広島(★0対4☆)巨人 =リーグ戦9回戦(2021.05.05)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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巨人
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広島
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勝利投手:サンチェス(2勝2敗0S)
敗戦投手:高橋 昂也(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は4回表、中島の犠飛で先制に成功する。その後1点を加えて迎えた9回には、代打・亀井の適時二塁打で2点を奪い、試合を決定づけた。投げては、先発・サンチェスが7回無失点の力投で今季2勝目。敗れた広島は、打線が散発の7安打とつながりを欠いた。

◆巨人坂本勇人内野手(32)は「こどもの日」によく打つ。 5月5日の坂本は通算48打数17安打、3本塁打、12打点、打率3割5分4厘。 出場11度のうちマルチ安打を6度記録するなど好打撃を見せている。

◆肩の違和感で離脱していたエンジェル・サンチェス投手(31)が、実戦復帰する。3回途中5失点で2敗目を喫した4月20日の阪神戦以来、15日ぶりのマウンドに「久々の登板になりますが、攻める気持ちでチームの勝利に貢献できるよう、全力を尽くします」と気合を入れた。 万全の状態で戻ってくる。患部に違和感を訴え4月24日に登録を抹消されたが、1日の中日戦前の練習で1軍に再合流。宮本投手チーフコーチらが見守る中ブルペン投球を行い、回復した姿をアピールした。 広島1番の菊池涼を抑えられるかが鍵となる。今季広島とは初対戦だが、昨季、菊池涼に対して5打数3安打と打ち込まれた。今季のサンチェスは無走者時の被打率が1割9分に対し、走者を背負うと2割8分まで上昇。先頭を斬って中軸との対戦を迎えたい。 来日1年目の昨季は8勝を挙げたが、今季は4試合に登板し1勝2敗、防御率5・89と本来の姿ではない。2戦はハイクオリティースタート(7回以上自責2以下)を記録する一方、残る2戦は3回持たずに降板と調子の波が激しい。この日は自身今季初のデーゲーム。昨季デーゲームでは2勝1敗、防御率2・63をマークした。大型連休最終日に復帰する助っ人が太陽の光を浴びながら、チームをカード勝ち越しに導く。【久永壮真】

◆巨人は打線を組み替えてカード勝ち越しを目指す。4月27日の1軍初昇格から6試合連続スタメン出場を続けていたジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)がベンチスタートとなり、中島宏之内野手(38)が8試合ぶりのスタメン出場。13試合連続安打で打率4割8分3厘と絶好調のゼラス・ウィーラー内野手(34)が3番に入り、丸佳浩外野手(32)が6番に入った。肩の違和感で離脱していたエンジェル・サンチェス投手(31)は15日ぶりのマウンドに上がる。

◆巨人ゼラス・ウィーラー外野手(34)が連続試合安打を14に伸ばし、自身最長を更新した。「3番左翼」で先発出場。4回無死一塁、広島高橋昂の137キロのカットボールを中越え二塁打とし、1死二、三塁からの中島の先制犠飛につなげた。 3日同戦の同点の7回に4号決勝ソロ放った際には「しっかりタイミングが取れている。7年日本にいますので、やっぱりいろいろなピッチャーを見てきてタイミングを合わせるのがうまくなっている」と手応えを口にしていた。これまで13試合連続安打は、16年8月5日西武戦~21日オリックス戦、17年9月13日西武戦~30日ロッテ戦で2度マークしていた。

◆巨人は連投していた中川がベンチを外れる中、投手陣が一丸となって完封リレーを飾った。 最後は鍵谷陽平投手(30)が3連投で試合を締めた。 4点リードの9回、まずは大江竜聖投手(22)がマウンドへ。松山を一ゴロ、西川を二ゴロに仕留め2死を奪った。代打長野を迎えるところで鍵谷にスイッチ。最後は長野を中飛に斬り完封リレーを完成させた。 肩の違和感から復帰した先発エンジェル・サンチェス投手(31)は2回以外毎回走者を背負いながらも7回を6安打無失点と粘投。8回は高梨雄平投手(28)と桜井俊貴投手(27)の継投でリードを守っていた。

◆こいのぼりが踊る日に、コイは踊らなかった。広島が巨人に今季5度目の0封負けを喫し、引き分けを挟み6連敗となった。 先発高橋昂が6回1失点と好投するも、打線が援護できなかった。2回と9回を除き、毎回安打を放ちながら適時打どころか、進塁打すら出なかった。1回無死一塁では2番羽月がバント失敗。3回1死三塁も得点につなげられず、終盤の代打策の奏功しなかった。 黄金週間の9連戦は1試合の中止をはさみ、1勝6敗1分けに終わった。9連戦初戦の27日DeNA戦は2桁安打2桁得点で大勝発進。だが、翌28日DeNA戦から7試合は適時打はわずか4本とちぐはぐな攻撃が続いた。 佐々岡監督は「もう打線や、もう。打線がこの3試合打てなかったから勝てない。つながりもない。3連休で、地元で、たくさん(ファンに)来てもらって、こういうゲームをしてたらダメ。今日はこどもの日で、子どもも来ているのに、申し訳ない」と3戦連続適時打なしに終わった攻撃陣に奮起を求めつつ、6連敗の結果をファンにわびた。 ▽広島高橋昂(6回1失点も今季初黒星)「調子自体はいい方ではなかった。その中で強弱をつけて投げられたと思う」

◆いぶし銀のベテランコンビがこどもの日にハッスルした。まずは「5番一塁」で出場した中島宏之内野手(38)がバットで8試合ぶりのスタメン起用に応えた。両軍無得点の4回1死二、三塁、広島高橋昂から先制の中犠飛を放った。「何としても先制点がほしい場面だったので、ボールを見すぎず、しっかりと打ちにいこうと思っていました。何とか先制できてよかったです」と振り返った。9回無死二塁では右前打を放ちチャンスを広げた。 この好機に亀井善行外野手(38)が応えた。9回2死二、三塁、代打で登場。広島大道の直球を捉え、前進守備を敷いていた左翼手の頭を越える2点適時二塁打としダメ押した。ベテラン勢の活躍がチームを勝利に導いた。

◆巨人坂本勇人内野手(32)が得意のこどもの日に安打を積み上げた。まずは4回無死で広島高橋昂のカットボールを捉え三塁手の右を破る左前打。その後、中島の犠飛で先制のホームを踏んだ。6回1死からは左翼への二塁打を放ちマルチ安打とした。 坂本は「こどもの日」に好成績を収めており、5月5日の通算成績は51打数19安打の打率3割7分3厘、3本塁打、12打点をマーク。出場12試合で7度のマルチ安打を記録している。

◆広島が今季5度目の0封負けを喫し、引き分けを挟んで6連敗となった。打線が6回1失点の先発高橋昂を援護できなかった。2回と9回を除く回で安打を放ちながらも、進塁打すら出なかった。1回無死一塁では2番羽月がバント失敗。3回1死三塁も得点につなげられず、終盤の代打策の奏功しなかった。ゴールデンウイーク9連戦は1試合の中止を挟み、1勝6敗1分けで終えた。佐々岡監督は「もう打線や、もう。打線がこの3試合打てなかったから勝てない。つながりもない」と3戦連続適時打なしの攻撃陣に奮起を求めた。

◆広島小園海斗内野手がプロ初三塁打を放った。 3回に巨人サンチェスの緩い変化球を思い切り引っ張り、一塁線を破った。「フェアに入ってくれたので良かった。真っすぐタイミングで甘く入ってきたので、しっかりさばけたので良かった」。6試合ぶりの長打で、4試合連続安打。打率3割キープにも「欲張るのはおかしいけど、もっと打てたらいいと思う」と意欲を示した。

◆巨人丸佳浩外野手が太陽に負けず好捕した。 7回の守備では打球と日光が重なる中、飛球を2度捕球。2死一塁の小園の飛球では途中ボールを見失いながらも、両膝を付きながら何とか捕球した。「今日はもう太陽が(直線に)入っていたので」とギリギリのプレーを振り返った。広島の中堅手羽月も7回の守備で打球を見失っており「1歩間違えてたら自分もやっていた」と胸をなで下ろした。

◆巨人炭谷銀仁朗捕手が2試合連続のスタメン起用に応えた。 打っては7回2死一塁、高々と打球を打ち上げ、中前に落とす2試合連続の適時打。守っては先発サンチェスを好リードし完封リレーに導いた。「本来のサンチェスに比べると、そこまで良くはなかったですが、7回をしっかり粘り強く、丁寧に投げてくれました」と笑顔を見せた。

◆逆境に強い大人になろう-。こどもの日に、巨人が広島相手にたくましい戦いぶりを見せた。 原辰徳監督(62)は前日1得点の打線を改造。3番に上げたウィーラーが14試合連続安打で先制点を演出すれば、5番起用の中島が先制犠飛にダメ押し点をアシスト。6番の丸も追加点を呼び込む好走塁と好守備。投手陣もデラロサとビエイラの守護神候補が不在でストッパー中川も休養でベンチ外の中、今季2度目の無失点リレーを決めた。鯉の季節に、総力戦で逆風をはねのけた。目を細めた理由は日差しのせいだけではなかった。原監督は頼もしそうなまなざしで選手を出迎えた。新外国人スモークと救援陣の柱の中川を休ませた一戦で、ベンチに残っていたのは6人。スローガンの「ワンチーム」を体現する1勝に「それぞれが(仕事をした)というところはありますね」と、うなずいた。 上昇ムードの打線を組み替えた。広島先発が左腕ということもあり、3番の丸と6番のウィーラーを入れ替え、新外国人のスモークを休ませて中島を5番で起用。「試行錯誤しながら、最善策とはなんぞや、というところですね」と現状に満足せずに変化を選んだ。 信念がある。「強い逆風で力を出せる人か、順風でしか力が出せない人なのかはね、人間の価値になるよね」。起用された選手は期待が大きい分、重圧も増す。外国人枠の競争が続くウィーラー、ベテランの勝負強さを要求される中島、本来の力を求められる丸。各自が受けるのは心地よい追い風だけではなかった。 選手はたくましかった。4回にはウィーラーが右中間二塁打で好機を演出。1死後に中島が「ボールを見すぎず、しっかり打ちにいこう」と先制犠飛。7回2死では一塁走者の丸が炭谷の飛球にも全力疾走を怠らず、中堅が目測を誤った間に生還(記録は安打)。9回は無死二塁から中島が右前打でつなぎ、2死二、三塁から代打亀井が2点適時二塁打。投手陣も守護神不在の中、継投でしのいだ。期待通りの働きぶりに、原監督は「(中島は)進塁打の(意識がある)中で安打を打って、カメちゃん(亀井)も2死から非常に大きかったですね。2点目もね。(投手は)それぞれ役割を持たせて、全うしてくれた」と、うなずいた。 コロナ禍で迎えたこどもの日。かつての野球少年が全国に懸命な姿と勝利を届けた。現代の少年少女たちへ、原監督は「やっぱり夢や思うことや願うことは、とても大事な気がします。見つけられている人はそれを頑張ってもらいたいね。まだ見つけられていない人は、見つけるっていう気持ちは持っておく必要があると思う」と温かい言葉を贈った。果たすべき夢、思い、願いを胸に、失敗を恐れず鍛錬を積みながら虎の尻尾を追う。【浜本卓也】

◆肩の違和感で離脱していた巨人エンジェル・サンチェス投手が粘りの投球で2勝目を挙げた。 2回以外は毎回走者を背負いながら、要所を締め7回6安打無失点。「良いリスタートが切れたし、ここから乗って行ければいいなと思っています」と手応えを示した。子どもの頃にメジャー通算270勝のムシーナや、サイ・ヤング賞7度のクレメンスに憧れ、ものまねをしていたと言う助っ人は「何が起きても常に前を向いて、楽しんでもらえたらなと思います」と、球場に来られない子どもたちにメッセージを送った。

◆5日の広島-巨人戦は、センターの守備に明暗が出た。 巨人1点リードの7回2死一塁、広島の中堅手羽月隆太郎が飛球を見失った。春の西日と白球が溶け合って、視界から消えた。自分の前にボールが落ちる適時打となり、痛い追加点を献上した。 その裏、巨人の中堅手丸佳浩は、自分の前に飛んできた飛球を地面すれすれで2度も好捕。「今日はもう太陽が入っていたので。一歩間違えてたら自分もやっていた」と振り返った。 マツダスタジアム、快晴、デーゲームの終盤。外野手にとって難しい条件がそろった中で、同球場での経験値が球際の攻防に出た。「鬼門マツダ」のトリビアをコラムで振り返る。 ---------- マツダスタジアムの本塁は「西南西」に位置している。屋外を本拠地とするプロ野球の球場ではオンリーワンだ。 公認野球規則の一節に、1956年(昭31)に改訂された「本塁から投手板を経て二塁に向かう線は、東北東に向かっていることを理想とする」がある。この球場は忠実にできている。 オンリーワンは個性になる。長く巨人でプレーし、日本ハムで最もこの球場に明るい矢野謙次が「赤のファンは気にならないけど、昼が難しい。外野はまぶしい。夕方はコンコースから西日が入り、マウンドと本塁の中間に、影ができる。突然ボールが来るんです」と言う。日刊スポーツ評論家の宮本慎也氏も「とにかく外野は守りにくそうだったなぁ」。太陽の軌道を考えれば、西南西の本塁は、特に外野を守る選手にとって厳しい。 建設に携わった球団職員に聞くと「本塁...方角に深い議論はなかったですけど」との反応。「最優先は地形。左翼の後ろに鉄道が通っている。あとは、できるだけみんなに楽しんでもらうこと。座席と線路の間に『ただ見席』も作った」と説明してくれた。 レールは動かせない。ならば、新幹線の車窓からでも、隙間からでも見てほしい。最も視線の集まる先にホームベースを配すと西南西に...ファン・ファーストがもたらした産物だった。 マツダスタジアムは、外野の向こうにサンフランシスコ湾が控えるAT&Tパーク(現オラクルパーク)を参考に建てた。本塁の向きは、これも偶然だが、ほぼ一致している。ちなみにメジャー全30球団で、本塁が東北東に位置する球場はゼロ。非対称と西南西の本塁が、ボールパークの空気を醸造する。このオンリーワンは偶然じゃない。(日刊スポーツ2016年10月23日付紙面より。敬称略、一部加筆、修正)【宮下敬至】

◆巨人が無失点リレーで引き分けを挟んで2連勝を飾った。4回1死二、三塁から5番でスタメン起用された中島宏之内野手(38)の中犠飛で先制。7回には2死一塁から、8番炭谷銀仁朗捕手(33)の飛球を中堅羽月が見失って捕球できず(記録は安打)、一塁走者の丸佳浩外野手(32)が一気に生還。9回には2死二、三塁から代打の亀井善行外野手(38)の2点適時二塁打でダメ押しした。 先発は右肩の違和感からの復帰戦となったエンジェル・サンチェス投手(31)。7回を99球、6安打無失点の好投で2勝目。8回からは継投で広島打線を封じた。 今日6日は試合がなく、休養日。7日から本拠地・東京ドームにヤクルトを迎える。8日のヤクルト戦は緊急事態宣言の発出により延期となっており、今カードのヤクルト戦は7日と9日の2試合になる。 -------- 5日の広島戦後、原辰徳監督(62)の主な一問一答は以下の通り。 -それぞれが仕事をしっかり果たした試合 そうですね。4ー0というスコアですから、それぞれが(仕事をした)というところはありますね。 -3番にウィーラー、5番に中島、6番に丸と打線を組み替えた。 左投手、右投手、いろいろ試行錯誤しながらね「最善策とはなんぞや」というところですね。 -5番中島も貴重な犠飛 貴重なもう。(9回は)進塁打の中で安打を打ってね、かめちゃん(亀井)も2死からね、非常に大きかったですね。2点目もね。 -ベンチスタートのスモークは休養 はい。特に悪いとかそういうことは全くないです。 -ベンチを外れた中川も同じか そうです。皓太(中川)も連投が多いのでね。いると使っちゃうから(笑い) -8回と9回は4投手で継投 それぞれ役割を持たせて、ちゃんと全うしてくれたというところですね。 -鍵谷は3連投 鍵谷は今日はまた頑張ってもらおうと思いました。カギ(鍵谷)と中川、2人いないというのはちょっとしんどいので。 -こどもの日。子どもたちにメッセージを やっぱり夢とか、思うこととか、願うとか、そういうものって、とても大事な気がします。もし見つけられている人だったら、それを頑張ってもらいたいね。まだ見つけられていない人は、それを見つけるっていう気持ちは持っておく必要があると思う。

◆広島・小園海斗内野手(20)がプロ3年目で初の三塁打を放った。0-0の三回1死でサンチェスのカーブを振り抜き、鋭い打球は一塁線ぎりぎりを破った。50メートル5秒8の俊足を生かして二塁を蹴り、三塁へ一気に到達。8番打者が先制機を作ったが、投手の高橋昂が空振り三振、菊池涼が一飛に倒れ、得点につながらなかった。  報徳学園高を経て、2019年に4球団競合の末、ドラフト1位で広島に入団した有望株は4月22日のヤクルト戦(マツダ)に「8番・遊撃」で今季初出場スタメンを飾った。試合前時点で11試合に出場し、打率・313、4打点と存在感を発揮している。

◆巨人は投打がかみ合い快勝した。四回に中島の犠飛で1点を先取。七回には炭谷の適時打、九回には代打亀井の2点二塁打で加点した。サンチェスが7回無失点で2勝目。広島は打線がつながらず今季5度目の零敗で6連敗を喫した。

◆広島が今季5度目の完封負け。今季ワーストの6連敗で借金は5に膨らんだ。佐々岡真司監督(53)の一問一答は以下の通り。  --(自ら)  「きょうは独り言を言って終わり。もう打線がね、この3試合、打てなかったら勝てない。つながりもない。3連休で、地元で、たくさんの人に来てもらって、こういうゲームをしていたら駄目だし。きょうはこどもの日で、みんなね、子供も来ているのに申しわけない試合。ということで終わり」

◆巨人は15試合ぶり、今季4度目の零封勝ちで、広島との敵地での3連戦を2勝1分けで終えた。先発のサンチェスが7回無失点と好投。打線は中島が先制犠飛、炭谷が適時打、代打・亀井が2点二塁打とベテラン勢の活躍で得点を重ねた。原辰徳監督(62)が試合を振り返った。  --それぞれが仕事をしっかり果たした  「そうですね、4ー0というスコアですから、それぞれが、というところはありますね」  --打線を組み替え、3番にウィーラーが入った  「いいところ(先制点につながる四回)で(安打が)出てくれて」  --5番・中島も貴重な先制犠飛  「いやいやもう、貴重な。(九回は)進塁打の中で安打を打ってね、(代打で2点二塁打の)亀ちゃんも2死から非常に大きかったですね」  --打線の組み替えは左投手を想定して  「まあ、左投手右投手、いろいろ試行錯誤しながらね。最善策とはなんぞや、というところですね」  --スモークは休みを与えながら  「今日は、はい。特に悪いとかそういうことは全くないです」  --中川はベンチ外。同じ理由で  「そうです。皓太も連投が多いのでね。いると使っちゃうから、ははははは」  --八、九回は4投手で継投  「それぞれ役割を持たせて、それをちゃんと全うしてくれたというところですね」  --鍵谷が3連投  「鍵谷は今日はまた頑張ってもらおうと思いました。カギと中川2人いないというのはね、ちょっとしんどいので。1人1アウトという部分で軽減できたかなという気がしますね」

◆広島はいいところなく、今季5度目の零敗で1分けを挟んで6連敗を喫した。連敗中の7試合は全て3得点以下と打線が低迷。佐々岡監督は「打てなかったから勝てない。つながりもない。こういう試合をしていたら駄目だし『こどもの日』で子どもも来ているのに申し訳ない試合」といら立ちを隠せなかった。  毎回のように走者を出しながらサンチェスを攻略できず、負け越しは5に膨らんだ。河田ヘッドコーチは「やるべきことはやっているし、練習をしていないわけではないけど。みんなの奮起というか、結果が出てくるのを待つしかない」と悩ましげだった。

◆巨人の中島が8試合ぶりに先発出場し、四回1死二、三塁で中犠飛をマークして先取点を挙げた。「何としても先制点が欲しい場面だったので、ボールを見過ぎず、しっかりと打ちにいこうと思った」と満足そうに話した。  新外国人のスモークに休養を与える形で5番に入り、九回無死二塁でも右前打で好機を広げて追加点につなげた。38歳の頼れるベテランに、原監督は「進塁打の中で安打を打ってね。非常に大きかった」と賛辞を惜しまなかった。

◆右肩の違和感を訴えていた巨人のエンジェル・サンチェス投手(31)が7回6安打無失点で2勝目(2敗)。4月20日の阪神戦(東京ドーム)以来の復帰登板を飾り、「テンポ良く球種を織り交ぜて、うまくいった。守備陣も集中力を高めてプレーしてくれた」と感謝した。  最速152キロの直球と120キロ台のカーブの緩急差を駆使する炭谷のリードに導かれ、三塁を踏ませたのは三回の小園に許した三塁打のみ。無四球でまとめ「ヨカッタ」と日本語で話した。  ドミニカ共和国出身の右腕は「家族が野球一家だったので自然とやっていた」と7歳から白球を握り、メジャー通算270勝のマイク・ムシーナ、同354勝のロジャー・クレメンスらのまねをして野球にのめり込んだ。  「こどもの日」にヒーローとなった助っ人は野球少年少女へ「常に前を向いて、楽しんでやってほしい」とエールを送った。(谷川直之)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
2291 0.710
(-)
-
(-)
111155
(+2)
93
(+2)
36
(-)
25
(-)
0.261
(↓0.002)
2.730
(↑0.03)
2
(-)
巨人
18115 0.621
(↑0.014)
3
(↑0.5)
109143
(+4)
113
(-)
38
(-)
25
(+2)
0.260
(-)
3.150
(↑0.1)
3
(-)
ヤクルト
14135 0.519
(-)
6
(-)
111132
(+2)
143
(+2)
33
(-)
19
(-)
0.244
(-)
4.120
(↑0.07)
4
(-)
中日
13174 0.433
(↓0.015)
8.5
(↓0.5)
10998
(-)
106
(+4)
13
(-)
16
(+1)
0.232
(↓0.001)
2.900
(↓0.04)
5
(-)
広島
13183 0.419
(↓0.014)
9
(↓0.5)
109103
(-)
128
(+4)
24
(-)
16
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.440
(↓0.02)
6
(-)
DeNA
10224 0.313
(↑0.023)
12.5
(↑0.5)
107124
(+4)
172
(-)
27
(-)
7
(+1)
0.232
(-)
4.660
(↑0.14)