西武(☆8対1★)日本ハム =リーグ戦8回戦(2021.05.22)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
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勝利投手:松本 直晃(4勝3敗0S)
敗戦投手:バーヘイゲン(1勝4敗0S)

本塁打
【日本ハム】西川 遥輝(3号・4回表ソロ)
【西武】スパンジェンバーグ(2号・5回裏3ラン)

  DAZN
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◆西武は1点を追う5回裏、スパンジェンバーグの3ランなどで5点を挙げ、逆転に成功する。そのまま迎えた8回には、山川の適時二塁打などで3点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・松本が7回1失点の力投で今季4勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆西武松本航投手(24)は4月終了時点に1勝3敗、防御率4・18だったが、5月に入って一転。今月は2試合に登板して2勝0敗で、14イニングを投げて失点が0。今月14イニング以上で無失点は両リーグで松本しかいない。

◆日本ハム西川遥輝外野手(29)が「ただいま弾」を放った。 4回、先制となる3号ソロ。18イニング連続無失点中だった西武松本の144キロ直球を左翼席へ運んだ。「『ただいま!』っていうのが正しいでしょうか?休んでいた分しっかりと働かなければいけないので...」とコメント。西川の本塁打は4月24日オリックス戦(札幌ドーム)以来、約1カ月ぶり。新型コロナウイルス感染から復帰後は初アーチとなった。

◆西武コーリー・スパンジェンバーグ外野手(30)が、逆転の2号3ランを放った。 1点を追う5回無死一、二塁、日本ハム先発バーヘイゲンの11球目、内角高め152キロを捉え、左翼席へ運んだ。 5月1日以来、久々となる1発に「前の2人がつないでチャンスを作ってくれたので、何とかしたいと思って打席に入ったよ。追い込まれてしまったけど、何かを起こしてやろうと必死に食らいついたんだ。最高の結果になって良かったよ!」と喜んだ。

◆西武栗山巧外野手(37)が3試合連続安打を放ち、通算2000本安打まであと50本とした。 5回にスパンジェンバーグの3ランで逆転し、なお2死満塁のチャンス。日本ハム先発バーヘイゲインの2球目をきっちりと右前に運び貴重な追加点をもたらした。20年目の大ベテランは「打ったのはカーブですかね。満塁の場面でまわってきましたので、何とかランナーをかえすことができて良かったです。(通算1950本目の安打となり)1本ずつ打てるようにがんばります!」と喜んだ。 大台へ近づく一打に、本拠地のファンも拍手で安打数を表示する「クリメーター」を更新した。

◆西武先発松本は力強い直球を軸に3回まで1安打無失点。日本ハム先発バーヘイゲンも危なげなく3回まで1安打無失点に抑えた。 日本ハムは4回に西川のソロで先制。西武は5回にスパンジェンバーグの3ラン、栗山の適時打などで一挙5点を奪い逆転した。 西武は8回にも3点を加え3連勝で勝率5割復帰。松本が4勝目。日本ハムは打線がふるわず2連敗。バーヘイゲンが4敗目。

◆日本ハムが拙攻拙守で連敗した。 試合の潮目は1点リードの5回。攻撃では走塁ミスで好機をつぶし、守備では先発ドリュー・バーヘイゲン投手(30)が四球から崩れ、挟殺プレーももたつくなど一挙5失点。コンディション不良の近藤健介外野手(27)が2試合連続で欠場する中で自ら流れを手放した。借金が今季最多の10となった栗山英樹監督(60)は「全力でみんなで早めに返せるように。まだまだ」と、残り100試合を見据えた。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手が"魔の5回"に沈んだ。4回まで1安打無失点と快投も、5回に先頭から2者連続で四球を与えると、スパンジェンバーグに逆転3ランを左翼席へ運ばれた。 1死後、安打と2四死球で満塁に。適時打に味方の守備の乱れもあって、さらに2点を失った。4回2/3で4安打5失点。4敗目を喫し「四球からズルズルと行ってしまいました」と、悔やんだ。

◆「ただいま!弾」から巻き返す。日本ハム西川遥輝外野手(29)が西武8回戦(メットライフドーム)で、新型コロナウイルス感染から復帰後初のアーチをかけた。4回に左翼席へ3号ソロを放って先制も、チームは5回に攻守でミスが出て悔しい逆転負け。借金は今季ワーストの10となったが、シーズンは残り100試合ある。今季初の猛打賞もマークした西川は「まだまだ諦めずにやっていきたい」と反攻を誓った。西川の必死な思いが、打球をひと伸びさせたのかもしれない。4回に飛び出した先制3号ソロは、逆方向の左翼席へ届いた。「『ただいま!』っていうのが正しいでしょうか? 休んでいた分しっかりと働かなければいけないので...」。15日の1軍復帰から8日目で飛び出した復活の放物線に、少し笑みを浮かべた。 約3週間前の4月30日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。療養生活に入り、体を動かすこともできなかった当時の心境を明かした。 西川 やっぱ、みんなに申し訳ないなっていうのはあったんですけど、なんやかんや試合になっていたんで、悔しい思いもあった。 代替選手として昇格した若手の頑張りなどを見て、複雑な気持ちになるのも必然。早期復帰への思いは、日に日に増した。 西川 (チームは復帰へ)焦らずとは言ってくれたんですけど、僕は、もう休んでいるのが一番自分にとって...チームに迷惑かけている分、休んでいられないという思いがあった。 5月6日に隔離期間が終わり、自主練習を経て2軍へ合流。「チームに無理を言って、早く上げてもらって試合に出られる状態に、と思ってやっていた」と、同13、14日の2軍戦に出場して1軍本隊へ戻った。 戦列復帰後は試行錯誤しながら復調を目指した。「10種類くらいの打ち方をしていて、今の打ち方がはまっている」。この日の4打数3安打を含めて復帰後は7試合で21打数7安打、打率3割3分3厘だ。 チームは逆転負けで3カード連続負け越しで、借金10と苦境が続く。「(この状況を)意気に感じてやっている選手がどれだけいるのかっていうこと。まだまだ諦めずにやっていきたいなと思います」。西川は鼓舞するように言った。【木下大輔】

◆西武松本航投手が先発復帰後3連勝を飾った。最速151キロの直球を軸に、7回を8安打無失点で4勝目。 「勝ちが続いているのは非常にうれしいです」と喜んだ。開幕ローテ入りも不調で4月20日から中継ぎに配置転換。今月8日に先発復帰後の3試合で防御率0・43と復調した右腕は「中継ぎで学んだことを生かして、1イニング、1人ずつをしっかり意識しながら投げています」と胸を張った。

◆山賊打線の新切り込み隊長は宇宙人!? 西武のドラフト4位ルーキー若林楽人外野手(23)が3盗塁を決め、両リーグ最速で20盗塁に到達した。初回に二盗を決めると、5回にも二盗を決めてビッグイニングを演出。7回には三盗に成功し日本ハムをかき回した。初の本拠お立ち台で「こんなに走れるとは自分でも思ってなかったけど、試合を重ねていくうちに、どんどん盗塁の方も成長できている」と笑顔。辻監督が「半分、宇宙人だと思ってる」と評するスピードスターがチームをけん引し、3連勝で勝率5割復帰に導いた。 4点リードの7回2死二塁。二塁走者の若林が4番中村の場面、日本ハム宮西の初球に50メートル走5秒8の快足を飛ばし、鮮やかに三塁を陥れた。辻監督も「4番バッターがいるのに盗塁しちゃうしさ」と苦笑いの大台到達だった。高校、大学と主将を務めてきたルーキーだが指揮官いわく「(話を)聞いてるのか聞いていないのか分からなかったり。バッティング練習も、ちゃらんぽらんにやってるように見えたりする」という。それでも指揮官は「あいつがいることで当然ピッチャーも警戒する。プレッシャーをかけるという部分では大きな仕事をしていると思います」と評価する。 就寝前にハーブティーを愛飲する若林は盗塁のポイントを問われると「とにかく力まずに、思い切り走ること」と即答。「謙虚に、これからも走り続けられればいいなと思います」と宣言した。これからもつかみにくい? キャラで、相手バッテリーにもつかまらず走り続ける。【鈴木正章】 ◆若林楽人(わかばやし・がくと)1998年4月13日生まれ、北海道・白老町出身。5歳から野球を始める。小6で日本ハムファイターズジュニアに所属。駒大苫小牧2年春の全道大会は1番外野手で準優勝。駒大では1年春にリーグ戦デビュー。家族は両親と兄2人、妹2人。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。父は僧侶で、名前の「楽人」は雅楽を演奏する者を指す言葉が由来。 ▼若林が1、5、7回に盗塁を決めて今季20盗塁。新人の20盗塁以上は19年近本(阪神=36盗塁)以来で、西武では17年源田以来5人目。西武はこの日が46試合目。2リーグ制後、新人の20盗塁以上はセ15人、パ20人いるが、チーム46試合目に20盗塁到達は10年荻野貴(ロッテ)の39試合目に次いで2位のスピード。 ▽西武スパンジェンバーグ(5回無死一、二塁から11球粘り逆転の2号3ラン)「しっかり粘って、最終的に甘い球を仕留めることができて良かったです」

◆日本ハム・西川遥輝外野手(29)が先制3号ソロを放った。  0-0で迎えた四回1死第2打席。カウント2-1から相手先発・松本の外寄り144キロの真っすぐを捉え、左翼スタンド前方にたたき込んだ。  4月30日に新型コロナウイルス陽性判定を受けた西川は今月15日のソフトバンク戦(札幌D)で1軍復帰。4月24日のオリックス戦以来となる一発に「『ただいま!』っていうのが正しいでしょうか? 休んでいた分しっかりと働かなければいけないので」とコメントした。

◆西武が3連勝で勝率5割に復帰した。0-1の五回にスパンジェンバーグの3ランと栗山の適時打などで5点を挙げて逆転し、八回に3点を加えた。松本は7回1失点で4勝目。日本ハムは打線が8安打で本塁打の1点止まりだった。

◆日本ハムのバーヘイゲンは4回2/3で5四死球を与え、4安打5失点で4敗目を喫した。1-0の五回に先頭打者から連続四球を与え、スパンジェンバーグに逆転3ランを浴びて崩れ「四球からずるずるといってしまった」と肩を落とした。  来日1年目の昨季はチーム最多に並ぶ8勝を挙げたが、今季は6試合でまだ1勝。「次回登板に向けてしっかり準備したい」と話した。

◆日本ハムは打線が2試合連続で1点止まりと振るわず、負け越しが今季ワーストの10となった。栗山監督は「全力で、みんなで早めに(負け越しを)返せるように。まだ100試合あるので」と努めて前向きに話した。  投手が四球で崩れ、守備でもミスが目立っている。栗山監督は「状態が良くないということ。しっかりとやります」と語った。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
23177 0.575
(↑0.011)
-
(↓0.5)
96203
(+7)
171
(+2)
39
(+1)
35
(+1)
0.263
(↑0.002)
3.420
(↑0.04)
2
(1↓)
楽天
22178 0.564
(↓0.015)
0.5
(↑0.5)
96182
(+1)
166
(+3)
36
(-)
21
(-)
0.235
(↓0.001)
3.360
(-)
3
(-)
ロッテ
20187 0.526
(↑0.012)
2
(↑0.5)
98210
(+3)
187
(+1)
45
(+2)
33
(-)
0.247
(-)
3.910
(↑0.07)
4
(-)
西武
19198 0.500
(↑0.014)
3
(↑0.5)
97170
(+8)
172
(+1)
30
(+1)
48
(+3)
0.239
(-)
3.680
(↑0.06)
5
(-)
ORIX
18217 0.462
(↓0.012)
4.5
(↓0.5)
97173
(+2)
179
(+7)
46
(+1)
14
(-)
0.244
(↓0.003)
3.520
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
14245 0.368
(↓0.01)
8
(↓0.5)
100124
(+1)
187
(+8)
24
(+1)
24
(-)
0.217
(-)
3.980
(↓0.11)