.226 (↑0.022) | 5.290 (↓0.61) |
12 (7↓) |
西武 |
0 | 1 | 1 | 0.000 (↓0.556) | 1 (↑1) |
16 | 11 (-88) | 14 (-65) | 3 (-15) | 1 (-13) |
0.307 (↑0.037) | 6.000 (↓1.86) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
30 | 14 | 2 | 0.682 (↑0.008) | - (-) |
97 | 211 (+10) | 159 (+7) | 51 (+4) | 39 (+1) |
0.257 (↑0.001) | 3.250 (↓0.06) |
2 (-) |
巨人 |
25 | 18 | 7 | 0.581 (↓0.014) | 4.5 (↓1) |
93 | 207 (+3) | 180 (+9) | 62 (+1) | 36 (-) |
0.257 (↓0.001) | 3.400 (↓0.12) |
3 (-) |
ヤクルト |
22 | 18 | 7 | 0.550 (↓0.014) | 6 (↓1) |
96 | 196 (+2) | 191 (+9) | 43 (-) | 29 (-) |
0.245 (↓0.001) | 3.800 (↓0.12) |
4 (1↑) |
広島 |
17 | 20 | 6 | 0.459 (↑0.015) | 9.5 (-) |
100 | 145 (+10) | 159 (+8) | 26 (-) | 22 (+3) |
0.262 (↑0.004) | 3.460 (↓0.12) |
5 (1↓) |
中日 |
18 | 23 | 8 | 0.439 (↓0.011) | 10.5 (↓1) |
94 | 135 (+1) | 151 (+10) | 20 (-) | 23 (-) |
0.235 (↓0.002) | 2.940 (↓0.15) |
6 (-) |
DeNA |
15 | 30 | 6 | 0.333 (↑0.015) | 15.5 (-) |
92 | 195 (+7) | 256 (+6) | 50 (+2) | 9 (-) |
0.244 (↑0.001) | 4.810 (↓0.02) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
25 | 19 | 8 | 0.568 (↑0.01) | - (-) |
91 | 225 (+9) | 185 (+3) | 45 (+4) | 38 (+1) |
0.263 (↑0.001) | 3.340 (↑0.05) |
2 (1↓) |
楽天 |
24 | 20 | 8 | 0.545 (↓0.013) | 1 (↓1) |
91 | 202 (+6) | 192 (+7) | 40 (-) | 22 (+1) |
0.235 (↑0.001) | 3.530 (↓0.07) |
3 (-) |
ロッテ |
22 | 21 | 7 | 0.512 (↓0.012) | 2.5 (↓1) |
93 | 236 (+8) | 213 (+10) | 50 (+1) | 38 (+3) |
0.247 (↓0.001) | 3.970 (↓0.06) |
4 (-) |
西武 |
19 | 21 | 9 | 0.475 (↓0.012) | 4 (↓1) |
94 | 184 (+7) | 196 (+10) | 33 (+2) | 50 (-) |
0.243 (↑0.001) | 3.900 (↓0.12) |
5 (-) |
ORIX |
20 | 24 | 7 | 0.455 (↑0.013) | 5 (-) |
92 | 209 (+9) | 214 (+2) | 54 (+3) | 14 (-) |
0.251 (↑0.001) | 3.900 (↑0.04) |
6 (-) |
日本ハム |
17 | 26 | 5 | 0.395 (↑0.014) | 7.5 (-) |
95 | 153 (+10) | 202 (+1) | 26 (-) | 28 (-) |
0.224 (↑0.005) | 3.850 (↑0.06) |
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