日本ハム(★3対7☆)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2021.05.15)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
0330100007800
日本ハム
0002001003602
勝利投手:マルティネス(2勝1敗0S)
敗戦投手:バーヘイゲン(1勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】王 柏融(2号・4回裏2ラン),石井 裕也(2号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは2回表、明石と甲斐の適時打などで3点を先制する。続く3回には明石の押し出し四球と上林の適時打で3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・マルティネスが5回2失点と試合をつくり今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・バーヘイゲンが乱調だった。

◆ソフトバンク工藤公康監督(58)の采配が的中している。 今季初めて左打者8人をスタメン起用し、3回までに6得点。20打席連続無安打だった松田をスタメンから外し、9番甲斐以外は1~8番まで左打者をそろえた。 日本ハム先発のバーヘイゲン対策だった。試合前に工藤監督は「右打者はツーシームがあるので厳しい」と、右の内角に食い込んでくるくせ球を警戒。開幕から三塁でスタメン出場を続けていた松田に代わり、捕手登録の栗原をプロ初の三塁起用するタクトを見せた。2回に安打と四球で無死一、二塁のチャンスを作ると、ベテラン明石が先制の右前適時打。3回にも押し出しと上林の2点適時打などで、バーヘイゲンを3回途中でKOした。 ソフトバンクはこの日勝てば7カードぶりの勝ち越しとなる。連勝は4月21日の楽天戦、同23日のロッテ戦以来約1カ月ぶり。5月に入ってからはまだ連勝がなかった。4回に2点を返されて4点リードとなったが、このまま逃げ切りたい。

◆日本ハムはバーヘイゲン、ソフトバンクはマルティネスが先発。バーヘイゲンは序盤につかまり3回途中6安打6失点で降板した。 日本ハムは4回、王柏融の右越え2号2ランで反撃開始。ソフトバンクは5回、中村晃の右犠飛で加点した。 ソフトバンクは7カードぶりの勝ち越し。マルティネスは2勝目。日本ハムは7回、石井の左越え2号ソロも反撃届かず2連敗。バーヘイゲンは3敗目。

◆新型コロナウイルス陽性判定を受けた日本ハム西川遥輝外野手(29)と、濃厚接触者と判定された渡辺諒内野手(26)が、ソフトバンク8回戦(札幌ドーム)で1軍復帰した。

◆ソフトバンクが7カードぶりの勝ち越しを決めた。リーグ最速で20勝に到達。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -スタメンに左打者を8人。戦略通りの勝利か 工藤監督 バッティングコーチとヘッドコーチがしっかり話をしてくれて、打順も組んでやったことがしっかり結果として出た。いろいろ考えてくれていると思います。 -2、3回は長谷川や中村晃がつないで下位打線で点を取った 工藤監督 本来は1番から(塁に)出れば、もっとうまくかき回してっていうところまでいけるんでしょうけど。でもああやって、5番からつないでっていうのもまた1つ、いいつながりを見せてくれた。その中で点を取れた。粘ったり、狙い球を絞るなり、次につないだりできればいいチームができるし、いい戦いができる。 -走者も常にプレッシャーをかけてバーヘイゲンを揺さぶった 工藤監督 今はとにかく1発を打つ選手というよりは、つないでつないで、とやらないといけない。そういう意味ではフォアボール、ヒットでつないだっていうのは良かった。 -2回は上林の二ゴロで中村晃が生還 工藤監督 本来ならホーム(送球)かなと思いますけど、ランナーの走りや勢いを見て「これじゃ間に合わない」ということでファーストに投げたと思う。いいスタートを切ってくれたんじゃないかと思います。 -唯一の右打者甲斐も、内角のツーシームをタイムリーにした 工藤監督 うまく脇を締めて逆方向に。ああいうボールを引っ張るとサードゴロ、ショートゴロになってしまう。うまく打ってくれたと思います。 -マルティネスは5回98球で降板させた 工藤監督 ちょっと今日は古巣と対戦ということもあったと思いますけど、力が入っていた。僕らも見ていてそういうところがあった。球数よりも力を入れて投げているので、バテることはないと思いますけど、力が落ちるのが早かった。キリのいいところで変えようという風に思って早めに代えました。 -7カードぶりに勝ち越し 工藤監督 久しぶりです! 良かったですね~。昨日の石川君の勝ちも大きかった。だから今日につながった。いい戦いがとにかくできるように。

◆昨季まで日本ハムに所属したソフトバンクのニック・マルティネス投手が古巣相手に白星をつかんだ。 「特別な感情があった。興奮もしたけどチームが勝ててよかった」。150キロ超の直球にカットボール、カーブなど変化球を交えて5回を98球で2失点。今季2勝目をゲットし「点を取ってくれて楽に投げることができた。うれしい1勝になった」と喜んだ。4回には王柏融に2号2ランを献上。内角の厳しい直球だったが「いい球だった。うまく打たれた」と元同僚の打撃も称えていた。

◆札幌ドームが、またもため息に包まれた。日本ハムが本拠地で、昨季からソフトバンクに10連敗。 新型コロナ禍からチーム活動再開後、初めてカード負け越しとなった栗山英樹監督(60)は「連敗に関しては全然、気にもしていない」としながらも「うちがまだ、うちらしく野球をやっていない証明。そこは反省して、しっかりやります」と話した。

◆新型コロナ禍から戦列復帰した日本ハム西川と渡辺が、ともに途中出場。西川は5回に代打から左翼の守備に就き、渡辺は6回表の二塁守備から登場した。西川はコロナ陽性、渡辺は濃厚接触者として判定され、隔離対象になっていた。栗山監督は「体の方は大丈夫そう。あとは、1軍の投手に対するボールの感覚」と、早期の完全復調を期待した。

◆日本ハム王柏融外野手(27)が、来日初の「4番弾」を放った。15日ソフトバンク8回戦に「4番DH」でスタメン出場。6点を追う4回無死一塁で、右越え2号2ランのアーチを描いた。12日オリックス戦以来の一撃に、「2ストライクと追い込まれていましたが、来たボールを絶対にコンタクトしようという気持ちでした」と強いハートで打ち砕いた。 来日3年目で、主軸を象徴する「4番」に公式戦初先発。「打順関係なく攻めてくるので、いつも通りでいきました」と平常心で結果を残した。相手投手は、昨季までチームメートだったマルティネス。「プライベートでは友達なんですけど、試合になると敵」と割り切り、内角への直球151キロをはじき返した。「マルティネスとの対戦は、すごく楽しむことができた」と余韻に浸った。 栗山監督は4番起用に「こういうシーズンに関しては、若い人も頑張っている中で名前は関係ない。今日の試合で一番勝ちやすい形で行かせてもらうだけ」と意図を説明した。王柏融は今季10試合で打率3割9分3厘、2本塁打、4打点をマーク。「シーズンは長い」と先を見据えることで気負いが抜け、日々の切り替えがうまくできるようになったことを好調の要因に挙げた。 チームは、本拠地・札幌ドームでのソフトバンク戦に10連敗。昨年9月16日から続く不名誉な記録を伸ばすことになった。調子を上げてきた王柏融をはじめ、一丸となって今日16日の3戦目、勝利で負の連鎖を止める。

◆ソフトバンク工藤公康監督(58)が連日の采配ズバリでリーグ20勝一番乗りを決め、4月26日以来、19日ぶりの首位に返り咲いた。右打者の内角に食い込んでくる相手先発右腕、バーヘイゲンのツーシームを警戒。20打席連続無安打の松田を今季初めてスタメンから外し、捕手登録の栗原を先発ではプロ初の三塁で起用するなど、左打者8人を並べたオーダーが的中した。 2回、ベテラン明石の先制適時打を口火に序盤で6得点を奪い、バーヘイゲンをKO。指揮官は「バッティングコーチとヘッドコーチがしっかり話をしてくれて、打順を組んでやったことがしっかり結果として出た」とご満悦だった。 前日14日の同戦でも、難敵の伊藤対策で左打者7人をスタメン起用。ドラフト1位右腕を攻略し、6カードぶりにカード初戦を白星で飾った。甲斐を除き、1~8番まで大胆に左打者を並べたこの日も采配が大当たり。中村晃、明石、上林の6、7、8番で計6打点をたたき出すなど、下位打線の働きも光った。「いいつながりを見せてくれて、点を取れた。粘ったり狙い球を絞って、次につなげればいいチームができるし、いい戦いができる」。指揮官は目尻を下げ、ナインをたたえた。 札幌ドームでは昨季9月16日からシーズンをまたいで10連勝。7カードぶり勝ち越しも決めた。指揮官は「久しぶりです! よかったです」と会心だ。首位楽天と2位ロッテが敗れ、3位から一気の首位浮上。4年連続日本一軍団が、得意の北の大地で"定位置"を奪い返した。【只松憲】▽ソフトバンク明石(2回無死一、二塁で先制決勝の適時打) ヒッティングのサインだったので、いいポイントでいいスイングで打つことを意識しました。先制点を取ることができ、ゲームの流れをもってくることができたと思います。▽ソフトバンク甲斐(2回に追加点の右前適時打) 逆方向へ逆らわずに打つことができました。なんとかチャンスをものにできて良かった。▽ソフトバンク上林(3回の右前適時打など3打点) 思い切って打ちにいくことができました。自分のスイングで、いい打撃ができたと思います。

◆札幌ドームで連勝を飾り、右翼スタンドに手を振るソフトバンク工藤監督の姿は何とも晴れやかだった。ゴールデンウイーク前から足踏みが続いたチームにようやく「勢い」が出てきた。左打者8人を先発メンバーに並べ、バーヘイゲン攻略に成功。プロ野球の監督にとって腕の見せどころは、中盤以降の「投手交代」と言われるが、腐心のオーダー作成もビシッと決まれば心地よいのは当然だ。ホークスに限らず、投手分業制が確立した今、5回までの攻防が勝敗を大きく左右する。工藤監督も「先行逃げ切りがウチの野球」と話していたが、4点差のリードを保って5回を乗り切れば、強固なブルペン陣が控え、そうそう星を落とすことはない。今季初登板となった3番手板東が石井にソロ1発を浴びたものの、終盤の失点はこの1点のみ。日本ハムも中継ぎの4投手で6回以降を無失点でしのいだだけに、やはり焦点は先発の踏ん張り、打線の早期攻略に注がれる。今回の札幌入り直前、ロッテに引き分けに持ち込まれた12日(ペイペイドーム)の試合がよほど悔しかったのだろう。試合後の会見で指揮官は「頭が整理できていない」と言葉も途切れがちだったが、札幌からは攻撃的になった。不振の松田を先発から外し、初戦は上林、栗原にも走らせた。福岡はこの日、平年より20日早く「梅雨入り」した。疲れも出るころだが、入梅に合わせて打線を湿らすわけにはいかない。リーグ一番乗りで20勝到達。梅雨のない北の大地で、一気に波に乗っていきたいところだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆先発した日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(30)は2回2/3、6安打6失点で、来日2年目で自己最短の降板となった。  二回無死一、二塁から明石に先制適時打を浴びると、失策も絡んでその回3失点。続く三回も二死から崩れ、四球などでピンチを招くと2死満塁から上林に右前2点適時打浴びるなど3点を失って66球でマウンドを降りた。  バーヘイゲンは「全体的に制球が乱れてしまい変化球も不安定で登板中に修正することができなかった。先発投手としてチームに良い流れを持ってくることができず悔しい」とコメントした。

◆ソフトバンクがリーグ20勝一番乗りで首位に浮上した。二回に明石の適時打などで3点を先制。三回に明石の押し出し四球、上林の2点適時打で3点を加えた。マルティネスが5回2失点で2勝目。日本ハムは打線がつながらなかった。

◆ソフトバンクのマルティネスは昨季まで所属した日本ハムを相手に5回4安打2失点で2勝目を挙げた。「昨年までのチームメートと真剣勝負ができてとても興奮した」と声を弾ませた。  速球は常時150キロ以上をマークし、カットボールも有効で7三振を奪った。一方で二~四回はそれぞれ20球以上を要し、球数が98球とかさみ5回で降板。「ボール先行になった。特別な感情がそこにも出てしまったかな」と振り返った。

◆日本ハムのバーヘイゲンは来日2年目で自己最短の2回2/3で6失点しKOされた。制球が乱れ、0-3の三回に2死から押し出しを含む3四球を与え、3点を加えられて降板し「変化球が不安定で登板中に修正することもできなかった。チームにいい流れを持ってくることができず悔しい」とうつむいた。  昨季はチームトップに並ぶ8勝を挙げたが、来日2年目の今季は5試合に登板してまだ1勝。「課題を次回の登板までにクリアしていきたい」と話した。

◆日本ハムは昨季まで所属したマルティネスを攻略できなかった。150キロを超える速球と球速差の大きい変化球で翻弄され、得点は四回の王柏融の2ランだけ。栗山監督は「マルちゃんらしく投げてくれたのはうれしいことだが、対応して勝てるようにやっていくしかない」と渋い顔で話した。  ソフトバンクには本拠地の札幌ドームでは10連敗となった。栗山監督は「連敗は気にしていない。連敗した分、連勝すればいい」と強がった。

◆ソフトバンクの明石が5月4日以来今季3度目の先発出場で先制適時打を放った。二回無死一、二塁でバーヘイゲンに対し、1球目はバントの構えを引いて見逃し、2球目を強振して右前へ運び「ヒッティングのサインだったので。ゲームの流れを持ってくることができた」と喜んだ。  3-0の三回2死満塁では押し出し四球を選び、今季初の2打点をマークした。旭川市出身で、故郷の北海道で勝利に貢献した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(2↑)
ソフトバンク
20166 0.556
(↑0.013)
-
(↓0.5)
101178
(+7)
153
(+3)
37
(-)
31
(-)
0.265
(-)
3.470
(↑0.01)
2
(1↓)
楽天
18158 0.545
(↓0.018)
0.5
(↑0.5)
102160
(+3)
149
(+4)
31
(-)
18
(+2)
0.233
(↑0.002)
3.480
(↓0.03)
3
(1↓)
ロッテ
18166 0.529
(↓0.016)
1
(↓0.5)
103184
(-)
157
(+3)
37
(-)
29
(-)
0.242
(↓0.004)
3.760
(↑0.02)
4
(-)
ORIX
17187 0.486
(↑0.015)
2.5
(↑0.5)
101161
(+4)
160
(+3)
40
(+1)
13
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.470
(↑0.03)
5
(-)
西武
16177 0.485
(↑0.016)
2.5
(↑0.5)
103135
(+3)
148
(-)
24
(-)
37
(+2)
0.233
(↑0.001)
3.680
(↑0.09)
6
(-)
日本ハム
13204 0.394
(↓0.012)
5.5
(↓0.5)
106112
(+3)
163
(+7)
22
(+2)
20
(-)
0.219
(↓0.001)
3.980
(↓0.08)