ソフトバンク(5対5)楽天 =リーグ戦8回戦(2021.05.05)・福岡PayPayドーム=
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楽天
0401000005800
ソフトバンク
0010210015902
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【ソフトバンク】上林 誠知(1号・5回裏2ラン),松田 宣浩(4号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は2回表、鈴木大の走者一掃となる適時二塁打などで4点を先制すると、4回には辰己の適時打が飛び出しリードを広げる。対するソフトバンクは1点差に詰め寄って迎えた9回、上林が適時打を放ち土壇場で同点とした。続く打者は凡退に終わり、試合は規定により引き分けとなった。

◆悔しさを一振りに込めた。ソフトバンク上林誠知外野手(25)が、今季初スタメンで反撃ののろしをあげる1号2ランを放った。 1-5の5回。前打者の周東が出塁し、二盗を決めた後の無死二塁で、則本昂の直球を右翼ホームランテラスへ運んだ。「真っすぐをうまく反応して振り抜くことが出来ました。先頭で佑京(周東)が塁に出てくれて、足でプレッシャーをかけてくれていたので打席の中で助けられたところが大きかったと思う」。2点差に詰め寄る今季初アーチを喜んだ。 春季キャンプから好アピールが続けていたが、オープン戦後半に打撃の調子を落とし、開幕右翼を栗原に譲った。悔しさを胸に、ウエスタン・リーグでは打率2割6分9厘、2本塁打、12打点の成績。3日に1軍へ昇格し、この日が初スタメンだった。 3回の第2打席でも、1死一塁で左中間への適時二塁打を放った。「今季初先発の試合、何とか追いつき、勝ち越せるように頑張っていきます」。2軍からはい上がってきた男が、逆転勝利への道しるべを作った。

◆ソフトバンクは9回に追いつき、今季4度目の引き分け。この日がバースデーの工藤公康監督(58)は、誕生日ゲームが就任以来5勝1分けとなり、不敗神話を継続した。試合後の一問一答は以下の通り。 -9回に上林が同点打 工藤監督 よく打ちましたね~。大したもんです。 -初スタメンで1番起用 工藤監督 則本君との相性というかね、ヘッドのご意見がありまして。ぼくも早めに使いたかったというのもあったので。いこうと言いました。 -本塁打も含む3安打4打点 工藤監督 すごいですね。初めての試合でこうやって。最初の得点も、ツーランも良かったし。ファームでやってきたことがしっかり出せたのかなと思うので、良かったと思います。彼なりに悔しい思いもしたでしょうし、ファームの方でやってきてという、ちょっとバッティングの中でつかんだものがあったのかもしれないですし。最初の試合で出すというのは難しいかもしれないんですけど、彼の意地だったりプライドだったりというところが今日のホームランにつながったと思う。よく打ってくれたし、1人で4打点ということですから。(9回は)絶体絶命だっただけにね、よく打ってくれたと思いますよ。 -誕生日の無敗を継続 工藤監督 誕生日うんぬんはいいんですけど、まあね。ここのところ3カード勝ち越ししていないので、勝ちたかった思いはありますけど。よく引き分けにしてくれたなと思います。 -和田の投球について 工藤監督 今日はそんなにいい方ではなかったかなと思いますね。それでも5回まで投げてくれたのでね。その後も、点を取ってくれたというところもありましたけど、ある程度、勝ちに投げるピッチャーにバトンタッチできたというところもあったので、良かったかなと思います。打たれるときもあるし調子の悪いときもあるんですけど、そういうときにどうするかが大事。あの4点は仕方ないにしても、5点目をどう防いでいくかというところは、ベテランの和田君だけにね。最後の1点をどう与えないかというところをたくさん経験しているピッチャー。次回に向けて頑張ってほしい。でもよく粘ったと思いますけどね。 -和田の今後は 工藤監督 終わってから週に5試合になるので、その辺も含めて。ある程度、試合に投げてきているので、少し空けた方がいいのかなとは思っています。こっちに帯同しながらになるとは思いますけどね。いい調整してくれるとは思います。 -周東が出て、上林が返す形になった 工藤監督 新たな形になればとは思いますけど、今デスパイネがファームで調整しているというところがあるので。DHはグラシアルとか柳田君になったり。うまくその辺を使っていきながら。上林君もいい集中力でいてくれているので、またヘッドも考えてくれると思います。 -ホームでの開催が続く 工藤監督 大きいと思いますけどね。福岡で、自分たちのペースで動けるというのはいいことだと思う。この3つと後5試合、こっちでしっかりやれるのはいいこと。ライオンズさんには負け越しているので、なんとか取り戻せるようにやっていくのが大事かなと思います。 -東浜が2軍で7回途中6失点 工藤監督 まだ見てないんです。そうか。まあ内容ですね。今日は自分でこれを試すという中で100球を超えるということであれば。ちょっと試してみたということであればホームランも許容範囲かなと思います。そうではなくてということであれば、もう1回くらい投げた方がいいのかなとは思いますけど。ファームの方でコーチも見ていると思うので、報告を聞きたいと思います。 -松田は監督の誕生日に3本塁打目 工藤監督 いいですね~。絶対誕生日には欠かせないですね。柳田も結構打っているんでね、最後はみんなわっしょいわっしょいとなって、いい雰囲気の中で試合もできていますし。後はピッチャーが1点でも少なめにというところができれば、チームとしてのいい形ができるのかなと思うのでね。もう少しお待ちください。

◆ソフトバンク和田毅投手が5回7安打5失点で唇をかんだ。 0-0の2回1死から茂木に死球を与え、その後3連打を献上。先制を許し、なお2死満塁で鈴木大に走者一掃の二塁打を浴びた。 「結果的に2回の4失点が全て。あの場面を最少失点で粘ることができなかった」。猛省したが、今季最多の101球を投げて5回まで粘った。今後は疲労を考慮し、1度出場選手登録を抹消される見込み。工藤監督は「(1軍に)帯同しながらいい調整をしてくれたら」と話した。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が4号ソロを放った。 3-5の6回2死走者なしで、則本昂の初球155キロを右翼ホームランテラスへ。1点差に詰め寄る貴重な追加点を挙げた。「真っすぐを逆らわずに打つことが出来ました。今季初の本拠地ペイペイドームでのホームランなのでうれしい」と声をはずませ、多くの鷹党の前で「熱男」パフォーマンスも披露。工藤監督の誕生日に、ムードメーカーも祝砲を鳴らした。

◆楽天の守護神松井裕樹投手が打たれ、悔しい引き分けとなった。 通算150セーブにあと1つに迫る左腕が1点リードの9回から登板。四球2つで2死一、二塁のピンチを招くと、上林にスライダーを左前に運ばれ、同点とされた。石井GM兼監督は「ちょっと体のブレがひどかったですね」と指摘。6回4失点で降板した先発則本昂についても「彼のポジションは、なるべく点差を離してリリーフにわたすのが仕事。そういう意味では、できてなかったのかなと思います」と話した。最大4点差を追いつかれてのドローに悔しそうだった。 ▽楽天則本昂(6回を2被弾含む8安打4失点で勝敗なし)「コントロールがアバウトでした。ホームランが余計でしたね」 ▽楽天鈴木大(こどもの日に2安打3打点)「自分の子供だけじゃなく、野球を見て興味を持ったり好きになってくれる子が1人でも増えたら、という思いはある。その中で自分の子供にも『パパはこんなことを頑張ってやっているんだよ』というのを最大限、伝えられる職業だと思うので。今日だけじゃなくこれからも頑張りたい」

◆単独首位をキープした。楽天鈴木大地内野手(31)が5日、ソフトバンク8回戦(ペイペイドーム)に「2番一塁」で先発出場。 1-0の2回に、先発和田から3点適時打を放つなど、5打数2安打3打点の活躍。首位攻防戦を1勝1敗1分けで終えた。プロ10年目のバットマンが、チームを勝利へ導く一打に徹する。犬鷲の満塁男ここにあり! 1点リードの2回2死満塁。鈴木大が左打席に入った。フルカウントからの6球目。ソフトバンク和田のスライダーを捉えた。右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、塁上で両拳を突き上げた。「みんなでつないだチャンスだったので、ランナーをかえすシンプルな気持ちでした」。今季、満塁の場面では11打数5安打で打率4割5分5厘、13打点と勝負強さを発揮している。 バットで援護したかった。この試合、先発した則本昂は4月28日のオリックス戦で8回無失点の好投。しかし、打線が3安打無得点で引き分けに終わった。鈴木大は「前回のノリ(則本昂)が投げた試合で点を取ってあげることが、全然できなかった。まずはいい援護ができたと思います」と振り返った。初回の第1打席では中越え二塁打でチャンスメーク。2安打3打点の結果で応えた。 ゴールデンウイーク最終日の一戦は、こどもの日でもあった。スコアボードの選手名はひらがな表示で、「鈴木大」は「すずき」と表示されていた。「自分が子どもの時に野球選手に憧れたのと一緒で、野球を見て好きになったり、興味を持ってくれる子が1人でも増えたらなという思いはある」。自らの少年時代は中日ファン。球場に足を運ぶこともあり、神宮球場の左翼スタンドから見た元中日の宣銅烈氏は今でも記憶に残っている。「試合では投げなかったんですけど、ブルペン投球をしているのを生で見て感動しましたね」。今は逆の立場になった。あの日見た光景のように、ちびっこ野球ファンに夢を与える。 チームは2位ソフトバンクと1ゲーム差で首位に立つ。「1試合1試合、1打席1打席、良くも悪くも、どっちにでもなる。自分のベストを尽くそうと思っている」。8年ぶりのリーグ優勝へ、鈴木大は最善を尽くしていく。【佐藤究】

◆今季初スタメンのソフトバンク上林誠知外野手(25)が、1号2ランを含む3安打4打点の活躍でチームを救った。劣勢で反撃の流れをつくり、1点を追う9回には楽天抑えの松井から価値ある同点打。引き分けに持ち込み、4カード連続負け越しを阻止した。58歳のバースデーを迎えた工藤公康監督は、就任以来誕生日ゲーム5勝1分けで、不敗神話も継続した。上林はファームですっかり日焼けした顔に、気迫の表情を浮かべ、ほえた。1点を追う9回2死一、二塁。楽天の守護神松井の4球目、外角スライダーを巧みに拾った。鮮やかに左前へはじき返しての同点打。「今日は自分にとって開幕戦だったので。なんとか印象づけられるようにと思って、集中していました」。土壇場に追い込まれた状況での一打で引き分けに持ち込み、4カード連続負け越しをすんでのところで阻止した。 開幕2軍スタートだった上林は3日に今季初昇格。この日が今季初のスタメン出場だった。工藤監督は「則本君との相性というかね、ヘッドのご意見がありまして。ぼくも早めに使いたかったというのもあったので」。上林は1番に入り、4点をリードされていた3回に反撃のノロシをあげる左中間フェンス直撃の適時二塁打。さらに5回には今季1号2ラン。そして9回に起死回生のタイムリーを決めた。 ヒーローの「ハッピーバースデー♪」という歌声は聞けなかったが、指揮官にとって58歳の誕生日は気持ちの晴れる引き分けになった。「こどもの日」に3安打4打点と大活躍した"孝行息子"に工藤監督は「すごいですね。初めての試合でこうやって。(9回は)絶体絶命だっただけにね、よく打ってくれたと思いますよ」。就任してからの、バースデー不敗神話もつながった。「誕生日うんぬんはいいんですけど、まあね。よく引き分けにしてくれたなと思います」と目尻を下げ、幸せそうに笑った。【山本大地】

◆<ソフトバンク工藤監督の誕生日試合アラカルト> ソフトバンクは9回に追いつき、今季4度目の引き分け。この日がバースデーの工藤公康監督(58)は、誕生日ゲームが就任以来5勝1分けとなり、不敗神話を継続した。 ◆15年ロッテ戦(○4-3、52歳)柳田が延長11回に特大140メートルのサヨナラ5号ソロ。同年にトリプルスリーを達成した主砲の1発で、就任1年目の誕生日を白星で飾った。 ◆16年日本ハム戦(○2ー1、53歳)先発の東浜が、7回途中3安打1失点の好投。球速もプロ入り後初めて150キロをたたき出すなど、成長の跡をのぞかせた。 ◆17年ロッテ戦(○3-2、54歳)2点を追う9回に、工藤監督の年齢と同じ背番号「54」のデスパイネが同点の7号2ラン。さらに上林が勝ち越し6号ソロを放った。劇的な逆転劇で、対ロッテ7連勝とした。 ◆18年オリックス戦(○3-0、55歳)先発の武田が、1安打完封。さらに内川(現ヤクルト)も、3試合ぶりのヒットが飛び出して、NPB通算2000安打に王手をかけた。 ◆19年オリックス戦(○7-2、56歳)周東が2安打2盗塁と暴れ、プロ初のお立ち台に上がった。デスパイネとグラシアルも祝砲を放ち、工藤監督の誕生日は就任1年目から5連勝とした。 ◆20年は新型コロナウイルスの影響で、試合開催なし。

◆最後は柳田のバットが空を切ってサヨナラ勝ちはできなかったが、ソフトバンクにとっては大きな引き分けだった。楽天の守護神松井から上林が同点の左前打。4カード連続の「負け越し」を阻止した。今季初の9連戦。3勝5敗1分けで「黄金週間」は苦しんだものの、意義あるドローで7日からの西武3連戦に気持ちも切り替えられるだろう。 守護神森が離脱し、先発陣も笠谷が中継ぎに回るなど投手陣のやりくりも厳しい。そんな中、完全復活を目指すセットアッパー岩崎の投球が安定してきたのは心強い。8回に4番手として登板。ディクソン、茂木を150キロ超の速球で連続三振。岡島は歩かせたものの、太田には2球目から直球で押し、153キロのストレートで二ゴロに仕留めた。「いい感じで投げられていると思います。昨日(4日)の試合で粘って無失点に抑えられたことが大きかったと思います」。4日は2点リードの8回に登板。四球と安打などで2死二、三塁のピンチを招いたが代打小郷を三振に切った。岩崎にとっては「悪夢」を振り払う雪辱マウンドだった。4月30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で9回に「クローザー」として登板し宗に痛恨のサヨナラ2点二塁打を許していた。「(守護神の)森でも抑えをやり始めたころには打たれたこともあったし、初めてのボクならこういうこともある、と思っていた。落ち込まず気持ちを切り替えられたのがよかったと思います」。連投でも強気のメンタルは忘れなかった。 今季16試合に登板し、楽天戦は6試合目。5回2/3を投げ1安打無失点の安定感。「まだよくなると思いますので頑張ります」。コロナ禍で気分転換もままならないが、昨年夏に誕生した長女との時間がリラックスタイム。「こどもと遊んでいると気分もよくなります」。試合後はパパの顔で家路に急いだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンク・工藤公康監督(58)が58歳の誕生日を迎えた。試合前、オンラインで記者会見を行った。  「いつもと変わらず。あまり変わっていないと思います。きょう1日を大切にして過ごしていきたいですし、今シーズンが終わったときにみんなで喜べるように」  家族からもLINE(無料通話アプリ)で連絡をもらったという。報道陣からは花束とプレゼントをもらい「ありがとうございます!」と深々と一礼だ。どんな1年にしたいか問われると「われわれは5連覇を目標にやっています」と力強く即答した。  2015年に監督就任して以降、7度目の誕生日。過去の成績を振り返ると、5戦5勝の5月5日だ。この日の先発は和田で「僕が見た中で一番いいんじゃないかというくらい(状態がいい)」とうなる、40歳のベテラン。首位・楽天との3戦目を制し、カード勝ち越しを目指す。

◆ソフトバンク・平石洋介打撃コーチ(41)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --柳田の状態が上がってきた  「ギータ(柳田)の場合は体から手が離れなくなったのが一番。こないだまでは率もホームランも出ていなかったし、多分、そういうところから自然と力んだり。ギータはもともと、体に近いというか、(腕が)体の中におさまっているところがある。そこに気づいてくれた。それからずっと勝負できる状態だと思っています」  --キャンプはアキレス腱の状態もあった  「もちろん開幕に間に合わせて、ぶっつけ的なところもあった。疲労もしばらくすると、必ず一回ガクっとくるので。そこからもう一回上げるまでに時間もギータの場合はなかったので。(今宮)健太もそうですけど。2人にはそういうことがあるから慌てるなよという話はしていたので。今はバランスよく振れているんじゃないかなと思いますけど」  --きのうは中村晃も本塁打  「きのうは、その前のこっちのファウル(一塁側)になった。人によっては左打者がその辺にファウルを打つのはよくないという人もいるんですけど。でも晃の場合はそういうファウルになって、きのうに関してはインコースに関してはいつでも(バットを)出せるくらいの雰囲気があった。あとはタイミングだけだと思いますよ。全体としてはしっかり上がってきているので。タイミング負けしなければ大丈夫だと思いますけど」

◆ソフトバンク・上林誠知外野手(25)が「1番・中堅」で今季初スタメン。4点を追う五回無死二塁。ファウルで粘った9球目、151キロを強振すると打球は右翼テラスに飛び込んだ。待望の1号2ランでチームを鼓舞し「真っすぐをうまく反応して振り抜くことができました。先頭で佑京(周東)が塁に出てくれて、足でプレッシャーをかけてくれていたので打席の中で助けられたところが大きかったと思う」とコメントした。  上林は開幕を2軍で迎え、今月3日に今季初昇格。工藤監督も「なるべく早く使ってあげたい」と話していた。  三回1死一塁の2打席目には、左中間フェンス直撃の適時二塁打で今季初安打&打点を挙げている。

◆ソフトバンクが4-5の九回2死一、二塁から上林の適時打で追い付き、引き分けに持ち込んだ。上林は三回に適時二塁打、五回に2ランを放ち3安打4打点。和田が5失点も、救援陣が無失点でつないだ。楽天は松井がセーブに失敗。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(58)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --上林が  「よく打ちましたね」  --1番起用は  「則本君との相性というか。則本君に対して上林君でというヘッドのご意見がありました。僕も早めに使いたいのがあったので。いこう! と」  (続けて)  「すごいですね。初めての試合で、最初(三回の適時打)の得点も、あの2ランもすごくよかったし。最後なんて、本当に。ファームでやってきたことが出せたんじゃないかなと思うので。非常によかったと思います」  --絶好調ではないといっていたが  「彼なりに悔しい思いもしたでしょうし。ファームの方でやってきてという中で、自分の中で打撃の方でつかんだものがあったのかもしれないし。それを最初の試合で出すというのは難しいと思うんです。ですけど彼の意地だったりプライドだったりというところがきょうのヒットやホームランにつながったと思います。本当によく打ってくれた。1人で4打点ですから。本当に、絶体絶命だっただけにあそこでよく打ってくれたと思いますよ」  --勝率10割は継続  「誕生日のことはいいんですけど。ここのところ、3カード勝ち越していないですけど。勝ちたかった思いがありますけど、よく引き分けたと思います」  --和田はそろそろ間隔を空けたいといってきたが  「終わってから(来週と再来週は)週5試合になるので。そのへんも含めて、ある程度試合も投げてきているので。少し空けた方がいいかなとは思っています。ずっと帯同だとは思いますけど。帯同しながらいい調整をしてくれたら」  --ファームで東浜が109球を消化した  「(映像は)まだ見ていないですけど。どうでした?」  --6回1/3を投げ6失点  「内容ですね。自分でこれを試すという中で100球超えで投げるというのであれば、本来ならこの球で打ち取れるけどこの球を投げていって、ちょっと試したというのであれば許容範囲だと思います。本人のコメントがどう言っているのかわからないので。そのへんも含めて、投手コーチが見た感じも含めて。報告を聞いた上で考えたいと思います」

◆声にならない大熱狂の中心で、クールな男が両手を突き上げた。初先発の上林が4打点と躍動し、ソフトバンクが執念ドロー。工藤監督の58歳の誕生日。雪辱に燃える思いが不敗神話を継続させた。  「自分にとって開幕戦。何とか印象づけられるようにと思っていたので、ずっと集中できていた。よかったです」  1点を追う九回。守護神の松井から2四球で一、二塁として上林だ。130キロスライダーにバットを合わせ、左前に弾んだ。サヨナラとまではいかなかったが、ベンチ前ではハイタッチの嵐。今カードは1勝1敗1分け。4カード連続負け越しの危機からチームを救った。 ■今季初スタメンで  三回1死一塁では左中間フェンス直撃の適時二塁打。五回無死二塁では右翼テラスに1号2ランを突き刺し4打点だ。今季は5年ぶりに開幕2軍スタート。今月3日に昇格したばかりだった。「まだ5月なのに、こんなに焼けるかと。仕方ないですね」。焼けた肌もチャンスを待ってバットを振ってきた勲章だ。  工藤監督が2015年に就任して以降、5月5日は6戦で5勝1分けと勝率10割を継続。指揮官は「僕の誕生日のことはいい」と謙遜し、上林の一撃に「彼の意地やプライドが、ヒットやホームランにつながった」とうなった。オープン戦は打率・227。代走や守備要員として1軍に置く選択肢もあったが、苦渋の決断で開幕2軍を命じた。腐らず、はい上がってくれたことがうれしかった。 ■「自分を信じて」  「気持ちが切れていたら、結果は出ていない。自分を信じてやってきたよかったです」と上林。こどもの日に駆け付けた少年少女が、憧れるような意地を見せつけた。また一丸となったホークスが、秋に必ず、工藤監督に日本一をプレゼントする。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16117 0.593
(-)
-
(-)
109138
(+5)
117
(+5)
25
(-)
11
(-)
0.234
(↑0.001
3.230
(↓0.06)
2
(-)
ソフトバンク
17144 0.548
(-)
1
(-)
108152
(+5)
131
(+5)
33
(+2)
17
(+1)
0.266
(↓0.001)
3.590
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
15144 0.517
(-)
2
(-)
110152
(-)
127
(-)
30
(-)
25
(-)
0.243
(-)
3.680
(-)
4
(1↑)
西武
14154 0.483
(↑0.019)
3
(↑0.5)
110117
(+6)
132
(+2)
19
(+1)
34
(+1)
0.236
(↑0.003)
3.990
(↑0.06)
5
(1↓)
ORIX
13157 0.464
(↓0.017)
3.5
(↓0.5)
108124
(+2)
134
(+6)
28
(-)
9
(-)
0.247
(↓0.001)
3.470
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(-)
5.5
(-)
11391
(-)
133
(-)
15
(-)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)