ソフトバンク(★0対2☆)西武 =リーグ戦8回戦(2021.05.08)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
0000000000600
勝利投手:松本 直晃(2勝3敗0S)
(セーブ:ギャレット(0勝0敗2S))
敗戦投手:マルティネス(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は初回、栗山の適時打で先制する。そのまま迎えた5回表には、愛斗の適時二塁打で貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・松本が6回無失点の好投。その後は3人の継投で逃げ切り、松本は今季2勝目を挙げた。敗れたソフトバンクは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆劇団EXILEの町田啓太(30)が、始球式を行った。 女性ファンを盛り上げるイベント「タカガールデー」の開催にちなみ、選手が着用するピンク仕様のユニホームを着用して登場。中学時代に野球経験があり、ノーバウンド投球で球場を沸かせた。「とても緊張しましたが、それ以上に楽しむことができました。100点投球ができたと思います。とても気持ちよかったです。好ゲームを期待しています」。イケメン俳優が、選手よりも一足早く球場の女性たちをとりこにした。

◆西武は1回に源田、森の連打などで1死一、三塁とし、栗山の左前適時打で1点を先制。ソフトバンクは3回まで無得点。 西武は5回1死三塁から愛斗の左中間適時二塁打で1点を追加。ソフトバンクは6回まで3度得点圏に走者を進めたが無得点。 西武は2点を守り切り、勝率5割に復帰。先発松本は2勝目を挙げた。ソフトバンク先発のマルティネスは初黒星。西武ギャレット2セーブ目。

◆西武は先発復帰した松本航投手が6回を5安打無失点に抑え、チームに勝利をもたらした。 初回に栗山巧外野手の先制打で援護を受けると、ピンチを背負いながらも要所を締め、ソフトバンクは12残塁。最後は継投で逃げ切った。これでチームは対ソフトバンク8戦5勝1敗2分け。敵地ペイペイドームでは負けなしという結果に、辻発彦監督が口にしたのは、占いだった。 -ピッチャーが粘った 辻監督 いやあピンチの連続でね、よう粘ったと思うな。ノーアウト二塁が2回ぐらい、ノーアウト一、二塁、向こうの拙攻があった中でもやっぱり抑えたことがね、何より。松本に勝ちがついたことが非常にうれしいですね。 -松本の投球 辻監督 どうでしょう。しっかりこれだけ投げてくれたからね、また次に期待できるし、今度良かったら、さらに自信としてやってくれればいいかなって。 -松本は要所で爆発力と言っていた 辻監督 そうですか。じゃあそうでしょう。コースはベンチから分からないけども、向かっていくという気持ちは出ていた気がするんで、それが成長かなと思います。 -7回に森脇を起用 辻監督 やっぱり去年の勝ちパターンで大きく成長したピッチャーの1人で、あそこに1つのピースがなかったんでね。ちょっとまだ、まだまだ不安ではあるけど、なかなかバタバタせず、珍しく源田のエラー(記録は山川の失策)からピンチをつくってしまったけど、しっかり踏ん張ることがね。もっと良くなっていくと思います。 -打線は采配ピタリ 辻監督 組み替えたんじゃなくて、1番を外しただけ。ところてんです。下から押し上げて。 -栗山が先制V打 辻監督 あそこで栗山というか、全部打ってくれとは言わんけど、ここというポイントで打ってくれるところがさすがベテランだと思うし、マルティネスは去年と比べて全然力も違うし、素晴らしいピッチャーからそう点は取れないと思っていたから。0点に抑えたのが一番良かったと思う。 -これで勝率5割 辻監督 とりあえず目安としてはね、借金しないで5割でずっと踏ん張っていくというのが大事なんでね。抑えも中継ぎのピッチャーも離脱する中、全員がそろうまでにはね、優勝争いしていられるように頑張るしかない。 -1番は若林待ち 辻監督 いや分からんよ。若林が帰ってきても、すぐどうこうということじゃないだろうし、日によっていろいろ変わってくると思います。 -愛斗を指導 辻監督 指導というか、どんな速いピッチャーでも、間を取らなきゃいけないし、ピッチャーに向かって入っていくという動きがなかったら、そこから回転すると、ボールが消えちゃうし。 -今日の出来は 辻監督 愛斗は向こうとしてもね、真っすぐ150キロ以上のつり球で来ても、ああやって見事に打つんだから分からないバッターだと思うよ。そういうところで研究してくるだろうし、そしたら真っすぐを放らずに変化球ばっかり投げてくるじゃない? そこで愛斗が今後頭を使っていくか、ボール球を振らないようにするかが課題ですし。それで成長していけばいいです。 -福岡で5戦負けなし 辻監督 うーん、そうだね。今週の週末の占いがドベだったから、そういう時がいつもいいのよ。前もドベで3連勝だったからね、信じていたんだけど、やったね。勝ったね。1位かビリかだよ。何でも1位がいいんだよ。そうなかなか1位にはなれないでしょ。

◆ソフトバンクの先発ニック・マルティネス投手(30)が7回107球、2失点の粘投も打線の援護なく初黒星を喫した。 「初回は少しコントロールがアバウトで、相手にうまく打たれてしまった。2回以降は甲斐としっかりコミュニケーションを取りながら、いい投球をすることができたと思う」。初回、栗山の左前タイムリーで先制を許すと、5回には先頭打者の四球をきっかけに失点。降板後はベンチで味方打線を応援した。移籍初黒星も「試合は作ることができたと思う」と投球内容には納得していた。

◆ソフトバンクが今季2度目の0封負けを喫した。前日7日は引き分けたため、これで5カード連続で勝ち越しならず。工藤公康監督(58)の一問一答は以下の通り。 -何度もチャンスがありながら無得点 工藤監督 う~ん...。前も言ったことがありますけど、あと1本というところ。バッターの執念だったり、「なんとかするぞ」っていう強い思いをしっかり持って戦うことが大事だと思う。調子のいい悪いはそれぞれある。そういう時に自分の役割を果たして次の人にバトンタッチすること。今日のノーアウト二塁とか、ああいうところ。なんとかしようという気持ちはわかる。なんとかしようという気持ちが強すぎるのも良くないし、かといって(三塁に走者を)送らなくていいやっていうのもダメですけど。ヘッド(小久保)とは、自分のバッティングをさせるには、フリーで打たせたほうがいいだろうという話はしたうえで、打たせたりもしている。でも、結果が出ないときはあります。それは僕らが責任を取らないといけない。ただ、選手たちはその日の試合を集中して自分たちのできることを準備して試合に入ることが僕は大事だと思う。準備の大切さ。バッターはバッターなりに、ピッチャーはピッチャーなりに相手を知ることも大事。一生懸命真っすぐを待っていても、真っすぐに強い人に真っすぐは投げないですよね。そういうのをちゃんと理解して打席に入るか入らないかでずいぶん変わるんじゃないかと思います。 -7回は松田に代打の考えは 工藤監督 選択肢はありましたけど、この間も(バントは)成功させているので、一、二塁ということでやってくれると思いました。 -4回は打率がチームトップの栗原にバントを命じた 工藤監督 意図は、その前(第1打席)に三塁に送れなくて三振したということがあったので、手堅くまずは同点にしていこうというところです。 -無死二塁が再三ありながら無得点 工藤監督 ノーアウト二塁が全部点になるとは限らないし、ツーアウト走者なしからでも点にはなる。そこは一概に言えないところ。昨日は相手もノーアウト満塁をつぶしているわけですから。野球ってそういうものじゃないですか。ピッチャーのコントロールが良くて、打てるところに投げられなくて当てるしかできない、三振しかできないなら点は取れない。だから相手を知ることが何よりも大事。そのなかで余裕が生まれてくるんだと思います。ボール、ボールから入ってきたら「よし、こいつのカウント球はこれだ」というイメージができたり狙い球が絞れる。くるボールにひたすら向かって打ちにいったって、なかなか対処は難しい。 -グラシアルが4回に交代したが 工藤監督 今、病院に行ってます。結果は分かり次第お伝えするようにします。(4回の走塁で憤死した)あの時に(二塁手・呉念庭の)スパイクが(体に)入ったのか。よく分からないですけど突き指みたいな感じなのか。ちょっと大事を取って病院にというところです。 -甲斐野が3軍戦で実戦復帰 工藤監督 肘なので、ある程度試合数をこなして問題ないという状態を作った方が。3軍で投げるより2軍で投げたほうがひょっとしたら緊張感も違うかもしれない。2軍と1軍でも緊張感や力の入れ方が違う。力を入れても問題ないという状態でいい状態にしてもらう。あれだけの成績を残した選手なので、こっちはどうしても頼ってします。その辺を考えるとしばらくはしっかり投げて問題ないという状態がベスト。

◆西武松本航投手が約1カ月ぶりの先発登板で"復活投"をみせた。初回に1点の援護を受けると2、4、6回と得点圏に走者を背負いながらも要所を締めた。 配置転換で中継ぎを経験し「勝負どころでの爆発力というか、ドーンと投げなければいけない場面での力の入れ方を学びました。今日はそれが生かせたかなと思います」。思い切りの良さを取り戻し、今季2勝目を挙げた。

◆常勝軍団に試練が訪れた。ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(35)が右手薬指の剥離骨折と、右手中指と薬指の靱帯(じんたい)損傷の重傷を負った。(診断結果は「右第3・4指PIP橈側側副靭帯損傷」、「右第4指基節骨剥離(はくり)骨折」)。球団によると3週間は患部固定を強いられ、長期離脱は避けられない状況に。4番に座っていた助っ人が、9日からリハビリ組に合流することが決まった。 グラシアルは2回先頭の第1打席で右中間への二塁打で出塁。その後甲斐の三ゴロで飛び出してしまい、慌てて帰塁するも二塁で憤死した。その際に西武の二塁手・呉念庭と接触。4回の第2打席で代打を送られ、試合中に病院へ向かっていた。工藤公康監督(58)は試合後に「あの時に(呉念庭の)スパイクが(手に)入ったのか...」と心配そうな表情で話していたが、最悪の診断結果が届いた。打率3割4厘、5本塁打、15打点で打線を引っ張っていただけに、チームにとっては痛すぎる離脱だ。 試合も再三のチャンスを作りながら今季2度目の0封負け。9イニング中5イニングで先頭打者が出塁し、その5イニングはすべて無死で得点圏に走者を進めたが、後続が凡退した。女性ファンを盛り上げるイベント「タカガールデー」初日に敗戦。工藤監督も「相手を知ることが何よりも大事。そのなかで余裕が生まれてくる。来るボールにひたすら向かって打ちにいったって、対処は難しい」と苦言を呈した。グラシアルの離脱と0封負けのWショック。4年連続日本一軍団の底力が試される。【只松憲】 ▽ソフトバンク長谷川(1軍復帰し代打で右中間二塁打)「問題なくプレーできました。打席ではいいスイングをできたと思います」 ▽ソフトバンク牧原大(2番遊撃で先発出場し猛打賞)「3安打が出たことはよかった。勝ちにつながらず、悔しさの残る試合。また起用してもらった時にいい結果を出せるように準備していきたい」

◆西武栗山巧外野手(37)が先制の決勝打を放ち、通算2000安打まで残り60とした。5試合ぶりの4番起用。初回1死一、三塁で回ってくると、ソフトバンク先発マルティネスの150キロの直球を、左前へ運んだ。貴重な先制打で松本を後押し。「打順については、たまたま今日は4番目だったというだけ。そこはあまり意識せず先制の1本が打てたのは良かったです」と冷静だった。 前日に同点2号弾を放った5番から、4番へスライドした。辻発彦監督は「組み替えたんじゃなくて、1番を外しただけ。ところてんです。下から押し上げて」1番不在の打線で、2番源田から1つずつ押し上げ、栗山が4番に入った"ところてん打線"で、プロ20年目のベテランにして、存在感は増すばかりだ。 昨季日本ハムに在籍したマルティネスには、3試合で5打数2安打、打率4割と好相性だった。キャリアを積み上げる中、幾度もある再戦には栗山流の心構えがある。「1打席1打席という考えは変わらないですけど、いいデータはプラスにとらえて。逆に、悪いものはまた新たに真っさらにして、そういう気持ちで向かっていく」。栗山らしい思考回路で、迎え撃った。 これで勝率は5割に戻した。タカには敵地負けなしの4勝1分け。「数字自体を意識するのではなく、目の前の1打席1打席に集中している結果。明日からも自分の役割をしっかり果たしていきたいです」。チームの勝利も2000本の大台も、無心でたぐり寄せていく。【栗田成芳】

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手(35)が右手薬指の剥離骨折と、右手中指と薬指の靱帯(じんたい)損傷の重傷を負った。同日に高橋純平投手(24)も「右第4中手骨基部骨折」で出場選手登録を抹消。開幕から1カ月が過ぎ、離脱者が相次いでいる。今季の負傷者は以下の通り。 ◆千賀滉大投手 4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で左足をひねって緊急降板。「左足首の靱帯(じんたい)損傷」で、復帰まで2~3カ月かかる見込みとなった。 ◆東浜巨投手 昨季の終盤戦に右肩不調でチームを離脱。今季は実戦復帰だった4月2日の2軍中日戦で左足首付近に打球が直撃するアクシデントも、順調にリハビリを重ねた。直近では5月5日の2軍広島戦で7回途中6失点も109球を投じた。再度2軍で実戦登板する見込み。 ◆森唯斗投手 「左肘関節化膿(かのう)性滑液包炎」のため、4月30日に出場選手登録を抹消。13試合で1勝8セーブ、防御率1・38と好成績を残していた守護神が離脱した。 ◆高橋純平投手 「右第4中手骨基部骨折」で8日に出場選手登録を抹消。7日西武戦の試合前練習で患部に違和感を覚えた。 ◆ジュリスベル・グラシアル内野手 5月8日の西武戦(ペイペイドーム)で「右手薬指の剥離(はくり)骨折」と「右手中指と薬指の靱帯(じんたい)損傷」の重症と負った。3週間は患部固定。9日からリハビリ組に合流することが決まり、長期離脱は避けられなくなった。

◆ホークスのサヨナラ勝ちを信じたスタンドからは遠慮がちな? ため息が漏れた。毎年恒例となった「タカガールデー」の初日。1万7688人のファンが詰めかけ球場はピンク色に染まった。2点を追う9回裏。2死満塁。柳田は遊ゴロに倒れた。終わってみれば「0封」負け。7回2失点の粘投を見せた先発マルティネスを打線が援護できなかった。打線は水もの。打てない時もある。再三のチャンスをつぶしてしまうことだってある。ただ、長丁場のシーズンは「凡事徹底」を貫かなければならないということだろう。8番松田が7回無死一、二塁から送りバントを失敗した。カウント1-0から2球目をファウル、3球目は捕邪飛となった。この日、チーム3度あった送りバントの場面で唯一の失敗となった。もちろん、成功しても後続が快打を飛ばさなければ得点には結びつかないからバントの成功がそのまま生きるとは言い切れない。成功した2度の犠打もホームは遠かった。失敗を責めているのではない。キャンプからシーズンを通して「バントの意識」が徹底されているのだろうか? という疑問だ。例えば松田は全37試合に先発出場し8番29試合、7番7試合、6番1試合。長打力も魅力だが「つなぎ役」としての役目も重要な打順に立っている。「豪打」で打ち勝つ野球は理想的だが、緊迫戦では1点の重みがズシリとのしかかる。主砲柳田もまだまだ本調子ではなく、グラシアルが離脱。やるべきことをきっちりとやる、というチーム方針を明確にしておかなければ「馬なり」の打線になりはしないか。同点の9回裏無死一塁。「4番落合? 当然バント。俺が監督ならそうする」と中日で監督を務めた落合博満氏は言っていた。そして「いつでもバントはできるよ」と笑っていたのを思い出した。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武が勝率5割に復帰した。一回に栗山の適時打で先制し、五回には愛斗の適時二塁打で加点。松本が6回無失点で2勝目、ギャレットが2セーブ目を挙げた。ソフトバンクはマルティネスが7回2失点にまとめたが援護できなかった。 愛斗(五回に適時二塁打) 「先輩たちがいい流れでつないでくれたので、結果で応えたいと思っていた」

◆日本ハムが3連勝した。一回に近藤と王柏融の適時二塁打で2点先行し、四回に宇佐見の適時打、五回は近藤のソロで加点。上沢は7回1失点で3勝目、B・ロドリゲスが2年ぶりセーブ。楽天は田中将が7回4失点で2敗目を喫した。

◆ソフトバンクはマルティネスが7回2失点にまとめたが援護できなかった。試合後、工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --チャンスを作りながらも  「あと1本というところ。強い思いを持って戦うことが大事だと思うので。気持ちはわかりますけど、何とかしようという気持ちが強すぎるのもよくないし。チームとして結果が出ないときはあります。それは僕らが責任を取らないといけないことなので。選手はその日の試合を集中して、できることを準備して試合に入ることが大事だと僕は思います。打者は打者なりに、投手は投手なりに相手を知ることも大事なのかなと。一生懸命に真っすぐを待っていても、真っすぐに強いやつに真っすぐは投げないですよね。そういうのを理解して打席に入るか入らないか、ずいぶん変わると思うので」  --七回無死一、二塁で松田に代打の選択肢は(結果は捕邪飛)  「選択肢はありました。ありましたけど、こないだも成功させているので一、二塁というところでもやってくれると思っていました」  --栗原に四回無死二塁で犠打  「そこの前(二回無死二塁、結果は空振り三振)に三塁に送れなかった。まずは手堅く同点にしようというところ」  --無死二塁がこれだけあって無得点  「無死二塁が全部点になるともかぎらないし、2死走者なしでも点にはなる。ほしいと思えば心理的な働きがあるので、一概にいえないところだと思います。相手もきのうは無死満塁をつぶしているわけですから。野球はそういうものじゃないですか。投手のコントロールがよくて打てるところにこなくて当てることしかできない、もしくは三振となれば点は取れないですよ。だから相手を知ることが大事で、その中で余裕が生まれてくるんだと思いますよ」  --昨年12月に右肘手術の甲斐野が3軍戦で登板  「肘のことなので。ある程度試合数をこなして、問題ないという状況を作った方が。3軍に投げるより2軍で投げる方がひょっとしたら緊張感も違うかもしれないし。2軍と1軍では力の入れ方も変わるので、耐久性というか。力を入れても問題ないという状態にしてもらうのが。あれだけの成績を残した選手なので、こっちはどうしても頼ってしまう。そのへんを考えるとしばらくは、試合で投げて、力を入れても問題ないという状態がベストだと思います」

◆ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル外野手(35)が試合後に福岡市内の病院でレントゲン検査を受け、「右第3・4指PIP橈側側副靭帯損傷、右第4指基節骨剥離骨折」と診断されたと球団が発表した。3週間の患部固定を余儀なくされ、9日からリハビリ組に合流する。  この日の西武戦に「4番・指名打者」で出場。二回無死、右中間に二塁打で出塁した後だった。甲斐の三ゴロで飛び出すと二塁にヘッドスライディングで帰塁。アウトとなると、四回無死の打席で代打を送られていた。  グラシアルは今季37試合に出場して打率・304、5本塁打、15打点。好不調の波が少ない安定した打撃でチームの柱となってきた。同じく長距離砲のデスパイネは3日に登録抹消となったばかりで、まだ1軍昇格はできない。ファームでは通算297本塁打のバレンティンも待機している。ホークスの打開策に、注目が集まる。

◆西武が今季初の完封リレーでソフトバンクに完勝し、勝率5割に復帰。先発した松本航投手(24)は6回5安打、無失点で、3月30日以来の2勝目をマークした。  「久しぶりに(自分に)勝ちがついたので非常にうれしいですし、先発に戻ってしっかり投げられたのが一番うれしいところです」。力強い直球と切れのあるスライダーを軸に自分の投球を取り戻した。二、四、六回に無死二塁のピンチでもストライクゾーンで勝負し、攻めの投球で窮地をしのいだ。  開幕ローテの一角として今季を迎えるも、四球多発など結果を残せず中継ぎに配置転換。だがブルペン陣に加わると、毎試合で奮闘する仲間の姿に「試合の入り方、1球目の大切さが勉強になった」と刺激を受けた。中継ぎ4試合で防御率2・79の数字を残し、先発復帰を勝ち取った。  「(打者に)向かっていくという気持ちは出ていた気がするので、それが成長かな」。辻監督も期待の右腕復活を認めた。チームは9日の対戦で鷹に2連勝し、4月21日以来の貯金生活を目指す。

◆泣きっ面に蜂だ。敗戦後、ソフトバンクに厳しい報告が飛び込んできた。二回に負傷退場していたジュリスベル・グラシアル外野手(35)が、福岡市内の病院で「右第3・4指PIP橈側側副靭帯損傷、右第4指基節骨剥離骨折」と診断され、4番打者が長期離脱することになった。 ■二塁へ帰塁した際に...■  二回先頭で右中間二塁打。1死後、甲斐の三ゴロで飛び出したあと、ヘッドスライディングで帰塁した際に右手指を突いてしまい、病院へ直行した。患部の右手中指と薬指を3週間程度固定するため、9日からリハビリ組に合流する。  打線もチグハグだった。無死二塁以上の状況を計5度つくったが、終わってみれば今季2度目のゼロ封負け。5カード連続勝ち越しなしが決まり、貯金は「2」まで減った。工藤監督は「チームとして結果が出ないときはあります。それは僕らが責任を取らないといけないこと」と話すしかなかった。全37試合に出場して打率・304と打線の柱を背負ってきたグラシアル。穴は全員で埋めるしかない。(竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16137 0.552
(↓0.019)
-
(-)
107140
(+1)
127
(+4)
27
(+1)
14
(-)
0.230
(↓0.003)
3.350
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
17155 0.531
(↓0.017)
0.5
(-)
106154
(-)
135
(+2)
34
(-)
20
(-)
0.264
(↓0.002)
3.500
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
16154 0.516
(↓0.017)
1
(-)
108161
(+2)
137
(+5)
31
(-)
26
(+1)
0.241
(↓0.003)
3.730
(↓0.01)
4
(-)
西武
15155 0.500
(↑0.017)
1.5
(↑1)
108121
(+2)
134
(-)
21
(-)
34
(-)
0.232
(↓0.001)
3.780
(↑0.12)
5
(-)
ORIX
14167 0.467
(↑0.019)
2.5
(↑1)
106134
(+5)
143
(+2)
33
(+2)
10
(+1)
0.247
(-)
3.510
(↑0.07)
6
(-)
日本ハム
12164 0.429
(↑0.022)
3.5
(↑1)
111101
(+4)
135
(+1)
17
(+1)
18
(+1)
0.222
(↑0.001)
3.760
(↑0.09)