西武(☆6対2★)オリックス =リーグ戦9回戦(2021.05.05)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:今井 達也(2勝2敗0S)
(セーブ:平良 海馬(1勝0敗1S))
敗戦投手:山本 由伸(3勝3敗0S)

本塁打
【西武】森 友哉(4号・7回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武は初回、2死一三塁の好機から栗山が適時打を放ち先制に成功する。その後は3回裏に中村の適時打、7回には森の2ランが飛び出すなど、着実にリードを広げた。投げては、先発・今井が8回途中2失点の力投で今季2勝目。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆西武中村剛也内野手(37)はオリックス山本と好相性だ。両者の通算対戦成績は21打数9安打、打率4割2分9厘。今季初対戦となった開幕戦で2安打。2度目の対戦の4月21日には適時安打をマークしている。

◆オリックス山本由伸投手(22)が、自己ワーストの被安打10で7回途中に降板した。 前半で3点を失いながらも粘り強く投げ続けたが、1-3の7回1死から金子に右前打。続く源田に左中間を破る適時三塁打を浴び、K-鈴木と交代した。過去に1試合9被安打が2度あったが、2桁安打を許すのは初めて。また5失点(自責4)は今季ワーストとなった。

◆オリックス山本由伸投手が、自己ワーストの被安打10で5失点し、3敗目を喫した。立ち上がりに西武栗山に先制打を浴び、今季2度目の初回失点。1-3の7回1死一塁で源田に4点目の適時三塁打を許して降板した。 「立ち上がりから、常にランナーを背負いながらの苦しいピッチングになってしまいました。粘り切ることができず悔しいです」 メットライフドームは今年3月26日、プロ初の開幕投手を務めた球場。その場所でプロ初の2桁安打を浴び、今季ワーストの5失点で開幕戦黒星の雪辱を果たせず。中嶋監督も「コントロールの部分かな」と苦投を招いた要因を分析した。 だが3連勝を逃したとはいえ、5カード連続負け越しはなし。中嶋監督は「(チームの)状態は悪くない。今日は相手の投手が良かったと思って、切り替えていきます」と前を向いた。7日からは今季1勝3敗2分けと負けが先行するロッテに、全力でぶつかる。

◆オリックスが、正遊撃手の安達了一内野手を先発二塁で起用した。中嶋監督は「いろんなバージョンというか。試しているわけではなく、いろいろコーチ陣とも話しましたが、ぼくらは最下位から始まったチャレンジャーですので。いろんなことをしていかないといけないし、一番最適かなと思っていきました」と説明。 外野手登録のロメロは3日西武戦に続いて、この日も一塁で起用するなどオプションを広げている。安達は3回無死二塁で西武森の痛烈な打球をしっかりさばくなど、安定した守備力を発揮した。

◆オリックス杉本裕太郎外野手がチーム唯一の適時打で一矢報いた。 3点を追った6回2死一、二塁で今井のカーブを捉え、中前に反撃の安打。「1打席目の(2死二塁の)チャンスで打てなかったんですが、引きずらないように切り替えて。この打席に集中できたことがいい結果につながってくれたと思います」と、6試合連続安打を振り返った。

◆西武平良海馬投手のホールド記録が、まさかの好投で止まった。4点リードの8回2死二、三塁から今井に代わって登板。ピンチでモヤを空振り三振に仕留めると、9回も三振、三振、二ゴロと抜群の安定感で締めた。回をまたいだため、4点差でも今季初セーブが付いた。前日4日に球団記録の14試合連続ホールドポイントを記録していたが、失点ではなく抑えたことで連続記録がストップ。「(セーブが付くとは)知りませんでした。あまり意識せず、いつも通りゼロで抑えようと心掛けていたのでよかった」と話した。

◆西武今井達也投手(22)が今季2度目の同学年対決を制した。7回途中5失点のオリックス山本に対し、8回2死2失点。「前回は勝てなかった。今日は絶対に由伸より先にマウンドを降りたくないという気持ちでした」。4失点負けした4月21日の借りを返した。 前週まで5試合30回で四死球26個。自滅の側面があった。それが6回2死までゼロ。「打たせてダブルプレーっていう打ち取り方ができたので、長い回を投げられた」。変化球の精度が上がったことで、無理に三振を狙わなくなった。 スライダー、シンカー気味のチェンジアップに加え、直球狙いの打者にカットボールが奏功した。変化量より直球に近い球速が理想。前回対戦後には、高速カットを持つ山本に「カットボール、今度教えてよ」とレクチャーを頼んでいた。だが教わるより前に、自力で空を切らせ、芯をずらし、バットの先で打たせた。 本当は最後まで投げたかった。「『頼む、完投してくれ』と西口さん(投手コーチ)に言われていた。完投するつもりでいたので、ちょっと反省です」。守護神増田が抹消され、左膝に打球を受けたギャレットがベンチを外れ、前日は9投手をつぎ込んだ。あとアウト4つ足りなかったが、2年前の初完封と同じ5月5日に、今季最長の124球でブルペンを救った。 連敗を2で止め、チームを再び4位に押し上げた。こどもの日に駆け付けたキッズへ「また機会があったら球場に足を運んで。いいプレーをお見せできたら」と約束。将来のエースにと期待する辻監督は「だんだんだんだん、近づきつつあるんじゃないの?」と認めた。【鎌田良美】 ▽西武源田(3安打1打点3得点1盗塁。1発出ればサイクルだった)「さすがにもう打席も回ってこないと思いましたし、意識しませんでした。(前日のヘッドスライディングの影響は)大丈夫です」 ▽西武森(7回に4号2ラン)「いい流れで打順が回ってきたので、それに乗ろうと思っていた。今井がいいピッチングをしていたので援護できてよかった」

◆西武・栗山巧外野手(37)が3試合連続の適時打を放った。一回2死一、三塁。2ストライクと追い込まれながら、オリックス・山本の153キロの直球を中前に運び、「ランナーを還すことができて良かった」と納得の表情で振り返った。  通算2000安打まで残り74本で迎えたプロ20年目の今季。3月31日に下肢の張りで出場選手登録を外れたが、4月20日に1軍復帰し、徐々に調子を上げてきた。

◆オリックス・山本由伸投手(22)が西武戦に先発し、6回1/3を5失点で降板。自身ワーストとなる10本の被安打を許した。  五回まで毎回走者を背負い、3失点。六回はこの試合初めて三者凡退に仕留めたが、七回に1死一塁から源田に左中間へ適時三塁打を浴び、降板。プロ通算104試合目にして、初の2桁被安打となった。  2番手のK-鈴木が森に4号2ランを許し、山本は5失点。勝てばハーラートップタイの4勝目だったが、悔しい結果となった。

◆西武が快勝した。一回に栗山の適時打で1点を先制。三、五回には中村の適時打で1点ずつを奪い、七回に森の4号2ランなどで3点を加えた。今井が八回途中まで2失点で2勝目。オリックスは山本が七回途中5失点と誤算だった。

◆西武の源田が3安打で山本攻略に一役買った。一回無死二塁でバントを失敗していただけに「何とか取り返そうと必死にプレーした」とほっとした様子だった。  三回に左翼線へ二塁打を放つと五回1死無走者では意表を突くセーフティーバントで出塁して追加点のホームを踏んだ。七回には左中間へ適時三塁打とリードを広げ「何が何でも優勝したい。どんどん勝って上のチームに追い付いて、追い越していきたい」と威勢が良かった。

◆オリックスは好調だった打線が今井を打ち崩せなかった。緩急が効いた投球に翻弄されて2得点に終わり、中嶋監督は「かなりのレベルの投手になっていると思う。チーム状態は悪くないので本当に向こうの投手が良かった」と相手を褒めるしかなかった。  勝率5割復帰を逃したが、昨季は同じ試合数で13勝19敗3分けで最下位に沈んでいたことを考えれば大きく前進している。「僕らは最下位から始まったチャレンジャー。今までと一緒では駄目。いろんなことをしていかないと」と上位浮上に向けて貪欲に話した。

◆西武のルーキー若林が一回に二塁打を放った際に脚が張ったため、大事を取って四回の守備から途中交代した。  新人ながら両リーグ最多の14盗塁と期待に応えている。辻監督は「ここで脱落されたら困るので用心して代えた。アイシングして治療すれば大丈夫だと思う」と説明した。

◆西武・今井達也投手(22)が5日、オリックス9回戦(メットライフ)に先発し、今季から本格的に使い始めたカットボールを武器に、8回途中2失点の好投で2勝目をマーク。同じ1998年生まれのオリックス・山本との3度目のマッチアップで、初めて投げ勝った。6-2で快勝したチームは1分けを挟んだ対オリックス戦の連敗を4で止め、5月初勝利。4位に再浮上するとともに、「こどもの日」は4連勝となった。 ■三度目の正直  1998年世代のトップを走る本格派右腕対決を制し、今井はお立ち台で堂々と胸を張った。  「きょうは絶対に(山本)由伸より先にマウンドを降りたくなかった。同学年ということで、負けたくない気持ちがより一層強くなりますね」  124球の熱投で、7回2/3を6安打2失点。山本と投げ合った前回(4月21日)からカットボールの割合を大きく増やした。前回は全球種の中でわずか6・9%だったが、この日は直球(46・8%)の次に多い24・2%。「有効に使えた。空振りも取れたし、バットの先に当たった打球も多かった」。象徴的だったのが二回1死三塁のピンチ。頓宮、紅林を147、145キロのカットボールで連続空振り三振に仕留めた。 ■「カットを教えてよ」  変化球により強い興味を持ち始めた今季。4月21日には山本のところに出向き、「今度、カットを教えてよ」と頭を下げた。「由伸のカットは150キロちょっとで曲がっている。僕もカットに関しては変化量よりはもう少し球速が欲しいんです」と理想に掲げた。  プロ初完封を達成したのが2年前の5月5日。前日も球団記録の9投手が登板するなど救援陣が疲弊気味の中で「西口(投手コーチ)さんから『きょうは完投してくれ』と言われてたので、そこだけは反省」と振り返ったが、再び「こどもの日」に一皮むけた投球を披露した。  将来のエース候補と公言する辻監督も「だんだん近付きつつあるんじゃない? ピンチでも腕が振れるようになったことで、バッターに"圧"がかかっている」と、4日後に23歳を迎える"こども"に目を細めた。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16117 0.593
(-)
-
(-)
109138
(+5)
117
(+5)
25
(-)
11
(-)
0.234
(↑0.001)
3.230
(↓0.06)
2
(-)
ソフトバンク
17144 0.548
(-)
1
(-)
108152
(+5)
131
(+5)
33
(+2)
17
(+1)
0.266
(↓0.001)
3.590
(↓0.04)
3
(-)
ロッテ
15144 0.517
(-)
2
(-)
110152
(-)
127
(-)
30
(-)
25
(-)
0.243
(-)
3.680
(-)
4
(1↑)
西武
14154 0.483
(↑0.019)
3
(↑0.5)
110117
(+6)
132
(+2)
19
(+1)
34
(+1)
0.236
(↑0.003
3.990
(↑0.06)
5
(1↓)
ORIX
13157 0.464
(↓0.017)
3.5
(↓0.5)
108124
(+2)
134
(+6)
28
(-)
9
(-)
0.247
(↓0.001)
3.470
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(-)
5.5
(-)
11391
(-)
133
(-)
15
(-)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)