中日(★1対4☆)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2021.05.14)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ヤクルト
01010001141200
中日
00000010011000
勝利投手:今野 龍太(2勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(0勝2敗10S))
敗戦投手:勝野 昌慶(3勝3敗0S)
  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 ヤクルト戦チケット予約
◆ヤクルトは2回表、サンタナの適時打で1点を先制する。その後は、4回に再びサンタナの適時打が飛び出すと、2-1で迎えた8回には山田が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、2番手・今野が今季2勝目。敗れた中日は、打線が13残塁と再三の好機を生かせなかった。

◆ヤクルト先発の金久保優斗投手(21)が、アクシデントに見舞われた。 3回1死一塁、京田のライナー性の打球がみぞおち付近に直撃。表情をゆがめながら、その場にかがみこんだ。治療のためベンチに引き揚げるも、今野に交代となった。 今季チームトップの3勝を挙げている期待の先発投手。2回1/3を3安打無失点と上々な立ち上がりを見せていた。高津監督は「ちょっと心配。もちろん病院には行く予定にはしているんだけれども。ちょっと今は何とも言えない」と話すにとどめた。金久保は試合終了を待ち、他の選手らと一緒に球場を後にした。

◆中日先発勝野が4回2失点で降板に追い込まれた。過去4戦4勝と相性のいいヤクルト戦に臨んだが2回と4回、いずれもオスナに二塁打を浴び、サンタナに適時打を許した。4回裏1死満塁で打席が回り、代打が告げられた。7回を投げ抜くことを最低目標に掲げていたが「先発の役割を果たせなくて申し訳ないです」と反省するしかなかった。

◆ヤクルトは2回、サンタナの適時打で1点先制。先発金久保は3回1死、京田の強襲安打を浴び降板したが今野が後続を抑えた。 ヤクルトは4回にも二塁打で出塁したオスナをサンタナが中前打でかえし2点目。緊急登板した救援陣は6回まで無失点を続けた。 中日は7回、高橋周の適時打で1点を返すがヤクルトは8回、9回にも加点し突き放した。今野が2勝、石山は10セーブ目。中日勝野が3敗目。

◆13残塁の拙攻が響き、ヤクルトに4連敗。 -走者は出るが得点につながらない 与田監督 そうだね。2ケタ(安打)打ったけど、あと1本というね...。最近そういう言葉が多いかな。みんなで乗り越えていくしかない。 -乗り越えるための策は 与田監督 もちろん簡単ではないが、打順を考えてみたり、メンバーを代えてみたりとか、そういうことも当然、考えていかないといけない。 -ガーバーが2打席連続3球三振など状態が上がらない 与田監督 結果がすべてなんでね。そこはしっかりと判断をしていかないといけないですけど、見ていかないといけない、という時期もあるのでね。そこはいろいろと考えていきたいと思う。 -明日にも2軍降格などはあるのか 与田監督 それはそういう発表があったら。当然、まだ何も決めてないですけど。

◆中日は13残塁の拙攻が響き、ヤクルトに4連敗。10安打もすべて単打で7回、高橋周平内野手の適時打で1点を返したが、得点力不足は深刻だ。 連敗で今季最多タイの借金6となった与田剛監督は「2ケタ打ったけどあと1本...、最近そういう言葉が多いかな。なんとか乗り越えていかないと」と険しい表情。新外国人マイク・ガーバー外野手は2三振を喫するなど上昇気配がなく、降格も検討することになりそうだ。 ▽中日勝野(4回2失点で3敗目) 先発の役割を果たせなくて申し訳ないです。

◆ヤクルトが緊急事態にも、つないで勝利をつかんだ。先発の金久保優斗投手(21)が3回1死一塁で、京田のライナー性の打球がみぞおち付近に直撃。表情をゆがめながら、マウンド上でかがみこんだ。治療のためベンチに歩いて下がったが、そのまま降板。1死一、二塁のピンチで急きょ登板した今野が直後、ガーバーを空振り三振とすると、1回2/3を無失点。流れを渡さなかった。 5回以降、1回ずつ投手を刻み、7人の継投で逃げ切った。高津臣吾監督(52)は「短いイニングをみんなでつないで逃げ切れたというのは、評価していいのかな。皆リリーフはよく頑張った」とたたえた。 投手陣が粘って、バンテリンドームでの引き分けを挟んでの連敗を8で止め、20年7月9日以来の勝利。今日15日は今季3分け9敗の「鬼門」デーゲームとなる。指揮官は「いろんなところにジンクスがあるから。明日は勝たないとね」。ピンチを乗り越えた勢いで、悪い流れを振り払い、連勝を狙う。【湯本勝大】

◆ヤクルトの先発、金久保優斗投手(21)が三回途中で緊急降板した。1死一塁から、2番・京田の打球が右胸付近を直撃(結果は投手強襲の内野安打)。苦悶(くもん)の表情を浮かべた右腕は、伊藤投手コーチとトレーナーに付き添われ、三塁側ベンチに引き下がり、その後、投手交代が告げられた。  2番手の今野は、1死一、二塁のピンチでガーバーを空振り三振、ビシエドを投ゴロに抑えた。

◆ヤクルトは先発の金久保優斗投手(21)が三回途中で緊急降板したが継投策で逃げ切った。1-0で迎えた三回、1死一塁で京田の打球が金久保の右胸付近を直撃(結果は投手強襲の内野安打)。伊藤投手コーチとトレーナーに付き添われ、三塁側ベンチに引き下がり、今野が2番手でマウンドに上がった。その後は梅野、清水、近藤、マクガフ、石山とつなぎ、中日打線を1点に抑えた。

◆中日の勝野は二回と四回に同じ形で失点した。ともに5番オスナに二塁打を打たれ、7番サンタナに適時打という流れ。四回に代打を出され「先発の役割を果たせなくて申し訳ない」とだけコメントを残した。  二回は変化球が甘く入り、四回は外角を狙ったボールが内へ。新外国人選手2人は甘く入った球を逃してはくれない。これまで4戦4勝と好相性にしていたヤクルトを相手に今季4勝目を目指したが、4回2失点と早めの降板に肩を落とした。  プレートの一塁側を踏むなど工夫が奏功して今季は柳と並んでチームトップの3勝。昨季マークした自身最多に並ぶ4勝目はお預けとなった。

◆ヤクルトはサンタナが二回と四回に適時打を放ち、主導権を握った。金久保が三回に打球を受けて降板した後、6人の救援陣が踏ん張った。3打数2安打2打点の活躍だったサンタナとの一問一答は以下の通り。  --2本の適時打  「両打席とも力まず、シンプルにいった。打ててよかった」  --2本の適時打ともにオスナが生還した  「オスナが得点圏にいて返したい気持ちはあった。よかった」  --日本の生活は  「食事も最高。とてもいい雰囲気のチームに入れた」  --今後へ向けて  「ファンの前で試合をやるのが最高の気分」

◆ヤクルトの仲良し助っ人コンビが、難敵を打ち破った。二回1死からオスナが左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、2死三塁からサンタナが左前へ鋭い打球を放った。  「前回の神宮での試合(12日)でカープに完封されたので、チームとしても早く1点がほしいところで取れたのも良かったし、早く援護できて良かった」。先制打を放ったサンタナに笑みがこぼれた。  勝野に対してチームは昨季3戦3敗。いずれも敵地での対戦で、計21イニング4得点に抑えられた。しかし、初対戦だった助っ人2人が流れを呼び込んだ。  さらに四回、1死からオスナが左越えへ二塁打を放つと、暴投などで2死三塁となり、サンタナが中前適時打。この回限りで勝野をマウンドから降ろし「オスナが2打席連続でチャンスをつくってくれたし、いい走塁もあって気持ちも楽になった。いいところに落ちてくれて良かったよ」とうなずいた。  球場の行き来や、練習中もともに行動する2人。2年連続最下位からの逆襲へ、今季のヤクルトには大きな2人の戦力がいる。(赤尾裕希)

◆ヤクルトの金久保が1-0の三回、京田のライナーを胸部に受けて負傷降板した。高津監督は試合後、病院で検査を受ける予定とし「ちょっと心配。今は何とも言えない。骨は外れているけれど...」と話した。  金久保はプロ4年目の今季、プロ初勝利を含む3勝を負けなしで記録している。1死一、二塁から急きょ救援した今野はガーバー、ビシエドを抑えた。四回もピンチをしのぎ、今シーズン2勝目をマークした。

◆ヤクルトは、2つの鬼門を突破した。昨季、3戦3敗と苦手としていた相手の先発右腕・勝野に対し、ドミンゴ・サンタナ外野手(28)=前インディアンス=が2安打2打点の活躍。先発・金久保優斗投手(21)が三回途中で打球を受け、降板するというアクシデントがあったものの、救援陣がつないで昨季3勝7敗と苦戦していた敵地で今季初白星を挙げた。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。--金久保が途中降板  「ちょっと心配だね。もちろん病院に行くことにはしているんだけど、ちょっといまは何とも言えないです」  --打球が当たった箇所  「骨は外れてるんだけど、まあ胸というか、みぞおちというか、その周辺です」  --救援陣が踏ん張った  「毎回ピンチのような感じだったけど、ああやって短いイニングをみんなでつないで、最後、1失点で石山まで逃げ切れたというのは、すごく評価していいのかなと。リリーフはよく頑張ったと思いますね」  --中日・勝野相手に外国人選手が活躍  「ここで1本というところでよくサンタナが打ってくれたと思います」  --山田の適時打  「大きかったね。なんとなく嫌な雰囲気だった。ノーアウトランナー三塁から1点も入らないで終わってしまうと、流れもあっちに行ってしまうのかなと感じもするけど、あそこはよく打ってくれたと思います」  --古賀が一塁へのけん制や盗塁を刺すなど守備で魅せた  「流れが変わるプレーがいくつかあって、大きな1アウトがあって、流れを渡さなかったというのが大きかったと思います。もちろん打って取るのも大事なことだと思いますけど、守備で大きなアウトを取るのも、勝ちにつながるプレーだと思っているので、流れを変える、相手に渡さないプレーというのはよかったと思います」  --名古屋で勝利  「いろいろなところにジンクスがあるからね。どの球場でも勝つと気分がいいし、盛り上がると思います」

◆ラテンのリズムが、ヤクルトに勝利の流れを呼んだ。二回1死。ホセ・オスナ内野手(28)=前パイレーツ=が左翼フェンス直撃の二塁打で好機を作ると、2死三塁からドミンゴ・サンタナ外野手(28)=前インディアンス=が先制の左前打を放ち、うなずいた。  「チームとしても早く1点がほしいところで取れたのも良かったし、早く援護できて良かった」  オスナはベネズエラ、サンタナはドミニカ共和国出身。ともに4月3日の来日後は2週間の隔離期間を過ごし、球場の行き来や練習をともにする。仲の良い同学年コンビが、四回にも力を合わせた。  またもオスナが1死から左越え二塁打を放って塁に出ると、暴投などで2死三塁。サンタナが中前適時打を放ち、昨季3戦3敗、21イニングで4得点と苦手としていた勝野をマウンドから降ろした。  「ミンゴ」の愛称で親しまれるメジャー通算77発のサンタナは「(オスナが)流れを作ってくれた。彼が出塁して僕がかえすのが理想だと思う」。昨季3勝7敗3分けと苦戦した敵地で今季初白星。貯金2とした。  高津監督は「ここで1本というところで、サンタナが打ってくれた」と目を細めた。2年連続最下位からの逆襲へ、力強い2人の助っ人がいる。(赤尾裕希)

◆ヤクルトが中日に連勝。先発の小川は3安打6奪三振の完封で3勝目(1敗)を挙げた。打線は一回1死一塁で、山田が左中間に適時二塁打を放ち先制。六回1死一、二塁からサンタナの左前適時打で1点を追加すると、七回にはオスナと青木の連続適時打でリードを広げた。

◆ヤクルトが中日に連勝。先発の小川泰弘投手(30)は制球良く無四球で散発3安打に封じ、今季初完封で3勝目(1敗)を挙げた。小川との一問一答は以下の通り。  --投球を振り返って  「味方が援護してくれた。真っすぐ中心に押していく投球ができた」  --2週間ぶりの1軍登板  「登録抹消される前の試合でふがいない投球をしてしまった。もう一度、原点にかえって走り込み、フォームを見直して真っすぐにフォーカスして投げてきた。どんどん押していくことができた」  --同じ愛知出身で同級生の福谷との投げ合いだった  「高校時代も一緒にやっている仲間と投げあえてよかった。彼もいい投手なので、何とか粘ることができてよかった」    --昨年8月のノーヒット・ノーラン以来の完封  「ここまで納得できる投球が少なかったので、何とかチームのためにという思いで腕を振った結果。これを継続していくことが大事」   --16日が31歳の誕生日  「30歳最後の登板でまさか完封できると思っていなかったのでうれしい」  --今後に向けて  「コロナで大変だけど自分らしい投球を続けて勇気や希望を与えていけるようにがんばりたい」

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
26102 0.722
(↑0.008)
-
(-)
105176
(+2)
114
(+1)
41
(+1)
32
(-)
0.260
(↓0.002)
2.840
(↑0.05)
2
(-)
巨人
20136 0.606
(↓0.019)
4.5
(↓1)
104164
(+1)
133
(+2)
48
(-)
27
(+1)
0.259
(↓0.002)
3.210
(↑0.03)
3
(-)
ヤクルト
16146 0.533
(↑0.016)
7
(-)
107147
(+4)
155
(+1)
35
(-)
23
(-)
0.246
(↑0.003
4.000
(↑0.09)
4
(-)
広島
15194 0.441
(↑0.017)
10
(-)
105116
(+9)
135
(+2)
25
(-)
17
(+1)
0.254
(↑0.002)
3.260
(↑0.04)
5
(1↓)
中日
14205 0.412
(↓0.012)
11
(↓1)
104109
(+1)
120
(+4)
17
(-)
20
(-)
0.229
(↑0.001
2.890
(↓0.03)
6
(-)
DeNA
11265 0.297
(↓0.009)
15.5
(↓1)
101148
(+2)
203
(+9)
34
(-)
8
(-)
0.232
(↓0.002)
4.670
(↓0.04)