日本ハム(☆4対1★)楽天 =リーグ戦8回戦(2021.05.08)・札幌ドーム=
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楽天
0000100001401
日本ハム
20011000X4901
勝利投手:上沢 直之(3勝2敗0S)
(セーブ:B.ロドリゲス(0勝0敗1S))
敗戦投手:田中 将大(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(6号・5回表ソロ)
【日本ハム】近藤 健介(6号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムが3連勝。日本ハムは初回、近藤と王の適時二塁打で2点を先制する。3-1となって迎えた5回裏には近藤のソロが飛び出し、追加点を挙げた。投げては、先発・上沢が7回1失点の力投で今季3勝目。敗れた楽天は、打線が散発の4安打と振るわなかった。

◆日本ハム上沢直之投手(27)と楽天田中将大投手(32)は4月17日以来今季2度目の先発対決で、前回は上沢に軍配。 同一シーズンで田中将との先発対決に連勝すれば09年9月3日、同25日の帆足(西武)以来、12年ぶりとなる。

◆楽天田中将大投手(32)が、札幌ドームで14年ぶりに黒星を喫した。2776日ぶりの同球場での登板を7回98球8安打、今季ワーストの4失点。 いきなり日本ハム打線につかまった。1回1死から杉谷に右前打を打たれ、続く近藤の打席で二盗を許した。近藤にはフルカウントから内角を狙った速球が真ん中へ入り、左中間を破る先制適時二塁打を打たれた。1アウトを挟み、王柏融にも高めに浮いたスライダーを中堅フェンス直撃の適時二塁打とされ、この回2点を失った。 2回からはツーシームを多投。2、3回はともに3者凡退に抑えた。 だが4回、先頭中田、王柏融に連打を許し、1死を挟み四球で満塁とピンチを招いた。平沼は空振り三振に抑えたが、宇佐見に右前適時打を許し、思わずのけぞりながら天を仰いだ。 1点を返した直後の5回にも近藤に中堅右へソロを浴びた。 駒大苫小牧で高校3年間を過ごした北海道の札幌ドームでは、試合前時点で通算11試合に登板し8勝1敗、防御率1・77。07年9月26日の同球場初登板以来10戦負けがなかった。同球場での4失点以上は初めて。田中将は「やはり相手投手がいい投手なだけに、試合が始まっていきなり2点を奪われて、というふうになると苦しくなるし、初回そういう形を作ってしまったのはいけなかったなと思います」と初回の2失点を反省した。 2回以降の修正に関しては「その日その日できるベストを尽くしていくしかない。自分にできることをいろいろ考えて今日はこういう形がいいんじゃないか、相手の打者のことを考えてこういうふうに投げた方がいいんじゃないか、と自分の中でいろいろ考えながら。自分なりに工夫しながら何とか立て直せたらな、と思いながら投げていました」。 3月20日巨人とのオープン戦以来、今季最長タイの7回を投げたことには「今日の投球でポジティブな材料を挙げるとすれば、そこしかないですかね。今までより長いイニングを投げられた。ないしは、行こうと思えば次の8イニング目もいけるような感じだったので、それはすごくいい方向、いい材料になったなと思います」と手応えを示した。

◆首位楽天が、最下位の日本ハムと対戦し1-4で敗戦。 【見どころ】日本ハム上沢直之投手(27)と楽天田中将大投手(32)は4月17日以来今季2度目の先発対決で、前回は上沢に軍配。同一シーズンで田中将との先発対決に連勝すれば09年9月3日、同25日の帆足(西武)以来、12年ぶりとなる。

◆日本ハムは1回、楽天田中将から杉谷、近藤の連続長短打で1点を先制。さらに2死二塁から王柏融の中越え二塁打で1点を加点。 日本ハムは4回に1点を加点。楽天は5回に茂木の6号ソロで反撃。その裏、日本ハムは近藤の6号ソロで再びリードを広げた。 日本ハム先発の上沢は7回4安打1失点で3勝目、B・ロドリゲスが初セーブ。7回4失点で降板した楽天の田中将は、日本ハム戦2連敗で2敗目。

◆エース同士の対決を、またしても制した。日本ハム上沢直之投手(27)が8日、楽天8回戦(札幌ドーム)で自身3連勝となる3勝目を手にした。田中将大投手(32)とは4月17日以来、今季2度目の先発対決で、援護を受けた上沢が再び勝利した。7回4安打1失点の好投で、チームを3連勝へと導いた。ほえたのは、上沢だった。3点リードの6回2死二、三塁。初めて得点圏に走者を背負うピンチに、一層力が宿った。迎えたのは、前打席でソロを浴びた茂木。「絶対、抑えてやるんだと思っていました」。低めを徹底し、痛打を警戒しながら4球目。142キロフォークで空振り三振を奪うと、たまらず小さく跳びはね、両手をたたいた。 楽天田中将と、今季2度目の先発対決。ほえる姿が印象的な相手エースに代わり、気迫をむき出しにした。7回4安打1失点で3勝目。「本当に先に点を取ってもらったことが、気持ち的にも大きかった」と味方打線に感謝した。田中将との投げ合いは4月17日以来。前回に続き、今回も上沢に軍配が上がった。「たまたま」と謙遜も、同一シーズンで田中将に連勝したのは09年9月3日、同25日の帆足(西武)以来、12年ぶりとなった。 コロナ禍でプロ10年目で初めての体験を強いられた。新型コロナウイルス感染者が続出し、2日に1軍は活動停止。上沢は1日西武戦に先発後、翌日に活動停止を受けたため「投げた翌日から4日間、キャッチボールもしないというのは初めて」と、満足に調整出来ないまま臨んだ。「(マウンドで)うまく体を動かせない感じはあった」と初回に違和感を覚えたが、攻守に助けられ、今季最長タイ7回を投げ抜いた。 栗山監督は「絶対的な信頼を持って、マウンドに行ってもらっているのは間違いない」と、揺るぎない思いを託している。チームは3連勝。首位楽天との直接対決に連勝し、最下位ながらゲーム差3・5に縮めた。上沢は「今いるメンバーで全力で戦っていきますし、僕も勝利に向かって1球1球、全力で投げていきたい」とヒーローインタビューで誓った。エースが信念を貫く限り、勝利の瞬間が待っている。【田中彩友美】

◆日本ハム打線が、またもマー君を攻略した。相手先発の田中将大投手(32)から、7回までに8安打で4点を奪い、首位たたきに成功した。 1回1死二塁で、近藤健介外野手(27)が先制の左中間適時二塁打。5回には、初球のカーブを中堅右に運び「入団1、2年目は全く歯が立たなかった。自分も成長できているのかな」。8年ぶりの対戦で難敵から念願の初安打を放ち、照れ笑いした。 この日の8安打中6本が田中将のファーストストライクを捉えたもの。近藤は「狙っていない球なら、空振りでもいい。変に当てに行くのはもったいない。(田中将は)丁寧に投げるし、要所のコントロールもいいので、早いカウントからというのは心掛けていた」と、うなずいた。 4月17日(東京ドーム)に続いて、マー君相手に2連勝。札幌ドームで無類の強さを誇っていた相手右腕に、14年ぶりに土を付け、2カードぶりの勝ち越しを決めた。栗山監督は「それは、たまたま」と言いながらも「皆が束になって、1つになってやらないといけない空気は出ていた」。最下位とはいえ、首位楽天に3・5差。"コロナ・ショック"から立ち直り、上昇気流に乗ってきた。【中島宙恵】 ◆4月17日・日本ハム対楽天(東京ドーム) 日本ハムは先発上沢が7回3安打1失点、8回から宮西-杉浦とつなぎ締めた。打線は初回に4番中田が、国内復帰戦となった楽天先発田中将から、シーズン1号となる2点本塁打、2回には石井がソロ本塁打で3点目を挙げた。田中将が5回3失点で降板した後、日本ハムは1点を追加し4-1で勝利。11年から13年にかけて13連敗を喫していた難敵から白星を挙げた。▽日本ハム五十幡(「1番中堅」でスタメンデビューも4打数無安打) 最初すごく緊張した。結果を残せなかったのは残念だけど、1軍の試合にフル出場できたことがよかった。

◆数センチの世界で、最善を尽くした。楽天田中将大投手(32)が、日本ハム相手に今季ワーストの4失点で2敗目を喫した。札幌ドームでは07年9月26日以来14年、12戦ぶりの黒星(クライマックス・シリーズ含む)。同球場での連勝は8で止まった。初回に2失点し、2回以降はプレートの立ち位置を変え、ツーシームを多投。勝利を呼び込めなかったが、故障から復帰後4度目の登板で今季最長タイの7回を投げ、次回登板が見込まれる15日オリックス戦(ほっともっと神戸)へ収穫を得た。60・96センチ。田中将が横長のプレートの真ん中に右足を置いた1回、いきなり日本ハム打線につかまった。1死から連打で先制を許し、2死二塁から王柏融に高めスライダーを中堅フェンスまで運ばれた。適時二塁打で2点目を与え、マウンド上で小さく首をかしげた。「相手がいい投手なだけにいきなり2点を奪われて、というふうになると苦しくなる。そういう形を作ってしまったのはいけなかった」。ベンチに腰掛け、うつむく。対策を巡らせた。 結論は、数センチの違いに出た。2回以降、プレートの踏み位置を一塁側に変更。直球と同様の球速、軌道から、わずかにシュートするツーシームを多投した。9人中7人がそろう左打者の内角への"フロントドア"で腰を引かせた。右打者の内角もえぐり、詰まらせた。スプリット、スライダーを軸にした前回登板とスタイルを変え「自分なりに工夫しながら何とか立て直せたらな、と。その日その日できるベストを尽くしていくしかない」と攻めた。 講じた策を実行したが、中盤にも失点。4回2死満塁で宇佐見に右前適時打を許し、思わず天を仰いだ。6回を終え91球。石井GM兼監督から降板を示唆されたが、続投を志願。7回を7球で3者凡退に片付けた。「行こうと思えば次の8イニング目もいけるような感じだった。今までより長いイニングを投げられた。それはすごくいい方向、いい材料になったなと思います」と、試合終盤に求めていた感覚に触れられた。高校時代を過ごした北の大地での悔しさを、未来へつなげる。【桑原幹久】 ▽楽天石井GM兼監督(田中将に) 後半は自分の中で良くなってきた、という話があった。6回ぐらいで代わっても、と思ったけど球数も少なかったし、今後のことも見据えて投げてもらった。中盤以降、真っすぐの力がいい感じになったので、出だしは少しもったいなかった。 ▽楽天茂木(5回に3試合ぶりの1発となる6号ソロ) 追い込まれていたので三振覚悟で割りきっていきました。

◆楽天が2戦連続の1得点に終わり、1分けを挟み今季最長タイで2度目の3連敗を喫した。 前回対戦でも7回1得点だった日本ハム上沢を相手に、つながりを欠いた。1回1死から鈴木大が右前打。続く浅村が遊ゴロ併殺に倒れ、直後に先制点を許した。2回以降も直球、カットボール、チェンジアップ、カーブなど多彩な変化球を捉えきれず、5回の茂木のソロのみに終わった。 石井一久GM兼監督(47)は「いい投手が2試合投げてきた中で、打者としていいアプローチができなかったかなと思います」と散発4安打の打線を振り返った。 好球必打に徹した相手打線を引き合いに「ファーストストライクというところを、しっかりと日本ハムさんは打ち損じることなく、しっかりとスイングしてきた。うちもいろいろなアプローチをしなくてはいけないと思います」と受け止めた。 「打撃コーチと相談することも大事だし、配球を読み解くのも大事。ただやはり、打席に立ったら能力勝負というところもある。自分の能力を最大限に生かすアプローチは大切になる。今チーム的には苦しいですけど、それが悲観的に苦しいかなとは思わない。シーズンは長いので、今苦労していることが中盤や後半に生きることもある。苦しい2試合になりましたが、そこをはね返す努力をしていければ」と苦い経験を糧にすると、力強く前を見据えた。

◆日本ハム王柏融外野手が、マー君から今季初打点をマークした。1回2死二塁で、田中将の高めに入った133キロスライダーに反応し、中堅フェンス直撃の適時二塁打。「チームに貢献出来てよかった。感動しました」と余韻に浸った。 メジャー時代の田中将の投球映像を見るなど、予習を怠らず「自分が出来ることは(打席での)タイミング。集中した結果です」と今季3度目のマルチ安打にも、冷静だった。

◆楽天茂木栄五郎内野手(27)が8日、日本ハム8回戦(札幌ドーム)で相手エース右腕・上沢から4日ソフトバンク戦以来、13打席ぶりの今季6号ソロを放った。この一打で1日ロッテ戦から6試合連続出塁に更新したが、チームは3投手の継投で1得点に封じられ、引き分けを挟んで3連敗を喫した。 3点を追う5回無死の第2打席。カウント1-2からの4球目。勝負球に落差があるフォークなど、変化球も考えられる中、「追い込まれていたので三振覚悟で割りきっていきました」と、真ん中の143キロ直球を振り抜いた。高々と上がった打球は長い滞空時間で放物線を描いて右翼中段席に着弾。上沢には17年の初対戦からこの打席まで通算19打数4安打5三振、打率2割1分1厘に抑えられていたが、初めて本塁打と打点を記録した。 この1発で反撃ムードは生まれたが同回裏、近藤の6号ソロで再び3点差に。本塁打後に「次の打席もチームに貢献できるバッティングをしたいと思います」と意気込んでいたが、第3打席の6回2死二、三塁のチャンスでは空振り三振に倒れ、追加点を奪えなかった。9日も日本ハム戦。今季初の同一カード3連敗を防ぎ、11日から始まる西武とのホーム2連戦に向けて流れを作りたい。【相沢孔志】

◆楽天・茂木栄五郎内野手(27)が「5番・三塁」で先発出場し、反撃の6号ソロを放った。3点を追う五回先頭。相手先発・上沢の4球目をたたき、右翼席中段に運んだ。「打ったのは真っすぐ系のボールです。追い込まれていたので三振覚悟で割りきっていきました。まだ五回でワンチャンスなので、次の打席もチームに貢献できるバッティングをしたいと思います」とコメントした。

◆日本ハム・近藤健介外野手(27)が五回の第3打席に楽天・田中将から6号ソロを放った。  「1点返された直後で少し嫌なムードだったのですぐに流れを引き戻すことができました。(先発の)上沢も粘って試合を作っている中で、1点でも多く援護したかったので良かったです」  2点リードで迎えた五回1死の場面。田中将の変化球を捉えた打球は、右中間スタンド前列に吸い込まれる貴重な一発となった。

◆楽天は、1分けを挟んで3連敗を喫した。田中将大投手(32)が先発し、7回8安打5三振4失点で2敗目。4月17日の同戦(東京ドーム)に続き、上沢直之投手(27)との投げ合いに再び敗れた。試合後の石井一久監督(47)の一問一答は以下の通り。  --2試合連続で上沢を攻略できなかった  「きのうもそうですけど、いい投手が2試合投げてきた中で、打者としていいアプローチができなかったと思います」  --田中は試行錯誤  「修正能力もあり、引き出しも多い投手なので、そこらへんは任せている。中盤以降、真っすぐの力がいい感じになったので、出だし(一回に2失点)のところは少しもったいなかったかな」  --田中の降板後、ベンチで話していた  「後半は『自分の中でよくなってきた』と教えてくれた。六回で交代しようと思ったけど、球数も少なかったし、今後も見据えて投げてもらいました」  --田中は日本ハムに連敗  「まだ、データの量が少ないので分からないです」  --打線が低迷  「打撃コーチと相談することも大事だし、配球を読み解くのも大事です。ただし、打席に立ったら能力勝負というところもある。自分の能力を最大限に生かすアプローチは大切になる」

◆楽天は打線が2試合連続で本塁打による1点止まりで3連敗となった。首位は変わらなかったが、最下位日本ハムとの3連戦で負け越しが決まった。  バーヘイゲン、上沢と先発投手を攻略できていない。石井監督は「いい投手がこの2試合投げている中で、なかなかいいアプローチができなかった」と歯がゆそうだった。 石井監督(7回4失点で2敗目の田中将に) 「中盤以降は真っすぐの力が良くなった。出だしがちょっともったいなかった」 茂木(五回に6号ソロ) 「追い込まれていたので三振覚悟で割り切っていった」

◆日本ハムの上沢が前回4月17日に続く田中将との投げ合いで2連勝した。7回4安打1失点と好投し自身3連勝で3勝目を挙げ「野手のみんなが点を取ってくれているので僕の力じゃない。4点を取ってくれたのが気持ち的にすごく大きかった」と感謝した。  チームで新型コロナウイルスの集団感染が出た窮地でエースの仕事を見事に果たした。「試合を開催してもらえただけでも感謝しないと。この結果に満足せず、勝利に向かって一球ずつ全力で投げていきたい」と力強く話した。 栗山監督(田中将を再び攻略) 「みんなが束になって戦わないといけないという雰囲気が出ていた」 王柏融(一回に田中将から中越え適時二塁打) 「日本を代表する投手と初めての対戦で少し緊張もあったが、いい形で打ち返すことができた」

◆ロッテの美馬は7回5安打3失点の好投が実らず今季初黒星を喫した。4月24日以来の登板でコースを突いて9三振を奪ったが、要所で一発を浴びたことが響いた。  二回に頓宮に2ランを打たれ先制され、1-2の六回には宗にソロを許した。「投球内容自体は悪くなかった。カウントを悪くしてからの本塁打がもったいなかった」と悔しさをにじませた。 井口監督(美馬に) 「3失点は責められないところ。失点が全部、本塁打。その辺はバッテリーがもう少し気を付けないともったいない」

◆スタートでつまずいた。田中将は、3長短打を浴びた一回の2失点を悔やんだ。  「いい投手が相手だけに、いきなり2点を奪われてしまったのは、いけなかったと思います」  4月17日の日本ハム戦以来となった上沢との投げ合いに敗れ、今季2敗目を喫した。チームは1分けを挟んで3連敗となった。  駒大苫小牧高時代を過ごした北海道の札幌ドームでの登板は2013年以来8年ぶりで、黒星がつくのは新人だった2007年9月26日以来。それでも日本球界復帰後4試合目は98球で今季最長の7回を投げた。「ポジティブな材料を挙げるとすれば、長いイニングを投げられて、八回もいけるような感じだった」。最速は152キロを計測した。  「母の日」の前日の登板を白星で飾ることはできなかったが「個人的にいつも(感謝の気持ちを母に)伝えている」というマー君。石井監督が「中盤以降、真っすぐの力がいい感じになったので、出だしは少しもったいなかった」と指摘したように、次回登板で"ゲートの出遅れ"を修正したい。(広岡浩二)

◆日本ハム・上沢直之投手(27)が8日、楽天8回戦(札幌ドーム)に先発し、7回4安打1失点で3勝目(2敗)を挙げた。前回4月17日(東京ドーム)に続く田中将大投手(32)との投げ合いで2連勝を飾り、4-1の勝利に貢献。新型コロナウイルスの集団感染が判明したチームは、7日の試合再開から2連勝とした。田中将は一回に2点を失うなど、7回8安打4失点で今季2敗目(2勝)を喫した。  再びマー君との投げ合いを制した。上沢が7回1失点で自身3連勝をマーク。札幌ドームに詰めかけた1万3022人の観衆から、温かい拍手が送られた。  「(田中将は)素晴らしいピッチャーなので最少失点で頑張ろうと思っていた。先に点を取ってもらったのが気持ち的にも大きかった」  4月17日に続く田中将との先発対決。唯一の失点は五回、茂木に浴びたソロ本塁打のみだった。3点の六回2死二、三塁では、前の打席で一発を許した茂木をフォークボールで空振り三振に。場内に響くほどの雄たけびを上げた。  チーム内に新型コロナウイルスの集団感染(選手7人、コーチ3人、スタッフ3人)が判明し、2日から5日まで活動を停止。上沢も窮地に立たされた。  この4日間の練習は「一人でランニングをして、壁当て、ネットスローだけ」。キャッチボールを再開したのも登板前日(7日)。「調整という調整はできなかった」と、ぶっつけ本番でマウンドに上がった。同一シーズンに田中将と投げ合って連勝した投手は2009年の西武・帆足和幸以来、12年ぶりだった。  チームは試合を再開した7日から2連勝。今季3度目の3連戦勝ち越しを決めた。セ・リーグは首位・阪神と2位・巨人のゲーム差が3・5に開いたが、パは首位・楽天から最下位・日本ハムまで3・5差に6球団がひしめく。  新型コロナの感染者と濃厚接触者を合わせ、8日現在で10選手が不在。「今いるメンバーで全力で戦って、僕も一球一球を全力で投げたい」と上沢。苦境のチームを支える。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16137 0.552
(↓0.019)
-
(-)
107140
(+1)
127
(+4)
27
(+1)
14
(-)
0.230
(↓0.003)
3.350
(↓0.03)
2
(-)
ソフトバンク
17155 0.531
(↓0.017)
0.5
(-)
106154
(-)
135
(+2)
34
(-)
20
(-)
0.264
(↓0.002)
3.500
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
16154 0.516
(↓0.017)
1
(-)
108161
(+2)
137
(+5)
31
(-)
26
(+1)
0.241
(↓0.003)
3.730
(↓0.01)
4
(-)
西武
15155 0.500
(↑0.017)
1.5
(↑1)
108121
(+2)
134
(-)
21
(-)
34
(-)
0.232
(↓0.001)
3.780
(↑0.12)
5
(-)
ORIX
14167 0.467
(↑0.019)
2.5
(↑1)
106134
(+5)
143
(+2)
33
(+2)
10
(+1)
0.247
(-)
3.510
(↑0.07)
6
(-)
日本ハム
12164 0.429
(↑0.022)
3.5
(↑1)
111101
(+4)
135
(+1)
17
(+1)
18
(+1)
0.222
(↑0.001
3.760
(↑0.09)