西武(☆7対2★)ソフトバンク =リーグ戦12回戦(2021.05.20)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0000101002900
西武
01001140X71302
勝利投手:ニール(1勝1敗0S)
敗戦投手:石川 柊太(2勝3敗0S)

本塁打
【西武】呉 念庭(4号・2回裏ソロ),栗山 巧(3号・6回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆投打のかみ合った西武が快勝。西武は2回裏、呉のソロで先制に成功する。3-2で迎えた7回には森と金子の適時打で一挙4点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・ニールが6回1失点の好投で今季初勝利。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンク先発石川柊太投手の「1発病」が出た。2回2死で西武呉念庭に、右中間への先制ソロを被弾。6回無死では栗山に、点差を2点に広げられる中越えソロを浴びた。これで今季8被本塁打となり、パ・リーグのワーストに並んだ。しかも、西武戦は6本を数える。「山賊打線」の餌食にされ、すべて西武に負けての今季3敗目となり「今日のような投球ではチームを勝ちに導くことはできないと思います。申し訳ないです」と悔しがった。 この日は王球団会長の81歳の誕生日。工藤監督は就任1年目の15年に王会長のバースデー試合で白星を挙げているが、その後は試合のない年もあり、17、18年に続いて3連敗となった。「しっかり勝って福岡に帰ろう。帰って会長に、いい報告ができるように」と意気込んでいた指揮官だが「世界のホームラン王」の記念の日に、効果的な本塁打を食らわされた。チームの連勝も4でストップ。工藤監督は「こういう日に負けてしまったのは残念。最後に笑えるように積み重ねていかないと。次へ次へと進んでいくことが大事」。バースデー星とはならなかったが、リーグV、日本一で報いる。【山本大地】 ▽ソフトバンク今宮(5回の右前タイムリーに)「打ったのはツーシーム。しっかりタイミングをとって振ることだけを考えて打席に立ちました。いいスイングでタイムリーとなってよかった」

◆ソフトバンクは西武の山賊打線に打ち込まれ、連勝が4でストップ。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -救援陣が打ち込まれた 工藤監督 仕掛けに行って、吉と出るときもあれば凶と出るときもあるというところなんでね。そこで投手をつぎ込もうとは思っていましたけど、抑えて逆転につながるときもあるし、打たれるときもあります。野球というのは。相手があることなので。大事なのはそこに立ち向かっていけたかというところと、後はなぜ打たれたのか、なぜ打てなかったのかというところを考えてしっかり整理して、また次のゲームに向けて備える。準備することが何より大事なのでね。そこをやっていってもらえれば、必ず今日の負けにも意味があるし、次に生かせると思います。 -好調だった津森、泉らも失点 工藤監督 そういうこともありますよ。向こうだって何もしないで抑えられっぱなしということはない。考えてくるでしょうし、その中で打たれることもある。調子が悪くて打たれることもある。1年間やればいいときも悪いときもある。次はどうしたらいい、どこに気をつけて投げればいいというところを考えてくれればね。西武打線はチャンスの時にはどんどん初球から来る。そういうところも感じ取ってもらえたら。相手を研究するとか、作業としてできると思う。打たれたから外には投げられない、とかではなく、どうやってヒットになるコースを消すか。そういうところを研究することも大事。 -石川は西武ばかりに3敗目 工藤監督 違いはないのかなと思うんですけど、唯一違うかなと思うところは、不用意だとは思わないんですけど、どうしても早いカウントでホームラン打たれたりというのが目につくので。やっぱりボールが高いということだと思うのでね。やっぱり低めに集めると。今日は全体的に高かったなと思いますし、その分、どうやって低めに集めて打ち取っていくか。低めにいったボールはそうそう打たれてないとは思う。全体的に今日は高かったと思いますけどね。 -王会長の誕生日に黒星 工藤監督 1試合1試合の積み重ねなので、そこも大事だと思います。こういう日に負けてしまったのは残念だと思うし、でもね、最後に笑えるようにみんなで勝っていかないといけないし、積み重ねていかないといけないんでね。負けない方がいいに決まっているわけで。負けたら反省するところはあるし、そういう中で明日につながるような形にしていかないと、敗戦の意味もなくなるし、がっかりしてしまうのでねのでね。次へ次へと進んでいくことが大事だと思います。 -バレンティンが2安打 工藤監督 結果として出ることが本人にとって一番の栄養になるというか、自信になると思うのでね。次につながる一打だったんじゃないかなと思う。次に期待して使っていきたいと思います。

◆西武は2回、呉念庭が右中間への4号ソロ本塁打を放ち、1点先制した。先発ニールが序盤3回無失点の立ち上がりを見せた。 5回に追いつかれた西武は、直後に源田が左犠飛を放ち再び勝ち越した。6回には栗山が3号ソロ本塁打で2点差に突き放した。 西武は7回に4点奪うなど大きく突き放し、連敗を2でストップした。ソフトバンクの引き分けを挟んだ連勝は、4で止まった。西武ニールが1勝目、ソフトバンク石川は3敗目。

◆西武栗山巧外野手が3号ソロ本塁打を放った。1点リードの6回先頭の打席、ソフトバンク石川の初球を一振り。バックスクリーン左に運ぶ大きな1発で、点差を2点に広げた。 「打ったのはカーブです。任務完了です。手ごたえはバッチリですよ」。通算安打は1948安打として、節目まで残り52本に迫った。

◆7番DHで先発出場したソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が2本の二塁打を放ち気を吐いた。 5回1死からニールの144キロのツーシームを捉え、左中間を割ると、7回には先頭で森脇から左翼フェンス直撃の一打。「打撃の状態はいいと思う。今日は2本ともしっかり捉えて長打を打つことができた」。今季は豪打復調が期待されるだけに「ここからチームのために打ち続けていけるようにしたい」と今季初のマルチ安打に気をよくした。

◆西武ザック・ニール投手(32)が6回1失点の好投で今季初勝利を挙げた。 左手の使い方を大きく変え、12勝挙げた19年のフォームに修正した。リラックスするために、マウスピースも取り入れるなど、来日が遅れても3年目に向けてしっかりと準備をして、結果に結びつけた。「またメットライフドームに戻ってこられてうれしい。今は奥さんも子どももアメリカにおいてきてしまっているのでファンの方々が自分の家族。ガンバリマス」とさらなる活躍を誓った。

◆西武は7回に4点奪うなど大きく突き放し、連敗を2でストップした。ソフトバンクの引き分けを挟んだ連勝は、4で止まった。西武ニールが1勝目、ソフトバンク石川は3敗目。

◆任務完了! 西武栗山巧外野手(37)が3号ソロ本塁打を放ち、通算1948安打とした。1点リードの6回、鷹を突き放す大きな1発。 プロ20年目のベテランの中押し効果もあり、終盤の大量得点で快勝を収めた。チームの連敗は2でストップし、同一カード3連敗を阻止。順位は5位にとどまっているが、残り52本となった節目へのカウントダウンとともに、山賊の逆襲が始まる。任務を遂行した栗山が拝借した控えめの「どすこい」を披露した。6回先頭の打席、初球。ソフトバンク石川のカーブをバックスクリーン左に運んだ。ダイヤモンドを1周し、ベンチでのエアハイタッチを終えると左翼席へ両手を掲げた。「"どすこい"です(笑い)。バックスクリーン左なんで"どすこい"いっとこうかな、と。山川のような打球だったのではと自分でも思ってます」。手に残る手応えもチームにとっても大きな1発だった。 前夜は9回に勝ち越され、2連敗で迎えた3戦目。「3タテだけは意地でも阻止しようと個人的に思っていた。3タテはアカンですよね。やられたらやり返すんだという気持ち。気持ちは出さなアカンと思うし、絶対勝つという気持ちはより前に出さないと」。1点差勝負の展開で、2点差に広げる1発にベンチで「任務完了です!」。クールな栗山の口を突いたひと言に呼応するように、7回に4得点。打線を目覚めさせる呼び水となった。 20年目のベテランは、グラウンド外での過ごし方も変わってきた。遠征先の宿舎ではタブレットで自分の映像とにらめっこ。気になれば、その場で素振りを始めることもある。家では3人の子どもたちの世話もする。空いた時間に、そこでもタブレットを手に取る。「今はどこでもすぐに情報が入りますから。しかもピンポイントで見られるんでね。試合の流れも大事ですが1打席1打席どう立ち向かえるか。こんな便利なもの、使わない手はないですよね」。20年前はなかった文明の利器を使いこなす。 通算2000安打へのカウントダウン"クリメーター"は残り52。負傷離脱から戻ってから、同期の中村とクリーンアップを担う。「価値ある1本を積み重ねていければ」。勝つための1本を繰り返し、偉業へ近づく。【栗田成芳】

◆西武の呉念庭が本拠地初本塁打となる4号ソロを放った。二回2死から石川の外角高めの変化球を打ち上げると、打球は放物線を描いて右中間スタンドに吸い込まれる。3月31日にプロ初本塁打を放ってこれまでは、いずれも敵地でのアーチだっただけに「メットライフドームでの初ホームランになりました。うれしいです」とファンに向けて喜びを語った。  内野の複数ポジションを守れるユーティリティープレーヤー。器用さが売りだが、二塁手で出場した19日はピンチで失策を犯し、先発今井の足を引っ張った。それだけに「昨日は守備時に自分のミスがあった。打席の中では何とか取り返そうと思っていた」と集中力を高めて捉えた一撃を振り返った。

◆西武は1-1の五回に源田の犠飛で勝ち越すと、六回に栗山のソロ、七回は森の2点適時打と金子の2点三塁打で突き放した。6回を投げ1失点のニールが今季初勝利を挙げた。ソフトバンクは投手陣が崩れ、連勝が4で止まった。

◆ソフトバンクの石川は変化球の精度に苦しみ、2本のソロを許した。二回は高めに抜けたフォークボールを呉念庭に捉えられ、1-2の六回は栗山にカーブを痛打された。6回を投げ3失点で3敗目を喫し「このような投球ではチームを勝利に導くことはできない」とうなだれた。  今季初めて通常より1日短い中5日での登板だった。持ち味のテンポの良さが影を潜め「申し訳ないです」と言葉を絞り出すしかなかった。

◆西武の栗山が3号ソロで貴重な追加点を奪った。2-1の六回、石川の低めのカーブにうまくタイミングを合わせると、打球はぐんぐん伸びてバックスクリーン左へ。「打った瞬間、そこそこ飛ぶんじゃないかなって思った。会心の一発。いい仕事ができた」と表情を緩めた。  ベンチ前では両手を突き上げる、山川のパフォーマンス「どすこいポーズ」を披露。「バックスクリーン左なんで、どすこいいっとこうかなと。山川のような打球だったんじゃないか」と上機嫌だった。

◆ベテランのひと振りでチームは活気づいた。西武・栗山巧外野手(37)が豪快な一発をソフトバンクに浴びせた。  「打った瞬間まあまあ、そこそこ飛ぶんじゃないかと思いました。会心の一発ですね」  2-1の六回、石川のパワーカーブを強振し、バックスクリーン左へ運んだ。男気あふれる打撃職人は仲間とのエアタッチを終えると、左翼席のファンへ両手を突き上げ、山川の本塁打パフォーマンス「どすこいポーズ」を披露。「『どすこい』をやったろうかなと。山川みたいな打球だったのでは、と自分でも思っています」と表情を緩めた。  通算2000安打まで「52」とする自画自賛の3号ソロは、貴重な追加点となった。ここまでソフトバンクに3連敗中とあって「3タテ(同一カード3連戦3連敗)だけは、意地でも阻止しようと個人的に思っていた。それだけはアカンですよね」。ベテランの闘志が打線にも火をつけた。  3-2とされた七回には源田から4連打も飛び出し4得点。チームは4試合ぶりの2桁安打をマークした。救援陣に"休養"を与えられ、辻監督は「非常にプラスになります」と目を細めた。  リーグ5位は変わらないが、首位・楽天とのゲーム差はセの1、2位より小さい3・5。獅子が目覚めた。いつまでも不本意な順位に、とどまるつもりはない。(湯浅大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
21168 0.568
(↓0.015)
-
(-)
98168
(+1)
157
(+4)
34
(-)
21
(+2)
0.233
(-)
3.300
(↓0.02)
2
(-)
ソフトバンク
22177 0.564
(↓0.015)
0
(-)
97196
(+2)
169
(+7)
38
(-)
34
(-)
0.261
(-)
3.460
(↓0.09)
3
(-)
ロッテ
19177 0.528
(-)
1.5
(↑0.5)
100201
(-)
173
(-)
42
(-)
33
(-)
0.245
(-)
3.840
(-)
4
(-)
ORIX
18207 0.474
(-)
3.5
(↑0.5)
98171
(-)
172
(-)
45
(-)
14
(-)
0.247
(-)
3.440
(-)
5
(-)
西武
17198 0.472
(↑0.015)
3.5
(↑1)
99155
(+7)
170
(+2)
28
(+2)
44
(+1)
0.236
(↑0.003
3.800
(↑0.04)
6
(-)
日本ハム
14225 0.389
(↑0.018)
6.5
(↑1)
102122
(+4)
172
(+1)
23
(+1)
23
(+1)
0.217
(↑0.002)
3.810
(↑0.07)