巨人(☆7対2★)広島 =リーグ戦10回戦(2021.05.18)・東京ドーム=
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広島
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巨人
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勝利投手:戸郷 翔征(3勝2敗0S)
(セーブ:戸根 千明(0勝0敗1S))
敗戦投手:大瀬良 大地(2勝1敗0S)

本塁打
【巨人】岡本 和真(10号・7回裏2ラン),スモーク(4号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は2点を追う5回裏、炭谷とウィーラーの適時打で3点を挙げ逆転する。そのまま迎えた7回には、岡本和とスモークの連続本塁打で3点を奪い、リードを広げた。投げては、先発・戸郷が6回2失点の好投で今季3勝目。敗れた広島は、投打ともに振るわなかった。

◆米国の市民権取得手続きで一時渡米し、隔離生活を送っていた巨人ルビー・デラロサ投手(32)が試合前練習に参加した。 4月15日に渡米するために出場選手登録を抹消され、3日に再来日。その後2週間の隔離生活を送っていた。来日3年目の今季は6試合に登板し、防御率0・00、5セーブと抜群の安定感を披露している。 また、チアゴ・ビエイラ投手(28)、湯浅大内野手(21)も試合前練習に合流した。ビエイラはデラロサ不在の間に代役守護神を任されたが、防御率6・92とふるわず。4日からの再調整期間では、イースタン・リーグで3試合に登板し、防御率0・00、1セーブをマーク。湯浅は同リーグ27試合に出場し打率2割8分、2本塁打、5打点を記録していた。両選手は17日に登録を抹消された増田大輝内野手(27)と平内龍太投手(22)に代わって登録される見込み。

◆首位阪神とのゲーム差は今季最大の4・5とこれ以上離されるわけにはいかない巨人が手負いの鯉と相対する。 今季の対戦成績は4勝4敗1分けと五分。原辰徳監督(62)は、16日阪神戦に遊撃で先発した吉川を二塁に、二塁で先発した若林を遊撃に入れ替えた。同戦の試合後、原監督は「もうちょっと攻撃性がほしい。守備というのは攻撃性がないと、いい守備はできない」と吉川の消極的な守備を一喝していた。 広島は17日、菊池涼ら3選手が新型コロナウイルス陽性判定を受けたため、総勢17選手を入れ替えを敢行した。スタメンも16日中日戦から野手8人のうち、羽月、鈴木誠を除く6人の入れ替えを余儀なくされた。

◆広島は18日、チーム内に新型コロナウイルス感染者が出た影響で、「特例2021」に基づき同日の巨人10回戦(東京ドーム)に復帰登板の大瀬良を含めて総勢17選手を入れ替えて試合に臨んだ。 都内で取材に応じた鈴木球団本部長は「深刻に受け止めてます。防げるものではあるけど、防げないこともある」と険しい表情で話した。 17日午前中に40度近い発熱の症状が出た菊池涼が、同日のPCR検査で陽性判定。それを受け1軍首脳陣、選手、スタッフの計74人が同検査を実施し、無症状の小園、正随が陽性判定となった。結果待ちだった2人は18日に陰性が確認された。陽性判定の3選手は自宅で療養中。管轄保健所の調査で濃厚接触者と判定された選手はいないが、球団独自の判断で、河田ヘッドコーチ、朝山1軍打撃コーチと松山、西川ら5選手、トレーナー1人を自宅待機させている。 これにより、8人の出場選手登録を抹消し、2軍から森笠打撃コーチと、代替指名選手として野間、中村奨ら8選手を緊急で昇格させた。チーム編成が困難のため、18日からのウエスタン・リーグ、ソフトバンク3連戦(由宇)は中止となり、練習試合に変更された。自宅待機者も含め、チーム全員が20日にPCR検査を受ける予定だ。

◆先発投手は巨人が戸郷、広島が大瀬良。戸郷は3回まで無安打無失点。大瀬良も1安打無失点。序盤は投手戦が展開された。 広島が5回に林の適時打で先制。宇草の内野ゴロの間に追加点を挙げる。直後に巨人は炭谷、ウィーラーの適時打で逆転に成功。 巨人は8回に梶谷の適時二塁打で1点を追加し、そのまま勝利。戸郷は約1カ月ぶりの3勝目、戸根が今季初セーブ。大瀬良は今季初黒星を喫した。

◆巨人は0-2の5回に炭谷の適時打とウィーラーの2点二塁打で逆転し、7回に岡本和の10号2ランとスモークのソロでリードを広げた。戸郷は6回2失点で1カ月ぶりの3勝目、利根が5年ぶりセーブ。広島は攻め切れなかった。

◆広島は総勢16選手の入れ替えを行う見込みとなった。 17日のPCR検査で、菊池涼介内野手(31)小園海斗内野手(20)正随優弥外野手(25)の3選手が新型コロナウイルスの陽性が判定されたことを受け、2軍から緊急で8選手が1軍に合流した。管轄保健所の調査で濃厚接触者はいなかったものの、球団独自の判断で大事を取り、自宅待機の選手も含め、「特例2021」に基づいて入れ替えが実施される模様だ。また河田雄祐ヘッドコーチ(53)と朝山東洋1軍打撃コーチ(44)も姿をみせず、森笠繁2軍打撃コーチ(44)も1軍に合流した。 【1軍に合流した選手】 白浜裕太捕手(35) 中村奨成捕手(21) 三好匠内野手(27) 矢野雅哉内野手(22) 林晃汰内野手(20) アレハンドロ・メヒア内野手(28) 野間峻祥外野手(28) 宇草孔基外野手(24) 【「特例2021」で18日に出場選手登録を抹消される見込みの選手】 菊池涼介内野手(31) 小園海斗内野手(20) 正随優弥外野手(25) 磯村嘉孝捕手(28) 石原貴規捕手(23) 松山竜平外野手(35) 西川龍馬外野手(26) 大盛穂外野手(24)

◆オカ×スモ砲で巨人が勝利を大きくたぐり寄せた。 1点リードの7回2死一塁、岡本和真内野手(24)が右翼スタンドへ弾丸ライナーで突き刺す、10号2ランでリードを広げた。5番スモークが続く。広島コルニエルの初球158キロの直球を右翼席上段へ運ぶ特大の4号ソロとした。2者連続弾とした1発が日米通算200号のメモリアルアーチとなった。ベンチに戻り祝福のボードを渡されると、少し照れくさそうに笑って喜んだ。

◆緊急昇格した広島高卒3年目の林晃汰内野手(21)が、プロ初タイムリーとなる貴重な先制打を放った。「7番三塁」で先発出場。両軍無得点の5回1死一、三塁の打席で、フルカウントからの7球目、外角直球を捉え、打球は三遊間を破り、三塁走者の鈴木誠が生還した。4回まで無安打無失点に封じられていた巨人戸郷から1点をもぎ取り、プロ初打点を記録した。 「必死にいきました。ヒットになって良かったです」 続く1死一、三塁のチャンスからは、同じく今季初昇格した2年目宇草孔基外野手(24)が遊ゴロを放った間に2点目を追加した。菊池涼らチームメート3選手に新型コロナウイルスの陽性者が出た影響もあり、16選手を入れ替えて臨んだ試合で、1軍昇格切符をつかんだ若鯉の2人が、いきなり存在感を発揮した。

◆宮本投手チームコーチが間一髪で大惨事を回避した。 3回表2死、打者大瀬良のファウルボールの打球が巨人ベンチを襲撃した。カウント1-2からの4球目。巨人戸郷の直球をカットした打球が矢のようなライナーで一塁側ベンチに突き刺さった。同コーチが、神懸かり的な? 反射神経で打球を交わし大事には至らなかった。なお、大瀬良は遊直に倒れた。

◆巨人ゼラス・ウィーラー内野手(34)が逆転の2点適時二塁打を放った。 1点を追う5回2死一、二塁、広島大瀬良の直球を右翼フェンス最上部へ運んだ。一塁を回ったところで右手を挙げ、ホームランかと思われたが、フェンス最上部に当たった打球はグラウンドへ戻ってきた。これには審判団も判定を決めかね「ただ今の打球について、審判独自のリプレー検証を行います」とアナウンス。検証の結果、フェンス直撃の二塁打となったが、22試合連続安打となる一打で逆転に成功した。 ウィーラーは「いいところで1本打てて良かったよ。(フェンスオーバーまで)もうちょっとだったね」とコメントした。

◆巨人野上亮磨投手(33)が、わずか4球で不可解な降板となった。 先発戸郷の後を受け、7回から登板。先頭の林に中前打を許し、無死一塁で宇草への初球の直球は133キロにとどまった。 直後の一塁へのけん制球の後に捕手炭谷が異変を察知してタイムをかけた。ベンチから桑田投手チーフコーチ補佐とトレーナーが駆け寄り、そのまま降板となった。3番手で高梨が緊急登板した。

◆広島がコロナショックを拭い切れなかった。好調だった菊池涼介内野手(31)ら3選手が17日に新型コロナウイルスの陽性判定が出た影響で、直近16日DeNA戦の野手の先発では鈴木誠、羽月のみの緊急オーダーで臨んだ一戦。5点を追う最終回には1死満塁のチャンスを作りながら、田中広、堂林が凡退し、力尽きた。佐々岡監督は「こうなった以上、いるメンバーでやるしかない。若手が多いけど、最後まで集中して諦めない姿勢を見せたい」と懸命に前を向いた。 ただ、敗戦の中でも若鯉の奮闘が光った。「特例2021」で今季初昇格した1人、高卒3年目の林晃汰内野手(20)が起用に応えた。「スタメンだったので、何とか結果を残せるようにと思っていた」。両軍無得点の5回1死一、三塁から戸郷の外角高め直球を左前にはじき返し、プロ初の適時打&打点をマーク。7回先頭でも中前打を放ち、プロ初のマルチ安打を記録した。若い力も含め、チーム一丸で逆境を乗り越えていくしかない。

◆巨人が主砲・岡本和真内野手の4年連続2ケタ弾となる10号2ランなどで広島を押しのけた。1点リードの7回2死一塁、好投するコルニエルから弾丸ライナーで右翼席に突き刺した。先発の戸郷翔征投手は6回2失点で約1カ月ぶりの勝利となる3勝目をマークした。試合後、原辰徳監督(62)は岡本和の1発を大好きな俳優田村正和さんの代表作に重ね合わせて悼んだ。 「今日は少し眠ってたのかなって言う状況があったんですけど、あそこで完全に『眠狂四郎』みたいな形でね」。その後、報道陣から田村正和さんが死去したと伝え聞き「大好きな俳優さんだった」と悼んだ。試合後の原監督の主な一問一答は以下の通り。 -先発の戸郷は4回までパーフェクト、1カ月ぶりの勝利 原監督 非常に安定感あったと思います。セットポジションになってからね、やや、なんて言うんでしょう、うーん、まあ、やや課題は残したと言うところではあると思います。 -野上が緊急降板となった 原監督 良い感じで、リリーフの役割の中で、やってくれてた。登板過多なのか。投げることができない状況になったということですね。まあ今日に関しては。 -ウィーラーが22試合連続安打。見事な適時だった 原監督 そうですね。安定してね、非常にコンパクトなスイングというのでしょうか。やっぱり、クイックハンドって言うんでしょうかね。すごく回転軸がしっかりしているから、あれだけ正確なコンタクトができるのかなという感じがしますね。 -スモークは見事なパワーを見せた 原監督 160キロ近いボールをね。初球を打つんですから。並ではないなというね。やっぱり、200本の価値はあると思いますね。 -広島はコロナで大変な状況に 原監督 まあそうやって、12球団がスタートしたわけですから。どういう状況でも前に進むという覚悟で我々もやっているんでね。覚悟の上で試合に臨んでいるというところですね。我々もしっかりとそこの部分でも戦わなきゃいけないということですね。

◆ふくらはぎ痛から復帰の広島大瀬良大地投手(29)が、39日ぶり1軍登板を勝利で飾れなかった。 勝負どころでブランクの影響を露呈した。2点を先制した直後の5回1死三塁、8番炭谷に2ストライクからのつり球が甘くなり、適時打にされて失点。さらに2死一、二塁からウィーラーに初球を痛打され、逆転を許した。「そこでもっと粘れたら良かった。少し甘く入ってしまった」。コロナ禍のチームを救えず、エースは敗戦の責任を背負った。

◆巨人戸郷翔征投手(21)が6回4安打2失点の粘投で1カ月ぶりの3勝目を挙げた。 4回まで完全投球。6回2死満塁からは自己最速タイの154キロ直球でクロンを一邪飛に仕留めた。4月24日広島戦で5回途中4失点。球威を戻すため翌日に登録を抹消され、疲労回復に努めていた。「この1勝を機にちょっと波に乗れるかなと。次は完封を目指してやりたい」とプロ初完封に意欲を見せた。

◆広島ロベルト・コルニエル投手(25)が、自らが持つ球団最速記録を1キロ更新する162キロを計測した。 1点ビハインドの7回に2番手で登板。2死から丸への7球目の内角直球が162キロを記録し、場内をざわつかせた。だが丸に四球を与え、岡本、スモークに連続被弾。14日に勝ちパターンに昇格した右腕は、前回16日DeNA戦から2試合連続の被弾で、苦投が続いている。

◆弾丸ライナーを右翼席に突き刺した。巨人岡本和真内野手(24)が4年連続の2桁本塁打を決めた。1点リードの7回2死一塁、カウント2-2から広島コルニエルの外角スライダーを逆らわずに強振。低い弾道のまま最前列に10号2ランを運んだ。ベンチに戻るとウィーラーと両手でハイタッチをし、笑顔を爆発させた。「1本、1本の積み重ねですね。チームの勝ちにつながるホームランを打てるように明日からまた頑張ります」と気合を入れ直した。 第3打席はファーストストライクを打って凡退していた。原監督は「まあ今日は少し眠ってたのかなっていう状況があったんですけど、あそこで完全に『狂四郎』みたいな形でね」と、柴田錬三郎原作の時代劇で、義理、人情などの情に目を背け、孤独に生きる「眠狂四郎」を引き合いに出した。同作は何度も映像化されているが、亡くなったことが明らかになった田村正和さんの最後の出演作品が「眠狂四郎 The Final」だった。 この日も1発を放ったリーグトップのヤクルト村上とは2本差をキープ。第89代4番としては95本目のアーチで、球団では過去6人しか成し遂げていない「4番で100本塁打」の偉業達成が近づいてきた。37打点は2位に5打点差を付けリーグトップ。昨季の本塁打、打点のセ2冠王が、今季もリーグの頂点へと照準を合わせた。【久永壮真】

◆巨人高梨雄平投手(28)が緊急登板にも動じず、無失点で好救援した。 7回、2番手野上がわずか4球を投げたところで体に異変を訴え降板した。7回無死一塁、広島宇草にカウント1-0というタイミングで出番が回ってきた。冷静に1球けん制を挟むと、4球目で空振り三振を奪った。その後、四球で2死一、二塁のピンチを招くも、代打中村奨を遊ゴロに打ち取った。「2死三塁まではいいのでトータル0に抑えられるような投球を心がけました。そういう風に考えてマウンドに上がれたことが良かったのだと思います」と振り返った。 今季はここまで、18試合に登板し、防御率0・77、7ホールド、1セーブをマーク。中継ぎ陣の台所事情が苦しい中、安定感のある活躍でチームに安心感をもたらしている。

◆巨人のゼラス・ウィーラー内野手(34)が、1-2の五回2死一、二塁で逆転となる右翼フェンス直撃の2点二塁打を放ち、連続試合安打を「22」に伸ばした。  大飛球がフェンスの上部に当たったため、審判団は自ら本塁打かどうかのリプレー検証を行ったが、判定はそのまま二塁打となった。  22試合連続安打は柴田勲、川相昌弘、清水隆行、二岡智宏に並ぶ球団6位タイの記録。新型コロナ陽性で離脱もあったが、開幕からの好調を維持しており、この打席が終わった段階で打率は・430としている。球団記録は張本勲の30試合。

◆巨人・岡本和真内野手(24)が七回に10号2ランを放ち、4年連続2桁本塁打をマークした。  1点リードの七回2死一塁で、速球派右腕のコルニエルが投じた初球、158キロを弾丸ライナーで右翼席へ運んだ。2戦連発で、最近7試合では5本塁打。昨季の本塁打&打点の二冠王が好状態をキープしている。  さらに、続く5番のスモークも右翼席へ2者連発の4号ソロを放ち、日米通算200本塁打を達成した。

◆巨人は0-2の五回に炭谷の適時打とウィーラーの2点二塁打で逆転し、七回に岡本和の10号2ランとスモークのソロでリードを広げた。戸郷は6回2失点で1カ月ぶりの3勝目、戸根が5年ぶりセーブ。広島は攻め切れなかった。

◆七回から2番手として登板した巨人・野上亮磨投手(33)が緊急降板した。無死一塁でけん制球を投げた直後に自らベンチに異変を訴え、トレーナーに付き添われてマウンドを降りた。投球数は4球だった。  球団は降板した理由を「右肩の異常」と発表。病院で診察を受けるといい、正式な診断結果は判明次第発表するとしている。  野上は2019年に左アキレス腱を断裂し、今季は2年ぶりに1軍に復帰。ここまで8試合に登板して防御率1・65。1セーブも記録していた。

◆右ふくらはぎ痛から復帰した広島の大瀬良は、6回を8安打3失点で今季初黒星を喫した。2-0の五回、炭谷につり球が甘くなって中前適時打、ウィーラーには外の直球を2点二塁打とされた。「2点を先制してもらった直後に逆転されてしまった。あそこでもっと粘れたら良かった」と唇をかんだ。  3選手の新型コロナウイルス感染が判明し、苦境に立たされたチームを救う快投とはならなかった。エースは「諦めずに戦う気持ちでいるし、負けてしまったけど、明日からも試合は続く。みんなで勝てるように頑張っていきたい」と視線を上げた。

◆広島の林がプロ3年目で初打点をマークした。0-0の五回1死一、三塁で今季初安打となる適時打。フルカウントで戸郷の甘く入ってきた直球を左前にはじき返し「必死だったし、うれしかった」と振り返った。  智弁和歌山高出の20歳で長打力が持ち味の左打者。昨季プロ初安打を放ったが、速球への対応に課題を残した。オフの自主トレーニングからスイングを磨き、鋭さを身に付けて成長を示した。  菊池涼ら野手3選手が新型コロナウイルスに感染した影響で「感染拡大防止特例2021」の代替選手として1軍昇格。チームは逆転負けしたが「7番・三塁」での先発起用に2安打で応え「しっかり準備をして次も結果を残せるようにやっていきたい」と力強く話した。

◆巨人・原辰徳監督(62)が、七回に右越え10号2ランを放った岡本和真内野手(24)を、この日に死去したことが報じられた俳優の田村正和さんが演じた「眠狂四郎」に例えた。田村さん死去の第一報は試合中で、原監督はそのことを知らず、まったくの偶然だった。  原監督は試合後のインタビューで、3打席凡退後の第4打席で一発を放った岡本和について、「今日は少し眠ってたのかなっていう状況があったんですけど、あそこで完全に、眠狂四郎みたいな形でね」と語った。報道陣から田村さんが亡くなったことを伝え聞くと、「そうなの? おいくつ? 大好きな俳優さんだった」と驚いた様子だった。  田村さんはテレビドラマ「古畑任三郎」「眠狂四郎」などに主演し、4月3日に心不全のため東京都港区の病院で死去したことがこの日、報じられた。「眠狂四郎」は必殺技「円月殺法」を振るう剣客を主人公にした時代劇。

◆2位・巨人が逆転勝ち。五回、ウィーラーの球団歴代6位タイ記録の22試合連続安打となる2点二塁打で逆転し、七回に4番・岡本和の10号2ラン、スモークの4号ソロなどでダメ押し点をもぎ取った原辰徳監督(62)が振り返った。  --先発の戸郷は四回までパーフェクト、1カ月ぶりの3勝目  「非常に安定感あった。セットポジションになってから、やや課題は残したと言うところではあると思います」  --2番手の野上は途中交代  「いい感じでリリーフの役割の中でやってくれていた。今日に関しては投げることができない状況になったということ」  --ウィーラーが22試合連続安打、見事な2点打  「そうですね。安定して、非常にコンパクトなスイングというのでしょうか。クイックハンドと言うんでしょうかね。すごく回転軸がしっかりしているから、あれだけ正確なコンタクトができるのかなという感じがします。決めることもつなぐこともできるので、非常に頼もしい限りですね」  --スモークは見事なパワー  「160キロ近い初球のボールを打つんですから。並ではないなあと。やっぱり200本(本塁打)の価値はあると思いますね」  --本来は長崎、佐賀での試合を予定していた  「われわれも楽しみにはしておったんですけど、こういう形になったという点では長崎、佐賀のファンの方には申し訳ないことをした。また必ず(機会は)来ますので、その時にはいいプレーを見せたい」  --遊撃・若林、二塁・吉川での先発は初めて  「2人とも途上の選手だから、いろいろと(試す)ね。私たちが思っている固定観念というものをない状態で、野球に取り組ませることの方が正しいであろうという風に思いました」  --野上降板後に高梨投手が無失点で切り抜けた  「みんなでカバーしていくことですよね」  --九回のビエイラ  「ビエイラで終わってくれれば、とは思っていたんですけど。戸根がああいう状態でもいい投球をしてくれたのは良かった」  ----4番・岡本和がダメ押し弾  「今日は少し眠ってたのかなという状況があったんですけど、あそこで完全に眠狂四郎みたいな形でね」  --その眠狂四郎に出演した田村さんが亡くなったことが明らかになった  「そうなの? おいくつ? 大好きな俳優さんだった」

◆ウィーラーが1点を追う五回2死一、二塁で右翼フェンス最上部に直撃する決勝の2点二塁打を放った。連続試合安打を22に伸ばし、長嶋茂雄を抜いて清水隆行、二岡智宏らに並ぶ球団歴代6位(球団記録は張本勲の30試合連続安打)とした。昨季楽天から加入し来日7年目。故障離脱中の坂本と電話し、日本語で近況報告したことを明かし「『元気だ』と言っていたので、主将が帰ってくるまで頑張りたい」と意気盛んだった。

◆戸郷は、6回2失点で約1カ月ぶりの白星となる3勝目を挙げた。3-2の六回2死満塁ではクロンを自己最速タイとなる154キロの直球で一邪飛に斬って雄たけびを上げ「(自分でも大きい声が出たと)思っていました」と笑った。4月には不調で出場選手登録を外れたこともあった21歳。「何とか乗り越えて勝ちを付けられた。菅野さんも坂本さんも離脱する中、僕らが引っ張っていけるように」と頼もしかった。

◆大事な場面で4番が眠りから覚めた。巨人・岡本和真内野手(24)が1点リードの七回2死一塁で、2戦連発の10号2ラン。4年連続で2桁本塁打をマークした。  「一本一本の積み重ねですね。チームの勝ちにつながる本塁打を打てるように明日からまた頑張ります」  広島の2番手、コルニエルが投じた158キロの直球を弾丸ライナーで右翼席へ突き刺した。25歳までに4年連続で2桁本塁打を達成したのは球団では坂本以来となった。  主将が右手親指の骨折で途中交代した9日のヤクルト戦(東京ドーム)から7試合で5本塁打と打ちまくっている。37打点はリーグ1位、10本塁打も同2位タイに浮上した。大黒柱を欠いた巨人を引っ張っているのは、まぎれもなく岡本和だ。  「きょうは少し眠っていたのかなという状況があったけど、あそこ(七回)で完全に"眠狂四郎"みたいな形でね」  第3打席まで無安打だった主砲の一発。原監督は、試合中に4月に死去していたことが報じられた俳優の田村正和さん(享年77)の代表作にかけて表現した。偶然出た言葉だったが、指揮官は報道陣から訃報を伝え聞くと「えっ、そうなの...。大好きな俳優さんだった」としのんだ。田村さんは大の巨人ファンだったという。天国の名俳優にも誇れる快勝で、首位・阪神に3・5ゲーム差と迫った。(谷川直之)

◆巨人の野上が右肩の異常により降板した。3-2の七回に2番手で登板し、無死一塁でけん制球を投げた後に異変を訴えて交代した。今季は2019年の左アキレス腱断裂から復活し、9試合に登板して防御率1・65で救援陣を支えている。元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は同日、自身のブログで「野上が4球で交代したとか。大丈夫かね」と心配していた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
27122 0.692
(↓0.019)
-
(-)
102188
(+3)
138
(+14)
43
(+1)
33
(-)
0.259
(↓0.002)
3.230
(↓0.27)
2
(-)
巨人
22146 0.611
(↑0.011)
3.5
(↑1)
101181
(+7)
144
(+2)
52
(+2)
30
(-)
0.261
(↑0.001
3.220
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
18147 0.563
(↑0.015)
5.5
(↑1)
104168
(+14)
160
(+3)
37
(+1)
24
(+1)
0.249
(↑0.004)
3.820
(↑0.02)
4
(-)
広島
15205 0.429
(↓0.012)
10
(-)
103121
(+2)
145
(+7)
25
(-)
18
(+1)
0.253
(↓0.002)
3.360
(↓0.1)
5
(-)
中日
15216 0.417
(↑0.017)
10.5
(↑1)
101116
(+5)
128
(+1)
17
(-)
21
(-)
0.232
(↑0.003)
2.880
(↑0.04)
6
(-)
DeNA
11276 0.289
(↓0.008)
15.5
(-)
99152
(+1)
211
(+5)
36
(+1)
9
(-)
0.237
(-)
4.640
(↓0.01)