西武(☆3対1★)ロッテ =リーグ戦4回戦(2021.04.27)・メットライフドーム=
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ロッテ
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西武
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勝利投手:上間 永遠(1勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(0勝1敗7S))
敗戦投手:石川 歩(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆西武は1点を追う4回裏、1死二三塁から中村が適時打を放ち、逆転に成功する。続く5回には、源田の内野ゴロの間に1点を加え、リードを広げた。投げては、先発・上間が5回1失点でうれしいプロ初勝利。敗れたロッテは先発・石川が力投するも、打線がつながりを欠いた。

◆ロッテ田村龍弘捕手(26)が負傷退場した。 3回1死、左翼線二塁打で出塁。1番荻野の左前打で生還したが、その際のスライディングで負傷。足を痛めたとみられ、両脇を抱えられてベンチに下がった。3回裏の守備から柿沼友哉捕手(27)に交代した。 田村は今季この日を含めて27試合に出場し、25試合でスタメンマスクをかぶっている。

◆ロッテ石川歩投手(33)が西武戦で歴代358人目となる通算1000投球回を達成した。 残り3回1/3となって、この日の先発登板を迎えていた。 石川は滑川(富山)、中部大、東京ガスを経て、13年ドラフト1位でロッテに入団。シンカーなど多彩な変化球を武器に昨季まで通算160試合に登板し、63勝を挙げていた。昨季の投球回はリーグトップの133回1/3だった。 ▼通算1000投球回=石川(ロッテ) 27日の西武4回戦(メットライフドーム)の4回、森を左飛に仕留めて達成。プロ野球358人目。初投球回は14年3月30日のソフトバンク3回戦(ヤフオクドーム)。

◆20年目の大ベテラン西武中村剛也内野手が逆転2点適時打を放った。 1点を追う4回1死二、三塁。ロッテ先発石川の5球目、内角高め141キロを左前にはじきかえした。三走源田、二走スパンジェンバーグが俊足を飛ばし相次いで生還。「打ったのは真っすぐです。ゲン(源田)、スパンジー、ナイスラン!」と喜んだ。

◆ロッテは3回1死二塁から荻野の適時打で1点を先制。先発の石川がテンポのいい投球で3回まで無安打無失点に抑えた。 西武は4回に中村の2点適時打で逆転。5回には源田の二ゴロの間に1点を追加した。先発上間は5回5安打1失点で降板した。 西武は6回から継投で逃げ切り連敗を6で止めた。上間がプロ初勝利を挙げた。ロッテの連勝は2でストップ。石川が1敗目。

◆お母さん、勝てたよ! 西武の2年目右腕、上間永遠(とわ)投手(20)がプロ初勝利を挙げた。 5回を5安打無四球で1失点。女手ひとつで育ててくれた母多美子さん(41)が沖縄からテレビで声援を送る中、チームの連敗を6で止める大きな白星。初のお立ち台では「まずは気持ちで負けないようにと思って投げました。すごくうれしいです」と初々しく喜んだ。 あどけなさの残る顔立ちだが"物おじしない"という首脳陣の評価の通り、堂々とロッテ打線に立ち向かった。3回に1点を先制され、なお1死一、三塁。中村奨を得意のカットボールで投ゴロ併殺に仕留めてリズムに乗った。味方が逆転して迎えた5回には「5回が最後のイニングになったとしても悔いが残らないよう全力で投げました」とギアを上げ、売り出し中の7番山口を空振り三振。続く藤岡、柿沼をキッチリと仕留めてみせた。 初登板だった8日、本拠地に駆けつけた母に初勝利を届けることができなかった。多美子さんは「よく動じないと言われますが、本当は緊張しているんだと思います」と見抜く。そこから1カ月とたたず親孝行を果たした右腕。記念のウイニングボールについて問われると「お母さんにあげたいと思います」と笑顔。「1つ恩返しができたかなと思います」と喜んだ。 名前の永遠(とわ)には「何事も続くように」という願いが込められている。「今日だけじゃなく、これからもいいピッチングを続けていきたい」。永遠に続く活躍へ、確かな一歩を踏み出した。【鈴木正章】 ▽西武辻監督(上間の好投で連敗ストップ) (3回)併殺打で1点で終わったところが大きかったかな。ほんと頑張ったよね。 ▽西武平良(先発上間と同じ沖縄出身。1回を無失点) 上間の初勝利がかかっていたので、0点に抑えたいと思っていました。ホッとしています。

◆ロッテ田村龍弘捕手(26)が27日、西武4回戦(メットライフドーム)で負傷し、途中交代した。 3回、荻野の適時打で二塁から生還した際、スライディングで負傷。左足を押さえながら苦しそうな表情を見せ、両脇を担がれてベンチへ。3回裏の守備から交代した。井口資仁監督(46)は試合後に「病院に行って検査をしているので、明日の状態を見てどうなるか」とコメント。28日は「今のところ(球場に来る)予定にはしています」と話すにとどめた。田村は今季28試合中24試合でスタメンマスクをかぶっており、状態が心配される。

◆西武中村剛也内野手が決勝の逆転2点適時打を放った。1点を追う4回1死二、三塁。ロッテ石川の内角高めを左前にはじきかえした。「(上間が)頑張っていたのでなんとか点を取りたいと思っていました。勝てて良かったと思います」。20年目の大ベテランが、2年目右腕にプロ1勝をもたらした。 ▽西武平良(先発上間と同じ沖縄出身。1回を無失点) 上間の初勝利がかかっていたので、0点に抑えたいと思っていました。ホッとしています。

◆ロッテは1得点のみで敗れるも、石川歩投手(33)が奮闘した。 9連戦の初日、先発で3失点しながらも8回まで101球を投げ切った。井口監督は「本当にいい投球をしてくれた。なかなかバックアップできなくて...」と唇をかんだ。石川は通算1000投球回を達成。「(適時打にされた球は)もったいなかったかなと。内容としては悪くなかったです」と振り返っていた。

◆西武先発上間永遠投手が5回を80球、5安打1失点と好投し、プロ初勝利を挙げた。上間の一番の親孝行は、19年12月12日に埼玉・所沢で行われた新入団記者会見だった。母多美子さんは、壇上に辻監督らと一緒に並ぶ息子の姿を誇らしげに見守った。ちょうどその日が、40歳の誕生日だった。「誕生日にありがとうという気持ちでした。あれが一番うれしかったです」。20年は高級化粧品セットのバースデープレゼントを沖縄の実家に贈った心優しき右腕。口数は少なくとも、医療事務で働きながら女手ひとつで育ててくれた母への感謝は忘れない。 実家では祖父母、曽祖父母と一緒に暮らしたから、寂しくなんてなかった。高校から大分・柳ケ浦で寮生活。親元を離れてから4年後の昨年入寮前に那覇空港で手みやげにと「ちんすこう」を買う姿に、多美子さんは成長を実感したという。あれからまだ1年。プロの世界に羽ばたいた孝行息子が、だんだん大きくなっていく。【西武担当 栗田成芳】

◆ロッテ・荻野貴司外野手(35)が「1番・中堅」でスタメン出場し、一回無死で西武先発の上間から中前打を放ち、14試合連続安打を記録した。  プロ12年目の今季は開幕から全試合、1番打者でスタメン出場。4月11日の西武戦(ZOZOマリン)から安打を続けている。24日の三回に左翼フェンス直撃の二塁打。同僚のロッテ・中村奨と並び、両リーグ通じて最多タイの二塁打10本を放っている。

◆ロッテ・田村龍弘捕手(26)が「9番・捕手」でスタメン出場し、三回1死から左翼線二塁打で出塁し、続く荻野の左前適時打で本塁へスライディングした際に左脚を痛めた。先制の生還を果たしたが、両脇を抱えられてベンチに下がり、そのまま交代した。  田村は9年目の今季、全28試合中スタメン24試合を含む27試合に出場。代わって柿沼が三回から捕手に就いた。

◆先発のロッテ・石川歩投手(33)が四回を投げ終え、プロ野球358人目の通算1000投球回を達成した。石川は今季3試合目の登板。試合前の時点で記録に残り3回1/3と迫っていた。  プロ初登板は2014年3月30日のソフトバンク戦。8年目の今季は3月から下半身の不調で離脱し、開幕を2軍で迎えた。イースタン・リーグで3試合に登板し、4月中旬に復帰していた。

◆西武が2分けを挟んでの連敗を6で止めた。0-1の四回に中村の2点適時打で逆転し、五回に源田の二ゴロの間に加点した。上間が5回を5安打1失点でプロ初勝利。増田が7セーブ目を挙げた。ロッテは打線がつながらなかった。

◆プロ3度目の登板だった西武2年目の上間は5回を5安打1失点にまとめ、プロ初勝利を飾った。連敗を6で止める力となり「チームが連敗していることは性格的にもあまり気にならなかった。気持ちで負けないようにと思って投げた。すごくうれしい」と喜びを口にした。  味方の好守でリズムに乗った。一回は先頭打者の荻野に安打を許したものの次打者の打席で森が二盗を阻止。四回は角中のぼてぼてのゴロを二塁手の山田が素早い動きで間一髪アウトにした。  チームが2-1と逆転した直後の五回にギアを上げた。山口を空振り三振、藤岡を中飛、柿沼を二ゴロと三者凡退に片付け「失点すると流れも変わる。とにかく3人で抑えようと思った。全力で投げた」とうなずいた。

◆大音響のメロディーが、本拠地で戦う選手の背中を押した。この日から、応援団が事前に録音した選手の応援歌やチャンステーマなどが試合展開に応じて流れ、ファンが手拍子でチームを盛り上げた。  "音響効果"が発揮されたのは0-1の四回。1死二、三塁で中村が左前へ逆転の2点打を放った。3試合ぶりの打点に「ゲン(三走・源田)、スパンジー(二走・スパンジェンバーグ)、ナイスラン」と声を弾ませ、応援歌についても「すごく力になっています」と感謝した。  チームは17日から2分けを挟んで6連敗。3カードぶりとなる本拠地での試合で、辻監督は今季初めて1番に源田、2番にスパンジェンバーグを起用し、流れを変えようと試みた。四回の2点は両者の連打から生まれたものだった。  沖縄出身の2年目右腕、上間は5回5安打1失点と好投。「チームの連敗は性格的にあまり気にならない方なので、とにかく自分のピッチングに集中してゼロに抑えよう、と思ってマウンドに上がりました」。言葉通りのマイペースで、自身3度目の登板でうれしいプロ初勝利を挙げた。(湯浅大)

◆ロッテの石川は5安打3失点で完投したが、援護がなく今季初黒星を喫した。力投が実らず「感じは良かったんですけどね。打たれたのもそんなに甘い球でもなかった」とさばさばとした様子で振り返った。  三回までは無安打無失点と快調な立ち上がりだった。1-0の四回無死一、二塁から森を左飛に打ち取ったところで通算千投球回を達成したが、直後に中村に逆転打を許した。五回には1死一、三塁から源田の二ゴロの間にもう1点を失った。  敗れはしたものの、テンポよく101球で八回まで投げきった。井口監督は「9連戦の初戦に1人で投げてくれたことは大きい。打線が援護してあげられなかった」とねぎらった。

◆西武の4番中村が0-1の四回1死二、三塁から内角高めの速球を振り抜き、左前に逆転の2点打を放った。上間のプロ初勝利を呼び込み「すごい詰まったんですけど、落ちてくれて良かった。(上間が)頑張っていたので何とか点を取りたかった」とうれしそうだった。  ベテランの活躍もあって連敗が止まった。「本当に勝ちたいと思っていた。勝って良かった。これから連勝できるように頑張っていきたい」と実感を込めた。

◆西武は27日、ロッテ4回戦(メットライフ)に3-1で勝ち、2分けを挟む連敗を6で止めた。プロで3度目の先発登板となった2年目右腕、上間永遠(とわ)投手(20)が5回5安打1失点に抑え、うれしい初勝利を手にした。  ニューヒーローが2分けを挟んで6連敗中だったチームを救った。まだ頬にニキビの跡が残る若き20歳、上間が5回1失点の好投でプロ初勝利。仲間の祝福に照れながら勝利のハイタッチに参加した。  「まずは0点を目指して、失点しても最少失点で切り抜けようと思いました。気持ちで負けないように投げました。(連敗中での登板にも)性格的に気にならなかった」  最速144キロの直球やスライダー、カットボールなどを丁寧に投げ込んだ。三回1死一、三塁のピンチは「狙い通り」に低めのカットボールで中村奨を投ゴロ併殺打に仕留める。味方が逆転した直後の五回も三者凡退で切り抜けた。  沖縄県出身。高校は大分・柳ケ浦高に進み、卒業後は四国IL・徳島でプレー。早くに親元を離れただけに、ウイニングボールは故郷・沖縄でテレビ観戦した母・多美子さんに渡す。「何も言わずに、『自分が思うように』と言ってくれた。いっぱい負担はかけたかもしれないですけど、恩返しはできたかなと思います」と感謝した。  名前は『永遠』と書いて「とわ」と読む。「(由来は)何事にも長く続くように。野球が一番ですね」。9連戦の初戦を白星に導いた上間が、長いプロ野球人生の本当のスタートを切った。(湯浅大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
1395 0.591
(-)
-
(↓0.5)
116106
(+5)
95
(+5)
21
(-)
8
(-)
0.233
(↑0.001)
3.350
(↓0.06)
2
(1↓)
ソフトバンク
14103 0.583
(↓0.026)
0
(-)
116111
(+2)
100
(+7)
21
(-)
11
(+2)
0.263
(↓0.004)
3.550
(↓0.13)
3
(-)
ロッテ
13114 0.542
(↓0.023)
1
(-)
115138
(+1)
106
(+3)
26
(-)
21
(-)
0.248
(↑0.001
3.650
(↑0.01)
4
(-)
西武
11123 0.478
(↑0.023)
2.5
(↑1)
11788
(+3)
105
(+1)
15
(-)
26
(-)
0.225
(↓0.002)
4.050
(↑0.13)
5
(-)
ORIX
10135 0.435
(-)
3.5
(↑0.5)
115100
(+5)
98
(+5)
20
(+2)
7
(+1)
0.247
(-)
3.140
(↓0.04)
6
(-)
日本ハム
8144 0.364
(↑0.031)
5
(↑1)
11780
(+7)
119
(+2)
12
(-)
15
(-)
0.221
(↑0.006)
4.110
(↑0.09)