1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 9 | 0 | 1 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 1 | X | 4 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:福 敬登(1勝1敗0S) (セーブ:又吉 克樹(0勝1敗2S)) 敗戦投手:泉 圭輔(1勝1敗0S) 本塁打 |
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◆中日は1-1で迎えた6回裏、ビシエドと木下拓の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後同点とされた直後の8回には、阿部のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、4番手・福が今季1勝目。敗れたソフトバンクは、4番手・泉が痛恨の一発を浴びた。
◆ソフトバンクが1回、栗原の適時打で1点先制した。今季初登板の東浜は3回まで中日打線を1安打無失点の立ち上がりを見せた。 中日は5回、阿部の適時二塁打で同点に追いつく。6回には2死からビシエド、木下拓に適時打が出て3-1と逆転した。 ソフトバンクは8回、柳田に10号2ランで同点に。中日はその裏、阿部の3号ソロで勝ち越し。今季初の3連勝。福が1勝目。又吉が2セーブ目。ソフトバンク泉が初黒星。
◆中日が、阿部寿樹内野手(31)の3号ソロでソフトバンクに連勝し、今季初の3連勝を飾った。 8回、3番手藤嶋が柳田に同点2ランを浴びたその裏、会心の一撃を左翼席に運び、粘る王者を振り切った。 「なんとか塁に出て、チャンスを作ろうと思い切りスイングしました。打った感触もよかったですし、いい角度で上がったので入るかなと思いました」。8回1死、ソフトバンク泉のストレートに力負けすることなくスタンドにたたき込んだヒーローは、お立ち台で声を震わせた。 昨季は自己最多の13本塁打。期待が高まる中で開幕を迎えたが、打撃不振が続いた。4月を終えた時点の打率は1割5分9厘。得点力不足の要因の1つに掲げられ、先発を外れるケースも増えた。だが、5月に入り徐々に状態を上げ、これで月間打率は3割6分(50打数18安打)。「4月はチームにめちゃくちゃ迷惑をかけていたので、これをきっかけにどんどん打っていけたらと思います」。踏ん張ってきた自慢の救援陣がつまずきかけたからこそ、価値ある一撃。12球団最後ながらチームを3連勝に導き、18年以来となるソフトバンク戦勝ち越しを決めた。【安藤宏樹】
◆ソフトバンク4番柳田悠岐外野手の豪快なアーチも、勝利につながらなかった。 2点を追う8回1死一塁。中日藤嶋の初球、142キロの直球を強振し、同点に追いつく10号2ラン。そこまでの3打席は凡退していただけに「打てていなかったので、ここで何とか1本と打席に入った。いいスイングができたと思います」。3戦ぶりの1発を自画自賛も、直後に勝ち越されてチームは連敗。喜びも半減した。
◆ソフトバンク東浜巨投手(30)の、今季初登板初勝利はならなかった。初回に1点をもらい、4回までは中日打線を内野安打1本に抑え、二塁を踏ませない完璧な投球。2回1死の高橋周は150キロの直球で見逃し三振に切るなど、東浜本人も手応え十分なマウンドだった。 だが5回1死一塁から阿部に同点打、6回2死三塁からビシエドに勝ち越し打を浴びた。さらに木下拓の適時打でリードを広げられ、6回途中で降板。「6回は少し悔いが残ります。イニング途中での降板で中継ぎの方には申し訳ないし、最後まで投げ切りたかった」と唇をかんだ。 昨年末に新型コロナウイルスで陽性となり、自主トレもできなかった。右肩の不調もあり、キャンプも出遅れただけに「復活」の思いは強い。「次の登板ではもっと長いイニングを投げ、チームの勝ちに貢献できるように頑張りたい」。悔しさは、次への糧にする。
◆ソフトバンクが、交流戦では13年以来、8年ぶりに開幕2連敗を喫した。開幕カードの負け越し発進も8年ぶり。同点の8回に、泉-海野の若きバッテリーがやられた。1死から阿部に、左翼スタンドへ決勝ソロを被弾。工藤公康監督(58)は「打たれることは悪いという風には思わない。ただ打たれ方がね。あそこは長打、ホームランだけは避けないといけない場面。そこから下位打線にいくわけだから」と、厳しい表情で振り返った。 泉はこれが今季初被弾。試合前の時点では、23試合で防御率0点台とリリーフ陣を支えていた。森、モイネロが不在の状況で、重要な場面を任された。首脳陣の期待も高いだけに、工藤監督も苦言を呈さずにはいられなかった。だが、責めるだけではない。捕手の海野も含めて「1球の怖さというものが、彼らの中に根付いてもらえたら。どう次につなげるかが大事。こういうときこそね。負けるとそういうものが残る。勝ったときにはないでしょう。いい糧にしてほしい」と、成長につなげることを期待した。 交流戦で中日に負け越したのは06年、14年、18年に次いで4度目。過去3度はいずれも交流戦Vを逃した。ただ、連敗発進だった13年は、まくって逆転優勝を決めている。ただでは転ばないソフトバンクが、切り替えて12球団最多、交流戦8度の優勝を誇る本来の姿を見せる。【山本大地】 ▽ソフトバンク栗原(先制打を含む今季3度目の3安打猛打賞)「いいポイントで捉えることができている。後ろにいいバッターが続いているので、何とかつなぐという意識で打席に入り、力みなくスイングができていると思う」
◆ソフトバンクは中日に敗れ、交流戦では13年以来8年ぶりの連敗になった。最初のカードに負け越したのも8年ぶりとなった。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 ? -打線が先発小笠原を打ち崩せなかった 工藤監督 そうですね。まあ打てないときもありますよ。 -8回に泉が決勝弾を浴びた 工藤監督 打たれることが悪いという風には思わないです。ただ打たれ方がね。あそこの場面は長打、ホームランを絶対に避けないといけない場面。外低めに丁寧に投げて、ヒットはOKというところだと思います。そこから下位打線にいくわけだし。インサイドにいくにしても、絶対に低いところだという意図は伝えないといけない。キャッチャーとして1軍にいる以上、海野君にも同じことが言える。 -若いバッテリー 工藤監督 経験して培えることもあれば、経験しなくても理解できることはあるはずなので。長打はいけないという意識はあそこはないと、これから使うと言ってもきつくなっちゃいますね。そこは理解させていかないと。インサイドに構えることが悪いんではなくて、意図をしっかり伝えられていたか。ただ行っちゃいましたと言うだけだったら、違うのかなと。彼らのためにもね。今後を考えたら、あそこはいい勉強の場になったんじゃないかなと思うので。あそこからしっかりリードする難しさだったり、1球の怖さというものが根付いていってくれたら、いい経験として成長できることにもつながるかなと思うのでね。打たれることはあると思うので、それをどうつなげていくかが大事。そこはあってほしいなと、それだけです。打たれることはあるのでね。結果としてしょうがないのかなと思いますので、そこからいい成長につなげてもらえたらね。それよりも(6回に)ビシエドに2ナッシングから打たれたボールですよね。経験豊富な(東浜)巨にしたら、投げたらいけないボールを投げてしまった。ピンチの時の初球の重要性というのは理解してもらわないと。ベンチが沈んでしまうので。そういうのは今後、考えてもらえたらと思いますけどね。 -東浜には6回を投げきってほしかった 工藤監督 あそこで森、モイネロがいたら代えることも考えたと思う。ああいうところで代えてしまうと後手に回って結果的にということもある。あそこが粘るところの正念場だったのかなと思います。 -7回に甲斐に代打牧原大 工藤監督 甲斐がちょっとここのところ、落ちてきているので、ちょっとでもチャンスをつくってとなったときに。ヘッドからの提案もあったというのもありますけど。とにかく追いつかなきゃいけないというのがあったので、思い切って代えました。
◆中日が今季初の3連勝を飾った。3―3の八回に阿部の3号ソロ本塁打で勝ち越した。4番手の福が初勝利を挙げ、又吉が2戦連続の2セーブ目。八回に柳田の10号2ランで追い付いたソフトバンクは4番手の泉が痛打を浴びた。
◆中日はソフトバンクに逆転勝ちし、今季初の3連勝。与田剛監督(55)の主な一問一答は以下の通り。 ――阿部が八回に決勝ソロ。5月になって調子が上がってきた 「本当によく打ってくれましたね。強引さがなくなったというか、練習に取り組んでいる形がいい結果になってきているんじゃないかなと思います」 ――ビシエドも六回2死でタイムリー 「三振、三振で、無死三塁で点が入らないと悪い雰囲気になるところ。あの1点も大きかったですね」 ――小笠原は立ち上がりに苦しみながら修正して、七回途中1失点 「きのう(25日)の柳に引き続き、あの世代の中心になっていかないといけない投手ですからね。イニング途中で代えましたけど、徐々に球数、イニング、粘り強さというものは柳と同様に、頼もしくなってきたなと思ってみていました」 ――福がけん制で周東を刺した 「いやぁ、めちゃくちゃ大きいプレーでしたよ。リクエストで『もっと完璧なアウトかな』と思ったら意外と微妙だったのでヤバいな...と思ってみていましたけど。どんな形でもいいからアウトを取りにいく、そういう姿勢がうまくいったんじゃないですかね」 ――強いソフトバンクと対戦して、ベンチの雰囲気は 「オープン戦で、僕が就任して初めてソフトバンクさんとやってもらって、本当に力の差を感じた負けだったんですけど、そういった中から球界の王者に向かっていこうという意味では、選手たちも悔しさを感じながらこの2試合に臨んできていると思います」 ――勝ち切った 「勝つことは大事なことですし、選手たちもこういうゲーム、ダメかな...と思って粘る、勝てるかなと思ったらやられる。そういうところで強くなっていくと思うので、また明日頑張ります」
◆今季初登板だったソフトバンクの東浜は1点差を守れず、7安打3失点で六回途中降板した。右肩不調などからの復帰戦で勝利を逃し「前半はとてもいい感覚、ペースで投げられていたので少し悔いが残る」と唇をかんだ。 四回までに許した走者は1人だけ。だが、五回以降は甘く入る場面が目立った。同点の六回は先頭の大島に三塁打。連続三振で2死としたが、ビシエドには初球の変化球が浮き、適時打となって天を仰いだ。工藤監督も「経験豊富な(東浜)巨としては投げてはいけないボール」と指摘した。 昨季は日本シリーズ直前に右肩を痛め、年末には新型コロナウイルスに感染。思うように復帰へのペースが上がらず、苦しみながらたどり着いた1軍マウンド。「ここからが僕にとってはスタート」と臨んだが、悔しい投球となった。
◆中日のビシエドが4番の仕事を果たした。六回無死三塁から三ツ俣と福田が連続三振に倒れた直後に勝ち越し打。しぼみかけた好機で初球のシンカーを逃さず右前に運び「チャンスだったから積極的な気持ちでいた。バットを良い角度で出すことができた」と自賛した。 4試合連続打点と主砲のバットは止まらない。与田監督は「あれは大きかった。三振、三振で点が入らないと悪い雰囲気になるところだった」とたたえた。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
16 | 14 (+5) | 6 (+2) | 5 (+3) | 3 (-) |
0.371 (↓0.088) | 2.500 (↑1.5) |
1 (-) |
中日 |
2 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
16 | 6 (+4) | 3 (+3) | 1 (+1) | 1 (+1) |
0.311 (↑0.001) | 1.500 (↓1.5) |
3 (3↑) |
ORIX |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
16 | 17 (+14) | 15 (+5) | 2 (+1) | 0 (-) |
0.354 (↑0.048) | 7.940 (↑3.31) |
3 (2↓) |
DeNA |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
16 | 15 (+5) | 17 (+14) | 8 (+3) | 0 (-) |
0.300 (↓0.033) | 7.000 (↓4) |
3 (2↓) |
日本ハム |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
16 | 7 (+3) | 6 (+4) | 1 (+1) | 3 (+3) |
0.200 (↓0.019) | 3.180 (↓1.18) |
3 (2↓) |
ロッテ |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↓0.5) | 1 (↓1) |
16 | 7 (+2) | 6 (+3) | 1 (-) | 1 (-) |
0.246 (↓0.07) | 3.180 (↓0.18) |
3 (3↑) |
阪神 |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
16 | 6 (+3) | 7 (+2) | 2 (-) | 2 (+1) |
0.203 (↓0.003) | 2.500 (↑1.5) |
3 (3↑) |
ヤクルト |
1 | 1 | 0 | 0.500 (↑0.5) | 1 (-) |
16 | 6 (+4) | 7 (+3) | 2 (+1) | 1 (+1) |
0.227 (↑0.098) | 3.500 (↑0.5) |
9 (3↓) |
ソフトバンク |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
16 | 3 (+3) | 6 (+4) | 1 (+1) | 1 (-) |
0.242 (↑0.03) | 3.380 (↓1.13) |
9 (3↓) |
楽天 |
0 | 2 | 0 | 0.000 (-) | 2 (↓1) |
16 | 6 (+2) | 14 (+5) | 2 (+1) | 0 (-) |
0.234 (↓0.016) | 7.310 (↑1.69) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
29 | 13 | 2 | 0.690 (↑0.007) | - (-) |
99 | 197 (+3) | 146 (+2) | 47 (-) | 36 (+1) |
0.256 (↓0.001) | 3.150 (↑0.05) |
2 (-) |
巨人 |
25 | 16 | 7 | 0.610 (↑0.01) | 3.5 (-) |
95 | 204 (+5) | 169 (+2) | 61 (+3) | 35 (-) |
0.261 (-) | 3.320 (↑0.06) |
3 (-) |
ヤクルト |
21 | 17 | 7 | 0.553 (↑0.012) | 6 (-) |
98 | 189 (+4) | 180 (+3) | 42 (+1) | 26 (+1) |
0.245 (↑0.001) | 3.710 (↑0.02) |
4 (1↑) |
中日 |
18 | 22 | 7 | 0.450 (↑0.014) | 10 (-) |
96 | 131 (+4) | 138 (+3) | 19 (+1) | 23 (+1) |
0.239 (↑0.002) | 2.780 (-) |
5 (1↓) |
広島 |
16 | 20 | 5 | 0.444 (-) | 10 (↓0.5) |
102 | 131 (-) | 147 (-) | 26 (-) | 18 (-) |
0.255 (-) | 3.330 (-) |
6 (-) |
DeNA |
13 | 30 | 6 | 0.302 (↓0.008) | 16.5 (↓1) |
94 | 177 (+5) | 242 (+14) | 45 (+3) | 9 (-) |
0.239 (-) | 4.740 (↓0.13) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
24 | 19 | 7 | 0.558 (↓0.013) | - (-) |
93 | 213 (+3) | 179 (+4) | 41 (+1) | 37 (-) |
0.264 (↑0.001) | 3.390 (↓0.02) |
2 (-) |
楽天 |
23 | 19 | 8 | 0.548 (↓0.013) | 0.5 (-) |
93 | 194 (+2) | 185 (+5) | 39 (+1) | 21 (-) |
0.235 (↓0.001) | 3.530 (↓0.03) |
3 (-) |
ロッテ |
21 | 20 | 7 | 0.512 (↓0.013) | 2 (-) |
95 | 222 (+2) | 199 (+3) | 47 (-) | 35 (-) |
0.248 (↓0.002) | 3.930 (↑0.01) |
4 (-) |
西武 |
19 | 20 | 8 | 0.487 (-) | 3 (↑0.5) |
96 | 173 (-) | 182 (-) | 30 (-) | 49 (-) |
0.240 (-) | 3.810 (-) |
5 (-) |
ORIX |
19 | 23 | 7 | 0.452 (↑0.013) | 4.5 (↑1) |
94 | 192 (+14) | 201 (+5) | 49 (+1) | 14 (-) |
0.248 (↑0.004) | 3.780 (↓0.02) |
6 (-) |
日本ハム |
16 | 25 | 5 | 0.390 (↓0.01) | 7 (-) |
97 | 141 (+3) | 196 (+4) | 26 (+1) | 27 (+3) |
0.220 (↓0.001) | 3.920 (↓0.01) |
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