日本ハム(★1対5☆)西武 =リーグ戦5回戦(2021.04.30)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:髙橋 光成(4勝0敗0S)
敗戦投手:バーヘイゲン(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆西武は1点ビハインドの4回表、中村と愛斗の適時打で2点を奪い、逆転に成功する。3-1で迎えた9回には、源田が2点適時三塁打を放ち、試合を決めた。投げては、先発・高橋が6回1失点の好投で今季4勝目。敗れた日本ハムは、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆日本ハム石井一成内野手(26)が西川遥輝外野手(29)以来となるチーム4年ぶりのホームスチールを決めた。 3回1死三塁の場面でカウント0-1からスクイズのサインが出た。打者石川亮がバットを寝かせ、三塁走者の石井がスタート。西武高橋もスクイズを察知してとっさに外角へ外した。石川亮はバットを投げ出したが届かずに空振り、ただ捕手の森も捕れず後逸。三走の石井は、そのまま先制のホームを踏んだ。記録は盗塁となった。 日本ハムにとっては17年7月4日西武戦(東京ドーム)の4回に西川が決めて以来の本盗となった。石井は「思い切って行きました。とにかく先制点を取れて良かったです」とコメントした。

◆西武4番中村剛也内野手が10試合連続安打となる適時打を放った。1点を追う4回1死三塁の場面、バーヘイゲンの球に詰まりながら、中前と遊撃の相手にポトリと落とし、追いついた。 「打ったのはツーシームです。ランナーかえせて良かったです」と笑顔。一時は打率1割台と不振に陥っていたが、これで4月20日オリックス戦から10戦連続安打、4戦連続打点をマークした。

◆日本ハム・バーヘイゲン、西武高橋の先発。日本ハムは3回1死三塁から先制点をマーク。西武は3回まで無安打に封じられる。 西武は4回、中村の適時打で同点、愛斗の適時打で勝ち越しに成功。6回に1点追加。日本ハムは5回満塁のチャンスを生かせず。 西武が9回にも2点を入れてダメ押し。高橋が4勝目を挙げた。日本ハムは2連敗。バーヘイゲンが2敗目を喫した。

◆西武は先発高橋光成投手が無傷の4連勝を挙げた。 5回1死満塁のピンチを背負いながら、守備陣に支えられながら乗り切り6回4安打1失点。打線も3番森友哉捕手が2本の長打で口火を切り、4番中村剛也内野手と5番栗山巧外野手のベテランコンビが返して、逆転を演出した。1番に復帰した若林楽人外野手が、25打席ぶりに安打を打つと即盗塁で両リーグ単独トップ独走の11盗塁目をマーク。投打がかみ合い、辻発彦監督がまず口を突いたのは、右腕の長髪だった。 -先発高橋 良くなかったね。っていうかヒーローインタビュー出てるし。 -勝ち投手 くっそー、あの髪の毛切れなかったよ。そういうわけじゃないか。負けたら切るとか言うてるからそれはいかんか。もっと肩ぐらいまで伸びるように勝ってくれればいいです。 -要所で抑える投球 今日はバックに感謝しなきゃいけないと思いますよ。1点取られたところでね、あれもちょっとうーんという取られ方だったから。その後に逆転してくれたのが非常に大きかったと思うし、3点目ももちろん、9回の2点もダメ押しという形で理想的な形では流れたんで良かったと思いますけど。 -4回の攻撃 (バーヘイゲンは)いいピッチャーなんですよ。去年からそんな打てないからうちは。結構、シュート系に力あって変化球もいいし、なかなか今日は難しいと思っている矢先に点取られたんで嫌な感じだったんですけど。でも森のスリーベースから中村のタイムリーと愛斗のタイムリーで逆転できたのがそこが一番ポイントだったかな。 -森は高橋が投げると打つ そうなんだ。それは野球界であるあるじゃない。誰が投げたらよく打つというのはね。昨日の試合でも友哉はいい当たりしても全部ギリギリで取られたからね。そういう意味では今日は頭越えてくれたし、ライト前がツーベースになったし、そういう意味ではいいことがあったと思います、今日はね。 -投手陣が抑えて勝っている。チームカラーも変わっている 打ってないからしょうがないでしょ。チームカラー変わっていると。いや、だからこういう時こそピッチャーに頑張ってくれと言ってあるんだから、ピッチャーが頑張ってくれれば試合になるからね。そのうち選手がそろって調子が上がってくれば、点を取れるんだから。それを信じて、持ちつ持たれつ、今はピッチャーに頑張ってもらいたいと思います。 -高橋は良くない中でも金曜負けなし それだけ、引き分けが1つあるだけしょ。負けないということがやっぱりエースとしての大きな仕事だと思うんで。貯金貯金ではなく、とにかく負けないというのが非常にいいじゃないですか。そういう意味では良く頑張ってくれていますよ。 -エース エース、エースよ。本人は納得してないの。 -本人は周りが評価してと 本当のエースにならないとね。チームの中のナンバーワンじゃなくてよ、やっぱりエースと言われるピッチャーにならないといけない。どう考えても先発ピッチャーの中ではナンバーワンでしょ。こんだけ負けてないんだから。平井も3勝してるけど。そういう意味では負けないこと。自分が調子悪くても試合を作っていけるという、そして劣勢でも打ち勝ったという試合になってくれれば負けないだろうし。まあそういう意味ではシーズン終わってからと言う気持ちもわからないではない。 -若林1番起用 今日はスパンジーを休ませようとあったんでね。若林をどうしようか、若林は9番だったけど、ひらめいて1番にしたら。やっぱりそういう魅力のある選手だからね。足があるから。ずっとヒットなくても1個出れば変わると思うから、チャンスを与えてヒット打たせないことには、次がないからね。そこが僕らの我慢するところで。そこで1本最初出たから本人も肩の荷が下りただろうし、ちょっと少しずつ感じは良くなっていたんで、2本のヒットとスチールはもちろんチームとしても明るい材料ですよ。 -簡単に盗塁する それだけの足を持っているし、それを警戒してくれたらそれも武器だし。これからだよ。警戒されたときに走ると見せかけて走らないとか。それは今日のスタートでスチールなら楽勝でセーフにならなきゃおかしいって。今日はナイススチールと言えるようなスチールじゃない。このピッチャー、バッテリーじゃ走れないというところで、かいくぐって走れるようになれば、スペシャリストになれるような素材だから。

◆西武高橋光成投手が、開幕から無傷の4連勝を決めた。5回1死満塁のピンチで王柏融の痛烈な当たりを一塁呉念庭が好守から本塁封殺。なおも満塁で近藤をフルカウントから内角へのカットボールで見逃し三振に打ち取り「そこしかないというところに投げられた。粘り強く投げられたのは自信になる」と6回を4安打1失点にまとめた。 先制を許した3回1死三塁、石川の打席。2球目にスクイズを仕掛けられた。とっさに投球を左に外したが、指が引っかかった。「ランナーが見えたのでワンバンを投げようと思ったけど引っかけてしまった。投げ急いだのもあったんですけど、落ち着いて対応できたらよかった」。ボールは森のミットを大きく外れ、記録は三塁走者石井の盗塁で先制を許した。それでも直後に味方打線が逆転。粘りながら、最少失点に抑えた。 負けるまで髪は切らないと公言し、リーグトップタイの4勝目。辻発彦監督は「くっそー、あの髪の毛切れなかったよ。そういうわけじゃないか。負けたら切るとか言うてるからそれはいかんか。もっと肩ぐらいまで伸びるように勝ってくれればいいです」と愛情たっぷりのコメントで祝福した。高橋も「(髪は)うれしいことなので、嫌ではないです」と、長い襟足をなびかせた。

◆上昇気配だったチームに、緊急事態発生だ。日本ハムは30日西武戦(札幌ドーム)の前に、西川遥輝外野手(29)と中島卓也内野手(30)の「ハルタク」に加え、清水優心捕手(24)の3選手が、新型コロナウイルスの陽性判定を受けたと発表した。濃厚接触の疑いがある浅間大基外野手(24)を含め、4選手の出場登録を抹消。試合前練習でマスクを装着するなど警戒ムードの中、1-5で敗れ2連敗となった。 ? 福岡からの移動ゲームとなったナイター西武戦。本拠地札幌ドームで繰り広げられた試合前練習の光景は、異様だった。キャッチボールや走塁、守備の練習中も、選手たちの大半はマスクを装着したまま。見るからに息苦しそうなのに、試合が始まるまで警戒ムードが解かれることはなかった。 この日、西川、中島、清水の3選手が新型コロナ陽性と判明。さらに、清水の車に同乗していた浅間にも濃厚接触の可能性が出てくるなど、球団は対応に追われた。高い出塁率を誇る主力の西川を筆頭に4選手を抹消。急きょ、遠く離れた千葉・鎌ケ谷の2軍施設から代替選手として、宇佐見や、栗山監督が「スペシャル・ウエポン」とした杉谷、平沼を札幌に呼び寄せたが、試合開始に間に合わず。途中から参戦した選手もいるなどドタバタだった。 試合は3回、左越え二塁打で出塁した石井が、1死三塁から「思い切って行った」と本盗を決めて1点を先制。打者の石川亮がスクイズを空振りし、暴投となった隙の生還だったが、チームにとっては、17年7月4日西武戦(東京ドーム)で西川が決めて以来、4年ぶりの本盗だった。序盤からアグレッシブに動いて先制点をもぎ取ったが、守備では手痛い失点もあった。1-2の6回無死一、三塁。今季初めて左翼守備に就いた王が、栗山のファウルゾーンへの飛球を犠飛とされ、追加点を許した。 昨季覇者ソフトバンク相手に5カードぶりの勝ち越しを決め、気分良く福岡遠征から本拠地に戻った矢先に待っていた思わぬ試練。チームは2連敗となり栗山監督は「本当に、この試合、なんとか出来ずに申し訳ないです。こういう状況になって、いろいろな方に迷惑をかけて申し訳ないです」と謝罪の言葉を繰り返した。「いるメンバーがベストメンバー。しっかり、やっていきます」と、5月の試合を見据えた。【中島宙恵】

◆日本ハム、石井一成内野手が本盗で先制のホームを踏んだ。  三回、先頭打者の石井は左越え二塁打で出塁。今川の中飛で三塁へ。続く石川亮の打席、1ストライクからスクイズを敢行。作戦に気づいた西武の先発、高橋はとっさにボールゾーンへ。打者・石川亮はバットを放り投げるようにバントを試みたが空振りとなった。  しかし、投球は捕手・森が取れないほどに大きく外れ、バックネットの方へ転々。スタートを切っていた三走・石井はホームイン。今季2盗塁目は本盗となった。

◆西武の愛斗が適時打を放ち2試合ぶりの打点をマークした。1-1の四回2死二塁で、バーヘイゲンの外角の変化球にバットの先を合わせ中前へ運んだ。この回の中村の適時打に続き「いい流れで回ってきた打席だったので自分も続こうと思っていた。得点圏だったので、ランナーをかえすことだけに集中した」とコメントした。  大阪府出身で埼玉・花咲徳栄高からドラフト4位で入団して6年目。8日に1軍に昇格し、9日にプロ初本塁打を含む2本塁打を放つなど打力を発揮して右翼の定位置をつかんだが、このところ勢いに陰りが見えていた。辻監督から「調子が悪くてすぐ代えていたら彼のためにならない。打てなくても思い切りというところをなくさずやってほしい」と期待され、奮起した。

◆堂々たる姿はエースそのものだ。西武・高橋が今季6度目の先発でも、開幕投手らしい安定感を披露。6回4安打1失点の好投で、無傷の4勝目を挙げた。チームは4位ながら勝率5割、首位・楽天を2・5ゲーム差の射程内に捉えたまま4月を終えた。  「しっかり抑えることも大事ですし、できたら長いイニングを投げたいです」  登板前の時点で、5度の先発で4度、7回以上を投げ、投球回数35回1/3はリーグ3位。この日も帽子からはみ出る後ろ髪をなびかせて、敵地のマウンドに立ちはだかった。  三回に日本ハム・石井に初安打となる左越え二塁打から1点を失ったが、失点後も崩れないのが今季の高橋の強みだ。四回に味方打線が逆転すると、ギアはさらに上がる。下位打線からの攻撃となった五回は2死満塁で近藤を、フルカウントから内角低めのカットボールで見逃し三振を奪って切り抜けた。  エースを援護したのが4番の中村だ。1点を先制された直後の四回に中前へ同点打。「ランナーかえせてよかったです」。これで4試合連続適時打と4番らしい仕事でチームに貢献している。さらに伸び盛りの6年目、愛斗にも適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投打の中心選手がしっかりと仕事を果たした。(湯浅大)

◆日本ハムは試合前に新型コロナウイルスの感染者が複数出た影響で大きく打順を変えて臨んだが、打線は4安打で1得点に終わった。8試合ぶりに4番に座った中田は4打数無安打。栗山監督は「いろいろな方に迷惑を掛けた。こういう試合になって申し訳ない」と渋顔だった。  ただでさえ戦力層は薄く、最下位に沈むチームにとって泣き面に蜂の状態だ。「その中でも必死になって一つ一つ勝ちにいく。今いるメンバーがベストメンバーなので」と気丈に話した。

◆「1番・左翼」でスタメン出場した西武のドラフト4位・若林楽人外野手(23)=駒大=が2安打&2盗塁をマークし、リーグトップの12盗塁まで伸ばした。  この日の2打席目まで22打席無安打と打撃は低迷していたが、3打席目に25打席ぶりの安打となる左前打で出塁すると、すがさず二盗。第5打席でも左前打後に二盗を決めた。  「今日の2盗塁は、自力で出塁して走れたものだったので良かったです。でも盗塁は自分一人ではできなくて、今日も(次打者の)源田さんがサポートしてくれました。普通だったらファウルにするような球でも、自分がスタートを切ったのを見て源田さんが対応してくれたおかげです。本当にゲンさんに感謝です」と、リーグ2位の7盗塁をマークしている源田の存在が大きさを語った。

◆エースへと成長しつつある。西武・高橋光成投手(24)は6回4安打1失点と好投し、開幕から無傷の4連勝。チームを勝率5割復帰へと導いた。  「(埼玉からの)移動試合だったので、長いイニング投げたかったんですけど。次はもう少し長いイニング投げられるように頑張ります」  三回に珍しい形で先制点を与えた。1死三塁からスクイズを仕掛けられた。三走・石井のスタートが見えた高橋は、フォークボールの握りから外そうとしたが「引っかかってしまった」。大きくそれた投球がバックネット方向へ転がる間に、本盗で生還を許した。  それでも今季の高橋は崩れない。2-1の五回2死満塁で好打者の近藤を迎え、フルカウントとなった。「四球は全く頭になかった」と内角低めにカットボールを投じ、見逃し三振で切り抜けた。  開幕から験担ぎで髪を伸ばしている。長髪が、うなじを覆うほどになった。シーズン最多は2019年の10勝。辻監督は「肩ぐらいまで伸びるように勝ってくれればいいです」と期待を寄せた。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1496 0.609
(↑0.018)
-
(-)
114114
(+8)
96
(+1)
21
(-)
11
(+3)
0.232
(↑0.003)
3.150
(↑0.08)
2
(-)
ソフトバンク
15123 0.556
(↓0.021)
1
(↓1)
113120
(+4)
110
(+5)
25
(-)
12
(-)
0.259
(↓0.001)
3.510
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
14134 0.519
(↓0.019)
2
(↓1)
112146
(+1)
119
(+8)
28
(-)
21
(-)
0.242
(↓0.002)
3.680
(↓0.09)
4
(-)
西武
13133 0.500
(↑0.02)
2.5
(-)
11498
(+5)
113
(+1)
17
(-)
30
(+2)
0.226
(↑0.003
3.870
(↑0.11)
5
(-)
ORIX
11136 0.458
(↑0.023)
3.5
(-)
113105
(+5)
102
(+4)
21
(+1)
7
(-)
0.243
(↑0.002)
3.060
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
9164 0.360
(↓0.015)
6
(↓1)
11486
(+1)
129
(+5)
14
(-)
17
(+2)
0.218
(↓0.003)
3.940
(↑0.07)