中日(☆8対4★)DeNA =リーグ戦8回戦(2021.05.04)・バンテリンドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
DeNA
0300010004802
中日
40400000X81201
勝利投手:大野 雄大(2勝2敗0S)
敗戦投手:大貫 晋一(1勝3敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(3号・2回表3ラン),佐野 恵太(4号・6回表ソロ)
【中日】根尾 昂(1号・3回裏満塁)

  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 DeNA戦チケット予約
◆中日は初回、高橋周と阿部の適時打で4点を先制する。その後1点差とされて迎えた3回裏には、根尾のプロ初ホームランとなるグランドスラムが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・大野雄が7回4失点で今季2勝目。敗れたDeNAは、先発・大貫が試合をつくれず、4連勝はならなかった。

◆試合前のセレモニアルピッチを俳優の鈴木福(16)が行った。名前にちなみ打席には中日のセットアッパーの鈴木と福が打席に。背番号4634のユニホームを着た鈴木福は、それぞれの投球フォームをまねて投球し、鈴木には100キロ、福には103キロの直球を投げ込んだ。 鈴木福コメント とても緊張しました。始球式を初めて務めたのは5年前でその頃は野球を始めたばかりでした。今回は成長した自分を見せないといけないと言う気持ちでした。ノーバウンドで投球したいのでまたチャレンジさせてください! チーム「鈴木福」がそろってくれて本当にうれしかったです! 福投手がグローブをプレゼントしてくださり、そのグローブをつけて挑みました! 今日はしっかり鈴木・福投手をしっかり応援します!

◆中日根尾昂内野手(20)がド派手なプロ初アーチを放った。 4-3と1点差に迫られた直後の3回1死満塁。2ボールからの3球目、ファーストストライクを見逃さなかった。DeNA先発大貫の142キロ直球を芯で捉えると打球は、右中間スタンドに一直線。「打ったボールはストレート。甘い球にしっかり自分のスイングで振り抜くことができました。プロ3年目、36試合目、105打席目でのメモリアルアーチを本拠地バンテリンドームにかけ「いい場面で初ホームランを打つことができてうれしいです。2回に点を取られた後、すぐに追加点が取れたので良かったです」と素直に喜んだ。 ? ▽DeNA三浦監督(根尾の満塁弾に)「昨日の三塁打はあれ(いい当たりではなかった)だけど、今日は満塁で中に入って、大きな4点でした」

◆中日根尾昂内野手がプロ1号となる満塁本塁打。 外国人選手を含め、初本塁打が満塁弾は昨年のスパンジェンバーグ(西武)以来、プロ野球87人目(セ=32人目、パ=39人、1リーグ=16人)。球団では38年春の白木、50年杉下、70年バビーに次ぐ4人目で、日本人選手では投手の杉下以来71年ぶりとなった。

◆DeNAの連勝が3で止まった。先発の大貫晋一投手が3回8安打8失点。1回に2本の適時打で4失点すると、3回に根尾にプロ1号の満塁弾を浴びた。 三浦大輔監督(47)は、大貫にローテーションの柱として期待するだけに苦言を呈した。「いきなりの4点は相手投手(大野雄)を考えると大きかった。全体的に切れもなく、コントロールも中に中に入った。ローテーションを守っていると、いつもいいわけではないが、悪いなりにバッテリーで踏ん張りきれなかった」と指摘した。4回には「流れを変えるため」と8番捕手の戸柱に代打を出した。バッテリーごと交代となった。 大貫は1回、高橋周の適時打は変化球が高く浮いた。3回の根尾の満塁弾は、ツーシームが中に入った。「(調子が)悪いなりに何とかしないと。修正できなくて、甘くなって、高くなった。逆球が多かった」と三浦監督。大貫は前回登板の4月27日広島戦(マツダスタジアム)では3回途中7失点KO。2試合連続で早い回に降板となった。三浦監督は「調整は必要」としながらも2軍での再調整については「今終わったところなので分かりません」と話した。 打線は1回、先頭の桑原将志が初球を左前打して出塁した。しかし、2番大和が送りバントを2球連続でファウルで失敗した揚げ句に、3球目はバスターで遊ゴロ併殺打に倒れた。「先頭が出た流れが、そこで止まってしまった」と三浦監督。相手先発は昨年の沢村賞左腕、大野雄だけに痛い拙攻だった。

◆DeNAの連勝が3で止まった。先発の大貫晋一投手が1回に高橋周と阿部に2点適時打を打たれて4失点。3回には根尾にプロ1号の満塁本塁打を浴びた。「立ち上がりは特に慎重になりすぎてしまい、窮屈な投球になってしまいました。このような投球をしてしまいチームに申し訳ないです」と話した。 打線は3回にソトが3号3ラン、6回に佐野恵太が2試合連続となる4号ソロを放った。昨年の沢村賞左腕、大野雄から4点を奪った。 ▽DeNA佐野(2試合連続の4号ソロ)「自分のスイングをしようと集中して打席に入りました。良い形で捉えることができて良かったです」 ▽DeNAソト(5試合ぶりの3号3ラン)「チョースゴイ!! 打ったのはフォークだと思う。ストライクゾーンに来たら自分のスイングをしようと思っていました。良い感触で打つことができた」

◆中日根尾昂内野手(20)がド派手なプロ初アーチを放った。 プロ3年目に本拠地でグランドスラム。恩師の大阪桐蔭・西谷浩一監督(51)が感想を語った。 「シーズン中はテレビの中継で攻守の姿を見ていますが、確実によくなっているなと感じていました。オフにグラウンドに来たときに、いろんな方から大事なアドバイスをいただいているという話をしていました。いただいた助言をしっかり自分で解釈して、身につけていった結果がこの日のホームランにつながったのかなと思います。自分で理解して、前向きに取り組んでいくのが根尾の良さです。OBの活躍は何より、後輩たちの励みになる。これからも活躍を続けてほしいです」

◆中日のエース大野雄大投手が7回7安打4失点、2被弾しながら2勝目を挙げた。 2回にソトに3ラン、6回も佐野にソロを浴びた。DeNAには昨季3戦3勝で計25イニング無失点だったが、今季は3戦3被弾ですでに9失点。2年連続最優秀防御率で昨年沢村賞に輝いた左腕は「2週間後にまた対戦があると思うので、しっかり反省して次は抑えます」と満足しなかった。

◆中日根尾昂内野手(21)がプロ1号を満塁アーチで決めた。3回1死満塁でDeNAの先発大貫から右中間へ放り込み、1点差に迫っていた相手の反撃ムードを砕いた。根尾がバンテリンドームで打点を挙げれば今季5戦全勝と不敗神話も継続。18年ドラフト1位入団から3年目で初めて1軍に定着。チーム2位タイの11打点を稼ぐ「恐怖の8番」で4月11日以来の4位へ浮上した。バンテリンドームに詰めかけた9679人の視線を右中間スタンドにくぎ付けにした。「すごく大きい声援だった。ファンの期待に初めて応えられたかな」。根尾がプロで初めてゆっくり回るダイヤモンドの感触を堪能した。 初回に4点を先制しながら2回に1点差に詰め寄られた。追加点が欲しい3回1死満塁。2ボールから甘く入った大貫の142キロツーシームを見逃さなかった。「ストレート系を待って、しっかりコンタクトするよう切り替えて打席に入った。何とか三塁走者をかえしたかった」。1年目のオフに強い打球を打ちたいと福井県のバット工場に出向き、職人と打ち合わせて30グラム重くした910グラムのバットが快音を響かせた。 3年目の今季は初めて開幕1軍をつかみ「8番左翼」で起用された。スタメン23試合のうち22試合が8番。首脳陣から「投手の打順の前で、相手投手にとっては簡単に四球を与えられない打順。甘いカウント球が来る」と教えられてきた。初回は狙い球を絞れず空振り三振だったが、立ち位置を思い出して待望の1発が生まれた。プロ1号が満塁弾は球団の日本選手では71年ぶりという快挙だった。 3月31日巨人戦でプロ初タイムリーを放って、お立ち台でドアラのぬいぐるみを初ゲット。4月末に両親にそのぬいぐるみと母の日のプレゼントとしてクッキーを手渡した。この日はお立ち台から「両親が生んでくれたおかげ。ありがとうと伝えたい」と改めて感謝の思いを伝えた。 これで根尾が本拠地で打点を挙げると5連勝。チームの本拠地7勝に「根尾伝説」で貢献している。打率は1割8分9厘ながら打点は木下拓に並ぶチーム2位の11点を稼ぐ。与田監督は「見事だった。ガツガツさを他の選手も出してほしい」と21歳の仕事ぶりを称賛。強竜打線の8番がチームを上昇気流に乗せる。【伊東大介】

◆中日根尾昂内野手は球団公式グッズの売り上げ上位を3年間維持する人気ぶりだ。 球団首脳は「先日報告受けたときも売り上げトップだったね」と頼もしげ。大阪桐蔭で甲子園春夏連覇し、18年ドラフト1位の入団時から注目されてきたが、さりげない気遣いがファンの心を捉えている。 現在はナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」に住む。昨年末、マスク姿で寮に戻る根尾を見かけた近所の女性が「根尾さんですね。来年も頑張ってください」と声をかけた。新型コロナ感染予防を踏まえ、距離を空けてのあいさつだったが、根尾は真摯(しんし)に返答。「ありがとうございます」。握手もできず、サインももらえない。それでも初対面ながら「良いお年をお迎えくださいね」と優しく返してくれた根尾に女性は大感激だった。人気を支える一因はグラウンド外にもある。【伊東大介】 ○...ともに医師として地域医療に従事する根尾の両親は岐阜県の自宅でプロ初アーチをテレビ観戦で見届けた。父浩さん(54)は「最初は犠牲フライになるかなと思っていたけど入ってくれて良かった。本当にみなさんのおかげです」と感激。母実喜子さん(54)も「コロナで大変な中、仕事として野球をやらせてもらっている。塁に出た先輩のおかげ」と、ぬいぐるみとクッキー以上となった母の日のプレゼントを喜んだ。 中日栗原打撃コーチ(根尾の本塁打に)「バッティングカウントで当てにいかず強く振るスイングができた。(練習で)引っ張って打つことをやってきた。ポイントが安定してきた」

◆中日は1回に高橋周の2点適時二塁打と阿部の2点適時打で4点を奪った。 DeNAは2回にソトの3号3ランで追い上げたが、中日は3回1死満塁から根尾のプロ初本塁打となる満塁アーチで突き放した。 大野雄は7回4失点で2勝目。又吉、R・マルティネスとつなぎ、逃げ切った。DeNAは6回に佐野が4号ソロを放つも届かず。先発大貫が8失点と打ち込まれ、連勝が3で止まった。大貫は3敗。

◆中日根尾昂内野手(21)がプロ1号を満塁アーチで決めた。3回1死満塁でDeNAの先発大貫から右中間へ放り込み、1点差に迫っていた相手の反撃ムードを砕いた。根尾がバンテリンドームで打点を挙げれば今季5戦全勝と不敗神話も継続。18年ドラフト1位入団から3年目で初めて1軍に定着。チーム2位タイの11打点を稼ぐ「恐怖の8番」で4月11日以来の4位へ浮上した。

◆中日・根尾のプロ初本塁打はDeNAの追い上げムードを打ち破る満塁アーチだった。4-3の三回1死満塁。2ボールから大貫の直球を豪快に引っ張り、右中間へ放り込んだ。  待望の一発がこれ以上ない場面で飛び出すとベンチで先輩から手荒い祝福を受け「甘いボールにしっかり自分のスイングで振り抜くことができた。良い場面で初ホームランを打つことができてうれしい」と無邪気な笑顔を浮かべた。  プロ1号が満塁ホームランとなったのは2リーグ制となった1950年以降では球団3人目。

◆中日が快勝した。一回に高橋周の2点二塁打と阿部の2点適時打で4点を奪い、三回は1死満塁から根尾のプロ初本塁打で突き放した。大野雄は7回4失点で2勝目。DeNAは大貫が8失点と打ち込まれ、連勝が3で止まった。

◆中日は4日、DeNA8回戦(バンテリンD)に8-4で勝利。「8番・左翼」で先発出場した根尾昂内野手(21)が、三回にプロ初本塁打となる満塁弾を放った。球団の日本選手では1950年4月21日(西日本戦)の杉下茂以来、実に71年ぶりとなる快挙を達成。2019年に大阪桐蔭高からドラフト1位で入団。3年目でついに飛躍へのきっかけをつかんだ。本拠地に足を運んだ9679人の歓声が、地鳴りのようにこだまする。これがスターの弾道だ。根尾が3年目でプロ初アーチ。しかも、ど派手なグランドスラム。喜びをかみしめながら、ダイヤモンドを一周した。  「すごく大きい声援だったので『ファンの期待に初めて応えられたな』というか...。とにかくドームが盛り上がってくれたのがよかったです」  4-3の三回1死満塁。通算105打席目だった。DeNA先発、大貫が投じた内角への142キロを完璧に捉えた。白球は竜党が陣取る右中間席へ着弾。スタンドとベンチの祝福に笑顔で応えた。  球団史に残るメモリアルアーチとなった。プロ初本塁打を満塁弾で飾ったのは、1950年4月21日の杉下茂以来、71年ぶり。両翼100メートル、フェンス4・8メートルで本塁打が出にくいとされるバンテリンドームでは史上初となった。 その他の写真(2/6枚)  名門、大阪桐蔭高では1年夏からベンチ入りし、3年時は投手&中軸の二刀流で春夏連覇を達成した。2018年秋のドラフト会議では4球団から1位指名を受け、大きな期待を背に中日に入団。しかし、1年目の1月に新人合同自主トレで右ふくらはぎ肉離れを発症。大半を2軍で過ごすと、2年目も出場はわずか9試合で2安打、打率・087と苦しんだ。  勝負の3年目。期する思いは強かった。「レギュラーを奪取したい」。遊撃に専念したい考えも合ったが、オープン戦から外野での出場機会を増やし、初の開幕スタメンで起用された。ベンチでも相手打者の打撃を観察。「出たときに勝ちにつながる一打を」との思いで続けてきた努力がついに実を結んだ。  ドラフトで交渉権を引き当て、見守ってきた与田監督は将来的に3番・根尾、4番・石川昂と東海地方出身の2人に中軸を託す青写真を明かし、待望の一発に「トドメを刺すような満塁ホームラン。見事でした」と賛辞を惜しまなかった。  「2本目もしっかりチャンスで打てるようにやっていきたいです」と根尾。最高の形で決めた初アーチは、竜の明るい未来を予感させた。(箭内桃子) ■「フォークボールの神様」が祝福  「フォークボールの神様」と呼ばれるレジェンド投手、プロ2年目の1950年に満塁弾でプロ1号を記録した杉下茂氏が、本紙の取材に祝福メッセージを寄せた。「あれだけ甲子園で活躍したのだから、いいものを持っている子。いつ(1号が)出るかなと楽しみにしていた」という。通算215勝の大投手は95歳となったが、「(1号を打ったのは)野本喜一郎という右投手。でも、周囲は驚かないし、騒がれもしなかったよ。明大では投手で5番、投げないときも『4番・一塁』で出ていて、打撃もいいのはみんな知っていたからね」と記憶は鮮明だった。

◆大野雄は打線の大量援護もあり、4月27日の阪神戦に続く今季2勝目を挙げた。7回7安打4失点、2本塁打を浴びる苦しい内容に「しっかり反省して次は抑える」と苦々しげに振り返った。二回はソトに3ラン、六回も佐野にソロを被弾。昨季の初勝利は7試合目、今季も5戦目とスロースターターのエースは「自分の投球を続けられていればできるという感覚」で調子を上げていくつもりでいる。

◆先発の大貫が3回8失点と誤算で連勝が3で止まった。一回に4点を失うと、三回は1死満塁から根尾に内角速球を満塁本塁打とされた。「慎重になり過ぎてしまい、窮屈な投球になってしまった。チームに申し訳ない」とうなだれた。三回途中7失点を喫した4月27日の広島戦に続く背信投球。三浦監督は「三回の4点が痛かった。悪いなりにバッテリーで何とかしないといけなかった」と指摘した。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
2290 0.710
(↑0.01)
-
(-)
112153
(+11)
91
(+5)
36
(+4)
25
(+1)
0.263
(↑0.004)
2.760
(↓0.01)
2
(-)
巨人
17115 0.607
(-)
3.5
(↓0.5)
110139
(+1)
113
(+1)
38
(-)
23
(+1)
0.260
(-)
3.250
(↑0.07)
3
(-)
ヤクルト
14134 0.519
(↓0.019)
6
(↓1)
112130
(+5)
141
(+11)
33
(+1)
19
(-)
0.244
(↑0.001)
4.190
(↓0.17)
4
(1↑)
中日
13164 0.448
(↑0.019)
8
(-)
11098
(+8)
102
(+4)
13
(+1)
15
(-)
0.233
(↑0.004
2.860
(↓0.03)
5
(1↓)
広島
13173 0.433
(-)
8.5
(↓0.5)
110103
(+1)
124
(+1)
24
(-)
15
(-)
0.257
(↓0.002)
3.420
(↑0.08)
6
(-)
DeNA
9224 0.290
(↓0.01)
13
(↓1)
108120
(+4)
172
(+8)
27
(+2)
6
(-)
0.232
(↑0.001
4.800
(↓0.12)