ソフトバンク(8対8)ロッテ =リーグ戦8回戦(2021.05.12)・福岡PayPayドーム=
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ロッテ
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ソフトバンク
01200050081012
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ロッテ】レアード(6号・5回表3ラン)
【ソフトバンク】柳田 悠岐(7号・3回裏2ラン),甲斐 拓也(4号・7回裏2ラン)

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◆ソフトバンクは3-6で迎えた7回裏、甲斐の2ランなどで一挙5点を奪い、逆転に成功する。一方のロッテは、9回にエチェバリアの適時打と荻野の犠飛で2点を挙げ、土壇場で同点とした。その後は決着がつかずに9回の攻防を終え、試合は規定により引き分けに終わった。

◆ソフトバンクは2回に1点を先制すると、続く3回には柳田の7号2ランで加点。先発和田は3回までパーフェクト投球。 ロッテは5回、和田を攻略した。レアードの6号3ランなど長短7安打を集め大量6得点。一気に逆転に成功した。 ソフトバンクは7回に甲斐の4号2ランなどで5点を挙げ逆転したが、ロッテも9回に2得点。引き分けに持ち込んだ。 ▽ロッテ・レアード(5回に和田から6号3ラン。2日間で3本塁打) 何とかランナーをかえそうという気持ちで、感じよくスイングすることができたよ。 ▽ソフトバンク和田(4回まで完全投球も5回に6失点) 4回まではすごく良い流れだったと思う。でも5回の1イニングですべて壊してしまった。チームに申し訳ない。

◆ソフトバンクが痛いドローで、2位再浮上を逃した。守護神の森が左肘の炎症で離脱する中、代役ストッパーのモイネロが2点リードを守れなかった。工藤監督は「今日勝てなかったのはぼくの責任です。すみません。今日は勝たなきゃいけない試合だった」と、声を絞り出すように話した。 9回無死で、レアードの三塁へのゴロを牧原大が悪送球。先頭の走者を出し嫌な空気が流れた。四球と犠打で1死二、三塁。代打エチェバリアの適時打と荻野の犠飛で同点に追いつかれた。防御率0点台の投球を見せていたモイネロが、複数失点するのは今季初。「まさか」の形で引き分けに持ち込まれてしまった。 先発和田も「まさか」だった。4回まで1人の走者も許さない好投だったが5回に急変。レアードの3ランなど一挙6点を失い、3点リードを逆転された。チームはこの日の6点を加え、今季通算で5回に33失点目。これはイニング別で群を抜いて、最も多い。「魔の5回」が苦しい展開につながった。 2連戦だった今カードは1敗1分け。6カード連続で勝ち越すことができておらず、我慢の戦いが続いている。【山本大地】 ▽ソフトバンク中村晃(7回の左前タイムリーに)「みんながつないでくれたチャンスだったので、生かすことができててよかった。逆方向にいい打撃ができた」 ▽ソフトバンク周東(3出塁2盗塁)「(7回は)つないでいく、出塁することを考えて打席に立ちました。何とか粘って四球を取り、得点につなげることができて良かった。こういう打席を増やしていけるようにしていきたい」 ▽ソフトバンク和田(4回まで完全投球も5回に6失点)「4回まではすごく良い流れだったと思う。でも5回の1イニングですべて壊してしまった。チームに申し訳ない」 ▽ソフトバンク笠谷(今季初の救援登板で2回を無安打5奪三振)「今日は(甲斐)拓也さんのミットを目がけて、しっかり腕を振ることができたと思います。今日のような投球が続けられるようにしたい」 ▽ソフトバンク甲斐(7回の4号2ランに)「同点まで追いつき、流れがよかったので思い切ってスイングできました。みんなのつながりあっての1本だったと思う」

◆ソフトバンクは9回の2点リードを守り切れず、痛い引き分け。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -難しい試合になった 工藤監督 うーん...。そうですね、はい。よく野手がひっくり返したところまでは良かったんですけどね。まあ、今日勝てなかったのはぼくの責任です。すみません。 -どこか迷いがあった 工藤監督 迷いじゃないですね。いや、今日は勝たなきゃいけない試合だったので。 -モイネロはいつもと違いがあった 工藤監督 いや、調子は良かったと思いますよ。いつもと変わらず。 -試合のポイントは 工藤監督 すみません。頭の整理ができていないので。 -甲斐が勝負強い打撃 工藤監督 野手はよく打ちましたよ。甲斐もそうだし。ああやって逆転されたのに打てたというのは良かったですし、いい集中力もしていた。 -5回の失点が痛かったか 工藤監督 5回じゃないです。今日はうん、ぼくのミスです。すみません。申し訳ないです。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が9試合ぶりとなる7号2ランを豪快に右翼席上段に運んだ。 1点リードの3回2死二塁。カウント2-2から137キロのフォークを強振。「いいスイングで完璧にとらえることができました」。フルスイングすると打席で打球を悠々と見守りダイヤモンドを周回した。7回には中堅越えの適時二塁打も放つなど猛打賞の活躍で今季初の3打点もマーク。しっかり「4番」の存在感を示した。

◆無駄なくつないでドローに持ち込んだ。ロッテは2点を追う9回、難敵ソフトバンク・モイネロを攻略した。敵失を突いて先頭を出し、四球を選び、きっちり送って1死二、三塁。エチェバリアが左前打で来日初打点を挙げて1点差に迫り、荻野の犠飛で追いついた。 過去2年間、対戦16試合で1点も奪えなかった左腕。井口監督は「痛いんだかかゆいんだか分からないですけど、モイネロから点が取れたのは大きい。打線はいい形で来ていると思う」と、勝敗付かずの結果にも光明を見いだした。 もつれにもつれた。序盤から3点劣勢。5回にレアードの2戦3発となる6号3ランから打者一巡6得点で逆転。勝ちパターンで逃げ切ろうとした直後、今度はハーマンが炎上した。ビッグイニングをビッグイニングでひっくり返されるジェットコースター展開。だが収穫は守りにもあった。 ここまで6試合に先発したドラフト1位、鈴木昭汰が8回に初救援。3人で抑えた。井口監督は「ああいう使い方もできる投手。うちは左がいないんで」。1週5試合の日程で、ロングリリーフの選択肢が増えた。1勝1分けで福岡を乗り切り、首位楽天と1ゲーム差の2位で本拠地に戻る。【鎌田良美】 ▽ロッテ・エチェバリア(9回にモイネロから左前打で来日初打点) チームの役に立ててうれしい。神様に感謝したい。初対戦の投手だったけど、彼がキューバ代表で投げていた試合は見たことがあった。 ▽ロッテ・レアード(5回に和田から6号3ラン。2日間で3本塁打) 何とかランナーをかえそうという気持ちで、感じよくスイングすることができたよ。 ▽ロッテ岩下(5回3失点で4勝目ならず) 点の取られ方は納得のいくものではなかった。野手の皆さんが打ってくれたおかげで粘ることができた。

◆「ハラハラドキドキ」の閉店野球は弱かったころのダイエー時代の代名詞ではなかったか。3時間52分のロッテとのロングゲームは悔しさが残るドローとなった。今季6試合目の引き分け試合。「9回打ち切り」の影響大だが、工藤ホークスとなってシーズン最多ドロー(16年の6試合)に並んだ。 「先行逃げ切り」の必勝パターンだった。3回までに柳田の7号2ランなど3点をリード。暗転は5回だった。4回までパーフェクト投球のベテラン和田が変調。なんと大量6点を奪われてゲームは一転した。大味というか、大波というか。それでも打線が奮起。7回にはハーマンを攻略。甲斐の4号2ランなど今度はホークスが大量5点を入れ返し再逆転した。「まさか」の5回6失点だったが、打線はあきらめなかった。起点となったのは1死から周東が四球を選んですかさず二盗を決めた「足攻」だった。3回にも二盗を決め火付け役となった。勝てない悔しさは募ろうが、攻撃陣に「攻め」の姿勢が出てきたのは光明ではある。 この日、ホークスの親会社である「ソフトバンクグループ」の決算発表が行われた。昨年9000億円を超える赤字を出したが、今期は4兆9000億円を超える利益を出した。「V字回復」どころか「垂直回復」である。 ホークスも親会社の好景気? にあやかりたいものだ。パ・リーグは混戦模様。3位とはいえ、一気に首位奪回も難しい話ではない。チームは札幌、所沢と2カード遠征が続く。厳しいロードだが、何とか上昇機運に乗りたいものだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)が三回2死二塁で7号2ランを放った。  「いいスイングで完璧に捉えることができました。(先発の)和田さんを援護することができて良かったです」  1点リードの三回、周東の安打&二盗などで2死二塁として柳田だ。岩下からファウルで粘った7球目、浮いてきた137キロフォークをフルスイング。飛距離は十分。身を乗り出すようにして、右翼ポールの内側を通過したことを確認すると、右腕を突き上げてダイヤモンドを一周した。  8日の西武戦(ペイペイドーム)でグラシアルが右手を負傷して長期離脱。小久保ヘッドコーチも「緊急事態のときほど、原点回帰なので」と柳田4番を継続すると明言してきた。今季初の4番弾は、貴重な追加点となった。

◆ロッテが追いついて引き分けた。6-8の九回に代打エチェバリアの適時打と荻野の犠飛で同点とした。ソフトバンクは3-6の七回に甲斐の2ランなどで計5点を挙げて逆転したが、5番手のモイネロが誤算だった。

◆ソフトバンクは一時3点差をひっくり返したが、逃げ切ることはできなかった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。一問一答は以下の通り。  --難しい試合  「そうですね。よく野手がひっくり返したところまではよかったんですけどね...。きょう勝てなかったのは僕の責任です。すみません」  --どこかで采配に迷いが  「迷いじゃないですね。いや、きょうは勝たないといけない試合だったので」  --モイネロはいつもと違ったのか  「調子はよかったと思いますよ。いつもと変わらず」  --監督が感じたポイントは  「ありましたけどね。すみません、頭の整理ができていないので」  --甲斐は勝ち越し2ラン  「野手はよく打ちました。甲斐もそうだし。そこに関しては、逆転されたのにしっかり打てたのは本当によかった。いい集中力もしていたし」  --痛かったのは五回の守備か(一挙6失点)  「いや、五回じゃないです。きょうは、うん。僕のミスです。すみません。申し訳ないです」

◆ロッテが2点を追う九回に抑えのモイネロを攻め立て、今季5度目の引き分けに持ち込んだ。1死二、三塁で代打エチェバリアが左前に運び、1点を返す。続く荻野の中犠飛で同点とした。来日初打点となったエチェバリアは「本当にうれしい。チームの役に立てた」と満足げに振り返った。  0-3の五回に一気に6点を奪って逆転。昨季王者に離されても懸命に食らいつく粘り強さが光った。井口監督は「モイネロから点を取れたのは大きい。打線はいい形で来ている」と攻撃面では手応えを口にした。

◆先発から中継ぎに配置転換された笠谷が六回から登板し、2イニングで5三振を奪い無失点と好投した。先発の和田が五回に一挙6失点と崩れ、相手に傾いた試合の流れを取り戻し「拓也さん(甲斐)のミットをめがけて、しっかり腕を振れた」と納得の表情だった。  六回は先頭に四球を与えたものの、150キロ台の直球とカーブを組み合わせて3者連続三振。「このような投球が続けられるようにしたい」と自信を得た様子だった。

◆2点差を逃げ切れず痛恨のドロー。守護神のモイネロが九回に失策を機に2点を失った。工藤監督は「ひっくり返したところまではよかったんですけどね...。きょう勝てなかったのは僕の責任です」とざんげするしかなかった。五回に6点を奪われても、七回に1イニングとしては今季最多となる5得点で再びリードを奪った。集中力を見せた野手陣を「よく打ってくれた」とたたえた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
18138 0.581
(↑0.014)
-
(-)
104153
(+4)
136
(+3)
29
(-)
16
(-)
0.232
(↓0.001)
3.320
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
18155 0.545
(-)
1
(↓0.5)
105180
(+8)
150
(+8)
35
(+1)
29
(+1)
0.244
(-)
3.780
(↓0.12)
3
(-)
ソフトバンク
18166 0.529
(-)
1.5
(↓0.5)
103166
(+8)
148
(+8)
36
(+2)
29
(+3)
0.264
(↑0.001
3.520
(↓0.07)
4
(-)
西武
15176 0.469
(↓0.015)
3.5
(↓1)
105128
(+3)
144
(+4)
23
(+1)
34
(-)
0.230
(-)
3.770
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
15187 0.455
(↓0.014)
4
(↓1)
103148
(+1)
153
(+2)
38
(+1)
12
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.490
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
13184 0.419
(↑0.019)
5
(-)
108107
(+2)
151
(+1)
19
(+1)
20
(-)
0.221
(↓0.001)
3.870
(↑0.08)