巨人(★6対9☆)中日 =リーグ戦8回戦(2021.05.01)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:小笠原 慎之介(2勝2敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝1敗4S))
敗戦投手:今村 信貴(2勝1敗0S)

本塁打
【中日】ビシエド(4号・5回表2ラン)
【巨人】ウィーラー(3号・7回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は4回表、木下拓と小笠原の適時打で2点を先制する。その後7-6で迎えた9回には、2死二三塁から大島の適時三塁打で追加点を挙げた。投げては、先発・小笠原が6回途中3失点で今季2勝目。敗れた巨人は、打線が中盤以降に追い上げを見せるも及ばなかった。

◆巨人先発は今村信貴投手(27)。同投手は中日戦通算13試合に登板して6勝1敗、防御率3・91。このカードは16年8月2日から6連勝中で、18年8月5日には完封勝利もマーク。得意カードで今季3勝目を目指したい。

◆巨人ゼラス・ウィーラー内野手(34)がいきなり守備で先発今村信貴投手(27)をもり立てた。 1回無死、中日大島の打ち上げた打球は左翼線にフラフラと上がった。左翼手ウィーラーは一直線で猛チャージしダイビングで捕球。2回転半転がりながらもボールを落とさず、左飛とした。 ウィーラーは直近3戦で12打数8安打4打点とバットでもチームに貢献している。

◆巨人丸佳浩外野手(32)が途中交代した。3回2死一、二塁で空振り三振を喫し、2打席連続三振となった後の4回の守備からベンチに退いた。前日4月30日の同戦でも2三振を喫し、ここ2戦で6打数無安打だった。 なお丸に代わり若林晃弘内野手(27)が右翼に入り、右翼の梶谷隆幸外野手(32)が中堅に回った。

◆中日相手に好相性を誇った巨人今村信貴投手(27)が、同戦1820日ぶりの黒星を喫した。過去13試合に登板し6勝1敗、防御率3・91。16年8月2日以来6連勝中と好相性を誇ったが、16年5月7日以来の敗戦投手となった。 試合前までリーグトップの防御率1・62を誇ったが5回持たずにKOされた。 4回1死から四球で走者を許すと、1死一、二塁から木下拓に低めのフォークを拾われ先制点を献上。一、二塁からは投手の小笠原にも適時打を浴び、この回2失点を許した。5回1死一塁ではビシエドに2ランを浴び、4回2/3を7安打4失点で降板。今季初黒星となった。「先に点を与えてしまい、流れを持って来ることができず、試合をつくれなかったことが申し訳ないです。特に5回は粘らなければいけない場面でした」と悔やんだ。

◆巨人原辰徳監督(62)、今日のひと言。 「昨日も粘り強くいっているし、今日も粘り強くいっているし、勝負は残念ながらというところはあるけどね。でも、こういう戦い方でいいと思いますね」 ? 7点差からの大逆転はならなかった。先発今村信貴投手(27)は中日打線に2巡目からつかまり、4回2/3を4失点でKO。中継ぎ陣も勢いを止められず、6回までに7失点を喫した。打線は6回に打者9人の猛攻で4得点。7回にゼラス・ウィーラー内野手(34)の3号2ランで1点差に迫ったが、9回に登板したチアゴ・ビエイラ投手(28)が大島に2点適時三塁打を浴びてとどめを刺された。 中日に2連敗。前日も3点ビハインドを1点差まで迫っての惜敗だっただけに、原監督は「昨日も粘り強くいっているし、今日も粘り強くいっているし、勝負は残念ながらというところはあるけどね。まあでも、こういう戦い方でいいと思いますね」と振り返った。

◆巨人が最大7点差から一時1点差まで詰め寄ったが、あと1歩及ばなかった。反撃ムードの立役者はゼラス・ウィーラー外野手(34)。7点を追う6回に2点を返し、なお無死一塁。この日2安打目となる左前打で好機を広げ、3点差に迫る梶谷の2点適時打をアシストした。 これだけでは終わらない。続く7回2死一塁。フルカウントから右中間席へ3号2ランを放り込んだ。追い込まれてからの4球目は内角直球にのけ反らされたが、外角の123キロカーブに踏み込みジャストミート。「ツーアウトだったのでなんとかランナーをかえしたかった」とベンチに戻ると反撃ムードのナインと喜びを爆発させた。 好調を維持する理由には「ボールがよく見えている」ことを挙げる。「スイング量を落とさないように、ホームゲームでは早出をしていることも維持している要因かもしれないね」と、若手選手にまじって行う特打に手応えを示した。 首脳陣からの信頼も絶大だ。元木ヘッドコーチは「開幕からずっと頑張ってくれているよね。コロナで外れた時期もあったけど、帰って来てからも元気で。続けてほしいよね」とたたえた。 ウィーラーは新型コロナウイルス陽性判定を受け4月4日に離脱。同23日に1軍復帰するまで16試合の欠場はあったものの、出場11試合連続安打を継続中。打率5割1分9厘、3本塁打、11打点と絶好調だ。4番岡本和、5番のメジャー通算196発のジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)の後ろで「恐怖の6番」が、敗戦の中でも存在感を示した。【久永壮真】

◆中日が敵地・東京ドームで巨人に連勝し、今季初の2カード連続勝ち越しを決めた。今季最多9得点で、16年から6連敗中の巨人今村を攻略。首位阪神に続き、2位巨人に勝ち越し、5月反攻へ好スタートを切った。 打線に火をつけたのは、主砲ビシエドの1発だった。2-0の5回1死一塁。今村の低めフォークをすくい上げると、打球は前日同様に左翼スタンドに突き刺さった。「(今村の)投球に惑わされず、うまく拾えた。手応えのあるスイングができている」と白い歯を見せた。16年5月7日の勝利を最後に6連敗した左腕を、5回途中KOした。 主砲の1発に味方打線も呼応。6回は新外国人ガーバーが来日初長打で適時打となる二塁打を放ち、追加点。来日6年目のビシエドは「日本の試合の様子やシステムの話はしたよ。キャンプもやっていないが、慣れればもっと良くなるよ」と飛躍に太鼓判を押した。 先発小笠原が6回に乱れ、救援陣も打たれて7回には1点差に詰め寄られた。それでも前夜、ベンチを温めた大島が9回二、三塁で適時三塁打。2点を奪い、巨人を突き放した。 与田監督も「よくしのいだ。チャンスタイムに強くなった。巨人にいい形で勝てたのは良かった」と目尻を下げた白星。前夜は昨季3試合全敗のエース菅野を攻略し、この日は5年ぶりに今村に土をつけた。5位から上位浮上へ、与田竜が態勢を整えた。【伊東大介】▽中日大島(6、9回の2本の適時打を含む猛打賞) (6回は)前の打席はチャンスで打てなかったので、打てて良かった。(9回は)いいところに飛んでくれた。▽中日福田(5回2死一塁からプロ15年目で初盗塁に成功) 恥ずかしいですけど、素直にうれしいです。▽中日又吉(12試合連続無失点で12ホールド) やれることを丁寧にやっている。野手の守備に引っ張ってもらっているおかげです。▽中日ガーバー(6回に来日初長打となる右中間二塁打で初打点を挙げ、初のマルチ安打も記録) 来日初打点を挙げることができて良かった。

◆好調な巨人打線でも、7点ビハインドは大きすぎた。先発今村は5回途中4失点でKO。7点のリードを許して迎えた6回に打者9人の猛攻で4得点、7回にはウィーラーが3号2ランを放ったが、9回に2失点で万事休す。原辰徳監督は「しかし、点を取られすぎたね」と敗因を見いだした。 勝利の鍵は先行逃げ切りにある。今季16勝中、先制した試合は13勝で、先制されれば13試合で3勝8敗2分け。2連敗した中日戦は、いずれも追う展開から一時は1点差まで迫っている。"必勝パターン"に持ち込めるかは、先発陣が打線の援護まで踏ん張れるかに懸かっている。 16~19年まで4年連続で負け越した5月(昨年は5月に公式戦なし)は、黒星スタート。新型コロナウイルス陽性判定による離脱から復帰7試合目の丸を「早すぎた。本来の姿ではないということでしょう」と2打席で下げたが、代わりに出た若林が2安打1四球と結果を出した。原監督は粘り強さを評価し「こういう戦い方でいいと思いますね」と結んだ。2日の中日戦は緊急事態宣言の発出により延期。3日広島戦(マツダスタジアム)で仕切り直す。【浜本卓也】

◆中日小笠原慎之介投手が、冷や汗の2勝目を挙げた。 大量7点の援護をもらい、5回まで巨人打線を無得点に抑えたが、6回に先頭若林への与四球後に連打を浴びて失点し、降板。チームは1点差まで巨人に詰め寄られたが、9回に大島が2点適時三塁打でダメを押してくれた。前回4月25日ヤクルト戦は、4被弾で4回4失点KO。「大事な球は真っすぐだと練習してきた。結果を出せて良かった」と、名誉挽回に表情を緩めた。

◆中日は4回に木下拓、小笠原の適時打で2点を先取。5回にビシエドの4号2ラン、6回に大島、ガーバーの適時打などで3点を加えてリードを広げた。巨人は6回に岡本和、スモークの適時打などで4点、7回にウィーラーの3号2ランで反撃し、1点差まで追い上げたが、中日が9回に2点を加えて逃げ切った。先発小笠原は6回途中3失点で2勝目を挙げた。巨人は2連敗、今村が今季初黒星を喫した。

◆プロ15年目の中日福田永将内野手(32)が5回に二盗。福田はこれが通算690試合目の出場で、プロ初盗塁。 初盗塁に最も試合数を要したケースには、70年7月1日西鉄戦で投手の皆川(南海)が記録した731試合目があり、福田は史上2番目の遅さ。野手では01年5月12日オリックス戦の田口(日本ハム)の425試合目を大きく上回り、最も遅い初盗塁となった。 福田は「恥ずかしいですけど、素直にうれしいです」とコメントした。

◆巨人の先発メンバーが発表され、ジャスティン・スモーク内野手(34)=前ジャイアンツ=とゼラス・ウィーラー内野手(34)、エスタミー・ウレーニャ内野手(21)が先発で起用された。  外国人野手3人の先発は、2014年6月17日のオリックス戦(京セラ、DH制)で6番アンダーソン、7番セペダ、9番ロペスが起用されて以来7年ぶり。DH制のないリーグ戦では2010年4月4日の広島戦(マツダ)の4番ラミレス、5番李承ヨプ、6番エドガー以来11年ぶりとなる。今季は昨季に続いて新型コロナ特例で外国人の出場選手登録が5人までとなっているが、例年は4人までのため、野手3人の先発はここ20年でもほとんど例がない。

◆中日は四回に木下拓、小笠原の適時打で2点を先制。五、六回もビシエドの2ランなどで計5点を加えた。7-6の九回は大島が2点三塁打を放った。小笠原は六回途中3失点で2勝目。巨人は投手陣が崩れ、後半の猛反撃も及ばず。

◆巨人・丸佳浩外野手(32)が「3番・中堅」で出場したが、2打席連続三振を喫した後、四回の守備からベンチに下がった。  原監督は「ちょっとやっぱり、準備不足というかね。本来の丸の姿ではないということでしょう」と話し、元木ヘッドコーチも「体調じゃない。調子が悪いから」と説明した。  丸は、4月3日に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、4日に出場選手登録を抹消。隔離期間などを経て、23日の広島戦(東京ドーム)から1軍復帰し、5試合連続安打を放っていた。  だが、前日4月30日の中日戦では2三振するなど、4打数無安打。この日もタイミングが合わず凡退し、ここ2試合は6打数無安打に終わった。

◆巨人の今村は2試合続けて五回途中で降板した。4失点で今季初黒星を喫し「流れを持ってこられず、試合をつくれなかったことが申し訳ないです」と険しい表情だった。  得意のフォークボールが落ち切らなかった。四回は木下拓に低めを拾われて先制打され、五回もビシエドに高さの甘いボールを完璧に捉えられ、左翼席に2ランを打たれた。2死後に降板し「特に五回は粘らなければいけない場面だった」と悔やんだ。 ウィーラー(3安打2打点。七回の2ランに) 「2死だったので、何とか走者をかえしたかった」

◆中日の小笠原は7点の援護をもらいながら六回途中3失点で降板した。「リリーフ、野手に迷惑を掛けた。六回を抑えたら違う流れになった」と2勝目にも反省しきりだった。  前回登板のヤクルト戦ではソロ本塁打4本を浴びた。そこから中5日。巨人の強力打線を相手に直球の割合を増やし、内角を果敢に攻める強気の投球。五回まで無失点と好投し「自分の真っすぐを信じてよかった」と喜んだ。打撃でも追い込まれながら、低めの変化球に右手一本で適時打を放ち「たまたまです」とはにかんだ。 ビシエド(2試合連続の本塁打) 「感覚が少しずつ良くなっている。良いスイングができていると思う」 福田(五回、プロ15年目で初盗塁) 「恥ずかしいが、素直にうれしい」

◆巨人・丸が2打席連続三振を喫し、四回の守備からベンチに下がった。新型コロナウイルスの感染から4月23日に1軍復帰し、同日から5試合連続安打をマーク。だが、前日は4打数無安打に終わり、この日も打撃内容が良くなかった。原監督は交代の理由について「ちょっと準備不足というかね。本来の丸の姿ではない」と説明した。

◆歓声もなければ、ため息も聞こえない。無観客開催でスタンドがガランとする中、中日に本拠地・東京ドームで2連敗を喫した巨人ナインは静かにベンチから引き揚げ、原辰徳監督(62)は「点を取られ過ぎたね」と敗因を語った。  先発左腕の今村が誤算だった。開幕から無敗でローテーションを守り、試合前の防御率は1・62で堂々のリーグトップ。だが四回に木下拓に左前適時打を許すと、小笠原には止めたバットに当たった打球を右前にポトリと落とされ、この回に2点を献上。五回にはビシエドに2ランを浴びて4失点KOされ、「試合をつくれず、申し訳ない。特に五回は粘らなければいけない場面だった」と悔しがった。  今村は中日相手に6連勝中で、好相性のはずだった。敗れたのは2016年5月7日以来5年ぶり。前日に2年ぶりに中日に敗れた菅野と同様、"お得意様"にしてやられた形だ。  七回には1点差まで肉薄したが、九回に新守護神・ビエイラが2失点で反撃ムードもここまで。チーム防御率3・43はリーグ4位で、ここ5試合だけでも35失点(結果は2勝3敗)している。  2日の試合は緊急事態宣言の影響で延期されたため、広島への移動日となる。「仕切り直しか」と問われた指揮官は「そういうこと」と前を向いた。首位・阪神を追うには投手陣の奮起が必要だ。(伊藤昇)

◆巨人は中日に本拠地・東京ドームで2連敗を喫した。七回には1点差まで肉薄したが、九回に新守護神・ビエイラが2失点で反撃ムードもしぼんだ。チーム防御率3・43はリーグ4位で、ここ5試合だけでも35失点(結果は2勝3敗)している。元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は2日、自身のブログで「ビエイラも速いだけじゃ持たんよ」と今後を危惧していた。

◆巨人は先発左腕の今村が誤算だった。四回に木下拓に左前適時打を許すと、小笠原には止めたバットに当たった打球を右前にポトリと落とされ、この回に2点を献上。五回にはビシエドに2ランを浴びて4失点KOされ、悔しがった。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は2日、自身のブログで「昨日の今村は悪くなかったよ。そりゃ、ピッチャーに打たれたのはダメだけどアンラッキーな感じはしたよね」と残念がった。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
2090 0.690
(-)
-
(-)
114135
(-)
83
(-)
31
(-)
21
(-)
0.259
(-)
2.740
(-)
2
(-)
巨人
16114 0.593
(↓0.022)
3
(↓0.5)
112135
(+6)
110
(+9)
35
(+1)
22
(-)
0.260
(↑0.002
3.430
(↓0.19)
3
(-)
ヤクルト
14114 0.560
(↓0.023)
4
(↓0.5)
114118
(+2)
122
(+10)
31
(-)
18
(-)
0.242
(↓0.004)
3.900
(↓0.13)
4
(-)
広島
13152 0.464
(-)
6.5
(-)
11397
(-)
113
(-)
23
(-)
15
(-)
0.260
(-)
3.410
(-)
5
(-)
中日
12154 0.444
(↑0.021)
7
(↑0.5)
11289
(+9)
96
(+6)
12
(+1)
15
(+2)
0.232
(↑0.005
2.890
(↓0.11)
6
(-)
DeNA
7214 0.250
(↑0.028)
12.5
(↑0.5)
111106
(+10)
156
(+2)
21
(+1)
6
(-)
0.230
(↑0.003)
4.730
(↑0.12)