1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 6 | 9 | 0 | 1 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 5 | 10 | 0 | 1 |
勝利投手:早川 隆久(6勝2敗0S) (セーブ:松井 裕樹(0勝1敗13S)) 敗戦投手:小島 和哉(1勝2敗0S) 本塁打 |
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◆楽天が接戦を制した。楽天は2回表、太田が適時二塁打を放ち、先制に成功する。その後逆転を許すも、6回に茂木の適時二塁打とディクソンの3ランで一挙5点を奪い、試合をひっくり返した。投げては、先発・早川が今季6勝目。敗れたロッテは、先発・小島が試合をつくれなかった。
◆ロッテ小島和哉投手(24)は早大の第108代主将だった。楽天早川隆久投手(22)は2学年下の第110代主将。 早大主将経験者の投手には八木沢荘六、小宮山悟、織田淳哉、宮本賢、斎藤佑樹がいたが、プロで先発対決は今回が初めて。
◆「神スイング」で知られるタレント稲村亜美(25)が23日、ロッテ-楽天(ZOZOマリン)で始球式を務めた。 この日は大正製薬株式会社の冠協賛試合イベント「ファイトイッパーツ! リポビタンデー」が開催され、ファーストピッチセレモニーとして稲村が登場した。プレートの一塁側を踏み、ダイナミックなフォームで投球。球速は95キロと表示された。 稲村は球団広報を通じ「初めてリリーフカーで登場させていただき、涙が出そうなくらいうれしかったです。そのうれしさとZOZOマリンの土が変わっていたことにビックリしたこともあって、これまでと違った緊張感がありました。肩の調子は良かったのでワンバウンドの投球となって悔しいです。今後もより成長できるように頑張っていきたいです」とコメントを寄せた。
◆楽天太田光捕手(24)が"神の手未遂"した。 2回2死一塁から左中間を破る先制適時二塁打を放ち、なおも2死二塁。小深田の中前打で二走太田が本塁へ突入。ロッテ中堅手加藤のストライク送球を受けた捕手佐藤のタッチを避け、左手をホームベースへ差し込んだ。タイミングはアウトも、判定はセーフ。 だが、ロッテ井口監督のリクエストで判定覆り、アウトとなり、3アウトチェンジとなった。
◆楽天ブランドン・ディクソン内野手(29)が24試合ぶりの1発となる2号3ランを放った。 6回、茂木の逆転打で1点リードの1死二、三塁。ロッテ2番手小野の150キロを左翼席へ運んだ。 タイガースから今季加入した新助っ人は試合前時点で打率1割3分8厘と低迷。それでも来日初出場の4月23日西武戦以来、24試合、63打席ぶりの1発でリードを4点に広げ、笑顔でベンチの祝福を受けた。 「打ったのはストレート。久しぶりだね。自分にとって何よりも大きい1発だよ。感触もすごく良かったしね。この1本をきっかけにしていきたいネ。(ホッ)」とコメントした。
◆千葉・横芝光町出身の楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)がプロ初の"凱旋(がいせん)登板"を7回途中108球、8安打5失点で終えた。 早大の先輩左腕、ロッテ小島との投げ合い。木更津総合時代に何度も立ったマウンドを5年ぶりに踏みしめた。 1回、先頭ロッテ荻野に二塁打を打たれ、いきなりのピンチを招く。その後1死一、三塁としたが安田を二ゴロ併殺に仕留め、先制点は許さない。 2回に1点の援護をもらったが、3回にマーティンの同点適時打、4回には角中に勝ち越し打を浴びる。それでも味方が6回に5得点。4点のリードをもらい、6回まで2失点と試合を作った。 だが、7回に崩れた。1死から連打を許し、1死一、三塁されると荻野に右犠飛を打たれ、1点を返される。なおも2死一塁からマーティンにカットボールを右翼席電光掲示板までかっ飛ばされ、思わず天を仰ぎ、顔をしかめた。直後に交代を告げられ、ベンチでも悔しい表情を見せた。 試合前時点で8試合に投げ、ハーラートップタイの5勝(2敗)、防御率2・82と期待通りの数字を残していた。
◆ロッテ小島、楽天早川の早大出身左腕対決。楽天は2回、太田の適時二塁打で先制。ロッテは3回、マーティンの適時打で同点に。 ロッテは4回、角中の適時二塁打で勝ち越し。楽天は6回1死から茂木の逆転打、ディクソンの2号3ランなど5連打で5得点。 ロッテは7回に3点を奪うも及ばず。楽天が逃げ切り早川がハーラー単独トップの6勝目。松井が13セーブ。ロッテ小島が2敗目。
◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手が、2つのゆかりがある一戦を制し、ハーラー単独トップの6勝目を挙げた。 1つ目はZOZOマリンでは木更津総合時代以来、5年ぶりの"凱旋(がいせん)登板"。幼少期はファンだったロッテに7回途中108球5失点。観戦に訪れた両親や友人の前でマイクを握り「実家の近い千葉で勝ちは勝ちですけど、内容はまだまだ。千葉で投げる時はいいピッチングができるように頑張りたい」と悔しさもにじませた。 2つ目は早大の先輩後輩対決。2学年上のロッテ小島との投げ合いも制した。「小島さんのテンポの良さに、自分もテンポよく投げさせてもらいました」と6回までは2失点。6回に同大で5学年上の茂木の逆転打などで4点リードをもらったが、7回にマーティンに2ランを浴びるなど、3失点で途中降板。「球数が重なった中での投球を見直したい」と引き締めた。
◆ロッテが交流戦前最後の試合で、1点差に泣いた。 初回に1番荻野が二塁打で出塁するも、1死一、三塁で4番安田が併殺打。楽天早川攻略の流れをつかめなかった。井口監督は安田について「凡打の内容も良くない」と険しい表情。荻野、マーティン、中村奨の1~3番が好調の状況で「これから打順も含めて考えていかないといけないと思っています」と話した。
◆ワセダ魂! 早大出身の楽天茂木栄五郎内野手(27)が同大の2学年後輩、ロッテ小島から逆転打を放ち、同じく5学年後輩の同僚早川を援護した。1点を追う6回、右翼越えの2点適時二塁打。通算対戦打率3割超えの左腕に、先輩の意地を見せた。シーズン打率は2割2分7厘と低調も3試合連続安打と復調気配。名門で築き上げた土台を元に、犬鷲の主将が息を吹き返す。花は桜木、男はワセダ-。紺碧(こんぺき)の空の下に、茂木が快音を響かせた。1点を追う6回1死満塁。ロッテ小島の外角カットボールを引っ張った。右翼フェンス手前へ強烈な逆転打。「強く振れるボールがきたら迷わず行こうと決めて、本当に集中して打席に入りました。良い場面で1本打てて良かったです」と二塁上で両拳を握った。 都の西北で切磋琢磨(せっさたくま)した後輩を打った。早大が東京6大学リーグを春秋連覇した15年、4年の茂木が主軸を張り、1年の小島も投手陣を支えていた。「頼もしい後輩が今度は厄介な敵なので気持ちで負けないように。同じプロの舞台で対戦できるのはすごくうれしいこと」と謙虚ながらも、対戦成績は通算26打数9安打、打率3割4分6厘、3本塁打、7打点と好相性。3月30日ロッテ戦でも1発を放つなど容赦ない。 今年でプロ6年目。早稲田の杜(もり)から、後輩も入ってた。ドラフト1位で5学年下の早川が入団。「後輩というのもありますし、毎回落ち着いて素晴らしいピッチングをしてくれていている。特に前回は1点の援護で完封して勝ちをつけてくれた。今回は何とか援護してあげられたら」と、前回登板で完封勝利を挙げた左腕の背中を押した。早川も「茂木さんは自分の時もよく打ってくれますし、ファインプレーしてくれる。野手の方には本当に感謝したいです」と頭を下げる。 今や杜の都で主将を張る茂木が、調子を上げてきた。16日オリックス戦から4戦連続無安打。それでも「初球から結果を気にせずに打ちに行けるようになった」と、打順を5番から下位に下げた21日からのロッテ3連戦で毎試合安打を記録。「あいさつは厳しく言われていたので、今も意識しています」と早大野球部の伝統を守るバットマン。すぐりし精鋭が覇者となる日を目指し、精進する。【桑原幹久】
◆楽天ブランドン・ディクソン内野手(29)が23日、ロッテ12回戦(ZOZOマリン)で4月23日西武戦以来、63打席ぶりの今季2号3ランを放った。試合前までの月間成績は35打数3安打の打率0割8分5厘と低調だったが、豪快な一撃で25日から始まる巨人との交流戦に弾みをつけた。 乾いた打球音が響いた。1点リードの6回1死二、三塁で2番手小野の150キロ内角直球を左翼席に放り込み「自分にとって何よりも大きい1発だよ。感触もすごく良かった」と、仲間の祝福に満面の笑みを浮かべながら応えた。「この成績でも使ってくれる球団に感謝したいし、チームメート、仲間に支えられてここまで来ているので、その人たちのためにもなんとか頑張りたい」と意気込んだ。 コロナ禍で来日できていない家族とはテレビ電話を重ね「僕が起きるときに奥さんが寝る時間という逆の生活だけど、なんとかコミュニケーションを取っています」と時差がある中、サポートする家族の応援を力に変えた。不振が続く中でも打撃コーチやスコアラーからの情報を受けながら打撃の試行錯誤を重ね、勝利に直結する1発に結びつけた。シーズンは序盤。異国で頑張る姿を、これからも結果で伝え続ける。
◆楽天・石井一久監督(47)が23日、同日のロッテ-楽天戦(ZOZOマリン)で始球式を務めるタレントの稲村亜美(25)にエールを送った。 かつて吉本興業が運営するアイドル専門チャンネル「Kawaiian TV」内の「女神スポーツ」で2人でMCを務めるなど、共演経験も多数。「(これからも)主戦場はプロ野球だと思うので、プロ野球選手同様にケガしないように長く頑張っていただきたい」と話していた。
◆ロッテ・石川歩投手(33)の1000投球回達成記念の表彰式が試合前に行われた。プロ入り後の活躍が映像で映し出された後、ホームベース前に登場した石川は記念品を授与されて観衆の大きな拍手を浴びた。 石川は4月27日の西武4回戦(メットライフ)に先発し、プロ野球358人目の1000投球回を達成していた。
◆楽天は1-2の六回に茂木の2点二塁打、ディクソンの3ランで5点を奪い逆転した。早川は七回途中5失点でリーグ単独トップの6勝目。継投で逃げ切り松井が13セーブ目を挙げた。ロッテは九回2死二、三塁で攻め切れなかった。
◆楽天・茂木栄五郎内野手(27)が1-2の六回1死満塁から決勝の右越え二塁打。「強く振れる球が来たら迷わず振ろうと、本当に集中して打席に入った」と納得の表情で振り返った。 相手投手のロッテ・小島は、早大の3学年後輩にあたる。3月30日のZOZOマリンでも小島から今季1号となる3ランを放っている茂木は「僕が4年の時に1年生で小島が頑張ってくれたから、優勝できたと今でも思っている。同じ大学で一緒にプレーした後輩とまたプロという同じ舞台で対戦できるのはうれしいものですね」。この一打で早大出身の2021年ドラフト1位左腕・早川に6勝目をプレゼントし、「前回(16日のオリックス戦)早川が1-0で完封してくれたので、『今回は援護してやろう』という話が試合前ミーティングでもあった」と笑顔を浮かべた。 早大での一番の教えは「やはり、挨拶ですね。入学した時から厳しく言われていたので、そこは今でも意識しています」。この日、東京六大学春季リーグ戦はライバル慶応が早々と優勝を決めた。よもやの5位に低迷も、29日から伝統の早慶戦を残している早稲田の現役選手に、茂木らの奮闘は響くか-。
◆ロッテの小島は早大の後輩のルーキー早川とプロで初めて投げ合い、六回途中7安打5失点と踏ん張れず2敗目を喫した。2-1の六回1死満塁で、茂木に右越えへ2点二塁打を許して逆転され、降板した。 六回は1死から4連打を浴び「連打のどこかで止めることができていれば。もう少し粘ることができれば良かった」と悔やんだ。心待ちにしていた後輩との対決はほろ苦い結果に終わった。
◆プロ野球史上初となる早大主将経験者同士の先発対決は、七回途中5失点と苦しみながらも楽天のドラフト1位ルーキー・早川隆久投手(22)に軍配が上がった。 「(ロッテ先発の)小島さんは同じ左腕ということもあって、在学中から憧れの先輩。カットボールを使い始めたのも小島さんの影響だったし、チームワークの大切さも教わりました」 早川が早大2年時の主将が小島。1、2年時には打ち込まれて落ち込むことも多かったが「常にポジティブでいることで、マウンドでも強気になれる」と、よく声を掛けられたという。 千葉・山武郡横芝光町出身の早川。ZOZOマリンは小、中学生時代に何度も観戦に訪れ、木更津総合高3年時には甲子園出場を決めたマウンドだ。2016年8月に高校日本代表の一員として大学日本代表相手に先発して以来の凱旋登板。「感覚的にマウンドから捕手までの距離が遠く感じた」と言いながらも、両リーグ単独トップとなる6勝目をつかんだ。 25日から交流戦が始まる。驚異の新人はセ球団との対戦に向けても「しっかりQS(クオリティスタート=6回自責点3以下)、ハイQS(7回自責点2以下)を目指してやっていきたい」と浮かれることはなかった。(東山貴実)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
24 | 17 | 7 | 0.585 (↑0.01) | - (-) |
95 | 210 (+7) | 173 (+2) | 40 (+1) | 36 (+1) |
0.264 (↑0.001) | 3.390 (↑0.03) |
2 (-) |
楽天 |
23 | 17 | 8 | 0.575 (↑0.011) | 0.5 (-) |
95 | 188 (+6) | 171 (+5) | 37 (+1) | 21 (-) |
0.235 (-) | 3.390 (↓0.03) |
3 (-) |
ロッテ |
20 | 19 | 7 | 0.513 (↓0.013) | 3 (↓1) |
97 | 215 (+5) | 193 (+6) | 46 (+1) | 34 (+1) |
0.248 (↑0.001) | 3.960 (↓0.05) |
4 (-) |
西武 |
19 | 20 | 8 | 0.487 (↓0.013) | 4 (↓1) |
96 | 173 (+3) | 182 (+10) | 30 (-) | 49 (+1) |
0.240 (↑0.001) | 3.810 (↓0.13) |
5 (-) |
ORIX |
18 | 22 | 7 | 0.450 (↓0.012) | 5.5 (↓1) |
96 | 175 (+2) | 186 (+7) | 47 (+1) | 14 (-) |
0.243 (↓0.001) | 3.610 (↓0.09) |
6 (-) |
日本ハム |
15 | 24 | 5 | 0.385 (↑0.017) | 8 (-) |
99 | 134 (+10) | 190 (+3) | 25 (+1) | 24 (-) |
0.221 (↑0.004) | 3.960 (↑0.02) |
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