オリックス(★0対13☆)ソフトバンク =リーグ戦8回戦(2021.05.01)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
403101004131703
ORIX
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勝利投手:マルティネス(1勝0敗0S)
敗戦投手:増井 浩俊(1勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】松田 宣浩(3号・3回表3ラン),柳田 悠岐(6号・4回表ソロ),周東 佑京(2号・6回表ソロ)

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◆ソフトバンクは初回、グラシアルと栗原の連続適時打などで4点を先制する。その後は3回表に松田が3ランを放つなど、終わってみれば17安打で13得点を挙げた。投げては、先発・マルティネスが6回無失点の好投で移籍後初勝利。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンクは1回にグラシアル、栗原の適時打などで4点を先取。3回に松田の3号3ランで加点し、リードを広げた。 4回に柳田の6号ソロ、6回に周東の2号ソロと1発攻勢で2点を加えると、9回にも真砂、今宮の適時打などで4点を挙げ、ダメを押した。打線の大量援護に守られ、先発マルティネスは6回を5安打無失点に抑え今季初勝利。 オリックスは5回8失点の先発増井が3敗目。

◆今季のソフトバンク柳田悠岐外野手(32)はデーゲームに10試合出場して43打数18安打、2本塁打、打率4割1分9厘。 10試合のうち5試合でマルチ安打を記録しているが、デーゲームの今日も猛打出るか。

◆ソフトバンクのニック・マルティネス投手が、日本ハムから移籍後初登板の先発マウンドで初勝利を手にした。 文字通り「助っ人」の投球だった。6回98球を投げ、散発5安打の無失点投球。初回に味方打線が大量4点をプレゼントすると、落ち着いてオリックス打線を料理した。先頭安達を147キロのカットボールで空振り三振に仕留め、リズムよく打者に向き合った。三者凡退は4回だけだったが、最速156キロの速球にカット、フォークなど多彩な変化球を駆使して要所を締めた。 「(移籍後初登板で)アドレナリンが出たけど、うまくコントロールできた。甲斐がいいリードをしてくれたし、楽しく投げることができた」。コロナ禍の影響で、開幕後の3月29日に福岡入り。1軍メンバーとはまだ数日の触れ合いだが、すでに「マルちゃん」と呼ばれるなど、チームに溶け込んだ。「これからもこういう投球ができればいい」。千賀、東浜、高橋礼の離脱など苦しい先発陣に、大きな戦力が加わった。

◆ソフトバンクは今季最多の13点を奪い、完勝。試合後の工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -爽快な勝ち方 工藤監督 昨日ね、嫌な負け方をしたんで。初回に4点取ってくれたのも大きかったですけど、3回の松田のホームランがね。今日のマルティネス投手の調子を見ればすごく大きかったですし、勝利に近づいたホームランだったんじゃないかなと思います。 -初回の周東はセフティーバント 工藤監督 (周東)自身のアイデアです。ああいうところが大事だと思いますよ。打つところで悩んだりしているところがありますし、そういう中で自分で足を生かすやり方も1番にとっては大事だと思うのでね。チャンスがあれば、ああいうことをやっていくのも大事だと思います。 -周東は本塁打も出た 工藤監督 ホームランを打つと振りが大きくなったりする場合もあるので。試合の中で打ってくれるのはすごくありがたいんですよ。ただ、そこからスイングが大きくなったりしてしまうので。周東君は野手の間を抜いていくヒットが出るのがベストかなと思っています。ただ、ホームランが出ると気持ちいいでしょうし、ゆっくり1周回れるので、それはそれで大事なことだと思うんですけど。1番として、ということだけ考えれば、セフティーでヒットにするとか、内野安打とか、ベンチから見てても嫌なものなんで。そういう出塁が増えれば増えるほど、彼の味が出てくるんじゃないかなと思います。でもホームランはナイスバッティングです。 -マルティネスの投球について 工藤監督 コントロールがいいので、四球で崩れることはないでしょうしね。(甲斐)拓也もいろいろ使いながらやったり、いいところでチェンジアップ、カーブを使ってタイミングを外していた。相手にとっては絞りにくい、なかなか走者をかえせないピッチングをしてくれた、ナイスピッチング。すばらしいピッチングだったと思います。 -初回はピッチャー返しを好捕 工藤監督 一瞬、ピッチャーライナー当たったかと思いましたけどね。今年はピッチャーによく当たったりケガがあったので、ドキッとしましたけど。なんともなくて良かったなと。フィールディングもうまいので、頼りになる選手がまた1人出てきてくれて良かったなと思います。 -変化球もさえた 工藤監督 チェンジアップは狙って打つボールではないので、要所要所で投げられたら相手も意識する。そのボールをどう生かすか、カーブをどう生かすかということができたらいいピッチングにつながる。次回も楽しみにしたいなと思います。 -途中出場の選手も活躍 工藤監督 得点を取ってくれたのもピッチャーは大きかったかなとは思いますけど、明日もあるので、点を与えなかったのは良かった。野手もみんなが打っているので、そこに乗っかってじゃないですけど、しっかり自分のスイングで打てた。すべてがいい形で少しずつまわり出してるので、このままいってほしいなと思います。後は、ピッチャーが抑えれば勝てるかなと思います。

◆高卒5年目イケメン右腕のオリックス山崎颯一郎投手が、プロ初登板を果たした。 7回に3番手で救援登板し、1回1安打無失点。「暑くないのに、汗がすごく出た」と笑顔で振り返った。19年8月にトミー・ジョン手術を受け、地道にリハビリに取り組んだ。この日の最速は152キロ。中嶋監督は「リハビリ期間もすごく練習していた。これが、彼の始まり」と期待を込めた。

◆オリックスは今季ワースト13失点での惨敗だった。 先発増井が5回10安打8失点。降板後には「なんとか流れを断ち切りたかったのですが、ゲームを壊してしまって申し訳ないということしかありません」と肩を落とした。救援陣も粘り切れず、今季初の2桁失点を喫した。4月25日から3試合連続引き分けで、前日は逆転サヨナラ勝利。黒星は同24日以来、1週間ぶり。中嶋監督は「年間でこういう試合はある。切り替えて明日、頑張ります」と力を込めた。

◆ソフトバンク8番松田宣浩内野手が、中押しとなる11試合ぶりの3号3ランを放った。3回2死一、二塁から増井の変化球を左翼席へ。 「打ったのはチェンジアップ。追加点を取ることができてよかったし、個人的にもうれしいね」。ムードメーカーらしく、ダイヤモンドを1周すると三塁ベンチ前で無人の左翼スタンドに向かって「アツオポーズ」を披露。「思わず大きな声で『熱男』を言ってしまったよ」と"絶口調"だった。

◆ソフトバンク柳田が、豪快な1発を含む今季5度目の猛打賞と、乗ってきた。4回1死から増井の直球を捉え、右翼5階席前列の壁を直撃する6号ソロ。3試合ぶりの一撃に「いいスイングができました。いい集中ができたからこその打席の内容だったと思います」と納得の表情。打率も2割9分5厘に引き上げた。月も変わり、主砲のバットもようやくエンジンがかかってきた。

◆タカの悩める切り込み隊長が、突破口を開いた。前夜のサヨナラ負けから約17時間後。ソフトバンク周東佑京内野手(25)が、初回、投前へのセーフティーバントを成功させた。工藤監督は「(周東)自身のアイデアです。ああいうところが大事。打つところで悩んだりしているところがありますし、そういう中で足を生かすやり方も1番にとっては大事」。周東にとって4月11日楽天戦以来、実に16試合ぶりの初回先頭安打が味方打線に火を付けた。 グラシアルの先制打、栗原の適時打を含む怒濤(どとう)の5連打に敵失も絡んで4点を先取。初回の4点は今季最多という、電光石火の先制攻撃だ。移籍後初登板、初先発のマルティネスを強力に援護した。 首脳陣の期待を背負い、周東は今季31試合目で27度目のスタメン1番に起用された。だが打率は2割前後を行ったり来たり。自慢の足もまだ4盗塁で、リードオフマンとしての役割を果たせているとは言えない。前日は無安打に加え、失点につながる失策もあった。それでも工藤監督はこの日の試合前に「1番周東君、使います」とキッパリ言い切った。 6回には鮮やかに、中押しの2号ソロ。「久しぶりにいい打撃ができた」と開幕戦以来となる本塁打も出て、マルチ安打も18試合ぶりだ。「もっともっと打たなければいけないと思うので、こういう打席をきっかけに、いいイメージをもって打席に入っていけるようにしたい」。浮上につながりそうな一打になった。 終わってみれば打線は先発全員の17安打を集め、今季最多の13得点で完勝。周東が初回先頭で安打を打った試合は5試合目で、4勝1分けの負けなしだ。周東が出れば、点が入る。周東が打てば、チームは勝つ。【山本大地】

◆オリックス・増井浩俊投手が5回を投げ、自己ワーストの8失点で降板した。  今季3度目となるソフトバンク戦の先発のマウンドに上がったが、一回に先頭の周東に投前へセーフティーバントを決められたのを皮切りに、5連打を浴びて2失点。なおも無死満塁から甲斐が放った三塁へのゴロを紅林が捕球できず。これがタイムリーエラーとなり、さらに2点を奪われた。  三回には2死一、二塁から松田に3ラン。四回にも柳田にソロを浴び、日本ハム時代の2010年6月9日のヤクルト戦(札幌ドーム)の6失点を上回る自己ワーストの8失点となった。

◆ソフトバンクが17安打で今季最多の13点を奪い、大勝した。一回に5連打と失策で4点を先制。三回に松田が3ランを放ち、その後も柳田、周東のソロなどで加点した。今季初登板のマルティネスが1勝目。オリックスは増井が誤算。

◆オリックスの増井が5回8失点と打ち込まれた。一回に先頭の周東から5連打を浴び、紅林の失策も響いて4失点。その後も三回に松田に3ラン、四回には柳田にソロを浴びるなど持ち直せなかった。「なんとか流れを断ち切りたかった。ゲームを壊してしまって申し訳ない、ということしかありません」とうなだれた。  高く浮いた球が次々とソフトバンク打線につかまった。中嶋監督は「ちょっと球が高くて、修正が効かないというか。こういう試合もある。切り替えてやるしかない」と思いやった。

◆オリックスの5年目、山崎颯が七回に3番手でプロ初登板した。力のある直球に変化球を織り交ぜ、1安打無失点。「やっと投げられる、という思いでマウンドに立った。びびらず、自分の球を投げようと臨んだ」と充実感を漂わせた。  2019年に右肘を手術し、2軍で調整を続けてきた。22歳の右腕投手は「しっかりやっていけばマウンドに戻れると証明できたかな」と自信を深めていた。  2軍監督時代から目をかけた中嶋監督は「リハビリ期間も見ていたし、すごく練習していた。初登板はちょっとうれしかった」と感慨深げ。「これが彼の始まりなので、どんどんやっていってほしい」と期待した。

◆ソフトバンクのマルティネスが6回を5安打無失点と好投し、今季初登板で勝利を挙げた。打たせて取る持ち味を存分に発揮し「調子が良かったけど、甲斐のリードが素晴らしかった」と女房役を絶賛した。  序盤で大量の援護をもらったこともあり「楽に投げられた」と、テンポの良い投球を披露。最速156キロをマークした力のある直球を軸に、的を絞らせなかった。  昨季までは日本ハムでプレーし、日本での生活は4年目。焼き肉が好物といい、チームに合流して間もないが「マルちゃん」の愛称で親しまれる。新天地で最高のスタートを切り「また勝利に貢献できるように頑張りたい」と意気込んだ。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1596 0.625
(↑0.016)
-
(-)
113117
(+3)
96
(-)
22
(+1)
11
(-)
0.233
(↑0.001)
3.050
(↑0.1)
2
(-)
ソフトバンク
16123 0.571
(↑0.015)
1
(-)
112133
(+13)
110
(-)
28
(+3)
12
(-)
0.265
(↑0.006
3.390
(↑0.12)
3
(-)
ロッテ
14144 0.500
(↓0.019)
3
(↓1)
111146
(-)
122
(+3)
28
(-)
24
(+3)
0.240
(↓0.002)
3.670
(↑0.01)
4
(-)
西武
13143 0.481
(↓0.019)
3.5
(↓1)
113102
(+4)
118
(+5)
18
(+1)
30
(-)
0.227
(↑0.001)
3.920
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
11146 0.440
(↓0.018)
4.5
(↓1)
112105
(-)
115
(+13)
21
(-)
7
(-)
0.241
(↓0.002)
3.320
(↓0.26)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(↑0.025)
6
(-)
11391
(+5)
133
(+4)
15
(+1)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)