1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 |
ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 3 | 8 | 0 | 2 |
勝利投手:唐川 侑己(3勝1敗0S) (セーブ:益田 直也(0勝3敗11S)) 敗戦投手:福山 博之(0勝2敗0S) 本塁打 |
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◆ロッテは3回裏、中村奨の適時二塁打で先制する。その後は同点を許すも、8回に中村奨とレアードのソロで2点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・美馬が7回1失点の好投。2番手・唐川が今季3勝目を挙げた。敗れた楽天は、打線が5安打1得点と振るわなかった。
◆ロッテ角中勝也外野手(33)は楽天田中将と好相性。両者の通算対戦成績は32打数11安打、打率3割4分4厘。 田中将と30打席以上対戦した現役打者の中では中島(巨人)の打率3割6分5厘に次ぐ高打率を残している。
◆楽天田中将大投手(32)が元同僚のロッテ美馬との初の投げ合いに臨み、7回102球、6安打1失点でマウンドを降りた。 美馬とは11年から3年間楽天でともにプレー。日本一を決めた13年、巨人との日本シリーズ第7戦では美馬が先発、田中将が9回を締めた。時を経て、異なるユニホーム姿でしびれる投手戦を繰り広げた。 1回、1死からマーティンに四球、中村に中前打で一、三塁とピンチを招く。それでも安田を浅い左飛、レアードを遊ゴロに打ち取った。1回に22球を要したが、2球は7球で3者凡退に抑えた。 だが3回。2死からマーティンに右前打、中村に右中間を破られた。エンドランをかけられ、先制点を与えた。4回以降は粘りの投球。5、6回に単打は許すも得点圏には走者を置かせない。6回に味方が追いつき、投手戦は熱を増す。 同点で迎えた7回。2死からエチェバリアに左中間へ二塁打を許すと、続く荻野には四球。一、二塁でマーティンを迎えたが、外角スプリットで左飛に抑えた。同点のままマウンドを降り、右拳でグラブをパンとたたいた。 試合前時点で5試合に登板し、2勝3敗、防御率3・19。自身2連敗中で1日ロッテ戦以来の3勝目を目指した。同点のまま8回の攻撃を終え、自身に白星はつかなかったが、2戦連続でのクオリティースタート(6回以上、自責3以下)を達成した。
◆ロッテ美馬、楽天田中将の元チームメート対決になった。ロッテは3回、2死から中村奨の右中間への適時二塁打で先制した。 5回まで無得点に抑えられた楽天は6回、辰己の二塁打を機に、浅村の犠飛で1-1に追いついた。試合は終盤勝負になった。 ロッテは同点の8回、中村奨とレアードのソロ2発で勝ち越し。唐川は3勝目。楽天は田中将の好投も報われず。福山は2敗目。
◆楽天が首位返り咲きから6日で、ソフトバンクに抜かれ2位に転落した。 先発田中将が先制点を奪われながらも7回102球1失点と力投。しかし、前夜に今季最多15安打、同タイ13得点を奪った打線がロッテ美馬を打ち崩せず。同点で迎えた8回に福山が中村、レアードにそれぞれソロを浴び、連勝を逃した。 石井GM兼監督は8回の失点を振り返り「1本目はしょうがなかったけど、レアードは1発あるバッターなので、もう少し警戒できればなと。でも福山もいいところ投げていたのでしょうがない」と受け止めた。美馬から1得点に終わり「ああいうゲームになったらやっぱり守り切らなきゃいけない」としながら「ただ、守り切ると言って守り切れたらずっと守り切れるわけで。ちょっと今日は福山が少し良くなかったという負けだと思いますけど、引き続きやっぱりチーム勝つために大事なピッチャー。体調整えて明日からしっかり頑張ってほしいなと思います」と開幕から13戦連続無失点とチームを支えてきた右腕へ信頼を置いた。 また、7回1失点の先発田中将には「かなり最初から最後まで良かった。ただけっこう7回はピンチでちょっと集中力をかなり高めたので、あのイニングで、ということになって、交代はした。クオリティーは、ほぼいい精度になってきていると思いますし、あのくらいのピッチングはしてくれるピッチャーだと思っているので」と評価した。
◆3位ロッテが首位楽天に勝利。楽天田中将が7回1失点も2番手福山が中村奨とレアードに2被弾し敗戦。
◆ロッテのブランドン・レアード内野手(33)が、3試合連続アーチで勝利を決定づけた。 8回、中村奨が勝ち越しソロを放ち、1死後、楽天福山の142キロを左翼席へ強く低く飛ばした。10号ソロでスタジアムを沸かせ「最高の気分だよ!」とテンションを上げた。恒例すしパフォーマンスのお客様はエチェバリアだった。 昨年は腰の痛みもあって、6本塁打で無念の途中帰国となった。今季は5、6番に座り、効果的な長打でチームに貢献している。井口監督は「しっかりとゾーンを決めてむちゃ振りしてないところが、コンパクトに打ち込んでいるのが今、結果が出ているんじゃないかと思います」と好調の要因を分析していた。
◆楽天はソフトバンクに抜かれ、首位から7日ぶりに2位へ転落した。 美馬から犠飛の1得点にとどまり、同点の8回に2番手福山が中村奨、レアードにソロを浴びた。開幕から13戦連続無失点も一転、2戦連続黒星の福山博之投手(32)に石井一久GM兼監督(47)は「いいところに投げているのでしょうがない。引き続き大事な投手なので、明日からしっかり頑張ってほしい」と奮起を促した。
◆息をのむ投手戦に比例し、白球に力がこもった。楽天田中将大投手(32)が元同僚のロッテ美馬と初めて投げ合い、7回1失点。直球の力強さも光り、2戦連続のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成した。チームは敗戦。自身に勝ち負けはつかず、3戦ぶりの白星とはならなかった。 8年前に歓喜を分かち合った右腕を、三塁側ベンチ前から見た。13年に日本一を決めた日本シリーズ第7戦では美馬が先発、自身が9回を締めた。あの日と同じく熱投する右腕からの刺激は「正直なかったです」としながらも「いい投手なのは間違いないので、ロースコアになったと思う」と1歩も譲らなかった。 直球で押した。1回1死一、三塁から安田は150キロで左飛、レアードはこの日最速152キロで遊ゴロ。7回2死一、二塁でマーティンを迎えた際は、投球前に捕手太田を呼び約20秒間、考えを伝えた。初球148キロ直球でファウルを打たせ、最後はスプリットで左飛に仕留めた。 ここ2戦はツーシームを20~30%使い、直球は約15%にとどめたが、この日は直球が23・5%、ツーシームは12・7%。「その日の状態に合わせていい球を使って、相手を考えさせていければ」と持ち前の対応力を発揮した。「調子が良くない中で踏ん張れたことは良かった。ただ、神経を使う場面は多かったので、ストレスのかかる102球でした」。次戦は交流戦2カード目の29日DeNA戦(楽天生命パーク)の見込み。ひりひりとした海辺のマウンドで得た収穫を、勝利へつなげる。【桑原幹久】
◆ロッテ美馬学投手(35)と楽天田中将大投手(32)が投げ合った。ともに楽天投手として巨人との日本シリーズ第7戦で継投し、日本一に輝いた13年11月3日以来、2757日ぶりの"共演"。2人とも7回1失点で粘りきった。テンポの良い投球がファンを魅了した。試合は2人が降板した直後の8回、ロッテが2本塁打で白星をつかんだ。軽快なリズムも、勝負どころでは話が別だ。同点の7回2死二塁、打席に楽天辰己。美馬はファウルとボールを繰り返され、そのたびにマウンドの後ろに下がって思案した。 「結構ポンポンっていっちゃって、(積極的に)いかれているイメージだったので、自分の中でちょっと1回落ち着いて頭を整理して投げる球を考えて、というのは意識して」 8球目、5球連続のフォークで右飛に打ち取った。ほえずとも、貫禄のガッツポーズ。「(僕が)2つ上ですけど、神様です」と田中将について話したことがある。でもやっぱり意地がある。「一応年上なので、先に降りないようにとは思ってました」。7回5安打1失点で粘り切り、ZOZOマリンに長い拍手が響きわたった。 同じマウンドで歓喜へとつないだ日が懐かしい。「要所で抑えるとかっていうピッチングはやっぱりさすがだなって」と笑みがこぼれた。5回終了で73球、7回終了で109球。同71球、102球だった田中将とペースも似た。「ああいう展開になると、ゼロが続いたりっていう展開になりやすいので、お互いにそういう投球になったんじゃないかなと思います」。潮風協奏曲が、赤く染まったマリンに心地よく奏でられた。 ともに東北で夢を追ったのは3年間。田中将がメジャー挑戦の意を固めたころ、美馬は結婚した。それぞれの新たなスタートから、7年少々の月日が流れた。1歳の長男もすくすく育つ。「子どものためにも家族のためにも。子どもが理解してくれるところまでやりたいとは思っているので」。今季はこの日を終えて8試合で850球。培った技術と勝負勘は、すごみを増すばかりだ。【金子真仁】 ◆13年日本シリーズ第7戦VTR 楽天が3投手の完封リレーで巨人を3-0で下し、球団初の日本一に輝いた。楽天は1回に敵失で先制すると、2回に岡島の適時二塁打で追加点。4回には牧田のソロ本塁打でリードを広げた。先発の美馬は6回を被安打1に抑えて無失点。2番手の則本も2回を無失点とし、9回に田中が登板。2安打を喫しながらも、最後は代打の矢野を打ち取りガッツポーズ。巨人打線を最後まで沈黙させた。
◆ロッテ中村奨吾内野手(28)が大きな1発を放った。 楽天田中将に7回まで1点に抑えられ、迎えた同点の8回。先頭で打席に立つと、楽天2番手福山の2球目スライダーをしっかり捉えた。「(打った瞬間に)行ったと思いましたけど、ちょっと久しぶりすぎるホームランだったので、一生懸命走っていました」と笑って振り返った。 3月28日の開幕3戦目以来、190打席ぶりとなる本塁打は値千金の2号ソロになった。2試合連続3安打もマーク。「美馬さんも粘って粘って投げてくれているので、早く点を取りたいと思っていましたし、なかなか大量得点にはならないですけど、じわじわ行く中で、投手が変わったタイミングでしっかり点が取れたので良かったかなと思います」とかみしめるように話した。 キャプテンは「3番二塁」として、マリーンズの中心に鎮座する。本塁打は2本でも打率3割1分6厘、29打点、5犠飛。積極的な走塁も含め、打線における存在感は大きい。9回裏2死から代走を出された16日の西武戦(ZOZOマリン)を除けば、ここまで開幕から全試合全イニングに出場。「いろいろ試行錯誤して、調子が悪い時でもいろいろ考えて。やるべきことは打つだけではないと思うので、そういうところはしっかりと」とし、前日の失策も反省し引き締める。 1番荻野、2番マーティン、3番中村奨と続く上位打線は、リーグでもトップクラスのつながりになってきた。「明日(23日)が終わったら交流戦に入るので、しっかり明日勝って、交流戦に勢いをつけてやっていきたいです」。去年は開催されなかったセ・パ交流戦。しぶとくなったロッテの強さを、セ界に示す時が来た。【金子真仁】
◆ロッテのブランドン・レアード外野手(33)が2-1で迎えた八回1死から左越え10号ソロを放ち、2年ぶりの2桁本塁打をマークした。 レアードは3試合連続アーチ。NPB7年目(日本ハム4年、ロッテ3年目)の主砲が、長距離砲のプライドを誇示した。昨季は腰痛で8月中旬に帰国し、10月下旬に手術を受けた。今季は開幕を2軍で迎え、4試合目から1軍戦出場。3、4月は2本塁打と低調だったが、5月に入ってからは8本塁打と絶好調だ。
◆楽天・田中将大投手(32)が先発し、7回を投げ6安打1失点。試合を作ったが、同点の状況で降板したため、勝ち負けは付かなかった。球数は102、3奪三振、2四球。防御率は2・84となった。 今季3勝目をかけて敵地での登板となった田中将。試合は、前楽天でロッテ先発の美馬との投げ合いになった。2人は2011年から13年まで3年間一緒にプレー。田中将は三回に中村奨に先制二塁打を浴びたが、踏ん張った。七回には2死一、二塁のピンチで、マーティンを左邪飛に打ち取った。しかし、八回に登板した福山が中村奨に2号ソロ、レアードに10号ソロを浴び、楽天は敗れた。
◆ロッテは1-1の八回に中村奨の2号ソロとレアードの10号ソロで2点を勝ち越した。美馬が7回1失点と好投し、唐川、益田が無失点でつないだ。楽天は2位に転落。田中将は7回1失点と粘ったが、2番手の福山が2発を浴びた。
◆楽天の福山が2試合連続で黒星を喫した。1-1の八回に登板し、中村奨とレアードにソロを浴びた。20日の日本ハム戦でも同点の八回に登板して3点を勝ち越されており「次、頑張ります」と言葉少なだった。 20日の試合で失点するまでは開幕から13試合連続無失点と快投を続けていた。チームは2位に転落したが、石井監督は「引き続きチームが勝つために大事な投手。体調を整えてまた頑張ってほしい」と責めなかった。
◆ロッテの中村奨が2打点を挙げて勝利に貢献した。三回2死一塁で田中将から外角球をうまく捉えて右中間二塁打を放ち1点を先制。1-1に追い付かれて迎えた八回には先頭打者として代わったばかりの福山から3月28日以来の2号ソロをたたき込んだ。「打てる球を選択して打席に立てている」と手応えを口にした。 今季から主将を任され、全45試合に先発出場し、2試合連続で3安打をマークして勢いに乗る。23日が交流戦前最後の試合。「しっかり勝って入っていけるように全員で頑張っていきたい」と意気込んだ。
◆楽天・田中将大投手(32)は好投も報われず、「平成の大エース」と呼ばれた元巨人の斎藤雅樹氏に並ぶ日米通算180勝達成は3試合連続でお預けとなった。 「調子自体は良くなかったが、何とか踏ん張れた。走者を背負って神経を使う場面が多かったので、なかなかストレスのかかる102球だった」 2013年の巨人との日本シリーズ。自身は胴上げ投手となって優秀選手賞を獲得したが、同シリーズのMVPが美馬。かつて楽天を日本一に導いた元同僚対決は、ともに7回1失点で"引き分け"に終わった。 一回1死二、三塁のピンチで、安田を150キロで左飛。続くレアードも152キロで遊ゴロに抑えた。ただ、力勝負だけではない。前々回登板(8日、日本ハム戦)の途中からツーシームを効果的に多用するためプレートの踏む位置を一塁側にしていたが、この日は「気持ち(真ん中に)寄った」と両サイドを幅広く使うことを意識。「状態が良くない中でも、丁寧にしっかり投げようという努力はした」と、これで3試合連続で7回を投げた。 チームは首位から陥落したが、この粘り強さがあれば、令和初の200勝投手となる日もそう遠くない。(東山貴実)
◆ロッテ・中村奨吾内野手(28)が、1-1の八回無死から左中間へ勝ち越しの2号ソロを放った。3安打2打点と活躍し「久しぶりすぎるホームランだったので、一生懸命走っていました」と振り返った。 楽天2番手・福山のスライダーを強振し、開幕3戦目以来、42試合ぶりの一発をたたき出した。三回には先制の右中間二塁打を放つなど、田中将から2安打と気を吐いた。 21日の楽天戦(ZOZOマリン)では、八回に本塁悪送球の適時失策。だが「昨日しっかり反省した。今日は今日」と気持ちを切り替えて臨んだ一戦だった。 7年目の今季から主将を務め、全試合スタメン出場を続ける。2試合連続3安打で打率はリーグ2位の・316に上昇した。(山口泰弘)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (1↑) |
ソフトバンク |
23 | 17 | 7 | 0.575 (↑0.011) | - (↓0.5) |
96 | 203 (+7) | 171 (+2) | 39 (+1) | 35 (+1) |
0.263 (↑0.002) | 3.420 (↑0.04) |
2 (1↓) |
楽天 |
22 | 17 | 8 | 0.564 (↓0.015) | 0.5 (↑0.5) |
96 | 182 (+1) | 166 (+3) | 36 (-) | 21 (-) |
0.235 (↓0.001) | 3.360 (-) |
3 (-) |
ロッテ |
20 | 18 | 7 | 0.526 (↑0.012) | 2 (↑0.5) |
98 | 210 (+3) | 187 (+1) | 45 (+2) | 33 (-) |
0.247 (-) | 3.910 (↑0.07) |
4 (-) |
西武 |
19 | 19 | 8 | 0.500 (↑0.014) | 3 (↑0.5) |
97 | 170 (+8) | 172 (+1) | 30 (+1) | 48 (+3) |
0.239 (-) | 3.680 (↑0.06) |
5 (-) |
ORIX |
18 | 21 | 7 | 0.462 (↓0.012) | 4.5 (↓0.5) |
97 | 173 (+2) | 179 (+7) | 46 (+1) | 14 (-) |
0.244 (↓0.003) | 3.520 (↓0.08) |
6 (-) |
日本ハム |
14 | 24 | 5 | 0.368 (↓0.01) | 8 (↓0.5) |
100 | 124 (+1) | 187 (+8) | 24 (+1) | 24 (-) |
0.217 (-) | 3.980 (↓0.11) |
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