巨人(★4対6☆)ヤクルト =リーグ戦6回戦(2021.05.07)・東京ドーム=
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ヤクルト
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巨人
2010000104803
勝利投手:金久保 優斗(3勝0敗0S)
(セーブ:石山 泰稚(0勝1敗9S))
敗戦投手:中川 皓太(2勝2敗0S)

本塁打
【ヤクルト】塩見 泰隆(4号・8回表ソロ),サンタナ(4号・9回表ソロ)
【巨人】坂本 工宜(6号・1回裏ソロ),ウィーラー(5号・1回裏ソロ),坂本 工宜(7号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆ヤクルトは2点を追う8回表、塩見のソロなどで一挙4点を奪い、逆転に成功する。直後に1点差に詰め寄られるも、9回にはサンタナのソロが飛び出しリードを広げた。投げては、3番手・金久保が3回を無失点に抑え今季3勝目。敗れた巨人は、3番手・中川が誤算だった。

◆巨人菅野智之投手(31)が得意カードで今季3勝目を目指す。 ヤクルト戦は通算19勝7敗だが、球場別の勝敗は東京ドーム14勝1敗、神宮2勝6敗、地方球場3勝0敗。 本拠地のヤクルト戦は16年から現在11連勝中だ。

◆巨人が1回に2者連続本塁打で2点を先取した。まず1死、坂本勇人内野手(32)が1ボールからヤクルト・スアレスの高めの153キロ直球をバックスクリーン左へ運ぶ6号先制ソロを放った。「ストレートに力負けせず1球で仕留めることができました。先制できて良かったです」と通算250号へ残り2本とする1発を振り返った。 2試合連続で3番に入ったゼラス・ウィーラー内野手(34)も続いた。カウント2-1から左翼席への5号ソロ。連続試合安打を15まで伸ばす一振りに「積極的に振っていった結果がいい方向に向かってくれたよ。(坂本に)続けてうれしいね」と笑顔を見せた。幸先よく、16年3月25日から東京ドームでのヤクルト戦11連勝中の先発菅野智之投手(31)を援護した。

◆巨人菅野智之投手(31)が不自然な降板をした。 4回終了までを被安打2の好投。わずか51球でヤクルト打線を手玉に取っていた。だが、4回の打席で代打ウレーニャを告げられ、マウンドから退いた。ベンチでは桑田投手チーフコーチ補佐、相川バッテリーコーチからひと言、ふた言、声を掛けられ、腕を組みながら口を一文字に結んだ。 この日は変化球主体の投球で、速球の最速は148キロ。4回2死、オスナを右飛に打ち取った直球は140キロにとどまった。序盤の投球内容は、宮本投手チーフコーチが「すごく丁寧に投げている。奥行きをつかってうまく抑えてるよね。素晴らしいピッチングだね。見事です!」とコメントするほどの快投だった。 菅野の後を受け、野上が2番手で緊急登板した。

◆巨人坂本勇人内野手(32)が通算167度目の猛打賞をマークし、セ・リーグでは金本知憲(阪神)を抜き単独4位となった。2点を追う8回の先頭、ヤクルト・マクガフからバックスクリーンへの7号ソロを放ち、この日3安打目を記録した。1回1死には、バックスクリーン左への6号先制ソロを放ち、3回無死一塁には左前打を記録していた。 リーグ最多は長嶋茂雄(巨人)の186度で、2位は立浪和義(中日)の175度、3位は王貞治(巨人)の171度と続いている。167度目の猛打賞はプロ野球通算では小笠原道大(中日)に並ぶ歴代10位の記録。歴代1位は張本勲(ロッテ)の251度となっている。

◆巨人野上亮磨投手(33)の728日ぶりの白星の可能性がなくなった。野上は4回で降板した菅野智之投手(31)の後を受け、2番手で登板。5回に投手のスアレスに適時打こそ浴びたものの、流れを渡さず3回を2安打1失点。7回の打席で代打を送られ、ブルペン陣にバトンを託していた。 しかし、チームトップの17試合目の登板となった中川が本来の姿ではなかった。1死から塩見に左翼席にソロを浴び、1点差に詰め寄られた。四球と安打で2死一、二塁として迎えた村上には初球の直球を左前に打ち返され同点。1イニングを投げきることができずに降板となった。4番手でマウンドに上がった桜井俊貴投手(27)も流れを止められず、2死一、二塁からオスナに左前打を浴び勝ち越しを許した。5番手で登板した大江竜聖投手(22)も2死二、三塁から青木を内野ゴロに打ち取ったかに見えたが、ボテボテのゴロが適時内野安打安打。この回4失点で逆転を許した。 野上は勝利投手となれば、19年5月10日のヤクルト戦以来だった。

◆巨人菅野智之投手(31)が右ひじの違和感で降板した。 4回終了までを被安打2の好投。わずか、51球でヤクルト打線を手玉に取っていた。だが、4回の打席で代打ウレーニャを告げられ、マウンドから退いた。ベンチでは桑田投手チーフコーチ補佐、相川バッテリーコーチからひと言、ふた言、声を掛けられ、腕を組みながら口を一文字に結んだ。 この日は変化球主体の投球で、速球の最速は148キロ。4回2死、オスナを右飛に打ち取って直球は140キロにとどまった。序盤の投球内容は、宮本投手チーフコーチが「すごく丁寧に投げている。奥行きをつかってうまく抑えてるよね。素晴らしいピッチングだね。見事です!」とコメントするほどの快投だった。 菅野の後を受け、野上が2番手で緊急登板した。 試合直後、原監督は菅野の状態について「そうですね...。まだどういうふうにするのか、今こっち(取材エリア)にすぐ来たから分からないんだけど。まぁ、球団の方から、ちゃんと発表があるでしょう。もしそうであるならばね」と話していた。

◆アクシデントに動じなかった。ヤクルト塩見泰隆外野手がアクシデントに動じず、ヤクルト塩見が反撃の口火を切った。1-3の8回1死走者なし。中川の127キロスライダーを左翼席へ4号ソロ。ベンチで迎える仲間へ、歯を見せて笑った。 5日阪神戦(神宮)の試合前練習でメディシンボールを顔面に受け、歯を負傷。ベンチから外れた。翌6日の練習から復帰し、この日は0-3の5回1死一、二塁で代打で登場。「迷惑をかけてしまったので、不注意で。なんとかチームのためにと思って打席に入った」と、反撃ののろしを上げる左前適時打を放った。 本塁打を含む2安打2打点の活躍で、チームの連敗を3で止めた。今季出場31試合中21試合で先発。レギュラーに手にかけつつあるが、2日DeNA戦(横浜)を最後に先発を外れていた。その間「バットが寝てしまう形だったので捉えきれなかった。立てるように意識して振るようにした」と打撃を見直した。定位置死守へ、塩見が再び走りだした。

◆巨人が1回に坂本、ウィーラーのソロ弾で2点を先制。3回は犠飛で追加点。ヤクルト先発スアレスは2回2/3、3失点で降板した。 巨人先発の菅野が4回無失点で緊急降板。2番手は野上。ヤクルトは5回1死一、二塁、代打塩見が左前適時打で1点を返した。 ヤクルトは8回に塩見の4号ソロを皮切りに5安打4得点で逆転。連敗を3で止めた。巨人は救援陣が崩れた。 ヤクルト金久保は3勝目、石山は9セーブ目。巨人中川は2敗目。

◆巨人坂本勇人内野手(32)の通算250号に王手をかける2発も、空砲になった。 1回1死、1ボールからスアレスの直球を左中間席に運び「ストレートに力負けせず1球で仕留めることができました」と6号先制ソロ。2点を追う8回無死では、バックスクリーンに7号ソロをたたき込んだ。3回には左前打を放っており、167度目の猛打賞をマーク。リーグでは金本(阪神)を抜き単独4位。球界では小笠原(中日)に並ぶ10位の記録となった。

◆ヤクルト金久保優斗投手(21)が今季初の中継ぎ登板で、チームトップとなる3勝目を挙げた。 1-3で迎えた5回から登板。普段とは違ったブルペンでの待機に「緊張感があり、試合の状況を見ながらだった。流れを読むのが難しかった」と話すも、伸びのある直球を中心に3回2安打無失点。勝利を呼び込んだ。今季5試合で防御率は1・85。21歳の右腕が抜群の安定感を見せている。

◆ヤクルトのドミンゴ・サンタナ外野手(28)が、"2年ぶり"の1発を放った。 5-4で迎えた9回、先頭で打席に立つと、井納の134キロスライダーをバックスクリーンへ運ぶ4号ソロ。東京ドームでは、マリナーズの一員として臨んだ、19年3月20日のアスレチックスとの開幕戦で逆転満塁本塁打を放って以来。「試合前の練習の感覚が良かったが、なかなか試合では1打席目、2打席目とアジャストできなかった。最後に1本出すことができて良かった」と振り返った。 今季11試合で4本塁打。新助っ人が、ヤクルトの打線を支える。

◆巨人が、手痛い逆転負けで東京ドーム5連敗を喫した。 序盤の3回までに3点を先制するも、4回に右肘の違和感で先発菅野が無失点のまま緊急降板した。5回から登板した野上が3回1失点の好リリーフ。2点リードで8回から中川につないだが、3安打4失点で逆転を許して敗戦投手となった。1点差に迫った9回は井納が先頭のサンタナにソロ弾を食らい万事休す。今季4度目の逆転負けとなった。 試合後の原辰徳監督(62)の主な一問一答は下記の通り。 -中川は制球に苦しんだ まぁ、単純に打たれすぎたしね。やっぱりフォアボールも絡んだりね。決して褒めることはできないだろうね。 -序盤はいい形で攻撃できた そうですね。ノーアウト満塁で4、5、6番、この辺で、やっぱり1点というところがね。やっぱりリズムを何て言うか、引き込むことができなかったというところはあるでしょうね。 -併殺も重なった 非常に苦しい展開になってきてね。そこをリリーフ陣が守り切れなかったというところでしょうね。 -その中でも野上が踏ん張った そうですね。いい3イニングをしっかりね。大きいですね。 -坂本が2本塁打(左中間越え、左越え) いやいやもう。あっちの方に距離が出てくるとね、非常にいいですね。 -井納は久々の1軍登板だった ちょっと難しい評価でしょう。

◆巨人菅野智之投手(31)が右肘の違和感で緊急降板した。 立ち上がりは、相手打線を手玉に取る快投でイニングを進め、直球の最速は148キロ。しかし4回2死、オスナを右飛に打ち取った直球は140キロにとどまった。ベンチに引き揚げると宮本、桑田両投手コーチと会話を交わし、口を一文字に結んだ。直後の4回の打席で代打ウレーニャを送られ、無失点でマウンドから退いた。 5回を持たずに降板するのは19年9月15日阪神戦の4回4失点以来となる。当時は腰痛を発症し、復帰まで約1カ月強を要した。今季は開幕投手を務めた後の3月30日に足の違和感で登録を抹消された。エースの度重なる離脱となればチームにとってのダメージは大きい。この日は、3回までに3点を先行したが、8回から登板した中川の4失点などで今季4度目の逆転負け。東京ドーム5連敗となった。

◆先発した巨人・菅野智之投手(31)が、四回の打席で代打を送られて降板した。4回2安打無失点の好投を続けていたが、アクシデントが起きたとみられる。  球数は51球。四回の降板後にベンチで桑田投手コーチ補佐らと言葉を交わし、四回2死での打席では代打・ウレーニャが送られた。五回からは2番手・野上が登板した。  エースは今季、開幕戦後に脚の違和感で一時離脱したものの、試合前の時点で2勝2敗、防御率2・13をマークしていた。

◆ヤクルトが最大3点差をひっくり返し逆転勝ち。連敗を3でとめた。1-3と2点を追う八回、塩見の左越え4号ソロ、2死一、二塁から村上の左前適時打で同点に追いつくと、オスナの左前適時打で勝ち越し、さらに青木の遊撃内野安打で追加点を奪った。

◆ヤクルトが最大3点差をひっくり返し逆転勝ち。連敗を3で止めた。1-3の八回に塩見のソロや村上、オスナ、青木の連続適時打で4得点。九回にはサンタナのソロで突き放した。高津監督は「当たりはよくなかったが、集中力をみんなが出して良いゲームだった」と笑顔。塩見については「最近、ちょっと控えになっていて、本人も思うところがあったと思う。途中からでもしっかり結果が出たのはよかった」と評価していた。

◆巨人・坂本勇人内野手(32)が3-5の八回に、この日2本目となる7号ソロを放った。  ヤクルト・マクガフの初球の150キロを完璧に捉え、バックスクリーンまで運んだ。1試合2発以上を記録したのは、昨年9月9日の中日戦(ナゴヤドーム、現バンテリンドーム)で3発を放った以来となった。  この一打で、通算250号へ残り1本となった。

◆巨人・菅野智之投手(31)が4回2安打無失点の好投を続けていたが、四回の打席で代打を送られて降板した。球数は51球。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)はこの日、自身のブログで「菅野はどうしたんかね? 3-0で勝ってるのに4回で代わるワケがない」と心配。「3回だったか投げる時に右肩が先に出たんだよ。1球だけね。あれ? って思ったんだけどそれから投げ方がちょっとおかしくなった。脇腹痛めたんじゃないのかね?」と推測した。  菅野は四回の降板後にベンチで桑田投手コーチ補佐らと言葉を交わし、代打・ウレーニャが送られた。堀内氏は「菅野の打席で代打が出た時ベンチでなんだか納得いかなそうな顔が映ってた。まだ投げられたのかもしれんね。でもね、そういう時はやめた方がいい。もっと痛めるだけだから。まだまだ先は長いよ」と励ましていた。

◆ヤクルト打線が八回につながった。塩見のソロで1点差に迫り、代打で出たルーキー内山壮が四球を選ぶ。山田が安打でつないでできた好機で4番村上が「執念で打った」と左前に同点打。オスナと青木も適時打で続いて突き放した。  青木の打席では、村上の三盗にオスナが応じて重盗に成功。青木は遊撃内野安打だっただけに、効果的な盗塁となった。高津監督は「あれで相手バッテリーに相当のプレッシャーがかかった。次の塁を狙う姿勢はすごく評価している」と4番打者を褒めた。

◆巨人は終盤に中継ぎ陣が崩れ逆転負けを喫した。主将の坂本勇人内野手(32)が一回に先制の6号ソロ、2点を追う八回に7号ソロを放つなど、猛打賞の活躍を見せたが、あと一歩及ばなかった。原辰徳監督(62)が振り返った。--八回の3番手・中川が制球に苦しんだ  「単純に打たれすぎたし、やっぱり四球も絡んだしね。決して褒めることはできないだろうね」  --序盤はいい形で攻撃ができた  「無死満塁で4、5、6(番)。この辺で1点(止まり)というところが、やっぱりリズムを引き込むことができなかった、というところはあるでしょうね」  --追加点を取れなかった  「そうですね。まあ、非常に苦しい展開になってきてね。そこをリリーフ陣が守り切れなかったというところでしょうね」  --その中で野上が踏ん張った  「3イニングをしっかりね。大きいですね」  --坂本の2発  「あっち(中堅)の方に距離が出てくるとね、非常にいいですね」  --井納は久々の1軍登板だったが  「ちょっと難しい評価でしょう」

◆先発した巨人・菅野智之投手(31)が4回2安打無失点の好投を続けていたが、右肘の違和感で降板した。  球数は51球。四回の降板後にベンチで桑田投手コーチ補佐らと言葉を交わし、四回2死での打席では代打・ウレーニャが送られた。五回からは2番手・野上が登板した。  エースは今季、開幕戦後に脚の違和感で一時離脱したものの、試合前の時点で2勝2敗、防御率2・13をマークしていた。

◆後輩が広げたチャンスに、ベテランが執念の一打で応えた。1点を勝ち越した八回に、二走・村上、一走・オスナの重盗で2死二、三塁とすると、青木が遊撃へ適時内野安打。全力疾走で貴重な1点を入れ「ラッキーなヒットだったが、チームにとっては大きな1点だったと思う」とうなずいた。5日の阪神戦(神宮)でも、八回にヘッドスライディングで同点の二塁適時内野安打をマークするなど39歳が、気迫のプレーでチームを鼓舞した。

◆巨人・菅野智之投手(31)が四回の打席で交代。試合後に球団から降板理由について、「右肘の違和感」と発表された。  菅野は4回2安打無失点と好投していたが、四回の投球を終わった際に、ベンチで桑田投手チーフコーチ補佐らと言葉を交わし、四回2死走者なしの場面で代打を送られた。  3点リードでバトンを受けた野上は五回から3回1失点で踏ん張ったが、八回に中川、桜井、大江の救援陣が打たれて4点を献上し、逆転負け。連勝は2で止まり、原監督は「非常に苦しい展開になってきて、そこをリリーフ陣が守り切れなかった」と嘆いた。  菅野の今後については、8日以降の状態を見て判断するとみられる。ここまで2勝2敗、セ・リーグ2位の防御率1・93と安定していたエースが長期離脱すれば、チームにとっては大きな痛手となる。 (谷川直之)

◆ヤクルトは7日、巨人6回戦(東京ドーム)に6-4で勝ち、1分けを挟む連敗を3で止めた。2点を追う八回に山田哲人(28)、村上宗隆(21)、ホセ・オスナ各内野手(28)=前パイレーツ=からなる"新クリーンアップ"の3連打で一気に逆転。重盗を成功させるなど高津臣吾監督(52)の采配もズバリと決まり、5試合目で5月初白星をつかんだ。  三塁ベンチからの歓声が、無観客の敵地に響いた。2点を追う八回に一挙4得点。"新クリーンアップ"の3連打で、試合をひっくり返した。  「いい流れに乗って打つことができましたし、執念で打ちました」  4番・村上が息を弾ませた。塩見の4号ソロで1点差に詰め寄った後、2死一塁から3番・山田が右前打で好機を広げ、続く主砲が左前へ同点打。渋く三遊間を抜く打球に、一塁ベースへ到達するより早く、力強く拳を握った。  ともに10本塁打でリーグトップに並ぶ3、4番の連打で試合を振り出しに戻すと、次は新助っ人だ。2死一、二塁から5番・オスナが左前へ決勝打。新打順での7試合目。実績、若さ、メジャー通算276試合の経験を備えた"YMO砲"が逆転劇の立役者となった。  高津監督がより高く評価したのが、畳み掛けるように企図した重盗だった。2死一、二塁で打席に立った6番・青木の4球目。一走・オスナと二走・村上が同時にスタートを切り、二、三塁と好機を広げた。これが青木の適時内野安打に結実。指揮官は「つなぐ姿勢だったり、次の塁を狙うスチールは、ずっと言ってきたところ。そこが終盤によく出た」と手をたたいた。  2年連続最下位からの巻き返しへ、高津監督が今春の沖縄・浦添キャンプ中から説いてきたのが「1点の重要性」だ。「チャンスがあればどんどん走らせたい」とし、それは4番も例外なし。ここぞで仕掛けた勝負手に、選手が見事応えた。  「あそこがアウトになるか、セーフになるかは、ゲームの中で大きなポイントになったと思う。相手チームやバッテリーにすごくプレッシャーをかけられた」。高津監督は手応え十分にうなずいた。価値ある1勝をつかみ、燕が追い風に乗る。(赤尾裕希)

◆巨人ベンチの勘が、鈍ったかな。リリーフを送るタイミングが、遅かったよね。  3-1で迎えた八回に左腕・中川を投入。1死後、右打者の塩見に本塁打された。スライダーの切れが悪いのは明白で、まずここが第1の交代ポイント。続投させたら、右の代打・内山壮に四球。この時点で、なおさら交代のポイントだよ。打順は右の2番・中村、3番・山田へと続くのだから。  中川は結局、左の4番・村上にも打たれ、桜井と大江へのスイッチも後手後手に回った。連戦で試合がたてこんでいるならまだしも、6日と8日が休みで、10日も移動日という変則日程。惜しみなくリリーフをつぎ込むべきだったね。  まあ、それほど菅野の緊急降板が、ベンチに動揺を与えたということ。継投だけでなく、打線も四回以降、静かになったもの。エースの動向によって、試合の流れと、チームのムードが、ガラリと変わる。それも痛感したんじゃないかな。(本紙専属評論家)

◆ヤクルトの高卒4年目、金久保が五回から3番手で登板し、3回2安打無失点と好投。プロ2度目の救援登板で3勝目を手にした。前回は4月30日のDeNA戦(横浜)に先発した高卒4年目右腕の起用法について、高津監督は「いろいろな経験をさせてあげたい」と説明。21歳は「先発して長いイニング投げれば楽になると思うので、そういう考えもできた」と大きな収穫を得た。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
22101 0.688
(↓0.022)
-
(-)
110161
(+6)
105
(+12)
38
(+2)
27
(+2)
0.264
(↑0.003)
3.000
(↓0.27)
2
(-)
巨人
18125 0.600
(↓0.021)
3
(-)
108147
(+4)
119
(+6)
41
(+3)
25
(-)
0.260
(-)
3.230
(↓0.08)
3
(-)
ヤクルト
15135 0.536
(↑0.017)
5
(↑1)
110138
(+6)
147
(+4)
35
(+2)
21
(+2)
0.245
(↑0.001
4.110
(↑0.01)
4
(-)
中日
13174 0.433
(-)
8
(↑0.5)
10998
(-)
106
(-)
13
(-)
16
(-)
0.232
(-)
2.900
(-)
5
(-)
広島
13183 0.419
(-)
8.5
(↑0.5)
109103
(-)
128
(-)
24
(-)
16
(-)
0.256
(-)
3.440
(-)
6
(-)
DeNA
11224 0.333
(↑0.02)
11.5
(↑1)
106136
(+12)
178
(+6)
28
(+1)
7
(-)
0.237
(↑0.005)
4.700
(↓0.04)