DeNA(★1対4☆)阪神 =リーグ戦8回戦(2021.05.08)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
0001000001701
勝利投手:伊藤 将司(3勝0敗0S)
(セーブ:スアレス(1勝0敗8S))
敗戦投手:ロメロ(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】牧 秀悟(7号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆阪神は0-0で迎えた4回表、佐藤輝の適時打で先制する。直後に同点とされるも、5回には近本の適時打と糸原の犠飛などで3点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・伊藤将が8回1失点の快投で今季3勝目。敗れたDeNAは、打線が7安打1得点とつながりを欠いた。

◆スタメンが発表され、阪神の新助っ人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)が、「6番右翼」で初先発する。試合前に1軍に初合流したばかりで、「1軍に合流できてまずはうれしいね。チームの勝利と優勝に貢献できるように、しっかり100%準備もしてきたので、自分の全力を出して頑張っていきたいね」と力強くコメントしていた。グラウンドで投手の輪に入ってあいさつすると、サンズとキャッチボールを行うなど調整を行った。 前日7日の試合後、先発チェンが4回途中4失点と打ち込まれたことを受け、矢野監督が「1度(チェンの出場選手登録を)抹消する。ロハスを上げる」と明言。これで外国人野手はサンズ、マルテ、ロハスの3人態勢となる。 ロハスは4月20日に2軍練習に合流すると、ウエスタン・リーグ9試合で打率2割、2本塁打、6打点。社会人ホンダ鈴鹿戦でも3打数2安打、1本塁打と計3本塁打を放つなど、打席を重ねてきた。 6日には、4番を務めていた大山が背中の張りのため、今季初めて出場選手登録を抹消。矢野監督も「もちろん悠輔(大山)がいればあれやけど、悠輔もいないし、キャンプ、オープン戦とロハスがいない状況で来てるから。ちょっと見てみるっていうタイミングもどうしても枠があるから。ちょっとここで見てみようかなと」と話しており、新助っ人にかかる期待も大きくなりそうだ。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が、2打席連続のタイムリーを放った。 0-0の4回2死三塁、ロメロのツーシームを2球ファウルにすると3球目、甘めに入った151キロツーシームをセンターへきれいにはじき返し、先制適時打。「先制のチャンスの場面だったので、良いところでしっかり打つことができて良かったです」。5回に2点を勝ち越し、なおも2死一、二塁の第3打席では、またも148キロツーシームを捉えて右前適時打で4点目を奪った。この試合前まで打点はリーグトップタイの26だったが、2打点を上積みした。 前日7日には、ドラフト制後の新人で最速となる33試合目で、右翼席上部「業務スーパー」の看板にぶつかる10号本塁打を放ったばかり。大台に乗せた怪物ルーキーが勢いに乗った。

◆阪神の新外国人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)がデビュー戦で4打数無安打に終わった。 左右両打席に立ったが快音を響かせられず、8回裏の守備からベンチに退いた。 2軍戦では10試合出場で3本塁打。この日に出場選手登録され、「6番右翼」で先発した。 2回1死一塁の来日初打席は右腕ロメロと対決し、2ボールから外角148キロツーシームをとらえきれず二ゴロ併殺打。1点リードの4回2死一、二塁では2ボール2ストライクからチェンジアップをミートするも、中飛に倒れた。 3点リードの6回1死では2番手国吉と対戦し、フルカウントから141キロフォークで空振り三振に仕留められた。8回2死ではフルカウントから左腕砂田の外角低めスクリューに手が出ず、見逃し三振に倒れた。 韓国リーグで戦った昨季は47本塁打、135打点で2冠王。打率も3割4分9厘を記録していた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で来日が4月までずれ込んだが、16年ぶりV奪回の使者として期待がかかる。

◆DeNAの新外国人、フェルナンド・ロメロ投手(26)が来日初登板、初先発したが、5回82球で6安打4失点で降板した。4回にルーキー佐藤輝に151キロのシンカーを中前に先制打された。牧の7号ソロで同点に追いついた5回には、近本の適時打、糸原の中犠飛、佐藤輝の右前適時打で3点を失った。 ロメロは「初登板でしたが良い感触でスムーズに試合へ入ることができました。今回の投球内容を踏まえて、次回登板までに全球種をゾーン内で攻めていくことを確認したいと思います」と振り返った。 右スリークオーターから繰り出す直球は、最速153キロとまずまず球速は出ていた。だが、スライダーとチェンジアップがなかなかストライクゾーンに決まらず、左打者の外へ沈む高速シンカー一辺倒になった。このため、近本、糸原、佐藤輝と左打者に踏み込まれた。 また、クイックやけん制、バントシフトにも課題を残した。5回1死一塁、送りバントの構えをする9番投手の伊藤将に対し、バランスを崩して4球連続のボール球で四球を与えた。カウント3-0の4球目には一塁走者の中野が二塁へスタートした。100%セーフになる確信がなければ、盗塁を仕掛けることがありえない場面。4回には近本が初球で二盗に成功しており、クイックモーションでの投球がないことを見透かされていたようだった。 三浦監督は「立ち上がり、前半はゴロアウトを取るという持ち味を出してくれた。クイックとかの話も(今後)していく。本人も気を付けたと思うが、ゲームでその辺を突かれた」と話した。ロメロは投げるボール自体はいいが、走者をどんどん動かしてくる日本野球の細かさに失点を重ねた初登板だった。【斎藤直樹】 ▽DeNA牧(4回に4月17日以来18試合ぶりの7号ソロ)「完璧です! インコースのボールに対してうまく反応することができました」

◆DeNA先発は来日初登板のロメロ。阪神はドラフト2位ルーキー伊藤将。3回まで両投手無失点。ロメロの最速は153キロ。 阪神は4回に佐藤輝が先制適時打。DeNAはその裏、牧のソロで同点。阪神は5回に近本の適時打などで3点を奪い勝ち越し。 阪神が逃げ切り勝利。先発伊藤将は8回6安打1失点で無傷の3勝目。スアレスが8セーブ目。DeNAは連勝が2で止まった。ロメロは1敗。

◆阪神ドラフト2位の伊藤将司投手(25)が開幕から無傷の3勝目を挙げた。 球団新人では84年池田親興以来、37年ぶり、同左腕では54年栄屋悦男ら以来、67年ぶりの快挙となった。序盤から緩急を使った持ち味の投球を展開。4回先頭の牧に左越えソロを浴びたが、8回6安打1失点と大崩れすることはなかった。自身25度目の誕生日の登板を白星で飾った。 ? お立ち台での伊藤将の一問一答は以下の通り -序盤にホームラン浴びたが、中盤以降は素晴らしいピッチング 「そうですね、今日はホームラン1本ですんで良かったです(笑い)」 -今日は25才の誕生日。白星をつかみとった 「今日は最高の誕生日ですし、両親も喜んでくれてると思います」 -意識は 「いや、そんなになかったです」 -横浜高時代に慣れ親しんだ横浜スタジアムでプロ初登板 「高校時代は横浜スタジアムに結構お世話になって、プロでこうやって横浜スタジアムでプレーできたっていうことは本当にうれしいです」 -ルーキーで無傷の3連勝は、阪神で37年ぶりの快挙 「チームのためにプレー出来てるっていうのは本当にいいことなので、次回もしっかり投げていきたいと思います」 -打撃では、同じルーキーの佐藤輝が2打席連続タイムリー 「やっぱりテルが打ってくれると、自分のピッチングも楽になってくるので、本当にテルには今日は感謝してます」 -前回は雨でノーゲーム、調整も難しかった 「前回はノーゲームだったので、しっかりこういう横浜スタジアムで調整できたので、次回にもつなげていきたいと思います」 -ルーキーの活躍が光る。次戦に向けて 「次もしっかりチームのために投げていくので、ご声援よろしくお願いします」 ▼阪神伊藤将が3勝0敗。阪神の新人投手が無傷の3連勝をマークしたのは、84年に5連勝した池田親興以来37年ぶり。球団の左腕では54年の山中雅博(5連勝)栄屋悦男(4連勝)以来67年ぶりになる。84年の池田は5月11日にプロ初完投で4勝目を挙げた後、故障で一時離脱。復帰後は救援に回り1勝を加え、自身15試合目の登板となった6月29日の巨人戦で先発して初黒星を喫し、連勝がストップした。

◆DeNA三浦大輔監督(47)の阪神戦後の一問一答。新助っ人フェルナンド・ロメロ投手(26=ツインズ)には次回への期待を示した。 -ロメロの投球は 走者が出てからばらつきが大きかった。 -ロメロの修正点は 走者が出てからの安定感。ボールには力があるので次に期待です。 -阪神伊藤将がいい投球だった 3回連続でスコアリングポジションに走者を進めた中で、あと1本というところでしたが。前回もやられている。やり返せるようにします。 -牧に4月17日以来の本塁打が出たが 一時の疲れも取れて、上がってきている。 -明日は4カード連続勝ち越しがかかる 全員で勝ち越せるようにやっていくだけです。 -ロメロの投球はどう評価するか 立ち上がり、前半はゴロアウトで持ち味を出してくれた。 -走者を出してからの投球でクイックやバント処理に課題がありそうだが クイックとかの話もする。本人も気を付けたと思うが、ゲームでその辺を突かれた。 -伊藤将に2度もやられたが、対策は 対策は立てていたが、ストライクゾーンの四隅を突かれた。 -伊藤将は球数が8回で101。好球必打と裏腹にはなるが、もう少し粘りが必要ではないか 好球必打なので。追い込まれて粘りも必要だが、併殺が3つあったし、そういうところ。 -佐藤輝明シフトを破られたが、データからシフトを敷いたのか そうです。シフトの間を抜かれたらヒットだと思っている。 -4回の近本にはストレートの四球。先発投手あるあるかもしれないが、2巡目の最初の打者を警戒したのか 投手によっても違うが、警戒し過ぎて、修正できなかった。2巡目もそうだが、先頭打者を警戒するのは当然。 -佐藤輝明にかなり打たれているが、どういう印象か 相手打者なのでしっかり抑えないと。今日もいいところで打点(付きのヒット)を打たれた。 -牧は最近疲れがあったか 疲れは当然あると思う。牧だけではないが、ルーキーなので当然だけど、トレーナーやコーチと相談して、練習量などを調整している。

◆阪神が逃げ切り勝利。阪神は4回に佐藤輝が先制適時打。DeNAはその裏、牧のソロで同点。阪神は5回に近本の適時打などで3点を奪い勝ち越し。先発伊藤将は8回6安打1失点で無傷の3勝目。スアレスが8セーブ目。 矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。 -ルーキー伊藤将が好投 リュウ(梅野)と協力していろんなボールを使いながらタイミングをずらしたり、緩急を使ったりコーナーを使ったり。将司の持っている良さっていうのをしっかりと出してくれたし、的を絞らせないというか、連打があんまりなかった。安心して見られるピッチングで素晴らしかったね。 -佐藤輝は2安打2打点 毎日のことなんでね。別にびっくりもしない。ただ1本じゃなくて2本出ているっていうのは状態も上がってきているし、打ってほしいところで2アウトになってタイムリーとか、そういうところでこう中身的にもしっかりしたものがある。単なる1本というよりしっかり勝ちに貢献したり、相手に与えるダメージというのもしっかりあった中のヒット。複数安打が出ているというのは内容としてはすごくいいんじゃないかなと思います。 -4番になってから特に勝負強い もちろん、そうやってチャンスで回ってくる打順なんでそういうものが輝の持ち味やなというふうに、これからなっていってもらえればもちろんうれしい。そりゃあ、ホームランもやけどね、走者を置いてどうしぶとく打っていくかを期待されるところ。ただ4番に座ったと言ってもまだ何試合かしかないんで、そういうところはこれからかなと思います。 -1番近本がチャンスメークにタイムリー だいぶ落ち着いてきている。ちょっと前までなかなか数字も気になるところだったと思うけど、そういうのもあまり気にならなくなってきたところまで来ている。もっともっと良くなれば上がるという本人の手応えも、オレもそう思う。前から言っているように、うちの野球は近本が出てっていうのが一番ポイントというか大きな要素。近本が落ち着いてきたというのはチームにとっては大きいかなと思います。  -新助っ人ロハスが初出場 状態がどこまでかというのを俺らも分かっていないわけだから。使っていきながらになるけど、外国人選手の枠があるんでね。明日、ガンケルが投げるんで。そういうところでは明日はロハスを(ベンチから)外そうかなと思っています。 -印象は 1日やからね。性格は間違いなくいいし、ハッスルしてくれるような動きも見せてくれている。そういう意味ではうちのチームに相性がいいというか、同じような野球観でやれるかなというのがある。打撃や守備はまだまだ見ていかないと分からないけど、楽しみはある選手だと思う。

◆阪神ロベルト・スアレス投手が9回を締めて自身最長の13イニング連続無失点とした。 先頭オースティンへの4球目には自己最速タイの161キロを計測。右前打を許したが、佐野は高めチェンジアップで二ゴロに仕留めた。牧の初球に再び161キロを計測し、最後はツーシームで二飛に打ち取り、一塁走者の佐野が戻れずゲームセット。「セーブシチュエーションだったんで、なんとかそれを取れて良かったし、チームもいい形で勝てている。自分としてもチームとしても続けたい」。4月30日広島戦以来の8セーブ目をマークした。

◆阪神ドラフト2位の伊藤将司投手(25)が開幕から無傷の3勝目を挙げた。 球団新人では84年池田親興以来、37年ぶり、同左腕では54年栄屋悦男ら以来、67年ぶりの快挙となった。序盤から緩急を使った持ち味の投球を展開。4回先頭の牧に左越えソロを浴びたが、8回6安打1失点と大崩れすることはなかった。自身25度目の誕生日の登板を白星で飾った。父正宏さん(51)は千葉県の自宅のテレビの前で息子の誕生日の登板を見守り、「良かったんじゃないですか。1本打たれるのはやつのパターンなので、しょうがない」と笑った。コーチを務める少年野球チームが翌日に県大会を控えており、指導のため観戦を一時離脱。ヒーロインタビューには間に合った。「なんて言おうかな...、おめでとうございます! かな」。照れくさそうに祝福の言葉を送った。 小さい頃から「誕生日だからといって特別なことはしなかった」という。ただ「グラブとか、僕がいいと思ったものがあれば、日頃からプレゼントしていましたね。それで野球を頑張ってくれたのでよかったです」。息子は成長し、25回目の誕生日に輝いた。「今日が一番思い出深い誕生日になりました。これからもローテーションをしっかり守って頑張れ!」。家族の声援を胸に、伊藤将は次の1勝を目指す。【阪神担当=中野椋】 ▼阪神伊藤将が3勝0敗。阪神の新人投手が無傷の3連勝をマークしたのは、84年に5連勝した池田親興以来37年ぶり。球団の左腕では54年の山中雅博(5連勝)栄屋悦男(4連勝)以来67年ぶりになる。84年の池田は5月11日にプロ初完投で4勝目を挙げた後、故障で一時離脱。復帰後は救援に回り1勝を加え、自身15試合目の登板となった6月29日の巨人戦で先発して初黒星を喫し、連勝がストップした。

◆阪神近本光司外野手は今季初の勝利打点を記録した。同点に追いつかれた直後の5回1死一、二塁で右前適時打。「勝ち越しておきたい場面でしたし、点を取られた直後だったので、すぐに取り返すことができて良かった」。 4回にも四球から二盗を決めて先制のホームを踏んでおり、矢野監督は「うちの野球は近本が出てというのが一番のポイント、大きな要素。近本が落ち着いてきたのはチームにとって大きい」と納得顔だった。

◆阪神糸原健斗内野手は21試合連続出塁を記録した。1点を勝ち越した直後の5回1死二、三塁では中犠飛。7回1死から二遊間を破った。 犠飛の場面については「チカが良い形でつないでくれたので、その勢いに乗って打つことができました」と近本に感謝。好調をキープしている。

◆阪神の新外国人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)のデビュー戦は4打数無安打に終わった。 この日出場選手登録され「6番右翼」で先発。左右両打席に立ったが、1併殺打2三振を喫した。2軍で経験していない右翼守備は無難にこなし「やっとタイガースファンの前でもプレーすることができた」。矢野監督は「使っていきながらになるけど、外国人選手の枠があるんでね」と説明。ガンケルが先発する9日DeNA戦は1度ベンチ外となる見込みだ。

◆空中戦も強いが、地上戦も強い! 阪神のドラフト1位ルーキー佐藤輝明内野手(22)が2打席連続で弾丸ライナーの超低空適時打で勝利に貢献した。DeNAの遊撃手が二塁ベース後方を守る「佐藤輝明シフト」を強烈な打球でぶち抜き、4回に先制点、5回は追加点をもぎ取った。4番として2安打2打点と仕事をこなし、これでリーグ単独トップの28打点。首位快走のチームは今季デーゲーム13連勝で最多タイの貯金13とした。強烈で低いライナーがシフトをぶち抜いた。0-0の4回2死三塁。DeNAはルーキーながら4番を務める佐藤輝に対し、二塁手が一塁側へ寄り、遊撃手が二塁ベース後方で待ち構えた。その包囲網をものともせず、ロメロの151キロをはじき返した高速の当たりは二塁ベースの右、狭い二遊間を抜き、あっという間に外野に転がった。 「ランナーがいる場面でしっかり打点を稼ぐことができたので良かったです」 きっちり先制点を挙げると、5回にもうひと仕事。近本の勝ち越し打、糸原の犠飛に続いて2死一、二塁で再びロメロの速球を捉え、狭い一、二塁間を滑るような低いバウンドで破り、この回3点目を運んだ。2打席連続で野手が反応し切れない高速の打球でシフトを無効化した。 今季甲子園では阪神の選手が本塁打を放つと弾道測定器「トラックマン」で各数値が表示される。打球速度ではマルテ、サンズの助っ人を差し置いてここまで佐藤輝がチームトップの時速175キロ。前日7日に右翼席上段まで運んだ「業務スーパー弾」のような空中戦だけでなく、その強いスイングは地上戦でも脅威になることを証明した。 ドラフト制後の新人最速で10本塁打に到達するなど記録が注目されがちだが、4番を任された3試合すべてで打点を挙げる「実務面」が光る。打点は並んでいた巨人岡本和をかわし、リーグ単独トップの28点。佐藤輝は「中軸が打てばチームも盛り上がると思うので、4番でいい仕事ができて良かった」と勝利に貢献できたことを何より喜んだ。 連日活躍するルーキーに対して、矢野監督は「毎日のことなので別にびっくりもしない」ともはや特別視していないようで、「勝ちに貢献したり、相手に与えるダメージというのもあった中のヒット。内容としてはすごくいい」とその仕事の中身を評価した。 佐藤輝とドラフト同期で、先発の伊藤将は25歳の誕生日だった。3勝目を2打点でアシストでき「打点というプレゼントで良かったと思います」と照れながら喜んだ。頼もしいルーキーが「打」でチームをさらに盛り上げる。【林亮佑】

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、出場選手登録された阪神の新助っ人、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT=は「6番・右翼」でスタメン出場する。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=は2試合連続の「4番・三塁」となった。  ロハスは昨季、韓国リーグで47本塁打、135打点で2冠を獲得。コロナ禍の入国制限の影響で来日が遅れたものの、2軍戦に出場して状態を上げてきた。現在、セ・リーグトップの161得点を誇る猛虎打線のさらなる攻撃力アップに期待がかかる。

◆この日、出場選手登録された阪神の新外国人、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT=は「6番・右翼」でスタメン出場した。注目の来日初打席は0-0の二回1死一塁、カウント2-0からDeNA先発・ロメロの148キロの速球をフルスイングしたが、二ゴロ併殺に倒れた。

◆虎の若き4番が試合を動かした。0-0で迎えた四回2死三塁で、D1位・佐藤輝(近大)がロメロの151キロを捉え、中前適時打で先制に成功した。2試合連続で4番に座る黄金ルーキーは「先制のチャンスの場面だったので、いいところでしっかり打つことができてよかったです」と胸を張った。この時点で今季27打点目とし、セ・リーグ単独トップに躍り出た。  続くサンズも左前打で続き、なおも一、二塁と好機を拡大したが、阪神の新外国人、ロハス(前韓国KT)の第2打席は中飛に終わった。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明外野手(22)が0-0の四回の先制の適時打に続き、五回に2打席連続で適時打を放った。リーグトップの打点を「28」に伸ばした。  1-1の同点に追いつかれた直後の五回、1死一、二塁から近本が右前に勝ち越しの適時打。続く糸原の中犠飛でリードを2点に広げた。このあとマルテが四球を選んで2死一、二塁で迎えた打席。ロメロの148キロを右前へ。チーム4点目の打点をたたき出した。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明外野手(22)が0-0の四回の先制の適時打に続き、2点を加えて3-1とした五回に右前へ2打席連続で適時打を放った。  「いい攻撃が続いていたので、しっかりとランナーをかえすバッティングができてよかったです」  1-1の同点に追いつかれた直後の五回、1死一、二塁から近本が右前に勝ち越しの適時打。続く糸原の中犠飛でリードを2点に広げた。このあとマルテが四球を選んで2死一、二塁で迎えた打席。ロメロの148キロのツーシームを右前に運び、チーム4点目の打点をたたき出した。  佐藤輝はリーグトップの打点を「28」に伸ばした。

◆阪神は投打のルーキーの活躍でDeNAに快勝した。  「4番・三塁」でスタメン出場したドラフト1位・佐藤輝明外野手(22)が0-0の四回に先制の中前適時打。同点に追いつかれた直後の五回、近本が右前に勝ち越し打、続く糸原の中犠飛で加点。なおも2死一、二塁の好機で、佐藤輝は4得点目となる右前適時打を放ち、リーグトップの打点を28に伸ばした。  投げては、この日が25歳の誕生日だったドラフト2位・伊藤将司投手(JR東日本)が8回6安打1失点の好投。球団の新人では1984年の池田親興以来、37年ぶりとなる、開幕から無傷の3勝目を飾った。  この日、出場選手登録された新外国人、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT=は「6番・右翼」で1軍デビューしたが、4打数無安打だった。

◆阪神はD1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=と、25歳の誕生日登板だった2位・伊藤将司投手(JR東日本)の活躍でDeNAに快勝。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。  ■バッテリーの勝利  --伊藤将の投球はどう見たか  「リュウ(梅野)と協力していろんなボールを使いながらタイミングをずらしたり、緩急を使ったりコーナーを使ったり。将司の良さを出してくれたし、的を絞らせないというか、連打があんまりなかったというところで。安心して見られるピッチングで素晴らしかったね」   ■佐藤輝は勝ちに貢献するタイムリー  --佐藤輝に注目してしまうが、素晴らしい成績を残している  「(佐藤輝は)毎日のことなんでね、別にびっくりもしないし。ただ1本じゃなくて2本出ている(四、五回で連続適時打)のは状態も上がってきているし、打ってほしいところで、2アウトになってタイムリーとか、中身的にもしっかりしたものがある。単なる1本というより、勝ちに貢献したり、相手に与えるダメージもヒットなんで。複数安打が出ているのは内容としては、すごくいいんじゃないかなと思います」  --4番になってから特に勝負強い  「チャンスで回ってくる打順なんで、輝の持ち味やなと、これからなっていってもらえればうれしい。ホームランもやけどね、走者を置いて、どうしぶとく打っていくかを期待されるんで。ただ4番に座ったと言ってもまだ何試合かしかないんで、これからかなと思います」  ■伊藤将はルーキーらしくない?  --伊藤将は誕生日。巡り合わせも持ってる(8回1失点で開幕3連勝)  「そういうのはあると思うし、いつも落ち着いてるし、いつも自分の投球ができるのが、続いてるんでね、ルーキーというのはあまり感じさせない。将司の良さが出てるし、誕生日に投げるのもプロの中でも、毎年毎年あるわけじゃないと思うんで」  (さらに続けて)  「ルーキー3人が試合に出て、それぞれがいい持ち味を出してくれてるんでね、その中で将司の投球が一番、チームに貢献してくれたかなっていうところです」  ■好投手の条件がそろっている  --安定した投球の要因は?  「いいピッチャーの条件として、真っすぐ以外でも変化球でカウントを取れるボールが最低1つ。将司の場合は2つとか3つある。ゴロを打たせるボールもあるし、インサイドを突くボールもあるし。それは右左全部ね。緩急もあるんで。ピッチングはスピードだけじゃなくて、緩急、コーナーワーク、高低。ビックリする速さはないんだけど、速く見せるようなモノは持っている。投球の幅になっていると思う」  --近本がチャンスメークにタイムリー(1打点2得点)。本来の姿を取り戻しつつある  「前から言っているように、うちの野球は近本が出るのが大きな要素なんで。落ち着いてきたのは、チームにとっては大きいかなと思います」  ■9日はロハスはベンチ外  --ロハスは1試合でどうこうはないと思うが  「対戦する投手も初めてやし、状態が俺らも分かっていないわけやから。使っていきながらになるけど、外国人選手の枠があるんでね。明日(9日)、ガンケルが投げるんで。ロハスを外そうかなと思っています」  --見た印象は  「一日やからなあ。そんなにあれやけど、性格は間違いなく良いし、ハッスルしてくれる動きも見せてくれているんで。うちのチームに相性が良いというか、同じような野球観でやれる。打撃や守備は見ていかないと分からないけど、楽しみはある選手だと思うんで。今日だけやけど、ハッスルしているところは見えたかな」

◆DeNA打線は、完投勝利を許した4月24日に続いてルーキー伊藤将にひねられた。三回まで毎回、得点圏に走者を進めても一本が出ず、四回に牧の一発で1点を奪うのがやっと。三浦監督は「ストライクゾーンを広く使われて、打ちあぐねた」と顔をしかめた。  101球で八回まで投げられ、喫した五つの三振は全て見逃しと粘りが見られなかった。今後も対戦が予想されるだけに、監督は「前回もやられているので、次はやり返せるようにしたい」と雪辱を期した。

◆DeNAの牧が4月17日以来の本塁打。0-1の四回、先頭打者で同じく新人の伊藤将から左翼席に放り込んだ。チームトップの7号に「完璧。内角の球に対して、うまく反応することができた」と自賛した。  1年目で開幕から奮戦を重ねており、疲れから調子を落とした時期もあったが、これで6戦連続安打。三浦監督は「状態も上がってきている」と復調を感じた。 ロメロ(先発で来日初登板して5回4失点で黒星) 「今回の投球内容を踏まえて、次回登板までに全球種をゾーン内で攻めていくことを確認したい」

◆■ハマスタ"凱旋"8回1失点■  虎の新人記録は佐藤輝だけじゃない! 阪神ドラフト2位・伊藤将(JR東日本)が8回101球、初の無四球で6安打1失点の好投。自身の25回目のバースデーを開幕3連勝で飾った。球団新人では1984年の池田親興以来37年ぶり。ドラフト制(1966年)以降の球団新人左腕では史上初の快挙を成し遂げた。  「高校時代は結構、横浜スタジアムにお世話になって、プロでもプレーできたことは本当にうれしい」  横浜高時代の思い出が詰まったグラウンドを見つめながら、喜びをかみしめた。前夜に12得点と勢いに乗るDeNA打線を相手に、ピンチにも動じなかった。まずは一回。安打と遊ゴロ失策で1死一、二塁を招いたが、4番佐野を142キロで左飛、D2位・牧(中大)も143キロで一邪飛。ともに直球で仕留め、同期のD6位・中野(三菱自動車岡崎)のミスを帳消しにした。  新人3人がスタメン出場。助け、助けられてのかたい絆-。自身は、四回に先制打、牧に同点弾を浴びた直後の五回には4点目の適時打と、勇気づけてくれた2学年下のD1位・佐藤輝(近大)に頭を下げた。  「(佐藤)輝が打ってくれると、自分の投球も楽になる。きょうは輝に感謝しています」  3点リードをもらった後の五、六回は連続で併殺を奪い、冷静に危機を乗り切った。大学、社会人、そして虎でキャリアを積み重ねて、成長したことをアピールできた"凱旋登板"だった。 ■「最高」25歳バースデー■  「きょうは最高の誕生日になりましたし、両親も喜んでくれていると思います」  登板前にスマートフォンのLINEをチェックすると、両親から「誕生日おめでとう。勝利投手になって、いい誕生日を迎えてね」と。それだけで十分だった。  開幕前はローテ6番手を争う立場だった。しかし4月24日のDeNA戦で12球団新人完投勝利一番乗りを果たすと、この日は37年ぶりの偉業。降雨ノーゲームとなった1日からしっかりと調整した左腕に、矢野監督は「ビックリするような(球の)速さはないが緩急、コーナーワーク、高低を使って速く見せられるし、いつも落ちついている。ルーキーというのをあまり感じさせない」と、目を細めた。  江夏豊や井川慶ら虎のレジェンド左腕も成し遂げられなかった無傷の3連勝発進。25歳は「チームのためにプレーできているのはいいこと。次回もしっかり投げていきたい」と新人らしからぬセリフで締めた。(三木建次) ★父「うれしいの一言」  千葉県横芝光町の自宅でテレビ観戦した伊藤将の父・正宏さん(51)は「本人にとっても私にとってもいい日になりました」と声を弾ませた。「(3連勝は)うれしいの一言。なんとか崩れずに、安定した、いい投球していたので。これを(今後も)続けていってほしい」。思い出の球場での登板だったが「高校のときは横浜スタジアムでの試合は、いつも応援に行っていました。一番印象的だったのは2年夏の神奈川大会の準決勝で、松井裕樹投手(桐光学園から楽天)に投げ勝ったとき。もう一つは3年夏に(準決勝で)東海大相模に負けてしまった試合かな」と懐かしそうに振り返った。

◆■「6番・右翼」即スタメン■  その名がコールされただけで左翼席が揺れた。たっぷり蓄えたあごひげに黄金のネックレス。力強さがみなぎるロハスの姿が画面に大映しになっただけで、リモート観戦のお茶の間も沸きかえったはずだ。「6番・右翼」で昇格即スタメンデビュー。ホロ苦い4打数無安打発進となったが、阪神期待の新助っ人がついに戦いの舞台に立った。  「1軍でスタメンとしてプレーできてよかった。やっとタイガースファンの前でもプレーすることができた。ただ、結果は望むようなものではなかったけど、このまま頑張っていきたい」  韓国KTでは昨季、打率・349をマークし、47本塁打と135打点で2冠。日米の争奪戦の末に年俸2億6000万円で虎入りを決めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて来日が4月4日にまでずれ込んだ。2軍では9試合出場で打率・200、2本塁打、6打点。ファンもチームもロハス自身も、この日を待ちわびていた。  初打席は0-0の二回1死一塁。まずは左打席に立った。2ボールから3球目、ロメロの外角148キロに二ゴロ併殺。四回2死一、二塁では捉えたものの中飛に倒れ、その後は三振2つだった。最終打席では右打席にも立てたが、1戦目は4打数無安打に終わった。 ■矢野監督「チームに相性が良い」■  キャンプもオープン戦も参加できなかった中での初戦とあって、矢野監督も気には留めていない。実際にプレーを見るのは初めてだったが「性格は間違いなくいいし、ハッスルしてくれるような動きも見せてくれている。うちのチームに相性が良いというか、同じような野球観でやれるかなというのがある」と早くも確信している。  9日はガンケルが先発するだけに、いきなり外国人枠(1軍登録5人、ベンチ入り4人)の問題にも直面する。マルテ、サンズが好調を維持しており、指揮官は「明日はロハスを(ベンチから)外そうかなと思っています」と明言した。  最高の仲間であることは疑いようもない。チームは最善の手を探り、ロハスはその状況下で、最高の状態を作り上げていく。(長友孝輔)

◆守護神のスアレスは自己最速タイの161キロをマークし8セーブ目だ。3点リードの九回に登板。先頭のオースティンに160キロを右前打されたが、1死一塁で迎えたD2位・牧(中大)の初球(ファウル)で161キロを投げ込み、最後は二飛。飛び出していた一走が一塁へ戻れず、ゲームセットだ。「チームもいい形で勝てている。自分としてもチームとしても続けたい」。4月30日の広島戦(甲子園)以来、登板3試合ぶりのセーブをつかみ、リーグトップ9の石山(ヤクルト)、栗林(広島)に1差に迫った。

◆"同期のサクラ"が満開、4番から粋なバースデーブレゼントだ! 阪神はDeNAに4-1で快勝。ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が2本の適時打を放ち、誕生日に先発した同2位・伊藤将司投手(25)=JR東日本=の3勝目を強力アシストした。28打点はリーグ単独トップに浮上。貯金を13に戻して首位快走の虎を、新4番がグイグイ引っ張る!!  真っ白なクリームの乗ったケーキの代わりに、キラキラと輝く白星をプレゼントした。佐藤輝が2本のタイムリーで同期の伊藤将の誕生日を祝い、虎の首位固めに貢献。これぞ、4番。在任3試合目とは思えない、貫禄十分の働きだ。  「(伊藤将に)"打点というプレゼント"で、良かったと思います。やっぱりランナーがいる場面で、しっかりヒットでも何でも打点を稼ぐことができたので、良かったです」  テレ笑いとともに声を弾ませた。まずは0-0の四回。1死三塁がマルテの二飛で2死となってから打席へ。2ストライクから、来日初先発のロメロの151キロツーシームを鋭くとらえた。  遊撃手が二塁ベース後方を守るシフトを敷かれた中、狭まった二遊間を強烈な打球で抜いた。中前への先制打。追いつかれた直後の五回には、2点を勝ち越し、なお2死一、二塁からダメ押しの右前適時打を放ち、リードを4-1と広げた。  今季11度目のマルチ(複数)安打となる2安打で、自己最長を更新する6試合連続安打。さらに2打点で今季28打点。26打点で並んでいた巨人・岡本和を超え、堂々の単独トップ。1958年の巨人・長嶋茂雄以来となる新人打点王の誕生も予感させる打棒だ。  得点圏打率も・333(33打数11安打)。「より集中して、甘い球を逃さないように。相手もより厳しいところに投げてくると思うので。ランナーがいたら。そこは意識してやっています」。大山の負傷離脱の影響を感じさせない勝負強さでチームをけん引している。 その他の写真(2/2枚)  同期の節目をバットで祝うのは恒例行事になりつつある。4日のヤクルト戦(神宮)でもD6位・中野(三菱自動車岡崎)がプロ初本塁打を放つと、"祝砲"とばかり自身も9号ソロ。「やっぱりルーキーでチームを盛り上げていけているのはすごいいい」。ちなみに伊藤将が先発した4試合で佐藤輝は16打数7安打(打率・438)、6打点だ。頼もしい新人たちが矢野虎を活性化し、デーゲームは13連勝。貯金も今季最多タイの13、2位巨人とのゲーム差は3・5に広がった。  矢野監督は「2アウトになってタイムリーとか、中身的にもしっかりしたものがある」と称えると「(4番は)チャンスで回ってくる打順。そういうもの(勝負強さ)が(佐藤)輝の持ち味やなというふうになってもらえれば、もちろんうれしい」と期待した。  4番3試合で打率・417、2発、8打点。「もちろん打点を稼いでチームが勝てるようにやっていきたい。中軸がしっかり打てばチームも盛り上がると思うので、そういう意味では4番でいい仕事ができてよかった」と佐藤輝。本塁打もトップタイと2冠の怪物ルーキーが、4番としてさらに迫力を増していく。(新里公章)

◆1年に何試合もないような、実に分かりやすい投打のヒーローが誕生しての快勝だった。  ルーキーの4番打者が先制を含む2本のタイムリー。アッという間に抜けていく打球の速いこと速いこと。なのに、中継のアナウンサーが「きょうの佐藤輝はまだホームランが出ていません」と付け足す。もはや並みの新人の期待度を超越している。ヒットじゃ満足してもらえないんだから。  ドラフト2位ルーキーも、高校時代に慣れ親しんだハマスタで8回1失点の快投&開幕3連勝。しかも自身の誕生日に。ダブルでおめでとう! 5月8日は「伊藤の日」か。そういえば、昨年限りで退団した伊藤隼太クンも同じ5月8日生まれだった。やっぱり5月8日は「伊藤の日」だ。えっ、どうでもいい情報だって?! すみません。  こんな分かりやすい日だったので、おとなしくしていただいても何の不満もございません。新外国人、ロハス・ジュニア。4打数ノーヒット2三振のデビューに、特に文句など言わない。  冷静沈着な当番デスク・堀啓介などは、いつも以上にクールだった。  「いろんな外国人選手を見てきましたが、シーズンで何試合かプレーしてみないと、判断できませんからね。マートンだって、キャンプ、オープン戦ではみんな不安視していたし、厳しいんじゃないかという声も多くありました。でも、シーズンに入ったら、あの働きでした」  堀デスクが例に挙げたのはタテジマの歴史にさん然と輝くマット・マートン。来日1年目の2010年に当時のシーズン最多安打記録を塗り替える214安打を放った。でも、どれだけの人が、その能力を最初から見抜いていたか。  トラ番サブキャップ・新里公章も「ボクとしては、いきなり活躍する助っ人の方が心配です」と自説を展開し始めた。  新里が例に挙げたのは2017年のシーズン途中にやってきたジェイソン・ロジャースと、19年シーズン中に参戦したヤンハービス・ソラーテ。どちらもデビューは衝撃的だった。  ロジャースの愛称は「パンダ」。デビュー戦(7月18日、広島戦)で初安打初打点。同21日のヤクルト戦では来日1号を含む1試合2本塁打。いきなり打ちまくった。当時のサンスポ記事を検索してみると-。  虎のパンダが大爆発だ! 虎のパンダが反攻の旗手になる!  やたら景気のいい記事が。しかも、筆者はすべて「新里公章」になっている。おそらく、新里にはこの時のトラウマがあるのだろう。  2年後のソラーテ。愛称は意味不明(?)の「セクシータイム」だった。デビュー戦の7月26日の巨人戦(東京ドーム)で「2番・遊撃」でスタメン出場し、八回にアッと驚く決勝2ラン。  セクシー決勝弾! こんな男を待っていた!  当時のサンスポは「セクシー」「セクシー」と書きまくっている。  華々しいデビューを飾った「パンダ」と「セクシー」が、その後どんな末路を辿ったか。詳しくは辞めておく。すぐにいなくなったことだけは確かだ。  その点、ロハスの愛称は「メルマック」。普通だ。それがいい。ジックリ、日本野球に慣れて、ジックリ爆発してくれれば。ことしの虎党には「余裕」の2文字があるので。

◆「虎の新人4番の佐藤輝明~! 本日の2打点で28打点、10本塁打と2冠になって天狗(てんぐ)になっとらんやろなー!!」「誰だお前は?」「グフフフ...、俺はアンテルさまだ!!」「アンテル?」「そう! アンチ輝明や! かつての巨人のようにアンチができたらホンモノ!! まあ、そういう意味では君はホンモノと認められたわけだが...」「何の用だ!?」「フフフ...、このまま新人王をその手にできるかな? 今年は強者ぞろいやでエ」「...」「本日7号アーチのDeNA・牧やセーブ王を狙う広島・栗林を思い浮かべたやろ? 否!! 敵は本能寺にあーり!! 本日無傷の3勝目をあげたD2位・伊藤将(誕生日オメデトウ?)が最多勝のタイトルに輝いたら? いやいや、D6位の中野も今の調子なら規定打席に届き打率も現在・373。あれよあれよと首位打者のタイトルを取っちゃったらどーなるやろねエ!? このアンテルさまを黙らせたかったら、50ホーマー以上で本塁打王、150打点近い打点王の2冠で新人王にならんかい!!」と厳し過ぎる愛のムチをおくっておくのだ!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
23101 0.697
(↑0.009)
-
(-)
109165
(+4)
106
(+1)
38
(-)
28
(+1)
0.264
(-)
2.940
(↑0.06)
2
(-)
巨人
18125 0.600
(-)
3.5
(↓0.5)
108147
(-)
119
(-)
41
(-)
25
(-)
0.260
(-)
3.230
(-)
3
(-)
ヤクルト
15135 0.536
(-)
5.5
(↓0.5)
110138
(-)
147
(-)
35
(-)
21
(-)
0.245
(-)
4.110
(-)
4
(1↑)
広島
14183 0.438
(↑0.019)
8.5
(-)
108107
(+4)
131
(+3)
25
(+1)
16
(-)
0.257
(↑0.001)
3.420
(↑0.02)
5
(1↓)
中日
13184 0.419
(↓0.014)
9
(↓1)
108101
(+3)
110
(+4)
13
(-)
20
(+4)
0.232
(-)
2.930
(↓0.03)
6
(-)
DeNA
11234 0.324
(↓0.009)
12.5
(↓1)
105137
(+1)
182
(+4)
29
(+1)
7
(-)
0.236
(↓0.001)
4.680
(↑0.02)