日本ハム(★2対5☆)ソフトバンク =リーグ戦7回戦(2021.05.14)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
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日本ハム
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勝利投手:石川 柊太(2勝2敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝0敗4S))
敗戦投手:伊藤 大海(1勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】上林 誠知(2号・7回表ソロ)
【日本ハム】大田 泰示(3号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは5回表、上林の適時打で先制に成功する。その後は、6回に柳田と長谷川の連続適時打で3点を奪うと、続く7回には上林のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・石川が7回途中2失点の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、先発・伊藤が中盤につかまった。

◆"道産子ドラ1"ルーキーが、地元北海道での初勝利を狙う。鹿部町出身の日本ハム伊藤大海投手(23)が、14日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で6度目の先発マウンドに上がる。敵地で迎えた前回4月28日同戦で、プロ初勝利を手にしたばかり。本拠地では、これまで2試合に先発も勝ち星がない。恒例の北海道シリーズも、14日からの3連戦で終了。自身の名前のごとく、海をイメージしたユニホームを身にまとい、地元ファンに白星を届ける。北海道で生まれ、北海道で育った右腕が、恩返しのマウンドに臨む。福岡で待望のプロ初勝利を手にしてから、2週間。14日ソフトバンク戦に先発する伊藤は「北海道で勝つのと地方で勝つのとでは、違う気持ちになれると思う」。開幕から先発枠で奮闘し、ここまで5試合連続でクオリティー・スタート(QS)を達成も、札幌ドームでは、まだ勝ち星がない。「まずは北海道で1勝して安心したい」と、本拠地初勝利へ気持ちを高めた。 4月28日同戦でプロ初勝利後、チームは新型コロナウイルスの影響で1軍が活動が停止に追い込まれ、すっかり登板間隔が空いてしまった。「キャッチボールも出来ない状態だったので、体が緩みすぎないように、部屋で出来ることを考えながらトレーニングをして過ごした」。"巣ごもり"期間中、地道に体幹を鍛えて練習再開を待った。「しっかり休んだ分、思い切って初回から行けたら」と、久々の本番を楽しみに待つ。 毎年恒例の北海道シリーズも、14日からの3連戦が最後。今年の限定ユニホームは、光り差す深海をコンセプトにした青色のグラデーションが特徴だ。父が漁業を営み、海にちなんだ名前を持つ右腕は「もしかしたら着る機会がないんじゃないかなと思っていたので、楽しみ」と、ニッコリ。太平洋に臨む地元鹿部の豊かな海を思いながら、約1カ月ぶりの本拠地マウンドで魂の投球を見せる。【中島宙恵】

◆ソフトバンクが勝利し、1リーグ制時代から日本ハム戦通算1000勝(805敗65分)を決めた。 過去2試合で防御率1・38と抑え込まれていた日本ハム伊藤に対し、今季初めてスタメンに左打者を7人起用。5回に上林が先制打を放つと、6回には柳田、長谷川にも適時打が飛び出した。先発の石川も7回途中2失点と好投。投打がかみ合い、4月23日のロッテ戦以来、6カードぶりにカード初戦を白星で飾った。

◆日本ハムは伊藤、ソフトバンクは石川が先発。両先発は序盤3回まで得点圏に走者を進めるも、無失点に切り抜け中盤に突入した。 ソフトバンクは5回、上林の中前適時打で先制。6回には柳田の右翼線適時打などで3点追加。日本ハムは伊藤が6回途中で降板。 ソフトバンクは石川が7回途中1失点で2勝目。モイネロは4セーブ。日本ハムは7回に2得点も追い上げは届かなかった。伊藤は3敗目。

◆ソフトバンク石川柊太投手が開幕戦以来となる白星を手にした。7回に大田に1発を許すなど2失点で救援を仰いだものの6回2/3、114球を投げ、ようやく2勝目を手にした。 「いつも通りテンポよく投げることを心掛けた」。速球に自慢のパワーカーブなどを駆使し6三振を奪った。「気持ちと体がうまく一致しない部分はありましたが、今日の反省を次の登板に生かしたいと思う」。久々のウイニングボールを手に反省も忘れなかった。

◆ソフトバンクの打線改造が実った。難敵だった日本ハム伊藤に対し、今季初めてスタメンに左打者を7人起用。首脳陣のタクトにナインが応えた。5回に中村晃が二塁打でチャンスメークすると、1死三塁で上林が中前に先制打。「いいピッチャーから先制することができたので、他の選手も気持ちが楽になったと思う。今後もこういう働きをしていきたいですね」。お立ち台で笑顔を見せた。 上林は7回にも谷川から特大の2号ソロ。「きのう兄貴から電話をいただいて『札幌ドームでホームランを打つ夢を見た』と言われた。それが今日実現できてよかったです」と、"正夢弾"に笑みをこぼした。第1打席にも内野安打で3安打固め打ち。開幕2軍スタートの悔しさを晴らした。 伊藤には前回対戦の4月28日に6回無失点で、プロ初勝利を献上。過去2試合で防御率1・38と抑え込まれていた。工藤監督は「まずは伊藤君を攻略しないことには、ということで、左(打者)を多くつかうことになりました」と打線改造の意図を説明。狙い通りに左の上林が試合を決めた。指揮官は続けて「自分でレギュラーを奪うんだという気持ちでやってほしい。今がチャンスかなと思います」と、期待した。 6カードぶりにカード初戦を白星で飾り、1リーグ制時代から日本ハム戦通算1000勝目。指揮官は「明日が大事。しっかり今日の勝ちを明日につなげられるように」と気を引き締めた。首位楽天とは1ゲーム差。一気に定位置を奪う。【只松憲】 ▼ソフトバンクが日本ハム戦で通算1000勝に到達した(ともに前身球団含む)。初対戦はホークスが「近畿グレートリング」と名乗っていた46年5月12日で、当時の「セネタース」に4-1で快勝した。

◆ソフトバンクが勝利し、1リーグ制時代から日本ハム戦通算1000勝(805敗65分)を決めた。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -先発の石川は ほとんど良かったです。前回と同じで、テンポも良かった。 -開幕以来の2勝目 何よりピッチャーは最終的に勝てば全然違う。何より勝てたことがいいですね。 -打線はスタメンに左打者を7人並べた 日本ハムは控えに左ピッチャーが多いんですけど、まずは伊藤君を攻略しないことにはということで、左を多く使うことになりました。 -狙いがはまって上林や柳田が打った 上林君は先発でしっかり出て、内野安打、タイムリー、ホームラン。一生懸命ボールに食らいついく気持ちを常に出せれば、いい結果も生まれてくる。また出たときには、何が何でもと。今度は自分でレギュラーを奪うんだという気持ちでやってほしい。今がチャンスかなと思います。 -久々にカード初戦を勝利 大きな1勝がゆえに、明日が大事。勝ち越しは2つ勝たないと。しっかり今日の勝ちを明日につなげられるように、僕らもできることをしっかりやる。そのなかで少しずつ勢いがついていけばいいかなと思います。

◆日本ハムの"道産子ドラ1"伊藤大海投手(23)の本拠地初勝利は、またもお預けとなった。14日ソフトバンク戦(札幌ドーム)に先発も、5回1/3を投げて6安打4失点で無念の降板。3回以降は得点圏に走者を背負う、苦しい投球が続いた。リーグ断トツの奪三振率も、白星が付いてこない。4月14日西武戦(メットライフドーム)以来となる3敗目を喫した。我慢比べで、最初に屈したのは日本ハム伊藤だった。5回、先頭のソフトバンク中村晃に147キロを左翼線へはじき返されると、犠打で走者を送られ、1死三塁。上林に甘く入ったスライダーを中前へ運ばれ先制点を失い、6回には1死一、二塁から4番柳田に適時二塁打を許して、無念の途中降板となった。得意球が要所で甘くなり「カード頭でチームにいい流れを持って来ることが出来ず、悔しい気持ちです」。首をひねり、マウンドを後にした。 「課題である立ち上がりは良かった」と、1回は自画自賛の3者凡退。ただ、相手の足を絡めた攻撃に、3回以降は毎回得点圏に走者を背負い「リズムを作ることが出来ませんでした」と猛省した。栗山監督は「1点が重い展開だったので、ああいう形(6回途中での降板)になったが、決して内容が悪かったわけじゃない。逆に早く点を取ってあげていたら、すんなり勝てた試合だと思っている」。4月14日西武戦以来となる3敗目こそ喫したが、この日、6三振を奪い、奪三振率はリーグ断トツの11・33を記録。久々に上がった本拠地のマウンドで"北のドクターK"としての姿を、しっかりと誇示した。 前回4月28日ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で、待望のプロ初勝利。たくさん届いた祝福のメッセージの中、やはり一番うれしかったのは「母と父に言われた『おめでとう』という言葉」だという。初勝利後に連絡を受けた母正美さん(51)は「それまでは『ほんと悔しい』みたいな感じで電話がきていたけど、その日の声は明るかった」。両親に贈ると決めているウイニングボールは「出来れば手渡ししたい」(伊藤)と、まだ手元に残したまま。両親との再会の日。勝利球の数は、きっと増えているはずだ。【中島宙恵】 ▼日本ハム伊藤がソフトバンク戦で5回1/3を投げて6安打4失点で3敗目を喫したが、この日も6奪三振を奪った。奪三振数は47で、オリックス山本54、同山岡49に次いで3位。奪三振率は11・33で、規定投球回達成者では、楽天早川9・22、オリックス宮城8・93、山岡8・65らを上回りリーグ1位。セ・リーグに広げても奪三振率11・11をマークしている中日柳を上回り、両リーグ通じてトップとなっている。

◆ソフトバンクが北の大地で「先手」を取った。ここまで6カード連続して勝ち越しなし。カード初戦に勝ったのは4月23日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来だが、その3連戦の負け越しから貯金を作れなくなっていた。「先手必勝」は絶対的に有利。足踏みした流れを何とか変えたいところだ。先発石川が開幕以来の白星を手にしたことも、今後の戦いの「追い風」になるだろう。それにしても北海道も16日から「緊急事態宣言」が発出される。ホークスに限ったことではないが、グラウンド内外で厳しい戦いは続く。新型コロナウイルスのさらなる拡大。遠征先でチームは「外出禁止」を余儀なくされている。春季キャンプを含めれば、もう長いこと「自粛生活」が続いている。我慢の日々もまだ当分の間は強いられそうだ。グラシアル、デスパイネが不在となった打線で「主砲」の存在がさらにクローズアップされる。4番柳田だ。この日も6回に中押しのタイムリー二塁打を放った。小久保ヘッドは「しっかり4番を張れ!」と柳田本人にもゲキを飛ばすほど。だからこそ、首脳陣も腐心の起用が続く。柳田は5月に入って「定位置」である中堅で先発出場したのは4日の楽天戦(ペイペイドーム)の1度だけ。体力温存と適性の見極めという2つの理由で右翼、左翼を守り、DHで出場している。キャンプから抱えていた両アキレス腱(けん)痛の再発は、チームにとっても「致命的」なのだ。7回裏、日本ハム五十幡の右翼線への打球(三塁打)を追った柳田は、その後、何度も屈伸を繰り返していた。投手陣では千賀の離脱に続き、森の復帰もまだ時間がかかりそう。「投打の飛車角」離脱は絶対に避けなければならない。快勝の中で、ふとそんな思いがよぎった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆地元北海道での初勝利はまたもお預けとなった。日本ハムのドラフト1位・伊藤大海投手(23)=苫小牧駒大=は六回途中、6安打4失点で降板した。  前回4月28日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)でプロ初勝利を挙げて以来、約2週間ぶりのマウンドで、立ち上がりから落ち着いた投球で四回までゼロを並べた。  しかし、五回1死三塁から上林に中前適時打を喫して先制を許すと、六回にも1死から柳田に適時二塁打を浴びてマウンドを降りた。  伊藤は「課題である立ち上がりはよかったが、三回以降は常にランナーを背負っての投球になり、リズムを作ることができませんでした。カード頭でチームにいい流れを持って来ることができず、悔しい気持ちです」とコメントした。

◆日本ハムのドラフト1位新人の伊藤は5回1/3を投げて6安打を浴び、プロ入り後6度目の先発でワーストとなる4失点で降板した。「カード頭でチームにいい流れを持って来ることができず、悔しい気持ち」と唇をかんだ。  4月28日のソフトバンク戦で念願の初勝利を飾ってから中15日での登板。四回までは無得点に抑えていたが、初めて先頭打者の出塁を許した五回に上林の適時打で先制点を奪われると、六回に柳田に適時二塁打を浴びて交代を告げられた。  これまで勝負球として多く三振を奪ってきたスライダーの制球が甘くなり、初めて6回を投げられなかった。「課題である立ち上がりは良かったが、三回以降は常にランナーを背負っての投球になりリズムをつくることができなかった」と反省した。

◆ソフトバンクが快勝した。五回に上林の適時打で先制。六回に柳田の適時二塁打と長谷川の2点二塁打で3点を加え、七回には上林のソロで加点した。石川が6回2/3を2失点で開幕戦以来の2勝目。日本ハムは伊藤が中盤に崩れた。

◆日本ハムのドラフト2位ルーキー五十幡がプロ初打点を挙げた。1-5の七回2死一塁で適時三塁打。フルカウントから石川の高めの速球を右翼線に運び、持ち味の快足を飛ばして楽々三塁に進み「フライを上げたりボール球に手を出したりしていたが、最後の打席で修正できて良かった」とうなずいた。  主力の西川らが新型コロナウイルスに感染して離脱し、巡ってきた出場機会を生かして好結果を残している。「他の選手よりも一つ先の塁を狙うことを意識してやっていく」と意気込んだ。

◆ソフトバンクの上林が先制打、2号ソロを含む今季2度目の3安打で勝利を呼んだ。五回1死三塁では中前へ先制打。ルーキー伊藤の初球の変化球を引きつけて振り抜き、詰まりながらも前進守備の二遊間を破った。右腕の伊藤対策で左打者7人を並べた打線の火付け役となり「先制できたので他の選手も楽になったと思う」と喜んだ。  4-0の七回には先頭打者で代わったばかりの谷川の速球を完璧にはじき返して右翼スタンドへ運んだ。前日13日の夜に兄から電話を受け「札幌ドームでホームランを打つ夢を見た」と言われたという。正夢となり「すごいなと思った」と笑みがこぼれた。  外野の定位置奪取を狙った今季は2軍スタートの屈辱を味わったが、キャンプから徹底してきた中堅から左方向に打ち返す打撃には自信を深めている。「毎試合必死にやるだけ」と巻き返しを誓った。

◆ソフトバンクの長谷川が2-0の六回に2点二塁打を放ち、貴重な追加点をもたらした。柳田が適時二塁打を放って伊藤をKOした直後に1死二、三塁で左腕の公文の高めに浮いたスライダーを逃さず左中間へ打ち返し「代打での1打席勝負というような気持ちで打席に入った」と満足げに振り返った。  背中の張りで4月28日に出場選手登録を外れ、5月8日に復帰してからは初打点を挙げた。勝負強さを発揮し「いい集中力を出せた」とうなずいた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
18148 0.563
(↓0.018)
-
(-)
103157
(+4)
145
(+9)
31
(+2)
16
(-)
0.231
(↓0.001)
3.450
(↓0.13)
2
(-)
ロッテ
18156 0.545
(-)
0.5
(↓0.5)
104184
(+4)
154
(+4)
37
(+2)
29
(-)
0.246
(↑0.002)
3.780
(-)
3
(-)
ソフトバンク
19166 0.543
(↑0.014)
0.5
(↓1)
102171
(+5)
150
(+2)
37
(+1)
31
(+2)
0.265
(↑0.001
3.480
(↑0.04)
4
(1↑)
ORIX
16187 0.471
(↑0.016)
3
(↑1)
102157
(+9)
157
(+4)
39
(+1)
12
(-)
0.251
(↑0.003)
3.500
(↓0.01)
5
(1↓)
西武
15177 0.469
(-)
3
(↑0.5)
104132
(+4)
148
(+4)
24
(+1)
35
(+1)
0.232
(↑0.002)
3.770
(-)
6
(-)
日本ハム
13194 0.406
(↓0.013)
5
(-)
107109
(+2)
156
(+5)
20
(+1)
20
(-)
0.220
(↓0.001)
3.900
(↓0.03)