ヤクルト(★3対7☆)巨人 =リーグ戦5回戦(2021.04.28)・明治神宮野球場=
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巨人
21120100071503
ヤクルト
1010100003601
勝利投手:髙橋 優貴(5勝0敗0S)
敗戦投手:スアレス(1勝2敗0S)

本塁打
【巨人】スモーク(1号・3回表ソロ),岡本 和真(5号・4回表2ラン),丸 佳浩(1号・6回表ソロ)
【ヤクルト】山田 大樹(10号・3回裏ソロ)

  DAZN
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◆巨人は初回、丸の適時打などで2点を先制する。その後は3回表にスモークの来日初本塁打となるソロ、4回には岡本和の2ランが飛び出すなど、小刻みに得点を重ねた。投げては、先発・高橋が7回3失点で今季5勝目。敗れたヤクルトは、先発・スアレスが誤算だった。

◆巨人は開幕から4戦4勝の高橋優貴投手(24)が先発。巨人で開幕から5戦5勝以上の投手は、09年に6戦6勝したゴンザレスが最後。 日本人投手で記録すれば07年高橋尚以来14年ぶりとなるが、高橋が今日も勝てるか。

◆両チーム合計7本塁打が飛び出した27日の同戦から一夜明けたこの日は、誰のバットから特大の1発が飛び出すのか。 巨人最大の注目は新外国人のジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)だ。メジャー通算196発の実績を誇る両打ちのパワーヒッター。3月29日の来日後、初の1軍昇格となった27日は「5番一塁」で先発出場。1回1死一、二塁の第1打席では、右打席で左腕田口から右前打を放ち、初打席初安打。初めて左打席に立った7回無死一塁の第4打席では、ヤクルト清水のフォークをライナーで右翼フェンスに直撃させる一打で、持ち前のパワーを見せつけた。 28日のヤクルトの先発は右腕スアレス。スモークはメジャー通算196発のうち、155本を右腕から放っており、来日1号に期待がかかる。 ベテランの一振りにも注目だ。亀井善行外野手(38)は通算100本塁打に王手をかける。99本目となる3月26日のDeNAとの開幕戦で放った史上初の開幕戦での代打サヨナラ本塁打は記憶に新しい。38歳9カ月で大台到達となれば、歴代年長6位の記録で、大卒選手では最も遅い達成。球団では76年末次利光の34歳1カ月を大きく更新する年長記録となる。外野陣は梶谷、丸をはじめ、27日に途中出場で4安打のウィーラー、好調を維持する松原がいて、途中出場が濃厚。27日に球団史上2位のスピードで100号に到達した岡本和に続き、中大時代に慣れ親しんだ神宮で節目の1発を放てるか。【久永壮真】

◆来日2年目の巨人エスタミー・ウレーニャ内野手(21)が試合前練習に合流した。3月29日に来日して今季イースタン・リーグ10試合に出場。打率2割5分6厘、2本塁打、6打点をマークしている。27日の同戦で右アキレス腱(けん)断裂の重傷を負ったエリック・テームズ外野手(34=ナショナルズ)に代わって昇格するとみられる。 ウレーニャは19年オフにドミニカ共和国で行われたトライアウトで阿部2軍監督が発掘してきた原石。パンチ力だけでなく、内野全ポジションに加え外野も守れるユーティリティー性も持ち合わせる。1年目の昨季はイースタン・リーグ65試合に出場し、打率2割9分7厘、リーグ2位タイの12本塁打、同3位の47打点をマークした。9月に支配下登録を勝ち取ると1軍では11試合に出場。18打数3安打、打率1割6分7厘だった。

◆27日のデビュー戦で右アキレス腱(けん)を断裂した巨人の新外国人エリック・テームズ外野手(34=ナショナルズ)が28日、ヤクルト5回戦(神宮)前の練習に松葉づえ姿で現れた。 原監督と大塚副代表に現状などを報告後、ベンチに座って練習を見守った。原監督からは抱きしめられ、元木ヘッドコーチやジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)らと笑顔で話すシーンも見られた。 テームズは「6番左翼」で先発した27日の同戦の3回守備で、ライナー性の打球をワンバウンドで処理しようとジャンプして着地した際に負傷した。自力で立ち上がれずに担架で運ばれ、ウィーラーと交代。都内の病院に搬送され、検査を受けていた。長期離脱は避けられない模様。この日に登録を抹消され、代わりにウレーニャが昇格した。

◆持ち前のパワーを見せつけた。メジャー通算196発の巨人新外国人ジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)が、来日6打席目で初本塁打を放った。両打ちの助っ人は「5番一塁」で先発出場。3回無死、左打席に入るとヤクルト・スアレスの初球134キロを右翼席中段へ運んだ。堂々とゆっくりダイヤモンドを1周し「変化球にしっかりとコンタクトできた。打ててうれしいよ」と笑顔を見せた。 1軍デビュー戦となった27日の同戦には「5番一塁」で先発出場。1回1死一、二塁の第1打席では、右打席で左腕田口から右前打を放ち、初打席初安打。初めて左打席に立った7回無死一塁の第4打席では、ヤクルト清水のフォークをライナーで右翼フェンスに直撃させる一打を放ち、4打数2安打だった。 3月29日の来日後、2週間の隔離をへて16日のイースタン・リーグ楽天戦で実戦デビューを果たした。2軍戦7試合に出場し、打率3割3分3厘、5打点。18日に左足甲の内側に死球を受け、2試合を欠場するアクシデントを乗り越えて27日に1軍初昇格を果たしていた。

◆ヤクルト山田哲人内野手が2試合連続本塁打で10号に到達した。 1-4で迎えた3回、先頭で打席に立つと、3球目の低めの120キロスライダーをバックスクリーンへ運んだ。「良い角度で上がってくれましたし、風にも助けてもらい、打つことができた」と話した。27日には村上が両リーグ最速の10号に到達。ヤクルトの主軸たちが本塁打王を争っている。

◆巨人先発の高橋優貴投手は7回3失点で開幕5戦5勝で、チームも2連勝となった。高橋は両リーグトップの5勝目。シーズン初登板からオール白星の5戦5勝以上は18年に多和田(西武=6戦6勝)と菊池(西武)が記録して以来。巨人では36年秋の沢村と09年ゴンザレスが6戦6勝、41年須田(スタルヒン)89年桑田、07年高橋尚が5戦5勝して以来6人目となり、左腕では高橋尚に次いで2人目。次回の登板で球団記録の6戦6勝に挑戦する。

◆巨人は2点リードの3回にスモークが右翼席への来日1号ソロで追加点。ヤクルトは3回に山田の10号ソロで2点差に迫る。 巨人は4回に岡本和が2戦連発となる5号2ラン。5回に3点差とされたが、6回に丸の1号ソロでリードを再び4点に広げた。 巨人先発の高橋は7回3失点で開幕5戦5勝で、チームも2連勝。ヤクルトは先発スアレスの4回6失点の乱調が誤算だった。スアレスは2敗目。

◆ヤクルトは、序盤の失点が響いた。先発スアレスが4回6失点。流れを巨人に与えたまま、連敗となった。 一方で、光も見えた。山田は3回先頭でバックスクリーンへ10号ソロ。14年から8年連続の2ケタ本塁打を達成した。投手陣では、2年目の杉山がプロ初登板。3回1安打無失点と好投でデビューした。高津監督は「球も強い。また次見てみたいなと思います」と高評価だった。

◆巨人高橋優貴投手が7回5安打3失点で破竹の5連勝を決めた。開幕から5戦5勝以上は球団では09年ゴンザレス以来で、日本人に限れば07年高橋尚以来14年ぶり。 昨季はケガもあり1勝にとどまり「去年1年間、悔しい思いしかしていないので、その思いは絶対に忘れないで日々生活をしている」。5四球と制球にはやや苦しんだが、4回1死から西浦に二塁打を許した以降は無安打にねじ伏せた。 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(開幕5戦5勝の高橋に)「中5日だったし、投手陣もここのところ打ち込まれていたから、プレッシャーを感じながら投げてくれたと思うよ。このままシーズン最後まで乗り切ってほしいね!」 ▼高橋は両リーグトップの5勝目。シーズン初登板からオール白星の5戦5勝以上は18年に多和田(西武=6戦6勝)と菊池(西武)が記録して以来。巨人では36年秋の沢村と09年ゴンザレスが6戦6勝、41年須田(スタルヒン)89年桑田、07年高橋尚が5戦5勝して以来6人目となり、左腕では高橋尚に次いで2人目。次回の登板で球団記録の6戦6勝に挑戦する。

◆連勝が5で止まった3位ヤクルトが、2位巨人と対戦。 巨人は初回に丸の適時打と岡本の二ゴロで先制。2点リードの3回には、スモークが右翼席への来日1号ソロで追加点。4回に岡本和が2戦連発となる5号2ラン。5回に3点差とされたが、6回に丸の1号ソロでリードを再び4点に広げ、そのまま逃げ切り勝利。先発の高橋は7回3失点で開幕5戦5勝を達成。 ヤクルトは山田の10号ソロなどで反撃するが、先発スアレスが4回までに6失点と乱調が誤算だった。

◆巨人原辰徳監督(62)、今日のひと言。 ? 「ね! へへへ。なかなかありそうでないよ、それは。見事ですね」 ? 巨人は打線が前日の21安打に続いて15安打とつながり、2連勝を飾った。5番の新外国人ジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)に来日初アーチが飛び出し、3番丸佳浩外野手(32)、4番岡本和真内野手(24)とのクリーンアップそろい踏みが2年ぶりに実現した。 そんな中、6番ゼラス・ウィーラー内野手(34)がキラリと存在感を示した。第3打席まで3打席連続で二塁打。前日27日には試合中に右アキレス腱(けん)を断裂したエリック・テームズ外野手(34=ナショナルズ)に代わって途中出場し、4打数4安打。この日の第4打席は申告敬遠、第5打席は中飛だったが、2試合にまたいで7打席連続安打をマークしていた。 スモークが加わった新打線は、ヤクルト2連戦で合計36安打21得点。原監督は「5番、6番、非常にいいものが出ていますよね。全体的にやっぱり打線が息が抜けない、つながりをすごく感じますね」と評価した上で、ウィーラーの7打席連続安打について聞かれると「ね! へへへ。なかなかありそうでないよ、それは。見事ですね」と声のトーンを上げた。

◆ヤクルトは山田哲人内野手が2戦連発も、2位巨人に連敗となった。 1-4で迎えた3回、先頭で3球目の低め120キロスライダーをバックスクリーンへ運んだ。「良い角度で上がってくれましたし、風にも助けてもらい、打つことができた」。8年連続の2ケタ本塁打を達成し、両リーグトップの村上に並んだ。主軸たちが本塁打王を争っている。

◆ヤクルトの2年目、杉山晃基投手(23)がプロ初登板を果たした。3-7で迎えた7回からマウンドへ。坂本、岡本和らの上位打線にも動じず、直球を中心で押していき、3回1安打無失点と好投した。 19年ドラフト3位でヤクルトに入団。1位奥川、2位吉田喜、4位大西、5位長岡、6位武岡はルーキーイヤーで1軍出場を経験。同期でただ1人、デビューできず、悔しい1年目を送った。24日に1軍昇格。「去年は1試合も投げられなかった。やっと投げられることができた」と喜んだ。

◆大きなフォロースルーで右翼席中段に放り込んだ。メジャー通算196発の巨人ジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)が1軍6打席目で来日初アーチを決めた。 2点リードの3回無死、両打ちの助っ人は左打席に入ると、ヤクルト・スアレスの初球134キロチェンジアップを捉えた。「変化球にしっかりとコンタクトできた。打ててうれしいよ」と笑顔を見せた。 昨季、リーグ連覇を果たしながら、なかなか固定できなかった「5番」というピースをスモークが埋めた。19年は8人、20年は7人、今季も既に6人が入っていた。不動の4番岡本和がいるだけに後ろを打つ打者はより重要。上位打線との勝負を避けることができなくなり、丸、岡本和、スモークの「MOS砲」がさく裂した。クリーンアップの本塁打そろい踏みは19年4月14日のヤクルト戦以来。2戦で36安打21得点と圧倒的打力を見せつけた。 原監督は「スモークは非常にいいものが出ていますよね。ですから、全体的に打線は息が抜けない、つながりを感じますね」とたたえた。スモークは猛打賞をマークし、2戦で8打数5安打。6番ウィーラーも2戦で8打数7安打と頼もしい。21年度版巨人打線の鍵を握る新助っ人が5番からにらみを利かせる。【久永壮真】 ▽巨人岡本和(3打点でリーグ打点トップに浮上。4回2死一塁では2戦連発の5号2ラン)「打てて良かったです。いい追加点になりました」 ▽巨人丸(先制適時打にダメ押しの1号ソロと2安打2打点)「状態がいいというわけではありませんが、しっかりと後ろにつなぐことだけを考えて打席に入っています。しっかりと準備ができていると思うので、その結果がいい方向にいっていると思いますね!」

◆ヤクルトは、序盤の失点が響いた。先発スアレスが4回6失点。流れを巨人に与えたまま、連敗となった。一方で、光も見えた。山田は3回先頭でバックスクリーンへ10号ソロ。14年から8年連続の2ケタ本塁打を達成した。投手陣では、2年目の杉山がプロ初登板。3回1安打無失点と好投でデビューした。 試合後の高津臣吾監督の主な一問一答は以下の通り。 -序盤に失点して連敗 高津監督 この2試合は似たような展開になった。先発が良い状態でゲームを引っ張っていくことができなかった。攻撃の方は後を追いかける展開になってしまった。非常に苦しい展開の2試合になってしまった。 -山田が2試合連続本塁打で10号に到達 高津監督 バッティング技術的なことはよく分からないですけど、確かにスイングの強さ、スピードとかは出てきたのかなという感じはします。体の状態が良くなってきたのかなという感じはしますね。 -初登板の杉山の投球は 高津監督 昨年入ってきて、1軍で登板する機会がなかったんですけど、球も強いし、もうちょっと緊張して荒れるかなと思ったが、そういう様子もなかったので。また次見てみたいなと思います。 -29日以降に向けて。 高津監督 9連戦の予定だったがコロナの影響で、ゲームがとびとびになった。いろいろ、選手の使い方、特にリリーフなど、疲れている選手もいた。しっかり切り替えて、休むところは休んで、行くとこは行って、という風に、しっかりメリハリを効かせて、切り替えていきたいなと思います。

◆新巨人打線が、2夜連続でヤクルト投手陣に襲いかかった。前日27日に1軍に初昇格した新外国人ジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツ)が2試合連続で「5番一塁」で先発。前日の2安打に続き、この日は来日1号アーチを含む3安打猛打賞と実力を発揮。3番丸佳浩外野手(32)、4番岡本和真内野手(24)とのクリーンアップそろい踏みが2年ぶりに実現するなど、打線が15安打7得点。今季最多の21安打14得点だった前日と合計すると36安打21得点で、スモーク加入によって打線が厚みを増した。 先発の高橋優貴投手(24)は5四球を与えながらも、粘りの投球で7回5安打3失点。球団では09年ゴンザレス以来となる、開幕から5戦5勝を決めた。 緊急事態宣言の発出により、今日29日のヤクルト戦は延期となった。今カードは巨人が2連勝。首位阪神が敗れたため、1ゲーム差に接近した。28日ヤクルト戦後の原辰徳監督(62)の主な一問一答は以下の通り。 -スモークに来日1号が出た 原監督 そうですね。やっぱり対応力が非常にありますね。 -これで5番が埋まったという感覚か 原監督 5番、6番、非常にいいものが出ていますよね。全体的にやっぱり打線が息が抜けない、つながりをすごく感じますね。 -丸も好調 原監督 そうですね。やっぱり逆方向にホームランというのはね、彼の特長ですよね。 -ウィーラーも昨日から7打席連続安打 原監督 ね! へへへ。なかなかありそうでないよ、それは。見事ですね。 -テームズが右アキレス腱(けん)断裂で離脱。ウィーラーから心意気も感じるか 3人(スモーク、テームズ、ウィーラー)使えれば一番それがベストでしょう。しかし、いるメンバーで、やっぱり1チームで、ということですから。 -高橋は開幕から5戦5勝 原監督 ちょっと立ちが上がりは不安定ではあったけれども、多少の荒れ球というのは彼の特長でもあるしね。でも粘り強く慎重に、というものは昨年までの優貴に、加わったことですね。 -桜井は8回1死一、二塁から登板し好投 原監督 良かったですね。度胸試し的なところではあったけれども、非常にいいピッチングを、水を得た魚のごとくやってくれたよね。

◆巨人の新外国人のジャスティン・スモーク内野手(34)=前ジャイアンツ=が来日アーチを放った。  3-1で迎えた三回の第2打席。ヤクルト先発・スアレスの変化球を捉え、大きな放物線を描き右翼席中段まで運んだ。  1軍に昇格した前日27日の2安打に続く一発に、メジャー通算196発の大砲は「変化球にしっかりとコンタクトできた。(来日1号を)打ててうれしい」と笑顔を見せた。

◆巨人・岡本和真内野手(24)が2試合連発となる5号2ランをマークした。  5-2と3点リードの四回2死一塁、ヤクルト・スアレスが高めに投じた148キロの直球を左中間席へ。打った瞬間に柵越えを確認して一塁へ向かう"確信歩き"で見送った。若き4番は27日の同カード第1戦でプロ通算100本塁打となる4号2ランを放っており、これが101本目のアーチとなった。

◆ヤクルトの山田が8年連続で10号本塁打を放った。1-4の三回に先頭打者で高橋の外角のスライダーを捉えると、打球はぐんぐん伸びてバックスクリーンに届いた。2試合連続のアーチを「いい角度で上がってくれたし、風にも助けてもらって打つことができた」と振り返った。  4番打者の村上が10号を放った翌日に3番打者として続いた。村上が打撃の主要タイトルを目指すと公言し、負けじと応じているという。チーム内でハイレベルに競い合っている。  昨季は上半身の故障があって打率2割5分4厘、12本塁打、52打点と不本意な成績に終わった。今季も足の故障などのために低調なスタートだったが、徐々に調子を上げ、ここ5試合でこれが5本目の本塁打と量産している。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が三回先頭で、中越えへ10号ソロを放った。  「良い角度で上がってくれましたし、風にも助けてもらい打つことができました」  相手の先発左腕・高橋が投じたスライダーを見逃さず、2試合連続のアーチ。これで、2014年から8年連続での2桁本塁打となった。

◆ヤクルトが巨人に連敗を喫した。三回、先発のスアレスがスモークに来日アーチを浴びた。四回には岡本和に2試合連発となる5号2ランを左中間席へたたきこまれた。打線は山田が三回、2試合連続となる中越え10号ソロ。2014年から8年連続の2桁本塁打となったが、勝利で飾ることはできなかった。

◆巨人の丸が先制打に1号ソロで2安打2打点をマークし勝利に貢献した。一回無死一、三塁で、スアレスの初球を右前へ運んで適時打とし「チャンスだったので積極的にいった。浮いてきたカーブを1球で仕留めることができた」と満足そうにうなずいた。  6-3と追い上げられた直後の六回1死でも、初球を完璧なタイミングで振り抜いてバックスクリーン左へ運んだ。試合の流れを決定づけた今季初アーチを「風に乗ってよく飛んでくれた」と控えめに喜んだ。  4日に新型コロナウイルス感染が発表され、約2週間の隔離生活を余儀なくされた。2軍戦を経て、復帰してから全5試合で安打をマークし復調を印象付けた。

◆巨人が快勝した。一回に丸の適時打などで2点を先制。その後はスモークの1号ソロ、岡本和の5号2ラン、丸の1号ソロなどで順調に加点した。高橋が7回3失点で開幕5連勝を飾った。ヤクルトはスアレスが誤算だった。

◆ヤクルトのスアレスは4回を投げて12安打を浴び毎回の6失点で2敗目を喫した。前日27日の田口に続き先発投手が4回6失点でKOされ、高津監督は「先発がいい状態でゲームを引っ張れず追う展開は苦しかった」と顔をしかめた。  制球が甘く、1-3の三回はスモークにチェンジアップをソロ本塁打され、四回には岡本和に速球を2ランとされた。2軍では先発候補のバンデンハークとサイスニードの調整が進んでいるが、高津監督は「組んである予定通り進める」と話すにとどめた。

◆ヤクルトは2試合連続で先発が崩れ、2連敗。アルバート・スアレス投手(31)が4回12安打6失点と試合をつくれなかった。一方、昨年のドラフト3位・杉山晃基投手(23)が七回からプロ初登板し、3回1安打無失点の好投。山田哲人内野手(28)がセ・リーグトップタイとなる10号ソロを放つなど光りもあった。高津臣吾監督(52)の主な一問一答は以下の通り。    --前日の田口に続き、スアレスが崩れた  「この2試合、似たような展開になってしまった。先発投手がなかなかいい状態で試合を引っ張っていくことができなかったので、ずっと攻撃の方が追いかける状況になってしまった。非常に苦しい展開の2試合になってしまいました」  --山田が最近5戦で5発  「確かにスイングの強さ、スピードは出てきたのかなという感じはします。体の状態が良くなってきたのかなという感じはしますね」  --プロ初登板の杉山が好投  「球も強いですし、緊張して荒れるかなとも思ったんですけど、そういう様子もなかった。また次見てみたいなと思います」  --今後の起用  「どうですかね。最初はこういう感じになるかなとは思いますけども」  --5連勝の後、2連敗  「9連戦の予定だったんですけど、コロナの影響で試合が飛び飛びになった。いろいろ選手の使い方、救援の使い方など疲れている選手もいた。しっかり切り替えて休むところは休んで、いくところはいく。しっかりメリハリを利かせて切り替えていきたいなと思います」

◆創価大から入団2年目の最速156キロ右腕、杉山が七回から3番手でプロ初登板。3回1安打無失点に抑えた。八回には坂本を中飛、岡本和を一邪飛に抑えるなど主軸も封じ、2奪三振。昨季は、状態が上がらずに2軍生活が続いただけに「ファームの監督、コーチ、裏方さんにたくさんお世話になったので、1試合投げることができたと思います」と感謝した。

◆巨人の新外国人、ジャスティン・スモーク内野手(34)=前ジャイアンツ=が、デビュー2戦目で来日初本塁打となる1号ソロを放ち「変化球にしっかりとコンタクトできた。打ててうれしい」と振り返った。  メジャー通算196本塁打のスイッチヒッターは「5番・一塁」で先発出場。三回先頭で、スアレスのチェンジアップを右翼席中段まで運んだ。六回にはヤクルトの守備陣が大きく右方向によるシフトを鮮やかに破る左打席からの左中間二塁打もマーク。1軍デビューとなった前日の2安打に続き、この日も3安打を放った。  四回に4番・岡本和が5号2ラン、六回には3番・丸が1号ソロを放ち、今季初の"クリーンアップそろい踏み"。理想に思い描いた中軸が並んだ破壊力満点の新打線に、原監督は「(スモークは)非常に対応力がある。全体的に打線は息が抜けない、つながりを感じますね」とご満悦だった。(谷川直之)

◆ヤクルトの3、4番コンビが「ON」に肩を並べた。「3番・二塁」で出場した山田哲人内野手(28)が三回にバックスクリーンにほうり込み、4番・村上と並ぶリーグトップの10号をマーク。「いい角度で上がってくれましたし、風にも助けてもらい打つことができました」と控えめにうなずいた。  高橋が投じたスライダーを一閃。最近5試合で5発と猛チャージをかけ、2014年から8年連続となる2桁本塁打を4月にして早くもクリアした。1球団の日本選手2人が4月末までに2桁本塁打を達成するのは1964年の巨人・王貞治、長嶋茂雄以来57年ぶり。先発のスアレスが崩れてチームは2連敗を喫したが、「YM砲」の好調ぶりは頼もしい。  高津監督は「スイングの強さ、スピードは出てきた。体の状態が良くなってきたのかなという感じはします」と山田に確かな上昇ムードを感じていた。29日の試合は緊急事態宣言下で延期。30日からのDeNA戦(横浜)で仕切り直す。(横山尚杜)

◆巨人は28日、ヤクルト5回戦(神宮)に7-3で勝ち、貯金を今季最多タイの「7」とした。先発の高橋優貴投手(24)が、7回5安打3失点の力投で今季5勝目。開幕5戦5勝以上は、球団では2009年のゴンザレス以来12年ぶりで史上6人目の記録となった。開幕当初はローテーションの6番手に位置付けられていた左腕が、その評価を覆す快進撃。チームは首位・阪神に再び1ゲーム差と肉薄した。  闘志を内に秘め、強気に打者と相対した。高橋が7回3失点の力投。4月に早くも自己最多に並ぶ5勝目を手にし、リーグ単独トップに立った。 「1年目に並んだのはうれしい。僕の力だけでなく、チーム全員の力で勝っているもので、しっかり感謝したい」  それでも、周囲への感謝を忘れないのが心優しい左腕らしいところだ。  5安打に5四球を与えても大崩れしなかった。最速145キロの直球、スクリュー、スライダーを低めに集め、1イニングに複数失点を許さず。6-2の四回2死二塁では山崎を、五回2死三塁では青木を、ともにスライダーで打ち取り、ピンチをしのいだ。  無傷の5連勝。開幕5戦5勝は、過去に球団では桑田真澄(現投手チーフコーチ補佐)を含めて5人しかおらず、並ぶのは沢村栄治、スタルヒンら歴戦のエースばかり。しかも、同記録を達成した投手が出た5シーズン全てで巨人はリーグ優勝している。投手陣に確固たる"柱"がいれば、当然チームも強くなる。  好調さの原動力は、技術的な変化よりも「気持ち」にあるという。3年目左腕は「去年、悔しい思いしかしていない。その思いは絶対に忘れず日々生活をしている」と強い思いを胸に抱く。 その他の写真(2/3枚)  昨季は左肘のけがで出遅れ、8試合の登板に終わった。雪辱を誓った今季、開幕ローテを争うオープン戦で原監督から「闘争心がない」と2軍での再調整を命じられた。一念発起し、強気に攻める投球を意識。6番手という開幕ローテ最後のイスを勝ち取った。  同じく現役時代に開幕5戦5勝を達成した新任、桑田コーチの存在も背中を押した。イニング間に「一球一球、丁寧に先頭を取ろう」と助言され「自分の中で意識していける」と感謝。巨人で月間5勝は2010年の東野峻、左腕では07年の高橋尚成以来となった。  原監督は「粘り強く慎重にというものはね、昨年までの優貴(高橋)に加わったことですね」と目を細めた。首位とのゲーム差は23日以来の1。ローテ6番手からなり上がった高橋の快進撃が、チームを強力に支える。(樋口航)

◆巨人は28日、ヤクルト5回戦(神宮)に7-3で勝ち、貯金を今季最多タイの「7」とした。先発の高橋優貴投手(24)が、7回5安打3失点の力投で今季5勝目。開幕5戦5勝以上は、球団では2009年のゴンザレス以来12年ぶりで史上6人目の記録となった。  元巨人監督の堀内恒夫氏(73)は29日、自身のブログで「5戦5勝素晴らしいね」と評価する一方で、「昨日は5本打たれているけどフォアボール5つと合わせると10安打。そう思って欲しい。これを放置しておくと非常に怖い」と指摘した。  「自分のことを例に出してしまうが現役の頃 俺も高橋一三さんと並んでフォアボールが多かった」と前置きした上で、「でも当時の俺はフォアボール出したって点をやらなきゃいいんだろ。ってな気持ちで投げてたさ」と振り返った。「高橋に俺を真似しろとは言わない(笑)今は勝ってきてスタートした時の内容とピッチングがちょっと変わってきてるからしつこく言っている。ここは、気をつけてほしい」と期待を寄せていた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
阪神
1890 0.667
(↓0.025)
-
(-)
116125
(+1)
79
(+6)
30
(-)
19
(-)
0.258
(-)
2.830
(↓0.13)
2
(-)
巨人
1694 0.640
(↑0.015)
1
(↑1)
114127
(+7)
98
(+3)
34
(+3)
22
(-)
0.261
(↑0.005
3.250
(↑0.01)
3
(-)
ヤクルト
13104 0.565
(↓0.026)
3
(-)
116112
(+3)
112
(+7)
30
(+1)
17
(-)
0.246
(↓0.002)
3.920
(↓0.12)
4
(-)
広島
13132 0.500
(↓0.02)
4.5
(-)
11592
(+2)
104
(+13)
22
(-)
14
(+1)
0.262
(↑0.001)
3.360
(↓0.35)
5
(-)
中日
10144 0.417
(↑0.026)
6.5
(↑1)
11575
(+6)
82
(+1)
10
(+2)
13
(-)
0.226
(-)
2.690
(↑0.06)
6
(-)
DeNA
5204 0.200
(↑0.033)
12
(↑1)
11491
(+13)
147
(+2)
18
(+2)
6
(-)
0.229
(↑0.01)
4.950
(↑0.09)