西武(☆3対2★)ロッテ =リーグ戦5回戦(2021.04.28)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
00100101X3812
勝利投手:平良 海馬(1勝0敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝1敗8S))
敗戦投手:唐川 侑己(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】マーティン(9号・6回表ソロ)
【西武】愛斗(4号・6回裏ソロ),栗山 巧(1号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は1点ビハインドの6回裏、愛斗のソロで同点とする。そのまま迎えた8回には、栗山にソロが飛び出し、リードを奪った。投げては、先発・今井が7回2失点の好投。2番手・平良が今季1勝目を挙げた。敗れたロッテは、打線が3安打と振るわなかった。

◆ロッテが1回に2本の併殺打を記録した。 無死一塁でマーティンの一ゴロは一塁-遊撃-投手と転送されたが投手の今井が失策(記録上は併殺打)。その後1死一、二塁から角中が投ゴロ併殺打に倒れた。1イニング2併殺打は、62年8月1日南海が東映戦の1回、64年6月7日中日が大洋戦の2回、89年6月20日中日が広島戦の8回、10年4月4日日本ハムが西武戦の4回、11年7月15日広島が中日戦の3回に記録したのに次ぎ、プロ野球6度目のタイ記録。

◆西武中村剛也内野手が2試合連続の適時打を放った。1点を追う3回2死一、二塁、ロッテ先発小島の6球目、低め143キロを逆らわずに右前に運んだ。 前夜に続く序盤でのタイムリーに「打ったのはストレートです。ランナーをかえせて良かったです」と納得の表情だった。

◆西武栗山巧外野手(37)が、1号ソロ本塁打を放った。 同点の8回無死、ロッテ唐川の初球、真ん中高め143キロを捉え、右翼席に運んだ。終盤での貴重な勝ち越し弾に「打ったのはカットボールです。何とか塁に出ようと、そして積極さを失わないように打席に入りました。最高の結果になって良かったです!」と話した。

◆ロッテは1回1死一塁から中村奨の適時二塁打で1点を先制。西武は3回、2死一、二塁から中村の右前適時打で同点とした。 ロッテは6回先頭のマーティンの9号ソロで1点を勝ち越すが、西武もその裏、愛斗の4号ソロで同点に追い付いた。 西武は8回、栗山の1号ソロで1点を勝ち越した。継投で逃げ切り2連勝。平良が1勝目。ロッテは2連敗。唐川が1敗目。

◆ロッテはずっと抑えてきた唐川侑己投手がついに打たれた。 同点の8回に3番手で登板。栗山に初球、高めに入ったカットボールを右翼席へ運ばれ、今季1敗目を喫した。これまで13試合登板で無失点だった。井口監督は「失投だと思うんですけど、勝ちパターンでいってるんでしようがない。その前に取れるところで取れなかったのが大きい。(8回1死三塁は)絶好機でしたからね」と、3安打に沈黙した打線の奮起を促した。

◆西武栗山巧外野手(37)が、今季1号となる決勝ソロ本塁打を放ち、チームを2連勝と勝率5割復帰に導いた。 同点の8回無死、ロッテ唐川の初球、真ん中高め143キロカットボールを完璧に捉え右翼席に運んだ。「とにかく、どういう状況になっても積極性だけは失わないように心掛けていました。そういう気持ちがスイングに現れたと思います」。本拠地のファンの拍手を浴びながら今季初めてダイヤモンドをゆっくりと1周。「うれしかったですね。ほんとに」と喜んだ。 通算2000本安打まで74本として迎えた今季。開幕戦でいきなり2安打を放って勝利に貢献したが、翌日から下肢の張りで欠場。3月31日から登録抹消となった。「自己管理不足といもありますが、言っても仕方ないんで。次(1軍に)合流したときには、という気持ちでいました」と振り返る。「いい状態をイメージしながら。なんとかその日その日のコンディションを確認して...の繰り返しでした。特に取り組みを変えたりはしてなかった。この時間は必要な時間なんだと、自分の勝手な解釈をして、時間を有効に使う。それだけでしたね」と焦らず、じっくりと復帰に備えた。 4月20日に1軍復帰を果たしたが、なかなか調子が上がらなかっただけに勝利を決める1発は大きかった。「ちょっと貢献できてへんなと思ってましたので。『ここぞで1本打つ』というのが求められている役割だと思うので。そういうことが力みにつながらないようにと思ってやっていたんですけど、なかなか思うようにいかなくて。今日はしっかりゲームを決めることができて良かったなと思います」とうなずいた。 この日の1発で通算2000本安打まで、あと68本。スタンドには残り本数を示す「栗メーター」を掲げるファンも目立つが、あくまで目の前に集中する。「(残り何本と)指折り数えているわけじゃないですけど、なんとなくあと何本というくらい。あんまり先を見すぎてもどうかなというのはあるので。その日その日をしっかりやっていければという気持ちの方が強いです」。20年目の大ベテランがコツコツと、チームの勝利と大記録への一打を積み重ねていく。【鈴木正章】 西武平良(8回から登板し1回無失点で今季初勝利)「いつもと変わらず1点も取られないようにという強い気持ちで投げました。ただそれだけです」 西武今井(7回を2安打6四球も2失点と粘投)「今日は試合前からカットボールの感覚が良よく(捕手)森さんにそこをうまく引き出していただきました。内野ゴロに打ち取れる場面があったので良かった」 西武愛斗(6回に4号ソロ)「このところチームのためのバッティングができていなかったので、何でもいいから塁に出ようという気持ちでした」

◆ロッテがプロ野球史上6度目の1イニング2併殺打を記録した。1回無死一塁でマーティンの一ゴロが一塁→遊撃→投手と転送されたが西武今井が失策。記録上は併殺打となり、その後1死一、二塁から角中が投ゴロ併殺に倒れた。この回の2四球を含め、打線は今井から6四球をもらいながらなかなか得点につなげられなかった。井口監督は「立ち上がりがよくなかったんでね。そこで一気にいけなかった。けん制死もそうですし」と拙攻を嘆いた。

◆西武・今井達也投手が立ち上がりの守備でアクシデントに見舞われた。  一回無死一塁から、マーティンのゴロを捕球した一塁手・呉念庭が二塁へ送球し、これを受けた遊撃手・源田がダブルプレーを狙って一塁へスロー。ベースカバーに入った今井は走りながら捕球しようとしたが、タイミングが合わずにボールが今井の左あご付近に直撃し、併殺打は成立しなかった。  トレーナーが駆け付けたが、今井は特に問題なさそうなそぶりをみせ、数球投球練習をした後にプレーを再開した。

◆ロッテ・中村奨吾内野手(28)が一回1死一塁から、両リーグ通じて最多となる今季11本目の二塁打を放ち、先制点をたたき出した。  西武先発の今井から左中間へ適時二塁打。「打ったのはカットボールかスライダーです。マーティンがよい走塁をしてくれました。先制できてよかったです」と快打と一塁走者マーティンの好走塁を振り返った。  中村奨は試合前の時点で、同僚の荻野と並ぶ二塁打10本だった。

◆ロッテがパ・リーグでは11年ぶり3度目で、プロ野球では6度目となる1イニング2併殺打を記録した。一回無死一塁でマーティンが一ゴロに倒れて併殺が完成するかに見えたが、一塁ベースカバーに入った投手の今井は二塁からの送球を捕れず顔に当て、マーティンが失策で生きた。  ここから1点を奪ってなお1死一、二塁の場面で角中が投ゴロ併殺打に倒れ、珍しい記録が生まれた。結果的に苦しんでいた今井を攻め切れずに立ち直らせ、井口監督は「あそこで一気にいけなかった」と残念がった。

◆西武の中村が8試合連続安打で打点も2戦連続と好調を維持している。0-1の三回2死一、二塁でフルカウントから低めの速球をしぶとく右前へ転がした。二塁からスタートを切っていた源田を迎え入れ走者をかえせて良かったとうなずいた。  前日27日は、好投していた石川から逆転の2点適時打を放ってチームの連敗を6で止めた。4月に入って黒星が先行するチームを4番打者として懸命に支えている。

◆西武が勝率5割に復帰した。1-2の六回に愛斗のソロで追い付き、八回に栗山のソロで勝ち越した。今井が7回2失点で粘り、八回を抑えた平良が今季初勝利、増田が8セーブ目を挙げた。ロッテは3併殺打の拙攻で競り負けた。

◆ロッテの小島は6回2失点と好投しながら今季初勝利はならなかった。一回に1点を先制してもらいながら三回に中村に同点打を許し、1点を勝ち越した六回には愛斗に痛恨の同点ソロを浴びた。「最後は自分で勝ちを手放す投球になった」と自らを責めた。  昨季7勝を挙げ飛躍を期して臨んだ3年目のシーズン。7三振を奪うなど球に切れはあったが、2度のリードを守れず「何回も同じミスをしている。悔しい」と反省した。

◆打撃職人が、ひと振りで試合を決めた。西武・栗山巧外野手(37)が、2-2の八回に今季1号の決勝ソロ。チームを2連勝での勝率5割復帰に導き「積極性だけは失わないように心掛けていました。そういう気持ちが、しっかりスイングに表れたと思います」と息を弾ませた。  3番手でマウンドに上がったばかりの唐川の初球を捉えた。高めのカットボールを振り抜くと、打球は栗山らしい低く強い弾道で右翼席へ。今季開幕から13試合で防御率0・00だったセットアッパーを打ち砕いた。  通算2000安打まで74本に迫る中で迎えたプロ20年目。しかし、開幕間もない3月31日、下肢の張りで1軍登録を抹消された。違和感が消えず、故障につながるのではという恐怖感が拭えなかったという。  足のコンディションを探る日々は約3週間続いた。離脱中に1軍の試合をテレビで見ては「この時間は、自分に必要な時間なんだと勝手な解釈をしていました」と悔しさを前向きに消化。20日に1軍に復帰した。  1、2打席目は好機で三振し「前の打席のことはあまり関係ないことだと思って、自分のできる限りのスイングをするという気持ち」とベテランならではの"切り替え力"で放った通算1932本目の安打。2000安打へ期待が高まる中でも「先を見すぎてもどうかなというのがある。その日その日をしっかりやっていければ」と足元を見つめる。(湯浅大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1396 0.591
(-)
-
(-)
115106
(-)
95
(-)
21
(-)
8
(-)
0.229
(↓0.004)
3.230
(↑0.12)
2
(-)
ソフトバンク
14113 0.560
(↓0.023)
0.5
(↑0.5)
115114
(+3)
104
(+4)
23
(+2)
12
(+1)
0.263
(-)
3.570
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
13124 0.520
(↓0.022)
1.5
(↓0.5)
114140
(+2)
109
(+3)
27
(+1)
21
(-)
0.244
(↓0.004)
3.640
(↑0.01)
4
(-)
西武
12123 0.500
(↑0.022)
2
(↑0.5)
11691
(+3)
107
(+2)
17
(+2)
27
(+1)
0.226
(↑0.001
3.940
(↑0.11)
5
(-)
ORIX
10136 0.435
(-)
3.5
(-)
114100
(-)
98
(-)
20
(-)
7
(-)
0.241
(↓0.006)
3.020
(↑0.12)
6
(-)
日本ハム
9144 0.391
(↑0.027)
4.5
(↑0.5)
11684
(+4)
122
(+3)
13
(+1)
15
(-)
0.223
(↑0.002)
4.070
(↑0.04)