1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 |
中日 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 2 | 9 | 0 | 0 |
勝利投手:柳 裕也(4勝1敗0S) (セーブ:又吉 克樹(0勝1敗1S)) 敗戦投手:武田 翔太(3勝3敗0S) |
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◆中日は3回裏、福田とビシエドの連続適時打で2点を先制する。投げては、先発・柳が粘り強い投球で7回無失点。その後は福、又吉の継投でリードを守り抜き、柳は今季4勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、先発・武田が好投するも、打線が無得点と振るわなかった。
◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)は、交流戦で通算打率3割2分7厘、MVPを2度獲得の「交流戦男」。 バンテリンドームでも通算11試合で打率3割3分3厘で、最後に試合をした18年6月10日には2打席連続本塁打と好相性。
◆中日は3回、福田、ビシエドの連続適時打で2点先制。先発柳は3回までソフトバンク打線から毎回の4奪三振で無失点に抑えた。 ソフトバンクは柳を攻略できない。5回2死二塁は牧原大が二ゴロ。6回も2死から中村晃が出塁するが甲斐が三振に倒れた。 中日は8回から福、又吉とつないでリードを守り切った。7回6安打無失点の柳が4勝目。又吉が今季初セーブ。ソフトバンク武田が3敗目。
◆交流戦初戦を黒星発進となったソフトバンク先発武田翔太投手(28)が投球リズムの悪さを嘆いた。 「先制点は与えないように気をつけていたが、走者を出してから粘ることができなかった」。3回1死から大島を四球で歩かせると長短4連打を許し2失点。失点こそ3回の2点だけだったが6回91球を投げ3者凡退は5回の1度だけ。「3者凡退というイニングが少なく、リズムよくアウトを取れなかった。いいリズムで攻撃につながるような投球がしたかった」と唇をかんだ。
◆中日の柳裕也投手(27)がソフトバンク相手に7回無失点で4勝目を手にした。防御率、奪三振のセ・リーグ2冠を背に交流戦開幕戦に臨んだ5年右腕が王者との初対戦で成長ぶりを見せつけた。 「セ・パ格差」の象徴的存在とも言える強いソフトバンクにも動じることなく、序盤は切れ味鋭いカットボールを武器に3回まで毎回の4奪三振。中盤は多彩な球種を駆使して粘り強さを発揮。「長打力のある打者が多いので慎重に丁寧に投げた」(柳)ため、7回で121球を要したが、6単打6奪三振。三塁を踏ませることなく、救援陣にバトンをつないだ。 「ソフトバンクに投げるのはプロに入って初めてだったので自分の実力が通用するか楽しみでした。よく粘れたと思います。小さいときに九州(宮崎)で育ち、キャンプも見にいったチームから勝ててうれしいです」。最高の笑顔でチーム6年ぶりの交流戦開幕星を振り返った。 これで今季本拠地バンテリンドームでは5戦3勝無敗。通算防御率は1・62まで下がった。成長著しい右腕が中日の右の柱からセ界のエースへ。その扉を自ら開けた。【安藤宏樹】▽中日与田監督(完封リレーでソフトバンク戦の連敗を4で止め、6年ぶりの交流戦開幕勝利)「勝ち方もすごくよかったと思います。(相手は)球界NO・1のチームですから...。いつも言うようにいいもの(データ)はどんどん増やしていけたらと思います」▽中日又吉(R・マルティネスの離日で抑えに起用され7年ぶりのセーブに)「目の前の1イニングを抑えにいったので特に意識はないです。先頭打者をとってから(打たれた)ツーベースと上林選手にカウントを悪くしてしまったこと。特に9回なので反省したい」▽中日福田(3回に先制二塁打)「対戦の少ないチームなので積極的に、と思って打席に入った。(適時打は)追い込まれていたのでコンパクトに対応しようと思っていまた」
◆ソフトバンクは12球団トップの防御率を誇る中日投手陣の前に、16度目の交流戦で球団初の開幕戦完封負け発進となった。 工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -柳を打ち崩せなかった 工藤監督 そうですねえ。変化球が気になると、どうしても真っすぐに遅れちゃうので。そこはバッターのところなのでわからないところはあるんですけど。難しいでしょうね。コントロールも良かったし、時折投げるチェンジアップも良かった。打てないときは相手をほめるしかない。 -映像で見るのと印象の違いもあった 工藤監督 やればやるほど味が出てくるピッチャーかなと思います。(チェンジアップを)意識させられると真っすぐがファウルになったり。スライダー、カットのコントロールもいいのでそこで打ち取られたり。ぼくはピッチャーなので、ピッチャーの見方をすれば、それが目的なので。そうしてもらえたら、困ったときに真っすぐが通りやすい。ファウルになったりカウントを取れる。来るボールに対してバッターは打ちに行かないといけないので、そのへんの難しさはあったのかな。今日はいいピッチングされたと、いうところでね。打てない日もあります。そうやっていいピッチングをされて、そうそう打てるんだったら防御率1点台じゃないでしょう。やっぱり彼のピッチングをされれば抑えられる。それが防御率のいいピッチャーだと思うので、割り切ってまた明日というふうにしていくしかないと思います。 -武田は6回2失点 工藤監督 打たれたところだけが、ちょっとボールが高かったり逆球だったり。あそこだけですかね。カーブが高めに浮いてちょっと打たれて。いいプレーしてホームでアウトにしただけに、2点目というところかなと思います。ただ6回を投げて、代打を送ったりということもあってあそこで代えたんですけど。普通だったらあと1回くらいはいけたのかな。やっぱり先制点を与えてしまうと、いいピッチャーに対してはなかなか攻撃というのは難しい。今日に関して言うと、相手にうまくやられたし、なかなかこちらの攻撃のリズムをうまくできなかったという試合だったんじゃないかなと思います。 -松本が救援で登板 工藤監督 先発もやっているからロングもいけるピッチャーなので。6連戦が3回続くので、そういうピッチャーが1人ないし2人。板東君もいれば3人いると。後ろのピッチャーもなかなか3連投はできないので。負けているところで長くいってもらえる、そういう中でそうやって勝ちを拾っていくかというところの試合もある。勝っているところの試合はいいと思うんですけど。交流戦の18試合は6連戦が続くだけに、ピッチャーのことは考えていかないと。その後におかしくなっても困るので。そのへんはしっかり考えてやっていけたらと思います。今日、松本君が2回を0点で行ってくれたのは良かったなと思いました。 -交流戦は黒星発進になった 工藤監督 今日のことというよりは、明日、明後日といい形で勝って福岡に戻れればという話はしたので。まだ始まったばかりですし、下を向く必要なんて全くないのでね。次のことを考えて、前向きに明日、いい試合ができたらいいなと思います。
◆ソフトバンクが「ほこたて」対決に敗れた。12球団トップのチーム打率を誇る打線が、チーム防御率で12球団1位の中日投手陣に完封負け。2年ぶりとなった交流戦は、05年から16度目にして、球団初の開幕完封負け発進となった。工藤公康監督(58)は「今日はいいピッチングされた。打てないときは相手をほめるしかない」と振り返った。 初回2死一、二塁では中村晃が凡退。5回には試合前時点で盗塁阻止率セ・リーグ1位の木下拓から周東が二盗を決め、7回2死ではセ・リーグを知る代打バレンティンが四球を選んだ。7安打で何度もチャンスをつくったが、あと1本が出なかった。 これまで12球団単独最多、8度の交流戦Vを誇る王者には苦しいスタート。指揮官は「まだ始まったばかりですし、下を向く必要なんて全くないのでね」とV9へ向け、気合を入れ直した。 ▽ソフトバンク松本(2番手で救援し2回無失点)「先発の時と同じ気持ちで投げました。久々の中継ぎで少し感覚的な部分での違いは感じましたが、あまり考え過ぎず1球1球丁寧に投げることができたと思います。また次も頑張ります」
◆さあ、9度目の「セ界制覇だ」と勢い込んで乗り込んだ尾張・名古屋でソフトバンクが思わぬ? 完封負けを喫した。 試合前のチーム打撃練習を権藤博氏(日刊スポーツ評論家)と見ていた。「中日にはこんなに飛ばす選手はいないよ。ホークスは小柄な選手でもポンポンとスタンドに入るからなあ」。権藤氏は久しぶりに生で見るホークスの打撃陣に身ぶり手ぶりで話した。特に中村晃がケージに入ると、さらに注目。「(中村晃は)逆方向にうまく打つかと思ったら、ときどきガツンと右翼席に持っていくだろう。12球団の中でも最もやっかいな打者だろうな」と称賛した。小久保ジャパン時代に投手コーチを務めた権藤氏は中村晃の招集を進言したほど。「侍ジャパンのときに、中村晃を代表に入れたかったんだがなあ」と懐かしそうにつぶやいていた。 敗戦の中で、中村晃は唯一マルチ安打を放った。4回先頭で内野安打を放ち、6回には柳の141キロの直球を左前に運んだ。開幕から打撃不振に陥っていたが、気がつけば打率も2割7分まで上昇してきた。もちろん、中村晃にとって満足できる数字ではないが、昨年も勝負どころで「好打」を放った打撃復調となれば、打線もさらに活性するはずだ。 中日戦4連勝だったホークスだが、3年前の交流戦では敵地・名古屋で1勝2敗。初戦はエース千賀が高橋周に3ランを献上するなど5失点KO。中日先発の松坂(現西武)に白星をプレゼントしてしまった。2戦目は0-3の完封負け。2年ぶりの交流戦開幕にバンテリンドームの場内アナウンスでは「王者ホークス」と紹介されていた。簡単に連敗を喫するわけにはいくまい。【ソフトバンク担当=佐竹英治】
◆試合前に交流戦開幕セレモニーが行われ、新日本プロレスの元リングアナウンサー・田中ケロ氏(62)が司会を務めた。 交流戦最多8度の優勝を誇り、4年連続日本一のソフトバンクナインを「絶対王者」と紹介し、グラウンドに迎え入れた。続けて「交流戦の初戦、相手として不足はない。必殺・ドラゴン戦法。一気に勝利をつかめ! 昇竜松明を灯せ! 昇竜復活その先へ-。己の力を、チームの力を信じ、ドラゴンズ戦士たちよ、ネバーギブアップだ! 一塁側より、頂点に向け、中日ドラゴンズ、見参!」と中日ナインを紹介し、スタンドを沸かせた。 中日の先発メンバーが守備に就く際も各選手の身長、体重、名前を読み上げれば、最後は「自身4勝目、チーム17勝目に向け、魂込めた真っ向勝負だ。180センチ、85キロ。柳ぃ~裕也ぁ~!!」と叫んで背番号「17」を"リング"へ送り出し、プロレス会場さながらの雰囲気を作りあげた。
◆中日の柳が7回6安打無失点で4勝目を挙げた。九回を締めた又吉は7年ぶりのセーブを挙げた。打線は三回に福田の適時二塁打とビシエドの適時打で2点を先制した。ソフトバンクは打線がつながらず、今季3度目の零敗を喫した。
◆ソフトバンクの武田は6回8安打2失点で3敗目を喫した。0-0の三回は1死からの四球をきっかけに福田とビシエドに連続適時打を浴び「先制点は与えないように気をつけていたが、走者を出してから粘ることができなかった」と悔やんだ。 前回登板の18日の西武戦では今季チーム初となる完投勝利。近年は好不調の波が激しいことが課題だったが、今回も崩れることなく試合はつくった。それでも五回以外は毎回走者を背負い「良いリズムで攻撃につながるような投球がしたかった」と零敗の責任の一端を背負った。
◆中日は接戦をものにし、2015年以来の交流戦初戦勝利。2018年から続いていたソフトバンク戦の連敗を「4」で止めた。与田剛監督(55)の主な一問一答は以下の通り。 --交流戦の初戦でソフトバンク相手にいい勝ち方 「完封勝ちをできたという勝ち方もすごくよかったと思います。球界ナンバーワンのチームですから」 --柳は立ち上がりで球数を使いながらも7回無失点 「さすがにファウルで粘る技術というのもソフトバンクはすごくありますし、思ったよりも球数を使ってしまいましたけど、それでも根気よく、バテずにしぶとく投げたと思います」 --今季はしぶとさが出ている 「相手もしぶとかったですけど、それを上回るしぶとさが今日の勝因になったんじゃないかと思います」 --攻撃では三回に集中力を注いで2得点 「相手もいい投手ですし、簡単に何度もチャンスはないので、その少ないチャンスをまずは先制して。リクエストでアウトになりましたけど、そのあとまた点を取るという。いい取り方だったと思います」 --エンドランが決まったり、三ツ俣も一塁から一気に本塁へ。機動力が形になった 「三ツ俣の起用というのは細かいことをよくできる選手ですから、期待通り、戦術に応えてくれましたし、足はそんなに速いわけではないですけど、何とか次の塁を、という気持ちは、アウトになりましたけどよかったと思います」 --英智、荒木両コーチのコーチャーを一、三塁で入れ替えた。狙いは 「いろんな狙いがあります。それはこちらの考えなので。今後? シーズンの中で確定ということはないのでね。それ以外のところもそうですけど、今日はそういう形だった」 --九回は又吉に託した 「又吉の抑えはもう決めていました。R・マルティネスがいなくなったら又吉にしようとは思っていました。ただ、常にこれで決定ということはないので、疲労がたまってきたりすれば変える可能性もあります。抑えになった初戦でよく抑えてくれました」
◆交流戦の"開幕投手"を任された中日・柳裕也投手(27)が7回6安打無失点と好投し、今季4勝目を挙げた。 「きょうから交流戦ということで、チームを勝たせられてよかったなと思います」 一回は2死から栗原、柳田の連打でピンチを招くも、中村晃は内角高めに投じた7球目の142キロ直球で空振り三振に仕留めた。粘り合いの連続となり、この回だけで26球を要したが「慎重に、大事に投げた結果」と気にせず、その後も痛打警戒を徹底して腕を振った。7回すべてで走者を出しながらもパ・リーグ首位の強力打線に真っ向から立ち向かい、三塁を踏ませず。試合前からリーグトップだった防御率は1・62にまで上昇した。 「ソフトバンクだけ、プロに入って投げたことがなかった。小さいときは九州で育って、キャンプを見に行ったりもしていたので、そういうチームに勝てたというのはうれしいですね」 "開幕投手"に抜てきされ、2015年以来となる交流戦初戦勝利に貢献。4年連続日本一の相手を手玉に取った初マッチは、格別な1勝になる。
◆中日の福田が2打席連続の二塁打を放った。一回の第1打席に続き、三回1死一、三塁で迎えた第2打席も先制の適時二塁打を打った。 好投手の武田に2球で追い込まれたが「対戦が少ない投手なのでとにかく積極的に。速い球に合わせていた」。1球ボールを挟んで内角を狙った直球が中に入ったのを逃さなかった。右翼線にはじき返し「追い込まれていたのでコンパクトに対応しようと思っていた」と胸を張った。 前カードの巨人との3連戦では12打数2安打。好機での凡退が続き、調子を落としていた。今季は4月上旬、貧打解消のため1軍に呼ばれた15年目のベテランがチームに勢いをもたらした。
◆中日の又吉が新人だった2014年以来、7年ぶりのセーブを挙げた。九回は代打の長谷川に二塁打を打たれてピンチを招いたが、後続を断って無失点。「目の前の1イニングを抑えにいったので特に意識はない」と平常心を強調した。 守護神のR・マルティネスが東京五輪の米大陸予選出場のためチームを離れたことで抜てきされた。ここまで23試合に登板し、自責点はわずか2。左右に動く変化球を駆使して抑え込んでいる。「二塁打と、上林選手にカウントを悪くしてしまった」と反省も忘れなかった。 与田監督(好投の柳に) 「思ったより球数を使ってしまったが、根気よくしぶとく投げた」 松本(4月8日以来の救援登板で2回無失点) 「先発の時と同じ気持ちで投げた。久々の中継ぎで感覚的な違いはあったが、考え過ぎずに一球一球丁寧に投げられた」
◆中日は接戦をものにし、2015年以来の交流戦初戦勝利。2018年から続いていたソフトバンク戦の連敗を「4」で止めた。与田剛監督(55)の主な一問一答は以下の通り。 ――交流戦の初戦でソフトバンク相手にいい勝ち方 「完封勝ちをできたという勝ち方もすごくよかったと思います。球界ナンバーワンのチームですから」 ――柳は立ち上がりで球数を使いながらも7回無失点 「さすがにファウルで粘る技術というのもソフトバンクはすごくありますし、思ったよりも球数を使ってしまいましたけど、それでも根気よく、バテずにしぶとく投げたと思います」 ――今季はしぶとさが出ている 「相手もしぶとかったですけど、それを上回るしぶとさが今日の勝因になったんじゃないかと思います」 ――攻撃では三回に集中力を注いで2得点 「相手もいい投手ですし、簡単に何度もチャンスはないので、その少ないチャンスをまずは先制して。リクエストでアウトになりましたけど、そのあとまた点を取るという。いい取り方だったと思います」 ――エンドランが決まったり、三ツ俣も一塁から一気に本塁へ。機動力が形になった 「三ツ俣の起用というのは細かいことをよくできる選手ですから、期待通り、戦術に応えてくれましたし、足はそんなに速いわけではないですけど、何とか次の塁を、という気持ちは、アウトになりましたけどよかったと思います」 ――英智、荒木両コーチのコーチャーを一、三塁で入れ替えた。狙いは 「いろんな狙いがあります。それはこちらの考えなので。今後? シーズンの中で確定ということはないのでね。それ以外のところもそうですけど、今日はそういう形だった」 ――九回は又吉に託した 「又吉の抑えはもう決めていました。R・マルティネスがいなくなったら又吉にしようとは思っていました。ただ、常にこれで決定ということはないので、疲労がたまってきたりすれば変える可能性もあります。抑えになった初戦でよく抑えてくれました」
◆交流戦の〝開幕投手〟を任された中日・柳裕也投手(27)が7回6安打無失点と好投し、今季4勝目を挙げた。 「きょうから交流戦ということで、チームを勝たせられてよかったなと思います」 一回は2死から栗原、柳田の連打でピンチを招くも、中村晃は内角高めに投じた7球目の142キロ直球で空振り三振に仕留めた。粘り合いの連続となり、この回だけで26球を要したが「慎重に、大事に投げた結果」と気にせず、その後も痛打警戒を徹底して腕を振った。7回すべてで走者を出しながらもパ・リーグ首位の強力打線に真っ向から立ち向かい、三塁を踏ませず。試合前からリーグトップだった防御率は1・63にまで上昇した。 「ソフトバンクだけ、プロに入って投げたことがなかった。小さいときは九州で育って、キャンプを見に行ったりもしていたので、そういうチームに勝てたというのはうれしいですね」 〝開幕投手〟に抜てきされ、2015年以来となる交流戦初戦勝利に貢献。4年連続日本一の相手を手玉に取った初マッチは、格別な1勝になる。
◆試合前練習を終えたビシエドが、ウオーミングアップ中のソフトバンクナインのもとへ向かった。声をかけたのは昨季、ヤクルトから移籍したバレンティン。一昨年まで同じセ・リーグで、ともに主砲として競い合ってきた間柄だ。今年3月のオープン戦はバレンティンがまだ来日しておらず、久々の再会とあって笑顔で言葉を交わしていた。
◆"開幕投手"にも冷静だった。中日・柳がパ・リーグ首位のソフトバンクを7回零封。粘りの投球で今季4勝目をつかみ、白い歯を見せた。 「チームを勝たせることができて良かった。いつも通り、自分の投球をしようと思ってマウンドに上がりました」 一回に連打で2死一、二塁のピンチを招いたが、中村晃を7球目、内角高めの142キロで空振り三振に仕留めた。この回だけで26球。それでも「慎重に、大事に投げた結果」と気にせず、毎回走者を出しながらも単打のみの6安打でしのいで三塁を踏ませなかった。 「ソフトバンクだけ、プロに入って投げたことがなかった。小さいときは九州で育って、キャンプを見に行ったりしていたので、勝てたのはうれしいですね」 73奪三振、防御率1・62はいずれもリーグトップ。宮崎県出身で横浜高、明大でプレーした右腕にとって、5年目で巡ってきた待望の初対決は思い出深い1勝となった。(須藤佳裕)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | - (-) |
17 | 9 (-) | 4 (-) | 2 (-) | 3 (-) |
0.459 (-) | 4.000 (-) |
1 (-) |
DeNA |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 10 (-) | 3 (-) | 5 (-) | 0 (-) |
0.333 (-) | 3.000 (-) |
1 (-) |
日本ハム |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 4 (-) | 2 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.219 (-) | 2.000 (-) |
1 (-) |
中日 |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 2 (-) | 0 (-) | 0 (-) | 0 (-) |
0.310 (-) | 0.000 (-) |
1 (-) |
ロッテ |
1 | 0 | 0 | 1.000 (-) | 0 (-) |
17 | 5 (-) | 3 (-) | 1 (-) | 1 (-) |
0.316 (-) | 3.000 (-) |
6 (-) |
ソフトバンク |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 0 (-) | 2 (-) | 0 (-) | 1 (-) |
0.212 (-) | 2.250 (-) |
6 (-) |
ORIX |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 3 (-) | 10 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.306 (-) | 11.250 (-) |
6 (-) |
楽天 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 4 (-) | 9 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.250 (-) | 9.000 (-) |
6 (-) |
阪神 |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 3 (-) | 5 (-) | 2 (-) | 1 (-) |
0.206 (-) | 4.000 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
0 | 1 | 0 | 0.000 (-) | 1 (-) |
17 | 2 (-) | 4 (-) | 1 (-) | 0 (-) |
0.129 (-) | 4.000 (-) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
28 | 13 | 2 | 0.683 (↓0.017) | - (-) |
100 | 194 (+3) | 144 (+5) | 47 (+2) | 35 (+1) |
0.257 (↓0.002) | 3.200 (↓0.02) |
2 (-) |
巨人 |
24 | 16 | 7 | 0.600 (↑0.01) | 3.5 (↑1) |
96 | 199 (+9) | 167 (+4) | 58 (+2) | 35 (+3) |
0.261 (↑0.005) | 3.380 (↓0.02) |
3 (-) |
ヤクルト |
20 | 17 | 7 | 0.541 (↓0.015) | 6 (-) |
99 | 185 (+2) | 177 (+4) | 41 (+1) | 25 (-) |
0.244 (↓0.002) | 3.730 (↓0.01) |
4 (-) |
広島 |
16 | 20 | 5 | 0.444 (-) | 9.5 (↑0.5) |
102 | 131 (-) | 147 (-) | 26 (-) | 18 (-) |
0.255 (-) | 3.330 (-) |
5 (-) |
中日 |
17 | 22 | 7 | 0.436 (↑0.015) | 10 (↑1) |
97 | 127 (+2) | 135 (-) | 18 (-) | 22 (-) |
0.237 (↑0.001) | 2.780 (↑0.06) |
6 (-) |
DeNA |
13 | 29 | 6 | 0.310 (↑0.017) | 15.5 (↑1) |
95 | 172 (+10) | 228 (+3) | 42 (+5) | 9 (-) |
0.239 (↑0.002) | 4.610 (↑0.03) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
24 | 18 | 7 | 0.571 (↓0.014) | - (-) |
94 | 210 (-) | 175 (+2) | 40 (-) | 37 (+1) |
0.263 (↓0.001) | 3.370 (↑0.02) |
2 (-) |
楽天 |
23 | 18 | 8 | 0.561 (↓0.014) | 0.5 (-) |
94 | 192 (+4) | 180 (+9) | 38 (+1) | 21 (-) |
0.236 (↑0.001) | 3.500 (↓0.11) |
3 (-) |
ロッテ |
21 | 19 | 7 | 0.525 (↑0.012) | 2 (↑1) |
96 | 220 (+5) | 196 (+3) | 47 (+1) | 35 (+1) |
0.250 (↑0.002) | 3.940 (↑0.02) |
4 (-) |
西武 |
19 | 20 | 8 | 0.487 (-) | 3.5 (↑0.5) |
96 | 173 (-) | 182 (-) | 30 (-) | 49 (-) |
0.240 (-) | 3.810 (-) |
5 (-) |
ORIX |
18 | 23 | 7 | 0.439 (↓0.011) | 5.5 (-) |
95 | 178 (+3) | 196 (+10) | 48 (+1) | 14 (-) |
0.244 (↑0.001) | 3.760 (↓0.15) |
6 (-) |
日本ハム |
16 | 24 | 5 | 0.400 (↑0.015) | 7 (↑1) |
98 | 138 (+4) | 192 (+2) | 25 (-) | 24 (-) |
0.221 (-) | 3.910 (↑0.05) |
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