オリックス(★0対1☆)楽天 =リーグ戦8回戦(2021.05.16)・京セラドーム大阪=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
楽天
0100000001701
ORIX
0000000000300
勝利投手:早川 隆久(5勝2敗0S)
敗戦投手:山﨑 福也(1勝4敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(5号・2回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ORIX戦チケット予約 楽天戦チケット予約
◆楽天が接戦を制した。楽天は2回表、島内のソロが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・早川が9回無失点8奪三振の快投。プロ初完封で今季5勝目を挙げた。敗れたオリックスは、先発・山崎福が7回途中1失点の力投を見せるも、打線が3安打無得点と沈黙した。

◆楽天ルーキーの早川隆久投手(22)はここまで7試合に登板してチームトップタイの4勝。 新人が5月までに5勝目を挙げれば18年田嶋(オリックス)以来。楽天の新人では13年則本以来、チーム2人目の記録となる。

◆楽天島内宏明外野手(32)が"石井打法"で7試合ぶりの一発となる5号先制ソロを放った。 2回、先頭でオリックス山崎福のカーブを右中間席へ運んだ。活躍した際に恒例となり、ファンの間で"島内語録"として親しまれる球団配信コメントで「打ったのはカーブ。試合前に石井監督のメジャー1号ホームランを見てそのホームランをイメージして打ちました。ただ、全然打球が飛ばなかったです。ただ、そこは監督と僕のポテンシャルの違いです。もっとポテ上げたいな~。以上(真顔で)」と話した。 石井GM兼監督はドジャース時代の04年7月31日、当時パドレスのピービー投手から右翼席へメジャー初本塁打となる特大ソロを放っている。NPBでは3本塁打を記録している。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が98球でプロ初の完封勝利をマークし、ハーラー単独トップの5勝目を挙げた。今季のルーキーで完封一番乗り。 立ち上がりから快調に飛ばした。1回1死から宗に右前打を許すも、前日田中将から決勝3ランを放った吉田正を中飛、杉本を三ゴロに仕留めた。 1点の援護をもらった2回、先頭T-岡田に右中間二塁打を打たれピンチを招く。それでもモヤ、後藤、伏見を打ち取り、しのいだ。 3回以降は独壇場だった。3~5回までは3者凡退。6回に2死一、三塁としたが、杉本を空振り三振に仕留め「よっしゃ!」とほえた。7回以降も崩れず、最後まで1人で投げ切った。 ヒーローインタビューで最終回の気持ちを問われ「球数もそんなにいってなかったので、自分でいけますと監督、小山コーチに伝えました。先週もリリーフのピッチャーに助けてもらったり、野手の方に大量得点でもらった勝ちをもらっているので、今日は自分でチームに貢献できればと思って投げました」と振り返った。今後へ向け「まだまだ長いキャリアが続いていく第1歩の通過点だと思うので、これからもしっかり自分でも勝てるように投げていければなと思います」とさらなる活躍を誓った。 100球以内での完封はメジャーの名投手になぞらえ"マダックス"と呼ばれる。最速150キロの直球、カットボール、チェンジアップがさえ渡り、安定感抜群の投球で力を見せつけた。

◆楽天は2回に4番島内の右翼席への5号ソロで先制。オリックスは楽天先発の早川の前に3回まで無得点に終わった。 1点を追うオリックスは6回2死一、三塁と同点の好機を迎えるも4番杉本が空振り三振に倒れて無得点に終わった。 楽天先発の早川は9回までオリックス打線を封じ、プロ初完封で今季5勝目。オリックス山崎福は4敗目を喫した。

◆楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が98球でプロ初の完封勝利をマークし、ハーラー単独トップの5勝目を挙げた。今季のルーキーで完封一番乗り。 この日は98球で、スコアが1-0。新人が100球未満で完封勝利は10年9月12日秋山(阪神)以来で、楽天では09年8月5日藤原に次いで2人目。100球未満で1-0完封の新人となると、92年10月1日若田部健一投手(ダイエー)が近鉄戦で記録して以来29年ぶりとなり、ドラフト制後は早川で5人目。

◆「勇者タカヒサ」が"マダックス"を決めた。楽天ドラフト1位の早川隆久投手(22)が、98球3安打でプロ初完封を新人一番乗りで達成。人気ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合で、ハーラー単独トップの5勝目を挙げた。大リーグの名投手グレッグ・マダックスの代名詞、100球未満での完封。新人での達成は10年阪神秋山以来、ドラフト制後史上15人目となった。 スタンドで約50体のスラミチが見守る中、ラスボスを倒しほえた。9回2死一塁。"ゾーマ"のごとく構えるT-岡田に"ザラキ"のような外角カットボールで空振りを奪い「よっしゃ!」と敵の息の根を止めた。「最後の力を振り絞りました」。前日に田中将から決勝3ランを放った吉田正は申告敬遠を含む2四球も、2打数無安打と"ラリホー"で眠らせた。 5球以内での決着が32人中26人。構えたミットへの"命中率"の高さは、幼少期にある。バランスボールに乗り、ブリッジの姿勢でよく遊び、自然と胸郭をはじめとした体の柔軟性を養った。しなやかな腕の振りでフォームの再現性が高まることでぶれが減り、果敢にストライクゾーンで勝負ができる。 同じく幼少期に体感ゲーム「剣神ドラゴンクエスト 甦りし伝説の剣」で遊び、テレビへおもちゃの剣を振り回した。「長いキャリアが続いていく第1歩の通過点だと思う。これからもしっかり自分でも勝てるように投げていければ」。チームの連敗を2で止め"ルーラ"で1日で首位へ戻らせた。日課とする"冒険の書"への反省点記入を忘れずに、新たな戦闘へ備える。【桑原幹久】 ▽楽天石井GM兼監督(早川に)「7回終わった時点で今日は負けも勝ちも早川に託した。プロの世界で1-0で試合を制するのは本当に難しいこと。いいエースになっていくためのステップを踏んでくれた」

◆監督みたいに打ちたいです-。楽天島内宏明外野手(31)が、値千金の決勝5号ソロでチーム唯一の得点を生み出し、連敗ストップ&首位返り咲きに貢献した。 2回にオリックス山崎福のカーブを右翼席へ運び、8試合連続安打と好調だ。石井一久GM兼監督のメジャー初本塁打動画を試合前に偶然発見し視聴。イメージをふくらませ、7試合ぶりの1発を放ったが、なぜか落胆していた。島内が、自らが描いた放物線に肩を落とした。2回。オリックス山崎福のカーブを引きつけ、ドンピシャで捉えた。右翼席を目がけ強烈な打球を放ち、7戦ぶりの1発となる決勝の先制ソロ。だが言葉は弾まなかった。「反応で打ちました。たまたまです。ラッキーですね。全然打球が飛ばなかったです。監督と僕のポテンシャルの違いです」と推定105メートル弾に納得がいかなかった。 落胆の原因は、試合前に視聴した17年前の動画にあった。04年7月31日、当時ドジャースの石井GM兼監督が、メジャー初本塁打を放った。サイ・ヤング賞投手で、当時パドレスの右腕ジェイク・ピービーの外角高め変化球を捉え、敵地ペトコ・パークの右翼席へ軽々と放り込んだ。 島内は指揮官の1発をYouTubeで偶然発見。「いいイメージが湧いて、その通りに打てました」と結果につなげた。だが、投手ながら豪快なスイングと自らを比較し「僕は全然ダメですね」とぽつり。落胆ぶりを伝え聞いた指揮官は「ポテンシャルは僕の方が持ってるんで」と笑った。 そんな島内は、4番で躍動している。開幕から3番に座るも、4月30日ロッテ戦から4番で14試合に出場。同打順で打率3割6厘、2本塁打、12打点。今季通算31打点はロッテ安田に次ぎリーグ2位だ。この日の第2打席では三塁内野安打を記録。全力プレーでチームを支える。 この日は人気ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合。両監督のメンバー表交換時には「ドラゴンクエスト3」の戦闘のテーマが流れ、スタンドには同ゲームで主人公の案内役となる「スラミチ」のぬいぐるみが約50体並べられるなど、演出が施された。それでも、島内は「ドラクエはあんまりやったことがないですね。今は『龍が如く』にハマってるんで、今日は帰ったらしっかりやります」と宣言。落胆ぶりは、すっかり見えなくなっていた。【桑原幹久】

◆楽天の早川が低めに集めて3安打でプロ初完投を完封で飾り、リーグトップの5勝目。二回に島内の5号ソロで挙げた1点を守った。オリックスは山崎福が七回途中まで1失点と好投。打線が援護できず、勝率5割復帰を逃した。

◆オリックスの山崎福は七回途中まで5安打1失点と力投。4敗目を喫したが「ピンチの場面でも粘り強く投げることができた。気持ちの面も含めて、一球一球集中して丁寧に投げられた」と収穫を口にした。  失点は二回先頭で島内に許した一発。変化球が甘く入り「あの本塁打だけはもったいなかった」と悔しがった。中嶋監督は「いいピッチングをしたのに援護してあげられなくて、申し訳ない」と気遣った。

◆楽天の島内は二回に右越えの先制5号ソロを放ち、結果的にこれが両チームを通じて唯一の得点となった。「カーブが甘く入ってきたので反応で打った。ラッキー」と謙遜しながら喜んだ。  試合前に動画投稿サイト「ユーチューブ」を見ていると、石井監督が現役時代の2004年に放った米大リーグでの初本塁打の映像がたまたま目に留まったという。投手ながら自身と同じ左打席から右翼席に軽々と放り込む姿を見てイメージを膨らませ、放った打球はぎりぎり柵を越えた。「全然打球が飛ばなかった。監督と僕のポテンシャルの違いです」と口も滑らかだった。

◆楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が16日、オリックス8回戦(京セラ)に先発登板し、3安打でプロ初完投を完封で飾った。わずか98球で相手打線をねじ伏せ、リーグトップの5勝目をマーク。1-0で勝ったチームは首位に浮上した。2020年にドラフト1位で入団したロッテ・佐々木朗希投手(19)の1軍デビューが注目された日に、今年のドラフト1位左腕が新人一番乗りで完封した。  1点の援護を楽天の黄金ルーキー、早川が1人で守り抜いた。新人一番乗りの完封で、リーグ単独トップに立つ5勝目(2敗)をマーク。前回に続き涌井、田中将で喫した連敗を止め、チームは1日で首位に返り咲いた。  「先週もリリーフの投手に助けてもらったり、野手に大量得点をもらって勝ちをもらっているので、今日は自分でチームに貢献できればと思って投げました」  許した安打はわずか3本。2四球と安定した制球に、力のこもった直球、スライダーのコンビネーションで8三振を奪った。九回は志願の登板。「球数もいっていなかったので、自分で『行きます』と監督、小山コーチに伝えました」。リードが1点だとは感じさせない頼もしすぎる左腕を、首脳陣も当然のようにマウンドへ送り出した。  昨季10完投、6完封の沢村賞左腕からゲームメーク術を学んだ。3月7日の中日とのオープン戦(バンテリンドーム)。竜のエース・大野雄との投げ合いが実現した。  攻撃の間に観察した大野雄のマウンドさばきに「進塁打は許しても、アウトを必ず1個はとれるスタイルだった。そういうところを見習っていきたい」とアウトを一つ一つ積み重ねる極意を学んだ。その日、早川は予定通りの4回を72球、8安打3失点。「120球くらいでゲームメークしていく上では、打ち取りたいところで打ち取らないと」と分析していた。 その他の写真(2/2枚)  この日は120球どころか、9回をわずか98球で料理した。100球未満の完封は、米大リーグでは「マダックス」と呼ばれる。通算355勝を挙げたグレグ・マダックス投手が由来だ。早川は2四球(1つの敬遠四球を含む)と制球も安定。球団の新人では2009年の藤原紘通(98球)以来12年ぶりに2桁の球数で1試合を投げきった。  令和の怪物、ロッテ・佐々木朗のデビュー戦が列島の注目を集めたこの日。今年の大物ルーキーも存在感を発揮した。  4球団競合の末、早川の交渉権を引き当てた石井監督は「1-0の試合をしっかり投げ切れることが、エースになっていく上で大事」とうなずいた。早川は涼しい表情で「長いキャリアの、一歩の通過点。これからもしっかり自分で勝てるように投げていければ」と言った。田中将や岸、涌井ら豪華な先発陣の中でエースの風格すら漂わせた。 ◆その時  早川の恩師で、1990年のロッテ1年目に2完封した早大・小宮山悟監督(55)は「早川は順調にやれていると思う」と活躍ぶりに目を細めた。成長のきっかけとなったのは大学4年時の走り込み。「昨年の今ごろはコロナの影響で試合がなく、ひたすらグラウンドを走っていた。ランニングだけの日々を、どれだけ過ごしたか分からない」。球質が向上し、同年秋の東京六大学リーグは無傷の6連勝、防御率0・39で優勝に貢献。小宮山監督は「あの秋を見ていたら、こういう内容(初完封)もありでしょう」と納得していた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
19158 0.559
(↑0.014)
-
(↓0.5)
101161
(+1)
149
(-)
32
(+1)
19
(+1)
0.232
(↓0.001)
3.390
(↑0.09)
2
(1↓)
ソフトバンク
20167 0.556
(-)
0
(-)
100180
(+2)
155
(+2)
37
(-)
33
(+2)
0.262
(↓0.003)
3.430
(↑0.04)
3
(-)
ロッテ
18167 0.529
(-)
1
(-)
102190
(+6)
163
(+6)
40
(+3)
29
(-)
0.244
(↑0.002)
3.770
(↓0.01)
4
(1↑)
西武
16178 0.485
(-)
2.5
(-)
102141
(+6)
154
(+6)
24
(-)
42
(+5)
0.234
(↑0.001)
3.740
(↓0.06)
5
(1↓)
ORIX
17197 0.472
(↓0.014)
3
(↓0.5)
100161
(-)
161
(+1)
40
(-)
13
(-)
0.247
(↓0.003)
3.410
(↑0.06)
6
(-)
日本ハム
13205 0.394
(-)
5.5
(-)
105114
(+2)
165
(+2)
22
(-)
21
(+1)
0.219
(-)
3.930
(↑0.05)