オリックス(☆9対4★)楽天 =リーグ戦6回戦(2021.05.14)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
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ORIX
32013000X91301
勝利投手:山岡 泰輔(2勝3敗0S)
敗戦投手:涌井 秀章(4勝2敗0S)

本塁打
【楽天】内田 靖人(1号・7回表3ラン),茂木 栄五郎(7号・9回表ソロ)
【オリックス】紅林 弘太郎(2号・5回裏3ラン)

  DAZN
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◆オリックスは初回、宗と杉本の適時打などで3点を先制する。その後は、2回裏に宗と吉田正の連続適時打で2点を加えると、5回には紅林の3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山岡が8回3失点の好投で今季2勝目。敗れた楽天は、先発・涌井が誤算だった。

◆オリックスのT-岡田外野手(33)は9日ロッテ戦から3試合続けて本塁打中。オリックス選手が4試合連発となれば17年4月のロメロ以来となるが、日本人選手は90年7月の門田を最後に出ていない。T-岡田が球団31年ぶりの記録を目指す。

◆楽天が今季9度目の2桁被安打で、1分けを挟む連勝が2で止まった。首位は守ったが、2位ロッテに0・5ゲーム差と詰められた。 先発涌井が立ち上がりを攻められた。1回、オリックスの1番福田、2番宗に連続二塁打を浴び先制点を許すと、1死を挟み、杉本にも適時打を打たれた。その後、2死二塁としたが、安達の遊ゴロを遊撃手小深田が一塁へ悪送球。いきなり3点を奪われた。 2回は簡単に2死を奪ったが、再び福田の中前打から宗の右翼線適時三塁打、吉田正の右中間適時二塁打で2失点。3回6安打5失点(自責4)で2敗目を喫した。3回以下での降板は17年9月16日楽天戦(2回7失点)以来4年ぶり。「ゲームを作れなかったことが全てです」と振り返った。 4回から登板した2番手西口が5回に紅林に3ランを浴びるなど3回4失点。オリックス打線の勢いを止められなかった。 打線はオリックス先発山岡の前に6回まで1安打のみ。7回に内田の1号3ラン、9回に茂木の7号ソロが飛び出したが、及ばなかった。 石井GM件監督は先発の涌井の投球について「緩急という意味では使えなかったかなと思います。立ち上がりにパンパンパンとやられてしまった。1、2番でリズムを作られてしまったので、そこはちょっと歯止めが、なかなかどこで効かすのかというのがちょっとあって、苦しい投球になってしまった」と振り返った。 3回62球で降板したことには「(2番手の)西口も空いていたので。長いシーズンを考えて、この後実のある投球ができるのか、できないのかということを考えた時に、代わった方がいいかなと思って代えました」と考えを示した。 8回3失点と抑えられた相手先発の山岡の投球に「それこそうまく緩急を使われて、いいテンポで投げ込まれてしまった。なかなか打線的にもヒットを出すのも厳しい状況になってしまった」と話した。 敗戦の中にも光を見いだす。8回に山岡から1号3ランを放った内田は「ある程度、仕留めるところの精度を上げていけばすごくいいバッターになると思う」と評価。5回までに9点を追う展開から4得点を奪ったことに「一方的なゲームになるところで、4点がとれた。ある程度負ける中でも少しはこっちに持ってこられることがないといけないので、負けの中でも少し得点がとれたことはいいというか、そこらへんは評価しないといけないと思います」と前を向いた。

◆オリックス宗佑磨外野手(24)が、4回でサイクル安打達成に王手をかけた。2番・三塁で先発出場し、初回無死二塁の初打席で右翼線へ先制の適時二塁打。「スコアリングポジションにランナーもいましたし、なんとか先に点を取れるように"つなぎ"の意識を持って打席に入っていました。しっかりと先制につながるヒットになってくれてよかったです」と喜んだが、先制打はこの日の活躍の序章だった。 2回2死一塁では右翼線へ適時三塁打を放ち、4回1死一、二塁では右前打。先頭で迎えた6回の第4打席では、二塁ゴロに倒れた。8回はセンターへ大飛球を飛ばすも、柵越えはならなかった。 サイクル安打を達成すれば、19年4月9日の阪神梅野(DeNA戦=甲子園)以来。球団では03年5月のオーティズ以来だったが、6打席目は回らず、快挙達成はならなかった。

◆楽天が今季9度目の2桁被安打で、1分けを挟む連勝が2で止まった。 先発涌井が立ち上がりを攻められた。1回、オリックスの1番福田、2番宗に連続二塁打を浴び先制点を許すと、1死を挟み、杉本にも適時打を打たれた。その後、2死二塁としたが、安達の遊ゴロを遊撃手小深田が一塁へ悪送球。いきなり3点を奪われた。 2回は簡単に2死を奪ったが、再び福田の中前打から宗の右翼線適時三塁打、吉田正の右中間適時二塁打で2失点。3回6安打5失点(自責4)で2敗目を喫した。3回以下での降板は17年9月16日楽天戦(2回7失点)以来4年ぶり。 4回から登板した2番手西口が5回に紅林に3ランを浴びるなど3回4失点。オリックス打線の勢いを止められなかった。 打線はオリックス先発山岡の前に6回まで1安打のみ。7回に内田の1号3ランが飛び出したが、8回まで投げきられた。

◆オリックスが序盤から5点リードした。初回に宗、杉本の適時打などで3点を奪い、2回は2死無走者からの3連打で2点を追加。 楽天涌井は3回で降板。オリックスは4回に吉田正の犠飛で6点目を挙げ、5回には紅林の2号3ランでリードを9点に広げた。 楽天は7回に内田の1号3ランで3点を返すも、前半の大量失点が響いた。オリックス山岡が今季2勝目を挙げた。涌井は2敗目。

◆8年目の楽天内田靖人内野手(25)が14日、オリックス6回戦(ほっともっと神戸)に「7番一塁」でフル出場し、今季1号3ランを放った。0-9の7回2死二、三塁。オリックス山岡の145キロ内角直球を捉え、左中間席に放り込んだ。「チャンスだったので何とか1点でもかえしたい気持ちで打席に入りました。最高の結果になって良かったです」と喜んだ。 13年ドラフト2位で入団した和製大砲は18年、球団生え抜き高卒初の2桁本塁打となる12本塁打をマーク。今季は開幕2軍スタートも4月23日に1軍昇格し、3日ソフトバンク戦は2安打で今季初のマルチ安打を記録した。 この日まで6試合に出場し、20打数4安打の打率2割で1打点。得点圏では7打数無安打1打点4三振だったが、好投手から1発を放った。今月30日には26歳の誕生日を迎える。この1打をきっかけに、バットでチームをけん引していく。

◆オリックス吉田正尚外野手と杉本裕太郎外野手の青学大出身の3、4番コンビが、計3打点で快勝を呼び込んだ。 まずは4番杉本が初回1死三塁で、中前にチーム2点目の適時打。「いいところに飛んでくれました。(1番の福田)周平と宗に勇気をもらったので、2人に感謝したいですね」。一方、吉田正は2回に適時二塁打を放ち、4回には犠飛で2打点の活躍。2人が3、4番コンビを組むのはこれで13試合目。杉本は規定打席に到達し、打率3割1分3厘で3位にランクイン。吉田正が3割5分6厘で、首位をキープした。

◆オリックス山岡泰輔投手(25)が、8回3失点で今季2勝目を挙げた。 6回まで許した走者は二塁打の辰己と四球の内田の2人だけ。だが「調子はよくなかった」と、苦心しながらの投球だった。それだけに、7回に内田に浴びた3ランを猛省。「2-0とか1-0の状況なら、負けています。本当に(味方打線が)打ってくれたのがすべてです。楽に投げさせてもらいました」と援護に感謝した。

◆この快勝劇を、大阪でもファンに見せたいな~。オリックスが今季初のほっともっと神戸で、首位楽天に快勝。13安打9得点の圧勝劇の主役になったのが、宗佑磨外野手(24)だった。 初回無死二塁での先制二塁打に始まり、2回2死一塁では右翼線へ適時三塁打。4回には右前打を放ち、試合前半でサイクル安打に王手をかけた。本塁打が出れば19年4月9日阪神梅野以来の快挙達成の最後のチャンスで、8回に中堅に大飛球を放つも、スタンドには届かなかった。 「(スタンドまで)あと3メートル? いや、もうちょいあったんじゃないですか。ぼく、その前の(2回の)三塁打がエラーと思っていた。だから(サイクルと)考えてなくて。最後、(福田)周平さんから『次、ホームランならサイクルやで』と言われて『まじすか?』て感じでした」 準本拠地・神戸のスタンドには、4888人が詰めかけていた。オリックスにとって有観客のホームゲームは、4月22日西武戦以来。ファンの期待に応えようと、宗は精いっぱいバットを振った。快挙はならず、正直に悔しがった。 「あそこ(中堅)にぶち込むなら、かなりウエート(トレーニング)せなあかんやろうけど」と突っ込んだ中嶋監督だったが、4位浮上で神戸のファンを喜ばせた選手の奮闘には胸を張れる。「(有観客は)全然違いますね。うれしいですし。選手の活躍に対する拍手であったり。全然違います。緊急事態宣言どこも出してるんやけど、なんで大阪だけダメなんかと」。本拠地・大阪は無観客が続く。ファンに見てもらえたらうれしいのにな~と、コロナ禍の状況を残念がった。【堀まどか】

◆オリックス・宗佑磨外野手(24)がサイクル安打に王手をかけた。  一回に無死二塁から右翼線へ先制の二塁打。二回にも2死一塁から右翼線へ適時三塁打を放った。さらに四回には右前打を記録し、あと本塁打を残すのみとなった。  サイクル安打達成となれば、2019年の梅野(阪神)以来で、球団では2003年のオーティズ以来。球団の日本人に限れば、1991年の松永浩美までさかのぼる。

◆オリックスが13安打9得点。一回に宗の適時二塁打や杉本の適時打で3点先制し、二回は宗の適時三塁打を含む3連打で2点を加え、五回に紅林が3ランで突き放した。山岡は8回3失点で2勝目。楽天は涌井が3回5失点と誤算だった。

◆楽天の涌井は出だしから打ち込まれ、5失点(自責点4)で2敗目を喫した。ロッテから加入2年目で最短3回で降板となり「何もありません」と言葉少なだった。  一回は先頭から2者続けて二塁打を許して先制され、1死後に杉本に中前へ適時打。2死を取ってから小深田の悪送球があって0-3となった。二回は2死無走者から3連続長短打と畳み掛けられ、2点を追加された。  無傷の4勝を挙げ、3、4月の月間MVPに輝いたのが一転、5月は6回6失点で黒星を喫した7日の登板に続いて精彩を欠いた。石井監督は「緩急を使えていなかった」と指摘した。

◆オリックス・中嶋聡監督(52)は楽天戦に勝利後、久しぶりの有観客での主催試合に触れた。  「やっぱり全然違いますね。うれしいですし、選手の活躍に対しての拍手の数だとか全然違うので。なんとかね。緊急事態宣言どこも出しているのに、なんで大阪だけダメなのか」  4月下旬に政府から発令された3度目の緊急事態宣言で対象地域となっていた京セラドームは、4月27日の楽天戦から無観客試合に。主催試合の有観客試合は同22日の西武戦(京セラ)までさかのぼる。  また、今月8日には大阪府の「緊急事態措置に基づく要請」に従う形で、緊急事態宣言期間中、5月の京セラドームで開催予定の主催試合はすべて無観客で実施することが決まった。  この日は、ほっともっと神戸での主催試合とあって4888人が来場。指揮官はホームゲームでのファンの存在の大きさを「無観客だったらいろんな意味で自分らで勝手に盛り上げないといけない。気持ちの盛り上がり方とか全然違うと思いますし」と力説し「そういうルールでやらないといけないということなんで難しいですけど、きょうみたいに(お客さんが)入ってくれるとありがたいですね」と話した。

◆オリックスの山岡は3ランを浴びた七回以外は問題なく、8回を投げて2勝目を挙げた。味方打線が五回までに9得点と大量援護を受け、リズムよく投げ込み「これだけ点を取ってもらったから、楽に投げさせてもらった」と感謝した。  今季は好不調の波が大きい。相手先発だった涌井からは「悪い時こそ大胆に、とずっと教えてもらっていた」という。打たせて取る投球に徹し「試せる機会がきょうだった。それはできたかな」と表情を緩めた。

◆神戸の夜空に打ち上げられた花火が、オリックスの進撃開始の合図だ。今季初の「花火ナイト」に触発されたかのように、打線が13安打9得点と爆発。口火を切ったのは、宗だ。  「僕で決めるとかはあまりなくて、その打席を集中しているのはありますけど、他にもいい打者がいるので、チームとしてつないでいこうと思っています」  つなぎの意識でまずは一回無死二塁で先発の涌井から右翼線へ先制の二塁打。流れを引き寄せると、二回には右翼線へ適時三塁打。代わった西口から四回に右前打を放ち、今季初の猛打賞をマークするとともに、サイクル安打に王手をかけた。  ただ、ファンの期待を一身に背負った八回の第5打席では中堅への大飛球。宗自身は「意識はしていなかったです」と平然と振り返ったが、中嶋監督は「まだそこまでや、と。まだまだ足りんぞ、と。あしたは切り替えろ、という話です」と笑った。4月22日の西武戦(京セラ)以来となる有観客での主催試合で、快挙達成の瞬間は届けられなかったが、6-0の五回1死一、二塁から紅林が左翼へ駄目押しとなる2号3ラン。五回終了時に打ち上げ予定だった「花火ナイト」開始より先に、ドデカイ花火を披露した。  首位の楽天を直接たたき、その差は3ゲーム。西武がロッテと引き分けたことで、単独4位にも浮上した。借金は「2」ながら、トップに立つチャンスはある。25年前、歓喜に沸いた神戸の地から、悲願のリーグ優勝へ突き進む。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
18148 0.563
(↓0.018)
-
(-)
103157
(+4)
145
(+9)
31
(+2)
16
(-)
0.231
(↓0.001)
3.450
(↓0.13)
2
(-)
ロッテ
18156 0.545
(-)
0.5
(↓0.5)
104184
(+4)
154
(+4)
37
(+2)
29
(-)
0.246
(↑0.002)
3.780
(-)
3
(-)
ソフトバンク
19166 0.543
(↑0.014)
0.5
(↓1)
102171
(+5)
150
(+2)
37
(+1)
31
(+2)
0.265
(↑0.001)
3.480
(↑0.04)
4
(1↑)
ORIX
16187 0.471
(↑0.016)
3
(↑1)
102157
(+9)
157
(+4)
39
(+1)
12
(-)
0.251
(↑0.003
3.500
(↓0.01)
5
(1↓)
西武
15177 0.469
(-)
3
(↑0.5)
104132
(+4)
148
(+4)
24
(+1)
35
(+1)
0.232
(↑0.002)
3.770
(-)
6
(-)
日本ハム
13194 0.406
(↓0.013)
5
(-)
107109
(+2)
156
(+5)
20
(+1)
20
(-)
0.220
(↓0.001)
3.900
(↓0.03)