日本ハム(☆2対1★)オリックス =リーグ戦8回戦(2021.05.12)・東京ドーム=
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ORIX
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(3勝0敗0S)
(セーブ:杉浦 稔大(0勝1敗8S))
敗戦投手:山本 由伸(3勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】T-岡田(3号・8回表ソロ)
【日本ハム】王 柏融(1号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは2回裏、王のソロで先制に成功する。そのまま迎えた7回には、2死二塁の好機から大田の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・加藤が7回無失点の好投で今季3勝目。敗れたオリックスは、先発・山本が力投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆オリックスの攻撃陣が好調だ。5月に入って16本塁打は両リーグ最多で、7日ロッテ戦から4試合続けてマルチ本塁打を記録中。5試合連続マルチ本塁打となれば06年4月以来、チーム15年ぶりとなるが、今日も本塁打攻勢となるか。

◆契約最終年に"大王"こと台湾の4割男が本領発揮だ。日本ハム王柏融外野手が、オリックスのエース山本から先制弾&追加点につながる二塁打を放った。 待望の今季1号は2回だ。2球で追い込まれたものの、そこから粘って8球目。高めに浮いた変化球を右翼席へ。「すごくうれしいです。フルカウントまで粘って、いい形で打てました」。今季初のヒーローインタビューでは「皆さん、応援ありがとうございました。またね!」と、流ちょうな日本語も披露した。 台湾リーグでは、台湾人として史上初の3冠王に、2季連続打率4割と"大王"として君臨した。18年オフに3年契約で日本ハム入りも、昨季までの2年間は打率2割4分4厘、5本塁打と低迷。来日3年目の今季は開幕1軍こそ逃したが、4月27日に1軍昇格を果たすと、8試合で4割5分5厘と当たっている。栗山監督は「技術的にすごく良くなっている。ボーロンらしく、なってきたね。もっと打つと思うよ。だって、4割打っていたんだから」。期待通りの活躍で、反攻のキーマンとなれるか。【中島宙恵】

◆先発は日本ハム加藤、オリックス山本。日本ハムは2回、王柏融がフルカウントから右翼席へ1号ソロを放って先制した。 日本ハム加藤はテンポのいい投球でスイスイと6回まで無失点。オリックス山本も追加点を許さず、投手戦のまま終盤戦へ。 日本ハムは8回以降は継投でリードを守り切り、逃げ切った。加藤が3勝目、杉浦が8セーブ目。オリックス山本は4敗目。

◆日本ハム加藤貴之投手がオリックス山本由伸投手に投げ勝ち、3勝目を挙げた。 ストライク先行のテンポのいい投球で7回4安打無失点、85球でまとめた。約2週間ぶりの登板も「あまり深いことを考えずに初回から全力で投げました」。ポーカーフェースでつかみどころのない投球と同様に、試合後もひょうひょうと受け答えした。

◆「連敗しない男」の神話が崩れた。オリックス山本由伸投手(22)がプロ5年目で初めて黒星を続けた。日本ハム戦で7回4安打2失点と好投したが、打線の援護なく4敗目となった。 「調子自体も悪くなかった。全体的には良いボールも多かった。勝負どころで制球が甘く入ってしまったことが悔しい。なんとか最少失点で粘りたかった」 2回に王柏融に今季1号ソロを許し、7回2死二塁では大田に適時打。失点はこれだけで、毎回の9奪三振で味方の反撃を待った。 東京ドームのマウンドは侍ジャパンに選出された19年秋のプレミア12以来。「シンプルで良い感じ」。試合前の好印象そのままにプレミア12で計測した自己最速に1キロに迫る157キロを3度マークし、151キロの高速フォークも繰り出すなど持てる力は出し切った。 前回登板の5日西武戦で自身初の2桁安打を浴びて3敗目。「疲れというよりは技術的にしっくりこない部分があった」と言い、今回は「心配なしで大丈夫です」と万全の調整で臨んではいた。これで山本の登板試合は先制すれば3連勝、先制されると4連敗という巡り合わせ。借金は3となったが、まだ40試合目。そして山本の防御率は宮城に次いでリーグ2位の1・99。下を向く必要はない。【真柴健】

◆オリックスT-岡田外野手が5年ぶりの3戦連続本塁打を放ったが、空砲に終わった。 2点を追う8回に代打で登場し、左翼席へ1点差に迫る3号ソロ。「少しこすったような打球だったので『どうかな』と思った。なんとかスタンドまで届いてくれてよかった。東京ドームでよかったです」。これで16年5月以来、自己最長に並ぶ3戦連発と状態を上げてきた。

◆日本ハム加藤貴之投手(28)がオリックス打線を完璧に封じ、チームトップタイの3勝目を挙げた。抜群の制球力でストライク先行の勝負を仕掛け、リーグトップのチーム本塁打数を誇る重量打線を7回4安打無失点、わずか85球で凡打の山を築いた。愛称「カトちゃん」の痛快な好投で、チームは連敗を2で止めた。ひょうひょうとストライクを奪い、面白いようにアウトを重ねた。約2週間ぶりのマウンドでも、今季好調な加藤の姿は変わらなかった。「あまり深いことを考えずに初回から全力で投げました」。ゆったりとした2段モーションから、リリースの瞬間だけ力を入れ、ほぼ同じ腕の振りで直球と変化球を投げ分ける。「四球なく、テンポよく打ち取れて良かった」と最後まで翻弄(ほんろう)した。 最速157キロを計測したオリックス山本に対して、加藤は最速141キロながら投げ勝った。「球が速いですし、いいなぁと思って横から見てました」と振り返ったが、自らのスタイルは崩れなかった。力みすぎず、思い切って内角も突く。唯一のピンチだった7回1死一、二塁でも伏見には内角を突いて左飛、紅林は低めに制球したフォークで三ゴロ。7回を投げ切って85球。余力は「ありません」と、出し切った。 チームがコロナ禍に襲われても、自分のやるべきことに集中してきた。活動停止中は「ネットスローだけ。肩に刺激を入れる程度」と、できることを黙々と取り組んだという。一方で、自宅で過ごした時間は「ボーッとしていました」。普段から、いい意味で力が抜けている左腕だからこそ、マウンドに上がっても変わらず、つかみどころのない投球が展開できる。 チームの連敗を2で止める快投に栗山監督も「加藤サマサマです」とべた褒め。7回で全力を出し切ったという加藤について「球数じゃないんだよ、カトちゃんの場合は。状態を、とにかく見ていってあげる」と、スパッと継投に入って加藤の白星を守った。 これで上沢に並んでチームトップタイの3勝目となった。開幕から好調を維持し、チームを支え続けている。貢献度の高さは周囲も認めているが、加藤自身は「それは上沢と伊藤がやってくれるので、僕はのんびりやります」。いつだって期待を裏切らないのが、カトちゃん。次も、ひょうひょうと白星をつかみ取る。【木下大輔】

◆オリックス・T-岡田外野手(33)が、3試合連発となる3号ソロを放った。  「少しこすったような打球だったので、なんとかスタンドまで届いてくれてよかったですし、いい結果になってくれてよかったです!」  0-2の八回の先頭。代打で登場すると、2番手のB・ロドリゲスのツーシームをとらえ、左翼席に運んだ。今季初本塁打となった9日のロッテ戦(ZOZOマリン)から3試合連続本塁打。自身3戦連発は2016年以来、5年ぶりとなった。

◆日本ハムが接戦を制した。二回に王柏融の今季初本塁打で1点を先制。七回に大田の適時打で1点を追加した。加藤が7回を投げて4安打無失点で3勝目を挙げた。オリックスは山本が7回2失点と好投したが打線が援護できなかった。

◆オリックスは山本由伸投手(22)が先発。3日の西武戦(メットライフ)から続いたビジター8試合のラストは若き剛腕に託された。  立ち上がりからアクセル全開。一回、簡単に2死を奪うと、近藤には157キロを計測。さらに151キロの高速フォークを投じるなどして、空振り三振に斬った。  今季はここまで7試合に登板し、3勝3敗。防御率は1・92。前回5日の西武戦(メットライフ)では6回1/3を5失点で3敗目。被安打10はプロ5年目で自己ワーストだった。チームは4月1日以来の勝率5割復帰とはならず「チームの流れもよかったですし、なんとか粘って抑えたかったのですが、粘り切ることができず悔しいです」とコメント。その悔しさを胸に、コンディションを整えてきた。  しかし、二回1死から王柏融に147キロのカットボールをとらえられ、右翼席へ先制のソロを浴びた。七回にはまた王柏融に二塁打を浴びると、大田にタイムリーを許して2点目。加藤の前に沈黙していた打線は、八回にT-岡田が2番手のB・ロドリゲスから3号ソロを放ち、反撃開始。九回も2死一、二塁の好機を迎えたが、あと1本が出なかった。  安打数は日本ハムの5に対して、7。山本は7回を投げて、4安打9三振で2失点。エースの力投が実らず、連敗となった。

◆日本ハムの王柏融が二回に今季初本塁打となる先制ソロを放った。山本の8球目の高め速球を完璧に捉えてライナー性の当たりで右翼席まで運び「素晴らしい投手からのホームラン。フルカウントまで粘って、いい形で打てた。すごくうれしい」と喜んだ。  台湾プロ野球で2016年から2年連続で打率4割をマークし、17年は三冠王に輝いた実績を持つ左打者。19年に期待されて日本ハムに加入したが、昨季52試合に出場して打率2割7厘、2本塁打に終わったように苦戦している。  契約最終年となる来日3年目の今季、開幕を2軍で迎えた。だが、4月27日に1軍に昇格してからは新型コロナウイルスに感染して離脱した西川ら主力の穴を埋める活躍を見せている。栗山監督は「元々持っていたいいものが出始めている」と目を細めた。

◆オリックスの山本は7回4安打2失点の力投が実らず、2連敗で4敗目を喫した。援護がない中、二回の本塁打による1点で粘ったが、七回2死から王柏融、大田に連打を浴びて加点され「勝負どころで制球が甘く入ったことが悔しい。何とか最少失点で粘りたかった」とうつむいた。  それでも切れのいい速球で押し、9三振を奪った。「調子は悪くなかった。全体的にはいいボールも多かった」と手応えも口にした。  前回5日の西武戦では七回途中で自己ワーストの10安打を浴びて5失点だった。技術面の修正に努め「タイミングなど、どうしてもしっくりこない部分があった。最近は投手が迷惑を掛ける試合が多いので抑えたい」と臨み、安定した投球を続けたが、白星はならなかった。

◆山本は7回4安打2失点と好投するも、打線の援護がなく4敗目(3勝)。二回に王柏融にソロを浴び、七回に大田に適時打を許してプロ入り後初となる2試合連続の黒星となった。最速157キロを計測するなど状態は悪くなかったが「勝負どころで制球が甘く入ってしまったことが悔しいですし、なんとか最少失点で粘りたかったです」と悔やんだ。

◆"4割男"の本領発揮だ。日本ハム・王柏融外野手(27)が観客を入れた東京ドームで、好投手のオリックス・山本から今季1号の先制ソロを含む2安打を放った。  二回1死。山本が投じた8球目、147キロのカットボールを右翼席に運び、「(リーグを代表する)素晴らしい投手からのホームラン。フルカウントまで粘って、いい形で打てた」と喜んだ。  契約最終年となる今季は来日3年目で初めて開幕を2軍で迎えた。4月27日に昇格すると打率・455(22打数10安打)と好調を維持。今月8日の楽天戦で田中将から今季初打点を挙げるなど、"大物打ち"も目立つ。  台湾プロ野球で2016年に打率・414、17年に・407と2年連続で大台をマークし、17年は三冠王に輝いた。過去2年は苦戦してきたが、栗山監督は「もともと持っていたものが出始めている。もっと打つと思うよ」と目を細めた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
18138 0.581
(↑0.014)
-
(-)
104153
(+4)
136
(+3)
29
(-)
16
(-)
0.232
(↓0.001)
3.320
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
18155 0.545
(-)
1
(↓0.5)
105180
(+8)
150
(+8)
35
(+1)
29
(+1)
0.244
(-)
3.780
(↓0.12)
3
(-)
ソフトバンク
18166 0.529
(-)
1.5
(↓0.5)
103166
(+8)
148
(+8)
36
(+2)
29
(+3)
0.264
(↑0.001)
3.520
(↓0.07)
4
(-)
西武
15176 0.469
(↓0.015)
3.5
(↓1)
105128
(+3)
144
(+4)
23
(+1)
34
(-)
0.230
(-)
3.770
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
15187 0.455
(↓0.014)
4
(↓1)
103148
(+1)
153
(+2)
38
(+1)
12
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.490
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
13184 0.419
(↑0.019)
5
(-)
108107
(+2)
151
(+1)
19
(+1)
20
(-)
0.221
(↓0.001)
3.870
(↑0.08)