ソフトバンク(★2対7☆)日本ハム =リーグ戦4回戦(2021.04.27)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
10220200071300
ソフトバンク
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勝利投手:加藤 貴之(2勝0敗0S)
敗戦投手:笠谷 俊介(1勝2敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは初回、渡邉の適時打で先制に成功する。その後は3回表に大田の適時三塁打で2点を奪うと、続く4回には近藤が適時打を放ち、着実に追加点を挙げた。投げては、先発・加藤が7回4安打2失点の力投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは、先発・笠谷が試合をつくれなかった。

◆打率1割台と苦しむ日本ハム中田翔内野手(32)がプロ14年目、通算1446試合目で初めて「2番」でスタメンに名を連ねた。 26日に還暦を迎えた栗山英樹監督(60)は試合前に「今日だって、スタメン考えるのにどれだけ時間かかってるんだ、みたいな」と打線について熟考したことを明かしていた。ソフトバンクには昨季から11連敗中で、負の連鎖を止めるために「2番中田」というインパクトある打線で臨む。 今季の中田は開幕から打撃の不調に苦しんでいる。試合前まで23試合出場で打率1割9分5厘、2本塁打、8打点。7日ソフトバンク戦(札幌ドーム)では5回の三振後に悔しさからベンチでバットをたたき割り、その後にベンチ裏を通った際につまずいて転倒。患部を負傷して途中交代し、8日同戦を欠場した。 9日オリックス戦(京セラドーム大阪)から「4番一塁」でスタメン復帰し、17日楽天戦(東京ドーム)では日本球界復帰初戦となった田中将から1号2ラン、牧田から2号ソロを放ったが復調には至らず。32歳の誕生日だった22日ロッテ戦(ZOZOマリン)で今季2度目のスタメン落ち。23日からのオリックス3連戦(札幌ドーム)は初戦は代打で出場。2戦目は10年ぶりの「7番」一塁、3戦目は「5番」一塁でスタメン出場していた。 これで中田が出場経験のない打順は「9番」だけとなった。

◆プロ初の2番でスタメン出場した日本ハム中田翔内野手(32)が先制点の起点となった。 1回の第1打席で四球を選んで出塁。3番西川の安打で二塁へ進むと5番渡辺の中前適時打で生還した。渡辺が「大将(中田の愛称)がホームまで走ってくれたので感謝したい」と振り返ったように打撃不振の中田が初回から、がむしゃらに2番の役割を果たした。

◆日本ハムは初回に1点を先制。3回にも2死一、二塁から大田の適時三塁打で2点を加点した。ソフトバンクは3回まで無得点。 日本ハムは4回に2点を追加。3点差となった6回には西川の適時二塁打、大田の左前タイムリーで2点を挙げ突き放した。 日本ハムが5点差を守り切った。対ソフトバンクの連敗11で止めた。先発加藤は2勝目。ソフトバンクは今季2度目の3連敗。

◆日本ハム加藤貴之投手に、待望の白星が舞い込んだ。 強力打線相手に、徹底した内角攻めで効果的に打ち取った。7回4安打2失点、球数89球とテンポの良さが際立った。3月27日楽天戦での今季初登板初勝利以来、登板4試合目で負けなしの2勝目。今季からカットボールを取り入れるなど、先発陣の一角として奮闘している。「全力で頑張っているだけです」と話した。

◆「栗山還暦マジック」がさく裂した。26日に60歳となった日本ハム栗山英樹監督がソフトバンク戦(ペイペイドーム)で打撃不調の中田翔内野手(32)をプロ初の「2番一塁」でスタメン起用。 6打席で4出塁2得点と期待に応えた中田の活躍もあり、指揮官は還暦初勝利。チームも1分けを挟んで連勝で、昨季から続いていた対ソフトバンク戦の連敗も11で止めた。還暦を迎えた栗山監督が、上位浮上へ勝負手を繰り出した。「いろんなことを本当に考えて、いろんな根拠を持って、このチームが連勝するために手を打っているつもり」。試合前のスタメンコールに場内がざわついた。「2番、ファーストベースマン、中田翔」。悩める主砲をプロ14年目で初めて「2番」でスタメン起用。大胆な用兵が、試合開始直後から功を奏した。 2番中田が快勝の起点だった。初回は冷静にボールを見極めて四球を選んで出塁。二塁へ進むと渡辺の中前打で先制のホームを踏んだ。じわじわ追い上げられていた6回には左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスメークし、西川の適時二塁打で生還。2番中田が要所で流れを引き寄せた。 6打席で4出塁と仕事を果たした中田に引っ張られるように3番以降の西川、近藤、渡辺、大田の4人で9安打7打点と躍動。栗山監督も「やっと普通の形にチーム全体がなり始めた」と、投打がかみ合っての快勝に手応えがにじんだ。その理由は昨季から11連敗していたソフトバンクに仕掛けて勝てたことにもある。 12年の監督就任以降、ソフトバンク戦はチーム浮沈のキーポイントとなってきた。「ホークスは(勝敗がチームの)連敗、連勝(の起点)となる。目安にしてきた相手」と特別視する。5年前も同球場で「1番投手大谷」という「栗山マジック」をさく裂させてチームが勢いを加速し、日本一まで駆け上がった。現状の最下位から大きな上昇気流をつかむ起点としたい今カード。2番中田という「栗山還暦マジック」で青写真通りに勝って、チームは1分けを挟んで2連勝だ。 試合後には「カトちゃんが『還暦のボールです』って勝利ボールを持ってきてくれた。本当に大切にします」と、2勝目を挙げた加藤から60歳初勝利のウイニングボールをプレゼントされた。「連勝するためにやっている。それが起こらなければ、意味がない」と気を引き締めた指揮官は、シーズン序盤の大事な9連戦初戦で得た勢いに乗って、文字通りのゴールデンウイークとする。【木下大輔】

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が、好相性の敵地福岡で2安打3打点と打線を引っ張り、恩人の栗山監督に白星をプレゼントだ。 1-0で迎えた3回2死一、二塁。ソフトバンク笠谷の、真ん中に入ったスライダーを捉え、中堅フェンスに直撃する走者一掃の2点三塁打とした。6回には、ダメ押しの7点目を左前適時打でたたきだし「コンちゃん(近藤)やナベ(渡辺)が塁を賑わせてくれたので、打席に入りやすかった」と、仲間に感謝した。 26日は、栗山監督60歳の誕生日だった。巨人から交換トレードで移籍して、5季目。「監督が試合に使ってくれたり、声かけをしてくれたり...僕を救ってくれた」。指揮官との出会いがあったからこそ、ゴールデングラブ賞を獲得できるまでの選手になれた。「監督も(この勝利を)喜んでくれていると思う」と、切れ長の目を細めた。 開幕当初は打率1割台前半と苦しんでいた打撃も、少しずつ上向きに。例年100打席くらいから、あたりが出始める。「慌てることはない。自分で受け止めている。今は"一日一善"。準備を整えるのが最善策」。現在93打席。背番号5の夜明けは、もう、すぐそこだ。【中島宙恵】

◆ソフトバンク投手陣が11四死球の乱調で、首位陥落した。工藤公康監督(57)の一問一答は以下の通り。 -9連戦の初戦で厳しい結果に 工藤監督 厳しい結果になりましたね。はい。 -笠谷は3回で降板 工藤監督 点を取られたのが2アウトからというのがほとんど。結果から見ると(課題は)最後のひとり、ということになってしまう。ただ、彼の中では最初からいけるところまでという思いで投げてくれたのは球威にも出てました。ただ結果は僕らもしっかりと受け止めないといけない。点を取られたのはフォアボールがきっかけ。やはりそこは勝負をしていかないといけない。足りないものは練習するしかない。今日は4人のピッチャーで9回を投げるまでに200球を超えている。やはりこれはいかにコントロールがないのかがそのまま出ている。フォアボールの数もそうですけど。追い込んでからの甘い球を打たれ、初球を打たれ、ランナーがいる時の初球の難しさ。もうそろそろバッテリーも理解していかないと、こういう試合が出てきてしまう。バッテリーコーチとも話をして、もう一度やり直すんだという気持ちを持ってやっていくしかない。せっかくファンのみなさんが球場に見に来ている時にこういうゲームはしてはいけない、ファンの人には申し訳ないという気持ちでいっぱいです。 -笠谷は次戦からオープナーなどの役割になるか 工藤監督 千賀君も東浜君もまだこれからになっている。先発という形ならオープナーという形にするのか、中(継ぎ)。9連戦でできるかは分からないですけど、リリーフデーみたいにしていくのか。せっかくあれだけの球威を持っているピッチャーなので。良いことを経験してほしいという思いも強い。左ピッチャーであそこまで球威があるピッチャーはいないので。彼を生かす方法はまたみんなで話し合っていかないといけない。自信がなくなって難しいということになれば、1度ファームも考える。向かっていく気持ちが失われていないのであれば、短いイニングでも投げさせることを考えていく。できることはします。 -高橋礼が抹消。今後は 工藤監督 ファームでやってもらいます。本人はどうしても球威が出なくて、そこに悩みがあって、いいところを狙いすぎてフォアボールになっているという話をしていました。一度時間を空けて自分を見つめなおして。自分にとって一番の武器はなにかというのをしっかり振り返って。これからの野球人生を決めるのに、本当に大切な時期かもしれない。辛いとか苦しいとかに負けないで、こうすると決めたら辛いことでも我慢してしっかり体を鍛える、ボールを投げる、バッターと向かっていくことをやるんだよという話をしました。

◆ソフトバンク高橋礼投手(25)が27日、2軍で再調整することが決まった。 5試合に登板して1勝1敗、防御率5・19。12球団ワーストの27四死球と制球に苦しみ、1軍に定着した19年以降、不振による2軍再調整は初めて。 工藤監督は「これからの野球人生を決めるのに、本当に大切な時期かもしれない。しっかり見つめなおして」と背中を押した。高橋礼の抹消で、5月1日のオリックス戦(京セラドーム大阪)の先発候補は2軍で結果を残しているマルティネスが最有力で、二保も挙がる。代わって、19年ドラフト1位の佐藤直樹外野手(22)が1軍に初昇格した。

◆ソフトバンクのスチュワート投手(21)の本拠地デビューは、ほろ苦いものとなった。4回から2番手で登板し、2回2/3を投げて5安打4失点。「本拠地のマウンドに上がりファンの前で投げることができたのはよかったが、点を取られてしまいチームが負けて残念」。野手陣の反撃につなげることができなかった。「次のチャンスがあれば、もっといい投球を見せられるようにしっかりと練習します」と反省した。

◆ソフトバンクが「投壊」で首位から陥落した。3試合連続7失点以上は3年ぶり。投手4人が合計11与四死球の乱調で、昨季から11連勝中だったお得意様の日本ハムに惨敗した。工藤公康監督(57)は「今日は4人のピッチャーで9回を投げるまでに200球を超えている。これはいかにコントロールがないのかが。そのまま出ている」と頭を抱えた。 この日の7失点は、すべて四死球が直結した。先発笠谷は初回1死で中田を歩かせ、その後2安打を許して先制点を献上。3回も2死から四球を与え、2長短打を浴びた。「2死からフォアボールを出したり、リズムが悪かった。3イニングしか投げる事ができず申し訳ない」。9連戦の初戦を任されたが、3回4安打3四球3失点で降板。救援陣も踏ん張れず、合計139四死球(故意含む)は12球団ワーストだ。 打線は12球団トップのチーム打率2割6分3厘を誇る。援護が期待できる野手陣がいながら、投手陣が自滅する一方だ。指揮官は「追い込んでから甘い球を打たれ、初球を打たれ...。もうそろそろバッテリーも理解していかないと。バッテリーコーチとも話をして、もう一度やり直すんだという気持ちを持ってやっていくしかない」と眉間にしわを寄せた。 24日のロッテ戦で今季ワーストの13四球。その日から始まった連敗は3に伸びた。「ファンのみなさんが球場に来ている時にこういうゲームはしてはいけない。申し訳ないという気持ちでいっぱいです」。ズルズル引きずるわけにはいかない。【只松憲】

◆ソフトバンクは敗戦の中、栗原陵矢捕手(24)が3戦連続マルチ安打と好調キープだ。 2回に右前打を放つと盗塁も決め、7回には先頭で左前打。左腕の加藤も苦にせず、2安打を放った。「結果が出ているが、この状態を長く続けられるようにすることが大事になってくると思う。1打席1打席、一喜一憂せず、集中して投手と勝負していきたい」。9回には右翼守備でも本塁捕殺し、持ち前の強肩を見せた。

◆還暦を迎えた日本ハム栗山監督に、気前よく? 白星をプレゼントしてしまった。ソフトバンクは今季初対決で3連勝。昨年からの連勝を11に伸ばしていたが、それも止まった。いずれ連勝は止まったのだろうが、課題の「四球禍」では工藤監督も頭が痛かろう。王球団会長は監督時代から「投手は制球力、打者は選球眼」と口酸っぱく言っていたが、処方箋はなかなか見つからない。打線も沈黙した。2得点はグラシアルの内野ゴロの間と甲斐の犠飛。打線は水ものと言う。相手投手を攻略できないこともある。打線全体は上昇機運に乗っているものの、期待の男のバットが開幕から湿り続けているのが気になる。試合前、報道陣に対応した小久保ヘッドコーチは渋い表情で言った。「あとは(周東)佑京君かな。何とか克服してもらいたい」昨年に比べスイングスピードや打力は上がっているが、結果がついてこない。自慢の走力を武器に「リードオフマン」として期待しているだけに、小久保ヘッドも歯ぎしりの日が続く。この日の試合前の打撃練習でも、周東が打撃ケージに入るとネットに張り付いた。ホークスでは小久保ヘッド、打撃コーチらが選手への助言を統一しているという。各コーチが違った助言をすれば、選手が混乱するからだ。宮崎キャンプから取り入れた指導法だが、周東の復調への処方箋も見つかっていないようだ。打率は2割。この日は四球で歩いて4個目の盗塁を決めたが、快音は聞かれず。個人的には、周東に飛球はいらないと思うのだが...。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆開幕からローテーションの一角を託されてきた高橋礼投手(25)が中継ぎ陣のウオーミングアップに合流。その後の公示で登録抹消となった。  ペイペイドームでの試合前練習では、先発陣は三塁ベンチ前、中継ぎ陣は外野でウオーミングアップを行う鷹投。高橋礼は26日は投手練習に参加していたが、一夜明けたこの日は外野で中継ぎ陣とともに汗を流していた。  試合前に代表取材に応じた工藤公康監督(57)は「今から外野にいって本人と話します。本人に(心境を)聞いても『その通りになるかはわからないよ』とは言っています。『投手コーチとも話をした上でどうするかは決める。ただお前の思いは聞くよ、それに応えられないときもあるからよろしくね』とは言ってあります」と説明した。  高橋礼は2019年に12勝を挙げて新人王に輝いた。昨年は中継ぎとして52試合に登板したが、今季は再び先発復帰を目指してきた。前回登板となった24日のロッテ戦(ZOZOマリン)では3回1/3を投げて5失点でKO。防御率5・19と結果を残せていなかった。配置転換や2軍での再調整など、復調の方法を模索していた工藤監督だが、登録抹消を選択した形だ。  代わって2年目の佐藤直樹外野手(22)がプロ初の1軍昇格となった。

◆ソフトバンク・小久保裕紀ヘッドコーチ(49)が試合前に代表取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。  --柳田、グラシアルら主軸に当たりが出てきた  「(甲斐)拓也も状態いいですし、(中村)晃も練習を見ていてももう大丈夫だと思うので。打球が変わってきたので。あとは(周東)佑京君かな。彼が1番にいて出塁されるのが相手のチームには一番嫌だと思うので」  --周東の修正点は  「今年は打撃担当のコーチとか、僕も含めて野手の担当なんですけど。この選手にはこういうアプローチをしましょうと統一の見解の中でやっているので。思い付きでこの人がこう言うとかは、なくしているんです。その中でわれわれ(コーチ陣)はインサイドの球をさばくのはうまいので、そこをしっかりと打たせていきましょうとやっているんですけど。それでも結果が出ないので。反対方向に打てというと彼は体が近づきすぎて距離が取れなくなって強い打球が打てないんですよ。だから答えはまだ見つかっていないです。でも去年よりもスイングスピードも速くなっているし、打球も飛ぶようになっているので。間違いなく力はついてきているんですけど。あとはゲームの中の対応という点で本人は一番歯がゆいでしょうけど」  --中村晃には復調の兆しが  「バットがちょっと遠回りしていたので。あまり言わなかったので。あのクラスは自分で修正するので。バットが内から出るようになってきて、体の回転も含めて外回りで打たなくなってきたので。きょうの打撃練習を見ていても、だいぶ自分の中で状態が上がっているのを感じているみたいです」  --ロッテ戦では中村晃の2番もあった  「柳田の2番の苦肉の策なので。僕は2番でもいいと思いますけど、柳田の前に走者をためるのが理想は理想なので。そういう点で出塁率を考えたときに、晃を2番に日曜日はしましたけど」  --柳田が復調してきたと感じるところは  「練習を見ていても反対方向を意識して打っているので。彼の一番の長所は反対方向に打球が飛ぶこと。それを徹底しているんじゃないですか。技術的な話は一切していないです」

◆ソフトバンク・和田毅投手(40)が28日の日本ハム戦(ペイペイドーム)での先発登板に向けてキャッチボールなどで調整した。  「9連戦なので。先発が1球でも、1人でも長く投げられたら中継ぎのみなさんの負担も減らすことができると思うので。自分の投球をした上で長いイニングを投げて、チーム全体で9連戦を戦っていけるように」  前回、21日の楽天戦(同)では、5回1/3を投げて1失点だったものの、左手の指にマメができて緊急降板となった。「次の日も軽いキャッチボールならできたので。ブルペンのときには気にならなくなっていた。ここ2試合、迷惑しかかけていない。前回よりも長いイニングを投げられるように」と力を込めた。  ここまでチームトップの2勝。40歳ながらも先発の中心としてチームを引っ張っている。「自分も集中して大量点を与えないように」。3勝目を目指して、日本ハム打線に立ち向かう。

◆ソフトバンク・笠谷俊介投手(24)が先発したが、3回3失点で降板となった。  一回に渡辺に中前適時打され、あっさりと先制を許すと、三回2死から大田に中越えの2点三塁打を浴びた。この回は投げ終えたものの、四回から2番手のスチュワートにマウンドを譲った。  笠谷は今季、この日も含めて5試合に登板。そのうち3試合は5回持たずに降板。試合前に工藤監督は「自分のボールを信じて投げることが何より大切。打たれたら練習したらいい」と思い切って背中を押したが、応えることはできなかった。

◆日本ハムの近藤が3-0の四回、2死満塁で2点適時打をマークした。この回から登板したスチュワートの154キロ外角直球を逆らわず左前へ運んだ。「みんなが粘ってつないでくれたチャンスで、しっかりとランナーをかえすことができて良かった」と喜んだ。  不振の主砲、中田に代わって22日から5試合続けて4番に座る。最初の2試合は無安打に終わったが、25日のオリックス戦で1点を追う九回に同点ソロを放って引き分けに持ち込むなど、板に付いてきている。  「チームがいい方向に進むのであれば、何番でもしっかりと自分の役割を果たしたい」と重圧をプラスに変えている様子。昨年まで2年連続最高出塁率を記録している巧打で、チームをけん引する。

◆日本ハムが13安打で大勝。1-0の三回に大田の2点三塁打、四回は近藤の2点適時打で加点。六回は西川の適時二塁打などで突き放した。加藤が7回4安打2失点で2勝目を挙げた。ソフトバンクは投手陣が崩れ、3連敗となった。

◆ソフトバンクは投打がかみ合わず3連敗で2位に後退した。昨年から続いていた日本ハム戦の連勝も11で止まった。試合後、代表取材に応じた工藤公康監督(57)の主な一問一答は以下の通り。--笠谷は三回2死から2失点  「最後の1人というところになってしまうのかな。いけるところまでという思いで投げてくれたことは球威にも出ていました。結果は結果というところは、しっかり受け止めないといけない」  (続けて)  「4投手で9回を投げるまでで(合計)200球を超えている。いかに制球がないのかがそのまま出ている。初球の入り方の難しさをバッテリーはもうそろそろ理解していかないと、こういう試合も出てきてしまう」  --笠谷は今後もオープナーか  「千賀君も東浜君もまだこれからというところ。オープナーにするのか。中に入るか。せっかくあれだけの球威を持っていますので。左投手であれだけ球威がある投手はいないので。彼を生かす方法は話し合っていかないといけない」  (続けて)  「みんな負けたら悔しい。悔しさを持って、どう明日を迎えるか。せっかくファンのみなさんが球場に見にきていただいているのに、こういうゲームをしてはいけない」  --高橋礼が出場選手登録抹消に  「本人とも話して、投手コーチとも話して。ファームでやってもらう。本人も『どうしても球威が出ない』と。だかあらいいところを狙いすぎて四球になっていると話していました」  (続けて)  「彼の今後を考えたときに、もう一度自分と向き合ってしっかりトレーニングできるかというのが大きいのかな。これからの野球人生で本当に大切な時期かもしれない。つらいとか苦しいとかに負けないで、自分がこうすると決めたら、つらいことでも我慢をして。体を鍛える、ボールを投げる、打者に向かっていく。それを失わないようにしっかりやるんだよという話をしました」

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
1395 0.591
(-)
-
(↓0.5)
116106
(+5)
95
(+5)
21
(-)
8
(-)
0.233
(↑0.001)
3.350
(↓0.06)
2
(1↓)
ソフトバンク
14103 0.583
(↓0.026)
0
(-)
116111
(+2)
100
(+7)
21
(-)
11
(+2)
0.263
(↓0.004)
3.550
(↓0.13)
3
(-)
ロッテ
13114 0.542
(↓0.023)
1
(-)
115138
(+1)
106
(+3)
26
(-)
21
(-)
0.248
(↑0.001)
3.650
(↑0.01)
4
(-)
西武
11123 0.478
(↑0.023)
2.5
(↑1)
11788
(+3)
105
(+1)
15
(-)
26
(-)
0.225
(↓0.002)
4.050
(↑0.13)
5
(-)
ORIX
10135 0.435
(-)
3.5
(↑0.5)
115100
(+5)
98
(+5)
20
(+2)
7
(+1)
0.247
(-)
3.140
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
8144 0.364
(↑0.031)
5
(↑1)
11780
(+7)
119
(+2)
12
(-)
15
(-)
0.221
(↑0.006
4.110
(↑0.09)