日本ハム(☆5対4★)西武 =リーグ戦6回戦(2021.05.01)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:谷川 昌希(1勝0敗0S)
敗戦投手:増田 達至(0勝2敗8S)

本塁打
【西武】スパンジェンバーグ(1号・8回表ソロ)
【日本ハム】中田 翔(4号・9回裏2ラン)

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◆日本ハムが劇的な逆転サヨナラ勝利。日本ハムは3点を追う9回裏、中田の2ランと大田の適時二塁打で同点とする。なおも2死満塁の好機から杉谷が押し出し四球を選び、試合を決めた。投げては、3番手・谷川が移籍後初勝利。敗れた西武は、6番手・増田が誤算だった。

◆今季、安打なしの日本ハムのムードメーカー杉谷拳士外野手(30)が、押し出し四球でヒーローになった。ヒーローインタビューは以下の通り。 ? -ヒーローは杉谷選手 杉谷 みなさん!なんか、すみません! -素晴らしい選球眼 杉谷 こんな状況ですが、全員の力が9回に結集されて、僕のところに回ってきました。...なんか、すみません! -杉谷の"魂"を感じた 杉谷 「1番」で使ってもらって、思うような結果も出ずに悔しい思いをしていた。(9回は)ベンチから、全員の「バット振るな!」という声に反応できました。 -サヨナラ勝利の気持ち 杉谷 僕、まだヒットが出ていないので、お立ち台に上がってホッとしているのが不思議なんですけど。明日からまた切り替えて、目の前の1点を取りに行きます。頑張ります。皆さん、応援よろしくお願いします! -9回の攻撃は平沼から 杉谷 (平沼)翔太が(代替選手で)緊急で上がってきて、オレらが何とかするぞと言っていた。僕が出来ずに、翔太が頑張っていたので、何とか(打順が)回ってくるんじゃないかと、宇佐見と話していた。チャミ(宇佐見の愛称)が「僕が決めてきます」と言っていたんですけど、こういうときにオレんとこ来るんだよなと思っていたら、本当にきました。 -その時の気持ちは 杉谷 ここは思い切っていくしかないなと、開き直って打席に立ちました。ベンチの声(「バット振るな!」)が、僕を後押ししてくれました。 -チームは苦しい状況 杉谷 こういう時だからこそ、全力で頑張らないといけないですし、また明日から、いいチームになって、リズムに乗って、ここからまた勝ち星を増やしていきたいなと思います。 -明日のカード勝ち越しへ 杉谷 サヨナラ押し出しの杉谷です。明日は、バットでチームに貢献できるように頑張ります。みなさんの力が、僕たちの力になります。みなさんと一緒に乗り越えていきましょう。応援よろしくお願いします!

◆西武がまさかの展開でサヨナラ負けを喫した。 3点リードで迎えた9回、抑えの増田達至投手が日本ハム中田に2ランを浴びると、大田に同点適時二塁打を許した。わずか1死で降板。急きょ登板した宮川も制球が定まらず、サヨナラ押し出し四球の幕切れとなった。昨季無敗で最多セーブを獲得した守護神が今季早くも2敗目。セーブ機会では3度目の失敗に、辻発彦監督も試合後は言葉がでなかった。 -まさかの幕切れ あー、言葉でないね。9回に点をとって4-1で今日はこれで、と思ったけどね。 -増田から宮川にスイッチした どうしたんかなあ。分かんないなあ。うーん...。 -3点差で気持ちに余裕が出てしまった そんなことあるわけないよ。必死に投げているよ。ありえるわけないよ。 -宮川も苦しい場面での登板で四球 だからもう1人いって、満塁かなんかで宮川を出したくなかったから、あそこでいくしかなかった。まあ、1人の打者は余裕あるところで出したけど。 -攻撃は上沢相手にいい形で加点した 打てないのは分かっている。なかなか点はとれない。点の取り方としては理想の形で進んだから、今日は本当に勝ちたかったけどね。 -6回、スクイズの場面、源田が初球成功 見事に決まりましたね。 -3者連続三振の平良の成長はどこに感じる どうだろう。去年の自信があるだろうし、自分の中で変化球でストライクがとれる。昨年よりも自信をもって投げていると思います。 -中継ぎは十亀、武隈よかった 十亀はずっといい投球をしているからね。そこは勝ちパターンでも使えるというところでは戦力です。 -今後、増田の起用法は 終わったばかりでミーティングも何もしていないから。コーチとも何も話していないから。 -スタメンを外れた中村は自打球の影響 いや。今日は休みの予定だった。チャンスがあったら代打でいくつもりでしたよ。まあ、痛いのは痛いと思うけど、大丈夫です。

◆セットアッパーの西武平良海馬投手が13試合連続ホールドポイントで、球団記録に並んだ。 2点リードの8回。変化球で揺さぶりながら、最後はいずれも直球で3者連続三振に仕留めた。今季15試合連続無失点で防御率は0・00。「いつも通り0で抑えて終わろうと思ってマウンドに上がりました。今日は初対戦のバッターもいたので、いつも以上に丁寧に投げました」と淡々と話した。

◆抑えの西武増田達至投手が今季3度目のセーブ機会に失敗し、劇的サヨナラ負けを喫した。 3点リードの9回に2ランと同点適時打。最後は代わった宮川が押し出し四球で敗れた。ケガ人続出で、開幕スタメンが源田と栗山の2人のみという苦境も、スクイズなどで加点。勝利を手中に収めかけていただけに、辻監督は「ああ、言葉出ないね。4-1で今日はこれで(勝った)と思ったけどね。どうしたんかなあ。分かんないなあ」と落胆は大きかった。

◆日本ハム大田泰示外野手が9回にサヨナラ勝利への布石を打った。1点差に追い上げ、なお1死一塁で左翼フェンス直撃の同点二塁打。 新型コロナウイルスの影響で離脱者が出ている現状には「正直、気持ち良くはプレーできないですね」と明かした一方で「僕たちが引っ張っていかないと、もっともっと打たないと絶対に勝てない」と主力の自覚を示した。

◆日本ハムは1日、ベンチ入りメンバー22人と苦しい状況ながら、9回に3点差をひっくり返し、今季初のサヨナラ勝ちを決めた。無死一塁から3年ぶりに3番に座った中田翔内野手(32)が4号2ラン。大田泰示外野手(30)の適時二塁打で同点とし、2死満塁から杉谷拳士内野手(30)が押し出し四球を選び、白星を呼び込んだ。球団は試合後、新たに選手4人、コーチ1人、チームスタッフ2人に新型コロナウイルス陽性判定が出たことを発表。2日西武戦(札幌ドーム)の中止が決まった。中島、西川ら主力が新型コロナ陽性判定を受けての緊急事態により、日本ハムのベンチ入りメンバーは22人。それでも劣勢を一丸でひっくり返す逆転劇に、1万2422人のファンが沸いた。同点に追いつき、なお2死満塁の9回。しびれる場面でサヨナラ勝利を決めたのは元気印・杉谷だった。3ボールからの4球目。内角直球を見送った。決勝の押し出し四球でヒーローとなったムードメーカーは「全員の力が9回に結集されて、僕のところに回ってきました。なんかすみませーん!」。持ち前の明るい振る舞いで本拠地を盛り上げた。 3点を追う9回。西武の守護神増田を攻め立てた。のろしは18年以来の3番に座った中田の1発。右前打で出塁した平沼を一塁に置いての初球、154キロ直球をまずは豪快に空振り。フルスイングで沸かせると、カウント2-1からの4球目、高めのスライダーを今度はしっかりバットに乗せた。「割り切って自分のスイングをしようと思った」。前カードソフトバンク戦では2番に入るなど、不振の主砲の左翼席中段への豪快な2ラン。流れを一気に引き寄せた。 続いたのは6番大田だ。1死一塁から左翼フェンス直撃の同点二塁打。そして2つの四球から2死満塁とし、打席は今季はここまで無安打の杉谷。ベンチからは近藤や上沢らから「バット振るな!」とげきを飛ばされた。指示通り? バットを1度も振ることなく、"選球眼"で殊勲の四球をもぎ取ったヒーローは「ベンチの声が、僕を後押ししてくれました」と、思い切り声を張った。 コロナショックを吹き飛ばすような劇的勝利となったが、球団は新たに選手4人、コーチ1人、スタッフ2人の新型コロナウイルス陽性判定が出たと発表。今日2日西武戦(札幌ドーム)の中止が決まった。この危機的状況をチーム全員で乗り越える。【山崎純一】 ▽日本ハム栗山監督(サヨナラ勝ちに)「本当に苦しんでいるけど、こういう1つ、みんなでなんとか、なんとかという気持ちの中で1つ勝てたのは大きい。本当によくつないでくれた」 ▽日本ハム谷川(移籍後札幌ドーム初登板で初勝利)「点を取られているので正直、素直に喜べないのが率直な気持ちです。1本打たれてしまう甘さが出たかなと思います」 ▽日本ハム上沢(7回3安打2失点も勝ち負けなし)「自分のミスで2点を許してしまい、申し訳ない気持ちです。先に点を与えてしまい、味方が同点に追いついてくれた後も勝ち越しを許す結果になってしまい、悔いが残る登板でした」 ▼日本ハムが今季初のサヨナラ勝ち。3点差以上の逆転サヨナラ勝ちは04年9月20日ダイエー戦以来、チーム17年ぶり。前回は9-12で迎えた9回裏、セギノール、オバンドーの連続適時二塁打で同点に追いつくと、2死満塁から新庄が一塁走者を追い越し本塁打取り消しとなる「幻の本塁打」(記録は単打)でサヨナラ勝ちした。杉谷のサヨナラ打点は12年8月8日ソフトバンク戦(二塁打)、19年4月25日楽天戦(単打)に次いで3度目。

◆日本ハムは1点を追う4回に渡辺の適時二塁打で同点。 西武は6回1死一、三塁から源田のスクイズで1点を勝ち越し、8回、9回にも1点ずつを加え、リードを3点に広げた。日本ハムは9回裏に中田の4号2ラン、大田の適時二塁打で試合を振り出しに。さらに2死満塁と好機を広げ、最後は杉谷が押し出し四球を選び今季初のサヨナラ勝ちを決めた。阪神から移籍した3番手谷川が初勝利。

◆日本ハムが逆転で今季初のサヨナラ勝ち。1-4の九回に中田の4号2ランと大田の適時二塁打で追い付き、なお2死満塁で杉谷が押し出し四球を選んで試合を決めた。3番手の谷川が移籍後初勝利。西武は九回に抑えの増田が崩れた。

◆西武の抑えの増田が九回にまたも3点差を守り切れなかった。チームは今季2度目のサヨナラ負け。22日のオリックス戦でも3点差を逆転されており、背信投球に無言で球場を後にした。  先頭打者の平沼に安打を許すと中田に2ランを浴び、1死一塁で大田に左越えへ適時二塁打されて追い付かれた。さらに四球を与え、交代を告げられた。急きょ登板した宮川は制球が定まらず、押し出し四球で勝負あり。辻監督は「言葉が出ないね。本当に勝ちたかった」と力なく話した。

◆西武の本田は今季2試合目の登板で5回2安打1失点と好投した。九回に後続が逆転され今季初勝利はならなかったが、柘植とバッテリーを組み「ファームの試合でも一緒に組んでいたし、自分の特徴や球種の生かし方をよく分かってくれているので信頼して投げた」と振り返った。  ただ、1-0の四回は2死から2四球を与え、適時打を許した。「最低限の仕事ができたというだけで、満足できる内容ではない。反省の気持ちの方が大きい」と話した。 源田(六回にセーフティースクイズ) 「1球で決めることができて良かった」 平良(1回を3者三振) 「いつも通りゼロで抑えて終わろうと思ってマウンドに上がった。初対戦の打者もいたのでいつも以上に丁寧に投げた」

◆日本ハムの大田が土壇場で起死回生の同点二塁打を放ち、チームの逆転サヨナラ勝ちにつなげた。1-4の九回、1点差に迫ってさらに1死一塁の場面で打席に入った。増田の初球の甘いスライダーを豪快に振り抜いた打球は左翼フェンスを直撃。「フェンスまで行ってくれて良かった」と胸をなで下ろした。  同じ外野手の西川らが新型コロナウイルスに感染し、チームは厳しい状況にある。「正直、気持ち良くプレーはできない。誰がまた陽性になるか分からない状況なので。いろいろな思いがある」と劇的勝利にも笑顔は少なかった。

◆日本ハム・杉谷が同点に追いつき、なおも九回2死満塁の場面でサヨナラの押し出し四球を選び、試合を決めた。お立ち台にあがった杉谷の一問一答は以下の通り--ヒーローはサヨナラ押し出し四球の杉谷選手です  「皆さん、なんかすみませーん!」  --素晴らしい選球眼で四球となった  「こんな状況ですが、全員の力が九回に結集されて、僕のところに回ってきました。なんかすみません!」  --打席で魂を感じた  「そうですね。1番で使ってもらって、思うような結果が出ずに、悔しい思いをしていたので、ベンチから全員の『バットを振るな』の声に反応できました」  --サヨナラ勝利となりました  「僕、まだヒットが出ていないので、お立ち台すら不思議ですけど、あすから切り替えて目の前の1点を全力で取りにいって、頑張ります」  --九回は杉谷選手の後を打つ「2番」の平沼からの攻撃でした  「翔太(平沼)に『緊急で(1軍に)上がってきて、俺らで何とかするぞ』と話をしていて、僕ができずに翔太が頑張っていたので、回ってくるんじゃないかと横の宇佐見と話していたんですけど、チャミ(宇佐見)が『僕が決めてきます』というけど、こういうときに俺のとこくるんだよと言っていたら、本当に来ました」  --回ってきたときの心境は  「思い切っていくしかないと、開き直って打席に立ちました。ベンチの声が僕を後押ししてくれました」  --チームは苦しい状況です  「こういうときだからこそ全力で頑張らないといけないし、きょうの1勝で、あすからいいチームになって、リズムに乗って勝ち星を増やしていきたいと思います」  --ファンへメッセージを  「サヨナラ押し出しの杉谷です。あすはバットでチームに貢献できるように頑張ります。皆さんの力が僕たちの力になります。一緒に乗り越えていきましょう。応援よろしくお願いします」

◆日本ハムは1日、西武6回戦(札幌ドーム)に5-4で今季初のサヨナラ勝ち。3点を追う九回に中田翔内野手(32)が4号2ランを放つと、同点の2死満塁から杉谷拳士内野手(30)が押し出し四球を選んで試合を決めた。4月30日に主力選手の新型コロナウイルス感染が発覚し、チームが揺れるなか、チーム一丸となって劇的な勝利をつかんだ。 ■お立ち台「皆さん、何かすみませーん!」  "魂の見送り"で試合を決めた。同点に追いついた九回2死満塁。カウント3-0からサヨナラ押し出し四球を選んだ杉谷は、照れくさそうに一塁へ向かい、仲間からのウオーターシャワーを浴びた。  「皆さん、何かすみませーん! こんな状況ですが、全員の力が九回に結集されて僕のところに回ってきました!」  お立ち台に上がったお調子者は、マスク姿で声を張り上げた。3点ビハインドで迎えた九回に中田の左越え4号2ランと大田の適時打で追いつき、最後は帝京高から入団13年目を迎えた"仕事人"が決めた。  今季2度目の先発出場となったこの日は3打数無安打。絶好機で打席に立った打率0割の杉谷に対し、ベンチの仲間からは「バットを振るな!」。"珍指令"を守った30歳は「1ストライクの次はいってやろうという気持ちがあるので、積極的見逃し(見送り)です」と胸を張った。  4月30日に西川、中島、清水の新型コロナウイルス感染が発覚。さらに浅間、D6位・今川もコロナ特例で抹消となっていた。危機的状況で、杉谷を筆頭にサヨナラ機をお膳立てした平沼や宇佐見は特例で昇格した代替選手だった。  「我慢して我慢して一生懸命やっていたらいいこともあると思う」と栗山監督。試練はまだ続くが、全員の力で戦う。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1596 0.625
(↑0.016)
-
(-)
113117
(+3)
96
(-)
22
(+1)
11
(-)
0.233
(↑0.001)
3.050
(↑0.1)
2
(-)
ソフトバンク
16123 0.571
(↑0.015)
1
(-)
112133
(+13)
110
(-)
28
(+3)
12
(-)
0.265
(↑0.006)
3.390
(↑0.12)
3
(-)
ロッテ
14144 0.500
(↓0.019)
3
(↓1)
111146
(-)
122
(+3)
28
(-)
24
(+3)
0.240
(↓0.002)
3.670
(↑0.01)
4
(-)
西武
13143 0.481
(↓0.019)
3.5
(↓1)
113102
(+4)
118
(+5)
18
(+1)
30
(-)
0.227
(↑0.001
3.920
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
11146 0.440
(↓0.018)
4.5
(↓1)
112105
(-)
115
(+13)
21
(-)
7
(-)
0.241
(↓0.002)
3.320
(↓0.26)
6
(-)
日本ハム
10164 0.385
(↑0.025)
6
(-)
11391
(+5)
133
(+4)
15
(+1)
17
(-)
0.218
(-)
3.940
(-)