オリックス(5対5)楽天 =リーグ戦4回戦(2021.04.27)・京セラドーム大阪=
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楽天
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ORIX
0101010205812
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【オリックス】モヤ(2号・6回裏ソロ),杉本 裕太郎(4号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆オリックスは1-1で迎えた4回裏、頓宮の適時打で勝ち越しに成功すると、8回には杉本の2ランでリードを広げる。対する楽天は、3点を追う9回に鈴木大と島内の適時打が飛び出し、土壇場で同点とした。その後は決着がつかずに9回の攻防を終え、試合は規定により引き分けとなった。

◆楽天ナインの声が、グラウンドに響き渡った。 昨年7月以来となるプロ野球での無観客試合。1回、オリックス宗を遊撃へのゴロを小深田が軽快に処理し、ベンチから「ナイスショート」。1死後、飛球をランニングキャッチした中堅の辰己には「オッケー、涼介」と声が掛けられ、先発の岸が1回を3人で片付けると「ナイスボール、岸さん」と声が飛び交った。

◆オリックスは2回1死一、二塁でT-岡田の右翼フェンス直撃の適時二塁打で先制。楽天はオリックス田嶋の前に3回まで無得点。 楽天は4回、内田の右犠飛で一時同点。オリックスはその裏、頓宮の適時打で勝ち越しに成功。6回にはモヤの2号ソロで追加点。 オリックスは8回に杉本の4号2ランで追加点。だが楽天は3点を追う9回に鈴木大、島内の適時打で同点に追いつき引き分けた。

◆みなさん、ご一緒に! オリックスの「ラオウ」こと杉本裕太郎外野手(30)が、8回に4号2ランを放った。 一塁側ベンチで祝福を受けると、中継カメラに向かって右拳を力強く突き上げる「昇天ポーズ」を披露した。 同い年の同僚で親友の近藤の提案で、今季から本塁打を放った後、ベンチ前で繰り出しているパフォーマンス。人気漫画「北斗の拳」に登場するラオウに憧れて始めたポーズで「打ったら毎回やりますよ!」とこだわっている。 目標はソフトバンク松田の「熱男」や西武山川の「どすこい」に肩を並べること。ただ、まだまだ浸透しておらず「今は球場でポーズしてるのは僕だけなんで...。みんなでポーズをまねしてほしい。もっと打ちますよ!」とファンに絶賛猛アピール中だ。 実は、打撃と同じぐらいに? ポーズも「試行錯誤しながらこの形に」と改良を重ねている。「立ち位置に気をつけて。(以前に)確認したら拳が画面からはみ出していたので...」。身長190センチから豪快なスイングを繰り出す一方、中継映像への映りに気を配る繊細さを見せている。 そんなラオウ杉本の心意気を買って? 主に、本拠地京セラドーム大阪での中継を担当するJ SPORTSも配慮が見られる。あるスタッフは「中継カメラマンにも画面に収めるように、しっかりと指示を送ってます。(本塁打を)打ってくれたら、こちらもうれしいですね」と笑って明かした。 多くの人から愛されるラオウが、無観客試合の始まった京セラドーム大阪で1人、力いっぱい拳を突き上げた。思いは、画面の向こうに伝わったはずだ。【オリックス担当=真柴健】

◆緊急事態宣言が発令され、無観客で開催されるオリックスの試合に"マネキン応援団"が駆けつけた。 普段は球団グッズショップ「Bs SHOP」に"勤務"している8体のマネキンが一塁側スタンドに臨時出勤した。現在、同店は臨時休業中。それならばとユニホームや球団グッズを持って存在感を示した。 事業企画部の後藤俊一部長は「決定まで、時間がなかった中、セクションを超えて何かできないかと考えました。コストを掛けられない中、某ロボット応援団に負けないようにしたい」と力強く説明。ソフトバンクがペイペイドームで展開する総勢100体の人型ロボットによる応援を意識したようだ。 8体のマネキンは試合中、選手の応援タオルを掲げる予定で、打者や投手が代わる度に球団チアの「Bs Girls」のメンバーが応援タオルを取り換えることになっている。 また、右翼スタンドには人気漫画「キン肉マン」とのコラボ企画で誕生した看板も登場。マッチョマンこと吉田正の筋肉を巨大化させた「キン肉マンビッグボディ」と、豊富な球種にちなんで腕が6本ある「アシュラマン」として山本を描いた看板が出現。こちらも日頃は「Bs SHOP」で"勤務"している看板で、無観客でも野球を盛り上げようとオリックスが攻めの演出を繰り出した。【真柴健】

◆9回表に3度のリクエスト判定で、笑い泣きが起こった。 3点を追う楽天は無死一塁で代打岡島が三塁にゴロを放った。守備固めで入ったオリックス山足が二塁へ悪送球してセーフとなり、中嶋監督がリクエストしたが、判定は覆らなかった。 2度目は無死満塁。小深田が三塁へゴロを放った。三塁手は山足がベースを踏みながら本塁に送球したと併殺をアピール。しかし、リクエストで判定は変わらず、三塁ベースを踏んでおらず、本塁での1アウトだけとなった。 楽天はその後、鈴木、島内に適時打が飛び出し、5-5の同点に追い付いた。さらに1死満塁でディクソンが遊ゴロ。遊撃手の紅林の送球で本塁は封殺、さらに捕手の若月が一塁に転送して1度は併殺が完成したが、今度は石井監督がすかさずリクエストを要求。この回3度目の判定はセーフに覆った。オリックス中嶋監督はベンチで天を仰ぐしかなかった。

◆連日の悲劇だった。オリックスは9回に3点差を追いつかれ、2戦連続のドローとなった。 9回は両軍合わせてリクエストが3度と際どいプレーの連続。中嶋監督は「判定なんでしょうがないけども。リクエストでもあるし」とうなった。 悔しそうだったのは2度目のリクエストだった。無死満塁で、三塁手の山足が小深田のゴロをさばいてベースを踏みながら本塁に送球したとアピールも、アウトは本塁のみという判定は変わらず。その後に島内に同点の2点二塁打を浴びた。指揮官は「あそこはね。ベースを踏んだ、踏んでない、これだけは野手は自信を持ってやってますんで」と守備固めで出場した山足をかばった。 ただ、救援陣がピンチで粘れなかったのは事実で、中嶋監督は「結局、勝ちきれない。完全な負けゲームみたいな感じですし、負けてないという、ただの慰めでしかない」と嘆くしかなかった。

◆楽天石井一久GM兼監督が、ファンの存在の大きさを強調した。 無観客での開催に「こういう事態なんでしょうがないです」と受け入れながら「野球場で見ていただきたいのはすごくあるし、(ファンに)見てもらうとやりがいとか、スキルとかが上がるんで見ていただきたいです」と話した。

◆ラオウことオリックス杉本裕太郎外野手が自己最多に並ぶ4号2ランを放った。 8回に左翼5階席に届く特大アーチ。一塁側ベンチで祝福を受けると「打ったら毎回やりますよ!」とこだわっている「昇天ポーズ」を披露。テレビ中継のカメラに向かって右拳を力強く突き上げ、無観客試合ながらも画面の向こうにいるファンに熱を届けた。

◆楽天が土壇場の粘りで引き分けに持ち込み、首位に浮上した。 3点を追う9回1死満塁、2番鈴木大がこの日4安打目の中前適時打で2点差。島内宏明外野手(31)の左中間を破る2点適時二塁打で同点に追いついた。無観客試合で開催され、島内は「ベンチの声がすごく聞こえた。いつもは観客の人に打たせてもらってる感じなんですけど、今日はベンチに打たせてもらった」と感謝。聞こえた声については「小郷のふざけた声が聞こえた」と笑った。石井一久GM兼監督(47)は「大地(鈴木)も島内もよくつないでくれた」と評価した。 ▼楽天内田(今季初出場初スタメンで1安打1打点)「開幕1軍に入れなかった悔しさもありましたし、ファームでやってきたことを試合で出せるように思い切って打席に入った」

◆オリックス・T-岡田外野手(33)が、先制の適時二塁打を放った。  「しっかりとつなぐ気持ちを持って打席に入っていました。少し詰まっていましたが、なんとか先制点になってくれてよかったです!」  二回1死一、二塁。楽天先発・岸が投じた初球、105キロのカーブをとらえ、右翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、1点を先制した。  試合前の時点で得点圏打率は5割(12打数6安打)、12打点。勝負強さを見せている大砲が、この日も存在感を発揮した。

◆オリックスのT-岡田が好機で集中力を発揮した。0-0の二回1死一、二塁で右翼フェンス直撃の適時二塁打。やや詰まった分、スタンドには届かなかったが「しっかりとつなぐ気持ちを持って打席に入っていた」と納得の一打だった。  打率1割6分7厘でこの試合を迎えた。打率は低くても勝負強さがあり、今季9安打目となったこの一打で打点を13とした。「こればかりはたまたま。どれだけ一球に食らい付けるかだと思う」と神経を研ぎ澄まし、好結果につなげている。  「初球から振りにいけているのは一番いいところかな」と言う通り、1球目に岸の得意なカーブが真ん中に入ったところを逃さずにフルスイングした。四回の第2打席も、初球の沈む球にバットを折られながらも中前に運んだ。(京セラ)

◆楽天が土壇場で追い付き、引き分けて首位浮上。2-5の九回に鈴木大の適時打で1点を返し、なお1死満塁で島内が2点二塁打を放った。オリックスは九回に登板のK-鈴木、山田が四球や失策の絡んだピンチで踏ん張れなかった。

◆オリックスは抑え不在が響いて勝ちを逃した。5-2の九回はセーブ経験のない4年目のK-鈴木を起用したが、先頭打者に四球を与えるなど無死一、二塁で降板。山田も崩れて追い付かれ、中嶋監督は「完全な負けゲームみたいな感じ。負けてないという慰めしかない」とうなだれた。  九回の守りで2度、リプレー検証を要求したがいずれも実らなかった。2度目は無死満塁で、ゴロをさばいた山足が三塁を踏んで二塁走者を封殺した後、三塁走者を挟殺したかと思われた場面。だが、ベースを踏んでいないとして1死しか認められなかった。  その後の展開を左右するプレーに、中嶋監督は「ベースを踏んだ、踏まないだけは、野手は自信を持ってやっている」とやり切れない様子だった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
1395 0.591
(-)
-
(↓0.5)
116106
(+5)
95
(+5)
21
(-)
8
(-)
0.233
(↑0.001
3.350
(↓0.06)
2
(1↓)
ソフトバンク
14103 0.583
(↓0.026)
0
(-)
116111
(+2)
100
(+7)
21
(-)
11
(+2)
0.263
(↓0.004)
3.550
(↓0.13)
3
(-)
ロッテ
13114 0.542
(↓0.023)
1
(-)
115138
(+1)
106
(+3)
26
(-)
21
(-)
0.248
(↑0.001)
3.650
(↑0.01)
4
(-)
西武
11123 0.478
(↑0.023)
2.5
(↑1)
11788
(+3)
105
(+1)
15
(-)
26
(-)
0.225
(↓0.002)
4.050
(↑0.13)
5
(-)
ORIX
10135 0.435
(-)
3.5
(↑0.5)
115100
(+5)
98
(+5)
20
(+2)
7
(+1)
0.247
(-)
3.140
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
8144 0.364
(↑0.031)
5
(↑1)
11780
(+7)
119
(+2)
12
(-)
15
(-)
0.221
(↑0.006)
4.110
(↑0.09)