ソフトバンク(★1対4☆)ロッテ =リーグ戦7回戦(2021.05.11)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
1201000004712
ソフトバンク
0000010001500
勝利投手:二木 康太(2勝2敗0S)
(セーブ:益田 直也(0勝3敗9S))
敗戦投手:武田 翔太(2勝2敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(4号・2回表ソロ),レアード(5号・4回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 ロッテ戦チケット予約
◆ロッテは初回、安田の適時打で1点を先制する。続く2回表には、レアードのソロと荻野の適時打で2点を追加し、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・二木が6回1失点の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が5安打1得点と振るわなかった。

◆屋内球場のペイペイドームがまさかの雨に見舞われた。この日は「ルーフオープンデー」として、屋根を開けて試合を開催するイベントの予定だった。開閉式球場ならではの試みで、試合前の練習中から屋根を開けていたが想定外に雨が降り込んだ。外野グラウンドや観客席も雨水でぬれ、スタッフは開門まで清掃作業に追われた。 名物として定着しつつある、左翼スタンドに陣取ったロボット応援団の「ペッパー君軍団」にも影響が及んだ。この日は雨水によるショートサーキットの恐れがあるため、大事を取って試合中のダンスなどの演出を取りやめた。同イベントの開催基準については「降水確率30%未満、かつ、風速8メートル以下の場合のみ屋根を開放」としており、この日は昼時点で降水確率30%未満だった。

◆ロッテは初回に1点を先制。2回もレアードの4号ソロ、荻野の中前適時打で2点を追加。ソフトバンクは3回まで1安打無得点。 ロッテは4回、レアードが2打席連発の5号ソロを放ち1点追加。ソフトバンクは6回、牧原大の右前適時打で1点を返した。 ロッテが3点のリードを守り切って同カード3連勝。先発二木は2勝目。益田は9セーブ目。チームはソフトバンクと入れ替わり2位に浮上した。ソフトバンク武田は2勝2敗。

◆へい、お待ち!鬼門のペイペイドームでロッテのブランドン・レアード内野手(33)が2打席連続アーチをかけた。 2回に4号左越えソロ、4回には逆方向への5号右越えソロを放ち、好投した二木康太投手(25)を援護した。昨季から越年10連敗中だった福岡での負けを止め、今季最多タイの貯金3。チームは2連勝で、4月22日以来の2位に浮上した。 レアードが今季被本塁打ゼロだったソフトバンク武田から、右へ左へかっ飛ばした。まずは2回先頭、3ボールから甘く入ったスライダーを左翼スタンドへ。止まらない。4回1死では外角高めへの初球ストレートを逆方向に運んだ。「ライトはなかなかないけど、いいスイングができた証拠。スシが握れてよかったです」。軽快に1日2貫をこしらえた。 「自分の結果以上に、チームが初戦を勝ったのが一番」と言った。そのはずだ。長らくいい思い出のない球場だった。ペイペイドームでは昨年10月10日以降、クライマックス・シリーズ(CS)2試合を含めて3月まで越年10連敗。この間、援護点は1試合平均2・1点。それがこの日は4回までに4点。開幕戦のリベンジマウンドに立った二木を序盤で楽にさせた。 中村奨、角中と打率が残せるクリーンアップを、リーグトップ10本塁打のマーティンとレアードで挟み、打線の重厚感が増している。「マーティンもいいスタートを切れたと思うし、負けじとしっかり戦っていきたい」。加入したばかりで日本野球に不慣れなエチェバリアを2人でケアし、助っ人の和を築いている。 昨季苦しんだ腰痛の手術明けで出遅れ、開幕1軍こそ逃したが5月早くも3本目。「今のところは思った通りにしっかりした打撃ができている。感じよく振れている」と手応えが伴う。コロナ禍で大好きなスシは外食できなくなったが、ウーバーイーツを駆使して深刻なスシ不足を回避。「何でも食べるけどウニとマグロが好き。ワサビ? 大好き!」。ピリリと辛い打線のアクセントに、6番レアードはなっている。【鎌田良美】 ▽ロッテ井口監督(1ゲーム差に上位3チームがひしめく混戦)「いい形で打線がつながった。自分たちのゲームをやっていくしかない。2連戦なので明日も勝っていく」 ▽ロッテ安田(先制打でリーグ最速30打点)「ボールスリーからでも打っていいというサインが出ていた。先制のチャンスだったので甘い球を仕留めようと思った」

◆ソフトバンク3年目の大型右腕、杉山一樹投手が球速160キロをマークした。 2番手で8回に登板。先頭荻野の3球目。ボールとなったが160キロを記録した。チームでは千賀に次いで2人目の大台到達だが、笑顔はない。「スピードが出たことよりも、四球を出してしまったことを反省したい。もっとコントロールできるようにならないといけない」。無失点にしのいだものの3四球を与えた。課題とする制球力アップはまだ改善途中のようだ。

◆ソフトバンクはロッテに敗れ、3位に転落した。15年9月以来6年ぶりに、6カード連続で勝ち越しなしとなった。試合後の工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -武田の投球について 工藤監督 打たれることもあるんですけど。やっぱり、2アウトから打たれる、1アウトから送られてタイムリーというのは、自分の中でも屈辱に思わないといけないですよね。普通だったら送るところではなくて、調子がいい打者がいるからと送ってくる。1回打たれたら次は絶対に打たせないと。そこで1個ギアが上がるくらいのピッチングを見せてくれないと、やっぱりなかなかう~ん、と思いますけど。そこがあったとしても、レアードの2スイングで2ホームランというのはちょっとね。(甲斐)拓也も高めに構えて、ボールから入りたいと構えてるんだから、そこから絶対下に入ってはいけないと思うんですよ。それより下に行くんで、やっぱり打たれちゃう。3打席目なんてレアードの時に森山コーチに行ってもらって、ボール球を4つインサイドに投げろと言ったんですよ。でも真ん中高めに行ってしまう。打たれはしなかったですけど、1球に対する思いというか、チームにとってこの1点は大きいとか、持ってないとは思わないんですけど。見ていると、3ボールからのホームラン、初球からのホームランというのはね。防ごうと思ったら防げるところ。もったいない。ホームランバッターと勝負するときは勝負するんだという思いがないと。うーん。打たれることがすべて悪いということではないですし、いつもそういうピッチングできるかと言われたらね、なかなかできないんですよ。ぼくはピッチャーなんでわかるんですけど、でもちょっともったいないかなとは思います。それが正解かどうかはわからないので。またね、彼の1週間を見るなりして、しっかり、こういうときの初回の1点は仕方ないにしても、2回3回のというのは防げることもあるのかなと思いますけどね。 -打線も二木に苦戦 工藤監督 そうですねえ。ピッチャーの心理だけで言えば、最初(開幕戦の対戦で)に打たれてるから不安はあると思うし、今日は「よし」と思えたのは3点取られてからでしょうね。かな、とは思っていますけど。やっぱり投手の立ち上がりのところは制球が安定していないところもあるので、そういうチャンスをものにしていかないと、ちょっと、とは思いますけどね。いつもいつも打てるとは限らないので、それはしょうがないかなと思います。ただ、なかなか1イニングに1本のヒットでは得点は難しい。走る方がしっかりいい走り方もできているし、盗塁としてはね。相手にいいプレッシャーをかけられていると思うので。そういう中での四球だったりというのをね。得点につながるんだというのをね。考えていかないといけないかなと思います。責任はぼくなので。そこはしっかりぼく自身も受け止めて、対策を考えていかないといけないのかなと思います。 -初回無死一塁で牧原大のところで動くのも手か 工藤監督 あそこは右打ち出してるんですけどね。初回1点を取られたから送るかというとね。次のバッターその次のバッターを考えたら、つながればすぐにひっくり返せるという状況だったので。あえて右打ちを出しましたけど、それは牧原君というね、ここのところずっといい形できているバッターだったので。送らせるのはもったいないかなと思ってしまいましたけど。 -杉山が160キロをマーク 工藤監督 今やっていることは本人も納得してやっていることもあるので。ただマウンドに行くと出せなくなっちゃうので。ひたすら、体を倒すな、真っすぐにしろということを言ったりはしているんですけど。帰ってきて話をしたのは、見ていて苦しそうに投げている。もっと楽しめ。ブルペンでやっていることをそのまま試合で出せばいい。結果が悪ければこっちが責任を取る。それもあって出しているので。もっと楽しそうに野球をやりなさいということはずっと言っています。やっていることさえ出してくれたらいいんですよ。打たれてないですもんね。真っすぐは前に飛ばされてないんだから。結果的には0ですからね。球数は使いましたけど。スチュワート君もそうでしたけどね。 -カード頭を落とした 工藤監督 2連戦なのでね、よりカードの頭というところは大事かなと思います。選手もそう思って試合に臨んでくれているし、練習もしてくれているんですけど。すべてがうまくいくことはないですし、ケガした人のところを出て行く選手たちは、打てなかったら「くそ」と思ってくれないと。途中で今日は代えられた人もいるし、自分たちの力を試されていると思ってもらわないと。すべてに対して油断してはいけない。戦いにおいては隙を見せた方が負けると思っているので。隙のない野球を目指していくのがホークスの野球だと思っているので。負けるときはあります、打てないときもあるし。でもね、そんな中でも必死に頑張っている姿というのは、ファンのみなさんも理解してくれると思うので。143試合は勝てないですから。そういう姿を見せていきながら、いいゲームをして勝てるようにやっていきたいと思います。さあ、じゃあ明日。倍返しでいきましょう。

◆ロッテ二木康太投手が開幕戦のリベンジを果たした。 前回3被弾したソフトバンク打線を6回1失点に封じ、4月2日の日本ハム戦以来、1カ月以上ぶりの2勝目を手にした。 ソフトバンクには19年6戦4勝、20年4戦3勝と自身負けなしながら、防御率は3点台で好相性という認識はなかった。この日は単打2本で被弾ゼロ。「完全に抑えたという感じはしないですが、とにかく勝てて良かった。6回の四球から失点は反省です、7回までいきたかった」。チームは昨年10月9日に二木が勝利投手になったのを最後に、ペイペイドームで10連敗していた。悪い流れを右腕で止めた。

◆ソフトバンクはロッテに敗れ、3位に転落した。15年以来6年ぶりの6カード連続で勝ち越しなしとなり、工藤監督は「すべてに対して油断してはいけない。戦いにおいては隙を見せた方が負けると思っているので。隙のない野球を目指していくのがホークスの野球」と悔しそうに振り返った。 火曜日が悩みの種となっている。「週頭」の先発投手に勝ち星が付いたのは、4月6日日本ハム戦の千賀までさかのぼる。今季初めて武田が火曜日の先発を務めたが、初回に先制されると、レアードに2打席連続本塁打を食らうなど7回4失点。悪い流れを変える快投とはならなかった。 この日は「ルーフオープンデー」として、屋根を開けて試合を開催するイベントの予定だった。だが試合前練習中に想定外の雨が降り込み、イベントは中止。左翼スタンドに陣取ったロボット応援団の「ペッパー君軍団」にも影響が及んだ。雨水によるショートサーキットの恐れがあるため、大事を取って演出を取りやめた。電源を切ったペッパー君たちは、なんだかションボリしているようにも見えた。【山本大地】 ▽ソフトバンク武田(7回4失点で2敗目)「調子が良くない中で、序盤からなかなかリズムに乗ることができず、流れを相手に渡してしまった。カード初戦の大事な試合を任せてもらい、チームに勢いをつけたかったが、期待に応えることができなかった」

◆九州南部が梅雨入りしたのに歩調を合わせたわけではなかろう。ソフトバンクが痛い1敗を喫して3位に落ちた。それも開幕カードで3連勝し、苦手克服か? と思われたロッテに3連敗だ。グラシアルが離脱しデスパイネ、バレンティンの「大砲」もまだまだコンディション不良。豪快な1発野球からの転換が求められそうだ。唯一の得点に絡んだ周東の「足」が光明かもしれない。初回に中前打で出塁。いきなり二盗を決めた。6回には四球から再び二盗を成功させ牧原大の適時打でホームを踏んだ。8回にも3度目の二盗を決め好機をつくった。昨年10月18日の楽天戦(ペイペイドーム)以来となる1試合3盗塁。同試合は11-4の大勝だったが、自身2度目の3盗塁は勝利に結びつかなかった。「出塁すると走るチャンスが生まれ、チームの得点へとつながってくる。もっと出塁率を上げ、いいスタートを切れるようにして、チームの勝ちに貢献できるように頑張っていきたい」。試合後、周東は広報にコメントを託しさらに前を向いた。「機動力」アップが打線へのカンフル剤かもしれない。2番に入った牧原大も6回に二盗を決め敵失も誘って一気に三塁まで進んだ。9回は2年目の佐藤直が代走でプロ初盗塁。スチールもさることながらスキのない走塁は好不調に左右されないはず。積極性は失わないでもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ロッテ・二木康太投手(25)が11日のソフトバンク7回戦(ペイペイドーム)に先発する。  ソフトバンク戦の登板は、敵地で迎えた3月26日の開幕戦以来、今季2度目。前回は5回0/3を6安打5失点で黒星を喫しただけに「何とかいいピッチングをしたいです」と雪辱に燃える。  今宮、周東、柳田と3本塁打を浴びており「気をつけすぎてもカウントを悪くしたり、というのがあるので、難しいところですけど、そこはいつも以上に意識をしていきたい」と一発を警戒して登板する。  今季は5試合に登板して1勝2敗、防御率2・90。ソフトバンク戦は中9日となる。「(腕が)横振りになったり、体の突っ込みがちょっと早いかな、っていうのがいくつかあったので、そういうところをやっていました」と投球フォームの微妙なずれを修正した。  2位と3位の直接対決で、ロッテが勝つと順位が入れ替わって4月22日以来の2位に浮上する。ソフトバンクには開幕カードで3連敗と苦しめられた。二木の好投で"福岡の悪夢"を一掃したいところだ。

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が12日のロッテ戦(ペイペイドーム)で先発登板する。キャッチボールなどで調整して、意気込みを明かした。  「(ロッテは)打線の状態もいい。率が高い打者も何人もいるので、そういう打者の前に走者を置かないこと(が大事)だと思う」  前回登板は5日の楽天戦(同)で5回5失点だった。中6日で迎えたマウンド。「フォーム的にずれがあったので、そこを修正できるようにやってきた」と1週間を振り返った。今季は6試合に登板して2勝2敗、防御率4・15。遠ざかっている白星を目指して、全力で腕を振るつもりだ。  ロッテ戦は今季2度目の対戦。「もったいない四球を減らしていけたら最少失点でいけると思う」と力を込めた。

◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --7日からの西武戦では相手先発に苦しんだ後、中継ぎを攻略するような展開だった  「タイムリーが出ていないとは思っていたけど。(8日は)完封負けしているんだから。出ていないとは思っていたけど。いかに確率高く得点できるかを考えて。(8日は)無死二塁が5回もあって、無得点なら負けるでしょ。こないだ(9日)は(甲斐)拓也が無死満塁から犠牲フライを打って。(選手は)チームで点を取れていないときとか、タイムリーが出ていないのをわかっているので。いらんことまで考えて打席に立ってしまう」  --そういうときはどんな声をかけるのか  「声かけなんてしない。打つのは選手なので。俺が選手のときはコーチに何を言われたから、打ったとかないし。プロ、プロの選手ですから。それが弱気に映る選手には後で話をしたり、あのときの狙い球は何だったとか、あの見逃し三振の理由は何だとか、話はしますけど。変な姿、気になったときにその後にはもちろん(話はする)」  --明石、長谷川の状態は  「(明石)健志もずっとヒットが出ていなかったので、こないだ(9日、西武戦)のヒットでだいぶ、気分も変わると思う。代打ってね、俺も最終年(2012年)にちょこっとしたくらいだけど難しいのよ。出せば打つと思われるけど、そんな甘いものじゃない。でも、長谷川が戻ってきてくれたのは大きくて、グラシアルがあれ(離脱して)で。最後の最後に(長谷川が)控えているのは本当に頼りにしているので。プラス(川島)慶三も戻ってきてくれた。最後は右左、どっちにしても彼らがいるのは今年のチームの強みだと思う。今レギュラーが1人いない中、しかもデスパイネも状態が悪くて、バレンティンもファームのゲームに今週末から出るでしょうけど。呼ぼうと思った選手がいない状況で、今いるメンバーでやるべきなので。スタメンに出るような選手には大いに張り切ってほしいですね」

◆ロッテのレアードがソフトバンクの武田から2打席連続本塁打を放った。1-0で迎えた二回は先頭で3ボールから。甘く入った変化球を力強く捉えると、左越えへ4試合ぶりの一発となり「打った感触は良かった。良い追加点が取れた」とコメントした。  勢いに乗り、四回1死からの第2打席は初球をたたく。高めに浮いた外角速球を今度は逆方向へ。鮮やかな弧を描いた打球は右翼フェンスを越えて5号ソロ。「強く、良い打球を飛ばすように心掛けて打った」と狙い通りの一打を喜んだ。  日本ハム時代の2016年に本塁打王に輝いた実績を持つが、昨年は6本塁打にとどまり、10月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた。来日7年目で巻き返しを期す今季は、力強い打撃で存在感を発揮している。

◆ソフトバンク・杉山一樹投手(23)が自己最速となる160キロを計測した。八回から2番手としてマウンドへ。先頭の荻野への3球目。判定はボールになったが大台に到達した。その後3四球を与えるが、何とか無失点。159キロを計測する場面もあった。  杉山は2019年ドラフト2位で三菱重工広島から入団。今季は開幕1軍をつかみ、リリーフの一角としてブルペンを支えていた。最速161キロのエース、千賀とも自主トレの経験がある若き23歳。大きな可能性を感じさせる球に、球場は大きなどよめきに包まれた。

◆ロッテは一回、安田の適時打で先制し、二回はレアードのソロと荻野の適時打で加点。四回にレアードの2打席連続となる5号ソロで突き放した。二木が6回1失点で2勝目。ロッテが2位に浮上、ソフトバンクは3位に転落した。

◆ソフトバンクは打線が振るわずに敗戦。6カード連続勝ち越しなしとなった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --武田は7回4失点  「1死から送られて適時打というのは屈辱に思わないと(二回2死二塁から適時打)。普通なら(1死一塁というのは)送るところではなくて、調子のいい打者がいるから向こうも送っている。そこでギアが上がるくらいの投球を見せてくれないと」  (続けて)  「レアードの2スイングで2ホームランというのはちょっとね。(甲斐)拓也もボールから入りたくて高めに構えているのが、そこから絶対に下にいってはいけない。3打席目のときに森山コーチにマウンドにいってもらったけど、あれはボール球を4つインサイドにいけと要求したんです。それが真ん中高めでしょ。打たれはしなかったですけど、1球に対する思いというのは、もうちょっと、捕手の意図もそうだし、チームにとってのこの1点は大きいんだと。いつもそういう投球ができますかと、できないときもありますけど。なんかもったいないかなと思います」  --打線は、二木は開幕戦で攻略したが  「投手の心理だけでいえば最初打たれているから不安はあるだろうし。『よし!』と思われたのは3点取られてからでしょうね。投手は立ち上がりがまだ制球が安定していないとか。そういうときがチャンスは、ものにしていかないととは思います。1イニングの1本のヒットでは得点は難しい。得点したときもそうですけど走る方はいい重圧をかけられていると思うので。責任は僕なので、しっかり僕自身も受け止めて対策を考えていかないといけない」  --1点を追う一回無死二塁で牧原大が右飛  「あれは右打ち(のサイン)を出している。初回に1点取られたから送るかというと、その次の打者を考えたらつながればすぐにひっくり返す状況だったので。送らせるのはもったいないと思って、しましたけど」  --杉山が160キロ  「今やっていることは本人も納得している。ただマウンドにいくと、やっていることを出せなくなってしまう。僕らもひたすら体を倒すな、真っすぐにしろといっているんですけど。(ベンチに)帰ってきて話をすると、苦しそうに投げていると。結果はこっちが責任を取るんだから。今練習でやっていることをそのまま試合に出せばいいと。それがあってお前を出しているんだから。もっと楽しくやりなさいと。結果的にはゼロですから。球数は使いましたけど」

◆敗戦の中では、明るい兆しといえそうだ。ソフトバンクの周東が今季初めて3盗塁し、計10盗塁でリーグ2位に浮上した。四球を選んでこの日二つ目の盗塁を決めた六回は、牧原大の右前打で生還。「出塁すると走るチャンスが生まれて、結果チームの得点につながってくる」と話した。  昨季は50盗塁で盗塁王に輝いたが、今季は力を発揮しきれていない。3割後半を狙う出塁率は2割7分9厘。「もっと出塁率を上げていいスタートを切れるようにして、チームの勝利に貢献したい」とさらなる活躍を誓った。

◆ロッテの二木が6回を投げわずか2安打、1失点で4月2日以来の2勝目を挙げた。一回に1番の周東に中前に運ばれ、2死三塁のピンチを招いたが柳田を二ゴロに仕留める。二~五回はコースを丁寧に突いて無安打に封じ、5奪三振。六回も1点を失った後の2死三塁で柳田を二直に打ち取った。  8年目で初めて務めた開幕投手は、ソフトバンクと対戦して六回途中5失点で黒星を喫した。その悔しさをばねに雪辱を果たし「野球をやっているうちは忘れられない試合。とにかく勝てて良かった」と安堵していた。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
17138 0.567
(-)
-
(-)
105149
(+3)
133
(+3)
29
(-)
16
(+1)
0.233
(↑0.001)
3.330
(↑0.01)
2
(1↑)
ロッテ
18154 0.545
(↑0.014)
0.5
(↓0.5)
106172
(+4)
142
(+1)
34
(+2)
28
(+1)
0.244
(-)
3.660
(↑0.08)
3
(1↓)
ソフトバンク
18165 0.529
(↓0.016)
1
(↓0.5)
104158
(+1)
140
(+4)
34
(-)
26
(+5)
0.263
(↓0.003)
3.450
(↓0.01)
4
(-)
西武
15166 0.484
(-)
2.5
(-)
106125
(+3)
140
(+3)
22
(+1)
34
(-)
0.230
(↑0.001)
3.750
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
15177 0.469
(↑0.017)
3
(↑0.5)
104147
(+9)
151
(+1)
37
(+2)
11
(+1)
0.249
(↑0.002)
3.520
(↑0.07)
6
(-)
日本ハム
12184 0.400
(↓0.014)
5
(↓0.5)
109105
(+1)
150
(+9)
18
(+1)
20
(-)
0.222
(↓0.001)
3.950
(↓0.15)