1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DeNA | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 | 16 | 0 | 1 |
広島 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 10 | 1 | 0 |
勝利投手:- 敗戦投手:- 本塁打 |
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◆DeNAは2点ビハインドで迎えた7回表、ソトの3ランが飛び出し、逆転に成功する。対する広島はそのまま迎えた8回に、西川の適時打で試合を振り出しに戻した。続く9回は広島・栗林、DeNA・三嶋がそれぞれ無失点に抑え、試合は規定により引き分けに終わった。
◆4連敗中のDeNAが、6回まで毎回の11安打を放つも、4併殺で残塁10。得点を奪えなかった。 まずは1回1死一、二塁で4番佐野の遊直で二走大和が戻れず。3回1死一、三塁では再び佐野が二ゴロ併殺打。4回1死満塁のチャンスでは9番ピープルズが投ゴロで3つめ。さらに6回1死一、二塁では1番桑原が遊ゴロ打ち取られ、4つ目の併殺を喫した。 6回まで毎回得点圏に走者を進めながら無得点。中盤まで苦しい展開となった。
◆DeNAは惜しくも引き分けに終わったが、自力優勝の可能性は残した。 ネフタリ・ソト内野手(32)が7回に逆転5号3ランを放つも、8回に4番手で登板した山崎が、同点に追い付かれた。三浦大輔監督は「勝たなきゃいけないと思いますし、勝てなかったのは残念でした」と悔しそうな表情。打線は毎回の16安打で全イニングで得点圏に走者を進めたが3点止まりで「うちのバッターもなんとかしようという気持ちが強すぎたのか...。あと1本が出なかったですね」と拙攻を悔やんだ。 6回まで毎回11安打も4併殺で無得点という嫌な流れ。敗れれば再び自力優勝の可能性消滅危機という一戦でソトが存在感を見せた。2点を追う7回1死一、二塁、広島3番手コルニエルの初球、外角低め156キロ直球を逆らわず、右翼席に運んだ。試合をひっくり返す1発に静まり返った敵地でダイヤモンドを悠然と周回。「チョースゴイ!! ストライクゾーンに来た球をしっかり捉えられるよう意識して打席に向かいました。完璧に捉えることが出来ました。逆転することが出来てうれしいです」と笑顔で喜んだ。 それでも雨が強くなりだした8回に山崎がつかまった。2死一、二塁で7番西川に左前にしぶとく運ばれて同点に追いつかれた。さらに雨が強くなった9回表の攻撃中には7分間の中断。それでも流れは変えられず、広島守護神栗林に抑えられ、敵地で惜しい引き分けとなった。【鈴木正章】
◆先発は広島床田、DeNAピープルズ。広島は初回、1死三塁から鈴木誠の中犠飛で1点先制。DeNAは3回まで無得点。 広島は4回、1死二塁から西川が左前適時打を放ち、1点を追加。DeNAは6回まで11安打を放ちながらも拙攻が続き無得点。 DeNAは7回、ソトの5号3ランで逆転。広島は8回、西川の左前適時打で同点。そのまま3-3の引き分けで試合終了。
◆広島ドラフト1位栗林良吏投手(24)が連続無失点を17試合に伸ばした。 3-3の9回に登板したが、1球投げた直後に7分間の雨天中断。再開後、オースティン、佐野から連続三振を奪い、2死から一、二塁のピンチを招くも、牧を空振り三振。自身が持つ2リーグ制後の新人のデビューから連続無失点記録を更新。なお、開幕から連続無失点のプロ野球記録は16年中日田島の31試合だが「まだ道のりは長いので...。他の投手に負けないように1試合1試合やっていきたい」。試合は今季5度目の引き分けに終わった。 ▽広島佐々岡監督(9回のサヨナラ機を逃し、今季5度目の引き分けに)「最後まで粘り強くという姿勢はね。あと1本出ればチームとしても乗っていけるところだった」
◆プロ初の5番に座った広島小園海斗内野手(20)が、マルチ安打と結果を残した。初回2死一塁からはピープルズの変化球を左前にはじき返した。6回先頭では全力疾走で内野安打をもぎ取った。3年目で初の中軸の打順に「ちょっと(気持ちも)変わりますけど...。やることは変わらないので気にせずやりました」とニヤリ。5番について佐々岡監督は「状態の良さで起用した」と説明した。3試合連続安打で打率は3割6分に上昇した。
◆広島西川龍馬外野手(26)が、得意技の"曲芸打ち"で2本の適時打を放ち、復調の兆しを見せた。打撃不振が続き、中軸から7番に打順を落として先発出場。1点リードの4回1死二塁に続き、1点ビハインドの8回2死一、二塁でもいずれも低めのボール球を左前にはじき返し、2安打2打点。西川の奮闘で、チームは試合を引き分けに持ち込んだ。西川が"らしさ"を存分に発揮した。まずは1点リードの4回1死二塁の第2打席。ファウルで粘りながら、「たまたま拾えた」とカウント1-2からの7球目、地面すれすれの球を捉えてしぶとく左前に運び、二塁走者の小園をかえした。4月28日DeNA戦以来、自身11試合ぶり、44打席ぶりの適時打となった。 "曲芸"は続いた。今度は1点を追った8回2死一、二塁から、DeNA山崎のツーシームを地面に落ちる直前、ぎりぎりのタイミングで捉えてまたも左前にはじき返し、貴重な同点打に。「2本目は(山崎)康晃さんの低めに逃げていくツーシームが、大体頭に入っていた。ワンバンでも正直『行ったろう』と思っていた」と狙い打ちだった。 開幕から中軸を任されたが、打撃不振から39試合目にして初めて下位打線に名を連ねた。「完全に僕でブレーキになってますから」。西川の不調と呼応するようにチームの負けが続き、責任を感じていた。ミート重視に意識を変えたり、足の上げ方を変えるなど、試行錯誤。「何やってもアカンからとりあえずバットの色を変えてみようと。それでもアカンかったですけど」。14日DeNA戦では白から同型の焦げ茶色のバットに変えるなど、浮上のきっかけを探っていた。 チームを敗戦から救ったバットマンに、佐々岡監督は「この2本は良いきっかけにしてほしい」と期待。西川は「(きっかけに)なってくれればいいですけどね。また対戦相手も変わるので、内容のある打席を増やして、ヒットではなく凡打でも、何か良いきっかけをつかめれば」。上位浮上には、西川の完全復活が欠かせない。【古財稜明】
◆広島床田寛樹投手が、10安打2四球を許しながらも、5回無失点と踏ん張った。 雨天中止などで登板間隔が空き、4日巨人戦以来中11日で先発。全5イニングで得点圏に走者を背負ったが、最速149キロの直球と変化球で3つの併殺打を打たせて得点を許さなかった。左腕は「球も走ってなかったですし、長打を打たれなかっただけマシ。よくゼロで終わったなという感じです」と険しい表情で振り返った。 佐々岡監督も「ちょっと喝は入れたけど。『小手先で投げるな』というのはずっと言っている中で、(5回のピンチで球速が上がり)最初から出せと。普通なら2、3回でKOされるような展開。良い風に言えば粘り強いということでもあるけど」と笑顔はなかった。
◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(32)が0-2の七回1死一、二塁で逆転の5号3ランを右翼席へたたき込んだ。 六回まで毎回得点圏に走者を進めるなど11安打を放ちながらも無得点の拙攻。悪い流れを断ち切ったのはソトの一振りだった。 広島3番手・コルニエルの初球156キロをフルスイング。降り出した雨を切り裂き、白球は右翼席へ着弾した。「チョースゴイ!!! ストライクゾーンに来た球をしっかり捉えられるよう意識して打席に向かいました。完璧に捉えることができました。逆転することができてうれしいです」と自画自賛の一発で試合をひっくり返した。
◆広島が追い付いて九回引き分け。2-3の八回2死一、二塁で、四回に適時打を放っていた西川が左前へ同点打を運んだ。拙攻続きだったDeNAは七回にソトの3点本塁打で試合をひっくり返したが、八回に山崎がつかまった。
◆広島の西川が巧みなバットコントロールで引き分けに持ち込んだ。2-3の八回2死一、二塁。山崎の地面すれすれに沈む球にバットを繰り出し、逆方向の左前へ同点打とし「ワンバウンドを打つぐらいのイメージでいったら、ちょうど良かった」と納得顔だった。 開幕から一貫して中軸の3~5番で起用されてきたものの、打撃が振るわず、今季初めて7番で先発出場していた。四回にもピープルズから同じような高さの変化球を左前へ適時打。佐々岡監督は「この2本をいいきっかけにしてほしい」と復調を願った。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
阪神 |
27 | 11 | 2 | 0.711 (↑0.008) | - (-) |
103 | 185 (+6) | 124 (+5) | 42 (+1) | 33 (-) |
0.261 (↑0.001) | 2.960 (↓0.06) |
2 (-) |
巨人 |
21 | 14 | 6 | 0.600 (↓0.018) | 4.5 (↓1) |
102 | 174 (+5) | 142 (+6) | 50 (+1) | 30 (+2) |
0.260 (-) | 3.250 (↓0.05) |
3 (-) |
ヤクルト |
17 | 14 | 7 | 0.548 (-) | 6.5 (↓0.5) |
105 | 154 (+2) | 157 (+2) | 36 (+1) | 23 (-) |
0.245 (↓0.002) | 3.840 (↑0.05) |
4 (-) |
広島 |
15 | 19 | 5 | 0.441 (-) | 10 (↓0.5) |
104 | 119 (+3) | 138 (+3) | 25 (-) | 17 (-) |
0.255 (↑0.001) | 3.260 (-) |
5 (-) |
中日 |
14 | 21 | 6 | 0.400 (-) | 11.5 (↓0.5) |
102 | 111 (+2) | 127 (+2) | 17 (-) | 21 (+1) |
0.229 (↑0.002) | 2.920 (↑0.03) |
6 (-) |
DeNA |
11 | 26 | 6 | 0.297 (-) | 15.5 (↓0.5) |
100 | 151 (+3) | 206 (+3) | 35 (+1) | 9 (+1) |
0.237 (↑0.005) | 4.630 (↑0.04) |
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