楽天(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦10回戦(2021.05.18)・楽天生命パーク宮城=
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日本ハム
1000100002600
楽天
00002001X3601
勝利投手:宋 家豪(1勝0敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝1敗11S))
敗戦投手:B.ロドリゲス(0勝1敗1S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(3号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天が接戦を制した。楽天は0-2で迎えた5回裏、小深田と浅村の適時打で2点を挙げ同点とする。そのまま迎えた8回には浅村のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・宋家豪が今季初勝利。敗れた日本ハムは、6番手・B.ロドリゲスが誤算だった。

◆日本ハム栗山英樹監督(60)が、17日に出場選手登録を外れた中田翔内野手(32)について「チームを勝たせられるかというところにいけば」と、再昇格の時期を見極めていく。指揮官は抹消の理由を「体調不良」と説明したが直近の不振も考慮した上で、総合的に判断したとみられる。「チームが勝つために、翔らしくないのも事実。体のことを含めてね」と話した。

◆楽天小深田大翔内野手が開幕戦以来となる適時打を放った。 2点を追う5回1死満塁で日本ハム2番手の左腕河野から中前適時打。4月23日西武戦で1号ソロを放って以来となる今季4打点目で1点差に迫ると、直後には浅村の同点打も飛び出して試合は振り出しに。 「反対方向を意識して、絶対にランナーをかえそうと思ってました。打てて良かったです」と、雨中の試合で放った貴重な一打を喜んだ。

◆先発は楽天岸、日本ハム金子。日本ハムは1回に近藤の二ゴロの間に1点を先制。楽天は3回まで毎回走者を出すも無得点。 日本ハムは5回、渡辺の犠飛でリードを2点に広げた。楽天はその裏、小深田と浅村が適時打を放って同点に追い付いた。 楽天は8回、浅村が決勝の3号ソロを放って連勝。宋家豪が今季初勝利、松井が11セーブ目。日本ハムは1分けを挟んで3連敗。B・ロドリゲスが初黒星。

◆不振から4日前に戦列復帰した日本ハム宮西尚生投手が、前人未到の400ホールドポイントに到達した。同点の7回に5番手で登板。先頭に死球を与えたが、1イニングを無失点でしのぎ、自身が持つ日本記録をさらに伸ばした。節目の好救援も勝利にはつながらず、鉄人左腕は「(記録については)特にありません。次の試合に向けて、また頑張ります」と話すにとどめた。 ▼通算400ホールドポイント(HP)=宮西(日本ハム) 18日の楽天10回戦(楽天生命)でホールドを記録して達成。プロ野球史上初めて。初HPは08年4月4日のオリックス1回戦(京セラドーム)。HPは救援勝利とホールドの合計で、宮西の内訳は36救援勝利、364ホールド。

◆日本ハム金子弌大投手(37)が18日、楽天10回戦(楽天生命パーク)で史上91人目の通算2000投球回を達成した。5回途中2失点で降板し、チームも敗れたが、14年沢村賞など数々の偉業を成し遂げてきた百戦錬磨の右腕がまた1つ節目を飾った。百戦錬磨の右腕に、新たな称号が加わった。小雨が降り始めた1回。金子が、持ち味全開で節目に到達した。2死から一、二塁を背負った。フルカウント勝負で7球目、内角低めいっぱいを突く直球144キロで茂木を中飛に打ち取った。1回を投げきり、試合成立した時点で通算2000投球回に到達した。 金子 プロに入った時は、まさかこんなに投げられるとは思いませんでした。今まで僕を使っていただいた監督、投手コーチ、体のケアをしていただいたトレーナーの方々、そしてここまで携わっていただいた全ての方々に感謝したいと思います。ここで終わることなく、まだまだできる限り投げ続けていきたいと思います。 球界屈指の投手として、一時代を築き上げた。オリックス時代の14年、沢村賞を受賞。同年に最優秀防御率、最多勝利、最優秀選手など6冠に輝いた。転機は18年シーズン後、自由契約となり日本ハムに移籍。「金子千尋」から登録名を変更し、円熟期を迎えての挑戦となった。「ルーキーという気持ちを持って、北海道のために一生懸命頑張りたい」と再スタートした。 移籍2年目の昨季は志願のリリーフ転向も結果を残せず、今季は先発に再転向した。「僕のわがままでチームに迷惑をかけた」と覚悟をにじませ臨んだ。この日は勝利投手の権利が懸かった5回。強まる雨の中、右尻ポケットに入れたロジンで何度も手を乾かしながら投げたが、1死満塁を背負って降板。リリーフが踏ん張れず、同点とされた。 終盤に勝ち越され、交流戦前最後の6連戦のカード頭を落とした。金子は「慎重に行こうとしすぎて、最悪の結果になってしまいました」と責任を背負った。栗山監督は「みんなで一生懸命やるしかない」と強まる雨の中、真っすぐに言い放った。【田中彩友美】 ▼通算2000投球回=金子(日本ハム) 18日の楽天10回戦(楽天生命パーク)の1回、茂木を中飛に仕留めて達成。プロ野球91人目。初投球回はオリックス時代の06年4月12日西武3回戦(スカイマーク)。

◆日本ハム渡辺諒内野手(26)が無安打ながら2得点に絡んだ。 コロナ禍による隔離生活から、15日に戦列復帰したばかり。1回無死二塁から、二ゴロの進塁打で走者を三塁に進めて先制点をお膳立てすると、5回は1死二、三塁で、きっちり2点目の右犠飛を放ち「最低限の仕事は出来たので良かったです」と、コメントした。

◆主砲が雨を切り裂いて決めた。楽天浅村栄斗内野手が同点の8回、待望のアーチをかけた。「フラストレーションがたまっている中で、ようやく1本が出た」。決勝3号ソロは今季の本拠地初本塁打。お立ち台では「今年(本拠地で)打てないんじゃないかと不安でしたけど、打てて良かった」と、ヒーロー賞の10万楽天スーパーポイントを受け取った。 なかなか本拠地でホームランを打てない自分にふがいなさを感じていた。「震災から10年ということでスタートした。今年は本拠地で打ちたいという思い。僕たちは野球をやる中で勇気づけたり、そういう力があると野球にはあると思っているので」。本塁打王に輝いた昨季は32本塁打中、21本塁打を楽天生命パーク(60試合)で放った。今季は同球場で21試合目に1本目。やっと、秘めていた思いを体現できた。 1回は好守でピンチを最少失点に抑え、5回には同点打も放つなど攻守で大活躍した。石井GM兼監督も「浅村選手には今日は15万ポイントあげてもいいんじゃないですか」と、賛辞を贈った。浅村は「でも、これじゃ全然ダメ」と気を引き締める。ただ、抱えていたふがいなさは「少しは楽になったかな」。モヤモヤを少し晴らした背番号3の笑顔とともに、試合後は雨もやんでいた。【木下大輔】

◆日本ハムのベテラン金子は4回1/3を3安打2失点で、今季5度目の登板でも初勝利はならなかった。2-0の五回に2四球と単打で1死満塁を招いて降板し、後続の投手が打たれた。「五回の先頭打者を出してしまったことが全て。慎重にいこうとしすぎて最悪の結果になった」と悔やんだ。  一回を無得点に抑えて節目の通算2000投球回をプロ17年目で達成。断続的に雨が降る中、鶴岡との経験豊富なバッテリーは変化球を低めに集め、四回まで三塁を踏ませなかった。しかし勝利投手の権利が懸かった五回に崩れた。  前回投げた11日のオリックス戦で3回1/3を8安打6失点と打ち込まれただけに、奮起を期して臨んだ登板だった。「6連戦の頭で早くマウンドを降りる結果になり、ブルペン陣に負担をかけてしまい申し訳ない気持ち」と反省した。

◆楽天は0-2の五回に小深田と浅村の適時打で同点に追い付き、八回に浅村の3号ソロで勝ち越した。八回を3者三振に抑えた宋家豪が今季初勝利、九回を締めた松井が11セーブ目を挙げた。日本ハムは1分けを挟み3連敗。

◆楽天の3番浅村が勝利を手繰り寄せた。2-2の八回2死走者なしでB・ロドリゲスの低めの速球を捉え、右翼席に勝ち越しの3号ソロを放った。自身6試合ぶりの一発が今季の本拠地での初アーチとなり、ベンチではほっとしたような表情を浮かべた。  一回に左前打で好発進した。五回2死満塁では代わったばかりの玉井の外角低めの球を右前に運ぶ技ありの同点打とし「打てて良かった」と手応えを口にした。  4月13日以来となる今季3度目の3安打をマークした。波に乗り切れていなかった昨季の本塁打王が勝負どころで実力を発揮した。

◆楽天・浅村栄斗内野手(30)が八回、決勝打となる右越え3号ソロを放った。先発した岸孝之投手(36)は、6回5安打6三振2失点で、勝敗には関係なし。松井裕樹投手(25)が九回を三者凡退に仕留め、11セーブ目を挙げた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --浅村が決勝弾を放った  「きょうは本当に浅村選手が頑張ってくれて、辰己選手もいいアプローチをしてくれて、いろいろな選手のいいところが出た。浅村選手には楽天ポイントを15万ポイントあげてもいいのではないでしょうか」  --浅村はロドリゲスの難しい球を仕留めた  「あそこはホームランしかないというか、しっかり仕留めてくれた。頼もしく映りました」  --浅村はチャンスメークもする  「淡々とこなす選手ですけど、中身はすごく闘争心に満ちている。他の選手も受け継いでほしい。背中で引っ張ってくれている」  --浅村は好守もあった  「球際に強い選手なので、ものすごく安心してみていられる。もちろん、チームに欠かせないプレーヤーなので、1年間コンディションを保ってもらいたいです」  --中継ぎ陣が踏ん張った  「うちの勝ちパターンの投手陣、他にも勝ちパターンで投げてくれる投手はいますが、本当に終盤にかけてはリリーフ陣が頑張ってくれている」  --先発の岸は序盤に指を裂傷していた  「よく指をひっかくので血がでるが、問題なく投球できていたので、次回も大丈夫だと思います」  --岸の投球について  「きょうも勝たせてあげられなかった。結果よりも内容でいえば、強くていいボールを投げていた。これを継続してほしいです」

◆日本ハムは今季負けなしだったB・ロドリゲスが同点の八回に痛恨の一発を浴びて3連敗となった。栗山監督は「みんなが一生懸命やるしかない」と言うしかなかった。  新型コロナウイルスに感染した西川らが復帰したが、主砲の中田が不振で2軍落ちとチーム力が高まる兆しは見られない。監督は「みんなの状態が良くなるのを信じている」と祈るように話した。

◆楽天の岸は雨の中で6回5安打2失点と好投したが、4月6日以来の3勝目はならなかった。一回1死三塁で内野ゴロの間に1点を先制されながらも尻上がりに調子を上げ、味方が2-2に追い付いた直後の六回はいずれも直球で3者連続三振を奪った。「自分が納得のいく投球ができたのは六回だけで、あとは何とか粘りながらという感じ」と振り返った。  悪条件でも1四球と制球力を発揮して107球を投げ、チームの勝利に貢献した。ただ、開幕2連勝した後は6試合白星がなく、もどかしい登板が続いている。

◆主砲のバットで首位の座を守った。楽天・浅村栄斗内野手(30)が、土壇場で決勝の3号ソロを放った。  「感触は良かったです。今年は右方向に打っていなかったし、打った瞬間は入るか分からなかったけど、いい感じで打てました」  2-2で迎えた八回2死走者なし。日本ハム6番手、B・ロドリゲスの手元で動く球を右翼席に運んだ。雨の中で応援していたファンに、本拠地での今季初アーチを届けた。  一回は左前打。1点差に詰め寄った、五回2死満塁では同点の右前適時打。島内と入れ替わって3番に定着し、4打数3安打2打点と役割を果たした。  14-16日のオリックス3連戦(ほっと神戸、京セラ)で、逆方向に打つ大切さを再認識。「ホームに帰って時間があるときに大きく振ろう」とこの日は早出練習で打球を遠くに飛ばすロングティー打撃を敢行し、ゲームに臨んだ。  仙台ではお立ち台に呼ばれたヒーローに楽天サイトなどで使える10万ポイントが支給される。石井監督は「15万ポイントあげてもいいのではないでしょうか。ホームランがほしい場面で、しっかり仕留めてくれた」と絶賛した。  「東日本大震災から10年でスタートし、今年は本拠地で打ちたいと思ってスタートしました。1本でも多くファンの皆さんの前で打ちたい」と浅村。昨季32本塁打の本塁打王が、量産モードに突入する。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
20158 0.571
(↑0.012)
-
(-)
100164
(+3)
151
(+2)
33
(+1)
19
(-)
0.232
(-)
3.360
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
21167 0.568
(↑0.012)
0
(-)
99188
(+8)
157
(+2)
38
(+1)
33
(-)
0.263
(↑0.001)
3.400
(↑0.03)
3
(-)
ロッテ
18177 0.514
(↓0.015)
2
(↓1)
101195
(+5)
169
(+6)
41
(+1)
31
(+2)
0.244
(-)
3.830
(↓0.06)
4
(1↑)
ORIX
18197 0.486
(↑0.014)
3
(-)
99167
(+6)
166
(+5)
43
(+3)
14
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.420
(↓0.01)
5
(1↓)
西武
16188 0.471
(↓0.014)
3.5
(↓1)
101143
(+2)
162
(+8)
25
(+1)
42
(-)
0.233
(↓0.001)
3.840
(↓0.1)
6
(-)
日本ハム
13215 0.382
(↓0.012)
6.5
(↓1)
104116
(+2)
168
(+3)
22
(-)
22
(+1)
0.219
(-)
3.920
(↑0.01)