阪神(☆4対2★)広島 =リーグ戦6回戦(2021.04.30)・阪神甲子園球場=
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広島
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阪神
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勝利投手:秋山 拓巳(3勝2敗0S)
(セーブ:スアレス(1勝0敗7S))
敗戦投手:九里 亜蓮(3勝3敗0S)

本塁打
【広島】クロン(3号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆阪神は初回、サンズの適時打で幸先良く1点を先制する。続く2回裏に糸原の適時打で加点すると、5回には佐藤輝と梅野の連続適時打が飛び出し、試合を優位に進めた。投げては、先発・秋山が8回途中2失点の力投で今季3勝目。敗れた広島は、先発・九里が試合をつくれなかった。

◆阪神秋山拓巳投手(30)は19年まで広島戦2勝6敗だったが、昨年は4勝0敗で、今年も2戦2勝。このカードは昨年7月21日から6連勝中で、この連勝間は鈴木誠を21打数2安打、西川を16打数2安打と、相手主軸を抑え込んでいる。

◆阪神島田海吏外野手(25)が、1軍に今季初昇格した。試合前練習に姿を見せると、チームメートらにあいさつ。「1軍で結果を残すために、走攻守でアピールできるように準備してきました」と気合を入れた。 2軍の春季キャンプ中に右足を痛めたが、3月下旬に実戦復帰してウエスタン・リーグ18試合に出場し、打率2割2分2厘。持ち味の快足で5盗塁を決めるなど、状態を上げてきた。「足が一番の持ち味だと思っているので、走塁では相手をかき回せるように、守備では確実にアウトを取れるように」。武器の足を軸にチームに貢献するつもりだ。 島田に代わって、小野寺暖外野手(23)が出場選手登録を抹消された。小野寺は19日に支配下登録され、24日に1軍に初合流し、1試合の途中出場にとどまっていた。

◆阪神4月最後の試合にはドラフト1位佐藤輝明内野手(22)の本塁打記録がかかる。現在7号本塁打で、4月までに7本は03年横浜(現DeNA)村田修一に並ぶドラフト制後の新人最多タイ記録。今日8号が飛び出せば単独でのトップとなる。 また、8号を打てば4月7アーチ目となり、69年10月に7本を放った田淵幸一に並ぶ球団新人の月間最多本塁打記録に名を刻む。この日は試合前のフリー打撃で47スイングで5本の柵越え。バックスクリーンにもたたき込んでいた。ここまで1試合複数本塁打はないが、今日2発以上となれば一気の記録更新となる。 また、阪神は勝てば20勝に到達する。セ・リーグ一番乗りは17年5月9日以来4年ぶり。両リーグ一番乗りは14年5月4日に広島に並んで以来。単独での最速なら星野仙一監督が率いてリーグ優勝に輝いた03年以来18年ぶりとなる。なお、4月までに20勝到達となれば、球団史上初のケースに。先発は昨季チームトップタイ11勝を挙げ、今季はここまで2勝2敗の秋山拓巳投手(30)。今季は対広島は2戦2勝、防御率1・29と相性がいい。

◆阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が5回に広島を突き放す右前適時打を放った。 無死一、二塁での第3打席、先発右腕九里の変化球を捉えた。「中盤で追加点がほしい場面だったので、間を抜けてタイムリーになってくれてよかったです」とコメントした。 3回の第2打席では外角直球をとらえ中堅左を破る二塁打も放っており、5戦ぶりのマルチ安打となった。 この日から無観客で始まった広島3連戦は例年こどもの日に企画されるひらがなでのスコアボード表示で「佐藤輝」は「さとうて」と表示されている。テレビやラジオの向こうの小さな虎党を喜ばせる一打となった。

◆チャンスにめっぽう強い正捕手、阪神梅野隆太郎捕手(29)が5回に2戦連続の適時打となる中前適時打を放った。 6番佐藤輝のチーム3点目となる右前適時打に続き、7番梅野も無死一、二塁から広島先発九里の内角シュートをしぶとく中前へ運んだ。「みんながよく打ってくれていますし、まだまだ追加点もほしい場面だったので、打つことができてよかったです」。これで今季の得点圏打率は22打数12安打で5割4分5厘。両リーグでトップの勝負強さだ。 守っても3回2死一塁から、2番羽月の3球目捕球後に一塁へけん制し、一塁走者菊池涼を刺す「梅ちゃんバズーカ」も発動した。

◆阪神は1回にサンズの左前適時打で1点を先制。2回に糸原の右前適時打で1点を加えた。先発秋山は3回まで1安打無失点。 阪神は5回に佐藤輝、梅野の適時打で2点を追加。広島九里は5回8安打4失点で降板。6回から2番手高橋樹が登板した。 阪神は8回途中から継投で逃げ切り、両リーグ最速で20勝到達。広島は8回にクロンの本塁打などで2点差としたが届かなかった。阪神秋山3勝目、スアレス7セーブ。広島九里は3敗。

◆阪神秋山拓巳投手(30)が7回1/3、2失点の好投で今季3勝目を挙げ、お立ち台に立った。 この日から甲子園は無観客試合に。ヒーローインタビューも場内に音声は響かず、静かなヒーローインタビューになった。 7回まで無失点も8回途中、走者を残しての降板に「(2番手の)岩崎に助けてもらう形になってしまったのがすごくくやしいので、また次に向けて頑張りたい」と話した。 対広島戦は昨年7月21日から7連勝。「毎回、自分でも(相手が)嫌だと思って投げているが、こういう7連勝という結果にはなっているので、しっかり次回も期待に応えたい」。 無観客でのマウンドだったが「ファンのみなさまの声援は僕の胸に届いていたと思います」と、ファンの思いを胸に投げた。

◆阪神が2連勝で両リーグ最速で20勝に到達した。12球団最速は広島と並んで到達した14年以来、7年ぶり。 12球団単独最速はセ・リーグ優勝した03年以来、18年ぶり。29試合目での20勝到達は2リーグ分立後では08年と並んで球団最速タイとなる。 矢野燿大監督(52)は試合後、両リーグ最速20勝到達に「もちろん1番を目指してやっていますし、何でも1番というのはうれしい。これからもそこを目指してやっていきます。タイガースの野球というのはこういうつなぐ野球とか、挑戦する野球とか、走りきる野球とか...。そういうのを選手自身が理解して、そこに全力に取り組んでくれている結果。投手もまず向かっていくというのを全力でやってくれた結果かなと思います」と力を込めた。 1回に5番ジェリー・サンズ外野手(33)の左前適時打で先制すると、2回は2番糸原健斗内野手(28)の右前適時打で2点目。5回には6番のドラフト1位佐藤輝明内野手(22)、7番梅野隆太郎捕手(29)の2者連続適時打で突き放した。 投げてはカープキラーの秋山拓巳投手(30)が8回途中2失点と好投し、広島打線を相手に早くも今季3戦3勝となる今季3勝目。秋山は昨季から広島戦7連勝を飾った。 ▼阪神が20勝に両リーグ一番乗り。74、03、14年に次いで4度目。直近の14年5月4日は、広島と同日の到達だった。単独での一番乗りとなると、セ・リーグ優勝した03年の5月5日以来18年ぶりとなった。また、4月終了時点での20勝は球団初。08、14年の19勝を超えた。 ▼阪神は29試合目での20勝到達。2リーグ分立後では球団最速タイで、08年5月3日中日戦に勝って20勝に達したときと並んだ。1リーグ時代を含めた最速は24試合目で、37年秋、38年春の2度。 ▼これで4月は、球団5位タイの月間17勝で終了。2リーグ分立後のチーム月間勝利数上位は、19勝2度(64年8月、68年8月)18勝2度(03年5月、14年4月)17勝4度(72年5月、06年9月、17年8月、21年4月)。

◆阪神岩崎が8回のピンチに登板し、今季10ホールド目を挙げた。1点をかえされ、なお1死二、三塁でマウンドへ。代打会沢に右犠飛で2点目を奪われると3番鈴木誠を歩かせ、4番左の西川と勝負して遊ゴロ。広島に傾きかけた流れを渡さなかった。今季は13試合に登板し、防御率0・79と安定感抜群。しっかり守護神スアレスにバトンを渡した。

◆阪神の守護神ロベルト・スアレス投手は5日ぶりの7セーブ目を喜んだ。 2点リードの9回に登板。2死から7番坂倉に左前打を浴びたが、最後は途中出場のクロンを中飛に打ち取った。「いい感じで終われて良かった。昨日は5球、今日は10球。少ない球数でアウトを取れたのが良かったし、何よりチームが勝てたことが良かった」。納得の投球内容でゲームを締めた。

◆阪神2番糸原健斗内野手がタイムリーを含む2安打で3出塁と役割を果たした。 初回に四球で出塁し、サンズの適時打で本塁を踏むと、2回には右前適時打。6回にも中前打とヒットを重ねた。リーグ2位の打率3割4分8厘を記録し、開幕から29試合で無安打はわずか4試合の働きぶり。背番号33は「2番打者としての仕事を今日もしっかりやろうと思い試合に臨みましたし、結果的にもチームの勝利に貢献することができて良かった」と満足げに振り返った。

◆広島が天敵にまたしても屈した。打線は7回まで阪神秋山から散発3安打で無得点。 8回にクロンの3号ソロなどで2点を返したが、反撃は遅かった。秋山に土を付けたのは19年5月19日を最後に、昨季から7連敗。佐々岡監督は「毎回同じコメントになるし、策も練っている中で打てないんだから。いろいろやっているんだけどね」と頭を抱えた。チームは今季3度目の3連敗で、借金は今季ワーストの2となった。

◆阪神5番ジェリー・サンズが先制点をもぎ取った。1回2死一、二塁から九里のフォークをはじき返して左前適時打をマーク。「早い回に先制したいと思っていたから打つことが出来て良かったね。自分の仕事が出来て良かったよ」と自画自賛だ。 得点圏打率3割8分7厘は、チームメートの梅野に次いでリーグ2位。勝負強さは健在だ。

◆チャンスに強い正捕手、阪神梅野隆太郎捕手(29)が2戦連続タイムリーを放った。5回だ。6番佐藤輝のチーム3点目の右前適時打に続き、7番打者も無死一、二塁から九里の内角シュートに詰まりながらしぶとく中前へ運んだ。 「みんながよく打ってくれていますし、まだまだ追加点も欲しい場面だったので、打つことができてよかったです」 今季は得点圏で22打数12安打で、その打率は5割4分5厘。相変わらず両リーグでトップの勝負強さを誇っている。他球団から徹底マークを受ける佐藤輝の後に梅野が並ぶことで、打線の厚みが増している。今季甲子園では打率3割1分3厘。無観客で静かになった本拠地でも、相性の良さは変わらない。 守っても3回2死一塁から、2番羽月の3球目を捕球後、一塁へけん制球を送り、一塁走者の菊池涼を刺す「梅ちゃんバズーカ」も発動した。先発秋山が広島打線にフォークを狙われていると感じると、カーブやカットボール、直球を有効に使う配球で好リードした。今季29試合中28試合でスタメンマスクをかぶる。3年連続ゴールデングラブの男が、しっかり本塁を守っているからこそ、今年の阪神は強い。【石橋隆雄】

◆阪神ルーキー中野拓夢内野手が前日4月29日の失策を2つの美技で取り返した。 8番遊撃でスタメン出場し、2回の松山の邪飛は捕球してすぐに三塁側フェンスにぶつかりながらも離さなかった。4回の西川の打球は二塁ベースよりも一塁側のゴロだったが、ダッシュよく捕球し、間一髪でアウトにした。矢野監督は「守備の足というのは、打球に行くまでの速さはある。追いつかないことには捕れないんでね」と、守備範囲の広さに目を細めた。

◆広島新助っ人のケビン・クロン内野手(28)が、自身初の代打弾で天敵を打ち砕いた。4点を追う8回1死、7回まで打ちあぐねていた阪神秋山から、左翼スタンドへ特大の1発となる3号ソロ。チームは敗れ今季最長の3連敗。借金は2となったが、次戦につながる助っ人大砲の価値ある1発だった。衝撃音が無観客の甲子園の隅々まで響き渡った。4点を追う8回、1死から代打で出場したクロンが、秋山の0-1からの2球目、外寄りに甘く入ったカーブを完璧に捉えた。打球は左翼スタンド中段付近に飛び込む3号ソロ。自身初の代打弾を放った助っ人は「とにかく高めの球に意識を持って行って、そういう球が来れば振ろうと思っていた」と振り返った。 天敵を一振りで攻略した。前回4月15日の対戦から14イニング連続で得点を奪えてなかった秋山からの1発。クロンは「秋山投手をずっと試合中に見ていた。球速は速くないですけど、コントロールが良い。非常に難しい仕事の代打というところで、1球に集中していかないといけないと思った」。ここまで変化球に苦戦していただけに「真っすぐを待って変化球に対応できたのは非常に良いサインだと思う」と胸を張った。 チームは今季3度目の3連敗で、借金は今季最多タイの2に。しかし助っ人砲は「4月は(勝率)5割を達成できなかったけど、また5月に入ってから、チームの勝ちに貢献できるように、さらに上位に食い込んでいけるように、チーム一丸となってやっていきたい」と前を向いた。【古財稜明】

◆広島先発九里亜蓮投手が5回で今季ワースト4失点で、3敗目を喫した。 立ち上がりから際どい判定にも苦しみ、今季最多の6四球。全ての失点に四球が絡んだだけに「攻撃にリズムを持って来られるような投球ができなかった」と悔やんだ。佐々岡監督は「四球絡みの失点は流れが来ない」と厳しく指摘。九里は今季6試合目にして初めてクオリティースタート(6回以上、自責3以内)を逃し、開幕3連勝の後、まさかの3連敗となった。

◆途中出場の広島田中広輔内野手が復調を感じさせるマルチ安打を記録した。 6回先頭から九里の代打で出場し、21打席ぶりのヒットとなる右翼線への二塁打をマーク。3点を追う8回の打席では、秋山から左前打で出塁。会沢の犠飛で2点目の本塁を踏んだ。河田ヘッドコーチは「打撃練習から良い当たりを打っていた。打球の力、スイングが良くなってきていると思う。『H』がつくのが一番の薬だから。継続してほしい」とさらなる奮起を期待した。

◆阪神秋山拓巳投手(30)が、気迫あふれる投球で3勝目をつかんだ。「うしっ!」。広島打線に腕を振るたび、気合の入った声が無観客の甲子園に響き渡った。「勝たないといけないと自分では思っている。7連勝という結果にはなっているので、しっかり次回も期待に応えたい」。8回途中6安打2失点で、広島には昨季から無キズの7連勝。相性を見込まれての起用に、プレッシャーもはねのけてきっちり応えた。 「ここまでフォークが軸になってたんですけど、カットボールを軸で進められたのは、今日の1つの勝因かなとは思います」。今季あまり使っていなかったカットボールを多投。アウトコース、インコースへ丁寧に投げ分けて相手を手玉に取った。奪った約半分がゴロアウト。「前回東京ドームで球が浮いていたんで、低め低めというのはいつも以上に意識していた」。3回6失点で降板となった巨人戦から中7日。右腕が持ち前の安定感を取り戻した。 この日はスコアボードをひらがなで表示するなど、例年のこどもの日の企画を開催。秋山も、子どもたちの背中を押すことを願っている。「コンプレックスを抱えてる子でも、自分の長所を伸ばすことが出来れば、うまくなくても全然諦める必要なんてないと思う」。プロ野球は速い球を投げて、遠くに打球を飛ばすことが近年の潮流だ。それでも秋山自身が、他の武器でも活躍できることを教えている。「今日のピッチングを見て、また子どもたちになにか、ヒントを与えることが出来たらいいのかな」。画面の向こうへ、力強いヒーローの姿は伝わったはずだ。【磯綾乃】 ▼秋山が広島戦で、20年7月21日から7連勝を飾った。プロ通算でも9勝で、ヤクルト戦13勝に次ぎ2番目の勝ち星を挙げている。7連勝中のこのカード被打率は1割9分5厘(205打数40安打)と、安定して抑え込む投球を続けている。

◆阪神が2連勝で両リーグ最速で20勝に到達した。矢野燿大監督(52)の一問一答は以下の通り。 -終盤に追い上げられたが、勝ち切った 打線は1人で決めるというよりはみんなでつないでいくいい攻撃ができた。秋山も、前回早い回で降板することになりましたけど、責任を果たすようなしっかりとした投球をしてくれた。終盤ちょっとドキドキする場面ありましたけど、優(岩崎)に任せていましたし、全体的にうちの流れで試合ができた。 -打線は4本の適時打 ホームランで点を取るのももちろん盛り上がっていいですけど、つないでつないでというのは1人でできることじゃないんでね。こういうタイムリーというのはチーム全体で乗っていける試合になった。 -両リーグ一番乗りで20勝に到達 もちろん1番を目指してやっていますし、何でも1番というのはうれしい。これからもそこを目指してやっていきますし、タイガースの野球というのはこういうつなぐ野球とか、挑戦する野球とか、走り切る野球とか。そういうのを選手自身が理解して、全力に取り組んでくれている結果、ピッチャーもまず向かっていくというのを全力でやってくれた結果。 -明日は伊藤将が先発 丁寧にいきながら大胆に、伊藤将らしくいってもらいたいですし、打線が早い回で援護というのがピッチングをより楽にさせることにつながると思う。そういうところを期待したい。 -無観客となった ファンの皆さんがいてくれない甲子園というのはやっぱりさみしいですし、一緒に喜んだり、悔しがったりできる日を僕たちも楽しみにしています。でもこのような状況でも僕たち野球やらせてもらえますし、元気がなかったり、外に出られない皆さんは前を向けないかもしれないですけど、僕たちから元気を送っていくことを毎日全力で取り組んでいきますので、毎日、頑張っていきましょう。

◆阪神が両リーグ20勝に一番乗りした。緊急事態宣言を受けて甲子園での広島戦は今季初の無観客試合。無人のスタンドを前に投打に競り勝った。ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)に4月までの新人最多本塁打記録を更新する8号は出なかったが、5回に適時打で貢献。首位快走の立役者の立派な1人になっている。29試合目での20勝は2リーグ分立後で球団最速タイ。ゴールデンウイークも勝ちまくる!。無人のスタンドに録音された応援歌が響く中、佐藤輝が1点をもぎ取った。2-0の5回無死一、二塁。九里の外角ツーシームを引っ張ると、しぶとく一、二塁間を破り、二走大山が生還した。「追加点が欲しい場面。間を抜けてタイムリーになってくれて良かった。いいヒットだったと思います」。梅野も適時打で続き、2得点。8回に2点差に迫られ、結果的にこの2点が逃げ切りに効いた。 この日から甲子園は、緊急事態宣言を受けて無観客試合。バックネット裏の座席には、子供たちが直筆でメッセージを書いたユニホームが並べられた。「さとうせん手、ホームラン王をきたいしています」。その中、佐藤輝に向けられたぬくもりある言葉に4月24日DeNA戦以来、21打席ぶりの適時打で応えた。「ファンの人たちがいないと寂しい。テレビ越しでも元気をもらってくれる、そういうプレーをしたい」。球場で再会できる日まで、画面越しに快音をお届けするつもりだ。 背番号8の活躍に導かれ、チームは03年以来、18年ぶりに両リーグ単独で20勝一番乗りだ。29試合目での到達は2リーグ制後の球団最速タイで、4月までに到達したのは球団史上初めて。歴史的進撃は止まらない。矢野監督も「もちろん一番を目指してやっていますし、何でも一番というのはうれしい」と喜び、「タイガースの野球というのは、つなぐ野球とか、挑戦する野球とか、走り切る野球とか、そういうことを選手が理解して、全力で取り組んでくれている結果」と続けた。 佐藤輝は3回の二塁打と合わせて5試合ぶりのマルチ安打。指揮官は「シーズンに入ってようやく壁にぶつかったと思うけど、その中でもテルらしさは出ている部分もある」と成長ぶりを認める。7回にはフェンス際の大飛球をジャンピングキャッチし、守備でも魅了。打って守って、ルーキーがシーズン1カ月を終えた。「開幕した時はピッチャーの攻めに苦しんだ時もありました。だんだん慣れてきたところはあるんですけど、まだまだ。これからもっと打っていけるように頑張ります」。また新たな決意で、5月の戦いに挑む。【中野椋】 ▼阪神が20勝に両リーグ一番乗り。74、03、14年に次いで4度目。直近の14年5月4日は、広島と同日の到達だった。単独での一番乗りとなると、セ・リーグ優勝した03年の5月5日以来18年ぶりとなった。また、4月終了時点での20勝は球団初。08、14年の19勝を超えた。 ▼阪神は29試合目での20勝到達。2リーグ分立後では球団最速タイで、08年5月3日中日戦に勝って20勝に達したときと並んだ。1リーグ時代を含めた最速は24試合目で、37年秋、38年春の2度。 ▼これで4月は、球団5位タイの月間17勝で終了。2リーグ分立後のチーム月間勝利数上位は、19勝2度(64年8月、68年8月)18勝2度(03年5月、14年4月)17勝4度(72年5月、06年9月、17年8月、21年4月)。 ○...甲子園での無観客試合は昨年7月9日の巨人戦以来となった。聖地から歓声が消え、矢野監督は「昨年やった違和感を思い出した。ファンの皆さんがいないのは本当にさみしい」と戸惑いを感じつつ、コロナ禍の中で野球ができることに感謝。「場所や環境が変わったからって、俺らの野球は変わるわけではない。楽しみに見てくれている人はいるだろうし。いろんな人に元気を送るっていうのは、また意識する1日になりました」。無観客は2日までの広島3連戦と11日の中日戦が対象となっている。

◆阪神は緊急事態宣言により、甲子園での広島戦から今季初の無観客試合が始まった。無人の右翼席には「最前線で闘う医療従事者の方々 皆さんのおかげで今があります ありがとうございます 阪神タイガース一同」と横断幕が掲げられ、新型コロナウイルスと闘う人々に感謝を込めて7、8号門付近の壁をブルーでライトアップ。バックネット裏席には子どもたちのメッセージが書かれたユニホームが並び、ベンチ内に応援のメッセージボードが飾られた。チアやマスコットは一塁側カメラマン席後方の特設ステージから応援した。甲子園での無観客は昨年7月9日以来。 この3連戦は例年のこどもの日企画と同様にビジョンの選手名をひらがなで表示し、佐藤輝は「さとうて」となった。1日の試合前練習後にはファンとオンライン記念撮影会、勝利すれば選手出演のインスタライブも予定されている。

◆阪神が両リーグ20勝一番乗り。両リーグ20勝一番乗りは74、03、14年に次いで4度目。セ・リーグ一番乗りは17年以来10度目となった。 開幕29試合での20勝到達は、08年(20勝8敗1分け)に並ぶ2リーグ制後の球団最速。4月は17勝7敗となり、阪神の月間17勝以上は17年8月(17勝)以来8度目。

◆阪神秋山拓巳が気迫あふれる投球で3勝目をつかんだ。8回途中6安打2失点で、昨季から広島に無傷の7連勝。「勝たないといけないと自分では思っている。しっかり次回も期待に応えたい」と引き締めた。 打たせて取った。「ここまでフォークが軸になってたんですけど、カットボールを軸で進められたのは今日の1つの勝因かなとは思います」。今季あまり使っていなかったカットボールを多投。内外角に投げ分け、バットの芯を外した。「絶対的な球がないので、持ち球全てをうまく使うのが、自分のスタイル」。持ち前の制球と緩急で抑えた。 この日は無観客だったが、例年のこどもの日の企画を開催。秋山は「コンプレックスを抱えてる子でも、自分の長所を伸ばすことが出来れば、うまくなくても全然諦める必要なんてないと思う。今日のピッチングを見て、子どもたちに何かヒントを与えることが出来たらいいのかな」と言った。画面の向こうへ、ヒーローの姿は伝わったはずだ。【磯綾乃】

◆阪神がジェリー・サンズ外野手(33)の適時打で先制した。  「初回から良い形でつないでくれたし、早い回に先制したいと思っていたから打つことができてよかった。自分の仕事ができてよかった」  一回1死から2つの四球で2死一、二塁と好機を作ったところでサンズが打席に立った。カウント2-2から九里のフォークを左前へはじき返した。試合前の時点で得点圏打率・367と勝負強い助っ人が先制点をもたらした。

◆阪神の糸原が1-0の二回2死一、二塁で右前適時打を放った。7試合連続安打とした2番打者は「早い回に追加点を取ることができて良かった」と納得顔だった。  8番中野の安打を足場に広げた好機で、九里に追い込まれながらも外寄りの沈む球に食らい付いた。打点は5試合ぶりで「いい形でつないでくれたので、打つことができて良かった」。六回は中前打で複数安打とした。  四球で出た一回は今季3個目の盗塁を決めてチャンスメークし、サンズの左前打で先制のホームイン。開幕から11試合連続安打と抜群の滑り出しを見せ、そのまま好調をキープしている。無安打は4試合だけ。堅実な打撃で打線に厚みをもたらしている。

◆阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が追加点となる適時打を放った。  2-0の五回無死一、二塁。カウント3-1から九里の128キロを引っ張り、右前への適時打を放った。  なおも、無死一、二塁で、梅野も中前へ適時打を放ち、この回2点を追加。4-0とリードを広げた。

◆阪神は打線がつながり、広島に4-2で勝利した。両リーグ20勝一番乗り(9敗)を果たし、2位・巨人に2・5ゲーム差をつけて4月を終えた。  阪神は一回、2つの四球で2死一、二塁とすると、サンズの左前適時打で先制した。二回は2死一、二塁から糸原が右前へ適時打。さらに、五回には、安打と四球で無死一、二塁とすると、D1位・佐藤輝(近大)が右前適時打。なおも無死一、二塁で梅野も中前へ適時打を放ち、追加点を挙げた。  先発した秋山は、六回に田中広に右翼線への二塁打と自身の失策で1死一、三塁とされたが、鈴木誠を遊ゴロ併殺に打ち取り、無失点で切り抜けた。八回に2点を失ったが、7回1/3を投げて、6安打2失点に抑え、今季3勝目(2敗)を挙げた。

◆12球団20勝一番乗りの原動力はいくつかあるが、中でも攻守で梅野の存在は光る。安定した先発陣を形成できているのも、梅野のリードに負うところが大きい。この日の秋山はフォークが一番良かった。すると梅野は初球からフォークを要求。「打者への入り方」が見事だった。積み重ねてきた経験が、配球の中に生かされている。  三回には一塁へのけん制で走者を刺すシーンがあったが、走者の動き、ゲームの状況がしっかり見えている証拠。梅野ならではアウトの取り方でチームを救った。  打撃での貢献も素晴らしい。5割を超える得点圏打率は尋常ではない。4点目となった五回の適時打が試合を決めたと言ってもいい。糸原、大山、サンズで得点するケースが目立っているが、走者が残って梅野の一打が試合を決定づけた試合も多い。課題の得点力でキーマンとなっている。  4月最後の試合も、先制して、先発投手が踏ん張り、救援陣で逃げ切る阪神らしい勝利だった。この戦い方を続けられれば、いいシーズンになるのは間違いないだろう。(本紙専属評論家)

◆広島は3連敗。昨季から手を焼く秋山と今季3度目となった対決でも攻略に失敗した。七回までは3安打に抑えられ、佐々岡監督は「策を練っている中で打てない。毎回同じコメントになる」と嘆くしかなかった。  カーブでタイミングを外された上、テンポ良く投げられ、狙い球を絞れなかった。1死一、三塁とした六回は鈴木誠が外角高めの速球を引っ掛けて遊ゴロ併殺打。八回に代打クロンが一発を放ち、さらに攻め立てたが、反撃が遅すぎた。河田ヘッドコーチは「これだけやられて今更、対策を考えるのもおかしいが、次は何とかしたい」と雪辱を期した。

◆阪神は無観客試合の中、両リーグ最速の20勝に到達。球団初の4月中に20勝を達成した矢野耀大監督(52)の一問一答は以下の通り。  ■立ち上がりからアクセル全開  --秋山は巨人戦(22日=3回6失点KO)からうまく立て直した  「前回そういう気持ちで降りてしまったという気持ちを持ってここまで調整してくれていると思っていましたし。立ち上がりからエンジンかけてというか、飛ばしていく意識で投げてくれたので。それが打線の先制につながった」  --相性のいい広島の頭を任せた作戦もうまくいった(これで秋山は広島相手に7連勝)  「作戦って俺がどうのこうのじゃないよね。選手がやってくれてこその作戦なんで」  --攻撃は好調の選手がみんな打点を挙げた  「ナゴヤドーム(バンテリンドーム)ではね、相手のピッチャーも、いいボールを投げていたし、いつも打てるわけじゃないけど。きょうみたいな野球が一番こう...この中でホームランが出てくれば、もっと点も入るし、いいんだろうけど。球数も投げさせたり、つないだり、次の塁を狙ってというのは、うちらしい野球ができたので」  ■らしさを出している  --佐藤輝が貴重な追加点(五回の適時打)。4月までの彼の活躍を振り返って  「壁に当たらずシーズンに入ってしまったので、シーズンに入って、ようやく壁にぶつかったと思うけど、その中でもテルらしい部分は出しているし、課題も残っている。1年目、課題があって当然やから。体力的にも試合に出続けることで、しんどい部分もあるやろうし、体感できたっていうのはね、自分なりにできる部分と、もっとしないといけないところが、あいつの中であると思うんで」  ■遊撃手・中野への注文  --中野が守備でいいところを見せてくれた  「守備の足っていうのはスタートも結構いいし、打球に行くまでの速さはあるな、というのは評価としてはある。あとは最後のアウトにするところの状況判断とかは、これから。追いつかないことには捕れないんでね。そういう足があるし。バッティングも大きな波はないなっていうところで維持できているので。これがタクムの持っている力かなとは思っているけど」   ■何でも一番を目指す  ー-20勝一番乗り  「もちろん一番になりたいという、何でも一番というのは目指している部分というか、なかなかこの1勝がというのも、勝負事のところでは、あると思っているし、これからも出てくる可能性はあるけど、19で止まるよりは、ポンポンと20まで来られたのはよかったし、勝ち方も全員でつないで勝ったというところがウチらしさがあったと思うので。素直にうれしいです」  ■無観客の辛さ...  --無観客下で試合をして  「やっぱり去年やった違和感を思い出したし、制限があるなかでも、来てくれたファンの皆さんと共有できるっていうのがないというのは、さみしい。選手にも伝えてきているし、選手も分かってくれていると思うんだけど、場所や状況、環境が変わったからといって俺らの野球が変わるわけではないので」  (さらに続けて)  「逆にいうと、こういう状況でも野球を楽しみに見てくれている人はいるだろうし、俺らは野球ができているんでね。画面越しなのかラジオなのか分からないけど、俺らが伝えられる思いというのはあると思うので、いろんな人に俺らから元気を送るというのはまた意識する一日になりました」

◆得点圏打率5割男が、チャンスでまた、打った!! 打球は中堅の手前で弾む。会心の当たりではなかったが、大事なのは結果だ。梅野が五回、チームの勝利をグッと引き寄せる、トドメの4点目の適時打を放った。  「みんながよく打ってくれますし、まだまだ追加点がほしい場面だったので、打つことができてよかったです」  D1位・佐藤輝(近大)の適時打で3-0とし、なお無死一、二塁。カウント2-1からの4球目だ。九里の投じた内角に食い込んでくるシュートに食らいついて、中前に落とした。  2-0の三回1死二塁では空振り三振。得点機で秋山を援護できなかった悔しさを、次のチャンスですぐに晴らし、これで2試合連続打点。リーグトップの得点圏打率は・545(22打数12安打)と、4月終了時でもいまだ驚異の数字を維持したままだ。  「捕手をやっていると、相手投手の配球を読んだりすることも習慣になっていくんですよね。それはプラスになっていると思います」  以前、熱く語ったことがある。梅野といえば肩の強さや投手のワンバウンド投球を止める技術が評価されて、2018年から球団初の3年連続でゴールデングラブ賞に選ばれているが、「試合に出るためには打つ方でも結果を出さないと」。  今季、スタメンを外れたのは4月23日のDeNA戦(甲子園)1試合だけ。前日にファウルチップが左膝を直撃し、大事をとって欠場したものだ。セ界トップの勝負強さを誇る梅野が不動の「7番」-。虎打線に死角なしだ。(三木建次)

◆投球のたび、観客のいない静かな甲子園に、力んだ声が響く。秋山が打たせて取る"らしさ"全開の投球で、今季3勝目。前回登板でKOされた悔しさを晴らした。  「前回登板、悔しい思いをしていたので。やり返す気持ちを強く持ってすごした1週間だったので、チームが勝つことができてよかった」  テンポよく凡打の山を築いた。一回2死二塁では西川を空振り三振。六回は田中広の二塁打と自身の失策で1死一、三塁とされたが、鈴木誠を遊ゴロ併殺で切り抜けた。  八回にクロンにソロを浴び、田中広と菊池涼の連打で1死二、三塁を招いたところで交代も、7回1/3を6安打2失点。前回4月22日の巨人戦(東京ドーム)で3回6失点と崩れたが、今季ここまであまり使ってこなかったカットボールを軸に、1週間の調整期間で本来の投球を取り戻した。  これで対広島は、昨年7月21日(甲子園)から9戦負けなしで7連勝。「毎回すごく嫌だなと思いながら投げている。勝たないといけないと自分では思っているので」と正直な心境を明かしたが、改めて"鯉キラー"ぶりを発揮した。  画面越しに応援していた子供たちにも、勇気を与えた。この日はゴールデンウイーク中ということもあり、ヒーローインタビューでは子供たちから募集した質問も、ぶつけられた。  「高校生のときに練習したことは?」には「走り込みは一番多くやっていたのかな」。また「今日の試合で一番どこがよかった?」と問われると「全体的に低めの制球がよかったと思いますし、高めも時折有効に使うことができた。梅野の配球の意図というのをうまくくみ取りながら。全体的によかったと思います」とニッコリだ。  矢野監督も「前回からしっかりした修正、調整をしてくれたというのは大きい。しっかりした中身があったかな」と絶賛した。  「ファンの皆さまの声援は僕の胸に届いていた。これをきっかけに、またチームも自分自身も連勝できるようにまたしっかり頑張っていきたい」と秋山。ローテの中心として、これからも勝利に導く投球を続ける。(菊地峻太朗)

◆虎史上最速「20」! 阪神は今季初めて無観客となった甲子園での広島戦で、ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が適時打を放つなど4-2で快勝。2連勝で、優勝した2003年以来18年ぶりに、単独で両リーグ20勝一番乗りを決めた。4月中の到達は球団史上初。貯金を11に戻し、2位巨人とは2・5差。5月も、このまま突っ走る!!  誰もいないところを、気持ちとパワーがこもった打球で貫く。これまでの歩みを示すかのような柔と剛の詰まった一打で、佐藤輝がグッと流れを引き寄せた。記録にも記憶にも残る鮮烈な1カ月を駆け抜け、チームも2003年以来、18年ぶりとなる単独での12球団20勝一番乗り。しかも、球団史上初の「4月中に20勝」を達成だ。  「強い当たりが欲しい場面で、チャンスでしたし、いいヒットでした。(直前に)低めのボール球、変化球を見送れたので、最後なんとかヒットにできたと思います」  2-0の五回無死一、二塁。九里が振らせようと誘う低めの変化球を続けて見送った。耐えて、カウント3-1から128キロをつかまえた。打球は一、二塁間を破り、二走が生還。貴重な追加点に、一塁上で何度も手を叩いた。続く梅野も適時打が出て4-0だ。つないで、つないで-。快進撃の4月を、進化を続けるルーキーを交えた波状攻撃で締めくくった。  誰もいない甲子園は寂しかった。佐藤輝にとって初のシーズンでの無観客試合。「やっぱりスタンドにファンの方たちがいないと寂しい。シーンとしているので、それはありましたけど。テレビ越しでも元気をもらってくれるというか、そういうプレーをしたい」。 その他の写真(2/2枚)  だからこそ、余計に燃えた。三回にも12打席ぶりとなる痛烈な左中間二塁打を放っていた。2試合連続無安打で名古屋から帰ってきたが、5試合ぶり8度目のマルチ安打を決め、これで甲子園での打率は、・326(43打数14安打)だ。  2位巨人とのゲーム差は2・5に広がった。優勝した2003年に正捕手だった矢野監督は、それ以来の単独20勝一番乗りに「もちろん一番になりたいし、何でも一番っていうのはね。ポンポンと『20』まで来られたのはよかった」とうなずいた。ここに新助っ人のロハスやアルカンタラも加わる。何より佐藤輝が経験を積み続けている。  打率・245、19打点。ドラフト制(1966年)以降の新人新記録となる「4月中の8本塁打」は叶わなかったが、2003年の横浜・村田修一と並ぶ堂々の7発。さらに守備でも、この日はフェンス際の打球を好捕するなど日々進化。指揮官は「シーズンに入ってようやく壁にぶつかったと思うけど、その中でもテル(佐藤輝)らしい部分は出している」と目を見張る。そしてこの4月に刻んだ快進撃と課題は、佐藤輝自身が誰よりもよく分かっている。  「開幕したときは投手の攻めに苦しんだというのはありましたけど、だんだん慣れてきたところはある。まだまだなんで、これからもっと打って行けるように頑張ります」。チームとともに進化を止めない。30勝も、40勝も、その先もぶっちぎっていく。(長友孝輔)

◆無観客の甲子園だけど、テレビの前の虎党1000万人がついとるでェー!!(ちょっと盛ってみました)  野球は人間がやる以上、やっぱり気持ちの部分が大きいと思うのだ。そう考えると、前回3回6失点と大炎上した秋山が向かったマウンドは、虎党の声もなく、孤独以外の何物でもなかったと思うのだ...。  その時、秋山はスコアボードの名前を目にしたのだった。そこにはゴールデンウイークの子供向けに「ちかもと」「いとはら」「マルテ」「おおやま」「サンズ」「さとうて」「うめの」「なかの」「あきやま」の自分を助けてくれるメンバーが並んでいた...。と同時に気付いたのだ!!  名前の頭文字を並び替えたら「ま」「あ」「ち」「い」「さ」「な」「う」「お」「さ」。まあ、小さな魚(鯉)さ!! そーだ、15日の広島戦では7回無失点で勝利投手になっているし、行けるわー!! と子供たちが力を与えてくれた3勝目!! という俺の中での妄想白星であった!!

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
2090 0.690
(↑0.011)
-
(-)
114135
(+4)
83
(+2)
31
(-)
21
(+1)
0.259
(↑0.001
2.740
(↑0.03)
2
(-)
巨人
16104 0.615
(↓0.025)
2.5
(↓1)
113129
(+2)
101
(+3)
34
(-)
22
(-)
0.258
(↓0.003)
3.240
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
14104 0.583
(↑0.018)
3.5
(-)
115116
(+4)
112
(-)
31
(+1)
18
(+1)
0.246
(-)
3.770
(↑0.15)
4
(-)
広島
13152 0.464
(↓0.017)
6.5
(↓1)
11397
(+2)
113
(+4)
23
(+1)
15
(-)
0.260
(↓0.001)
3.410
(↓0.03)
5
(-)
中日
11154 0.423
(↑0.023)
7.5
(-)
11380
(+3)
90
(+2)
11
(+1)
13
(-)
0.227
(↑0.001)
2.780
(↑0.03)
6
(-)
DeNA
6214 0.222
(↓0.009)
13
(↓1)
11296
(-)
154
(+4)
20
(-)
6
(-)
0.227
(↓0.001)
4.850
(↑0.03)