ソフトバンク(☆3対1★)西武 =リーグ戦9回戦(2021.05.09)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
00000111X31000
勝利投手:泉 圭輔(1勝0敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝0敗3S))
敗戦投手:武隈 祥太(0勝1敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは1点を追う6回裏、甲斐の犠飛で同点とする。続く7回に柳田の適時打で勝ち越すと、8回には代打・明石の適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、4番手・泉が今季初勝利。敗れた西武は、先発・平井が好投するも、打線が振るわなかった。

◆西武平井克典投手(29)が苦手の柳田を抑えられるか。 今季の対柳田は4月4日が右2、中本、三振、同18日が左安、三安、右安の6打数5安打。通算でも18打数11安打の被打率6割1分1厘で、本塁打を4本浴びている。

◆ソフトバンクの4番、柳田悠岐外野手(32)が、チーム25イニングぶりの適時打を放った。 1-1の7回2死三塁で、左腕小川から勝ち越しの右前打。この日の1点目は6回に甲斐が犠飛を放ったもので、適時打は5日の楽天戦で上林が9回に同点打を放って以来となった。7日西武戦では併殺打の間の得点と、周東の3号ソロのみ。8日は今季2度目の完封負けを喫していた。 柳田はこの日、真ん中から先端部分がピンク色になっている「母の日」仕様のバットを使っている。6回にも右中間への二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。グラシアルが離脱し、今季初めて4番に座った主砲が、母への恩返しの一打を放った。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が「母の日」仕様のバットで打席に立った。 真ん中から先端部分がピンク色になっている特別製を使用。自身のインスタグラムでも、ピンク色のグラブの写真とともに「5月9日マザーズデー!」と投稿していた。柳田のほかにも松田、今宮はバット全体がピンク色の特別製。投手では和田や石川が、ピンク色のスパイク、グラブをつけて試合前練習を行った。 さらにこの日は「タカガールデー」の2日目で、来場者には薄ピンク色のユニホームが配布されている。スコアボードや各塁のベースなどもピンク主体の配色となっており、球場全体がピンク色に染まっている。

◆西武は1回1死二、三塁から栗山の二ゴロの間に1点を先制。ソフトバンクは3回に2死満塁の好機も栗原が空振り三振に倒れた。 ソフトバンクは6回、無死満塁の絶好機で甲斐が同点犠飛。しかし後続は続かなかった。西武は3回以降は無安打に抑えられる。 ソフトバンクは7回に柳田の右前打で勝ち越し。継投で逃げ切った。泉が今季初勝利、モイネロが3セーブ目。武隈は今季初黒星。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が7回に決勝打を放ち、西武に本拠地で今季初勝利した。4番手で登板した泉も、1回無失点の好投で今季初勝利。 ? お立ち台の一問一答は以下の通り。 ? -7回はどんな思いで打席に 柳田 絶対に自分で点を取るという気持ちと、ピッチャーに負けないという気持ちでいきました。 -ピッチャーは直前で変わった 柳田 狙いはなくて、相手ピッチャーに気持ちで負けないように、絶対に打ってやるという気持ちだけでいきました。 -打球が抜けた瞬間は 柳田 もちろんうれしかったですけど、まだ試合は続いていたので一安心という感じでした。 -ここ数試合はあと1本に泣いてきた 柳田 塩を握りしめて、体にかけて清めた体で、あとは気持ちでぶつかるという作戦が成功しました。 -タカガールデー。ピンクのエールをどう感じた 柳田 いずみん(泉)が、いずみんがもう、最高って言ってました。 -自身も力になった 柳田 もう自分は余裕がなくて、戦う気持ちだけ持ってやっていた。打球は微妙だったけど抜けてくれたのはファンの方のおかげかなと思います。 -カード負け越しを阻止した。明後日に向けて 柳田 今日はありがとうございます! また頑張ります!  -泉投手は今季初勝利 泉 最近やっと大事な場面を任せられるようになった。なんとか0で抑えて帰ってこられるようにと思って投げました。勝つのは2年ぶりになるのでタカガールデーで勝てて良かったなと思います。 -19試合目の登板。疲れなどは 泉 全くないかと言われたら0ではないですけど、たくさん投げさせてもらえるということは、必要とされているということ。自分の仕事を全うしていきたいなと思います。 -タカガールデーでピンクのエール 泉 初勝利もタカガールデーだったので、その時を思い出しながらいいピッチングができたかなと思います。 -左手には何を持っている? 泉 絶賛発売中の「イズミンペンライト」です。ぜひみなさん、ご購入の検討をお願いします!  -母の日に今季初勝利 泉 プレゼントは何をあげようか考えて母の日になっちゃったので、今日ウイニングボールを渡すよっていう連絡をしたいと思います。

◆ソフトバンクは松本裕樹投手が6回途中4安打1失点と粘った。 立ち上がりは1番源田、2番森に連打を献上。いきなり無死二、三塁のピンチを招いたが、最少1失点で切り抜けた。「粘り強く投げることができました。拓也(甲斐)さんがうまくリードしてくれたおかげで、自分らしい投球ができたと思います」。3回以降は無安打投球。6回1死で中村に四球を与えてマウンドを降りたが、試合は作った。

◆福岡で負け知らずだった西武は、奇策が裏目に出て初黒星を喫した。 1-1の7回、左腕・武隈が2死三塁とし打者柳田を迎えたところで同じ左の小川と交代。左から左は、昨季小川が対柳田5打数1安打の相性を考慮した策だった。だが高めを右前へ運ばれ、辻監督は「あれは失投だね。低めに放っとけば一ゴロなりになってくるのに。0点になってくれれば良かったけども」と悔やんだ。 序盤のミスがボディーブローのように響いた。先発平井が初回から8者連続打ち取る完璧な立ち上がり。3回2死一塁で、俊足・周東の打球に二塁・スパンジェンバーグの守備位置が深く内野安打。さらに次の牧原の遊撃へのゴロ(記録は内野安打)には二塁ベースカバーが遅れオールセーフとなった。この回無失点に抑え、二塁と三塁の守備位置は4回に入れ替えたものの、平井は球数が増え6回で降板。結果的に、7回にツケが回ってきた。 打線も1点のみ。辻監督は「平井にはかわいそうなことをした。7、8回までいける勢いがあったから。それが守備のミスもあって球数増えちゃって。そこはこっちのミスでもある」。再び借金1となった。 ▽西武平井(6回6安打1失点で勝敗つかず)「全体的には出来は悪くなかったと思います。特にスライダーの切れが今日は良かったです。もっとテンポよく投げられれば、さらに良かったかなとは思います」

◆いずみんグッズ買ってくださ~い! ソフトバンク泉圭輔投手(24)が7回から4番手で登板し、1回を無安打無失点。最速は150キロで、わずか8球で3者凡退に抑えた。直後に味方が勝ち越し、今季初勝利。お立ち台では絶賛発売中の「いずみんペンライト」を持ちながら登壇し「ぜひみなさん、ご購入の検討をお願いします!」と、必死に叫んだ。 今季はすでに19試合に登板。嘉弥真に次ぐリーグ2位タイだ。疲労感は「全くないかと言われたら0ではない」と話すが、今季から本拠地での試合前は酸素カプセルに入るようにした。「常に自分の体の状態に納得がいくように。今日も入りました」。一から体のケアを見直した。 ウイニングボールは実家の母に送る。「タカガールデーのウイニングボールは僕しか持ってない。唯一無二のものをプレゼントできる」と喜んだ。グッズの宣伝もバッチリ。V打の柳田に負けず、泉も精いっぱい存在感を出した。

◆ソフトバンクは今季初の4番で先発した柳田が決勝打。工藤公康監督(58)の、試合後の一問一答は以下の通り。 -逆転勝ち 工藤監督 ナイスゲームでした。 -4番柳田が決めた 工藤監督 はまったというよりは、いい集中力でね。その前にヒットが出ていたというのもあるかもしれないですけど、なんとかするんだという気持ちがあのヒットになったんじゃないかなと思います。 -周東の出塁が効いた 工藤監督 送りバントはしましたけど、彼の足は武器だと思うのでね。出塁してくれればいいんですけど。ああいう機転の利いたセーフティーとかは相手にとっても脅威であることは間違いないのでね。これからもどんどん出塁をあげていってもらいたいと思います。 -救援陣が好投 工藤監督 明日もゲームがないということもありますし、今日はピッチャー全員行けるというところだったので。雰囲気も悪くなってきたし、そういう中でリリーフ陣がなんとか頑張ってくれればと。(6回は)1人1殺というところは考えていたので、あの回が一番大事かなというところで出させていただきました。 -松本の投球は 工藤監督 立ち上がりに1点を取られて、2回にヒットもあったんですけど、その後が良かったと思いますし、3回以降も集中力を切らさないように投げてくれてね。5回1/3というところに関しては、また次自分が投げてくれるときに伸ばしていこうと思ってくれればいいですし、集中力を途切れさせずに投げてくれればいいピッチングになるとわかってくれたと思うのでね。次に期待したいと思います。 -前日は好機で打てなかったが、勝負どころで決めた 工藤監督 みんな思いもあるだろうし、プライドもあるだろうし。ずっとは続かないと思います。今日も苦しい試合だったとは思うんですけど、集中力を持って打席に立ってくれたことも大きいですね。松本君もまだ行けると思ったんですけど、あそこで代えさせていただきました。 -4番は今後も柳田 工藤監督 わかんないです。チャンスメークになってというところもあるでしょうし、そうではなくて決めてもらえるというところも。打撃コーチにまた考えてもらってと思います。ただ、今日うまくいったことも考えると、次も4番で、となるのかなと予想しています。 -3番栗原も救われた 工藤監督 あると思いますよ。大事なのは自分ですべてができるわけではない。うまくいかなかったときに次の人に託すと。調子が悪いときもあるのでね。そういうときに次の人に託すという思いが大事。打てなかったら悔しい、じゃあ打てるようにしようとしてくれればいいですし。ミスした人がいたらカバーしようと思って打席に立ってくれたらいいですし。結果が出ないにしてもそういう思いを持って打席に立つことが大事だと思います。 -救援陣をつぎ込んだ 工藤監督 コンディショニングが悪いという選手はいなかったので、思い切って1人1殺で津森くんを使うことができましたし、泉君もこの間投げたとき悪くなかったので、今日も行けるかなと思っていました。いい形で投打がかみ合ったと行ってもいいんじゃないですかね。 -ここ数試合、先発が長い回を投げたことも大きい 工藤監督 そういうつながりは絶対あるでしょうね。そこが短くてつぎ込んでいれば今日投げられないピッチャーもいたと思うので。石川君だったりマルティネスが長い回を投げてくれたのは大きいと思います。 -ファンの集まるタカガールデーで勝利 工藤監督 大きいと思いますよ。タカガールデーだったり、母の日というところで、しっかり勝ちきったところを見せられたのも大きい。母の日でね、みんな連絡もするでしょうから。勝ったよと連絡入れてもらうだけでも、また頑張りなさいよと言ってもらえるでしょう。その一言が大事だと思うのでね。いい親孝行につながればうれしいなと思います。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手(32)が、今季初の4番起用に燃えた。同点の7回に、チームにとって25イニングぶりの適時打となる決勝打。主軸のグラシアルが負傷離脱した翌日に、チームの顔が試合を決めた。いつもは穏やかな柳田にしては珍しく、熱い思いを口にした。「あまり今までは意識してなかったですけど。(意識)しましたよ、バリバリ。小久保さんに『今日4番やから、どっしり行け』と言われたので」。今季初の4番起用。主軸のグラシアルが離脱した直後に、小久保ヘッドコーチから「主砲」の役目を託された。 チャンスは巡ってくる。同点の7回2死三塁。「なんとか自分で打つという気持ちと、負けない気持ちだけでした」。4番の自負とともに振り抜いた打球は、一、二塁間を抜けていった。「バッティング自体は大したバッティングじゃなかったですけど」。前日は再三の好機を生かせなかったチームにとって、25イニングぶりの適時打が大きな決勝打になった。 験担ぎをして臨んだ試合だった。「塩を握りしめて、自らの体にかけて。清めた体で、後は気持ちでぶつかるという作戦が成功しました」。自宅でも、球場でも、体に塩を振りまいた。チームは前日に0封負け。柳田も9回2死満塁で凡退するなど、好機で打てていなかった。「ちょっと流れ悪いなと。塩で清めて、また気持ちを入れて、負けないようにと今日を迎えました」。これまでにも取り入れることがあったというルーティンで自身の、チームの流れを変えた。 この日、柳田はピンクのバット、グラブなどを着用してグラウンドを駆けた。16年にもお立ち台に立った「母の日」の活躍に「母さんに産んで育ててもらったので。後は長生きしてねという気持ちですね」と笑った。7年契約の2年目となった今年4月に、海外フリーエージェント(FA)権の資格を満たした。「感謝の気持ちもプレーにぶつけていきたい」と、さらなる大爆発で還元していくつもりだ。【山本大地】 ? ▽ソフトバンク明石(8回に代打で左前適時打)「追加点となる1本をと、その気持ちだけでした。チームとして大きい追加点となって良かった。大事なところで1本を打てるように準備を続けていくだけです」

◆西武が福岡で初黒星を喫した。先発した平井克典投手が序盤から好投を見せるも、打線の援護は初回の1点にとどまった。 守備ではコーリー・スパンジェンバーグ内野手が、深い守備位置により内野安打を許し、二塁ベースカバーが遅れるなど、不慣れなポジションに細かいミスを連発。辻発彦監督も4回から三塁の呉念庭内野手と入れ替えたものの、ピンチを招いたことで平井の球数を増やす結果となった。 9日の試合後の辻監督の一問一答は以下の通り。 -ロースコアの展開 平井良かったけどね、良かったけど、やっぱり1、2回のヒットで終わっちゃって、点取れなかったのがこういう形になったのかな。 -平井が6回に無死満塁から1点にとどめた そうだね、いい時のソフトバンクだったらボコボコって取られるところだけど、内野ゴロゲッツーでも外野フライの犠牲フライ1点で収まってくれればというところで、やっぱり今のソフトバンクの状態じゃない、チームの。あそこは1点でしのげたのは良かったんだけどね。 -7回に武隈から小川への左から左の交代は、柳田との相性を見て そう。武隈の球よりは、(小川が)相性もいいというところで、まああれは失投だね。低めに放っとけば、ファーストゴロなりなってくるのに。ああと思いながらちょっと高かったね。最悪1点勝負だから、そんなにうーんというのもあった。とりあえず点やらずに0点になってくれれば良かったけども。 -平良、ギャレットは制限かけていた もちろん、ないっす今日は。 -3イニングの継投をやりくり だから内野手のミスもあったりして、ちょっと平井にはかわいそうなことしたけどね。球数が増えちゃってね。1回2回3回の流れの中では球数少なく、あいつの感じだったら7、8回までいってくれる勢いがあったからね。それが守備のミスもあって、球数増えちゃってあーいう風になっちゃったんだけどね。 -二塁スパンジェンバーグの守備 だから、ここのグラウンドは打球がこないんだから。そこまでちゃんと上手に頭に入れとかないと。全ての状況で、そこで使ったこっちが悪いんだけど、やっぱりね、本職じゃないというところじゃない? やっぱり状況を考えて、(3回)周東の足を考えたらセカンドでフォースプレー取ってくれたら良かっただろうし、セカンド入るのも遅かったしね、そこはちょっとこっちのミスでもある。 -打線は1点止まり そうなかなか、打線的にはそんな調子が悪いわけじゃないけど、やっぱりこうやってうまいこと抑えられたと思うしかないしね、ピッチャーも苦しかったと思うし、2点目が取れなかったのが大きかったと思います。

◆ソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --グラシアルが離脱。工藤監督は、だからこそ一丸にといっていた  「みんなそう思っていると思いますよ。誰が欠けても痛いんですけどね。なったことは受け入れるしかないし、他の選手にとっては1枠空いたのでチャンスだと思うし。それぞれがしっかりチームとしてやっていかないといけないと思います」  --打順は小久保ヘッドと話し合った上で決めると思うが、考えることも変わってくる  「もちろんもちろん。軸になる選手の1人がいなくなったので、出るメンバーも変わってくるでしょうけど。でも全てがマイナスではないし、シーズンを通せばあることだと思ってやらないといけないし。マイナスに考えても仕方ないので。ジュリ(グラシアル)が元気に戻ってきてくれることが一番なんですけど。それ以外のメンバーで、みんなチャンスだと思ってやっていくしかないですね」  --柳田の前に走者を置きたい  「考え方はいろいろある。試合になったら(打順が関係するのは)1回り目だけなので、正直。次はどこから始まるかわからないし。あくまで僕の考えですけど、4番にどしっとした選手がいたとしてもその打順の巡り合わせって、順番にいくのは1回り目だけじゃないですか。1番から9番まで順番にいくのは。それ以降はどこから始まるかわからないし。どうやったら前後の打者が生きるのか。ギータ(柳田)が(チャンス)メークすることも当然あるし、試合になってみないとわからない。オーダーを組む側はどうやったら打線がつながるのか、誰が生きるのかを考えているので」

◆ソフトバンク・工藤公康監督(58)が試合前に代表取材に応じた。8日に「右第3・4指PIP橈側側副靭帯損傷、右第4指基節骨剥離骨折」で戦線離脱したジュリスベル・グラシアル内野手(35)について思いを明かした。  「みんなでカバーしていくしかない。今まで投手も千賀も東浜もいない、外国人選手もきていないという中でもみんなでカバーしてここまできているので。誰かがいなくなって落ち込むのではなくて『カバーができるように頑張ろう』と」  グラシアルは8日との西武戦、二塁走者として二塁にヘッドスライディングした際に指を痛めた。3週間の患部固定が必要で、長期離脱することになってしまった。「一生懸命にやった結果。時間が解決してくれると思うので。ひたすら待つ」。その上で選手たちを「代わりになれるように頑張ってもらえたら、きっとチームはいい方向にいく」と鼓舞した。  グラシアルが抹消されれ、1軍登録選手は29人になった。指揮官は入れ替えについて「(小久保)ヘッドとも話しましたけど。(野手が)17人から16人になったので。考えてはもらっていますけど、今すぐにという選手は今のところいないということ」とした。ファームには通算297本塁打のバレンティンが待機しているが「(ウエスタン・阪神戦、鳴尾浜の)遠征にもいかなかった。腰の張りが出たという話もあったので。ちょっと今その話(昇格)にはなっていない」と説明した。

◆ソフトバンクが逆転勝ち。0-1の六回に甲斐の犠飛で追い付き、七回に柳田の適時打で勝ち越し。八回は明石の適時打で突き放した。4番手の泉が今季初勝利、モイネロが3セーブ目を挙げた。西武は好投の平井を援護できなかった。

◆西武は打線が振るわず好投の平井を援護できなかった。一回に内野ゴロの間に得点したが、その後は沈黙して三回以降は無安打。辻監督は「点を取れなかったのでこういう形になった。うまく抑えられたと思うしかない。(味方の)ピッチャーも苦しかったと思う」と渋い表情だった。  1-1の七回2死三塁で救援した小川が、柳田に勝ち越し打を許した場面は「ちょっと高かった。1点勝負だから。失投だね」とぼやき気味だった。

◆ソフトバンクは投打がかみ合い逆転勝利。柳田悠岐外野手(32)が決勝打を放った。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --グラシアルを欠くことになった中、逆転勝利。今の気持ちは  「ナイスゲームでした」  --七回には「王道」といっていた4番の柳田が決勝打  「はまったというよりはいい集中力で、その前にヒット(六回無死に右中間に二塁打)が出ていたのもあるかもしれないですけど。打席の中での集中力や、絶対に何とかするという気持ちがあのヒットになったんじゃないかなと思います」  --決勝打は先頭の周東が内野安打で出塁した。周東が塁に出ると勢いが出る  「送りバントはしましたけど、彼の足は武器。何よりも出塁してくれればいいんですけど。自分の足を生かした、機転のきかせたセーフティー(バント)というのは相手からしても脅威であることは間違いないので。これからも使っていきながら。どんどん出塁を高めてほしいと思います」  --六回には中継ぎ2投手を突き込んだ  「あしたもゲームがない。投手はきょう全員いけるということだったので。そういう中で雰囲気も悪くなってきたし、そういう中でリリーフ陣が頑張ってくれればと。"一人一殺"というのは考えていたので。あの回は何より大事だと考えていたので」  --先発の松本は5回1/3を投げて1失点  「立ち上がりに点は取られましたけど、そのあとがよかった。三回以降も自分で集中力を切らさないように投げてくれた。また次、自分が投げるときに伸ばしていこうと思ってくれたらいい。集中力を切らさないように投げてくれたらああいう投球にもつながると、本人もわかってくれたと思うので。また期待したいです」

◆身を清め、心をピンクに染めて放った一撃だ。ソフトバンク・柳田が決勝打。塩をぶちまけたという大きな体で、母の日に白星という最高のプレゼントを届けてくれた。  「塩を握りしめて、体にかけて清めた。気持ちでぶつかるという作戦が成功しました」 ■チーム25イニングぶり適時打  1-1の七回2死三塁。ピンク色のバットを手に、柳田の出番だ。左腕・小川の内角球を振り抜き、一、二塁間を突破するV打。チームの適時打は5日の楽天戦(ペイペイドーム)の九回に上林が放って以来、25イニングぶりだ。主砲の仕事で鷹を勝たせた。  8日にグラシアルが右手の指を負傷し、長期離脱。漂う重い空気を打破するために、柳田が頼ったのが塩だった。  「流れが悪いなと。負けないようにと、気持ちをもう一度入れて」 ■グラシアル長期離脱の中...  自宅と球場で2度、体に擦り込んだ。これまでも頼ったことがあるという方法が結果となり「たまたまですけどね」とにっこり笑った。小久保ヘッドコーチから「どっしりいけ」と声をかけられ、座った今季初の4番。工藤監督も「うまくいったし、次も4番かなと予想はしています」と深々とうなずいた。 ■「母の日」通算打率・519  この日は女性向けのイベント「タカガールデー」であり、母の日でもあった。柳田も母の日は通算打率・519(27打数14安打)で「母さんに生んで、育ててもらった。『長生きしてね』という感じ」。毎年プレゼントを送るという孝行息子。上昇気流を描くことで、もっともっと恩返ししていくつもりだ。  「(母の日は)一年に一回のイベント。気持ちの転換というか、そういうふうになりました」  感謝の思いは常に胸にある。広島で生まれ育った「悠岐」は、プロ野球の顔にまで成長した。(竹村岳)

◆七回に登板したソフトバンクの泉が、今季初勝利を挙げた。きっちり3人で抑え、その裏の勝ち越しを呼び込む。プロ初勝利が2019年4月22日で、この日と同じ「タカガールデー」のイベントが行われており「自分でもびっくり。その日を思い出して、いいピッチングができた」と破顔した。  今季は競った展開でマウンドに上がる機会が多いが、19試合に登板し防御率0・60と安定している。好調の秘訣は体調管理にあるといい、本拠地では毎試合前に酸素カプセルに入る。「納得のいく体の状態にして、何試合でもいけるところまでいってみたい」とフル回転を誓った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
17137 0.567
(↑0.015)
-
(-)
106146
(+6)
130
(+3)
29
(+2)
15
(+1)
0.232
(↑0.002)
3.340
(↑0.01)
2
(-)
ソフトバンク
18155 0.545
(↑0.014)
0.5
(-)
105157
(+3)
136
(+1)
34
(-)
21
(+1)
0.266
(↑0.002
3.440
(↑0.06)
3
(-)
ロッテ
17154 0.531
(↑0.015)
1
(-)
107168
(+7)
141
(+4)
32
(+1)
27
(+1)
0.244
(↑0.003)
3.740
(↓0.01)
4
(-)
西武
15165 0.484
(↓0.016)
2.5
(↓1)
107122
(+1)
137
(+3)
21
(-)
34
(-)
0.229
(↓0.003)
3.770
(↑0.01)
5
(-)
ORIX
14177 0.452
(↓0.015)
3.5
(↓1)
105138
(+4)
150
(+7)
35
(+2)
10
(-)
0.247
(-)
3.590
(↓0.08)
6
(-)
日本ハム
12174 0.414
(↓0.015)
4.5
(↓1)
110104
(+3)
141
(+6)
17
(-)
20
(+2)
0.223
(↑0.001)
3.800
(↓0.04)