1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 1 | 1 |
巨人 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 4 | 0 | X | 9 | 17 | 1 | 2 |
勝利投手:戸郷 翔征(4勝2敗0S) 敗戦投手:岸 孝之(2勝4敗0S) 本塁打 |
巨人戦チケット予約 | 楽天戦チケット予約 |
◆巨人は2回裏、スモークのソロで先制に成功する。その後逆転を許すも、4回にウィーラーの3ランで再びリードを奪うと、7回には松原の適時打などで一挙4点を追加し、試合を決めた。投げては、先発・戸郷が今季4勝目。敗れた楽天は、先発・岸が精彩を欠いた。
◆巨人石川慎吾外野手(28)が1軍の試合前練習に合流した。2軍戦では規定打席は未到達ながら、打率3割9分2厘、4本塁打と好成績を残していた。 午後1時から行われているイースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)ではベンチから外れた。1軍の出場選手登録を抹消された4月23日のイースタン・リーグ日本ハム戦から19試合連続で先発出場中だった。 正右翼手の梶谷隆幸外野手(32)が23日の中日戦(バンテリンドーム)の3回1死二塁の守備でアクシデントに見舞われた。ビシエドの右翼ライン際の飛球を二塁手吉川と交錯しながら滑り込んで捕球。左太もも裏を手で押さえてうずくまり負傷交代した。球団によると「左太もも裏の違和感」で近日中にも病院で検査を受ける予定となっている。
◆巨人のリードオフマン梶谷隆幸外野手(32)が、交流戦初戦となる楽天戦の欠場が決定的となった。 23日中日戦(バンテリンドーム)3回の守備で、ビシエドの右翼ライン際の飛球を二塁手吉川と交錯しながら滑り込んで捕球。左太もも裏を手で押さえてうずくまり負傷交代した。球団によると「左太もも裏の違和感」で近日中にも病院で検査を受ける予定となっていた。 この日の試合前練習では1度もグラウンドに姿を見せなかった。球場に来場しているかについては不明。 代わって石川慎吾外野手(28)が1軍の試合前練習に合流した。2軍戦では規定打席は未到達ながら打率3割9分2厘、4本塁打と好調をキープしている。
◆巨人が戦力ダウンの危機に直面した。左太もも裏の違和感を訴えていた梶谷隆幸外野手(32)が出場選手登録から抹消された。23日の中日戦(バンテリンドーム)の3回の守備でビシエドの右翼ライン際の飛球を二塁手吉川と交錯しながら滑り込んで捕球。左太もも裏を手で押さえてうずくまり負傷交代した。近日中にも病院で検査を受ける予定となっていた。 エース菅野が右肘の違和感、主将坂本が9日ヤクルト戦での右手親指末節骨骨折、中継ぎで好投を続けていた野上も19日に右肩の異常で戦線から離脱。打線をけん引してきたリードオフマンまでもが離脱となってしまった。
◆交流戦が幕を開ける。巨人は松原聖弥外野手(26)が「1番右翼」で4月25日広島戦以来1カ月ぶりにスタメンに名を連ねた。 今季は打率2割5分6厘、3本塁打の成績を残しているが、同戦の第3打席で放った右中間への二塁打以来、1カ月間、11打席で安打から遠ざかっている。正右翼手でリードオフマンの梶谷隆幸外野手(32)が23日の中日戦(バンテリンドーム)の守備で負傷交代。「左太もも裏の違和感」でこの日登録を抹消された影響で松原にチャンスが巡ってきた。 交流戦の通算成績が36勝23敗0分けで勝率6割1分とパ・リーグの全チームで1番の好相性を誇る楽天を相手にセ・リーグ2連覇中の王者が好スタートを切れるのか。
◆巨人戸郷翔征投手(21)が通算56打席目でプロ初安打を放った。 1-0で1点リードの2回1死一、二塁。初球は送りバントを試みるもファウル。2球目にバスターで楽天岸の140キロ直球を捉え、右前打とした。二塁走者若林は本塁に突入するもタッチアウトとなり、適時打とはならなかった。ベンチの原監督は手をたたいて悔しさをあらわにした。 高卒2年目の昨季は9勝を挙げるも34打数無安打。通算では49打数無安打だった。
◆巨人ゼラス・ウィーラー内野手(34)が6号3ランを放った。2点を追う4回2死一、二塁、楽天岸のスライダーを捉え、軽々と左翼席まで運んだ。 ▼ウィーラーが4回、古巣の楽天戦で岸から本塁打を放ち、現12球団すべてから本塁打を記録した。全球団から本塁打は昨年9月22日の長野(広島)以来、プロ野球40人目。全球団から本塁打は05年の交流戦開始前に江藤慎一、富田勝、加藤英司の3人が記録。交流戦開始後は、近鉄戦を含む13球団相手にマークした8人を含め37人が記録。
◆ハクション大魔王が値千金の1発で試合を"くるりんぱ"した。 巨人ゼラス・ウィーラー内野手(34)が6号3ランを放った。2点を追う4回2死一、二塁、楽天岸のスライダーを捉え、軽々と左翼席まで運んだ。こん身のガッツポーズをにぎりながらダイヤモンドを周回。一振りで試合をひっくり返し、ベンチで出迎えるナインと迫力満点のハイタッチでたたえ合うと、最後は自らヘルメットをとってダチョウ倶楽部の上島竜兵のギャグ「くるりんぱ」を鮮やかに披露した。 球団広報から配信されたコメントは「打ったのはスライダーかな。チャンスだったので、甘い球がきたら積極的に打ちにいこうと思っていたよ。逆転できてよかったね! くるりんぱ!!!」。古巣からの1発をノリノリで振り返った。
◆楽天岸孝之投手が12年ぶりの自身ワーストタイ12安打を浴び、4回5失点(自責4)で降板した。 1回に2安打を許すも無失点にしのぐ。それでも2回に巨人スモークの先制ソロなど4安打、3回に2安打。逆転してもらった直後の4回にはウィーラーに逆転3ランを浴び、15秒間しゃがみ込んだ。「逆転してもらった後のホームランですね。申し訳ないです」。この回3アウトを奪い、マウンドを降りる際、右手でグラブを強くたたき、自らへの怒りを表した。 今季は初登板で完封勝利を挙げるなど2連勝でスタートした。だが4月6日西武戦以来6試合、白星から見放されている。元同僚のウィーラーには「乗らせるとチームにもいい流れ、雰囲気になってしまう。なるべくなら打たせたくない」と警戒心を強めてマウンドに上がった。それだけに、初球のスライダー捉えられた1発のダメージは、大きかった。
◆楽天が今季ワーストの17安打を許し、交流戦初戦を落とした。 先発岸が崩れた。2回に巨人スモークに先制ソロを許すと、3回にも1失点。2点のリードをもらった直後の4回には元同僚のウィーラーに逆転3ランを浴び、15秒間、しゃがみ込んだ。09年5月4日楽天戦、同年7月1日ロッテ戦以来、自己ワーストタイの12被安打。4回5失点(自責4)で自身4連敗の今季4敗目。4月6日西武戦以来、7試合白星なしとなった。 7回にはブセニッツが乱れ、2つの押し出し四球。2/3回を3安打3四球4失点とし、リードを広げられた。 打線は2点を追う4回に鈴木大の適時二塁打、島内の7号3ランで逆転に成功。だが、5回以降は得点を奪えなかった。
◆巨人はスモークが2回に先制の5号ソロを放ち、3回2死三塁では左前に適時打。先発戸郷は3回まで1安打無失点。 楽天は4回、島内の7号3ランなど一挙4得点を挙げ逆転。巨人はその裏、ウィーラーの6号3ランで再び1点のリードを奪った。 巨人は7回に2つの押し出し四球と松原の2点適時打で4点追加。戸郷は4勝目。楽天は先発岸の4回12安打5失点が誤算だった。岸は4敗目。
◆楽天が今季ワーストの17安打を許し、交流戦初戦を落とした。 先発岸が崩れた。2回に巨人スモークに先制ソロを許すと、3回にも1失点。2点のリードをもらった直後の4回には元同僚のウィーラーに逆転3ランを浴び、15秒間、しゃがみ込んだ。09年5月4日楽天戦、同年7月1日ロッテ戦以来、自己ワーストタイの12被安打。4回5失点(自責4)で自身4連敗の今季4敗目。4月6日西武戦以来、7試合白星なしとなった。 7回にはブセニッツが乱れ、2つの押し出し四球。2/3回を3安打3四球4失点とし、リードを広げられた。 打線は2点を追う4回に鈴木大の適時二塁打、島内の7号3ランで逆転に成功。だが、5回以降は得点を奪えなかった。 石井GM兼監督は先発岸の投球を「空振りを取るボールもなかったし、バッターに気にさせるボールがなかなか作れなかったので、ポンポンヒット打たれてしまった」と振り返った。逆転直後の4回に岸が粘りきれなかったことに「あそこで4点を取ったので、その裏のピッチングというのが大事になる。しっかりと、抑えてくれれば良かったですけど、それは振り返ってもしょうがない。勝負のいろんなものを経験しているピッチャーとしては、あそこは苦しんでいてもスッと終わらせてほしいというのはベンチで見ていて思います」と実績十分の右腕に、勝負どころでの粘りを求めた。 ウィーラーには初球の外角スライダーを逆転3ランとされた。「結果論になってしまうけど、あの場面で打ちに来るという初球や早い(カウントの)ところでケアするボールを、あのボールで良かったのかというのを考えてもられば。別にそれが合ってるとか間違いとかではなくて、反省することで前進するところもある。あれがいいのか悪かったのか、というところを今日をしっかりと振り返って、また明日につなげてほしいなと思います」。 岸は4連敗で自身7戦連続白星なし。これまでの中6日での次回登板には「そうですね」と答え、チャンスを与えることを示唆した。 ▽楽天岸(4回12安打5失点で自身4連敗で4敗目。4月6日西武戦以来7戦白星なし)「全体的に球が高かった。もう少し慎重に、もっとボール球も使っていけば良かった」
◆巨人原辰徳監督(62)の、今日のひと言。 ? 「『戸郷』じゃなくて『途上』だから(笑)」 ? 巨人は先発戸郷翔征投手(21)が2点リードの4回、1番辰己と2番鈴木大に連続二塁打を浴び、3番浅村に四球後、4番島内に逆転3ランを食らった。5回も先頭に四球を出したものの無失点に抑え、勝利投手の権利を得て降板。17安打9得点と打線の援護を受けて4勝目をマークした。 試合後、原監督は「二回り目に無残にね、1(番)、2(番)、3(番)、4(番)で4点を取られたわけだからね」と苦笑いしつつ「滝に打たれて反省するくらいの気持ちは持っているんじゃないでしょうかね。それをひっくり返したのがね、非常に大きかったと思いますね」と、直後に逆転3ランを放ったウィーラーを称賛。戸郷については「ただ、勝ち星がついたというところに感謝の気持ちを持ちを(持って)ね、さらに明日からの練習で精進してもらいたいという風には思います。彼はまだまだ若いし。『戸郷』じゃなくて『途上』だから(笑)。お後がよろしいようで」と、笑顔でさらなる成長を期待した。
◆巨人原辰徳監督(62)が発展途上の先発戸郷翔征投手(21)に、さらなる成長を期待した。2点リードの4回に1番辰巳から2連続二塁打で1失点し、四球後に島内に逆転3ランを浴びた。5回4失点で降板したが打線の援護を受けて4勝目を挙げた戸郷に猛省をうながしつつ「勝ち星がついたところに感謝の気持ちを持ちを(持って)ね、さらに明日からの練習で精進してもらいたい。彼はまだまだ若いし。『戸郷』じゃなくて『途上』だから(笑い)。お後がよろしいようで」と笑顔で飛躍を願った。 ▽巨人戸郷(先発して5回6安打4失点)「本塁打というのは試合の流れを変えてしまう中で、(島内の)あの場面で抑えることができればもっと展開は変わっていたと思います。中継ぎ陣の方に負担をかけてしまい申し訳ないです。今日の登板の反省を生かして、いい投球ができるようにしたい」 ▽巨人スモーク(3安打2打点、2回には岸から先制の5号ソロ)「来た球に対してしっかりとスイングができた。センキュー!」
◆少しぐらいは不格好でもいい。巨人が犬鷲を強引に押し切った。2点を追う4回2死一、二塁、ウィーラーが頼もしかった。古巣の元同僚岸の初球135キロスライダーを振り抜いた。2点先制も一時逆転を許し、直後に再逆転。4失点の戸郷に白星をささげる6号3ランに「逆転のホームランだから最高に気持ち良かった」と口角を上げた。左翼席へ歴代40人目の「12球団制覇弾」で先勝を決めた。 楽天時代の米村コーチ直伝の「魔法のギャグ」で苦境を好転させた。決勝の逆転弾をベンチで出迎えると大興奮でハイタッチ。最後はヘルメットをとって、クルッと回し、再びかぶる。ダチョウ倶楽部上島竜兵のギャグ「くるりんぱ」を披露した。ベンチを大盛り上がりにした活力がチーム全体に波及した。 けがで離脱中の主力の代役を担う若人が躍動した。梶谷の代役に指名され1番右翼で先発した松原が3安打。坂本の穴を埋める吉川も4安打。ウィーラーを含めた上位3番までで、8安打5打点で打線をけん引した。守備でも丸が、4回は左へ右へ振られグラブに当てながら長打を許したが、5回に浅村のフェンス際の大飛球をジャンプ一番スーパーキャッチ。途中出場の湯浅も8回に鈴木大の三遊間のライナーに飛びつき好捕でもり立てた。 攻守ともに反省点はある。でも、勢いをつけて交流戦開幕白星をつかんだ。ウィーラーは「いいことも悪いこともあるけど最終的にはみんなで楽しんで自分の役割をしっかりと果たす」と一丸を強調。2年ぶりに交流戦に原監督は「楽しみの中に厳しさを、そして勝負するということが大事なんだと思います」と明日の戦いに目を向けた。【為田聡史】 ▽巨人松原(1カ月ぶりのスタメンで3安打2打点)「(梶谷の)穴埋めができればなと思って挑んだ。今日は自分のできることをしっかりやれたかなと思う」 ▽巨人吉川(プロ通算2度目の1試合4安打で打率を3割に乗せる活躍)「こういうチーム状況で、少しでもチームに貢献できたことは良かった」
◆先発復帰、即猛打賞! 「1番右翼」で4月25日広島戦以来1カ月ぶりにスタメンに名を連ねた巨人松原聖弥外野手(26)が、3安打2打点の活躍でリードオフマンとしての役割を全うした。 初っぱなの一打が、自らを楽にした。1回先頭、楽天岸のチェンジアップを捉えて内野安打。1カ月、12打席ぶりにHランプをともした。「昨日の夜にスタメン発表されて、そこから今日の試合前まではめっちゃ緊張していました。あまり普段緊張しないんですけど。(1打席目でヒットが出て)気持ち的には楽になりました」と焦る気持ちを振り払った。 期せずして巡ってきたチャンスだった。正右翼手でリードオフマンを務めてきた梶谷が23日の中日戦(バンテリンドーム)で負傷交代。左太もも裏の違和感でこの日に登録を抹消された。「何とか穴埋めできればなと思って今日の試合に挑んだ」と、打率3割超えの梶谷不在を感じさせない結果を欲していた。 だからこそ1本では足りなかった。「3打席目までは『ほんまにやばいな』と思っていた。『1本じゃ絶対だめだな』と」。募る危機感が2本目、3本目の安打を引き寄せた。「なんとか3本までいって良かった。今日の試合は良かったかなと思います」とひと安心。今季2度目の猛打賞で起用に応えた。「1番右翼」に鳴り物入りで今オフFA加入した梶谷はいない。でも育成からここまで成り上がった松原がいる。【小早川宗一郎】
◆少しぐらいは不格好でもいい。巨人が犬鷲を強引に押し切った。2点を追う4回2死一、二塁、ウィーラーが頼もしかった。古巣の元同僚岸の初球135キロスライダーを振り抜いた。2点先制も一時逆転を許し、直後に再逆転。4失点の戸郷に白星をささげる6号3ランに「逆転のホームランだから最高に気持ち良かった」と口角を上げた。左翼席へ歴代40人目の「12球団制覇弾」で先勝を決めた。 楽天時代の米村コーチ直伝の「魔法のギャグ」で苦境を好転させた。決勝の逆転弾をベンチで出迎えると大興奮でハイタッチ。最後はヘルメットをとって、クルッと回し、再びかぶる。ダチョウ倶楽部上島竜兵のギャグ「くるりんぱ」を披露した。ベンチを大盛り上がりにした活力がチーム全体に波及した。 離脱中の主力の代役を担う若人が躍動した。梶谷の代役に指名され1番右翼で先発した松原が3安打。坂本の穴を埋める吉川も4安打。ウィーラーを含めた上位3番までで、8安打5打点で打線をけん引した。守備でも丸が、4回は左へ右へ振られグラブに当てながら長打を許したが、5回に浅村のフェンス際の大飛球をジャンプ一番スーパーキャッチ。途中出場の湯浅も8回に鈴木大の三遊間のライナーに飛びつき好捕でもり立てた。 攻守ともに反省点はある。でも、勢いをつけて交流戦開幕白星をつかんだ。ウィーラーは「いいことも悪いこともあるけど最終的にはみんなで楽しんで自分の役割をしっかりと果たす」と一丸を強調。2年ぶりの交流戦に原監督は「楽しみの中に厳しさを、そして勝負するということが大事なんだと思います」と明日の戦いに目を向けた。【為田聡史】 ▼ウィーラーが4回、古巣の楽天戦で岸から本塁打を放ち、現12球団すべてから本塁打を記録した。全球団から本塁打は昨年9月22日の長野(広島)以来、プロ野球40人目。全球団から本塁打は05年の交流戦開始前に江藤慎一、富田勝、加藤英司の3人が記録。交流戦開始後は、近鉄戦を含む13球団相手にマークした8人を含め37人が記録。
◆巨人吉川尚輝内野手(26)が「3番」でプロ通算2度目の4安打を放つ活躍を見せた。 1回2死、楽天岸の内角高め144キロ直球に詰まりながらも三塁手の頭を越す内野安打。初球で二盗を決め、チャンスメークした。第2打席、第3打席でも単打を放つと、1点リードの7回先頭。楽天ブセニッツの初球外角低めの156キロ直球にコツンとバットを合わせた。三遊間へのゴロに快足を飛ばし、遊撃への内野安打。4点をとって試合を決定付けた7回の攻撃の先陣を切った。「今日から交流戦でしたし、スタートが大事。こういうチーム状況ですし、少しでもチームに貢献できたことはよかった」と振り返った。 22日の中日戦(バンテリンドーム)でプロ初の3番に抜てきされた。3試合連続で3番を務め、好調の2番ウィーラーと不動の4番岡本和の間をつなぐ役割を担う。「後ろにつなげるだけだと思うので、打順関係なくやっていけたら。ウィーラーの長打だったりをいい形につなげられるように意識してやっていきたい」。4安打で打率も3割4厘まで上げてきた。5月に限れば、4割2分1厘と好調をキープしている。原監督も「非常にこのところ上向きという中でね。3番に置いて非常にいいものを出してくれていると思います」と高評価した。「3番吉川」が梶谷、坂本不在の打線をもり立てる。【小早川宗一郎】
◆楽天の岸が15年目で自己ワーストに並ぶ12安打を浴びて4回5失点で降板した。今季は開幕2連勝と好スタートを切りながら、4月6日を最後に白星から遠ざかっている。要所で3ランを浴びて防御率も4・47まで悪化し「逆転してもらった後のホームランですね。申し訳ない」と淡々と話した。 4-2の四回2死一、二塁でウィーラーに初球の変化球を左翼席へ運ばれ、思わずマウンドにしゃがみ込んだ。石井監督は試合前に「それなりにいい球を投げている。また上がっていきそうな感じもある」と話していたが期待に応えられなかった。
◆楽天・島内宏明外野手(31)が「4番・左翼」で先発出場し、逆転7号3ランを放った。1点差に追いついた四回、なおも無死一、三塁。相手先発、戸郷の2球目をたたき、中堅右に運んだ。球団広報を通じて、「打ったのはストレート。東京ドーム最高です」とコメントした。
◆巨人のウィーラーが古巣楽天との試合では初本塁打となる6号3ランを放った。2-4の四回2死一、二塁。岸の初球のスライダーを捉えた打球は左翼席へ一直線に届いた。「チャンスだったので、甘い球が来たら積極的に打ちにいこうと思っていた」と興奮した様子で話した。 この一発でプロ野球史上40人目の全球団本塁打となった。ベンチに戻ると、ヘルメットを目の前でくるりと回転させてかぶるパフォーマンスを披露した。 昨季は開幕直後にトレードで巨人に移り、持ち前の長打力でリーグ2連覇に貢献。今季は新型コロナウイルス感染による離脱期間があっても高い打率を維持して存在感を示している。
◆巨人は2点をリードされた四回にウィーラーの6号3ランで逆転した。七回には大城と代打亀井の押し出し四球、松原の2点適時打で4点を加えた。戸郷は5回4失点で4勝目。楽天は岸が4回5失点で自身4連敗となった。
◆楽天の岸は15年目で自己ワーストに並ぶ12安打を浴び、4回5失点で自身4連敗となった。今季は開幕2連勝と好スタートを切りながら、4月6日を最後に白星から遠ざかっている。防御率は4・47まで悪化し「相手が積極的に来るところに、素直にストライクを投げて打たれてしまった」と肩を落とした。 4-2の四回2死一、二塁でウィーラーに初球のスライダーを左翼席へ運ばれ、思わずマウンドにしゃがみ込んだ。通算134勝を誇る36歳のベテランに、石井監督は「いろんなものを経験している投手として、苦しんでいても四回は終わらせてほしかった」と結果を求めた。 石井監督(4連敗と不調が続く岸に) 「空振りを取る球もなかったし、打者に気にさせる球をつくれなかった」 島内(四回に7号3ラン) 「走者をかえそうという気持ちが強いが、走者がいない場面でもう少し集中しないといけない」
◆初めて交流戦に登板した巨人の戸郷が5回4失点で4勝目を手にした。序盤の3イニングは1安打を許しただけで、ほぼ完璧な投球。四回に逆転されたが、五回は浅村らを打ち取って勝ち星を手繰り寄せた。 2-0と先行して迎えた四回に4失点。島内には3ランを浴び「あの場面で抑えることができればもっと展開は変わっていたと思う。中継ぎの方に負担を掛けてしまい申し訳ない」と反省の言葉を並べた。
◆巨人は2年ぶりとなった交流戦の開幕戦で快勝。ゼラス・ウィーラー内野手(34)が古巣から決勝の左越え3ランを放ち、プロ野球40人目となる全12球団からの本塁打を達成した。先発の戸郷翔征投手(21)は5回4失点も4勝目。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。 --今日のポイントは 「やっぱりウィーラーの、(四回に)逆転されてすぐの(その裏の)3ランですか。あそこからの(無失点に抑えた)リリーフ陣も含めて、というところでしょうね」 --ウィーラーは助っ人として見事な働き 「非常に存在感がありますし、好調が続いてくれているのは非常にいいことですね」 --3番・吉川が4安打 「非常にこのところ上向きという中でね、3番に置いて非常にいいものを出してくれていると思います」 --救援陣は5点差でも八回・中川、九回・デラロサ 「まあ最善策の中でね、やっぱり彼らに任せたということですね」 --2年ぶりの交流戦 「交流戦というのはこのところ定着してきているので、昨年は(コロナ禍の)状況の中でできなかったが、いろんな意味で新鮮にね、やっぱりお互い、激突するというのはね、非常にファンの方も非常に楽しみにしていると思うので。われわれも含めてね、楽しみの中に厳しさを(持って)、そして勝負するということが大事なんだと思います」 その他の写真(2/2枚) --あすにつながる勝利 「今日のように打撃陣が相手の投手を打ち崩してくれればいいなとは思います」 --戸郷は5回4失点 「二回り目に無残にね、(四回は)1、2、3、4(番)で4点を取られたわけだからね。滝に打たれて反省するくらいの気持ちは持っているんじゃないでしょうか。ただ、勝ち星がついたというところに、感謝の気持ちを持ち、さらに明日からの練習で精進してもらいたいという風には思いますね。彼はまだまだ若いし。『戸郷』じゃなくて『途上』だから(笑)。お後がよろしいようで」 --梶谷抹消の中、松原が3安打 「元気いっぱいの選手だからね。これからも水を得た魚のごとくやってもらいたいなと思いますね」 --デラロサが復帰後初めて1イニング投球 「今日は1イニングしっかり投げてくれたので、よかったと思います。内容も良くなったと思います」 --梶谷が抹消 「10日間では戻らないということでしょうな。簡単に言うとね。だから抹消したということでしょうな」
◆巨人は2年ぶりとなった交流戦の開幕戦で快勝。ゼラス・ウィーラー内野手(34)が古巣から決勝の左越え3ランを放ち、プロ野球40人目となる全12球団からの本塁打を達成した。先発の戸郷翔征投手(21)は5回4失点も4勝目。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。 --今日のポイントは 「やっぱりウィーラーの、(四回に)逆転されてすぐの(その裏の)3ランですか。あそこからの(無失点に抑えた)リリーフ陣も含めて、というところでしょうね」 --ウィーラーは助っ人として見事な働き 「非常に存在感がありますし、好調が続いてくれているのは非常にいいことですね」 --3番・吉川が4安打 「非常にこのところ上向きという中でね、3番に置いて非常にいいものを出してくれていると思います」 --救援陣は5点差でも八回・中川、九回・デラロサ 「まあ最善策の中でね、やっぱり彼らに任せたということですね」 --2年ぶりの交流戦 「交流戦というのはこのところ定着してきているので、昨年は(コロナ禍の)状況の中でできなかったが、いろんな意味で新鮮にね、やっぱりお互い、激突するというのはね、非常にファンの方も非常に楽しみにしていると思うので。われわれも含めてね、楽しみの中に厳しさを(持って)、そして勝負するということが大事なんだと思います」 --あすにつながる勝利 「今日のように打撃陣が相手の投手を打ち崩してくれればいいなとは思います」 --戸郷は5回4失点 「二回り目に無残にね、(四回は)1、2、3、4(番)で4点を取られたわけだからね。滝に打たれて反省するくらいの気持ちは持っているんじゃないでしょうか。ただ、勝ち星がついたというところに、感謝の気持ちを持ち、さらに明日からの練習で精進してもらいたいという風には思いますね。彼はまだまだ若いし。『戸郷』じゃなくて『途上』だから(笑)。お後がよろしいようで」 --梶谷抹消の中、松原が3安打 「元気いっぱいの選手だからね。これからも水を得た魚のごとくやってもらいたいなと思いますね」 --デラロサが復帰後初めて1イニング投球 「今日は1イニングしっかり投げてくれたので、よかったと思います。内容も良くなったと思います」 --梶谷が抹消 「10日間では戻らないということでしょうな。簡単に言うとね。だから抹消したということでしょうな」
◆一振りで試合をひっくり返した。巨人のゼラス・ウィーラー内野手(34)が、逆転の6号3ランで試合を決めた。 「最高に気持ち良かった。その前の2打席で打ち取られていたので、取り返そうと思っていた」 逆転を許した直後の四回2死一、二塁。昨季途中までチームメートとしてプレーした岸のスライダーを捉え、左翼席に"再逆転弾"を突き刺した。楽天時代に米村理コーチ(当時)に教わった「くるりんぱ」のパフォーマンスも披露。元ネタのダチョウ倶楽部のギャグは「知らない」と笑うが、値千金の一撃で2015年から昨季途中まで在籍した古巣を沈めた。 2年ぶりに復活した交流戦。古巣との初対戦でいきなりアーチをかけた。来日7年目で、プロ野球40人目となる全球団からの本塁打を達成。「所属しているところで全力でやってきた結果。うれしいです」と冷静に振り返った。 窮地を「ワンチーム」ではね返す。梶谷がこの日、23日の中日戦で負傷した影響で登録を外れた。菅野、坂本に続きまた主軸が離脱する中、絶好調男がますますハッスルした。苦しい状況で奮闘する助っ人に原監督は「非常に存在感がありますし、好調が続いているのは非常にいいこと」と評価した。 首位・阪神とのゲーム差を3・5に縮めた。「交流戦は楽ではないですけど、ワンチームで頑張りたい」とウィーラー。両リーグを知る男が交流戦の鍵を握る。(樋口航)
◆巨人がパのチームへ向けて、強烈な"かまし"を入れた。柔よく剛を制す...ではない。剛には剛で立ち向かい、ねじ伏せる。交流戦の戦い方を見つけたのではないかな。 試合のターニングポイントに挙げられるのは、四回のウィーラーの逆転3ランだけど、引き金となったのは、二回のスモークの先制アーチだった。相手バッテリーは、それほどマークしていなかったはず。ああも見事に、外国人らしいストレートへの反応を見せられ、ドカンとスタンドに運ばれたら、ビビらないはずがない。パのチームは、パワーで優位に立つと思っているだろうから、逆にショックで、ダメージは大きいよね。 坂本に続き、梶谷も戦線離脱。チョコマカとしたオーダーで、なんとかやりくりしたくなるところで、試合を決めたのは、コンスタントに打てる2人の助っ人。こうなったら巨人は、2人を前面に出して、重量打線で交流戦を乗り切ることだ。いざとなれば、助っ人を3、4番で並べてもいい。まだ、日によって好不調の波が激しい岡本を、楽な打順で打たせてやる手も、あると思うよ。(本紙専属評論家)
◆初めて交流戦に登板した巨人の戸郷が5回4失点で4勝目を手にした。序盤の3イニングは1安打を許しただけで、ほぼ完璧な投球。四回に逆転されたが、五回は浅村らを打ち取って勝ち星を手繰り寄せた。2―0と先行して迎えた四回に4失点。島内には3ランを浴び反省の言葉を並べた。 元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は26日、自身のブログで「先発の戸郷は勝ち投手にはなれたけどピッチングとしてはまだまだだと思ったよ」と奮起を促していた。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
17 | 9 (-) | 4 (-) | 2 (-) | 3 (-) |
0.459 (-) | 4.000 (-) |
1 (-) |
DeNA |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 10 (-) | 3 (-) | 5 (-) | 0 (-) |
0.333 (-) | 3.000 (-) |
1 (-) |
日本ハム |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 4 (-) | 2 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.219 (-) | 2.000 (-) |
1 (-) |
中日 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 2 (-) | 0 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.310 (-) | 0.000 (-) |
1 (-) |
ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 5 (-) | 3 (-) | 1 (-) | 1 (-) |
0.316 (-) | 3.000 (-) |
6 (-) |
ソフトバンク |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 0 (-) | 2 (-) | 0 (-) | 1 (-) |
0.212 (-) | 2.250 (-) |
6 (-) |
ORIX |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 3 (-) | 10 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.306 (-) | 11.250 (-) |
6 (-) |
楽天 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 4 (-) | 9 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.250 (-) | 9.000 (-) |
6 (-) |
阪神 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 3 (-) | 5 (-) | 2 (-) | 1 (-) |
0.206 (-) | 4.000 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 2 (-) | 4 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.129 (-) | 4.000 (-) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
28 | 13 | 2 | 0.683 (↓0.017) | - (-) |
100 | 194 (+3) | 144 (+5) | 47 (+2) | 35 (+1) |
0.257 (↓0.002) | 3.200 (↓0.02) |
2 (-) |
巨人 |
24 | 16 | 7 | 0.600 (↑0.01) | 3.5 (↑1) |
96 | 199 (+9) | 167 (+4) | 58 (+2) | 35 (+3) |
0.261 (↑0.005) | 3.380 (↓0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
20 | 17 | 7 | 0.541 (↓0.015) | 6 (-) |
99 | 185 (+2) | 177 (+4) | 41 (+1) | 25 (-) |
0.244 (↓0.002) | 3.730 (↓0.01) |
4 (-) |
広島 |
16 | 20 | 5 | 0.444 (-) | 9.5 (↑0.5) |
102 | 131 (-) | 147 (-) | 26 (-) | 18 (-) |
0.255 (-) | 3.330 (-) |
5 (-) |
中日 |
17 | 22 | 7 | 0.436 (↑0.015) | 10 (↑1) |
97 | 127 (+2) | 135 (-) | 18 (-) | 22 (-) |
0.237 (↑0.001) | 2.780 (↑0.06) |
6 (-) |
DeNA |
13 | 29 | 6 | 0.310 (↑0.017) | 15.5 (↑1) |
95 | 172 (+10) | 228 (+3) | 42 (+5) | 9 (-) |
0.239 (↑0.002) | 4.610 (↑0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
24 | 18 | 7 | 0.571 (↓0.014) | - (-) |
94 | 210 (-) | 175 (+2) | 40 (-) | 37 (+1) |
0.263 (↓0.001) | 3.370 (↑0.02) |
2 (-) |
楽天 |
23 | 18 | 8 | 0.561 (↓0.014) | 0.5 (-) |
94 | 192 (+4) | 180 (+9) | 38 (+1) | 21 (-) |
0.236 (↑0.001) | 3.500 (↓0.11) |
3 (-) |
ロッテ |
21 | 19 | 7 | 0.525 (↑0.012) | 2 (↑1) |
96 | 220 (+5) | 196 (+3) | 47 (+1) | 35 (+1) |
0.250 (↑0.002) | 3.940 (↑0.02) |
4 (-) |
西武 |
19 | 20 | 8 | 0.487 (-) | 3.5 (↑0.5) |
96 | 173 (-) | 182 (-) | 30 (-) | 49 (-) |
0.240 (-) | 3.810 (-) |
5 (-) |
ORIX |
18 | 23 | 7 | 0.439 (↓0.011) | 5.5 (-) |
95 | 178 (+3) | 196 (+10) | 48 (+1) | 14 (-) |
0.244 (↑0.001) | 3.760 (↓0.15) |
6 (-) |
日本ハム |
16 | 24 | 5 | 0.400 (↑0.015) | 7 (↑1) |
98 | 138 (+4) | 192 (+2) | 25 (-) | 24 (-) |
0.221 (-) | 3.910 (↑0.05) |
コメント