DeNA(★2対3☆)阪神 =リーグ戦9回戦(2021.05.09)・横浜スタジアム=
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阪神
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DeNA
1000001002801
勝利投手:馬場 皐輔(1勝0敗0S)
(セーブ:スアレス(1勝0敗9S))
敗戦投手:ピープルズ(1勝1敗0S)

本塁打
【阪神】糸井 嘉男(2号・5回表2ラン)
【DeNA】桑原 将志(3号・7回裏ソロ)

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◆阪神は1点を追う5回表、サンズの適時二塁打で同点とする。続く好機で糸井の2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・馬場が3回無失点。その後は3投手の継投でリードを守り、馬場は今季初勝利を挙げた。敗れたDeNAは、打線が好機を生かせなかった。

◆阪神の糸井嘉男外野手(39)が「6番右翼」で2試合ぶりのスタメン復帰となった。 大山が登録抹消となった影響で、7日DeNA戦(横浜)に6番右翼で今季初スタメン。6回の第3打席ではバックスクリーン左に飛び込む本塁打を放ち、17歳後輩の佐藤輝との「近大アベック弾」を決めた。 8日は新外国人メル・ロハス・ジュニア外野手(30=韓国・KT)が昇格即スタメンで起用され、糸井は代打のみの出番だったが、再びスタメンでの出場機会が回ってきた。「いつどういう状況でも、僕らは自分にできる最高の準備をするだけ」と話していたベテランのバットに注目だ。

◆2番遊撃でスタメン出場したDeNA倉本寿彦内野手(30)がアクシデントで途中交代した。1回の攻撃で二ゴロを放った際に、ヘッドスライディングで伸ばした左手が一塁ベースを突いてしまった。 痛がるそぶりを見せながら一塁側ベンチへ引き揚げ、2回の守備から遊撃には大和が入った。 試合後に取材応対した三浦監督は倉本の状態について「左手薬指の突き指ですね。トレーナー室で治療中です。明日、試合がないので病院に行く予定です」と明かした。

◆阪神近本光司外野手(26)、ジェフリー・マルテ内野手(29)、ジェリー・サンズ外野手(33)が「ピンクバット」で打席に立った。 5月9日は「母の日」。各球場では「NPBマザーズデー2021」が実施され、選手たちはオリジナルピンクリストバンドを着用。この日だけ特別にピンク色のバット、スパイクなどの使用が認められている。 マルテは打撃用手袋やアンダーシャツにもピンクカラーを使用。母への思いを全身で表現し、勝利を目指す。

◆阪神ジョー・ガンケル投手(29)が、3回4安打1失点で早期の降板となった。ここまで無傷の5勝と安定感ある投球を続けていただけに、戦略的な交代か、アクシデントか、状況が心配される。 初回は先頭の桑原に二塁打を浴び、1死三塁からオースティンの遊ゴロの間に先制を許した。2回は1死からソトに二塁打を浴びるも無失点。3回は投手ピープルズに中越え二塁打を浴び、少しいらだつ様子も見せたが、無死二、三塁のピンチを無失点で切り抜けていた。 ガンケルは、今季初めて責任投球回までもたずに降板となった。

◆阪神糸井嘉男外野手(39)が特大の勝ち越し2ランを放った。 「6番右翼」で2戦ぶり今季2度目のスタメン出場。同点に追いついた直後の5回無死三塁、ピープルズから右翼席上段に2号2ランを運んだ。 この日は「母の日」。三塁ベンチ前では腕のピンクリストバンドを指さして盛り上げた。 今季初スタメンとなった7日DeNA戦でも1号を記録。ベテランが底力を見せつけている。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が激走&ヘッドスライディングで試合を振り出しに戻した。 1点を追う5回、先頭で四球を選ぶ。無死一塁から5番サンズの左中間適時二塁打で俊足を飛ばし、ホームに両手から突っ込んだ。間一髪のタイミングで1点をもぎ取った。

◆阪神に珍しいリリーフの交代劇があった。 2番手で4回から登板した馬場は、7回もマウンドへ。マウンドで投球練習を行う馬場のかたわら、岩貞がリリーフカーに乗って左翼後方に現れた。しかし、リリーフカーはUターン。しばらくすると、再び岩貞が、今度は走ってマウンドへやってきた。馬場がマウンドへ上がってから交代を告げるはずが、リリーフカーが早く出てしまった模様だ。 7回は3番手で岩貞が登板。1死から桑原にソロ本塁打を被弾し、味方の失策もからんで1死一、二塁のピンチを招いたが、4番佐野を遊ゴロ併殺に仕留め、1点差を守った。

◆8回裏のDeNA攻撃中に球場内でぼや騒ぎが起きた。 非常ベルが鳴る中で試合は続いたが、阪神4番手の岩崎が8回裏を無失点に抑えた。 その後、阪神ナインが9回表の攻撃前に三塁側ベンチから出て"一時避難"する場面も。火はすぐに消化器で鎮火されたもようで、試合終了後には「火は鎮火したので、ご安心ください」というアナウンスが流れた。球場には複数の消防車、パトカーも駆けつけた。

◆DeNAの先発ピープルズは3回までパーフェクト。阪神の先発ガンケルは1回に1失点も3回無死二、三塁のピンチを抑えた。 阪神は5回、サンズの適時二塁打と糸井の2号2ランで逆転。4回から登板した馬場は6回まで無失点とDeNA打線を封じた。 阪神が逆転勝利でデーゲームは1分けを挟んで14連勝。馬場が今季初勝利。DeNAは4カードぶりに負け越した。

◆阪神が最下位DeNAを下し首位キープ。馬場が今季初勝利。スアレスは9セーブ目。DeNAピープルズは今季初黒星。

◆阪神ジョー・ガンケル投手(29)の出場選手登録抹消が決まった。矢野燿大監督(52)が試合後、「いったん抹消はする」と明言。右肩の張りによるアクシデントとみられる。 今季はここまで無傷でリーグ最多タイの5勝。この日も先発で3回まで4安打1失点と粘投していたが、4回から2番手の馬場皐輔投手(25)がマウンドに上がった。責任投球回を全うできずに降板するのは今季7試合目の登板で初めてだった。 指揮官は「明日病院に行って、そこからの判断になると思う。詳しくはまた明日になると思う」と説明。勝ち頭がまさかの形で離脱となった。

◆阪神は3月27日ヤクルト戦からデーゲームで1分けを挟み14連勝。デーゲームで14連勝以上は99年西武以来となり、セ・リーグでは54年巨人以来、67年ぶり。2リーグ制後は5度目だが、過去4チームは連勝開始前に黒星があり、無傷のデーゲーム14連勝は2リーグ制後初めてだ。なお、日本で初めてナイターが行われたのは48年で、阪神はナイターがない時代の37年と46年に14連勝している。

◆DeNAは逆転負けで2年ぶりの4カード連続勝ち越しを逃した。 1点リードの5回に先発ピープルズが先頭の佐藤輝への四球から崩れて3失点。7回に桑原の3号ソロで1点差としたが、及ばなかった。三浦監督は「リリーフ陣は粘ってくれたけど、あと1歩というところだった」と振り返った。

◆阪神が最下位DeNAに逆転勝ちした。 矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。 -糸井が勝負強さを見せた いやあね、素晴らしいホームランやった。ベンチもすごい盛り上がるんでね。それもうれしかったし、嘉男自身ももちろんうれしそうやった。いいところで一気にね、いけたっていう攻撃。うん。最高でした。 -その前の佐藤輝の走塁、サンズの走塁も流れを呼んだ いやあホントね、あのテルの走塁は素晴らしかったし、あれ藤本(三塁ベース)コーチもすごい難しいと思うねんけどね。それを思い切って回してくれたっていうのもある。テルもぎりぎりのところでもね、なんとかっていう気持ちで、うん、いい走塁やったと思います。 -ガンケルは走者を背負っても粘っていた そうやね、途中で降りたけど、まずはピンチを、ピッチャーに打たれたっていうところは反省もあると思うけど、でも粘っていってくれたっていうのは、勝ちにもちろんつながっている。まあでも何と言っても馬場が、今日は3回頑張ってくれたっていうのが大きな貢献じゃないかな。 -ガンケルはアクシデント降板 一応、アクシデントなんだけど、明日病院に行って、そっからの判断になると思うから。詳しくはまた明日になると思う。 -ガンケルの今後 抹消はいったんする。抹消はするよ。 -試合終盤にボヤ騒ぎがあった 何か知らんけど、煙たかったから。室外機が燃えたんちゃうかという感じやったけど。それで煙が。ベンチ内も風が通るというか、そこで煙が入ってきたから。その煙が煙たいからベンチから離れていたんだけど。まあ、もう大丈夫みたい。

◆8回裏のDeNA攻撃中に球場内でぼや騒ぎが起きた。 非常ベルが鳴る中で試合は続いたが、阪神4番手の岩崎が8回裏を無失点に抑えた。 その後、阪神ナインが9回表の攻撃前に三塁側ベンチから出て"一時避難"する場面も。火はすぐに消化器で鎮火されたもようで、試合終了後には「火は鎮火したので、ご安心ください」というアナウンスが流れた。球場には複数の消防車、パトカーも駆けつけた。 ・過去の火災等による騒動 ◆51年8月19日 中日-巨人戦が行われたナゴヤ球場でバックネット裏の中央スタンドが全焼。3万人の観衆が出入り口に殺到したため、死者3人、重傷89人を出す大惨事となった。 ◆90年9月11日 ナゴヤ球場の外野側にあるごみ集積小屋から出火し、観客約1000人がグラウンド内に避難。中日-大洋戦の開始が23分遅れた。 ◆96年3月14日 水戸市民球場での巨人-日本ハムのオープン戦で、左翼後方の雑木林から出火。上空が煙に覆われたが、試合は続行された。 ◆03年5月18日 甲子園球場の阪神-巨人戦でグラウンドが白煙に包まれたため7分間中断。近隣の木造アパートが出火し、煙が球場内に流れた。 ◆21年2月8日 巨人の宮崎キャンプで紅白戦中に用具室から出火。試合が11分間中断し、スプリンクラーが作動して鎮火した。

◆昼間は史上最強の猛虎だ。阪神が糸井嘉男外野手(39)の決勝2号2ランでDeNAに逆転勝ち。デーゲームは引き分けを挟んで、開幕から無傷の14連勝。2リーグ制後の新記録を打ち立て、貯金も今季最多の14に増やした。試合中にボヤ騒ぎで、阪神ナインが三塁側ベンチからグラウンドに飛び出すハプニングもあったが、勢いに陰りはなかった。糸井は鮮やかなピンクに包まれた腕に力を込めた。同点に追いついた直後の5回無死三塁。DeNAピープルズの142キロ直球を、迷わず振り切った。「完璧でした」。右翼スタンド上段に届く決勝の2号2ラン。直前にはサンズの適時二塁打で一塁走者の佐藤輝がヘッドスライディングの激走で本塁に生還していた。「輝から始まって、サンズもつないで、なんとかチャンスだったんで、絶対に点に絡みたいなと思って、振り抜きました」。近大の後輩からバトンを受け取り、ベテランが逆転劇を締めた。 大山の負傷により、7日DeNA戦に続き、今季2度目のスタメン出場。「毎日、準備はしているんで。いい準備ができて、いい結果が出て良かった」。開幕から代打が続いても集中力を切らさず、ベンチでは若い選手たちに交ざって盛り上げてきた。使用するバットは、19歳年下の小幡のものだ。春季キャンプでの交流による「気づき」も大切にする。先発試合では2戦連続本塁打と勝負強さを発揮。矢野監督も「素晴らしいホームランやったし。ベンチもすごく盛り上がる。いいところで一気に行けたという攻撃で。最高でした」と絶賛した。 母の日で糸井も打撃用手袋やリストバンドなど、アイテムをピンク色にまとめた。「いかにピンク色をそろえるか考えていました。まぶしかったです」。お立ち台では糸井節でおどけたが、込めたのはもちろん感謝の思い。2ランを放ちベンチに戻った後も、テレビカメラに向かってピンク色の腕を指さした。「大人になるにつれて親のすごさだったり、ありがたみはすごく感じます。なかなか『ありがとう』と伝える機会もないので、そういうメッセージを込めました」。母はかつて、バレーボールの国体選手だった。年を重ねる度に、偉大さを実感する。 これでデーゲームは、引き分けを挟み開幕から無傷の14連勝。2リーグ制後では新記録だ。9回の攻撃前には、ボヤ騒ぎで、ベンチに煙が入りこむアクシデントもあったが、ナインに動揺はなかった。貯金も今季最多14。「大山も離脱していますけど、みんなでカバーしあって、1勝1勝積み重ねていけるように頑張ります」と糸井。昼間は史上最強の猛虎が、さらに加速した。【磯綾乃】

◆4番が「足」でチームに勝利をもたらした。阪神ドラフト1位の佐藤輝明内野手(22)が激走&気迫のヘッドスライディングで逆転の流れを呼び込んだ。 「いやもう、1点が欲しいところだったんで、無我夢中で走りました」。 1点を追う5回。先頭で打席に入り、四球を選んだ。続くサンズが左中間をライナーで破る打球を放つ。一塁走者の佐藤輝は迷わず三塁ベースを蹴った。スピードを保ったまま本塁にド迫力のヘッドスライディング。DeNAは必死の返球を見せたが、かいくぐって同点の生還を果たした。ベンチ前ではいつも「Zポーズ」で迎える矢野監督もこのときばかりは「ヘッドスライディング」をまねて、大喜びだった。 この激走が逆転劇を生んだ。この日はピープルズの前に、4回まで近本の1安打だけ。佐藤輝の激走で流れは一変した。直後に糸井に決勝2ランが飛び出し、一気に3点を奪った。「あそこから今日は始まったので良かったと思います」と納得の表情。矢野監督は「あのテルの走塁は素晴らしかった。ギリギリのところでも、なんとかっていう気持ちで。いい走塁やったと思います」と4番の姿勢をたたえた。 三塁守備でも確実にアウトを取った。1点リードの8回には牧、ソト、嶺井の打球を処理。鋭い打球もあったが、軽快な動きでアウトを積み重ねた。三塁は近大時代の本職で、「落ち着いてプレーできた」と問題はない。4番としては4試合目で初の無安打に終わったが、不発でも存在感の大きさは変わらない。「走」と「守」で勝利に貢献。頼もしすぎるルーキーだ。【林亮佑】

◆出た! 馬場ガッツ! スクランブル登板の阪神馬場皐輔投手(25)が今季初勝利を手にした。アクシデントで降板した先発ガンケルの後を受けて4回から登板。6回1死からソトに二塁打を許したが、続く宮崎を空振り三振。最後は嶺井をフォークで二ゴロに仕留めて派手にガッツポーズを決めた。3回2安打無失点と気持ちのこもったロングリリーフで逆転勝利を呼び込んだ。 今季初登板となった4月21日巨人戦(東京ドーム)から7試合連続で自責0。奮闘を続ける右腕は「相手に流れを与えない投球を心掛けていました。ピンチの場面でも何とか粘って0点で次につなげられるように1球1球丁寧に投げることができた」と満足げだ。矢野監督も「何と言っても馬場。3回頑張ってくれたっていうのが大きな貢献じゃないかな」と陰のヒーローをたたえた。

◆首位快走中の虎にショックが走った。阪神ジョー・ガンケル投手(29)が出場選手登録を抹消されることが9日、決まった。先発したDeNA戦(横浜スタジアム)の投球中に右肩の張りが出たもよう。矢野監督は試合後、「いったん抹消はする」と明言した。 黄色に染まった左翼席がザワついたのは4回裏だ。ガンケルが姿を見せず、2番手馬場がコールされる。助っ人右腕の体に異変が生じていた。3回まで4安打1失点と粘投。毎イニング長打を浴びながら、3回は無死二、三塁の大ピンチを無失点で切り抜けていた。ただ、三塁ベンチ内で右肩をさする場面もあり、降板を余儀なくされた。 今季はここまで無傷でリーグ最多タイの5勝、防御率2・35。勝ち頭の離脱は痛い。指揮官は今後については「明日病院に行って、そこからの判断になる」と話すにとどめた。

◆阪神岩貞祐太投手がドタバタの交代劇を乗り越え、リードを守った。 7回、投球練習を行う馬場のかたわら、1度はリリーフカーで左翼後方に現れるも、すぐさまUターン。しばらくすると、今度は走ってマウンドまで向かった。交代を告げる前に、リリーフカーが先に出てしまった模様だ。 登板後は、1死から桑原にソロ本塁打を被弾。さらに味方の失策もからんで1死一、二塁のピンチを招いたが、最後は4番佐野を遊ゴロ併殺。リードを守り10ホールド目を挙げた。

◆阪神の5番サンズはピンクバットで試合を振り出しに戻した。「母の日」に特注の相棒を使用。1点を追う5回無死一塁、ピープルズから左中間を破る適時二塁打を放ち、6番糸井の勝ち越し2ランにつなげた。 「次に次にと、攻撃を長く続けるような打撃ができればと思っていた。テルが良く走ってくれた。グッジョブだよ」と一塁走者佐藤輝に感謝。7回には逆方向に二塁打も決め、2戦連続マルチ安打を記録した。

◆阪神の守護神スアレスがリーグトップタイの9セーブ目を挙げた。先頭の代打神里には直球で押し、最後はチェンジアップで空振り三振。後続2人も危なげなく内野ゴロに打ち取った。「勝ててなにより良かったし、こんな展開も続くと思うけど、チームとして1つでも多く勝っていくことが大事だと思う」。母の日ということもあり「おめでとうといつもありがとう、愛しているよという気持ちと、今日のセーブはあなたに届けたいという気持ちです」と好投を母にささげた。

◆東京オリンピック(五輪)の野球・ソフトボール会場になっている横浜スタジアムで9日、DeNA-阪神戦の試合中に火災が発生した。 現場は三塁側ベンチ裏につながる球場駐車場内。8回裏のDeNA攻撃中だった午後5時ごろに通行人から通報があり、消防車15台が出動するなどして約25分後に鎮火した。煙が三塁側ベンチ内に侵入して試合が一時中断したが、大きな混乱はなく事態は収束した。午後5時すぎの横浜スタジアムで、けたたましく非常ベルが鳴った。8回裏のDeNA攻撃中の出来事。横浜市消防局によると、三塁側ベンチ裏通用口近くの駐車場内で火災が発生。現場付近を通りかかった通行人から「ゴミが燃えている」と通報があり、消防車15台にパトカーも出動。グラウンドでは1点差を巡る攻防が繰り広げられていた最中、迅速な消火活動によって約25分後に鎮火した。 ただ、この火災によって試合進行は若干の影響を受けた。8回が終了した直後、三塁側ベンチが慌ただしくなった。阪神ナインはベンチ裏へとつながる通路から離れ始め、一部の選手らはグラウンドへ飛び出した。矢野監督によると「煙たかったから。外の何かがちょっと燃えたんちゃうかという感じやった。ベンチ内も風が通るというか、そこで煙が入ってきたからベンチから離れていたんだけど」と、一時避難していたことを明かした。当時の球場付近は約7メートルの強風が、火元から三塁側ベンチ方向へ吹いていたため、煙がベンチ裏の通路を抜けてグラウンド内に侵入したもよう。一時的に試合は中断した。 DeNAによると、関係者駐車場入り口周辺の球場外周フェンスと、五輪用仮設オーバーレイフェンス(球場敷地外)の間にあったゴミが何らかの原因で出火したという。詳しい原因は警察や消防が調査中だが、幸いにも、けが人は出なかった。詰めかけた1万5427人観衆も大きな混乱なく帰路に就くことができたが、東京五輪で野球・ソフトボール会場となる場所での一大事になりかねないアクシデント。徹底的な原因究明とともに、再発防止策も必要となりそうだ。

◆両軍のスターティングメンバーが発表され、ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=は3試合連続で「4番」に座る。試合開始前の時点で10本塁打はセ・リーグトップタイ、28打点は単独トップに立つ。前日の同戦は2本の適時打を放った若き4番の働きに注目が集まる。また新助っ人、メル・ロハス・ジュニア外野手(30)=前韓国KT=はガンケルが先発するため、外国人枠(1軍登録5人、ベンチ入り4人)に伴い、ベンチ外となった。

◆DeNA・倉本寿彦内野手が「2番・遊撃」で出場するも、二回で交代となった。一回、二ゴロに倒れ一塁にヘッドスライディングした際に負傷したとみられる。  一回無死二塁で迎えた第1打席に、右方向へと転がす進塁打に成功した。倉本は一塁へ頭から滑り込んだが、アウトの判定。この際に負傷し、左腕をおさえながら顔をしかめ、トレーナーとともに歩いてベンチへと戻った。その直後の守りで交代が告げられ、代わって大和が遊撃に入った。  倉本は3試合ぶりのスタメン出場も、試合開始から約15分で無念の交代となった。

◆開幕から無傷の5勝を挙げている阪神のジョー・ガンケル投手(29)が、今季最短の3回4安打1失点で降板した。  一回1死三塁からオースティンの遊ゴロの間に先制を許した。二回はソトに左翼線二塁打を浴びるも無失点。三回、連打で無死二、三塁のピンチを迎えたが、大和を三ゴロ。続くオースティンをフォークで空振り三振に。佐野は申告敬遠で満塁から牧をスライダーで見逃し三振。最大のピンチをゼロで切り抜けたが、この回でマウンドを降りた。

◆虎の重量打線が爆発し、一気に逆転に成功した。0-1の五回。先頭の佐藤輝が四球で出塁し、続くサンズがDeNA先発・ピープルズの139キロを捉え、左中間を深々と破る打球を飛ばすと、一走・佐藤輝が激走。最後はヘッドスライディングで生還し、同点に追いつく適時二塁打となった。  サンズは「テルが塁に出てくれたから、次に次に攻撃を長く続けるようなバッティングができればと思っていた。テルがよく走ってくれたね。グッジョブだよ」と声を弾ませた。さらに、無死三塁から糸井が142キロを一閃。打った瞬間に本塁打とわかる今季2号2ランで勝ち越しに成功した。  スタメン出場試合は2戦連発で「輝とサンズがいい流れを作ってくれた。最高の結果を出すことができてよかった」と胸を張った。母の日にちなんでピンク色のアイテムを身に着けた虎戦士が躍動し、首位固めへ突き進む。

◆今季2度目のスタメン出場の阪神・糸井嘉男外野手(39)が同点に追いついた五回、勝ち越しの2号2ランを放って逆転勝ち。貯金を今季最多の14とした。  0-1の五回、先頭のD1位・佐藤輝(近大)が四球。続くサンズの左中間二塁打で激走し、生還した。なおも無死二塁のチャンス。今季初スタメンだった7日の同戦で一発を放っている糸井が右中間に2ラン。チームを勝利に導く、値千金の本塁打となった。  この日は今季、無傷の5連勝中のガンケルが先発したが、3回4安打1失点で降板。四回から登板した2番手の馬場が3回無失点の好投で今季初勝利。1点差の九回はスアレスが無失点で締め、9セーブ目を挙げた。  阪神は3カード連続の勝ち越し。今季、デーゲームは1引き分けを挟んで14連勝となった。

◆阪神・矢野燿大監督(52)が、この日先発し3回4安打1失点で降板したジョー・ガンケル投手(29)の出場選手登録を抹消すると明かした。  「アクシデントなんだけど明日病院に行って、そこからの判断になると思う。抹消はするよ」  来日2年目のガンケルは、無傷の5連勝を挙げこの日の登板に臨んでいたが3回4安打1失点、わずか51球で降板していた。右肩の張りとみられ、大事に至らないことを祈るばかりだ。  前日8日に来日初のスタメン出場を果たした新外国人のロハスも、ガンケルが先発することもあり、この日は外国人枠の都合でベンチ外となっていた。好調の外国人選手たちの活躍が続き、うれしい悩みが続いていた阪神だが、思わぬアクシデントに見舞われた。

◆DeNAは好機をものにできず、競り負けた。不安定だったガンケルから一回に1点を先制したが、三回の満塁の場面で牧が見逃し三振。その後逆転を許し、七回は佐野が遊ゴロ併殺打で勝機を逃した。三浦監督は「流れを持ってきたいところでつかみきれなかった」と悔やんだ。  同一カード3連戦の連続勝ち越しは3でストップ。それでも三浦監督は「もう一本というところだったが、形はつくれていた。リリーフ陣も頑張った」と前向きに捉えた。

◆阪神は同点に追いついた五回、糸井嘉男外野手(39)が勝ち越しの2号2ランを放ち、今季最多の貯金14。試合後の矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。  ■ベテランの素晴らしい一撃  --糸井が勝負強さを見せた  「いやあね、素晴らしいホームランやったし。ベンチもすごい盛り上がるんでね。それもうれしかったし、嘉男自身も、うれしそうやったし。いいところで一気にね、行けたっていう攻撃で、うん。最高でした」  ■三塁コーチが好判断  --その前の佐藤輝の走塁(無死一塁の一走でサンズの二塁打で一気に生還)、サンズの走塁(本塁への送球間に三進)も流れを呼んだ  「ホントね、あのテルの走塁は素晴らしかったし、藤本(三塁ベース)コーチもすごい難しいと思うねんけどね。思い切って回してくれた。テルもぎりぎりのところでもね、なんとかっていう気持ちで、うん、いい走塁やったと思います」  --ガンケルは走者を背負っても粘っていた  「そうやね、途中で降りたけど、まずはピンチを、ピッチャーに打たれたところは反省もあると思うけど、粘ってくれたのは、勝ちに、つながっているし。何と言っても馬場が、きょうはね、3回頑張ってくれたっていうのが大きな貢献じゃないかな」  ■抑え方がよかった  --馬場はずっと好投(3回47球無失点で勝利投手)  「どこまで行こうかなというのは、抑え方とか内容とか球数が絡んでくるんで。3回行けるだけの抑え方と球数と内容をしっかりしてくれたんで。それで3イニング行ってくれたのは大きいし。低めにうまく集めながら向かって行くピッチングができたと思います」

◆一番のヒーローに馬場を挙げたい。ガンケルの緊急降板で四回からリリーフして、3回無失点。その間に逆転したわけで、馬場の力投が勝利を呼び込んだ。 ■難しい救援もスムーズに試合へ  徹底して低めを意識していた。ピンチになればなるほど、その意識を強めて、時に力が入りすぎてワンバウンドになってしまう投球もあったが、捕手は梅野。最も後ろにそらさない、安定感抜群の女房役がいることで、何の不安もなく低めへ投げ続けることができたのも大きい。  どの時点で馬場に登板の連絡がきたのかは定かではない。難しい救援だがスムーズに試合に入っており、ブルペンでの肩の作り方もしっかりできていた。 ■接戦をものにする役割任せられる  開幕以来、先発陣の安定が快進撃の最大の要因だったが、いつも先発が長いイニングを投げられるはずもない。ビハインドで長いイニングを任せられる存在は絶対必要。我慢して接戦をものにする役割を、馬場に任せられることがはっきりした試合。過去の優勝チームは、この役割の存在によって白星を拾っていった。矢野阪神にまた1つ、戦力が充実したと言っていいだろう。(本紙専属評論家)

◆横浜スタジアム外周で、試合中にぼや騒動が発生。ベンチ裏では非常ベルが鳴り、三塁側ベンチには煙が入り込み、阪神の選手たちが九回攻撃前に一時グラウンドで避難する一幕もあった。  球場には複数の消防車、パトカーが駆けつけた。火は速やかに鎮火され大事には至らなかった。  出火について、DeNAは「駐車場入り口周辺の球場外周フェンスと五輪用仮設オーバーレイフェンスの間(球場敷地外)のごみが何らかの原因で出火した。原因については消防・警察で調査中」と発表した。

◆緊急登板した阪神・馬場が逆転勝利を呼び込んだ。走者を出しても、粘って、しのいだ。"馬場ガッツ"を繰り出し、今季初勝利だ。 ■「一球一球丁寧に」  「相手に流れを与えない投球を心掛けていましたし、ピンチの場面でも何とか粘って、0点で次につなげれるように、一球一球丁寧に投げることができました」  0-1の四回、場内に名前がコールされ、三塁側を中心にスタンドがどよめいた。ここまでリーグトップタイの5勝を挙げ、この日も粘投を見せていたガンケルが、アクシデントで降板。その後を受けたのは、背番号「18」だった。 ■ピンチも低めにボール集めて...  五回に逆転してもらったが、3イニング目となった3-1の六回に最大のピンチを迎えた。1死からソトに右中間二塁打。手ごわい宮崎を迎え、徹底して低めにボールを集めた。梅野も身をていしてワンバウンドを止めてくれた。宮崎を空振り三振に斬ると、続く嶺井は二ゴロ。右こぶしを握り、感情を出した。  七回もマウンドに上がりかけたが、先頭で左の代打・乙坂を"おびき出した"ところでお役御免。見事な3回2安打無失点に、矢野監督は「なんといっても馬場が、きょうはね、3回頑張ってくれたっていうのが大きな貢献じゃないかな」とねぎらった。  今季自責点はなく防御率0・00。2018年のドラフト1位は先発調整に中継ぎ調整、どちらでも黙々とこなす。アピールに躍起になってしまいそうなキャンプ中も"究極のマイペース"を貫き「周りを見ながら誰々が来たとか、僕からしたらどうでもいい。競争とか別に興味ない」と堂々としていた。  そんな男だから、こんな緊急時にも強い。馬場のペースで、馬場らしい投球がさえわたり、虎は救われた。(長友孝輔)

◆ピンクのリストバンドを巻いた腕を目いっぱい伸ばし、赤い砂煙とともに阪神のD1位・佐藤輝(近大)が頭からホームベースへ突っ込んだ。直後の近大の先輩・糸井の一撃につなげる魂の激走で同点。武器は長打力だけじゃない。スピードでも鮮やかな逆転劇を"足"ストした。  「いやもう1点欲しいところだったんで、無我夢中で走りました。(逆転が)そこから始まったんで良かったと思います」  0-1の五回。先頭でピープルズの低めのツーシームを見極めて四球で出塁。続くサンズの左中間を深々と破る打球に、187センチ、94キロの巨体を揺らしてぐんぐん加速。三塁ベースを蹴ると、最後はヘッドスライディングで間一髪滑り込んだ。ベンチの矢野監督も両腕を前に伸ばす"ヘッスラポーズ"で大喜びだ。  「4番・三塁」で3試合連続スタメン出場となったこの日は3打数無安打だったが、黄金ルーキーが価値ある1四球1得点で勝利に貢献。指揮官は「テル(佐藤輝)の走塁は素晴らしかったし、藤本(三塁ベース)コーチもすごい難しいと思うねんけどね。テルもぎりぎりのところでもね、なんとかっていう気持ちで。いい走塁やった」と絶賛した。  母の日にちなみ、佐藤輝は右腕部分のアンダーウエアや打撃用グローブをピンク色で彩った。10本塁打は堂々のセ・リーグトップタイ。打点王争いでは巨人・岡本和に抜かれたが、2差の28打点で2位につけ、この日は50メートル6秒ジャストの脚力でも魅せた。プロ1年目から矢野虎を支える姿で、母・晶子さんにも感謝を伝えた。  負傷離脱中の大山に代わって守る三塁でも軽快な動きを披露。近大時代から慣れ親しむポジションに「落ち着いてプレーできたと思います」と自信を深めた。打って守って走れる4番が、猛虎の快進撃の原動力になる。(新里公章)

◆後輩の激走に燃えた!! 阪神はDeNAに3-2で逆転勝利。2試合ぶりに「6番・右翼」でスタメン出場した糸井嘉男外野手(39)が五回に決勝2ランを放った。直前に近大の後輩、ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)が激走で同点のホームイン。必死のプレーに先輩が続き、チームは今季最多の貯金14だ。 ◆超人自画自賛「完璧でした」  打球がハマスタの右中間席に突き刺さった。糸井は一塁ベースを回ったところでガッツポーズだ。「完璧でした」という自画自賛の決勝2号2ラン。近大の後輩の必死なプレーを目の前で見せつけられた先輩が、燃えないわけがなかった。  「(佐藤)輝とサンズがいい流れを作ってくれて、あの回で一気に逆転できるチャンスだったので。しっかり強く振り抜けました」  0-1の五回だ。先頭の佐藤輝が四球を選ぶと、続くサンズの左中間を破る当たりで一塁から激走。気迫のヘッドスライディングで本塁に生還した姿に、チーム最年長39歳のハートに火がついた。無死三塁。ピープルズの142キロ内角直球をフルスイングし、一気に勝ち越した。 ◆「母の日」感謝のピンク着用  燃える材料は、もうひとつあった。「母の日」だったこの日は、両軍ナインがピンクのバットやリストバンドを着用してプレー。決勝本塁打を放った糸井はダイヤモンドを一周後、カメラに向かって、ピンクの打撃用グローブとアームカバーを指さしながら力こぶを作った。  「大人になるにつれて親のすごさだったり、ありがたみはすごく感じます。やっぱり、すごく感謝しているし、なかなか『ありがとう』と伝える機会もないので。そういうメッセージを込めました」  元バレーボール選手で国体にも出場したことがある母・千代乃さんは「食え!! 食え!!」と、少年時代の糸井にいつも特大の弁当箱を2つ用意してくれた。プロ野球選手になれたのも、188センチ、92キロの超人の肉体が手に入れられたのも母のおかげ。そんな感謝の思いを込めたパフォーマンスだった。  プロ18年目。「今季に野球人生をかける」と断言して臨んだが、世代交代の波に押され、開幕から代打要員に甘んじていた。大山が背中の張りで6日に出場選手登録を抹消。巡ってきたチャンスを逃さなかった。今季初スタメンだった7日のDeNA戦で初アーチ。前日8日は新外国人のロハスにスタメンを譲ったが、この日はガンケルが先発。外国人枠(ベンチ入りは4人まで)の規定で、ベンチを外れたロハスに代わり、今季2度目のスタメンでまたも存在感を示した。 ◆デーゲーム14連勝&貯金「14」  矢野監督は「素晴らしいホームランだった。ベンチもすごく盛り上がったんでね。最高でした」と頬を緩めた。チームは3カード連続の勝ち越しで貯金は今季最多の14。デーゲームは14連勝(1分け)と驚異的な強さだ。  「もちろん、いつでも(試合に)出たいという気持ちは強く持っています」  糸井は若手や助っ人にポジションを簡単に譲るつもりはない。佐藤輝との"近大コンビ"がまだまだ勝利をもたらす。(三木建次)

◆ピンク色のバットで臨んだ阪神・サンズが0-1の五回、無死一塁から左中間に同点二塁打(送球間に三塁へ)を放った。「(佐藤)輝が塁に出てくれたから、次に次に、攻撃を長く続けるようなバッティングができればと思っていた。輝がよく走ってくれたね。グッジョブだよ」。四球で出塁し、一塁から激走したルーキーをたたえた。糸井の2ランで生還すると、七回に右翼線二塁打。5番を打つ助っ人が2試合連続マルチ安打と、大山不在の中でいい働きをみせている。

◆八回のDeNAの攻撃中に球場外周でぼや騒ぎが起こった。ベンチ裏で非常ベルが鳴り、三塁側ベンチには煙が入り込んだ。阪神の選手たちが九回攻撃前に一時グラウンドに"避難"する一幕も。球場には複数の消防車、パトカーが駆けつけた。DeNAは「球場敷地外のごみが何らかの原因で出火した。原因については消防・警察で調査中」と発表した。

◆3-2の九回に登板した阪神・スアレスは、打者3人をピシャリと抑えてリーグトップに並ぶ9セーブ目。「こんな展開が続くと思うが、ひとつでも多く勝っていくことが大事。チームも自分もこの調子でいきたい」と2年連続セーブ王へ、気合をにじませた。「母の日」にちなんでピンクのリストバンドを着用した右腕は「おめでとうと、いつもありがとう、愛しているよという気持ち。きょうのセーブは、あなた(母)に届けたい」と話した。

◆阪神・岩崎が3-2の八回に登板。先頭のD2位・牧(中大)を三ゴロ、ソトを三邪飛に打ち取る。宮崎には四球を与えたが、嶺井を三ゴロに料理した。前回5日のヤクルト戦(神宮)では、1点リードの場面で登板も1失点で同点に追いつかれたが、今回はゼロに抑えてリーグトップタイの12ホールド目。「0点で抑えることができてよかったです」とうなずいた。

◆追撃も及ばず競り負け、4カード連続の勝ち越しを逃した。ピープルズが三回まで完全投球を見せるも五回にサンズ、糸井に連続長打を浴びて3失点で降板。「球が高くなり痛打された。早い回で降りて申し訳ない」と肩を落とした。打線は好機をものにできず、三浦監督は「もう一本が出なかった」と唇をかんだ。

◆NPBさん、NPBさん! 新型コロナ感染もなかなか減らないし、プロ野球の残り試合をナイターより、安心と思えるデーゲームに全て変更しませんか~?  えっ、阪神が本日もデーゲームで勝って昼間は負けなし(14勝1分け)だからだろうって...。アタ~バレバレだったー!!  しかし、虎党も首をかしげるこの昼間の強さは何や!? これも怪物新人の佐藤輝明効果? 太陽が輝き明るく、猛虎にパワーを与えてくれたからって...。まさか~? その神懸かった(?)佐藤輝に快音こそなかったけど、五回にサンズの長打で一塁からの激走はキラリと輝いとったア!!  でも、本日それ以上にピカッと輝いたのは「俺を忘れとらんやろなー!!」と近大の大先輩、糸井さんの特大決勝2ランでしたー!!(大拍手)  お立ち台で母の日に「ピンクをどうそろえるか(迷った)」のコメントにスタンドはニッコリ? なんだ事前に相談してくれればピンクの殿堂、林家ペー・パー子さんを紹介したのに!!

◆「おや、煙が出てますねぇ」  「ずっと警報機が鳴ってますよ」  中継のアナウンサーと解説者が会話している。タテジマ戦士もベンチから"避難"してグラウンド上へ。  煙ねぇ。煙ぐらいで慌てるなよ。昔の甲子園球場は、右中間スタンドの下にイカ焼き店があって、イカを焼く煙が試合中ずっと舞い上がっていたもんや。煙の出ない日なんてなかった。食欲をそそる、あのイカ焼きのいい匂いも漂ってきたし、グラウンドレベルの風向きなんて、スコアボード上の旗よりも、煙の向きで判断してたで-。  「いや、本当に火事みたいですよ。真っ赤な炎が上がっていたみたいです。大変ですよ」  ハマスタにいたトラ番キャップ・長友孝輔が他のトラ番とスマホで連絡を取り合っている。  これは申し訳ない。イカ焼きの話は撤回だ。ただ、テレビ画面の映像と、緊急事態ムードが漂うトラ番の動きとでは、あまりにギャップがあって。  なぜなら、三塁側ベンチ裏で大騒動が起きて、トラ番が奔走しているのに、試合後もグラウンド上では楽しそうなイベントが続いていた。スタンドのお客さんも、笑顔でそれを見ている。どういうこと? 大事に至っていないということで、良かったんだろうけれど。  最後の最後の火事騒動までは、グラウンドはピンク色に染まって、微笑ましい光景だった。「NPBマザーズデー2021」として、選手たちはピンクのリボン、ピンクのリストバンド、ピンクのバット...。  お母さん、ありがとう!  それぞれが用意したピンクのいで立ちで戦っていた。心が穏やかになったもんだ。  試合前の練習から「ピンク・タイガース」を眺めていた、サンスポで一番心優しい男・長友キャップには1つの心配事があった。  「ロハスもピンクの準備をしているのかなぁ」  8日に日本球界デビューした新助っ人だが、一夜明けた9日はガンケルが先発のため、外国人枠の関係でベンチ入りメンバーから外れていた。  母の日のピンク用具を準備をしていて、試合に出られなかったら、かわいそうだなぁと思っていたらしい。  試合には出ないロハスだが、試合前の練習には参加。そのスタイルは? どこにもピンクはない。ということは、ロハスは残念な思いをしなくていい。良かった...。  担当記者は、こんな細かなことまで気にしております。  そんな仏の心を持つ長友キャップだが、次回のハマスタに備えて、鬼の決断をする。  「前回のハマスタで佐藤輝の場外ホームランを見せられて、今回は外野席最上段の一発でしょ。いつ、また場外アーチが飛び出しても不思議じゃない。シーズンが押し詰まったら、その場外弾がメモリアルアーチになる可能性が大きい。ということは、その球を場外で待つ必要が高まるわけです」  そこで、次回からは織原祥平、菊地峻太朗の若いトラ番に、虫取り網を持たせて、外で待たせる計画だという。  試合も見ずに、場外アーチを待ち続ける仕事が、いよいよ現実味を帯びてきた。強いタイガースとともに、トラ番の仕事もドンドン増えていく-。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
24101 0.706
(↑0.009)
-
(-)
108168
(+3)
108
(+2)
39
(+1)
28
(-)
0.262
(↓0.002)
2.910
(↑0.03)
2
(-)
巨人
19125 0.613
(↑0.013)
3.5
(-)
107154
(+7)
124
(+5)
44
(+3)
26
(+1)
0.261
(↑0.001)
3.230
(-)
3
(-)
ヤクルト
15145 0.517
(↓0.019)
6.5
(↓1)
109143
(+5)
154
(+7)
35
(-)
21
(-)
0.246
(↑0.001)
4.210
(↓0.1)
4
(1↑)
中日
14184 0.438
(↑0.019)
9
(-)
107103
(+2)
110
(-)
14
(+1)
20
(-)
0.230
(↓0.002)
2.850
(↑0.08)
5
(1↓)
広島
14193 0.424
(↓0.014)
9.5
(↓1)
107107
(-)
133
(+2)
25
(-)
16
(-)
0.254
(↓0.003)
3.390
(↑0.03)
6
(-)
DeNA
11244 0.314
(↓0.01)
13.5
(↓1)
104139
(+2)
185
(+3)
30
(+1)
8
(+1)
0.236
(-)
4.630
(↑0.05)