ソフトバンク(☆6対4★)楽天 =リーグ戦7回戦(2021.05.04)・福岡PayPayドーム=
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楽天
0100300004612
ソフトバンク
03210000X6901
勝利投手:津森 宥紀(1勝0敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝0敗2S))
敗戦投手:岸 孝之(2勝3敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(5号・2回表ソロ),村林 一輝(1号・5回表2ラン)
【ソフトバンク】中村 晃(3号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆ソフトバンクは1点を追う2回裏、中村晃のソロと今宮の適時三塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。続く3回には甲斐の適時打と明石の犠飛で2点を奪い、リードを広げた。投げては、3番手・津森が今季初勝利。敗れた楽天は、先発・岸が試合をつくれなかった。

◆今季の楽天島内宏明外野手(31)は対左投手に37打数15安打、打率4割5厘。安打の内訳は単打7本、二塁打6本、本塁打2本で、長打が半数以上を占めている。ソフトバンク先発左腕の笠谷を攻略してチームに白星を呼び込みたい。

◆楽天茂木栄五郎内野手(27)が、1カ月ぶりとなる5号先制ソロを放った。 2回2死、ソフトバンク先発笠谷の4球目、甘く入った148キロを完璧に捉え右翼席に突き刺した。4月8日西武戦(メットライフドーム)以来となる久々の1発に「打ったのはストレートです。真っすぐで押してきていたので、負けずに打ち返すことができてよかったです」と淡々と話した。 ▽楽天茂木(1カ月ぶりとなる5号先制ソロ)「5月にも入ったことですし、いい形で打てる打席を多く作れるようにしたいと思います」

◆仕事人が、また打った。ソフトバンク中村晃外野手(31)が3号ソロを放った。 1点を先制された直後の2回無死走者なし。楽天岸の142キロ直球を右翼スタンドへ運んだ。 「インコースの球をうまく打つことが出来ました。流れ的にも、先制された直後に追いつくことができてよかった。今日は絶対勝てるように頑張ります」。 今季は殊勲のアーチを打ち続けている。1号は4月18日の西武戦(メットライフドーム)で、9回に同点2ラン。2-4で敗色濃厚だった最終回に追いつき、引き分けに持ち込んだ。2号は4月29日の日本ハム戦(ペイペイドーム)で、6回に決勝ソロ。両軍無得点だった試合の均衡を破った。選手会長が価値ある本塁打を打ち続けている。

◆楽天村林一輝内野手(23)が、プロ1号となる2ランを放った。 5点を追う5回無死一塁、ソフトバンク先発笠谷の3球目、外角高め148キロ直球を逆らわず、逆方向となる右翼席に運んだ。高卒6年目でうれしいプロ1号に「打ったのはストレートです。後ろにつなぐことだけを考えて必死に打った結果です。でも素直にうれしいです」と話した。

◆楽天は2回に茂木の5号ソロで先制。ソフトバンクは中村晃の3号ソロで同点とし、今宮や甲斐の適時打も飛び出して逆転した。 ソフトバンクは4回に柳田の適時打で追加点。楽天は5回に村林のプロ1号2ランが飛び出し、2点差に迫った。 ソフトバンクが6人の継投で逃げ切り、連敗を2で止めた。津森が今季初勝利で、モイネロが2セーブ目。楽天岸は3敗目。

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が今季6度目の猛打賞で打率を3割8厘まで上昇させた。 初回に左中間へ二塁打、3回も中前打を放ち、4回2死二塁では中前適時打。「勝つことが出来て良かった。今首位である楽天に明日も勝って、カード勝ち越しができるように頑張るだけです」。41安打は栗原と並んでリーグ2位。4月半ばまで打率2割台前半をさまよった主砲が、息を吹き返してきた。

◆ソフトバンク津森宥紀投手が好救援で今季初勝利を手にした。 6回に3番手で登板し、1回無失点。11球中9球を直球で押し込み、2三振を奪った。2年目のサイド右腕は「(抑えの)森さんがいないのはデカい。中継ぎでしっかりカバーできたら」と自覚たっぷり。さらに「中継ぎは毎日(肩を)作って大変な中、投げている。中継ぎの人も先発くらい見てほしいです」とファンへアピールした。 ▽ソフトバンク笠谷(先発で5回途中4安打4失点)「何とか粘っていこうという思いだった。5回は早くこの回を終わらせたいという気持ちが出てしまい、投げ急いでしまった。点を取ってもらっても、リズムよくアウトを取ることができず、いい流れを作れなかった。ずっと長いイニングを投げる事ができていなかったので、もっと長いイニングを任せてもらえる投球がしたかった」 ▽ソフトバンク甲斐(3回1死満塁で左前適時打)「みんなで作ったチャンスだったので絶対かえす気持ちで打席に立ちました。うまく対応出来ました。大きい追加点を取れたと思う」 ▽ソフトバンク嘉弥真(7回を3人で料理し6ホールド目)「今日のような投球を続けていかないといけない。いつでも投げられるようにしっかりと準備をしたい。森が戻ってくるまで、中継ぎ陣みんなで頑張ります」

◆ソフトバンクは救援陣の好投で僅差を逃げ切り、連敗を2で止めた。試合後の工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -柳田が3安打で打率3割 工藤監督 すばらしいですね。今は柳田君はチャンスメークというところにはなってるんですけど、しっかりとチャンスを作ってくれているのは大きいですし、ランナーがいるところではしっかりとかえしてくれるというところもね。本塁打が欲しいところはあると思いますが、得点したいところではミートでヒットにしてくれるのもすばらしいと思います。 -グラシアルは好走塁があった 工藤監督 彼も走ると結構速いので。あの判断はすばらしかったかなと思います。 -笠谷は5回途中で降板 工藤監督 投げさせたい気持ちもすごくあったんですけど、連敗中というのもあったし、ここで1つなんとか、打線が活発なときに勝ちに結びつけていかないとね。ずるずる行ってしまうのも嫌でしたし、今日は使えるピッチャーを使ってなんとかしたいと思っていましたので。笠谷君になんとか勝ちを付けたいと思っていたんですけど。ただ、気持ちはすごく伝わってくるピッチングをしてくれましたのでね。5回に打たれましたけど、それを自分の糧にして成長できるように頑張ってほしいなと思います。 -森不在のブルペンが無失点でしのいだ 工藤監督 そうですね、ちょっとヒヤヒヤするところもありましたけど。結果的に0で投げてくれましたんでね。リリーフ陣は良く頑張ってくれた。何よりチームが勝てたことが明日につながるかなと思います。 -笠谷は序盤はいい投球だった 工藤監督 良かったと思いますよ。そんなにコントロールがビシビシというピッチャーではないので。球の勢いを考えればね、もうちょっと頑張ってほしかったなという思いがあります。あそこをなんとか、(甲斐)拓也がいいリードをしてあげないと。決して悪いわけではないんですけど、もったいないというヒットは何個かあったのでね。そういうところも含めて、若い人たちが多い中で彼が引っ張って行ってくれないと。あえて、です。決してすべてが悪いわけではない。彼もいろいろ考えてくれている中でですけど、さらに成長しないといけない。いいキャッチャーであればあるほど、打者が1打席より2打席目、3打席目がおかしいスイングになって、4打席面は誰が投げても全く合わないと。これがリードしていくキャッチャーの最高の抑え方かなと思うので。どんどんタイミング合っていくようではいけないかなと思うので。さらに彼に成長してもらえるように。いかに準備をすることが大事かということだと思っているので。大変だと思います。若い人たちもここに来いと言って投げられるピッチャーばかりではない。その中でも戦って勝っていかないといけないので、頑張ってほしいなと思います。 -笠谷の今後は 工藤監督 今だとそんなに最初から点を取られるピッチャーではないので、ボールの力もありますしね。短いイニングの中で投げるというのも1つの方法なのかなと思っています。投手コーチとも話をして、先発であれだけ初回からあの球を投げられるということは、1回、2回だったらもっと抑えられるピッチャーなのかなというのも考えられるところなので。 -早めの継投になった 工藤監督 5回を過ぎればある程度計算できるところはあるんですけど、5回過ぎないとどうしてもね。勝っているところで行かないピッチャーも使わないといけない。もしくは勝ちパターンのピッチャーが複数イニング投げないといけないので。きょうは(高橋)純平くんにいってもらいましたけど。ストライクを取るのに四苦八苦しているとなかなか...。 -岩崎はピンチを作ったが粘った 工藤監督 セーフ。抑えればいいんですよ。0で最終的に帰ってきてくれればという風に思って投げると、いいかなという風には思います。ただまあ、真っすぐとフォークだけだと厳しいとは思います。どこのチームもそこを分かっているのでね。今スライダー、カットの練習をしているのでね。いけるなと思ったらカウントのいいときに使うとか、少しずつでも試合の中で使っていってくれれば。今すぐに使えないとしても、左のインサイドに投げられたら武器になると思いますのでね。頑張ってほしいですけど。 -なるべくリリーフには負担をかけないように 工藤監督 この9連戦に関しては、3連投もあるよと言ってあります。森くんがこういう状態になって、あるよと言ってますので。なので明日も全員でいきます。 -今宮が5回守備から交代 工藤監督 本人は大丈夫だったと思うんですけど、前の既往歴の脚のこともあるので。(2回の三塁打で)サードに滑って切り返しのところですかね。違和感があるということだったので。次のイニングもいきましたし、打席にも立ったんですけど、少し心配だったので。早めに代わっておこうと。明日問題がなければ試合に出られるので、今日は様子を見ようということで代えました。 -9連戦は残り1試合 工藤監督 この9連戦は勝ち越すことができなかったですけどね。明日、終わりよければすべてよし。明日勝って終わることが何より大事かなと思います。明日は和田君が投げるのでね。リリーフもつぎ込むところはつぎ込んでと思っていますし、勝つために最善を尽くせるように。打線の感じはいいと思うので、このまま明日も序盤からいい得点が重ねられれば、いい展開になるんじゃないかな、いい試合になるんじゃないかなと思います。 -嘉弥真が1イニング 工藤監督 (浅村の前に)ランナーがいなかったら行こうと。あれで右を行かせると、回またぎということにもなりかねなかったので。ランナーが出れば泉君なのか杉山君なのか、誰かを使って。明日のこともあるので。あまり回またぎはしたくなかったので。そこまでは考えていました。ナイスリベンジでした。「やるな、嘉弥真」という感じでしたね。

◆守護神不在のソフトバンク救援陣が奮起し、連敗を2で止めた。敗れれば17年4月以来、4年ぶりに4カード連続負け越しという瀬戸際でブルペン陣が踏ん張った。3点差以内の勝利は、森が左肘の炎症で離脱する前の4月29日日本ハム戦以来、5試合ぶり。工藤公康監督(57)は「ちょっとヒヤヒヤするところもありましたけど。結果的に0で投げてくれましたんでね。リリーフ陣は良く頑張ってくれた。何よりチームが勝てたことが明日につながる」と目を細めた。 前回4月30日オリックス戦でセーブ機会に救援失敗してサヨナラ負けした岩崎が、2点リードの8回に登板。2死二、三塁のピンチを背負いながら、代打小郷を空振り三振に斬った。同じ試合で今季初失点したモイネロは、2点差の9回をきっちり3人斬りで2セーブ目。森不在のブルペンで中心となるべき2人が雪辱の投球を見せ、接戦を締めくくった。 9連戦は残すところあと1試合となった。工藤監督は「この9連戦に関しては、3連投もあるよと言ってあります。森くんがこういう状態になってますので。なので明日も全員で行きます」とブルペン総力での戦いを誓う。お立ち台に上がったモイネロは「森さんがいないのは、チームにとってダメージが大きい。しっかりリリーフ陣全員で、森さんの穴を埋められるように頑張りたい」と、仲間を代表し、力強く誓った。【山本大地】

◆決勝打を放ったソフトバンク今宮健太内野手が足の違和感で途中交代した。 2回2死一塁で中越えへ勝ち越し三塁打。送球エラーの間にヘッドスライディングでホームを陥れたが、三塁へ足から滑り込んだ後、体を切り返した際に違和感を覚えたという。 5回の守備から牧原大と代わり、工藤監督は「少し心配だったので早めに代わっておこうと。明日問題がなければ試合に出られるので、今日は様子を見ようということで代えました」と説明した。

◆楽天岸孝之投手が3回7安打5失点で3敗目を喫した。1点リードの2回に中村晃に同点ソロを被弾。3回1死満塁では前回4月20日の対戦で決勝打を浴びた甲斐に適時打を浴びるなど2点を失った。 登板4試合連続で白星なし。これまで組んできた下妻から太田に捕手が代わった影響については「配球の部分で変わる部分はあるかもしれないですが、球種の選択は自分の責任でもありますので」とした。

◆前回4月30日オリックス戦でセーブ機会に救援失敗してサヨナラ負けしたソフトバンク岩崎翔投手が、2点リードの8回に登板。2死二、三塁のピンチを背負いながら、代打小郷を空振り三振に斬った。 ソフトバンク岩崎(8回に2死二、三塁を招くも粘って無失点で8ホールド目)「ピンチは作ってしまいましたが、粘ることができて良かった。明日もチームが勝てるように頑張ります」。

◆ソフトバンク・工藤公康監督(57)が試合前に代表取材に応じた。先発ローテについて問われると、現状の考えを明かした。  「交流戦のところまでは考えています。5月の終わりまでは考えていますよ。(状況によっては)変更はありますよ」  この日は登録抹消中の武田がウエスタン・広島戦(タマホーム筑後)で先発登板する。4月29日の日本ハム戦(ペイペイドーム)から中4日でのマウンドに指揮官も「調整は任せると言ったんですけど、きのう投手コーチの方から短いイニングですけど投げたいということだったのでOKしました。『いい調整をしてね』といったんですけどね」と明言した。  武田は今月10日から再登録が可能なだけに、11日のロッテ戦(同ドーム)での先発登板が濃厚となった。工藤監督自身も常々、重要だと強調している週の頭を託される見込みだ。また4週連続で火曜日を託している笠谷については「ちょっと、苦しんでいるところもある。(ローテの回りを)変えたりとかも今後、考えないといけないかなと思っています」と1度、火曜日からは外す考えも明かした。  40歳の和田も体力面を考慮して「ずっと中6日というのもきついと思うので。少し、また間を空けたりとかも考えているので」とした。ファームでは東浜をはじめ、もくもくとチャンスを待っている選手もいる。総動員で5月を戦っていくことになりそうだ。

◆ソフトバンク・甲斐拓也捕手(28)が「6番・捕手」で先発出場。三回1死満塁で左前適時打を放った。  「みんなで作ったチャンスだったので絶対返す気持ちで打席に立ちました。うまく対応できました。大きい追加点を取れたと思う」  3-1の三回、2安打と四球で1死満塁。打席には打撃好調を買われ、6番起用の甲斐だ。1ボールから124キロを振り抜くと、打球は三遊間を真っ二つ。これで今季満塁打率・800(5打数4安打)、6打点。勝負強さを見せつけ、貴重な追加点を生み出した。  故野村克也さん、城島健司会長付特別アドバイザーら「打てる捕手」を輩出してきたホークス。持ち前の守備面はもちろん、11年目の甲斐が打撃面でも成長している。

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が5日の楽天戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。  「先発からいいリズムを作って勝てるように頑張ります。体調に関しては全然問題ないので、だからこそイニングも投げたいので」  今季は5試合に登板して2勝2敗、防御率3・34。前回登板は4月28日の日本ハム戦(同ドーム)で5回0/3を投げ4失点で黒星を喫した。「ここのところずっと六回に失点しているので。そこはしっかりと、逆に意識して」とリベンジを期して上がるマウンドだ。  5日は工藤監督の58歳の誕生日。2015年に就任以降、5月5日は5戦5勝。チームトップタイの2勝を挙げている和田が、最高のプレゼントを届けてみせる。

◆ソフトバンクは0-1の二回に中村晃のソロ、今宮の適時三塁打に失策が絡んで3点、三回は甲斐の適時打と犠飛で2点を加えた。3番手の津森が今季初勝利、モイネロが2セーブ目を挙げた。楽天の岸は3回5失点で3連敗となった。

◆ソフトバンクは連敗を止めた。試合後、工藤公康監督(57)が代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --柳田が3安打で打率・308  「素晴らしいですね。今はチャンスメークというところになっていますけど、しっかりチャンスを作ってくれているのは大きいです。走者がいるところではしっかり返してくれるのもね。ホームランもほしいところもあると思いますけど。ここで得点がしたいというところではしっかりミートしてヒットにしてくれるところも素晴らしいと思っています」  --笠谷は4回0/3を投げて4失点  「投げさせたい気持ちもありましたけど。連敗中というのもあったし、打線が活発なときに勝ちに結びつけていかないと。ズルズルいくのも嫌でしたし。きょうは使える投手は使って何とかしたいと思っていたので。ただ気持ちはすごく伝わってくる投球をしてくれたので。五回に打たれましたけど、それを糧にして。さらに成長できるように頑張ってほしいと思います」  --笠谷の今後の起用は  「そんなに最初から点を取られる投手ではない。球の力もあるし、逆に短いイニングの中で投げるのも1つの方法かなと思っています」  --投手コーチと話すことになる  「そうですね。話をして。先発で初回からあれだけの球を投げられるということは1回、2回ならもっと、球の力だけで抑えられる投手かなと考えられるので。そのへんはちょっと考えたいと思います」  --守護神の森が不在の中でリリーフが一丸に  「ヒヤヒヤするところもありましたけど、結果的にゼロで投げてくれたので。リリーフ陣はよく頑張ってくれたと思います。何よりチームが勝てたということがあしたにつながると思います」  --5日は監督の58歳の誕生日  「誕生日は誕生日ですけど。またあしたも、ゴールデンウイーク最終日にいいゲームをして、ファンのみなさんに喜んでもらえるように。いいゲームをしないといけないと思っています」

◆23歳の楽天村林がプロ初本塁打を放った。今季3度目の先発となる「9番・遊撃」で出場、1-6の五回無死一塁から笠谷の速球を逆方向に、右翼席まで押し込んだ。大阪府立の大塚高からドラフト7位で入団。6年目での初アーチに「後ろにつなぐことだけを考えて必死に打った結果。でも素直にうれしいです」とはにかんだ。  正遊撃手の小深田が打撃不調で、今季初めて先発を外れていた。これまで守備固めの起用が多かった村林は「全然満足していない。レギュラーを取るためにやっている」と威勢が良かった。

◆楽天の岸は7安打5失点(自責点4)と打ち込まれ、今季最短の3回でマウンドを降りた。4月13日のロッテ戦で一昨年からの10連勝が止まり、これで3連敗。先制した直後の二回は先頭の中村晃にソロを許し、あっさり3点を献上した。要所を締める本来の姿からは遠く「普通です」と素っ気なく振り返った。  今季初めて太田とバッテリーを組んだ。石井監督は下妻から代えた理由を「今年、来年と中期的なことも考えている」とした上で「慎重に入るのか、厳しく行くのか。割り切る前にばばっといかれてしまった」と両者に反省を求めた。

◆ソフトバンクが、好投手岸を早々に攻略した。3回で7安打を浴びせ、そのうち5本がファーストストライクを捉えたもの。二回に適時三塁打を放った今宮は初球をはじき返し「真っすぐをジャストミートできた」と声を弾ませた。  制球力の高い岸との対戦を前に、工藤監督は「甘い球を待っていても来ないので、割り切っていく事も必要」と、的を絞った積極的な打撃を示唆していた。三回には甲斐が「うまく対応できた」と1ボールからの変化球を捉えて適時打とする。狙い通りの攻撃で試合の主導権を握った。

◆ソフトバンクの柳田が四回の適時打を含む3安打を放ち、4月以降で初めて試合後の打率を3割に乗せた。一回は左中間を破る二塁打。先頭で迎えた三回は中前打で得点を呼び込み、四回は「コンパクトに打ちにいった」と、2死二塁からカーブを中前にはじき返した。  この試合を含め5試合連続で2番に座り、走者をかえすだけでなく、チャンスメークを担っている。工藤監督は「ホームランが欲しいときもあると思うが、得点が欲しいときはしっかりミートをしてくれて素晴らしい」と状況に応じた打撃をたたえた。

◆穴が空いたのなら、一丸となって埋めるのがホークスだ。ソフトバンクは執念の6人継投で連敗ストップ。工藤監督も汗をぬぐった。  「ヒヤヒヤするところはありましたけど、リリーフ陣はよく頑張ってくれました」  五回無死一塁、先発・笠谷から高橋純にスイッチ。1死満塁から、内野ゴロの間の1点でしのいだ。六回からは津森、嘉弥真、岩崎とつなぎ2点リードで九回を迎えた。  バトンを託したのはモイネロだ。村林を遊ゴロ、辰己は見逃し三振。最後は鈴木大を二ゴロでゲームセットだ。通算114セーブの森が「左肘関節化膿性滑液包炎」で4月30日に登録抹消。モイネロも「(森は)ブルペンのリーダー。欠かせない存在」と腕をぶして上がったマウンドだった。  首位・楽天と再び1ゲーム差。5日は9連戦の9戦目で、工藤監督にとっても58歳の誕生日だ。「あした勝って終わることが何より大事」と力を込めた。必ず白星でチームにも自分自身にもプレゼントを届ける。(竹村岳)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16116 0.593
(↓0.022)
-
(-)
110133
(+4)
112
(+6)
25
(+2)
11
(-)
0.233
(↓0.002)
3.170
(↓0.06)
2
(-)
ソフトバンク
17143 0.548
(↑0.015)
1
(↑1)
109147
(+6)
126
(+4)
31
(+1)
16
(+1)
0.267
(↑0.001
3.550
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
15144 0.517
(-)
2
(↑0.5)
110152
(-)
127
(-)
30
(-)
25
(-)
0.243
(-)
3.680
(-)
4
(-)
ORIX
13147 0.481
(-)
3
(↑0.5)
109122
(+6)
128
(+6)
28
(+2)
9
(+1)
0.248
(↑0.002)
3.410
(↓0.08)
5
(-)
西武
13154 0.464
(-)
3.5
(↑0.5)
111111
(+6)
130
(+6)
18
(-)
33
(+3)
0.233
(↑0.006)
4.050
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(-)
5.5
(↑0.5)
11391
(-)
133
(-)
15
(-)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)