西武(6対6)オリックス =リーグ戦8回戦(2021.05.04)・メットライフドーム=
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ORIX
20101002061102
西武
11003100061500
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(7号・3回表ソロ),ロメロ(1号・8回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は2-4で迎えた5回裏、呉と愛斗の連続適時打で3点を奪い、逆転に成功する。一方のオリックスは2点を追う8回、代打・ロメロの2ランが飛び出し同点とした。その後、9回の攻防は両軍ともに好機であと1本が出ず、試合は規定により引き分けとなった。

◆西武のルーキー若林楽人外野手(23)が、リーグ独走の13個目の盗塁を決め、反撃のムードを作った。2点を先制された直後の1回、先頭で中前打をマーク。2番源田の初球に俊足で二塁を陥れた。源田の一ゴロで三塁に進塁し、森の犠飛でホームに生還した。 勢いに乗った。2打席目の2回1死一、二塁には三塁内野安打を放ち、2死一塁で迎えた4回には、左前打で3安打猛打賞をマーク。次打者の源田の初球に再び二盗を決め、14個目の盗塁を記録した。 試合開始前の時点で2位は西武源田の7盗塁で、ロッテ荻野、ソフトバンク周東の6盗塁が3位。セ・リーグでは巨人梶谷が9個でトップで、両リーグ唯一の2ケタと際立つ。

◆オリックス竹安大知投手(26)が、あと2アウトで今季2勝目の権利を手放した。 2点リードで5回のマウンドへ。だが先頭の森、中村に連続長短打を浴びて無死一、三塁。栗山を空振り三振に仕留めたが、スパンジェンバーグを歩かせて1死満塁。金田和之投手(30)と交代した。だが、今季1軍初登板の金田は、流れを止められず。呉念庭に中前打を打たれて1点差に迫られ、続く愛斗に左中間への2点二塁打を許して、4-5と逆転された。元トラリレーでピンチを断てなかった。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(32)の復帰1号が同点弾になった。 2点を追った8回無死一塁で、オリックスベンチは代打攻勢をかけた。最初はT-岡田がコールされたが、西武ベンチが宮川から左腕の小川に代えたのを見てロメロを投入。ロメロは1ボールからの2球目を捉え、左翼へ豪快なアーチを放った。楽天から今季オリックスに復帰し、出場3試合目、通算10打席目での初安打が千金アーチになった。 「今シーズン初めてのヒットがホームランになってくれてよかったし、いい状況で最高の結果になってくれてよかったよ」と、ロメロも声を弾ませた。

◆西武リード・ギャレット投手(28)が左膝付近に打球が直撃するアクシデントで、負傷降板した。守護神の増田がこの日抹消。同点の9回のマウンドを託されたが、先頭のオリックス吉田正の強烈なゴロが当たった。苦悶(くもん)の表情を浮かべながら、ベンチに引き揚げ、9番手の森脇がピンチを断った。 5日のオリックス戦での登板について、辻発彦監督(62)は「わからん。左膝の内側をアイシングしてるけど、まだわからない。(明日は)いやぁ、厳しいかもしれないね」と心配した。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、勝ち越しの7号ソロで史上301人目の通算100号にあと2本とした。西武に追いつかれた直後の3回、先頭の打席で上園の直球を右翼スタンドに運んだ。「追い込まれていましたが、なんとかうまくバットに乗ってくれました! 勝ち越し点になってくれてよかったです」。今季の西武戦での本塁打は4本目となった。 吉田正のバットは止まらず、5回1死二塁の第3打席では2点差に広げる左前への適時打。初回無死一、二塁の初打席では中堅フェンス直撃の先制二塁打を放っており、残りの打席で三塁打が出ればサイクル安打達成となる。オリックスの選手のサイクル安打は、03年5月3日西武戦(西武ドーム)以来のオーティズ以来。 快挙達成がかかった7回、西武は必勝セットアッパーの平良を投入。吉田正は初球を打って二塁ゴロに倒れた。 9回、先頭での第5打席で西武ギャレットを強襲する安打(記録は一塁内野安打)。代走・小田を送られて吉田正はベンチに下がった。サイクル安打には届かなかったが、4安打と大暴れした。

◆西武森脇亮介投手(28)が、絶体絶命のピンチを救った。 同点の9回無死、ギャレットに打球が直撃し、打者1人で負傷降板。無死一塁から登板し、杉本に右前打を浴び、無死一、三塁とピンチを広げられたが、モヤを左飛、ジョーンズを申告敬遠の後、1死満塁から紅林を一ゴロ併殺で切り抜けた。 森脇は「前の回から準備していたので、あの場面も慌てることなく、マウンドに行くことができました。念庭(呉)と友哉(森)がうまくさばいてくれたので感謝ですね」と一ゴロ併殺を完成させた連係に感謝した。辻発彦監督(62)は「腹くくったけど、見事に0点で抑えた。見事だったよね」とたたえた。

◆西武が、球団タイ記録となる9投手のリレーでオリックスと引き分けた。 先発上間が4回3失点で降板し、5回以降は小刻みにリレー。この日守護神増田が抹消され、同点の9回にはギャレットが上がったが、吉田正の打球が直撃し、打者1人で負傷降板。森脇が後を受け、1死満塁の大ピンチを一ゴロ併殺に抑えた。オリックスも7投手を起用。両軍合わせ、16投手の登板は9イニングではプロ野球史上初だった。 辻発彦監督(62)は「いろいろあったけど、出し切りました。精いっぱい選手が頑張ってくれて、引き分けという形だけど、これが限界だからね、今の。本当に良く頑張ってくれましたよ。最後、よう踏ん張った」と振り返った。

◆オリックスが1回、吉田正の適時二塁打で先制。西武が2回に追いついたが、オリックスは3回、吉田正のソロで勝ち越した。 オリックスが5回、吉田正の適時打でリードを広げたが、西武はその裏、呉念庭の適時打、愛斗の2点適時二塁打で逆転した。 オリックスが8回、ロメロの2ランで同点に追いつき、引き分けた。西武は守護神増田の不在が響き、逃げ切りに失敗した。

◆西武増田達至投手(33)が4日、出場選手登録を抹消された。今季は15試合に登板し0勝2敗、防御率6・75。8セーブを挙げながら好不調の波もみられ、2軍での再調整が決まった。 辻監督は「日にちは決めてないです。しっかり自分を取り戻してきてほしい」と話した。代役の抑えについては「その試合の流れで」と臨機応変に対応する。

◆西武が異例の「リクエストサヨナラ」を逃した。 同点の9回2死二、三塁、2番源田壮亮内野手が二塁ベース付近にゴロを放ち、一塁へヘッドスライディングで飛び込んだ。 オリックス大城の送球で、判定は間一髪アウト。西武辻発彦監督(62)がリクエストしたが、リプレー検証の末、アウトのままとなった。 両チーム計26安打が飛び出した二転三転の試合は、3時間58分の戦いで引き分けに終わった。

◆兼任コーチのオリックス能見篤史投手が、アクシデントにも負けず総力戦を締めた。 味方が9回1死満塁の勝ち越し機を逃し、勝ちがなくなったその裏7番手で登板。先頭の呉念庭の打球を左臀部(でんぶ)に受けたが、機敏な打球処理でアウトに。最後は2死二、三塁で源田の二塁ゴロの判定に、西武がリクエストを要求。だが判定は変わらず、サヨナラを許さなかった。「お尻、でかくなったです」と左臀部(でんぶ)を冷やしながらバスへ。タフな姿を見せた。

◆西武-オリックス戦は西武9人、オリックス7人の16投手が登板。 両軍合わせた登板人数の記録は、07年10月4日中日(10人)-広島(9人)戦の延長12回で19人が最多だが、9回試合では過去4度あった15人を上回る新記録。なお、西武の9人登板は、01年6月24日オリックス戦以来2度目で、球団最多タイ。

◆オリックスは吉田正尚外野手の4安打の奮闘も及ばず西武と引き分け、5割復帰は持ち越しになった。 吉田正は初回1死一、二塁の先制二塁打に始まり、3回は通算100本塁打にあと2本に迫る7号ソロ。5回1死二塁では、チーム4点目の適時打を放った。9回は西武ギャレットをを強襲する安打で出塁。1死満塁の絶好機を呼んだが、チームは勝ち越せず。昨年10月3日楽天戦(京セラドーム大阪)以来の4安打で、三塁打が出ればサイクル安打達成だった。 「(サイクル安打は)周りが言ってたんで。でも三塁打はほぼ、ぼくの中で確率も低いんで、あまり意識はしてなかったです。今はチーム状態もいいし。塁に出てチャンスメークとかえすこと、両方できれば」と勝利につながる1本に集中。4安打で打率を3割3分3厘に上げ、楽天浅村に次ぐ2位に。打率も長打も備えた打棒は、健在だ。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手が強烈な"ただいま弾"を放った。 2点を追う8回無死一塁。代打・T-岡田に対し、西武が左腕の小川に替えたことで、代打の代打で登場。変化球を捉えて左翼スタンド上段まで飛ばす同点2ランにした。 今季10打席目での初安打が千金弾になり「打ったのはシンカーだと思う。パーフェクトなスイングができた」と胸を張った。中嶋監督も「1発目がああいう場面で出るというのが彼のすごさ」と、2年ぶりに楽天から復帰した助っ人力を再確認した。

◆西武平良海馬投手(21)が、1回無失点の好リリーフで球団記録となる14試合連続ホールドポイントを記録した。2点リードの7回に登板。オリックス吉田正を1球で二ゴロにねじ伏せた後、杉本に左前打を浴びたが、モヤ、ジョーンズを抑えた。 この日、守護神の増田が2軍再調整で出場選手登録を抹消。起用法が注目されたが、この日の出番は7回だった。辻発彦監督(62)は「大事な回だと思ったからね。一番怖いところでもあるし」と説明。指揮官の期待通り、クリーンアップから始まる7回を無失点に抑えた。 増田不在中の代役の抑えについて、辻監督は「その試合の流れで。勝ちゲームのピッチャーは決まっているから」と話した。4日の同戦で左膝付近に打球が直撃したギャレットの状態などもみながら、平良を中心に勝ちパターンを再構築する。

◆オリックスの能見が阪神からの移籍後初セーブを挙げた。5-4の九回に登板。先頭の真砂に中前打を許し、犠打で1死二塁とされたが、デスパイネ、川島をともに内野ゴロに仕留めた。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は3日、自身のブログで今季から投手コーチを兼任する能見について、「彼は、選手兼コーチで入団したと思うけど俺も経験があるんだけどね ブルペンを任されると兼任とは言えどうしても自分の現役生活に重点はおけない」と指摘。平野佳やヒギンスが負傷離脱したチーム事情で、重責が回ってきたことには「今はオリックスのチーム事情もあってピッチャー・能見に重点を置いて動けるみたいだけれどもそれにしたって素晴らしいね」と評価し、「現役でやり続けるってことはやっぱり自分に自信がないとやれないよ。能見くん怪我に気をつけて! 次も楽しみにしていますよ」とエールを送っていた。

◆オリックスは一回に吉田正の適時二塁打などで先制しながら逆転を許したが、八回に代打ロメロの1号2ランで追い付いた。西武は2点を追う五回に愛斗の2点二塁打などで3点を挙げてリードを奪ったが逃げ切れなかった。

◆西武は9投手をつぎ込む今季チーム最長の3時間58分の総力戦で今季4度目の引き分けとなった。6-6の九回1死満塁のピンチを招いたが森脇が何とかしのいだ。辻監督は「最後はよく踏ん張った。もうあそこは腹くくったけど、見事だったよね」とほっとした。  抑えの増田が不振のためこの日、出場選手登録を外れた。本来、八回を担う平良を七回に投入するなど必死の継投を試みた。今後も展開や相手の打順を見ながら勝ちパターンの投手をつぎ込む。辻監督は「いろいろあったけど出し切りました」と息をついた。

◆西武の上間は立ち上がりが悪く4回3失点だった。一回、1番打者から2者連続で四球を与え、吉田正に適時二塁打を浴びるなどいきなり2点を失った。「際どいところを狙い過ぎて、ボール球になってしまった。初回の入りが悪かった」と反省した。  三回には吉田正に2ボール2ストライクから右越えへソロ本塁打を許した。「いい形で追い込むことができたが最後、中に入ってしまった」とうなだれた。

◆オリックスの吉田正が今季初の4安打をマークした。一回に左中間フェンス直撃の先制二塁打を放つと三回には7号ソロ、五回には適時打と3打点を挙げ「得点圏で回ってきたときは一点でも取れたらいい。継続して1点ずつ積み重ねて、打点が付いてくればうれしい」と話した。  昨季は打線が振るわず孤軍奮闘する場面が目立ったが、今季はモヤや杉本らが好調で、今月合流したロメロにも今季初本塁打が生まれた。選手会長としてチームをけん引する主砲は「チーム状況はいい。塁に出てチャンスメークと走者をかえすことの両方ができたら、もっとチームが乗ってくる」と意欲的だった。

◆西武のギャレットが6-6の九回に登板し、先頭打者の打球を左膝付近に受けて降板した。西口投手コーチに付き添われ足を引きずりベンチに戻った。辻監督は「アイシングしている。(5日は)厳しいかもしれない」と話した。

◆9イニングではプロ野球史上初となる両軍合わせて16投手(西武9、オリックス7)が登板した一戦は3時間58分の末に引き分け。西武・辻監督は「いろいろあったけど、出し切りました。最後はよく踏ん張った」と大きく息をついた。  6-6の九回にマウンドに上がったのはギャレットだった。この日、今季3度の救援に失敗し、防御率6・75と不振の守護神・増田の出場選手登録を抹消。しかし、そのギャレットが先頭・吉田正の打球を左膝内側に受けて緊急降板。森脇が9番手として登板したが、1死満塁とピンチを広げる。それでも、紅林を一ゴロ併殺に仕留め「前の回から準備はしていたので、慌てることなくマウンドに行くことができた」と振り返った。  「ギャレットは(明日は)厳しいかもしれない。(セットアッパーも抑えも)固定はできない。総動員でやるしかない」と指揮官。守護神不在の中で、当面は厳しいやり繰りを強いられる。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16116 0.593
(↓0.022)
-
(-)
110133
(+4)
112
(+6)
25
(+2)
11
(-)
0.233
(↓0.002)
3.170
(↓0.06)
2
(-)
ソフトバンク
17143 0.548
(↑0.015)
1
(↑1)
109147
(+6)
126
(+4)
31
(+1)
16
(+1)
0.267
(↑0.001)
3.550
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
15144 0.517
(-)
2
(↑0.5)
110152
(-)
127
(-)
30
(-)
25
(-)
0.243
(-)
3.680
(-)
4
(-)
ORIX
13147 0.481
(-)
3
(↑0.5)
109122
(+6)
128
(+6)
28
(+2)
9
(+1)
0.248
(↑0.002
3.410
(↓0.08)
5
(-)
西武
13154 0.464
(-)
3.5
(↑0.5)
111111
(+6)
130
(+6)
18
(-)
33
(+3)
0.233
(↑0.006
4.050
(↓0.07)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(-)
5.5
(↑0.5)
11391
(-)
133
(-)
15
(-)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)