ソフトバンク(☆7対2★)オリックス =リーグ戦10回戦(2021.05.22)・福岡PayPayドーム=
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ORIX
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ソフトバンク
30100300X71211
勝利投手:マルティネス(3勝1敗0S)
敗戦投手:田嶋 大樹(2勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】杉本 裕太郎(11号・9回表2ラン)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(9号・1回裏3ラン)

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◆ソフトバンクは初回、柳田の3ランで先制する。その後は3回裏に柳田の適時打で加点すると、6回にはバレンティンの適時打などで3点を挙げ、試合を優位に進めた。投げては、先発・マルティネスが7回無失点の力投で今季3勝目。敗れたオリックスは先発・田嶋が7失点と試合をつくれず、打線も振るわなかった。

◆ソフトバンクの「奇襲」がはまった。オリックスの先発左腕、田嶋に対し捕手の甲斐をプロ初の2番起用。甲斐は1回の第1打席に四球で出塁し、その後3番栗原の打席で二盗に成功。栗原が右前打でつなぎ、1死一、三塁としたところで4番柳田に先制の9号3ランが飛び出した。 14年から7年連続で勝ち越しているオリックスに対し、今季は4勝5敗と負けが先行していた。交流戦前の最後の2連戦で工藤監督の必勝タクトがいきなり奏功。本拠地では今季初となる無観客試合で、幸先の良いスタートを切った。 ソフトバンクの「奇襲」がはまった。オリックスの先発左腕、田嶋に対し捕手の甲斐をプロ初の2番起用。甲斐は1回の第1打席に四球で出塁し、その後3番栗原の打席で二盗に成功。栗原が右前打でつなぎ、1死一、三塁としたところで4番柳田に先制の9号3ランが飛び出した。 「チャンスだったので、犠牲フライでもいい、という気持ちで打席に立ちました。ホームランになったのはたまたまです。まずは先制することができて良かったです」と、主砲は喜んだ。 14年から7年連続で勝ち越しているオリックスに対し、今季は4勝5敗と負けが先行していた。交流戦前の最後の2連戦で工藤監督の必勝タクトがいきなり成功。本拠地では今季初となる無観客試合で、幸先の良いスタートを切った。

◆ソフトバンクは初回、柳田の9号3ランで先制。3回にも1点を追加した。先発マルティネスは3回まで無安打無失点投球。 ソフトバンクは6回にもバレンティンの適時二塁打など長短4安打などで3点を挙げた。オリックスは6回まで1安打無得点。 中盤までに7得点のソフトバンクが完勝。同カードの対戦成績を5分とした。先発マルティネスは本拠地初勝利で3勝目を挙げた。

◆ソフトバンクに新加入のコリン・レイ投手(30=カブス)がウエスタン・リーグ、オリックス戦(オセアンBS)で来日初登板初先発した。4回1/3を62球で5安打2失点。2回までは無安打投球など、5三振を奪う好投を見せた。メジャー経験のある196センチの長身右腕で、先発ローテーションの柱として期待されている。

◆ソフトバンクが捕手の甲斐をプロ初の2番に置くなどの"奇襲"打線を組んだ。 その甲斐が初回に四球でつなぎ、柳田の先制3ランを呼ぶなど快勝。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -甲斐を2番に置いたのは誰の案だったのか 工藤監督 私です。(意図は)バントもできるし、いろいろ作戦もできる。状態もいいし、フォアボールも取れるだろうなというのもあって、そこからチャンスが生まれたら面白くなるなというのもあった。今日は2番でっていうことを推したら、ヘッドがOKと言っていただけたので。(甲斐)本人からのアピールもありました。 -甲斐自身は2番に前向きにとらえていた 工藤監督 はい。「僕は2番はないんですか?」と前に言われたので(笑い)。「お前2番打つ?」みたいな話をしたら、もしそういう状況になったらという話をしていて、いいタイミングだったので。 -初回に四球でつないで柳田の3ランにつなげた 工藤監督 練習前もお話したように、初回からしっかり集中して、ピッチャーの立ち上がりをしっかりとらえられれば波に乗せることもないし、上がっていくこともない。次に(打順が)1周してくれば、「またやられるのかも」と、思ってくれれば慎重になるところも違う。なかなか大胆にいきにくいところになる。初回からああいう攻撃ができたことで、田嶋君を早く攻略できた。 -甲斐は2番起用は今後もあるか 工藤監督 あるんじゃないですか? ラッキーヒットもありましたし、(甲斐は)2番が今ラッキーなんじゃないかというふうに思いますが、これはバッティングコーチとヘッドコーチが持ってきた案にまた考えたいなと思います。 -7点差の8回には守護神モイネロを投入した 工藤監督 負けているところではあまり投げさせられない。勝っているところではいってもらおうと。明日が五輪予選前は最後の登板ということになる。そこも含めて向こうにいってもいい調整をしてほしいという思いもある。

◆ソフトバンクの先発ニック・マルティネス投手(30)が7回2安打無失点の完璧な投球でオリックス打線を牛耳った。 「調子はよかった。リズムもテンポもよかったし、1球1球に集中して投げることができた」。150キロ超の直球に自慢のチェンジアップ、カットボールもさえ、5回まで毎回の9三振を奪い、無安打投球。「打線も点を取ってくれたし、満足いく内容だったと思う」。本拠地初勝利も無観客試合。「次回は(ファンと)喜びを分かち合いたい」。3勝目を手にし、さらに助っ人右腕はギアを上げていくつもりだ。

◆ペイペイドーム上空には青空が広がっていた。黒星が先行していたオリックスに完勝。同カードの星を五分に戻し、工藤ソフトバンクは1週間ぶりに首位に返り咲いた。ファンの後押しのない本拠地での無観客試合は昨年7月9日の楽天戦以来。この白星が梅雨の晴れ間の1勝でなく、進撃の起点となればいい。試合を見守った王球団会長も足取り軽く引き揚げた。20日に81歳の誕生日を迎えたが、遠征先の所沢で西武に完敗。2日遅れのバースデー白星となった。「祝砲」を打ち上げたのは4番柳田。初回にいきなり豪快に9号3ランを無人の右翼スタンド中段に運んだ。「飛ばす力は持って生まれたもの」。王会長は期待の長距離砲に入団時から打撃フォームにメスを入れることはなかった。1球を仕留める技術。「バットに当てる前に『捉えた!』という感覚が必要なんだよ」。通算868本塁打の奥義は、少しばかり柳田にも伝わってきただろうか。ほんの2週間前まで右投手に対してもオープンスタンスに変更するなど打撃に腐心していただけに、内角球を1発で仕留めた豪快弾に大きな手応えを感じ取ったことだろう。25日からは2年ぶりの「交流戦」が始まる。過去15年で最多8度の「優勝」を飾っているホークスにとっては稼ぎ時でもある。モイネロ、デスパイネらキューバ勢が五輪予選のために24日に離日。故障離脱中のグラシアル、守護神森らの不在もあって厳しい戦いは続くだろうが、分厚い選手層で乗り切るしかない。ホークスが福岡に移転して今季33シーズン目。積み上げた白星はこの日の1勝で2299勝となった。区切りの2300勝で、得意の交流戦に乗り込みたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆1、2、3...8、9! 開幕から46試合目で、初めて完全一致した。オリックスは22日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)で今季初めて同一オーダーを組んだ。試合開始前、オーダーを見比べようとスクラップノートをめくる日々に終止符が打たれた瞬間だった。 ここまで46試合で45通りのオーダーを組んだ首脳陣。中嶋監督が常々「ベストな状態を探していく。それがこちらの仕事」と話してきたように、勝っても負けても、翌日には異なるメンバーで臨んできた。試合後の取材では「打撃練習を見る感じ、悪くないと思ったので」とコメントすることも多々あった。 昨季途中から監督代行を務め、今季から監督として指揮を執る中嶋監督。就任当時からの「対話重視」は変わらない。普段の練習ではグラウンドで選手と話す姿が見られ、ときにはノックも打つ。監督の隣でサポートする水本ヘッドコーチはシーズン序盤から力を込めてこう言っていた。「監督って大変なのよ。めちゃくちゃ選手のことを考えている。ここまで、勝利と育成を追求するというスタイルでやってきている。その根底を変えずに戦っていく」。 中嶋監督は日替わりオーダーになる理由をシンプルに説明する。「(開幕時と)メンバーも代わっている、最初に出ていたメンバーと今のメンバーは違うので。調子の良い選手を使っていく。その日のベストの形を求めて。今ファームに行っている選手が、また上がってこられるのがチームにとって良いことなので」。開幕スタメンに1、2番で名を連ねた佐野皓、太田は現在ファームで奮闘中。また1軍にパワーアップして戻ってくる日を指揮官も待っている。 捕手3人態勢や状態を見た救援起用法に、日替わりスタメン。オリックスは、全員野球で乗り越える。【オリックス担当 真柴健】

◆ソフトバンク・東浜巨投手(30)が1軍本隊に合流した。試合前に代表取材に応じた工藤公康監督(58)が期待を込めた。  「本人も、もう大丈夫という中でやってきているので、僕らも信用して投げさせるのが一番。実績もあるし、1軍で投げないといけない投手なので」  東浜は昨年、自身初の開幕投手も務め9勝。チームのリーグ優勝に大きく貢献したが、シーズン終盤に右肩不調となり、リハビリ調整へ。12月には新型コロナウイルス感染もあり調整のペースはなかなか上がらなかった。今季はウエスタン・リーグでは5試合に登板して1勝1敗、防御率4・26。戦えると判断して、1軍切符を与えた。  この日、本人とも言葉を交わしたといい「(表情は)明るかったですよ」と振り返った指揮官。25日からの中日3連戦(バンテリンD)で先発する見込みだ。

◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --ヘッドコーチに就任して、本拠地では初めて無観客開催  「選手はやりにくいでしょう。決まったことなので。やることは変わらないですけどね」  --ベンチからの景色も違うもの  「俺らのときも『3・11』(2011年)のときに無観客で練習試合を選手で経験している。慣れるのに時間はかかりますね。ペナントレースなので、そんなことは言ってられないですけど」  --選手によってはモチベーションの維持も難しそうか  「でも、球場の静けさという点では日本ハム(札幌)にいくとほとんど無音になるじゃないですか。だからそのへんは慣れているんじゃないですか。ただ見られてやる商売なので、見られていないということがね。当然違和感はありますね」  --ファンのためにという思いも強くなる  「テレビを通してですけど(強くなります)。その気持ちは変わらず持ってやりますね。スポーツの醍醐味(だいごみ)はライブだとは思いますけど」  --柳田4番が固定できてきた  「軸になるのは柳田。柳田含め中村晃、栗原と。中軸になる打者が左しかいないので。走者をたまったところでかえしてほしい」  (続けて)  「打順は今基本、4番から考えているので。(工藤)監督に提案するのは。僕の中ではもう4番はあいつ(柳田)で。グラシアルが抜けた時点でそうしようと思ったので。今までは打順をあげたりとかしていましたけど、今はどの投手でも4番は柳田で考えてから、その前後をどうするか考えていますね」  --4番の前後の固定は  「いや、固めるつもりはないです。ポイントになるのは柳田の周り。と思ったら下位打線で取ったりもする。そのまま上位につながればもっと大量点になるわけですから。固めようという提案は、あまり監督にはしていないですね」

◆ソフトバンク・甲斐拓也捕手(28)がプロ11年目で初の「2番・捕手」で先発出場した。  一回1死の第1打席、オリックス先発の田嶋から四球を奪って出塁。続く栗原の4球目に二盗を決めると、栗原が右前打で1死一、三塁。主砲の柳田が打席に入ると、2球目の内角直球を右翼スタンド上段にまで持っていった。9号3ランで先制した。  柳田は「チャンスだったので、犠牲フライでもいいという気持ちで打席に立ちました。ホームランになったのはたまたまです」と振り返った。貴重な先制点が「2番・甲斐」の出塁から生まれた。

◆ソフトバンクが12安打7得点で快勝した。柳田が一回に9号3ラン、三回に適時打を放つ。六回はバレンティンの適時二塁打などで3点を加えた。マルティネスが7回2安打無失点で3勝目を挙げた。オリックスは田嶋が序盤で崩れた。

◆ソフトバンクは投打がかみ合い快勝。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --打つべき人、投げるべき人が活躍した  「初回からいい攻撃ができたのが大きかったと思います」  --柳田の先制3ランもよく飛んだ  「そうですね。ちょっと詰まり気味だったと言っていましたけど。画面で見たら難しい球をよく打ったと思います」  --マルティネスは7回2安打無失点  「いい調整をしてくれている。そこに向けて、きょうの試合に向けていい集中力で入ってくれたのが大きかったと思います。四球で崩れることがないので。しっかりストライクが取れて、どの球種でも打ち取ることができているので」  --八回にはモイネロを投入した  「負けているところではあまり投げさせられないので。勝っているところでいってもらおうと。あしたが五輪予選に向けて最後の登板にもなるし、そこも含めて向こうにいってもいい調整をしてほしいという思いもあって」  --甲斐の2番はコーチ陣の発案か  「私です」  --狙いは  「きょうはバントを失敗しましたけど、バントもできるし作戦をするのもできる。状態もいいし、四球を取れるのもあって。そこからチャンスが生まれたらおもしろくなると思ったので。きょうは2番と押したら(小久保)ヘッドがOKと。(甲斐)本人からのアピールもありました。『僕は2番はないんですか』と前にいわれたので。『もしそういう状況だったら』という話だったので。いいタイミングかなと」

◆オリックスは借金が3となり、交流戦前の勝率5割復帰はなくなった。打線が五回まで無安打と沈黙。マルティネスのテンポのいい投球に翻弄され、九回に杉本の11号2ランで2点を返すのがやっとだった。  田嶋の乱調も誤算だった。一回に柳田に3ランを許し、中嶋監督は「ロースコアでいかないと、と思った中でいきなり3点取られたので、ちょっと厳しい展開」と肩を落とした。

◆ソフトバンクのマルティネスは五回まで無安打の快投で、チームトップに並ぶ3勝目を挙げた。外角へのチェンジアップがさえ、四回には今季45試合でわずか5三振だった吉田正から空振り三振を奪う。「リズムも良かったし、全体的に満足がいく内容」と笑顔だった。  4試合の登板で計4失点と安定しており、工藤監督は「どの球種でもストライクが取れて打ち取ることもできる」と高く評価した。

◆この男のバットなら、運命だって思いのままに操れる。テレビ画面からパッと消えてしまいそうな鋭い打球だった。ソフトバンク・柳田が決勝の9号3ラン。手品のような技ありの一撃で、ホークスを首位返り咲きに導いた。 ■「たまたま」チャンスに超速弾  「本当にたまたまですけど、そのたまたまがいい場面で出たと思います」  一回に安打と四球で1死一、三塁。内角ぎりぎりの142キロ直球を強振すると、打球は右翼席上段に飛び込んだ。にっこり笑顔でベンチに戻ってきた柳田は両手を合わせた。「これが運命です」が決めセリフで、テレビなどにも出演している中国出身のプロマジシャン「GO(呉)」をまねした新ポーズだ。  「(ポーズの意味は)単純に好きだからです」  自身は「(手品を)全く(やらない)」と笑ったが、2019年オフに7年契約を結んだ際には「運命とか、めっちゃ信じるタイプ」と自身を評していたスーパースター。このアーチも必然だったのかもしれない。 ■無観客でも鷹党のために首位奪回  工藤監督は特大弾に「ちょっと詰まり気味だったと言っていましたけど。難しい球をよく打った」と手をたたいた。三回2死二塁では左前適時打で今季初の4打点。チームは楽天が敗れたことで再び首位に浮上した。緊急事態宣言中の福岡ではこの日から無観客試合がスタート。生観戦できないファンにとって、チームの顔の活躍が最大の吉報となる。  「テレビで見てくださるファンの方々もたくさんいると思うので。そういう方のためにいいプレーをしていきたいです」  勝利という使命を課された常勝ホークス。その命運を背負っているのが、柳田だ。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
23177 0.575
(↑0.011)
-
(↓0.5)
96203
(+7)
171
(+2)
39
(+1)
35
(+1)
0.263
(↑0.002
3.420
(↑0.04)
2
(1↓)
楽天
22178 0.564
(↓0.015)
0.5
(↑0.5)
96182
(+1)
166
(+3)
36
(-)
21
(-)
0.235
(↓0.001)
3.360
(-)
3
(-)
ロッテ
20187 0.526
(↑0.012)
2
(↑0.5)
98210
(+3)
187
(+1)
45
(+2)
33
(-)
0.247
(-)
3.910
(↑0.07)
4
(-)
西武
19198 0.500
(↑0.014)
3
(↑0.5)
97170
(+8)
172
(+1)
30
(+1)
48
(+3)
0.239
(-)
3.680
(↑0.06)
5
(-)
ORIX
18217 0.462
(↓0.012)
4.5
(↓0.5)
97173
(+2)
179
(+7)
46
(+1)
14
(-)
0.244
(↓0.003)
3.520
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
14245 0.368
(↓0.01)
8
(↓0.5)
100124
(+1)
187
(+8)
24
(+1)
24
(-)
0.217
(-)
3.980
(↓0.11)