中日(2対2)ヤクルト =リーグ戦8回戦(2021.05.16)・バンテリンドーム=
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ヤクルト
2000000002501
中日
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勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ヤクルト】村上 宗隆(11号・1回表2ラン)

  DAZN
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◆ヤクルトは初回、村上の2ランが飛び出し、先制に成功する。対する中日は5回裏に大島の犠飛で1点差に迫ると、そのまま迎えた9回には京田が適時打を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻した。続く好機では追加点を奪えず、試合は規定により引き分けに終わった。

◆今季の中日柳裕也投手(27)はビジターで1勝1敗、防御率2・52だが、バンテリンドームでは2勝0敗、防御率0・82。 本拠地の失点は4月10日に村上から浴びた2ランだけで、この失点以降は現在まで18イニング無失点を続けている。

◆ヤクルト奥川恭伸投手(20)が、プロ2勝目の権利を持って降板した。 1軍公式戦では自身初めてのビジターでのマウンド。150キロ超えの直球を連発させ、中日打線を抑えた。自己最多の88球を投げ、6回7安打1失点。無死四球で7奪三振で試合をつくった。「初のビジター登板でしたが、良い緊張感でマウンドにあがることができた。立ち上がりから自分の納得いくボールを多く投げることができ、先制点を与えることなく投げることができた。後半少し疲労はありましたが、先発としての役目は果たせたかなと思います」と満足した。 ? ▽ヤクルト高津監督(奥川に) 成長しているね。間違いなくね。こんなもんじゃないし、将来大きく成長するためのすごくいい1試合1試合を投げているんじゃないかなと思います。

◆ヤクルトは1回、村上が中日柳から11号2ランを放ち先制。先発奥川は3回まで2安打に抑え、無失点投球を続けた。 中日は5回、井領、柳の連打で1死一、三塁とし大島の犠飛で1点を返した。柳は6回まで8三振を奪い、2回以降は無失点。 中日は9回に粘る。ヤクルト石山を攻め、1死一、三塁として京田の右前適時打で追いつき引き分けに持ち込んだ。

◆中日は引き分けに終わり、5試合ぶりの勝利を逃した。 9回、京田の適時打で追いつき、なおも1死一、三塁のサヨナラ機。福田の浅い中飛で大島が本塁を狙うも、憤死。与田監督は「なんとか勝ちたいゲームでしたけど、よく粘ってくれた。(最後の本塁突入は)行かせたところは問題ない。そこはしようがない」と振り返ったが、12安打10残塁で2得点と貧打病は切実だ。ここ4試合は計4得点で3敗1分けと、浮上の兆しは見えない。 ▽中日ビシエド(ヤクルト3連戦で12打数無安打) タイミングがここ数日うまく取れていなかったが、(次週は)チームの役に立てるように頑張ります ▽中日京田(9回、引き分けに持ち込む同点打) 柳が頑張っていたので、負けをつけず、よかったです ▽中日井領(スタメン起用に応える2安打) チャンスをもらったところでやるだけなので、打ててよかったです

◆中日は9回、ヤクルト石山を攻め、1死一、三塁から京田の右前適時打で追いつき引き分けに持ち込んだ。 与田剛監督の一問一答は以下の通り。 ? -9回、京田の適時打で追いついた 与田監督 今日、3安打か。感じもよかったし、チャンスに強い打撃をしてくれた。なんとか勝ちたいゲームだったけど、よく粘ってくれた。 -なお1死一、三塁で福田が浅い中飛。サヨナラを狙った大島の本塁突入は勝負か 与田監督 ちょっとでも(返球が)それればセーフというところ。行かせたところは問題ない。完全にアウトに見えましたけど、そこはしようがない -柳は初回、村上に2ラン 与田監督 あれはしようがない。うまく相手に打たれた。その後、よくたて直したと思います。 -2点を追う5回1死二塁の場面では、柳を打席にそのまま立たせて中前打で大島の犠飛につなげた 与田監督 チャンスなんで初球からどんどんいけということで打たせましたけど、よく頑張ってくれた。 -試合前の打撃練習方法を変えていたが 与田監督 打撃コーチからも少ない本数を集中して、という話もあった。気分的なものもある。

◆ヤクルトは、9回に追いつかれて引き分けとなったが、勝負どころで外野の好守が効いた。 2-1で迎えた8回1死一塁。木下拓が放った左翼線を抜けそうな打球を、並木がダイビングキャッチ。1歩目を踏み出してから計測する50メートル走で、5秒32をマークした超快足で、ピンチ拡大を防いだ。 外野手の2度目の好プレーは、9回1死一、三塁の土壇場で飛び出した。福田の中飛を塩見が捕球すると、本塁へ好返球。スタートを切っていた三塁走者の大島を刺し、サヨナラ負けを阻止した。勝利は逃したが、1球にかける選手たちの思いが光った一戦。高津臣吾監督は「大きな1つのアウト。長打を防いだ、サヨナラを防いだというのは、点を取る以上にもしかしたら難しいワンプレーだったかもしれない」とたたえた。

◆マイペースに高みを目指していく。ヤクルト奥川恭伸投手(20)が、盟友のデビュー日に初のビジター登板。 1回の初球、149キロ直球を投げ込むと、硬くて高いバンテリンドームのマウンドが心地よく感じた。最速152キロをマークするなど、前回5日阪神戦(神宮)では1度も超えなかった150キロの壁を15回乗り越えた。チームが9回に追いつかれて引き分け。2勝目は消えても「立ち上がりから自分の納得のいくボールを多く投げることができた」と前を向いた。 U18日本代表でともに戦ったロッテ佐々木朗のデビューと重なったが、目の前のことでいっぱいだった。「勝つというところだけを考えた」。ビジターで普段と違う時間帯での調整。費やせる時間が短い分、早めに行動を開始し、いつも通りのウオーミングアップと食事を心がけた。自ら考え抜いた準備方法で試合に臨み、プロ最長タイの6回を最少の1失点。無四死球7奪三振と結果を出した。 令和の怪物を「刺激になるし、負けてられないなと思う」と話すも、あくまで目線は自身に向ける。「とにかく自分のペースで。自分の段階があるので、そこをしっかりやっていけるように頑張りたい」と着実に進んでいく。【湯本勝大】

◆ヤクルトは一回、村上が中日先発の柳から左中間にリーグ単独トップとなる11号2ランを放ち、先制した。先発の奥川は六回まで1失点と好投している。 村上の話 「打ったのはチェンジアップです。少し崩されましたがバットのいいところに当たってくれました」

◆ヤクルト・奥川恭伸投手(20)が5月5日の阪神戦(神宮)以来、中10日で先発。6回88球で7安打1失点と好投し、プロ2勝目の権利を持って降板した。  これまで1軍の公式戦はすべて神宮での登板で、この日がビジターゲームでの初登板。それでも前日15日に「特に意識はしていません。マウンドの状態などはチェックしました」と口にしていた右腕は、攻める投球で中日打線を封じた。  五回には大島の右犠飛で1点を失い、なおも2死一、三塁のピンチで迎えたのは福田。この打席の前まで5打数4安打と苦手としていた相手だったが、最後は内角へ150キロの直球を投げ込み空振り三振に抑えた。  この日の直球の最速は152キロを計測。4月に20歳を迎えた右腕は、また成長した姿を見せた。 奥川の話 「初のビジター登板でしたが、良い緊張感でマウンドにあがることが出来ました。立ち上がりから自分の納得いくボールを多く投げることができ先制点を与えることなく投げることができました。後半少し疲労はありましたが先発としての役目は果たせたかなと思います」

◆七回の守備から左翼で途中出場したヤクルトのドラフト5位・並木秀尊外野手(22)=独協大=が、守備でビッグプレーを見せた。  1点リードの八回1死一塁。木下拓の放った打球は左翼ポール方向へ。やや左中間寄りに守っていた並木は、快足を飛ばしてダイビングキャッチ。抜けていれば長打でピンチとなる打球だっただけに、チームを救う好捕だった。

◆中日が追い付き、引き分けた。九回1死から京田が同点打。続く一、三塁から福田の中飛でサヨナラを狙った三塁走者の大島は塩見からの好返球で刺された。ヤクルトは村上が11号2ラン、奥川が6回1失点と好投も石山が打たれた。

◆2ランを浴びた後に立て直したことからも、好調さがうかがえる。中日の柳は9三振を奪い、7回4安打2失点と試合をつくった。「(二回以降は)自分の投球ができた」と語り、今季の奪三振数も67に伸ばした。  2死走者なしの一回は山田に中前打を許すと、打率リーグ2位の主砲・村上に浮いた変化球を仕留められた。その後は三回に2死満塁を見逃し三振でしのぐなど地力を見せ、与田監督も「球数が少なければもう少しいけた」と及第点の内容だった。

◆ヤクルトは先発の奥川恭伸投手(20)が6回7安打1失点と好投したが、九回に守護神・石山泰稚投手(32)が1点差を追いつかれて引き分けた。それでも、八回にはD5位・並木(独協大)がダイビングキャッチ、九回には中堅手の塩見が好返球をしてサヨナラを防ぐなど守備でビッグプレーが連発。高津臣吾監督(52)が試合を振り返った。--奥川が好投  「球の力は非常にあったと思います。横からなので、コントロールがどうかははっきりわからないんだけど、変化球もよく切れていたのかなと。全体的に良かったと思います」  --投げるたびに成長  「成長しているね。間違いなくね。試合ごとに成長は感じます。まだこんなもんじゃないし、彼がこの先何年やるかわからないけど、将来大きく成長するため、いい一試合一試合を投げているんじゃないかなと思います」  --村上が先制のアーチ  「2アウトから哲人(山田)のヒットとムネ(村上)のホームランというところでいい形で先制できたんだけど、そのあとかな。なかなか打てなかったですね。チャンスらしいチャンスもない。なんとかなんとかと思ったけど、そのあとの1点がちょっと遠かったかなと思います」  --守備で好プレー  「1つの大きなアウトだと思います。特にダイビングして長打を防いだ、最後のサヨナラを防いだというのは、点を取る以上に難しい1プレーだったかもしれないですね」  --石山は疲労も見える  「抑えなのでそんなことは言っていられないので。その場面が来たらマウンドに上がらないといけないのが抑えの役目だと思っていますので、次は抑えてくれると思っています」  --中村の自打球の影響  「プレーするのにはそんなに影響ないと思います。スパイクを履くと圧迫されてというのがあったので、きょうは予定通り古賀だったので、来週からはまた状態を見ながらになります」

◆また、成長した姿を見せた。ヤクルト・奥川恭伸投手(20)が1軍の公式戦では初めてビジターで登板し、6回7安打1失点と好投。2-2の引き分けでプロ2勝目はお預けとなったが、手応えを得た。  「立ち上がりからしっかり腕が振れていたと思う。感触はすごくよかったです」  4月に20歳となったばかりの右腕は、初の敵地で"大人の対応"を見せた。試合前練習の開始時刻が遅く時間も短いため、みずから考えてスピーディに調整。万全の準備で臨んだ。 ■最速152キロ!!ピンチで内角へズバッ  光ったのは、最速152キロを計測した直球の強さ。「思い切って内も突かないといけない」と攻めの姿勢も忘れず、1失点後の五回2死一、三塁では、福田を内角直球で空振り三振に抑えた。  昨季、3球団競合の末に星稜高からドラフト1位で入団。この日は300キロ以上離れた千葉で、U18日本代表でチームメートだった同学年のロッテ・佐々木朗がプロ初登板。それでも「中日さんに勝つことだけ考えて、気持ちを高めて試合に入った」と自身の投球に集中した。 ■ロッテ佐々木朗に「負けてられない」  「刺激はありますし、負けてられない。自分のペース、段階があるので、しっかり頑張っていきたい」。良きライバルの存在も力に変え、大人の階段を上る。(赤尾裕希)

◆4番・村上が、一回2死一塁でセ・リーグ単独トップとなる11号2ランを左翼席に放り込んだ。中日先発、柳が投じたチェンジアップを捉え「少し崩されましたが、バットのいいところに当たってくれました」。九回には右前打を放ち、3打数2安打。打率・323はリーグ2位、28打点は同3位と打撃主要3部門全てで3傑に入っている。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
27112 0.711
(↑0.008)
-
(-)
103185
(+6)
124
(+5)
42
(+1)
33
(-)
0.261
(↑0.001)
2.960
(↓0.06)
2
(-)
巨人
21146 0.600
(↓0.018)
4.5
(↓1)
102174
(+5)
142
(+6)
50
(+1)
30
(+2)
0.260
(-)
3.250
(↓0.05)
3
(-)
ヤクルト
17147 0.548
(-)
6.5
(↓0.5)
105154
(+2)
157
(+2)
36
(+1)
23
(-)
0.245
(↓0.002)
3.840
(↑0.05)
4
(-)
広島
15195 0.441
(-)
10
(↓0.5)
104119
(+3)
138
(+3)
25
(-)
17
(-)
0.255
(↑0.001)
3.260
(-)
5
(-)
中日
14216 0.400
(-)
11.5
(↓0.5)
102111
(+2)
127
(+2)
17
(-)
21
(+1)
0.229
(↑0.002
2.920
(↑0.03)
6
(-)
DeNA
11266 0.297
(-)
15.5
(↓0.5)
100151
(+3)
206
(+3)
35
(+1)
9
(+1)
0.237
(↑0.005)
4.630
(↑0.04)