オリックス(★4対6☆)ロッテ =リーグ戦11回戦(2021.05.19)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
0012120006911
ORIX
0100200104722
勝利投手:岩下 大輝(4勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝3敗10S))
敗戦投手:山本 由伸(3勝5敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(8号・5回表ソロ)
【オリックス】杉本 裕太郎(9号・2回裏ソロ),杉本 裕太郎(10号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは同点で迎えた4回表、佐藤都と荻野の連続適時打で2点を奪い、勝ち越しに成功する。続く5回には、レアードのソロが飛び出しリードを広げた。投げては、先発・岩下が6回3失点の好投で今季4勝目。敗れたオリックスは、先発・山本が試合をつくれなかった。

◆オリックスは2回に杉本の今季9号ソロで先制。ロッテは3回、荻野の右前適時打ですぐさま同点に追いついた。 ロッテは4回に佐藤都の適時打などで2点追加。オリックスは5回に紅林の適時二塁打などで2点を返すが6回に守乱で2失点。 オリックスは8回に杉本の10号ソロで1点を返すも及ばず。ロッテ岩下は4勝目。益田は10セーブ。オリックス山本は5敗。

◆お口の恋人はロッテ、ラオウの恋人もロッテ!? オリックス杉本裕太郎外野手(30)が、今季2度目となる1試合2本塁打で、プロ入りから目標だった2桁本塁打に初めて到達した。10本塁打のうち8本をロッテ戦で放っており"ロッテキラー"襲名の予感だ。 定着しつつある右手を突き上げる「昇天ポーズ」は本塁打を放った後のファンへの"ご褒美"で、ラオウ杉本自身は「休日に食べる甘いもの」が好物だという。チーム屈指の甘党で「活躍したときのご褒美ですね。たまに食べるのが良い。パンケーキとかスタバのフラペチーノとか。本当は毎日、食べたいですけど、とにかく我慢しています」と190センチの男は笑って語る。 基本的に試合のある日は口にしないが、ロッテ戦では甘いモノを発見して? 目の色が変わっているのかもしれない。 この日は2回に先制9号ソロ。「外野は越えるかなと思っていましたが、スタンドまで届くとは思っていなかったので、先制の本塁打になってくれてよかったです」。ロッテ岩下の外角高め147キロ直球を逆方向の右中間に押し込み、自身も驚きの表情だった。3点を追う8回には2点差に迫る10号ソロ。唐川の高めカットボールに反応した。「浮いてきたボールをしっかりと捉えることができました。(2桁アーチは)入団してから目標にしていた数字なのでうれしいです」。 球団の日本人右打者の2桁アーチは15年の安達、中島以来6年ぶり。和製大砲の出現に、中嶋監督も「飛ばすのは分かっている。打つべきボールと見逃すべきボールがはっきりすれば、それなりに、と思います。しっかり対応できたのかな」と2発の内容を評価した。 チームは4月1日以来の勝率5割復帰に8度目の失敗。ただ、指揮官は「何回であろうとチャレンジする。5割を目指してるわけじゃない。そこが終わりじゃないんで」と前を向く。 ラオウ杉本の1試合2発のように、敗戦の中にも、収穫がある。【真柴健】

◆ロッテの恋女房を狙う佐藤都志也捕手が1つ大きくなった。オリックス戦の4回、山本の154キロを負けじと引っ張り、決勝点となる右翼への適時打を放った。6回もバスターからの強い打球で敵失を誘い、追加点に貢献。剛腕攻略に大きく貢献し「すごく大きな自信になると思います」と充実の表情だ。 チームのピンチが最大のチャンスになった。負傷の正捕手田村に続き、柿沼も一時離脱。「ここでの結果が自分にプラスになると思うので」と食らいつく。「打てる捕手」と期待され、19年ドラフト2位で入団。1位は佐々木朗だった。「一緒に1、2位で入ったし、そこでバッテリー組んで勝って行けたら、自分にとっても朗希にとってもやりやすいと思うし」と黄金バッテリーを夢見る。 バッティンググローブ、肘当てなどを赤に変えた。「それで(調子も)良くありつつあるので、赤が合ってるのかな」と流れが自分についてきた。直近5試合で白星がなかったチームに勢いをもたらし、首位楽天との3連戦へ弾みをつけた。「少しでも勝てる捕手になりたいです」と願う。もがきながら得る経験値は、ロッテの明るい未来に直結する。【金子真仁】

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(33)が今季初の3安打で勝利に貢献した。 5回にはオリックス山本から今季2発目となる8号ソロを左中間スタンドに運んだ。「グレートだよ」と自画自賛。1カ月前には2割1分を切ったこともある打率も2割7分4厘まで上昇。4番安田が4試合無安打と調子を落としているだけに、5番に座る助っ人の好調が頼もしい。

◆ロッテにヒヤリとする場面があった。 7回1死三塁。井上が三塁へのゴロを打つと、三塁走者の和田康士朗外野手(22)が「ゴロゴー」で果敢に本塁を狙った。和田はタッチをかいくぐりながらヘッドスライディングをするも、バランスが崩れ、前頭部が地面についてしまう形になった。 判定はアウトとなったが、わずかな距離とはいえ頭で滑る形になってしまった和田は、しばらく頭から目にかかる場所を抑えて立ち上がれない。ようやくチームメートらに支えられ、ベンチへ戻った。 状態が心配されたが、試合後に井口資仁監督(46)は「全然大丈夫です。顔をすったみたいですけど」と大事に至らずに済んだことを説明した。

◆オリックス・杉本裕太郎外野手(30)が、先制の9号ソロを放った。  「外野は越えるかなと思っていましたが、スタンドまで届くとは思っていなかったので、先制のホームランになってくれてよかったです! 昨日、打てていなかったですし、この後も打てるように頑張ります!」  二回の先頭。岩下の外角高め147キロの直球をとらえ、右翼席に運んだ。  チームは今季、これまで勝率5割復帰のチャンスで7度、失敗している。この日の一戦で勝てば4月1日以来の勝率5割となるだけに、貴重な先制弾となった。

◆ロッテは1-1の四回に佐藤都と荻野の適時打で2点を勝ち越し、五回はレアードのソロ、六回は失策に乗じ2点追加。岩下は6回3失点で4勝目、益田が10セーブ目。オリックスは勝率5割復帰を逃した。山本が6回6失点で3連敗。

◆ロッテの岩下が変幻自在の投球で相手エースの山本に投げ勝った。時折プレートの踏む位置を三塁側に移し、二段モーションやクイックを交ぜて投球動作にも緩急を付けて打者を幻惑した。三振は一つのみ。好調の打線を打たせて取り、6回3失点にまとめた。  チームトップの4勝目となり、7勝7敗だった昨季からの成長を示す。89球での降板に「この球数であれば、もう少し長いイニングを投げないといけない」と反省する姿が頼もしかった。

◆オリックスの杉本が2本塁打を放ち、自身初の2桁に到達した。「入団してから目標にしていた数字なのでうれしい」と頬も緩んだ。  まずは二回に9号ソロ。持ち前のパワーを生かし、外角高めの速球を逆方向の右越えへ運ぶ一打で「外野は越えるかなと思っていたが、スタンドまで届くとは思っていなかった」と声も弾んだ。  今月に入って4番に定着。相手バッテリーが内角を厳しく攻める場面が目立ち、直近の2試合はともに4打数無安打と下降気味だった。この打席も、岩下の初球は膝元を突く速球。それでも捕手の構えと逆のコースに浮いた3球目を逆らわずに捉え、力で押し込んだ。  八回は唐川のカットボールが高めに来たところを見逃さず、右中間へ大きなアーチをかけた。劣勢の中、大砲の意地を見せた。 紅林(五回に左翼へ適時二塁打) 「右方向に強い打球を打つイメージを持っていたが、うまく引っかかっていい打球が飛んでくれた」

◆ロッテの佐藤都が勝ち越し打を放った。1-1の四回2死一、三塁から山本に対し、154キロのつり球を強引にたたいて右前に運んだ。打撃が売りの2年目捕手は「ゾーンを上げて高めを狙っていた。すごく大きな自信になる」と好投手からの快打を喜んだ。  正捕手の田村が故障で離脱。柿沼も新型コロナウイルス感染者との接触疑いで自宅隔離となった。チームの緊急事態で奮起し「チャンスと思っている。少しでも勝てる捕手になりたい」と意欲を示した。 井口監督(勝ち越し打の佐藤都に) 「彼の持ち味である、たたく打撃ができてきている。今年は1試合でも多く(先発起用を)と考えている」 荻野(山本から三、四回に適時打) 「いい投手から2打席連続でタイムリーが打ててうれしい」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
21158 0.583
(↑0.012)
-
(-)
99167
(+3)
153
(+2)
34
(+1)
19
(-)
0.233
(↑0.001)
3.280
(↑0.08)
2
(-)
ソフトバンク
22167 0.579
(↑0.011)
0
(-)
98194
(+6)
162
(+5)
38
(-)
34
(+1)
0.261
(↓0.002)
3.370
(↑0.03)
3
(-)
ロッテ
19177 0.528
(↑0.014)
2
(-)
100201
(+6)
173
(+4)
42
(+1)
33
(+2)
0.245
(↑0.001
3.840
(↓0.01)
4
(-)
ORIX
18207 0.474
(↓0.012)
4
(↓1)
98171
(+4)
172
(+6)
45
(+2)
14
(-)
0.247
(↓0.001)
3.440
(↓0.02)
5
(-)
西武
16198 0.457
(↓0.014)
4.5
(↓1)
100148
(+5)
168
(+6)
26
(+1)
43
(+1)
0.233
(-)
3.840
(-)
6
(-)
日本ハム
13225 0.371
(↓0.011)
7.5
(↓1)
103118
(+2)
171
(+3)
22
(-)
22
(-)
0.215
(↓0.004)
3.880
(↑0.04)