西武(★3対6☆)オリックス =リーグ戦7回戦(2021.05.03)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:宮城 大弥(3勝0敗0S)
(セーブ:漆原 大晟(2勝1敗2S))
敗戦投手:宮川 哲(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】頓宮 裕真(4号・6回表3ラン),宗 佑磨(3号・8回表3ラン)

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◆オリックスは0-0で迎えた6回表、頓宮の3ランで先制に成功する。1点差に迫られた直後の8回には、宗のランニングホームランで3点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・宮城が7回途中4安打2失点の好投で今季3勝目。敗れた西武は、救援陣が振るわなかった。

◆西武のマット・ダーモディ投手(30)が来日初登板。 西武外国人投手の初登板初勝利は過去11人おり、最近3年は18年カスティーヨ、19年ニール、20年ノリンと続けて記録中。ダーモディも初登板初勝利なるか。

◆オリックスに待望の? 3ランが飛び出した。両チーム無得点で迎えた6回、無死一、二塁で頓宮裕真捕手(24)が右中間スタンドへ先制の4号弾。これが開幕から33試合目、チーム通算25本目で初めての3ランとなった。 「(2ボール1ストライクの)バッティングカウントだったし、思いきって振りに行きました。感触も悪くなかったので、抜けてくれるかな? と思っていましたが、スタンドまで届いてくれてよかったです。宮城が頑張って投げていたので、なんとか打ててよかったです」と頓宮。今季初の3ランは、好投を続ける先発の宮城大弥投手(19)にとって大きな援護となった。

◆オリックス宗佑磨外野手(24)が、2年連続のランニング本塁打を放った。 西武に1点差に迫られた8回2死二、三塁で、中堅へライナー性の打球。中堅を守る金子が打球めがけて飛び込むも及ばず、打球は無人の外野グラウンドへ。塁上の2人の走者に続いて宗も3つのベースを蹴ってホームイン。昨年7月25日にチーム18年ぶりのランニング本塁打を放ち、2年連続で快打をマークした。

◆西武は来日初先発のダーモディが3回無失点の立ち上がり。オリックス先発の宮城も3回1安打無失点と、序盤は投手戦の様相。 オリックスは0-0で迎えた6回、先頭から連打で一、二塁のチャンスをつくり、頓宮が4号3ランで先制した。 オリックスは8回に宗のランニング3ランで突き放し、対西武4連勝で4位浮上。敗れた西武は2連敗で5位に転落した。オリックス宮城が3勝目、漆原2セーブ、西武宮川1敗。

◆西武の新外国人左腕のマット・ダーモディ投手(30=カブス)が来日初先発で粘りの投球を見せた。 毎回走者を背負いながら、最速148キロの直球とチェンジアップを組み合わせ、5回5安打無失点。白星こそ逃したが、4月2日に来日して1カ月でのデビュー登板は「2回までは硬さがあったけれど、それ以降はいい感覚になっていった。チェンジアップはもっと良くなる」と上々の感触だった。

◆西武が対オリックス戦4連敗で順位を5位に落とした。 相手先発宮城を7回にようやくつかまえた。1点差に詰めよりなおも1死満塁で、呉念庭が左翼線へ逆転適時打を放ったかに思われたがファウル判定。黒田三塁コーチがフェアを猛アピールしたが、リクエスト検証でも覆らなかった。辻監督は「困ったもんだなー、入っているように見えるのにね。はっきりとフェアという映像がないということじゃないの」と、悔やんでも悔やみきれない様子だった。

◆オリックス宮城大弥投手(19)が7回途中2失点で開幕から無傷の3勝目を挙げた。急性胃腸炎から復帰登板。1安打無失点投球で迎えた7回に先頭源田を歩かせたのをきっかけに2失点。なお1死満塁で呉念庭には左翼線ぎりぎりに痛打された。西武のリクエストでもファウルの判定は覆らず空振り三振に仕留め。2死満塁で救援した比嘉が山田を遊ゴロに抑えた。ひやひやで白星を手にした19歳は「感謝しかないですし、本当に頼りになる先輩です」と同郷沖縄の比嘉に頭を下げた。

◆オリックス頓宮裕真捕手(24)が今季チーム初の3ランで宮城を援護した。6回無死一、二塁で2番手の宮川から右中間へ先制の4号弾。「スタンドまで届いてくれて良かったです。宮城が頑張って投げていたので、なんとか打てて良かったです」。7試合ぶり、メットライフドームでは今季2発目で、マスクをかぶっても復帰登板の19歳を支えた。

◆オリックス宗佑磨外野手(24)が、レアな記録で4位浮上に貢献した。西武に1点差に迫られた直後の8回2死二、三塁で中堅へライナー性の打球を放った。中堅の金子が飛び込むも届かず、打球が外野グラウンドを転々と抜けていく間に3つのベースを蹴り、2戦連発の3号ランニング本塁打にした。 宗 何点でも取るぞというふうに考えて、追加点を取るために必死で食らいついていきました。(三塁ベースコーチの)風岡さんがめちゃくちゃ手を回していたんで。全力で走りました。 4月30日ソフトバンク戦で自身初のサヨナラ打を放った24歳が、この日も快勝を呼び込んだ。昨年7月25日楽天戦で球団18年ぶりのランニング本塁打を放っており、今回は33年ぶりの2年連続ランニング弾というデータがついてきた。 1月中旬に左足裏を痛め、大阪・舞洲で調整。2月中旬にやっとノックを受け始め、宮崎春季キャンプに参加できなかった。落ち込む宗に救いの手を差し伸べたのは、酒井メンタルコーチだった。「僕の状況を酒井さんに伝えて、正面から話して、気持ちの整理をしました」。思いを伝え合ううちに焦りがほぐれ、自分を基礎から見直すことができた。「自分が追い求めている形を基本から固めて。キャンプに行けていないので実戦もやれていない。ひたすら体の芯、軸を作りました」。この日、ダイヤモンドを駆け抜けた強靱(きょうじん)な足腰を作り上げた。 「なんとか点を取ろうとしてくれている」と中嶋監督が目を細めた活躍。借金を1に減らし、勝率5割を視界に捉えた。【堀まどか】

◆オリックス宗佑磨外野手が8回にランニング本塁打。 宗のランニング弾は昨年7月25日楽天戦に次いで通算2本目。ランニング本塁打を2年続けて打ったのは、87、88年に記録した屋鋪(大洋)以来33年ぶりとなった。パ・リーグの選手では62、63年広瀬(南海)以来で、オリックスでは阪急時代の56、57年渡辺以来64年ぶり。

◆オリックスの頓宮が4月22日以来、7試合ぶりの4号3ランを放った。0-0の六回無死一、二塁で2番手の宮川に対し、2ボール1ストライクから速球を捉えて右中間へ運び「バッティングカウントだったので思い切って振りにいった。感触も悪くなく、抜けてくれるかな、と思ったがスタンドまで届いてくれて良かった」と振り返った。  岡山理大付高から亜大を経てドラフト2位で入団して3年目。打力が武器で、代打や指名打者で起用されることもあるが、今季は伏見、若月らと正捕手を争い、19試合で先発マスクをかぶっている。2年目の宮城が先発として好投していただけに「頑張って投げていたので」とうなずいた。

◆西武の新外国人のダーモディが来日初登板し、5回5安打無失点と好投した。89球を投げ、毎回走者を背負いながらも要所でコースを突いて粘り「日本のファンの前で投げる機会をもらい興奮した。二回まで硬さがあったけど、以降はいい感覚になっていった」と振り返った。  貴重な左の先発ローテーション投手として期待されている。次回登板に向け「チェンジアップはもっと良くなる。最後まで投げ切るつもりで挑みたい」と語った。

◆オリックスは六回に頓宮の3ランで先制し、3-2とされた直後の八回に宗のランニング本塁打で3点を加えた。宮城は七回途中2失点で開幕3連勝。九回は漆原が締めて逃げ切った。西武は救援の宮川、森脇が踏ん張れなかった。

◆オリックスの宗が昨年7月25日以来自身2本目で、今季両リーグ初のランニング本塁打をマークした。1点差に追い上げられた直後の八回2死二、三塁で森脇から中堅へライナー性の打球を放つと、前進して飛びついた中堅手が捕球し損ね、打球が転々とする間に一気に生還。「必死に食らい付いていった。抜けたのは一塁ベースくらいで分かっていたので、全力で走った」と喜んだ。  神奈川・横浜隼人高から2015年にドラフト2位で入団して7年目。今季は4月30日のソフトバンク戦で初のサヨナラ打となる逆転の2点二塁打を放つなど、俊足に加え、勝負強さが光っている。

◆西武は新外国人、ダーモディの好投を生かすことができなかった。2番手の宮川が六回、頓宮に先制3ランを許し、辻監督は「自信ないのかな。あいつらしくないね。勢いをちょっと感じない」と苦言を呈した。  打線は0-3の七回に栗山、スパンジェンバーグの連続適時打で2点を返したが、後続が倒れて追いつけなかった。辻監督は「そうチャンスがない中で(七回は)いい形でいったが。追いつければ良かったんだけど」と振り返った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16106 0.615
(↑0.015)
-
(-)
111129
(+7)
106
(+4)
23
(-)
11
(-)
0.235
(↑0.002)
3.110
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
16143 0.533
(↓0.019)
2
(↓1)
110141
(+4)
122
(+7)
30
(+1)
15
(+2)
0.266
(-)
3.530
(↓0.07)
3
(-)
ロッテ
15144 0.517
(-)
2.5
(↓0.5)
110152
(-)
127
(-)
30
(-)
25
(-)
0.243
(-)
3.680
(-)
4
(1↑)
ORIX
13146 0.481
(↑0.019)
3.5
(-)
110116
(+6)
122
(+3)
26
(+2)
8
(+1)
0.246
(↑0.003
3.330
(↑0.01)
5
(1↓)
西武
13153 0.464
(↓0.017)
4
(↓1)
112105
(+3)
124
(+6)
18
(-)
30
(-)
0.227
(-)
3.980
(↓0.06)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(-)
6
(↓0.5)
11391
(-)
133
(-)
15
(-)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)