広島(★3対5☆)DeNA =リーグ戦6回戦(2021.04.29)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
0103100005812
広島
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勝利投手:濵口 遥大(1勝3敗0S)
(セーブ:三嶋 一輝(0勝2敗3S))
敗戦投手:玉村 昇悟(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】オースティン(3号・4回表ソロ),ソト(2号・4回表2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは1点を追う2回表、2死二塁から相手失策の間に走者が生還し、同点とする。その後は4回にオースティンのソロとソトの2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、先発・濱口が7回途中3失点の好投で今季初勝利。敗れた広島は、先発・玉村が試合をつくれなかった。

◆広島はプロ初登板の玉村が先発。1回1死一、三塁から西川の二ゴロの間に先制も、2回に遊撃小園の適時失策で追いつかれた。 DeNAが4回にオースティンの3号ソロで勝ち越し、ソトの2号2ランで加点。4回には佐野の中前適時打で玉村を5回でKO。 DeNAが継投で逃げ切り今季2度目の2連勝。6カードぶり勝ち越しで浜口が1勝目。広島は連敗で借金1。玉村がプロ初黒星。

◆投げて打って走って、開幕投手では12球団の最後にDeNA浜口遥大投手(26)が今季初勝利を挙げた。7回途中まで7安打3失点。「チームとして勝てたのが一番うれしい。守ってくれた野手の方、つないでくれたリリーフの方に感謝したい」と喜びを表した。 右前打で出塁した5回、佐野の中前打で二塁から激走し、本塁に滑り込んだ。その裏は右膝に土を付けながら投球したが、球威は衰えない。この日最速タイの146キロをマーク。クロン、菊池涼から連続三振を奪うなど3者凡退に抑えた。 キャンプでの特訓が生きた。2月16日、試合を想定し、131球のブルペン投球の合間に、隣接するサブグラウンドでベースランニングを行った。心拍数を上げるため、縄跳びを挟んだこともある。「良い準備ができていて良かった。このようなことが今後もあると思うので、意欲を持って取り組みたい」とニッコリ。三浦監督も「キャンプから長いイニングを投げるためにトレーニングを積んでいた。ナイス走塁で、三塁の小池コーチの判断もよかった」と目を細めた。 エース今永が開幕不在となり、キャンプ前から開幕投手を三浦監督に直訴していた。だが開幕戦は3回6失点。7度務めた三浦監督から「あの場に立たないと分からないものがある。経験を糧としていけ」と言葉をかけられた。4月2日の広島戦では足に異変を感じても続投を志願。その後に降板となると、ベンチで涙を流した。その後は好投しても打線とかみ合わなかった。「テンポ良く投げることを意識した」と今季初の無四球で打線の援護を呼び込んだ。 チームは今季2度目の2連勝で、カード勝ち越しも2度目。「苦しい中で前を向いて戦っている。また同じようにいい準備をしてしっかりチームに貢献したい」。反撃の先頭に立つ。【斎藤直樹】

◆プロ初登板初先発の2年目広島玉村昇悟投手が、DeNA助っ人2人の本塁打などで5回5失点を喫し、打線も20歳左腕を援護できなかった。 それでも佐々岡監督は玉村について「初登板で緊張している中でいい球もありました。(今後も)見てみたいというような登板だったと思う」と及第点を与えた。チームは2カードぶりの負け越しで借金1となった。 ▽広島玉村(プロ初登板初先発は5回5失点で初黒星)「捉えられる打球が多かったし、失投した球をファウルとかじゃなくて、前に打ち返される。ボール気味の変化球を全然振ってくれない。甘くない。もっとレベルアップしなきゃいけないなと思いました」 ▽広島石原(プロ初スタメンで7回にはプロ初安打初打点)「ホッとしたではないですけど、良かったなと思います。配球の面でも反省するところはたくさんありますし、次につなげたいと思います」

◆DeNAの外国人コンビが今季初のアベックアーチだ。4回、オースティンが2試合連続の3号ソロを打てば、ソトも右翼へ9試合ぶり2号2ラン。1イニング2発は今季チーム初。オースティンは「ヤッター! 試合前のロッカーで自分たちの力を出し切ろうとみんなで話していたのでうれしい」。ソトも「感覚、状態ともに良くなってきていたので集中していました」と上昇気配だ。

◆開幕投手では12球団の最後にDeNA浜口遥大投手(26)が今季初勝利を挙げた。浜口が佐野に借りを返した。4月9日阪神戦の3回1死満塁、浜口は三塁走者だった。4番佐野が右翼へ大きな飛球を打ち上げ、犠飛になるかと思われたが、浜口はハーフウエーにいてタッチアップしなかった。佐野は当時まだ打点2。得点圏打率も1割5分4厘と苦しむ中での出来事だった。 浜口と佐野は同学年で同期入団。ドラフト1位が浜口で、佐野は9位指名だった。4年目で4番に座り、主将も務める佐野に対し、浜口は1年目こそ10勝したが、その後は4→6→6勝と伸び悩んだ。開幕前日には「去年からだけど刺激を受けている。僕も貢献できるように。投手陣も若くなって引っ張っていく」と決意を語っていた。走塁ミスで足を引っ張った20日後、この日は好走塁で生還。佐野に1打点を返した。【DeNA担当 斎藤直樹】

◆広島・玉村昇悟投手(20)が先発でプロ初登板したが、オースティンとソトの一発に泣き、5回101球を投げ5安打5失点(自責4)で降板した。  広島は1-0の二回1死二塁で遊撃手・小園がソトの打球を後逸して追いつかれる。1-1の四回には玉村が、先頭・オースティンに勝ち越し弾、なおも2死一塁でソトに2ランを被弾。五回2死一、二塁では佐野に適時打を浴び、5点目を失った。  玉村は福井県越前町出身で、丹生(にゅう)高を経て、2020年にドラフト6位で入団した。1年目は体力作りに励み、今季はウエスタン・リーグで3試合に先発し、2勝0敗、防御率2・12。ホロ苦い1軍デビューとなったが、プロへの第一歩を踏み出した。

◆DeNAは浜口が七回途中3失点で今季初勝利。先制を許しても立ち直り、内外角を突いた。打線は四回にオースティンのソロ、ソトの2ランで3点を勝ち越し、五回は佐野が適時打。広島はプロ初登板先発の玉村が5回5失点で黒星。

◆DeNAは2試合連続の逆転勝ちで、今季2度目の連勝を飾った。先発の浜口遥大投手(26)が七回途中3失点。12球団の今季開幕投手で最も遅い6度目の登板で初勝利を手にした。以下、三浦大輔監督の主な一問一答。  --浜口が今季初勝利  「きょうも先制されたが、粘り強く投げてくれた。1つ勝ちがついて、本人にとっても大きな1勝になったと思う」  --オースティン、ソトが今季初のアベック弾  「昨日もいいましたけど、徐々に状態も上がってきているし、打線もつながっていたし、2死からでもああやって得点できるのは非常に大きい」  --今季2度目の連勝  「投手も、野手も、徐々にかみ合ってきているし、先発投手が粘り強く投げていれば、打線も点をとってくれる。相乗効果があると思います」

◆広島の20歳サウスポー玉村にとっては、ほろ苦いプロ初登板となった。5回5失点(自責点4)で黒星。一回は三者凡退としたものの要所で踏ん張れず「入りは良かった。後半は力のなさが出た」と肩を落とした。  福井・丹生高から昨年にドラフト6位で入団。140キロ台後半をマークした直球に鋭いスライダーを絡めたが、1-1の四回にプロの洗礼を浴びた。オースティンに甘い真っすぐを左中間に放り込まれ、初四球の直後にソトに2ランを喫した。  それでも、有望株の力のこもった投球を佐々岡監督は評価。「緊張している中、いいボールもあった。次の試合がどういうものになるかが楽しみ」と次回登板を約束した。

◆広島の2年目捕手、石原がプロ初安打で2打点を挙げた。1-5の七回無死二、三塁から外角高めの変化球を逆らわずに右前に運んだ。出場5戦目での快打に「ほっとした。良かったと思う」と胸をなで下ろした。  岡山・創志学園高-天理大からドラフト5位で入団し、強肩と打撃への評価は高い。この日はプロ初先発マスクを任されたが、同期入団で年下の玉村をうまくリードできなかったことを残念がり、「配球の面で反省することはたくさんある。次につなげたい」と意欲的に語った。

◆広島は、最下位のDeNAに連敗を喫し、借金1となった。先発でプロ初登板の左腕、玉村昇悟投手(20)は四回にオースティン、ソトに本塁打を浴びるなど5回5安打5失点(自責点4)で負け投手となった。佐々岡真司監督(53)の主な一問一答は以下の通り。  --玉村の投球は  「ホームランを2本打たれてしまったけど、投げているボール自体はすごく楽しみのあるボールだったと思う。初登板で緊張しているなかでいいボールもありました」  --次回の先発は  「見てみたいというような、そういう登板になったと思う」  --打線は浜口に七回途中までで7安打3得点で今季初勝利を献上  「緩急をうまく使われた。もうちょっと早めに仕留めてほしかった感じがします」  --石原が七回にプロ初安打の適時打  「いい打撃だったと思います。ファームでしっかりやってきて調子がいいということでね。結果がでてよかったと思います」  --借金1  「今はそういう感じじゃない。1試合1試合を引き締めて、できるようにしっかりとやっていきたい」

◆DeNAは29日、広島6回戦(マツダ)に5-3で勝利した。先発した浜口遥大投手(26)が七回途中3失点と粘り、12球団の開幕投手で最も遅い今季初勝利を手にした。自身初の大役を任されながら重責に苦しみ、6度目の登板でようやくつかんだ1勝。チームも今季2度目の2連勝で、流れに乗る。 ■今季6戦目でつかんだ  ベンチから祈るように見つめた。最後の打球が遊撃・倉本のグラブに納まると、ふっと息をつく。ようやく訪れた瞬間。浜口が今季6戦目で初勝利をつかんだ。  「チームとして勝てたのが一番うれしい。野手の方々と、つないでくれたリリーフの方々に感謝したいです」 ■雨で試合開始1時間遅れ  雨で試合開始が1時間遅れたが「集中して準備できた」。一回に先制を許したが、二回以降はテンポよく投げ込み5三振を奪った。七回に3連打で2点を失い105球で降板となったが、無四球の粘投で相手に流れを与えなかった。  5年目の今季はオフから開幕投手を直訴し、大役に指名された。しかし、3月26日の巨人との開幕戦で3回6失点でKOされるなど大苦戦。4月2日の広島戦(横浜)では6回2失点で無念の降板となり、ベンチで目を赤くした。12球団の開幕投手で最後の1勝目だった。 ■番長からの金言胸に  2019年、三浦監督が1軍投手コーチだった当時からかけられている言葉がある。『結局は一歩ずつ、積み重ねていくことしかできないから』。あれもこれも変えるのではない。芯となるものがあって、その上に地道に実力を積み重ねることが大事。25年の現役生活で172勝を挙げた番長の金言だった。  6勝5敗、自己ワーストの防御率4・60に終わった昨季、浜口はその教えを見失っていた。結果を求め、焦り、自らの感覚を失う悪循環。「やっぱり自分の芯となるのは、四隅を狙うのではなく相手に振らせる投球スタイル。迷わず腕を振ろうと決めた」。原点回帰。オフから全身を大きく使うフォームの習得に取り組み、持ち味の大胆さを取り戻した。 ■「もっと取り返していきたい」  浜口には夢がある。「チームがどんなに苦しいときでも勝てる投手。三浦さんのような投手になりたいです」。借金14の最下位に低迷する現状は、投手陣の柱を目指す左腕の真価が問われるときでもある。「まだまだチームに貢献できていないので、もっと取り返していきたい」。指揮官への恩返しは、始まったばかりだ。(浜浦日向) ★追加点呼ぶ激走も見せた  浜口の執念はマウンドにとどまらなかった。五回先頭の第2打席に右前打で出塁すると、2死一、二塁となり、佐野の中前打で二塁から一気に生還。貴重な追加点を呼び込むと、その裏も3者凡退に抑えてチームを勢いづけた。キャンプ中から実戦を意識し、ブルペン投球のインターバルとしてベースランニングや縄跳びを続けてきた左腕は「いい準備ができていて良かった」と胸を張った。

◆DeNAはオースティン、ソトが今季初のアベック弾を放った。同点の四回、先頭でオースティンが「完璧に捉えることができた」と2戦連発の3号ソロ。さらに2死一塁から、ソトが9試合ぶりの2号2ランを放ち「感覚、状態ともによくなってきていた」とうなずいた。  コロナ禍で調整が遅れていたが、ようやく状態を上げてきた。三浦監督は「2死からでも得点できるのは非常に大きい」と目を細めた。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1990 0.679
(↑0.012)
-
(-)
115131
(+6)
81
(+2)
31
(+1)
20
(+1)
0.258
(-)
2.770
(↑0.06)
2
(-)
巨人
1694 0.640
(-)
1.5
(↓0.5)
114127
(-)
98
(-)
34
(-)
22
(-)
0.261
(-)
3.250
(-)
3
(-)
ヤクルト
13104 0.565
(-)
3.5
(↓0.5)
116112
(-)
112
(-)
30
(-)
17
(-)
0.246
(-)
3.920
(-)
4
(-)
広島
13142 0.481
(↓0.019)
5.5
(↓1)
11495
(+3)
109
(+5)
22
(-)
15
(+1)
0.261
(↓0.001)
3.380
(↓0.02)
5
(-)
中日
10154 0.400
(↓0.017)
7.5
(↓1)
11477
(+2)
88
(+6)
10
(-)
13
(-)
0.226
(-)
2.810
(↓0.12)
6
(-)
DeNA
6204 0.231
(↑0.031)
12
(-)
11396
(+5)
150
(+3)
20
(+2)
6
(-)
0.228
(↓0.001)
4.880
(↑0.07)