DeNA(★1対5☆)中日 =リーグ戦10回戦(2021.05.18)・横浜スタジアム=
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中日
12011000051300
DeNA
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勝利投手:小笠原 慎之介(3勝2敗0S)
敗戦投手:大貫 晋一(1勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】伊藤 光(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は初回、高橋周の適時打で先制する。続く2回表に京田の適時打で2点を追加すると、4回にはビシエドの適時打でリードを広げた。投げては、先発・小笠原が6回無失点の好投で今季3勝目。敗れたDeNAは、先発・大貫が試合をつくれず、打線も1得点と振るわなかった。

◆中日の育成ドラフト1位で、開幕後に支配下選手となった近藤廉投手(22=札幌学院大)が初めて出場選手登録された。 前日17日に不振で登録を外れたマイク・ガーバー外野手(28)に代わっての昇格で、試合前練習後に「2軍の時と代わらない気持ちでバッターに1人ずつ丁寧に投げていきたいです」と意気込みを語った。 昨秋、札幌学院大から初めてドラフト指名された近藤は、最速148キロで微妙に変化する直球が武器。今春の2軍キャンプ、2軍戦などで頭角を現し、開幕後の3月30日に支配下契約を勝ち取った。ウエスタン・リーグでは開幕から6試合連続無失点を記録し、ここまで10試合に登板して2セーブ、防御率4・66だった。 同期の即戦力入団ではドラフト2位森博人投手(22=日体大)、同6位三好大倫外野手(23=JFE西日本)がいるが、1軍昇格は近藤が一番乗り。支度金200万円、年俸300万円(現在は420万円)でプロの門をくぐった左腕が下克上で大舞台に歩みを進めた。 チームは9日広島戦で勝った後の5試合で3敗2分けで、借金は今季最多の7まで膨れてどん底ムード。守護神R・マルティネスもこの日からの6連戦を最後にキューバ代表として五輪米大陸予選参加のため離日する。背番号「70」がブルペン陣としてチーム上昇の起爆剤になるか注目だ。【伊東大介】(金額は推定)

◆DeNA-中日10回戦(横浜)の試合前、DeNA球団誕生10周年を記念する試合前セレモニーに高崎健太郎氏と黒羽根利規氏が、バッテリーを組んでセレモニアルピッチを行った。 2人はTBSからDeNAが球団買収した初戦、12年3月30日の阪神戦(京セラドーム)でバッテリーを組んでいた。 高崎氏「久しぶりで緊張して足が震えましたが、気持ちよく投げられました。低めのまっすぐを投げられたので自分では満足しています。何よりもマウンドに立った時のファンの方々からの声援が、とてもうれしかったです。チームを支えられるように、精いっぱい頑張っていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします」 黒羽根氏「高崎さんがしっかりとミットをめがけて投げてくれたのに、緊張してうまくキャッチングができなかったのが反省点です。自己評価は10点満点中5点ですが、みなさんに元気な姿をお見せできて良かったです。横浜DeNAベイスターズは地域に愛されている球団だと思いますのでファンの方だけでなく横浜全体に盛り上がりを広げていって欲しいと思います。そしてこれからのチームの巻き返しに期待しています」

◆DeNAが打線の組み替えも実らず、今季3度目の5連敗を喫した。これまで4番だった佐野恵太を今季44試合目で初めて3番に置いた。試合前まで得点圏打率が2割2分7厘で11打点だった佐野に代え、4番には同3割5分で15打点のオースティンを置いた。 1回に佐野がフェンス直撃二塁打で出塁した。7回は無死二塁から佐野が四球でつないだが、ともにオースティンが三振した。 8回にも2死から佐野が右翼線安打で出塁したが、オースティンが見逃し三振を喫した。

◆中日は1回2死一、三塁、高橋周が左前適時打を放って先制した。2回は2死二、三塁から京田が右前へ2点適時打で追加点。 中日は4回にビシエドの適時打で追加点。DeNA先発大貫はKO。中日は5回にも京田の適時打で1点を追加した。 中日は先発小笠原が6回4安打無失点で3勝目。連敗を3で止めた。DeNAは2分けを挟み、今季3度目の5連敗。DeNA大貫が4敗目。

◆DeNAが打線の組み替えも実らず、今季3度目の5連敗を喫した。 これまで4番だった佐野恵太外野手を今季44試合目で初めて3番に置いた。試合前まで得点圏打率が2割2分7厘で11打点だった佐野に代え、4番には同3割5分で15打点のオースティンを置いた。三浦監督は「佐野の良さを生かすため」と意図を説明した。 1回に佐野がフェンス直撃二塁打で出塁した。7回は無死二塁から佐野が四球でつないだが、ともにオースティンが三振した。 8回にも2死から佐野が右翼線安打で出塁したが、オースティンが見逃し三振を喫した。 打線は8回に出た、今季初出場となった伊藤光の1号ソロによる1点だけに封じ込まれた。 守備では先発大貫晋一投手が4回途中で10安打4失点で降板した。これで大貫は4月6日に今季1勝目を挙げて以降、4連敗となった。 三浦監督は大貫について「立ち上がりから毎回走者を背負って、リズムに乗れず苦しかったですね。最後まで修正できず、苦しい投球が続いてますね」と評した。打線については「ランナーをためてからタイムリーが出ないことが続いている」と話した。伊藤光については「光には今日が開幕。いい開幕となった。これからチームを引っ張ってもらえればと期待しています」と話した。

◆今季3度目の5連敗を喫したDeNAだが、今季初出場となった伊藤光捕手(32)の復帰は明るい材料となった。14年目のベテランは試合前に「今日が自分の開幕なので、出場したらどんな状況でも頑張りたいと思います。キャッチャーらしく状況判断をして、勝つための策をしっかり考え、それをプレーに生かして結果につなげたいです」と意気込んでいた。 5回に代打で登場した。試合前に三浦監督が「守備もだけど、打撃も粘り強く攻撃してくれると報告を受けている。1軍でも出してくれると思う」と期待した通り、中日先発小笠原から、この日チームで初の四球を選んで出塁した。 8回の第2打席では、より強い光を放った。中日の3番手祖父江の1ボール2ストライクから135キロのチェンジアップを打った。左翼席上段へ飛距離127メートルの特大1号ソロに「何がなんでも出塁しようと思い打席に向かいました。打った瞬間いい手応えだったので、ホームランになると思いました」。19年7月7日巨人戦(東京ドーム)以来2年ぶりの1発を振り返った。三浦監督は「状態がいいと聞いていた。光の開幕で1打席目もしっかり出塁してくれて、ホームランも出て、これからやってもらうことを期待しています」と目を細めた。 守備面でも、ベテランらしい好リードを見せた。マスクをかぶった6回以降、登板した3投手(平田真吾、三上朋也、砂田毅樹)はいずれも無失点。三浦監督は「投手の良さを、いいところを引き出してリードしてくれた」と高く評価した。DeNAの防御率は12球団ワーストで唯一の4点台となる4・64。今季ワーストタイとなる借金16となったが、今後は経験豊富なベテランに、マスクを託す場面が増えそうだ。【斎藤直樹】

◆中日小笠原慎之介投手がDeNA打線を6回4安打無失点に抑え3勝目を挙げた。 6回に背負った無死一、二塁のピンチでは「1人1人を抑え続けようと考え、最高の結果になった」と、オースティンを空振り三振、ソトを三ゴロ併殺で脱出。それでも「週の初めを任され、6回で降りたのは申し訳ない。次はもっと長い回を投げられるようにしたい」と次戦をにらんだ。

◆中日京田陽太内野手(27)が自身2度目の6打席連続安打で勝利を呼んだ。DeNA戦(横浜)で初回に中前打で出て先制のホームを踏み、2回2死二、三塁では右前適時打で2点を加えて先発の小笠原を援護。4回も右前打で攻撃をつないだ。「投手が頑張っているので勝ちをつけてあげたいといつも思っている」。京田が2試合連続の猛打賞でけん引した打線は、先発野手全員の13安打を放って、連敗を3で止めた。 京田は16日ヤクルト戦から2試合をまたいで6打席連続安打とし、5回1死満塁で迎えた第4打席は中犠飛。自己新は逃したが、5打席で3安打1犠飛3打点と気を吐いた。敵地横浜では19年に打率3割8分5厘を残すなど得意としていた。「この球場は好きです。雰囲気が好き」とその相性も持ち込んだ。2番打者として先週からバント練習を強化。「バント練習で速く反応することは打撃にも通じるはず」。成果は4試合連続安打にも表れている。 「ちょっとずつ状態は上がっている」と手応えを感じ、低迷していた打率もこの2試合で約3分上がった。与田監督は「ヒットもうれしいけど打点を挙げられるようになった」と称賛。9日の広島戦後、1週間5試合で未勝利だった悪夢を、就任2年目の選手会長がバットで振り払った。【伊東大介】 ▽中日高橋周(初回に先制打)「チャンスだったので、甘い球は積極的に行こうと思っていた。初球から一発で仕留めることができて良かった」 ▽中日ビシエド(4回2死一、二塁で16打席ぶり安打となる右前適時打)「追い込まれていたから、何とか当てて、前に飛ばそうと思っていた。バットの出し方が良かったのかな」

◆球団誕生10周年を記念する試合前セレモニー「YDB 10th ANNIVERSARY CEREMONY」にOBの高崎健太郎氏、黒羽根利規氏が登場。横浜DeNAベイスターズとなって初めて迎えた、2012年の開幕戦でバッテリーを組んだ様子をセレモニアルピッチで再現した。  バッテリーは12年のビジターユニホームに袖を通して登場。打席に乙坂を迎え、高崎氏は黒羽根氏のミットへ直球を低めにズバッ。高崎氏は「久々すぎて足が震えました。ノーバンで投げられたので100点です」と笑顔。黒羽根氏は「キャッチングがへたくそになっていました」と苦笑いだった。  球団10周年の節目を祝い、高崎氏は「チームワークもあっていいチームだと思う」とうなずいた。黒羽根氏は「能力の高い選手がたくさんいる。自分の中ではAクラスにいてもおかしくないくらいの期待値がある。これからの巻き返しに期待したいです」とエールをおくっていた。

◆中日の京田が2試合連続で3安打を放ち、3打点を挙げて勝利を呼んだ。1-0の二回2死二、三塁で2点適時打。大貫の2球目の甘く入ったフォークボールを引っ張って右前へ運び「チャンスだったので、初球から積極的に振っていこうと打席に入った」とうなずいた。  一回1死では甘い速球を逃さず中前打とし、高橋周の適時打で生還。勢いに乗り、四回1死一塁でも右前打を放って得点につなげ、4-0の五回1死満塁では犠飛で打点を挙げた。開幕してから打撃不振に苦しんだが、固め打ちで一気に調子を上げてきた。  2番打者に入ることが多いが、バント失敗が少なくない。阪神戦が雨天中止になった12日に荒木内野守備走塁コーチとバントの特訓を行った。「僕が送っていれば、という試合が何試合かある」と確実にコンタクトすることに集中し、打撃で好結果が出始めた。

◆中日が13安打5点で連敗を3で止めた。一回に高橋周の適時打で先制し、二回は京田が2点打。四、五回にも1点ずつを加えた。小笠原は6回を4安打無失点で3勝目を挙げた。DeNAは大貫が序盤に崩れ、5連敗を喫した。

◆DeNA・伊藤光捕手(32)が八回先頭で左越えの1号ソロを放った。  「何がなんでも出塁しようと思い打席に向かいました。打った瞬間いい手応えだったので、ホームランになると思いました」  左ふくらはぎの負傷から復活し、この日から1軍昇格。五回2死二塁で2番手投手の国吉の代打で出場すると、粘って四球を選んで好機を拡大した。そのままマスクをかぶり、守備では六回以降の3投手の無失点リレーをリード。反撃の一発は八回先頭の第2打席で飛び出した。  カウント1-2からの4球目、135キロを完璧に捉え、左翼席へ。推定飛距離127メートルの一発で反撃に出た。攻守の活躍に三浦監督も「伊藤に関しては今日が開幕。しっかり四球を選んで、ホームランも。状態もよさそうなので、これからやってくれると思う」とうなずいた。

◆DeNAの大貫は四回途中まで10安打4失点と崩れ、4敗目を喫した。制球が甘く、一回に高橋周の適時打で先制を許すと、二回も3安打を浴びて2失点。四回2死一、二塁ではビシエドに速球を右前適時打とされて降板となった。「毎回走者を背負う投球になってしまい、チームにいい流れをつくれず申し訳ない」とうなだれた。  3年目の今季は開幕から先発ローテーション入りしているが、4月6日に1勝しただけで精彩を欠いている。三浦監督は「しっかり修正してもらって、本来の投球をしてもらえるようにするだけ」と復調を願った。

◆中日の小笠原が6回4安打無失点の好投で3勝目を手にした。打線の援護を受けて危なげない投球だったが「6回で降りて申し訳ない」と喜びは控えめだった。  雨が降る中でもカーブ、チェンジアップを効果的に決めた。六回無死一、二塁のピンチでは「一人ずつ抑えること」と集中し、オースティンはチェンジアップを続けて空振り三振に、ソトは三ゴロ併殺に打ち取った。続投に「行くつもりだった」と意欲を見せながら、余力を残して93球で降板した。

◆DeNAは今季全試合で4番を務めていた佐野を初めて3番に置き、代わってオースティンを4番で起用した。そのオースティンは走者のいる場面で3三振とブレーキ。三浦監督は「毎日はなかなか打てるものではない。こういう日もある」とかばった。  打線は好機を生かせず、2試合続けて本塁打でしか得点できていない。三浦監督は「形はつくれているが、走者をためてあと一本出ないのが続いている」と頭を悩ませた。

◆球団誕生10周年を記念したイベントが行われ、高崎健太郎氏、黒羽根利規氏が登場。球団初年度、2012年の開幕戦でバッテリーを組んだ2人がセレモニアルピッチで当時を再現した。低めに直球を決めた高崎氏は「久々すぎて足が震えた」。黒羽根氏は低迷するチームに「巻き返しに期待したい」とエールを送った。19日はラミレス前監督、中畑元監督が来場する。

◆DeNAは18日、2分けを挟んで今季3度目の5連敗を喫した。佐野恵太外野手(26)を2019年9月27日の巨人戦(東京ドーム)以来、筒香の米移籍後では初めて4番から3番にする"てこ入れ"に踏み切ったが、実らなかった。  三浦監督は「佐野の良さを生かすために」と、リーグ5位の高打率(・315)を記録する一方で打点が11と伸びていなかった主砲の現状を考慮。重い決断を下した。試合前に話し合い、本人に意図を伝達。2安打1四球と結果も出たが打線全体には波及せず、得点はけがから復帰した伊藤光の1号ソロのみにとどまった。  先発の大貫も3回2/3を10安打4失点と崩れ、指揮官は「技術的なものもあると思うが、弱気な投球だった」と指摘した。借金16は今季最多タイ。交流戦を前に、踏ん張りどころを迎えている。(箭内桃子)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
27122 0.692
(↓0.019)
-
(-)
102188
(+3)
138
(+14)
43
(+1)
33
(-)
0.259
(↓0.002)
3.230
(↓0.27)
2
(-)
巨人
22146 0.611
(↑0.011)
3.5
(↑1)
101181
(+7)
144
(+2)
52
(+2)
30
(-)
0.261
(↑0.001)
3.220
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
18147 0.563
(↑0.015)
5.5
(↑1)
104168
(+14)
160
(+3)
37
(+1)
24
(+1)
0.249
(↑0.004)
3.820
(↑0.02)
4
(-)
広島
15205 0.429
(↓0.012)
10
(-)
103121
(+2)
145
(+7)
25
(-)
18
(+1)
0.253
(↓0.002)
3.360
(↓0.1)
5
(-)
中日
15216 0.417
(↑0.017)
10.5
(↑1)
101116
(+5)
128
(+1)
17
(-)
21
(-)
0.232
(↑0.003
2.880
(↑0.04)
6
(-)
DeNA
11276 0.289
(↓0.008)
15.5
(-)
99152
(+1)
211
(+5)
36
(+1)
9
(-)
0.237
(-)
4.640
(↓0.01)