楽天(☆4対3★)西武 =リーグ戦8回戦(2021.05.12)・楽天生命パーク宮城=
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西武
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楽天
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勝利投手:則本 昂大(3勝1敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(0勝1敗10S))
敗戦投手:ニール(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】山川 穂高(3号・4回表2ラン)

  DAZN
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◆楽天は2点を追う4回裏、島内の適時三塁打で同点とする。なおも続く好機で岡島の内野ゴロの間に勝ち越すと、さらに小郷のスクイズで追加点を挙げた。投げては、先発・則本昂が7回3失点の好投で今季3勝目。敗れた西武は、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆今季の楽天辰己涼介外野手(24)はデーゲーム19試合で打率2割1分8厘と今ひとつだが、今季7本塁打のうち、デーゲームで5本。 デーゲームで5本塁打はマーティン(ロッテ)と並んで両リーグで最多だ。

◆楽天島内宏明外野手(31)が、同点の2点適時三塁打を放った。 2点を追う4回無死一、二塁、西武先発ニールの6球目をはじき返し、右翼線を鋭く破る同点の2点適時三塁打とした。 前夜に引き続き、試合を振り出しに戻す一打に「打ったのはツーシーム。試合前に安楽が『振りが鈍いですね』と一言いただいたんで、その鈍いスイングで打ちました。安楽、お前と違ってスイング鈍くてごめんな。明後日から4番安楽! 以上」と真顔でコメントした。

◆楽天先発の則本昂は力強い投球で3回まで1安打無失点。西武先発ニールもテンポよく、3回まで2安打無失点に抑えた。 西武は4回に山川の3号2ランで2点を先制。楽天もその裏、島内の2点適時三塁打などで一挙4点を奪い逆転に成功した。 西武は7回に森の適時打で1点をかえすが、反撃及ばず2連敗。ニールが1敗目。楽天は2連勝。則本昂が3勝目。

◆西武が42年ぶりの憂き目にあった。 楽天に敗れ、今季開幕8戦勝ちなし(6敗2分け)となった。球団史上、同一カードでは阪急に開幕11戦連続未勝利(9敗2分け)だった79年以来の記録。辻監督は「先取点取ってよしというところの逆転劇だから、そこをどうにかなくしていかないと。死に物狂いで点取った後、0点に抑える。これがうちの今の課題」と向き合った。

◆今季初先発した西武ザック・ニール投手が4回に崩れた。 無死一、二塁で島内に右翼線上に落ちる2点適時三塁打。3点失い1死走者なしとなったが、再び三塁打を浴び、次打者の小郷にスクイズを決められた。 ニールは「いろんなことがかみ合わず、自分にとっては悪いことが重なってしまった。それが野球だし仕方がないけど、少し何かが変わっていれば結果も違っていたのかなと思う」と魔の4回を悔しがった。

◆久々2ケタK! 楽天則本昂大投手(30)が、7回を121球、6安打3失点で4月7日西武戦以来、1カ月ぶりの3勝目を挙げた。最速152キロの直球を軸に、昨年6月26日の日本ハム戦以来の2ケタ10奪三振をマークし、本拠地お立ち台で「とにかく今日勝てたのは本当に良かったと思います」と笑顔を見せた。エースの力投でチームは首位を堅守。西武戦は開幕から無傷の6連勝となった。 ドクターKが意地を見せた。7回、1点差に迫られ、なおも2死一塁で3番中村。フルカウントからの8球目、真ん中低めに137キロフォークを沈め、この日10個目の「K」をスコアシートに刻んだ。「今日はブルペンからフォークがよかったので(捕手の太田)光も感じ取れたと思う。連投になったんですけど、投げ切れたのはよかった」。実に8球中5球で勝負球を投げ込み、1発逆転のピンチをしのぎきった。 エースの仕事だ。中継ぎ陣の登板がかさみ負担がかかる中で7回までマウンドを死守。ベンチで見守った石井GM兼監督も「今日は頼もしいピッチングをしてくれました。僕の中での先発の仕事は120球、7回というところ。しっかりと仕事を全うしてくれた」と右腕をたたえた。 平日デーゲームのこの日は、小中学生ら多くの学生を含めた1万124人が観戦。則本昂は「また次、勝てるようにやりたいなと思います。とにかく一生懸命投げて頑張ります」と宣言。今後も三振の山を築き、白星を積み重ねていく決意だ。【鈴木正章】

◆楽天が西武8回戦(楽天生命パーク)で接戦を制し、引き分け1戦を含めて5月突入後初の連勝を飾った。 石井GM兼監督が試合前に「今の課題は(打線の)後ろのつながりだと思います」と提起した中で、下位打線の選手が攻守で躍動した。 4番島内の2点適時三塁打で同点にした4回無死三塁。5番岡島の二ゴロで逆転に成功。続く茂木が三塁打で出塁すると、7番小郷の打席で石井監督は「3点を取った後の4点目はすごく大事な点数になると思ったので」とスクイズを指示。初球の高めツーシームを一塁線に転がし、貴重な追加点を挙げた。 守備では左翼の岡島が、左翼から右翼に強風が吹く中、飛球を2度好捕。堅守でもチームをけん引し「おみそ汁でいえばネギのような大事な役目というか、自己犠牲をしっかりして、三塁に走者がいるときにしっかり二ゴロを打ってくれた」とたたえた。

◆西武が楽天に敗れ、開幕から8戦連続勝利なし(6敗2分け)となった。4回に山川穂高内野手の3号2ランで先制するも、直後に今季初先発のザック・ニール投手が崩れ逆転を許した。球団史上、同一カードでは阪急に開幕11戦連続未勝利(9敗2分け)だった79年以来の不名誉記録となった。前夜に続く先制直後に追いつかれる展開に、辻発彦監督は課題を口にした。 -1点差惜敗 辻監督 やっぱり2点取った後にあそこ、試合の流れからいったらあそこ抑えないとね。先頭バッターのフォアボールだから、嫌な予感、ああいう風な形になるというところ。それより3点目は仕方ないとしても、4点目はね、ランナーなしになったところで抑えてくれればと思ったけど、その4点目がやっぱり痛かったね。 -ニールが初先発 辻監督 まずまず良かったと思いますよ。ただあの回だけは、インコース、外、右のインコース投げたのがやっぱり引っかかって、真ん中甘いところに。まあ甘いところだったね、打たれたのは。球威がそんなある方じゃないからね、それでもしっかり頑張って投げてくれてたんだけど、あの回だけだったね。 -則本昂相手 辻監督 やっぱりいい投手だからそんな取れないから、終盤にこうなるということは。ずっと攻めて、少しずつ球威が落ちてチャンスはあったんだけど、まあそんなもん、あんなもんでしょ。 -楽天に勝てない 辻監督 余計な、さっき言ったような4点目、という余計な1点を与えた。試合の流れからいったら先取点取ってよしというところの逆転劇だから、そこをどうにかなくしていかないとね。死に物狂いで点とった後、0点に抑える。これがうちの今課題だと。結構取られるからね。 -対楽天戦勝利が遠い 辻監督 そうだけど、まあ、次は勝ちます。 -今井がベンチ入り 辻監督 いや、ニールに早い回アクシデントない限りは投げさすつもりはなかった。 -次は先発? 辻監督 当たり前、先発。大事な先発なんだから。

◆楽天・島内宏明外野手(31)が「4番・DH」で出場し、同点2点3塁打を放った。2点を追う四回無死一、二塁。相手先発・ニールの6球目をたたき、打球が右翼線に弾けた。  球団広報を通じて、「打ったのはツーシーム。試合前に(味方投手の)安楽から『振りが鈍いですね』と一言頂いたんで、その鈍いスイングで打ちました。安楽、お前と違ってスイング鈍くてごめんな。あさってから4番・安楽! 以上」とジョークを交えてコメントした。

◆楽天は0-2の四回に島内の2点三塁打、岡島の二ゴロ、小郷のスクイズで4点を挙げて逆転した。則本昂は7回3失点で10三振を奪い約1カ月ぶりの3勝目、松井は2年ぶりの10セーブ目を挙げた。西武は追い上げが届かなかった。

◆西武は今季の楽天戦は6敗2分けで8試合勝利なしとなった。2点を先行した四回に今季初登板のニールが4点を奪われて逆転され、辻監督は「点取ってその後に0点で抑えるっていうのがうちの課題。結構、点を取られている。次は勝つ」と前向きに話した。  ニールは四回以外は球を低めに集めて好投しただけに「四回はいろんなことがかみ合わず、悪いことが重なってしまった」と反省した。辻監督は「試合の流れからいったら、あそこを抑えないと」と渋い顔だった。

◆西武の山川が4試合ぶりの3号2ランを放った。0-0の四回無死一塁で、2ストライクから則本昂の低めの直球を引きつけて右中間席へ放り込み「良かったです」と短いコメントで振り返った。  開幕直後に左太もも裏の軽い肉離れで戦列を離れ、7日に復帰してから2本目のアーチと調子を上げてきた。復帰後は打順が5、6番で本来の4番ではない。辻監督は「打順うんぬんより、回ってきた時にどういう仕事をするか」とさらなる奮起を求めた。

◆楽天・則本昂大投手(30)が7回を投げ10三振を奪うなど6安打3失点で、約1カ月の白星となる3勝目。打線は2点を追う四回、島内が同点の2点三塁打、岡島は勝ち越し打(二ゴロ)、小郷がスクイズを決めた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --則本昂の投球について  「いい投球でした。力強い真っすぐと、変化球もしっかり投げられていた。則本クラスの投手は、七回までしっかり投げ切ってくれることがすごく大事なので、頼もしかったです」  --10三振を奪った  「三振を取ることでピンチを脱し、三振を取ることで投球本能が呼び起こされると思う。三振がすべてではないが、ポイントではあると思います」  --バックももり立てた  「打順3・5番の島内がしっかり仕事をしてくれた。岡島も、おみそ汁でいえばネギのような大事な役割を果たした。(四回は)自己犠牲をしっかりして、三塁に走者をおいてしっかり二ゴロを打ってくれた。レフトの守備でも本当に風が難しい状態で(好守を連発し)、しっかりとアウトを重ねてくれた」  --四回の小郷のスクイズ  「小郷の日頃の行いがあって、ファウルかなと思ったらフェアでした。一気にいかないといけない場面で、3点を取った後の4点目は大事になると思って、スクイズを決断しました」  --松井はピンチを背負うも10セーブ目を挙げた  「松井はここ最近の登板が苦しいけど、苦しい中で結果を残すのがクローザーとして重要な役目。ベース3つを使って抑えてくれればいいと思います」

◆楽天は2点を先制された四回にそつなく4点を挙げて逆転した。島内の2点三塁打で追い付くと、続く岡島が前進守備を敷しかないシフトに対し、初球で内野にゴロをきっちり転がし、勝ち越し点をもたらした。  さらに茂木が左中間への打球で快足を飛ばして三塁打とすると、小郷が初球にスクイズを決めて4点目を奪った。石井監督は「とにかく岡島がいい仕事をしてくれた。小郷も日頃の行いもあってファウルと思ったところがフェアでしっかりと残ってくれた」と上機嫌だった。

◆楽天が12日、西武8回戦(楽天生命パーク)に4-3で勝利。先発の則本昂大投手(30)が7回6安打3失点で、3勝目(1敗)を挙げた。今季最多の10三振を奪い、自身が持つ2桁奪三振の球団記録を39に伸ばした。9年目右腕の力投で、チームはパ・リーグ首位の座を死守した。 ■121球熱投 バックも応えた  守護神・松井が最後の打者を打ち取ると、ベンチの則本昂は思わずニヤけた。  「勝ちが付いたことは良かったです。勝ちが付く付かないは運もあると思うので、変わらず普段通りにやっていました」  "雨男"が快晴のマウンドで、今季最多の121球。観衆1万0124人の前で今季最多の10三振を奪い、4月7日の西武戦(メットライフ)以来、約1カ月ぶりの白星となる3勝目をつかんだ。  最速152キロを計測。四回は山川の2ランで先制されたが、右腕の力投にバックも呼応した。直後の攻撃で、島内の同点2点三塁打、岡島の決勝打で試合をひっくり返し、小郷が一塁前に絶妙なスクイズを決めた。  打のヒーロー、島内と並んだお立ち台では「四球(3個)が多かったので球数が増えましたけど、本当に野手の皆さんに助けてもらって勝てたと思います」と感謝の言葉を並べた。 ■中高生5500人 応援に「高ぶりました」  この日の本拠地には宮城県内の中、高校生ら約5500人が招待された。コロナ禍でもスタンドは活気に包まれ、"則本タオル"も多く掲げられた。ファンの熱い応援を「僕自身もすごく、気持ちが高ぶりました」と力に変えた。  石井監督は「三振を取ることでピンチを脱し、三振を取ることで投球本能が呼び起こされる」と最敬礼した。通算39度目の2桁奪三振はパ・リーグ歴代8位で、今季の44奪三振はリーグ2位タイ。6度目となる最多奪三振のタイトル奪取に向けて、則本昂にギアが入った。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
18138 0.581
(↑0.014)
-
(-)
104153
(+4)
136
(+3)
29
(-)
16
(-)
0.232
(↓0.001)
3.320
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
18155 0.545
(-)
1
(↓0.5)
105180
(+8)
150
(+8)
35
(+1)
29
(+1)
0.244
(-)
3.780
(↓0.12)
3
(-)
ソフトバンク
18166 0.529
(-)
1.5
(↓0.5)
103166
(+8)
148
(+8)
36
(+2)
29
(+3)
0.264
(↑0.001)
3.520
(↓0.07)
4
(-)
西武
15176 0.469
(↓0.015)
3.5
(↓1)
105128
(+3)
144
(+4)
23
(+1)
34
(-)
0.230
(-)
3.770
(↓0.02)
5
(-)
ORIX
15187 0.455
(↓0.014)
4
(↓1)
103148
(+1)
153
(+2)
38
(+1)
12
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.490
(↑0.03)
6
(-)
日本ハム
13184 0.419
(↑0.019)
5
(-)
108107
(+2)
151
(+1)
19
(+1)
20
(-)
0.221
(↓0.001)
3.870
(↑0.08)