オリックス(☆4対3★)楽天 =リーグ戦7回戦(2021.05.15)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
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ORIX
00000301X4711
勝利投手:竹安 大知(2勝0敗0S)
(セーブ:K-鈴木(0勝0敗1S))
敗戦投手:田中 将大(2勝3敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(8号・6回裏3ラン)

  DAZN
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◆オリックスは2点ビハインドの6回裏、1死一二塁の好機で吉田正の3ランが飛び出し、逆転に成功する。そのまま迎えた8回には杉本が犠飛を放ち、リードを広げた。投げては、7番手・K-鈴木がプロ初セーブ。敗れた楽天は、9回に岡島の適時打で1点を返すも、反撃は及ばなかった。

◆楽天田中将大投手(32)がオリックス戦に今季初登板。 オリックス戦は通算27試合を投げて17勝3敗で、勝率8割5分はパ・リーグ内でカード別最高。今季は敵地で2戦2敗と未勝利だが、得意相手から敵地初白星なるか。

◆マッチョマンの一振りで、マー君を撃破した。オリックス吉田正尚外野手(27)が、2点を追う6回1死一、二塁で、8号逆転3ランを放った。 2球目の145キロツーシームを左翼席に押し込んだ。インパクト時に響いた「バチン!」の音で、神戸のスタンドは総立ち。着弾を確認すると、拍手がやまなかった。 吉田正は「少ないチャンスでしたし、チームみんながつないでくれたチャンスだったので、最高の結果になってくれてよかったです! 」と球団を通じてコメント。起死回生の一撃で、チームを波に乗せる。

◆楽天は3回2死一、二塁から6番田中和が先制適時打。オリックスは楽天田中将の前に3回まで無安打無得点。 楽天は4回、相手の守備の乱れから1点を追加。オリックスは2点を追う6回1死一、二塁から吉田正が8号の逆転3ラン。 オリックスは8回に杉本の犠飛で1点追加。竹安が今季2勝目。楽天田中将は10年6月29日以来のオリックスに黒星で今季3敗目。オリックスK-鈴木が今季初セーブ。

◆楽天田中将大投手(32)が1発に泣いた。7回92球6安打3失点で、3敗目。2戦連続黒星は10年の3連敗以来、自身11年ぶり。 2点リードの6回1死一、二塁。オリックス吉田正に1ボールから外角を狙ったツーシームがやや中へ入った。強烈な打球音とともに左翼席最前列へ逆転3ランを運ばれ、首をかしげた。 故障から復帰後、今季5度目の登板。立ち上がりからテンポよくストライクゾーンへ投げ込んだ。1回は3者凡退。2回は2死から味方失策で走者を出すもモヤをスプリットで左飛に打ち取った。 味方打線に3回に1点を先制してもらい、4回にも1点を追加。右腕も硬軟自在に4回1死まで無安打投球を続けた。吉田正に中前打を打たれたが、続く杉本をスライダーで遊ゴロ併殺に抑えた 5回にも2死からモヤに一塁線を破られる二塁打を許すも、高卒2年目の紅林を3球連続スライダーで空振り三振。59球で試合を折り返した。 だが、6回1死から連打を許し、痛恨の逆転弾を浴びた。7回を3者凡退に抑えたが、1点のリードを許したまま、マウンドを降りた。「6回の3点が勝負を分けてしまった。いい投球はできたと思いますけど、ああいうビッグイニングをつくって逆転まで一気にされてしまうとやっぱりきつくなる。いい投球はできたけど、勝てる投球ではなかったと思います」と振り返った。 オリックスには試合前時点で通算27試合に登板し17勝3敗。10年6月29日で黒星を喫して以来、10連勝だった。前回登板の8日日本ハム戦では7回4失点で2敗目を喫していた。

◆一振りで、マー君を撃破した。オリックス吉田正尚外野手(27)が、2点を追う6回1死一、二塁、楽天田中将から起死回生の8号逆転3ラン。 神戸に詰めかけた7795人のファンを総立ちにさせた。「本当に場面が場面だった。重苦しい雰囲気もあった。ヒットでつないでくれた中で、良い角度で上がって(左翼席へ)届いてくれて良かった」。2球目、やや外寄りの145キロツーシームを押し込んだ。インパクト時に響いた「バチン!」の音で、客席は熱狂。着弾を確認すると拍手が鳴り響いた。 バットを振り切った直後、吉田正の顔は一瞬、右翼方向を向いた。だが打球は左翼へ伸びた。豪快に引っ張るアーチが代名詞ながら今回は逆方向。「(外角を)引っ張りにいくと力が抜けてしまう。ポイントは体の近くで力が伝わるように。ゆったり股関節の左に乗せてから、パワーを伝えていく感じ」。通算100号に王手をかけた一撃には「外に逃げる球を無理やりでなく、コースに対応した方向に」としなやかな技術が詰まっていた。 学生時代にテレビで見たマー君とは初対戦。「球界を代表する、勝てる投手。ピンチでもギアが上がって、コントロールミスも少なかった」。敬意を抱く好投手から4回は中前打。ともに「甘い球をファーストストライクから振れた。自分の中で決めた球をしっかり振れた」と自信を深めた。 チームは田中将からは10年6月29日以来、約11年ぶりの白星。直近は10連敗だった。中嶋監督は「いやあ、しんどかったです」と声を絞り出し「もう、ほんとに頼りになる主砲です」と最敬礼して吉田正をたたえた。4カードぶりの勝ち越しで借金1。"混パ"の主役に躍り出る。【真柴健】

◆楽天が今季4度目の2連敗で2カードぶりの負け越しを喫した。ソフトバンクに抜かれ、19日ぶりに首位から陥落し2位となった オリックス田嶋を攻め立て5回まで毎回安打を放つも、好機をつかみきれず2得点どまり。1点を追う8回1死満塁で浅村が遊ゴロ併殺。2点を追う9回は岡島の適時打で1点を返し、なおも1死一、三塁で代打小郷が空振り三振。続く村林も遊直に倒れた。 先発田中将は5回まで59球で2安打無失点。だが6回に吉田正に逆転3ランを浴び、7回3失点で3敗目を喫した。 石井GM兼監督は9回の攻撃を「あと一押しというところで何とか小郷のところはバットに当てることができていれば、ちょっと変わったかもしれない。小郷を責めるとかではなくて、何とかあそこはバットに当ててほしい場面ではありましたね」と振り返った。 10安打で15残塁。それでも「攻撃の方ではある程度セットアップはできているとは思う。そこからヒットを打てる、打てないはそこはしょうがない。あまり悲観的に、あまりネガティブにならないようにしないといけない」と数多くの得点機を生み出すプロセスを評価した。 また、田中将が6回に吉田正に逆転弾を浴びた場面について「もう少し攻撃的に行ってもよかったかな、というところもありますかね。吉田のところに関して言えば。ちょっと(捕手の)太田が逃げすぎたなって思います」と指摘。「もうちょっとチャレンジしてもいい場面ではあったと思います。その前のシチュエーション、今日の吉田とのアットバット(対戦)の中で、あそこら辺というのはあまり想像つくようなところだった」とバッテリーに苦言を呈した。 4月26日以来の2位転落には「全く気にしてないです」と意に介さなかった。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、2点を追う6回1死一、二塁で起死回生の8号逆転3ラン。ほっともっと神戸に詰めかけた7795人のファンを総立ちにさせた。ファンが求める芸術作品を、毎日、必死に仕上げる。吉田正は「スタンドインした瞬間が打撃の完成形」だと説明する。 「僕は、インパクトの瞬間に100の力をぶつけるだけ。フォロースルーは気にしていないんです」 "バット投げ"をしない。振り切ったあと、バットはその場にそっと置く。必ず先端部分に土がつくため、ベンチに戻ると磨く。「フルスイングって勘違いされがちだけど...。本塁打数イコール強いスイングができている証。芯に当てないとスタンドには届かない」。着弾を見届け「喜んでもらえたかな」とホッとする。表情が冷静に見えるのは、そのためだ。 「打撃って面白くてね。昨日は打てたのに、今日は打てない...とかね。シーズンはその繰り返しで次が大事。どう修正するかを毎日考えるだけ」。球場でも、自室でも。ときには食事中や寝る直前でも、打撃映像を確認する。ファンの喜びのため、最善を尽くす。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックス2番手で登板した竹安が、今季2勝目を挙げた。6回にマウンドに上がり、この日初めての3者凡退で流れを引き寄せると、その裏に吉田正が逆転3ラン。中嶋監督は「誰かが悪かったら、誰かが(次に)行くんで。つないでいく。全員でやるしかない」と好救援の山田、村西、プロ初セーブを記録したK-鈴木らをねぎらった。

◆楽天田中将大投手(32)が"1球"に泣き、3敗目を喫した。2点リードの6回1死一、二塁。1ボールからオリックス吉田正に外角を狙った145キロツーシームが、真ん中低めへ入った。左翼席最前列へ逆転3ランを浴び「6回の3点が勝負を分けてしまった」。9年ぶりの神戸のマウンドで、首をかしげた。 石井GM兼監督は逆転弾を許した場面に「攻撃的にいってもいいかなと。少し逃げすぎている。今日の吉田との対戦で、想像のつくようなところ」とバッテリーへ苦言を呈した。第1打席はスライダーとスプリットチェンジで追い込み、内角へのツーシームで二ゴロ。第2打席は1ボールからスプリットを中前打とされた。第3打席。5回までに30・5%(59球中18球)を配したツーシームでわずかにタイミングを外したが、ここまでの2打席で速球系のボールを強振していた吉田正に、柵を越された。 7回92球3失点で今季3度目のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成したが、自身10連勝中のオリックスに3973日ぶりの敗戦。国内での2戦連続黒星は10年以来11年ぶりとなった。「一気に逆転までされてしまうときつくなってしまう。いい投球はできたけど、勝てる投球ではなかったと思います」。次回登板は22日ロッテ戦(ZOZOマリン)。巻き返しを図る。【桑原幹久】

◆楽天田中和基外野手(26)が15日、オリックス7回戦(ほっともっと神戸)で4月2日オリックス戦以来、6度目の先発出場を果たし、今季初の適時打を含む2安打1打点で奮起した。それでもチームは1点差で惜敗し、4月26日以来の2位に転落した。 34戦ぶりの先発出場で奮い立った。第1打席はオリックス先発左腕・田嶋の外角球を右前打。第2打席の3回2死一、二塁では、真ん中低めのシュートをはじき返し、投手強襲の先制中前適時打を放った。「チャンスで今季初タイムリーが打てて良かったです。右打席で良い結果が出て良かったです」。この日まで右打席では13打数2安打の打率1割5分4厘だった中、右打席で今季初の複数安打を記録した。 走攻守3拍子そろった両打ち外野手として、16年ドラフト3位で加入。18年は1試合両打席本塁打を放つなど、パンチ力を武器に球団生え抜き最多の18本塁打で、パ・リーグ新人王を獲得した。今季は開幕1軍スタートで4月10日に1軍登録を抹消されたが、2軍戦5試合に出場し17打数6安打の打率3割5分3厘、1本塁打1打点と結果を残して同28日に再登録。以降は主に代走と守備固めで下支えしてきた。 チームは16日にオリックス戦(京セラドーム大阪)を行い、18日からの6連戦を経て、25日からは交流戦に臨む。バットで存在感を示した5年目外野手が、首位復帰の原動力になってみせる。【相沢孔志】

◆オリックス・吉田正尚外野手(27)が、初対戦の楽天・田中将大投手(32)から逆転の8号3ランを放った。  「打ったのはツーシームだと思います。少ないチャンスでしたし、チームみんながつないでくれたチャンスだったので、最高の結果になってくれてよかったです!」  0-2の六回1死一、二塁。福田、宗の連打で得点圏に走者を置いた状態で打席に入ると、1ボールからの2球目。外角145キロのボールをフルスイングし、左翼席に運んだ。  プロ通算99本塁打目は左翼フェンスをギリギリ越える打球だったため、一度、審判団によるリプレー検証が行われたが、結果は本塁打の判定のまま。オリックスファンからは、盛大な拍手が巻き起こった。  2010年6月29日(京セラ)での一戦で黒星を付けて以来、10連敗中の田中将からオリックスの主砲が劇的な一撃を放った。

◆オリックスが逆転勝ち。0-2の六回に吉田正が8号3ランを放ち、八回は杉本の犠飛で加点した。2番手の竹安が2勝目、最後はK-鈴木がしのいだ。楽天は打線が終盤の好機を生かせず2位に転落し、田中将は7回3失点で3敗目。

◆オリックスの田嶋は5四死球と制球に苦しんだ。要所は締めて5回を7安打2失点にしのいだが「序盤から丁寧に投げようと考えすぎてしまった」と肩を落とした。  田中将との投げ合いで三回に先制点を許すと、四回は死球とボークでピンチを招き、2点目を失った。「もっとリズムをつくれるような投球がしたかった」と反省の弁を並べた。

◆鳥肌が立つ一撃だった。快音とともに、白球が左翼席最前列に着弾。その瞬間、球場のオリックスファンが総立ちになった。これが、吉田正尚だ。田中将がメジャーで戦っている間、日本球界を代表する強打者となった主砲が、初対戦で存在感を見せつけた。  「一番、球界を代表する投手ですし、田中投手から打てたのは自信になりました」  0-2の六回1死一、二塁だ。福田、宗が連打で作った好機。1ボールからの2球目、外角145キロのツーシームをフルスイングし、左翼席に運んだ。逆転の8号3ラン。プロ通算100本塁打に王手のアーチは、フェンスをギリギリ越えたため、一度、審判団によるリプレー検証が行われたが、判定は本塁打のまま。四回には中前へチーム初安打を放ち、マルチ安打もマークした。  チームは田中将に対し、2010年6月29日(京セラ)での一戦で黒星を付けて以来、右腕が14年に海を渡るまで10連敗を喫していたが、16年にドラフト1位で入団した吉田正には関係はない。「僕たちは初めてなので」と過剰に意識することなく「ピンチでもギアも上がってましたし、制球ミスも少なかった。そのなかで甘い球をファーストストライクから振れた。自分のなかで決めたボールを振れたので、いい結果につながった」と普段から心がけているスタンスを変えず、勝利に貢献した。  4カードぶりの勝ち越しで首位ソフトバンクとは2・5ゲーム差。借金を「1」に減らし、4月1日以来の勝率5割復帰も目前だ。中嶋監督は「(5割を)意識し過ぎていつも跳ね返されている。なんとかあしたはがんばりたい」と力を込めた。試合後は勝利を祝福するかのように、約2000発の花火が神戸の夜空を彩っていた。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
20166 0.556
(↑0.013)
-
(↓0.5)
101178
(+7)
153
(+3)
37
(-)
31
(-)
0.265
(-)
3.470
(↑0.01)
2
(1↓)
楽天
18158 0.545
(↓0.018)
0.5
(↑0.5)
102160
(+3)
149
(+4)
31
(-)
18
(+2)
0.233
(↑0.002
3.480
(↓0.03)
3
(1↓)
ロッテ
18166 0.529
(↓0.016)
1
(↓0.5)
103184
(-)
157
(+3)
37
(-)
29
(-)
0.242
(↓0.004)
3.760
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
17187 0.486
(↑0.015)
2.5
(↑0.5)
101161
(+4)
160
(+3)
40
(+1)
13
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.470
(↑0.03)
5
(-)
西武
16177 0.485
(↑0.016)
2.5
(↑0.5)
103135
(+3)
148
(-)
24
(-)
37
(+2)
0.233
(↑0.001)
3.680
(↑0.09)
6
(-)
日本ハム
13204 0.394
(↓0.012)
5.5
(↓0.5)
106112
(+3)
163
(+7)
22
(+2)
20
(-)
0.219
(↓0.001)
3.980
(↓0.08)